JPH02110312A - トンネル切羽前方上部地盤の変位測定方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はトンネル切羽前方上部地盤の変位測定方法及び
その装置に係るものである。

（従来の技術） 従来この種の方法にあっては、トンネル切羽近くに垂直
ポーリングを行ない、地中変位計、あるいは鉛直傾斜計
を設置して変位を測定する方法、及びトンネル断面の上
方地盤に水平ポーリングを行ない、水平パイプ歪計を設
置する方法が行なわれている。

（発明が解決しようとする課題） 前者の垂直ポーリングを利用する方法は、その地点のみ
の測定しか行なわれず、トンネル切羽の進行に伴った進
行方向の変位の変化は測定できない。

また後者の水平ポーリングでバイブ歪計を設置する方法
は埋殺しとなるため、経済的でない。

本発明は前記従来技術の問題点に鑑みて提案されたもの
で、その目的とする処は、トンネル切羽の進行方向の地
山の変位が連続的に測定され、且つ測定後、測定機器が
回収しうるトンネル切羽前方上部地盤の変位測定方法及
び装置を提供する点にある。

（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するため、本発明に係るトンネル切羽
前方上部地盤の変位測定方法は、トンネル断面上方の地
盤内に水平のガイドパイプを定着し、次いで同ガイドパ
イプ内に、前後に順続して接続され、夫々移動自在に形
成された複数の傾斜計を移動せしめながら、同各傾斜計
による計測信号をマイクロコンピュータ−に入力し、地
山の変位置を演算するように構成されている。

また本発明に係るトンネル切羽前方上部地盤の変位測定
装置は、トンネル断面上方の地盤に定着された水平のガ
イドバイブと、前後方向に順続して連結され、同ガイド
パイプ内を走行する複数の台車と、同各台車に夫々搭載
された傾斜計と、同各傾斜計の計測信号を入力して地山
の変位量を演算するマイクロコンピュータ−とより構成
されている。

（作用） 本発明においては前記したように、トンネル断面上方の
地盤内に水平のガイドパイプを定着し、地山の変位とと
もに同ガイドパイプが変位するようにし、同ガイドパイ
プ内に前後に順続して接続された移動自在の傾斜計を移
動せしめながら、同各傾斜計によって変位を測定し、同
各傾斜計による計測信号をマイクロコンピュータ−に入
力して、地山の変位量を演算し、連続的且つ自動的に地
山の変位量を計測するものである。

而して測定完了後、前記傾斜計等の機器をガイドバイブ
より回収するものである。

また本発明に係るトンネル切羽前方上部地盤の変位測定
装置は、前後方向に順続して連結された、前記ガイドパ
イプ内を走行する複数の台車に夫々傾斜計を搭載し、同
各傾斜計をマイクロコンピュータ−に接続して、同コン
ピューターによって前記各傾斜計からの計測信号を入力
して地山の変位量を自動的に、且つ連続して計測するも
のである。

（実施例） 以下本発明を図示の実施例について説明する。

トンネル（Ａ）における切羽（Ｂ）の上部地盤に水平ポ
ーリングを行ない、ガイドバイブ（１）を設置して、同
パイプ（１）の外周にモルタル等を充填し、地山の変位
とともに前記ガイドパイプ（１）が変位するように構成
する。

次いで同ガイドバイブ（１）内に、長さ１ｍに製作され
、夫々傾斜計（２）を搭載してなり、且つ前後方向に順
続して１５〜２０ｍの長さに連結した複数の台車（３）
を移動せしめながら、同各台車（３）の傾斜計（２）に
よって地山の変位量を計測し、同計測電気信号を変喚器
及び同変換器を介して入力されたデータを演算するマイ
クロコンピュータ−（Ｃ）に送り、トンネル切羽前部上
方の地山の変位を連続して自動的に計測する。

図中（４）は前記台車（３）に装架された車輪で、前記
ガイドバイブ（１）に成型された同パイプの長手方向に
延びる凹条溝（５）より構成された案内レールをガイド
として走行するようになっている。

また前記台車（３）は、その両端に設けたユニバーサル
ジヨイント（６）により連結部材（７）を介して連結さ
れているが、台車（３）同志をユニバーサルジヨイント
（６）を介して直接連結してもよい。

また傾斜計（２）は防水及び固定金具（８）を介して台
車（３）に固定され、傾斜計（２）に接続されたリード
線（９）をガイドパイプ（１）内を通して外部に引出さ
れている。

前記傾斜計（２）を装架した台車（３）をガイドバイブ
（１）に移動させるには、第５図に示すように先端の台
車（３）の先端に設けたフックＯａ）に緊着したワイヤ
ロープ（１０をガイドパイプ（１）先端の案内滑車０２
）に架渡し、前記ワイヤローブ（１０を坑口側に引張る
か、第６図に示すように台車（３）の後部を押棒０■で
押すか、或いはまた、第５図及び第６図に示す方法を併
用するか、第７図に示すように電動車０１０で台車（３
）を牽引する。

而して傾斜計（２）を搭載した前記複数の台車（３）に
よって成る一定区間測定したのち、不動点を掘進による
影響を受けない位置に設定し、１５〜２０ｍ位の間隔で
順次移動して測定し、計測データをマイクロコンピュー
タ−（Ｃ）で連続的に自動処理する。

（発明の効果） 本発明によれば前記したように、トンネル断面上方の地
盤内に定着された水平のガイドパイプ内に、前後に順続
して接続された、夫々移動自在に形成された傾斜計を移
動せしめながら、同各傾斜計による計測信号をマイクロ
コンピュータ−に入力して地山の変位量を演算すること
によって、切羽前方上部地盤の変位を連続して自動的に
測定でき、トンネル切羽の進行に伴った方向の変化が精
確にしかも迅速に測定される。

また測定装置が移動式のため、ポーリングな長さに応じ
てどの位置でも測定可能であり、測定終了後、機器が回
収できる。

請求項２の発明は前記傾斜計を、前記水平ガイドパイプ
内を走行する、前後方向に接続された複数の台車に夫々
搭載し、同各台車上の傾斜計をマイクロコンピュータ−
に接続することによって、前記トンネル切羽前方上部地
盤の変位測定方法を効率よく遂行しうるちのである。

請求項３の発明は前記ガイドパイプにその長手方向に延
びる凹条溝を設け、同凹条溝を前記台車の案内部とする
ことによって、変位計を装架した台車の前記ガイドパイ
プ内における移動が、同パイプの長手方向に亘って正確
に、且つ円滑に行なわれるものである。

請求項４の発明は前記台車を互いにユニバーサルジヨイ
ントで連結して、前記ガイドパイプ内で複数の前後方向
に連結された台車が円滑に移動しうるようにしたもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るトンネル切羽前方上部地盤の変位
測定方法の一実施例の実施状況を示す縦断側面図、第２
図はその部分拡大図、第３図は変位計を装架した台車部
分の拡大縦断側面図、第４図はガイドパイプ部分の縦断
正面図、第５図及び第６図並に第７図は夫々台車の移動
方法を示す縦断側面図、第８図は測定順序を示す説明図
である。 （＾）・−トンネル　　（Ｂ）　−切羽（Ｃ）　−マイ
クロコンピュータ− （１）−・−ガイドパイプ　（２）−傾斜計（３）−・
−台車　　　　　（４）・・・車輪（５）・・−凹条溝 （６）・−・ユニバーサルジヨイント 第６図 第７図 第８図 代理人　弁理士　岡　本　重　文 外２名 ごコし１．：ヒ〕擾号！Ｕ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）トンネル断面上方の地盤内に水平のガイドパイプ
   を定着し、次いで同ガイドパイプ内に、前後に順続して
   接続され、夫々移動自在に形成された複数の傾斜計を移
   動せしめながら、同各傾斜計による計測信号をマイクロ
   コンピューターに入力し、地山の変位量を演算すること
   を特徴とするトンネル切羽前方上部地盤の変位測定方法
   。
2. （２）トンネル断面上方の地盤に定着された水平のガイ
   ドパイプと、前後方向に順続して連結され、同ガイドパ
   イプ内を走行する複数の台車と、同各台車に夫々搭載さ
   れた傾斜計と、同各傾斜計の計測信号を入力して地山の
   変位量を演算するマイクロコンピューターとよりなるこ
   とを特徴とするトンネル切羽前方上部地盤の変位測定装
   置。
3. （３）前記ガイドパイプには同パイプの長手方向に沿っ
   て延びる凹条溝より構成された前記台車の車輪案内部が
   設けられた請求項２記載のトンネル切羽前方上部地盤の
   変位測定装置。
4. （４）前記台車は互いにユニバーサルジョイントを介し
   て接続された請求項２記載のトンネル切羽前方上部地盤
   の変位測定装置。