JPH0210947Y2 - - Google Patents

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JPH0210947Y2
JPH0210947Y2 JP1984046242U JP4624284U JPH0210947Y2 JP H0210947 Y2 JPH0210947 Y2 JP H0210947Y2 JP 1984046242 U JP1984046242 U JP 1984046242U JP 4624284 U JP4624284 U JP 4624284U JP H0210947 Y2 JPH0210947 Y2 JP H0210947Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、サンマ等を獲るための棒受網に関す
る。
従来、この種の棒受網は、サンマなどを獲る際
に広く使用されており、特に、集魚灯を利用した
サンマ棒受網漁法は、戦後急速に発達した代表的
な漁法として有名である。この漁法について、第
1図ないし第5図に基づいて簡単に説明すると、
まず第1図と第2図に示すように、サンマ棒受網
漁船1の左舷Aから2人の作業員2,3がそれぞ
れ操作棒4,5を持つてこれらの操作棒4,5で
サンマ棒受網6の一辺に取付けた竹棒7を押すこ
とにより、サンマ棒受網6を、サンマ棒受網漁船
1の左舷Aから所定の距離離れた位置に、該竹棒
7が左舷Aにほぼ平行になるように張つた後、第
3図に示すように、サンマ棒受網漁船1の右舷B
に取付けられた集魚灯8に点灯してサンマ9を右
舷Bに集める。右舷Bの集魚灯8にサンマ9が集
まると、第4図に示すように、右舷Bの集魚灯8
を消すと共に、左舷Aに取付けられた集魚灯10
を点灯する。すると、右舷Bの集魚灯8の下方に
集まつていたサンマ9は、左舷Aの集魚灯10に
誘われ、船底11の下方を通つて、左舷Aの集魚
灯10の下方、すなわちサンマ棒受網6の中に集
まる。次いで、第5図に示すように、サンマ棒受
網6の下辺に取付けた複数の環12に通してある
ロープ13を引いて、サンマ棒受網6の下辺を絞
り、サンマ9をサンマ棒受網6の中に閉じ込め、
タモ14を用いてすくい上げる。
このようにして、サンマ棒受網6を用いてサン
マ9を獲ることができるが、この作業のうちサン
マ棒受網6を2本の操作棒4,5を使つてサンマ
棒受網漁船1の左舷Aから所定の距離離れた位置
に張る作業は、サンマ棒受網6の竹棒7が水面に
浮いており、不安定な状態であるため、非常に難
しく、人手がかかる上に、熟練を要する重労働で
あるという問題がある。
この問題を解決するものとして、上記サンマ棒
受網漁船1の船首あるいは船尾部に噴射式の大型
のバウスラスタ(サイドスラスタ)を付設して、
ころバラスラスタによりサンマ棒受網漁船1を、
海に投入したサンマ棒受網6の竹棒7から平行に
離すように移動させるものが開発されているが、
バラスラスタの設備費が高くつくと共に、既に使
用されているサンマ棒受網漁船1を改造してバウ
スラスタを取付けようとする場合には、技術的に
取付けが難しいという欠点がある。
本考案は、棒受網本体の浮遊部材に、該浮遊部
材を水面に沿つて移動させる移動装置を設け、こ
の移動装置を、上記浮遊部材に取り付けられた流
体噴射装置と、上記漁船に設けられている雑用水
ポンプから吐出される水を上記流体噴射装置へ切
替供給する操作弁とを具備した構成とすることに
より、上記従来の欠点を解消したもので、構造が
簡単で、漁船の改造の必要がなく、かつ、容易に
漁船上から操作して所定位置に張ることができる
棒受網を提供することを目的とする。
以下、図面を参照して本考案を具体的に説明す
る。
第6図ないし第9図中20は、矩形の網状の棒
受網本体であり、この棒受網本体20の一辺に
は、竹棒、あるいは、あば(浮子)等の水面に浮
く浮遊部材21が取付けられている。そして、棒
受網本体20の他の三辺には、複数の環22が取
付けられており、これらの環22に通されている
ロープ23を引くことにより、棒受網本体20は
袋状になるようになつている。上記棒受網本体2
0の浮遊部材21が取付けられた一辺と対向する
他辺には、上記環22と共に、おもりWが取付け
られており、このおもりWにより、海中で棒受網
本体20が垂直になるようになつている。また、
上記浮遊部材21には、バンド24によつて、一
対の噴射装置(移動装置)25が取付けられてお
り、各噴射装置25は、それぞれ中空円錐台状の
噴射装置本体26と、この噴射装置本体26の内
部に噴射口を漁船側に向けて設けられ、かつ噴射
装置本体26を貫通して水(海水)を供給するホ
ース27に連結された噴射ノズル28とから構成
されている。そして、このホース27は、甲板2
9上のストツプ弁30を介して操作弁31の第1
ポート○イに連結されており、この操作弁31の第
2ポート○ロは、漁船32の舷側の外板33に設け
られた船外弁34を介して海中に連通している。
さらに、上記操作弁31の第3,第4ポート○ハ,
○ニは、漁船32に通常設置されている雑用水ポン
プ35(消火用にも用いる)に連結されており、
雑用水ポンプ35は、漁船32の船底36に設け
られた船底弁37を介して海中に連通している。
そして、上記操作弁31は、円筒状のケーシング
38と、このケーシング38の内部の仕切壁39
を貫通して移動自在に設けられたロツド40と、
このロツド40の一端(第6図において右端)に
固定されたピストン41と、このピストン41と
仕切壁39との間でかつロツド40に装着された
バネ42と、上記ロツド40の他端に固着され、
かつ2本の流通孔43a,43bを内部に形成し
た可動子43とから構成されており、上記ケーシ
ング38の一端(第6図において右端)には、配
管44を介して、電磁弁45、減圧弁46、及び
主機関始動用のエアタンク47が順次連結されて
いる。この電磁弁45は、作業員48の持つ操作
スイツチ49に電気的に接続されており、この操
作スイツチ49を操作して電磁弁45を開くと、
エアタンク47から空気が操作弁31のケーシン
グ38の一端(第6図において右端)から内部に
供給され、ピストン41がバネ42を押圧しなが
ら左方に移動することにより、今まで連通してい
た操作弁31の第2,第4ポート○ロ,○ニ間が遮断
され、第1,第3ポート○イ,○ハ間が連通すると共
に、操作スイツチ49により電磁弁45を閉じる
と、ピストン41がバネ42の作用で右方に移動
して、操作弁31の第1,第3ポート○イ,○ハ間の
連通が遮断され、第2,第4ポート○ロ,○エ間が連
通するようになつている。
なお、50は、ピストン41の外周部の溝に装
着され、ケーシング38内に供給された空気が漏
れないようにするシール部材であり、51は、上
記のように構成された棒受網52を持ち上げるウ
インチ、53は、サンマをすくうタモである。
次に、本考案に係る棒受網52を用いてサンマ
を獲る場合について説明すると、まず、漁船32
が漁場に到着すると、棒受網52をウインチ51
により漁船の左舷Aより海中に投入すると共に、
船底弁37及び船外弁34を開いて、雑用水ポン
プ35を駆動する。この時、操作弁31には、エ
アタンク47から空気が供給されておらず、操作
弁31の第1,第3ポート○イ,○ハは遮断されてお
り、第2,第4ポート○ロ,○ニが連通しているの
で、海水は船底弁37から取入れられ、雑用水ポ
ンプ35、操作弁31の第2,第4ポート○ニ,○ロ
を通つて船外弁34から海中に排出される。この
状態で、甲板29上のストツプ弁30を開くと共
に、作業員48が操作スイツチ49を操作して、
電磁弁45を開くと、主機関を始動するために使
用されるエアタンク47から、減圧弁46によつ
て圧力を約10Kg/cm2に下げられた空気が、電磁弁
45を通つて操作弁31の一端(第6図において
右端)を経て内部に供給される。空気が、操作弁
31のケーシング38の右端とピストン41によ
り形成された空間に供給されると、ピストン41
は、ピストン41と仕切壁39との間に設けられ
たバネ42に抗して、左方に移動するため、ピス
トン41にロツド40を介して連結されている可
動子43も左方に移動する。従つて、今まで連通
していた操作弁31の第2,第4ポート○ロ,○ニ間
が遮断され、逆に今まで遮断されていた第1,第
3ポート○イ,○ハ間が連通するから、雑用水ポンプ
35によつて、海水が船底弁37、雑用水ポンプ
35、操作弁31の第3,第1ポート○ハ,○イ、ス
トツプ弁30を介して、ホース27の先端に連結
されている噴射装置25に供給される。そして、
海水は、噴射装置25の噴射ノズル28から水平
に、漁船32側に向けて噴射されるので、噴射装
置25をバンド24によつて取付けている浮遊部
材21は漁船32の左舷Aからほぼ平行の状態で
離れていき、それに伴つて、棒受網52も漁船3
2から離れていく(第7図参照)。棒受網52を
所定の位置まで移動させた後、作業員48が操作
スイツチ49を操作して電磁弁45を閉じると、
操作弁31の内部のピストン41はバネ42の力
によつて右方に押し戻されるので、ピストン41
にロツド40を介して連結された可動子43も右
方に移動し、操作弁31の第1,第3ポート○イ,
○ハの連通を遮断すると共に、第2,第4ポート
○ロ,○ニ間を連通する。従つて、雑用水ポンプ35
により、今まで船底36の船底弁37を介して取
入れられて、雑用水ポンプ35、操作弁31のポ
ート第3,第1○ハ,○イ、ストツプ弁30を介し
て、海上を移動している噴射装置25に供給され
ていた海水は、再び操作弁31の第4,第2ポー
ト○ニ,○ロを通つて船外弁34から船外に放出され
るため、噴射装置25は移動を止め、噴射装置2
5が取付けられている棒受網52の浮遊部材21
も停止する。
このようにして、所定の位置に棒受網52を張
つた後に、上述した従来例と同様に、漁船32の
右舷Bに設置されている集魚灯を点灯して、サン
マを集め、次いで、右舷Bの集魚灯を消すと共
に、左舷Aの集魚灯を点灯して、右舷Bの集魚灯
の下方に集まつたサンマを左舷A側に誘導する。
そして、サンマが船底36の下方を通つて左舷A
に張られた棒受網52の近くに誘導されると、棒
受網本体20の三辺に取付けた複数の環22に通
されたロープ23を引つ張つて、棒受網本体20
を第8図に示すように袋状にして、内部にサンマ
を閉じ込めた後に、ウインチ51を使用してサン
マの入つた棒受網52を吊り上げて支えておき、
タモ53によつて棒受網52内のサンマを漁船3
2内に収容する(第9図参照)。
なお、浮遊部材21を移動させる移動装置は、
浮遊部材21に着脱自在に取付けておき、必要に
応じて取外すようにしてもよく、例えば、棒受網
52を海中に張り終えた後に取外すようにしても
よい。さらに、本実施例においては、左右の舷側
に設置した集魚灯を使用してサンマを船底の下方
を通して誘導したが、集魚灯によつてサンマが船
首、あるいは船尾を回つて棒受網52内に誘い込
まれるようにした場合においても本考案に係る棒
受網が適用できることは言うまでもない。さらに
また、集魚灯の代わりにまきえを使用した場合に
も適用できる。
以上説明したように、本考案は、棒受網本体の
浮遊部材に、該浮遊部材を水面に沿つて移動させ
る移動装置を設け、この移動装置を、上記浮遊部
材に取り付けられた流体噴射装置と、上記漁船に
設けられている雑用水ポンプから吐出される水を
上記流体噴射装置へ切替供給する操作弁とを具備
した構成としたから、構造が簡単でかつ操作が容
易で、迅速にかつ正確に漁場の所定位置に棒受網
を張ることができ、従来の棒受網を漁場に張る場
合のように、人手及び熟練を要していたのに比べ
て、省力化かつ作業の能率向上がはかられ、作業
員の疲労度も大幅に軽減させることができる上
に、移動装置の主要構成部材に、漁船に備えられ
ている既存の装置を兼用するものであるから、少
ない費用で済み、かつ、棒受網漁船を改造する必
要がない等優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は従来のサンマ棒受網漁を
説明するためのもので、第1図は網を張る状態を
示す斜視図、第2図は網を張る状態を示す背面
図、第3図は右舷の集魚灯を点灯した際の背面
図、第4図は左舷の集魚灯をを点灯した際の背面
図、第5図は棒受網内に魚を追い込んだ状態を示
す斜視図、第6図ないし第9図は本考案の一実施
例を示すもので、第6図は概略構成図、第7図は
斜視図、第8図は本考案に係る棒受網をしぼつた
状態を示す斜視図、第9図は魚を船内に収容する
状態を示す背面図である。 20……棒受網本体、21……浮遊部材、25
……噴射装置(移動装置)、52……棒受網。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 漁船の近傍に投入される棒受網本体と、該棒受
    網の一辺に取付けられた浮遊部材と、該浮遊部材
    を水面に沿つて移動させる移動装置とからなり、
    該移動装置は、上記浮遊部材に取り付けられた流
    体噴射装置と、上記漁船に設けられている雑用水
    ポンプから吐出される水を上記流体噴射装置へ切
    替供給する操作弁とを具備してなることを特徴と
    する棒受網。
JP4624284U 1984-03-30 1984-03-30 棒受網 Granted JPS60156959U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4624284U JPS60156959U (ja) 1984-03-30 1984-03-30 棒受網

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4624284U JPS60156959U (ja) 1984-03-30 1984-03-30 棒受網

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Publication Number Publication Date
JPS60156959U JPS60156959U (ja) 1985-10-18
JPH0210947Y2 true JPH0210947Y2 (ja) 1990-03-19

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JP4624284U Granted JPS60156959U (ja) 1984-03-30 1984-03-30 棒受網

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5016274A (ja) * 1973-06-20 1975-02-20

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5016274A (ja) * 1973-06-20 1975-02-20

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JPS60156959U (ja) 1985-10-18

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