JP3628926B2 - 漁法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚を漁獲する漁法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばカツオなどの回遊魚を漁獲する漁法としては、一本釣り漁が知られている。
【0003】
この一本釣り漁は、魚群探知機などを用いてカツオなどの回遊魚の魚群を探知した際に、この魚群に向けて漁船を急行させる。そして、海面にカタクチイワシまたはマイワシなどの活餌を大量に放出するとともに海水を散水する。このとき、この魚群が摂餌に夢中になるので、この魚群が一次的に停止する。そして、竿先に取り付けられた釣糸の先端に擬餌針を取り付けた仕掛けを海中に仕掛ける。すると、摂餌に夢中のカツオなどの回遊魚が擬餌針を摂餌するので、このカツオなどの回遊魚が漁獲できる。
【0004】
また、このようなカツオなどの回遊魚を漁獲する魚法として、引縄漁も知られている。
【0005】
この引縄漁は、魚群探知機などを用いてカツオなどの回遊魚の魚群を探知した際に、航行する漁船から擬餌針が付いた釣糸を海中に仕掛け、この仕掛けをカツオなどの回遊魚の魚群に向けて引き回す。すると、この擬餌針をカツオなどの回遊魚が餌と間違えて摂餌するので、このカツオなどの回遊魚が漁獲できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記一本釣り漁では、カツオなどの回遊魚を漁獲するために大量の活餌が必要であるため、漁をする度に多大な餌代が費やされる。また、カツオなどの回遊魚は、随時海中を回遊しているため、活餌を用いても、一次的にしかカツオなどの回遊魚の魚群が停止しないので、漁獲可能な時間を十分に確保できず、漁獲量の向上が期待できない。
【0007】
さらに、上記引縄漁では、単純に擬餌針が付いた釣糸を海中に仕掛け、この仕掛けを海中にて引き回る漁法であるため、短時間に多数のカツオなどの回遊魚を漁獲することが困難である。よって、漁獲量の向上が期待できないという問題を有している。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、活餌が必要なく漁獲量の向上が期待できる漁法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の漁法は、カツオなどの回遊魚の群れを発見したら、この回遊魚の群れの上方に船本体を航行させ、前記回遊魚の群れの移動に合わせて前記船本体を航行させながら、前記船本体の船尾から後方に向けて海水を散水するとともに非活餌を放出しつつ、前記船本体の後方に向けて、釣糸の先端に擬餌針が取り付けられた仕掛けを仕掛け、これら仕掛けを前記回遊魚の群れの移動に合わせて引きながら、これら仕掛けにて前記回遊魚を漁獲するものである。
【0010】
そして、この構成では、カツオなどの回遊魚の群れを発見した際には、まず、この回遊魚の群れの上方に船本体を航行させる。次いで、この回遊魚の群れの移動に合わせて船本体を航行させながら、船本体の船尾から後方に向けて海水を散水するとともに非活餌を放出しつつ、船本体の後方に向けて釣糸の先端に擬餌針が取り付けられた仕掛けを仕掛ける。さらに、これら仕掛けを回遊魚の群れの移動に合わせて引きながら、これら仕掛けにて回遊魚を漁獲する。すると、散水手段による海水の散水の際に発生する音が、回遊魚には摂餌音として聞こえると考えられているため、この回遊魚が興奮して擬餌針を摂餌するので、漁獲される。よって、活餌を用いることなく、海水の散水および非活餌の放出にて回遊魚が漁獲されるので、漁の際に掛かる費用が削減される。また、回遊魚の群れは、随時海中を回遊しているので、この回遊魚の群れの移動に合わせて船本体を航行させることにより、この回遊魚の漁獲可能な時間が十分に確保されるので、漁獲量の向上が期待される。
【0011】
請求項2記載の漁法は、請求項1記載の漁法において、非活餌は、冷凍餌であるものである。
【0012】
そして、この構成では、非活餌が冷凍餌であるから、活餌を用いる場合に比べ、漁の際に掛かる費用がより削減される。
【0013】
請求項3記載の漁法は、請求項1または2記載の漁法において、船本体近くに仕掛けられている仕掛けに潜航板を取り付けて、この仕掛けの擬餌針を前記船本体航行中に海中にて左右に向けて綾振させるものである。
【0014】
そして、この構成では、船本体近くに仕掛けられている仕掛けに潜航板を取り付けて、この仕掛けの擬餌針を船本体航行中に海中にて左右に向けて綾振させることにより、船本体近くに仕掛けられている仕掛けの擬餌針にアクションが掛かるので、この船本体近くに仕掛けられている仕掛けの疑似餌が回遊魚に摂餌され易くなるから、漁獲量の向上がさらに期待される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態の構成について図1および図2を参照して説明する。
【0016】
図1および図2において、1は漁船で、この漁船1は、例えば、カツオ、マグロ、ブリ、サワラ、カジキまたはシイラなどの比較的大型の遊泳力の強く群れる性質を有する回遊魚の魚群の上方に合わせて航行させ、これら回遊魚を漁獲するものであり、船本体2を備えている。
【0017】
この船本体2は、例えば3トン〔T〕から20トン〔T〕程度の一般的な船であり、金属またはFRP、すなわち繊維強化プラスチックなどにて形成されている。また、この船本体は、海上を移動する際には、5.0ノット〔kt〕から6.0ノット〔kt〕程度の速度にて航行し、漁の際には、3.0ノット〔kt〕程度の速度にて航行する。そして、この船本体2の甲板部3の略中央部には、ブリッジ4が形成されており、このブリッジ4の内部には、船本体2を航行および操縦する図示しない操縦部が形成されている。さらに、この操縦部には、海中の魚群を探知するための図示しない魚群探知機が取り付けられている。また、この船本体2の甲板部3の下部、すなわちこの船本体2の内部には、漁獲した魚を収容する活魚倉、またはこの魚を冷凍保存する冷凍倉としての図示しない魚倉が設けられている。
【0018】
そして、船本体2の甲板部3の船尾側には、この船本体2の後方に向けて海水を散水する散水手段10が設けられている。この散水手段10は、船本体2の甲板部3の船尾に沿って設けられ海水を船本体2の後方に向けて散水する散水管11と、この散水管11に接続され船本体2の甲板部3の側方側に位置する縁部に沿って配管された供給管12と、この供給管12に接続され海水を汲み上げ供給管12を介して海水を散水管11に供給する図示しないポンプとを備えている。このポンプは、船本体2の内部に取り付けられている。また、散水管11の船本体2における後方側には、海水を散水するための散水孔13が、この散水管11の軸方向に沿って複数、例えば10個程度形成されている。この散水管11は、船本体2の船尾の一側から他側までの間全体から海水が後方に向けて散水されるように形成されている。
【0019】
そして、ポンプにより、散水管11から散水される海水による発生音が、カツオなどの回遊魚に摂餌音として聞こえるような流量で海水が散水管11に供給されているとともに、船本体2航行の際の抵抗となりにくい後方へ向けて散水されている。
【0020】
さらに、漁の際には、船本体2の後方に、例えばカツオなどの回遊魚を漁獲するための仕掛け20a,20b,20cが、例えば3本仕掛けられる。この仕掛け20a,20b,20cは、釣糸21を備えており、さらにこの釣糸21は、道糸としてのライン22a,22b,22cと、このライン22a,22b,22cの先端に取り付けられたテグス23を備えている。また、このテグス23の先端には擬似餌24および釣針25を備えた擬餌針26が取り付けられている。
【0021】
そして、中央部に仕掛けられる仕掛け20aのライン22aは、少なくとも4.5m以上の長さに設定されており、このライン20aの先端には、船本体2の航行中に適度に海中に潜り込み、左右に向けて綾振する潜航板27が取り付けられている。また、この潜航板27には、例えば1.0mの長さに設定されたテグス23aが取り付けられており、このテグス23aの先端には、擬餌針26が取り付けられている。よって、この潜航板27は、釣糸21の擬餌針26の基端側に取り付けられている。また、この潜航板27は、カツオなどの回遊魚が遊泳する層、すなわち水深2.0から3.0m程度に仕掛け20aの擬餌針26を誘導するように形成されている。
【0022】
さらに、仕掛け20aの両側に仕掛けられる仕掛け20b,20cのライン22b,22cも同様に、少なくとも4.5m以上の長さに設定されており、このライン22b,22cの先端には、テグス23を介して擬餌針26が取り付けられている。
【0023】
また、船本体2のブリッジ4の両側には、この船本体2の側方に向けて突出する棒状のアウトリガ30a,30bが一対設けられている。これらアウトリガ30a,30bは、基端から先端に向かうに連れて縮径された、例えば10mの長さを有する先細状に形成されており、グラスファイバなどにて成形されている。そして、これらアウトリガ30a,30bの先端部には、仕掛け20d,20eがそれぞれ取り付けられており、これら仕掛け20d,20eが位置するアウトリガ30a,30bの基端側には、仕掛け20f,20gがそれぞれ離間されて取り付けられているとともに、これら仕掛け20f,20gが位置するアウトリガ30a,30bの基端側には、さらに仕掛け20h,20iがそれぞれ離間されて取り付けられている。
【0024】
ここで、仕掛け20d,20eに対する仕掛け20f,20gの離間距離、および、これら仕掛け20f,20gに対する仕掛け20h,20iの離間距離は、近接する位置に取り付けられた仕掛け20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20i同士が絡み合わない程度の距離に設定されている。
【0025】
さらに、仕掛け20d,20e,20f,20gは、少なくとも4.5m以上の長さのライン22d,22e,22f,22gの先端に、テグス23を介して擬餌針26がそれぞれ取り付けられている。また、仕掛け20h,20iは、少なくとも4.5m以上の長さのライン22h,22iの先端に、潜航板27がそれぞれ取り付けられ、これら潜航板27には、テグス23を介して擬餌針26がそれぞれ取り付けられている。
【0026】
そして、仕掛け20d,20e,20f,20g,20h,20iのライン22d,22e,22f,22g,22h,22iの中間部には、手繰ることにより各仕掛け20d,20e,20f,20g,20h,20iを手繰ることができる手繰り紐31d,31e,31f,31g,31h,31iが取り付けられている。これら手繰り紐31d,31e,31f,31g,31h,31iの基端側は、それぞれ船本体2の甲板部3の船尾側に配設されており、これら仕掛け20d,20e,20f,20g,20h,20iに、カツオなどの回遊魚が掛かった際には、手繰り紐31d,31e,31f,31g,31h,31iを手繰ることにより、これら仕掛け20d,20e,20f,20g,20h,20iが手繰れ、各擬餌針26が引き上げられる。
【0027】
次に、上記一実施の形態の漁船を用いた漁法について説明する。
【0028】
そして、この漁法40は、まず、海面に群れているカツオドリなどの海鳥の群れを発見する。
【0029】
このとき、カツオドリが群れている海中にはマイワシなどの比較的小型な回遊魚の魚群が回遊しているので、このマイワシなどの魚群の近くには、一般的に、カツオなどの比較的大きい回遊魚の魚群が回遊している。
【0030】
このため、船本体2の魚群探知機にてカツオなどの回遊魚の魚群を探知し、このカツオなどの回遊魚の魚群に向けて船本体2を急行させ、この魚群の上方に合わせて船本体2を航行させる。
【0031】
そして、船本体2の散水手段10のポンプを起動させ、この散水手段10の散水管11から船本体2の後方に向けて海水を散水するととともに、冷凍オキアミまたは冷凍イワシなどの非活餌としての冷凍餌を放出して、この船本体2の仕掛け20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20iを船本体2の後方に向けて仕掛ける。
【0032】
このとき、仕掛け20a,20h,20iの潜航板27は、適度に海中に潜り込み、左右に向けて綾振するので、この潜航板27にテグス23を介して取り付けられている各擬餌針26が潜航板27の綾振に伴って、適度に海中に潜り込み、左右に向けて綾振する。
【0033】
さらには、散水管11から散水される海水によって発生する音が、カツオなどの回遊魚には、摂餌音として聞こえると想定されるので、このカツオなどの回遊魚が興奮状態となる。
【0034】
次いで、カツオなどの回遊魚が、仕掛け20a,20b,20cの擬餌針26を摂餌した際には、摂餌された擬餌針26が取り付けられているライン22a,22b,22cを手繰り、この擬餌針26を摂餌したカツオなどの回遊魚を漁獲する。
【0035】
また、アウトリガ30a,30bに取り付けられた仕掛け20d,20e,20f,20g,20h,20iの擬餌針26をカツオなどの回遊魚が摂餌した際には、摂餌された擬餌針26が取り付けられたライン22d,22e,22f,22g,22h,22iに取り付けられている手繰り紐31d,31e,31f,31g,31h,31iを手繰り、この擬餌針26を摂餌したカツオなどの回遊魚を漁獲する。
【0036】
さらに、カツオなどの回遊魚が漁獲された際には、このカツオなどの回遊魚を瞬時に魚倉に収容する。
【0037】
上述したように、上記一実施の形態によれば、カツオなどの回遊魚の魚群を発見した際に、この魚群に向けて漁船1を急行させ、散水手段10の散水管11から船本体2の後方に向けて海水を散水するとともに、仕掛け20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20iを船本体2の後方に向けて仕掛けることにより、散水管11から散水された海水にて発生する音が、カツオなどの回遊魚には、餌を摂取する摂餌音として聞こえると想定されるので、カツオなどの回遊魚は、興奮状態となり、仕掛け20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20iの擬餌針26を摂餌する。よって、カツオなどの回遊魚が漁獲できる。
【0038】
また、散水管11から散水される海水は、船本体2の後方に向けて散水されているため、船本体2の航行の際に掛かる抵抗となりにくい。よって、一本釣り漁の場合と比べると、漁の際における船本体2の航行を容易にできる。
【0039】
このため、カタクチイワシまたはマイワシなどの活餌を用いることなく、必要に応じて冷凍オキアミまたは冷凍イワシなどを用いるだけで、カツオなどの回遊魚が漁獲できるので、漁の際に掛かる費用を削減できる。
【0040】
また、カツオなどの回遊魚の魚群は、随時海中を回遊しているので、この魚群の上方に合わせて漁船1を航行させることにより、このカツオなどの回遊魚の漁獲可能な時間を十分に確保できるから、カツオなどの回遊魚の漁獲量の向上が期待できる。
【0041】
さらに、船本体2の側方に向けて突出するアウトリガ30a,30bに仕掛け20d,20e,20f,20g,20h,20iを取り付けたことにより、漁の際に複数の仕掛けを仕掛けることができ、また、隣り合う仕掛け20d,20e,20f,20g,20h,20iの釣糸21同士の絡み合いが防止できるので、カツオなどの回遊魚の漁獲量の向上が期待できる。
【0042】
そして、アウトリガ30a,30bに取り付けた仕掛け20d,20e,20f,20g,20h,20iには、手繰り紐31d,31e,31f,31g,31h,31iが取り付けられている。このため、これら仕掛け20d,20e,20f,20g,20h,20iの擬餌針26を、カツオなどの回遊魚が摂餌した場合であっても、この手繰り紐31d,31e,31f,31g,31h,31iを手繰ることにより擬餌針26を容易に手繰ることができる。よって、カツオなどの回遊魚の漁獲量の向上が期待できる。
【0043】
また、仕掛け20a,20h,20iに潜航板27を取り付けたことにより、船本体2を航行させた際に、この潜航板27が適度に海中に潜り込み、この海中にて左右に向けて綾振する。このため、この潜航板27が取り付けられている仕掛け20a,20h,20iの擬餌針26が、潜航板27の綾振に伴って、適度に海中に潜り込み、左右に向けて綾振する。よって、カツオなどの回遊魚が遊泳する層に擬餌針26を容易に誘導できるとともに、この擬餌針26にアクションが掛かるので、カツオなどの回遊魚に擬餌針26が摂餌され易くなり、漁獲量の向上が期待できる。
【0044】
さらに、漁の際にカタクチイワシまたはマイワシなどの活餌を用いることなく、また、カツオなどの回遊魚が仕掛け20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20iに掛かった際には、各仕掛け20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20iのライン22a,22b,22cまたは手繰り紐31d,31e,31f,31g,31h,31iを手繰ることにより、このカツオなどの回遊魚が漁獲できる。このため、一本釣り漁の場合と比べると、漁の際に掛かる手間が減少するので、漁の際に必要な人員を削減できる。また、具体的には、例えば、20人必要だった人員を4、5人程度に削減できる。さらには、一本釣り漁の場合と比べると、船本体2に取り付ける設備等が簡易的であるので、小さな漁船1、例えば、3トン〔T〕程度であっても実施できる。
【0045】
なお、上記一実施の形態では、船本体2に計9本の仕掛け20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20iが備え付けられている場合の構成について説明したが、このような構成に限定されることはなく、必要に応じた数でよい。
【0046】
また、仕掛け20a,20h,20iには、潜航板27が取り付けられているが、必要のない場合には、取り付けなくてもよい。
【0047】
さらに、3トン〔T〕から20トン〔T〕程度の船本体2の場合について説明したが、20トン〔T〕から500トン〔T〕程度であってもよい。
【0048】
そして、船本体2には、アウトリガ30a,30bが取り付けられているが、必要のない場合には取り付けなくてもよい。
【0049】
さらには、カツオなどの回遊魚が仕掛け20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20iの擬餌針26を摂餌した際に、これら仕掛け20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20iを自動的に引き上げる自動仕掛け引き上げ装置を、船本体2に備え付けることもできる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1記載の漁法によれば、カツオなどの回遊魚の群れを発見した後、この回遊魚の群れの上方に船本体を航行させ、この回遊魚の群れの移動に合わせて船本体を航行させながら、船本体の船尾から海水を散水するとともに非活餌を放出しつつ、船本体の後方に向けて仕掛けを仕掛け、これら仕掛けを回遊魚の群れの移動に合わせて引きながら、これら仕掛けにて回遊魚を漁獲する。散水手段による海水の散水音が、回遊魚には摂餌音として聞こえると考えられるため、この回遊魚が興奮して擬餌針を摂餌して漁獲でき、また、活餌を用いることなく、海水の散水および非活餌の放出にて回遊魚を漁獲できるので、漁の際に掛かる費用を削減でき、さらには、回遊魚の群れは随時海中を回遊しているので、この回遊魚の群れの移動に合わせて船本体を航行させることにより、この回遊魚の漁獲可能な時間を十分に確保でき、漁獲量の向上が期待できる。
【0051】
請求項2記載の漁法によれば、請求項1記載の漁法の効果に加え、非活餌が冷凍餌であるから、活餌を用いる場合に比べ、漁の際に掛かる費用をより削減できる。
【0052】
請求項3記載の漁法によれば、請求項1または2記載の漁法の効果に加え、船本体近くに仕掛けられている仕掛けに潜航板を取り付けて、この仕掛けの擬餌針を船本体航行中に海中にて左右に向けて綾振させることにより、船本体近くに仕掛けられている仕掛けの擬餌針にアクションが掛かるので、この船本体近くに仕掛けられている仕掛けの疑似餌が回遊魚に摂餌され易くなるから、漁獲量の向上をさらに期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の漁船の一実施の形態を示す上面図である。
【図2】同上漁船を用いた漁法の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 船本体
20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20i 仕掛け
26 擬餌針
27 潜航板
40 漁法
Claims (3)
- カツオなどの回遊魚の群れを発見したら、この回遊魚の群れの上方に船本体を航行させ、
前記回遊魚の群れの移動に合わせて前記船本体を航行させながら、前記船本体の船尾から後方に向けて海水を散水するとともに非活餌を放出しつつ、前記船本体の後方に向けて、釣糸の先端に擬餌針が取り付けられた仕掛けを仕掛け、
これら仕掛けを前記回遊魚の群れの移動に合わせて引きながら、これら仕掛けにて前記回遊魚を漁獲する
ことを特徴とした漁法。 - 非活餌は、冷凍餌である
ことを特徴とした請求項1記載の漁法。 - 船本体近くに仕掛けられている仕掛けに潜航板を取り付けて、この仕掛けの擬餌針を前記船本体航行中に海中にて左右に向けて綾振させる
ことを特徴とした請求項1または2記載の漁法。
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Manju Lekshmi et al. | ICAR-Central Institute of Fisheries Technology, Cochin manjuaem@ gmail. com |
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