JPH02108585A - 絵柄フィルム歪補正装置 - Google Patents

絵柄フィルム歪補正装置

Info

Publication number
JPH02108585A
JPH02108585A JP26233488A JP26233488A JPH02108585A JP H02108585 A JPH02108585 A JP H02108585A JP 26233488 A JP26233488 A JP 26233488A JP 26233488 A JP26233488 A JP 26233488A JP H02108585 A JPH02108585 A JP H02108585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
image
coordinate system
partial image
distortion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26233488A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2789338B2 (ja
Inventor
Yasuo Kubota
靖夫 久保田
Yuji Kobayashi
雄二 小林
Tsutomu Wakabayashi
若林 勉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP26233488A priority Critical patent/JP2789338B2/ja
Publication of JPH02108585A publication Critical patent/JPH02108585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2789338B2 publication Critical patent/JP2789338B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は絵柄フィルム歪補正装置、特に、三次元曲面を
有する成形物に絵柄、文字等を付与する場合に用いる絵
柄フィルムの絵柄フィルム歪補正装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、射出成形と同時に印刷フィルムを型の中に入れて
インクだけを成形物に転写させる射出同時給付法が普及
している。
第1図はこのような射出同時給付法を行う装置の基本的
構成を示す図である。供給ロール1には転写フィルム2
が巻かれている。この転写フィルム2は、シリンダ3に
接続されたヒータ4を通り、雄型5と雌型6との間を通
って巻取りロール7で巻取られる。転写フィルム2には
、成形品に転写すべき絵柄や文字等が予め印刷されてい
る。この絵柄や文字等を型に位置合わせし、雄型5を雌
型6に押付けるか、あるいは雌型6から吸引を行うと、
転写フィルム2はヒータ4によって加熱されて伸びやす
くなっているため、雌型6の型に沿って変形する。こう
して、雄型5から樹脂を注入すれば、射出成形時に成形
物に転写フィルムの絵柄、文字等が転写される。
第2図は、上述の方法によって成形物8に転写フィルム
2による転写を行った状態を示した図である。三次元の
成形物の上面に文字が転写された印刷成形品9ができる
が、この印刷面は実際には第3図のように歪んだものと
なる。これは、転写フィルム2が伸びるためである。
このような歪みを補正するために、従来は、とりあえず
第3図に示すような歪んだ絵柄、文字等をもった印刷成
形品9を試作し、この試作品の印刷の歪量を手作業で測
定し、もともとの絵柄、文字等が描かれた版下を修正す
るという作業を行っている。修正した版下に基づいて更
に試作品を作成し、歪量を測定して修正を行うという作
業を繰返して最終的に使用する版下を得ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の手作業による歪補正では、手間と
時間がかかるためコストが高くなるとともに、良好な版
下の作成が非常に困難である。たとえば1關の方眼パタ
ーンを用いて300X3001−の大きさの成形品につ
いての歪み補正を手作業で行った場合、方眼の交点座標
の数が9万点にも及び、人手によってこれを入力するこ
とは非常に困難である。方眼の眼を荒くして交点数を減
らすこともできるが、精度が低下するため、高品質な補
正を行うことができない。
そこで本発明は、短時間に高品質な補正を行うことので
きる絵柄フィルム歪補正装置を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、複数の基準点をもった基準パターンが形成さ
れた二次元の絵柄フィルムを成形品に合わせて三次元立
体状に成形したときに、基準パターンが歪むことにより
得られる歪パターンの画像の少なくとも一部分を部分画
像として読取ることのできる部分画像読取装置と、 歪パターンを複数の部分画像ごとに分割して読取ること
ができるように、部分画像読取装置を、歪パターンの画
像面に沿って移動させる走査手段と、 部分画像読取装置で読取った部分画像を、走査手段によ
る走査過程に基づいて合成するとともに、この合成画像
に対して基準点の座標を決定する手段と、 成形品に付与すべき絵柄を被補正絵柄として入力する被
補正絵柄入力装置と、 決定された基準点座標値と、被補正絵柄入力装置から与
えられた絵柄の座標値と、を記録するための第1座標系
と、 基準パターンについての基準点の座標値を記録するため
の第2座標系と、 歪パターンにおける基準点と基準パターンにおける基準
点との対応関係に基づいて、第1座標系上の絵柄の写像
を第2座標系に求める写像演算装置と、 第2座標系上に求まった写像を補正済絵柄として出力す
る補正済絵柄出力装置と、 を設け、絵柄フィルム歪補正装置を構成したものである
〔作 用〕
本発明によれば、まず基準パターンの印刷された絵柄フ
ィルムが成形品に合わせて成形される。
この結果、絵柄フィルム上のパターンは歪むことになる
。そこで第1座標系上において、この歪んだパターンに
歪みのない正規の絵柄が重ね合わされる。一方、正規の
基準パターンが第2座標系上に作成される。そして両座
標系に作成された両ノくターンのそれぞれ対応する基準
点の位置関係に基づいて、第1座標系上の絵柄の写像が
第2座標系上に求められる。こうして得られた写像が、
絵柄フィルムに印刷される。絵柄フィルム上の絵柄はそ
のままでは歪んでいるが、絵柄フィルムを成形品に合わ
せて成形すれば、絵柄フィルムが歪むかわりに付与され
た絵柄は歪みのない正規のものとなる。
また、本発明では、歪んだパターンを分割して個々の部
分画像として入力し、これをコンピュータの内部で合成
するという手法を採っている。したがって、ITVカメ
ラなどの入力装置を用いても、かなり広い面積をもった
パターンの入力が可能になる。
〔実施例〕
以下、本発明を図示する実施例に基づいて説明する。
91 装置の基本構成 第4図(a)は本発明に係る転写フィルム歪補正装置の
構成を示すブロック図、同図(b)はそのうちの歪補正
処理部の詳細図である。歪パターン画像読取装置11は
、歪パターンを画像として入力するための装置であり、
CCDカメラやITVなどで構成される。被補正絵柄入
力装置12は、成形品に転写すべき絵柄を入力する装置
であり、フラットスキャナなどの装置を用いることがで
きる。
絵柄は版下または原版情報を用いて入力される。
なお、被補正絵柄入力装置12として、CADシステム
を利用することもてきる。この場合、絵柄はCADシス
テムで作成されたデジタルデータがそのまま入力される
。演算処理装置13は、これらの装置から入力したデー
タに基づいて、絵柄の補正を行う装置であり、画像処理
部14と歪補正処理部15とを有する。画像処理部14
は、歪パターン画像読取装置11から入力したパターン
に基づいて、各基準点の位置座標を抽出する機能を有す
るがその動作については後に詳述する。歪補正処理部1
5は、画像処理部14から与えられるデータに基づいて
、被補正絵柄入力装置12から入力した絵柄を補正する
機能を有する。歪補正処理部15には、外部に磁気ディ
スクや磁気テープなどの記憶装置16が接続されており
、−度入力したデータや演算したデータなどを蓄積する
ことができる。記憶装置16は演算処理装置13の内部
に組み込んでもよい。歪補正処理部15で補正された補
正済絵柄は、補正済絵柄出力装置17によって出力され
る。この補正済絵柄出力装置17としては、プロッタ、
ドツトインパクトプリンタ、インクジェットプリンタ、
熱転写プリンタ、フィルムレコーダなどの装置を用いる
ことができる。
また、フロッピディスクや磁気テープなどの記憶媒体に
データを一旦出力しておき、これをオフラインで他の出
力装置に伝送することもできる。この場合、補正済絵柄
出力装置17は、各記憶媒体のドライブ装置となる。な
お、歪補正処理部15は、第4図(b)に示すように、
第1座標系18と、第2座標系19と、写像演算装置2
0と、を有するが、その動作については後で詳述する。
52 装置の基本動作 ここでは、まず第4図(a)に示す装置全体の動作を説
明する。第2図に示したように、転写フィルム2を成形
物8に合わせて成形すると、絵柄には第3図に示すよう
な歪みが生じる。したがって、たとえば第5図(a)に
示すように、転写フィルム2に正方格子パターンを印刷
しておき、成形物8に合わせて実際に成形すると、転写
フィルム2が伸びるため、同図(b)に示すようにこの
パターンは歪むことになる。実際に成形物を作成せずに
、雌型に吸引して転写フィルム2のみを成形しても同様
である。この転写フィルムの成形の様子は第5図(C)
および(d)の上面図により明瞭に示されている。ここ
では、正方格子パターンを用いた例を示すが、このパタ
ーンは要するに複数の基準点をもった基準パターンであ
れば、どのようなものを用いてもかまわない。一般には
方眼柄、斜交座標の柄、極座標の柄などのパターンが好
ましい。
正方格子パターンの場合には、格子の各交点、すなわち
各正方形の四項点が基準点となる。なお、転写フィルム
の一部に型との位置合わせ用マークをつけておき、成形
時にこの位置合わせ用マークを型に合わせるようにする
と、後の工程での位置合わせが容易になる。
オペレータは歪パターン画像読取装置11によって、第
5図(d)に示すような歪パターンを入力する。後述す
るように、この歪パターン画像読取装置11は、具体的
にはビデオカメラなどの装置であり、読取られた画像デ
ータは、画像処理部14において、二値化処理、細線化
処理などの画像処理が施されて、各交点(格子点)の位
置が検出される。一方、オペレータは被補正絵柄入力装
置12によって、印刷すべき絵柄の版下または原版から
、その絵柄を画像データとして入力する。
歪補正処理部15は、画像処理部14で処理されたデー
タ、被補正絵柄入力装置12で入力されたデータ、およ
び予め記憶していた歪みのない正方格子パターンに基づ
いて、補正済絵柄を生成する。この補正済絵柄は補正済
絵柄出力装置によって外部に出力される。
続いて、画像処理部14および歪補正処理部15の動作
について章を改めて詳述する。
ta3 画像処理部の動作 3.1  全体の手順 画像処理部14の動作を第6図の流れ図に示す。
まず、ステップS1において二値化処理が行われる。歪
パターン画像読取装置11から与えられる画像は階調を
もった画像である。たとえば、1つの画素は0〜255
の間のいずれかの濃度値をもったものである。これを二
値化すると、すべての画素は“0”または“1”のいず
れかの値をとることになる。二値化の方法としては、一
般に固定しきい値による二値化と、浮動しきい値による
二値化が知られている。前者は各画素を、固定濃度値(
たとえば全画素の濃度値の平均値)を境に“1”か“0
”かに分ける方法である。後者は境となる濃度値を画像
内の各部で変化させる方法であり、画像読取時に照明に
よる明度分布が生じているような場合に有効である。正
方格子の歪パターンを二値化した例を第7図(a)に示
す。
続いてステップS2において、細線化処理が行われる。
これは、二値化したパターンを線幅が1画素になるよう
に細線化する処理である。このような細線化処理は、た
とえば「画像処理サブルーチン・パッケージ 5PID
ERUSER−3MANUALJ  (昭和57年、協
同システム開発株式会社刊)の491頁からに詳述され
ている公知の方法なので、ここでは説明を省略する。第
7図(a)のパターンを細線化した例を同図(b)に示
す。
最後にステップS3において、交点追跡処理が行われる
。これは、第7図(b)のように細線化処理されたパタ
ーンから、同図(C)のように交点Vを決定する処理で
ある。第7図(b)に示す細線化処理されたパターンの
拡大図を第8図に示す。ここで円で示されているのが1
つの画素である。このように互いに連結した多数の画素
の中で、どの画素が交点(すなわち格子パターンの格子
点)であるかを決定するのが交点追跡処理である。次に
、この交点追跡処理の詳細を第9図および第10図の流
れ図を参照して説明する。
362 交点追跡処理 まず、ステップS4において、各画素について連結数の
計算を行う。ここで、ある画素についての連結数とは、
その周囲に別な画素がいくつ存在するかを示す数である
。第11図に示すように、ハツチングを施して示す着目
する画素についての連結数Cは、同図(a)〜(e)の
場合、それぞれ0〜4である。なお、細線化処理が施さ
れているため、周囲の画素は必ず互いに孤立しており、
連結数C−4が最大値となる。この連結数によって、着
目すべき点の属性を次のとおり決定することができる。
C−O孤立点(例:第8図のa点) C−1端点 (例:第8図のb点) C−2連続点(例:第8図の0点) C−3分岐点(例:第8図の61〜64点)C−4交点
 (例:第8図のe点) 次に、ステップS5において、初期追跡開始点の指定を
行う。これは、オペレータが第8図のような表示を見て
、明らかに交点と認識できる点(たとえば点e)を初期
追跡開始点として指定すればよい。オペレータが最初に
この点を指定すれば、ステップS6以降の手順により他
の交点は自動的に決定される。ステップS6では、追跡
開始点および追跡方向が決定される。追跡開始点はいま
の場合、ステップS5で指定した初期追跡開始点となる
。また、追跡方向は、たとえば右方向へと予め定めてお
けばよい。以下の手順では、追跡開始点から右方向へ順
次交点が追跡されてゆくことになる。このような交点追
跡の概念図を第12図に示す。たとえば、追跡開始点が
点S1であつたとすると、図の実線矢印の方向に追跡が
行われ、交点S2.S3.S4が決定されてゆく。右方
向への追跡が不可能になったら、今度は点S1から図の
破線矢印で示す逆方向への追跡を行うことになる。この
ように横方向へ追跡を行う場合には、右または左方向に
のみ追跡が行われ、上下の縦方向への追跡は行われない
。したがって、たとえば点S5が交点であることが認識
されても、現時点では交点S5への追跡は行われない。
実際には次のような手順で交点追跡が行われる。
まず、ステップS7で交点検出処理が行われる。
いま、第13図(a)において、図の矢印方向に追跡が
行われており、交点aに至るまでの各交点が追跡済であ
るものとする。ここで、「ある交点が追跡済」というこ
とは、ある画素が格子パターンの格子点であることが確
認され、その座標値も確認されており、かつ、格子内で
の位相的位置も確認された状態をいう。位相的位置の確
認は、たとえば第13図(b)において、実線で示すよ
うな交点の連結状態が正しく、破線で示すような連結状
態は誤りであるというような確認である。ステップS7
の交点検出処理は、交点aに連結した3つの交点す、c
、dを検出する処理である。矢印後方の交点は既に追跡
済であるため、交点aに隣接する未追跡交点としては3
つの交点す、  c、  dが残っており、この3つの
交点がステップS7で求められるのである。
次に、ステップS8で追跡成功か否かを判断する。3つ
の交点のうち、位相幾何学的に中央に位置する交点(こ
の場合、交点C)が次に追跡すべき交点となるが、これ
が追跡交点として適当であるか否かが判断されるのであ
る。すなわち、交点aの次に交点Cを追跡することが適
当かが判断される。これはたとえば、点aC間の距離が
所定の範囲内にあるか否かを判断すればよい。
交点Cが適当なものであれば、追跡成功としてステップ
S9において、この交点Cを追跡済の交点として記録す
る。具体的には、追跡済の交点座標を記録するマトリッ
クスを用意し、交点aの座標値の右隣に交点Cの座標値
を記録することになる。このようにマトリックスを用い
れば、交点の位置と位相関係が同時に記録できる。続い
て、ステップS10で未追跡交点の記録を行う。ここで
、未追跡交点とは、第13図(a)の交点す、  dで
ある。交点追跡は右方向に行われているため、現段階で
は交点す、dは追跡されないが、せっかく交点として認
識されたのであるから、これらの点は交点であるが、ま
だ追跡はしていないという事実を記録しておくのである
こうして、再びステップS7へ戻り、次の3交点e、 
 f、  gが検出される。以下、この手順を繰り返し
、右方へ右方へと交点追跡がなされる。こうして、第1
3図(e)に示すように、ノ1ツチングを施した交点が
追跡交点として記録され、二重丸で示した交点が未追跡
交点として記録される。X印で示した交点はまだ検出さ
れていない。
なお、ステップS8で追跡が成功しなかった場合はステ
ップS11において、いままでに追跡方向の逆転が行わ
れたか判断され、逆転がまだであればステップS12に
おいて、追跡方向を逆転しステップS7からの追跡が続
行される。すなわち、第12図の破線矢印に示す方向へ
追跡が行われるのである。追跡が成功せず、かつ、追跡
方向も逆転済である場合には、ステップ813において
、未追跡交点が残っているか否かが判断される。残って
いれば、ステップS6へ戻り、未追跡交点のうちのいず
れか1点を新たな追跡開始点として、追跡が続行される
。すなわち、第13図(e)において、二重丸で示した
交点のいずれか1点が追跡開始点とされ、まず右方向へ
の追跡が行われる。
この追跡によって、今まで未追跡交点(二重丸)であっ
た交点が、追跡済交点(ハツチング)へと変わってゆく
ことになり、同時に今まで検出されていなかった交点(
×印)が検出され新たな未追跡交点として記録される。
結局、以後の処理において、交点は未検出交点(×)か
ら未追跡交点(二重丸)を経て、最・柊的に追跡済交点
(ハツチング)へと順次変わってゆくことになる。こう
して、未追跡交点がなくなれば、すべての交点が追跡済
となり、第7図(e)に示すような交点Vの位置座標が
求まる。
3.3  交点検出処理 次に、第9図ステップS7の交点検出処理の詳細を第1
0図の流れ図を参照して説明する。前述のように、この
処理は第13図(a)の交点aから、交点す、c、dを
検出する処理である。まず、ステップS14において、
検出方向を決定する。第13図(a)の例において、交
点すを検出するのであれば、上方向が検出方向となる。
そしてステップS15においてその検出方向に1画素分
画素を追跡する。すなわち、画素gが着目される。そし
て、着目した画素の属性が、分岐点(ステップ516)
か、交点か(ステップ517)、端点か(ステップ51
8)、あるいは連続点か(ステップ519)、を判断す
る。(画素を順次追跡しているため、孤立点であること
はない) この属性の判断は、前述したように、ステッ
プS4で求めた各画素の連結数を参照して行うことがで
きる。
追跡した画素が連続点である限り、ステップS15へ戻
って1画素分の追跡を続けてゆく。第13図(a)の例
では、交点aから点b(この時点では点すが交点である
ことは認識されていない)に向かって上方へ1画素ずつ
追跡が行われることになる。そして、 (1)属性が「交点」である画素が見付かったら(ステ
ップ517)、ステップS21で交点検出と判断する。
この場合は、その画素の座標位置がそのまま交点の座標
位置となる。たとえば、第8図のe点は属性が「交点」
であり、この座標位置がそのまま交点の座標位置となる
(2)属性が「分岐点」である画素が見付かったら(ス
テップ516)、ステップS20において、対となる分
岐点を捜し、両者の平均座標を交点の座標位置とする。
たとえば第8図の61点が属性「分岐点」の点として見
付かったら、これと対となる分岐点d2を捜すことにな
る。これは、たとえば分岐点d1から所定半径以内に存
在する別な分岐点としてd2を捜せばよい。このような
一対の分岐点は元来1つの交点であったと考えられるの
で、線分dld2の中点(両分岐点の平均座標)をもっ
て交点の座標位置とするのである。分岐点の対d3.d
4についても同様である。
(3)属性が「端点」である画素が見付かったら(ステ
ップ818)、ステップS22において、「交点検出で
きず」の判断をする。
このようにして、隣接する交点の検出が行われる。前述
のように、交点追跡を行う場合、1つの交点について隣
接する3つの交点の検出が行われる。そこで、ステップ
S23で全検出方向について終了するまで、ステップS
14からの手順が繰り返され、3つの交点検出がなされ
る。なお、このような交点検出は、あくまでも交点が検
出されていない場合に必要な処理であって、隣接する交
点が追跡情交点あるいは未追跡交点として既に検出され
ている場合には不要な処理である。
3.4  交点を求める別な手法 I さて、上述したように、第7図(a)に示すような二値
化された歪パターンの画像を同図(b)のように細線化
し、さらに交点追跡によって同図(C)のように交点位
置が決定されることになるが、この交点位置を求めるよ
り簡便な別な手法をここで述べておく。この手法では、
細線化や交点追跡といった手順が全く必要ない。第7図
(a)に示す二値化画像から直接交点位置(正確には、
交点位置そのものではなく、交点に準する点の位置であ
る)を求めることができるのである。
第7図(a)に示すように、二値化された歪パターンの
画像は、白または黒の画素の集合となっている。上述し
た細線化処理は黒い部分の幅を1画素分になるまで狭め
る処理であり、交点追跡処理は更に交点となる黒い画素
の位置を決定する処理であるといえる。いずれも、黒い
画素に着目した処理といえる。ここで説明する別な手法
は、逆に白い画素に着目した処理である。第7図(a)
に示すパターンの拡大図を同図(d)に示す。ここで、
白い部分は多数の白い画素で構成され、黒い部分は多数
の黒い画素で構成されている。いま、それぞれ独立した
白い部分ごとにその幾何的な重心Wを求めると、第7図
(d)に示すように、各白い部分の中央部に重心Wが求
まる。この重心Wの位置座標は、単純な算術演算で求め
ることができる。
この手法の特徴は、この重心Wを交点Vの代わりに用い
ようという発想にある。第7図(d)に示されているよ
うに、交点Vが格子配列をとるのと同様に、重心Wも格
子配列をとることになる。交点からなる格子と重心から
なる格子との関係を第7図(e)に示す。この図の実線
で示すような交点からなる格子があったとすると、重心
からなる格子は図の破線で示すような格子となる。それ
ぞれの格子点の位置はずれているが、いずれも格子とし
てはほぼ同じ位相情報をもつ。したがって、もとの格子
に歪みがあれば、その格子の重心を連結して作った格子
も同じ歪みをもつのである。結局、第7図(d)におけ
る交点Vを求める代わりに、重心Wを求め、これを交点
として取り扱っても支障は生じない。この手法は、演算
が単純なだけでなく、画像読取時に混入するノイズの影
響を受けにくいというメリットがある。
3.5  交点を求める別な手法 ■ 上述の方法はいずれも細線化処理を行なった後に交点を
求める方法であるが、ここでは細線化処理をせずに交点
を求めるための方法を説明する。
第14図(a)は、入力したパターンを細線化する前の
段階のパターンの一部を示す。すなわち、第7図(a)
に示すパターンの部分拡大図に相当する。
ここで白丸で表わすのは、各画素である。人間はこのパ
ターンを幅Wの水平方向の線の一部であると認識するこ
とができるが、コンピュータにこれを認識させるために
は、所定のアルゴリズムによる解析を行わねばならない
そこでまず、直径Rの円を定義する。ここで、R>Wと
なるように設定する。この円で囲まれた領域をスポット
閉領域と呼ぶことにする。このスポット閉領域を、第1
4図(a)に示すようにパターンの一部に重ね、スポッ
ト閉領域の境界線上あるいはその返戻にある画素を境界
画素として抽出するのである。第14図(b)は、同図
(a)の拡大図である。ここでハツチングで示された画
素が抽出された境界画素である。この例の場合、境界画
素は、G1と62との2つのグループに分かれた分布と
なっている。このように境界画素の分布が2つのグルー
プに分かれた場合には、現在のスポット閉領域は、パタ
ーンの連続点上にあると判断するのである。すなわち、
前述の実施例における第11図(C)と等価である。結
局、この方法の要点は、境界画素の分布におけるグルー
プの数を前述の実施例の連結数Cと等価に扱えばよいの
である。第14図(b)の場合、グループ数は2である
から、連結数C−2の場合と等価に扱えばよい。
第14図(e)のスポット閉領域SP3について同様の
判断を行うと、境界画素は1つのグループだけであるの
で、連結数C−1の場合と等価になり、第11図(b)
に相当する扱いをすればよい。
すなわち、端点と判断される。
第14図(d)のスポット閉領域について同様の判断を
行うと、境界画素は4つのグループGl。
G2.G3.G4に分かれるので、連結数C−4の場合
と等価になり、第11図(e)に相当する扱いをすれば
よい。すなわち、交点と判断される。
第14図(e)のスポット閉領域について同様の判断を
行うと、境界画素は3つのグループGl。
G2.G3に分かれるので、連結数C−3の場合と等価
になり、第11図(d)に相当する扱いをすればよい。
すなわち、分岐点と判断される。
以上のようにして、細線化処理を行わずに交点の認識が
可能になる。なお交点の位置は、第14図(d)におい
て、グループG1の画素の重心位置とグループG2の画
素の重心位置とを結ぶ直線と、グループG3の画素の重
心位置とグループG4の画素の重心位置とを結ぶ直線と
の交点PXを求め、これを交点座標とすればよい。
また、交点から次の交点までの追跡は、第14図(C)
に示すように、1つのスポット閉領域SP1についての
判断が終了したら、スポット閉領域をSF3にまで移動
させて同様の判断処理を繰り返すようにすればよい。ス
ポット閉領域の移動方向は、第14図(b)に示すよう
に、グループG1の画素の重心位置g1とグループG2
の画素の重心位置g2とを結ぶ直線gの方向になるよう
にする。移動ピッチptは、Pt<Rとなるようにオペ
レータが適当な値を指定してやればよい。ただし、Pt
<<Hになると、処理に時間がかかり過ぎ好ましくない
。なお、第14図(e)に分岐点の例を示したが、細線
化処理を行っていないため、理論的には分岐点が現れる
ことはない。
94 歪み補正処理部の動作 4.1 全体の手順 前述のように歪補正処理部15は、第5図(C)に示す
ような基準パターンデータを予め記憶している。なお、
この基準パターンデータは記憶装置16から読み出すよ
うにしてもよい。また歪補正処理部15には、画像処理
部14から第5図(d)に示すような歪パターンデータ
が与えられ、被補正絵柄入力装置12から被補正絵柄の
データが与えられる。この歪補正処理部15内部には、
第4図(b)に示すように2つの座標系が用意されてい
る。
以下、第4図(b)の基本構成図および第15図の流れ
図を参照して、その動作を説明することにする。まず、
歪パターンデータは第1座標系18に与えられ(ステッ
プ524)、基準パターンデータは第2座標系19に与
えられる(ステップ525)。そして、被補正絵柄デー
タは第1座標系18に与えられる(ステップ526)。
この例では、rAJなる文字を絵柄として扱う場合を示
すことにする。したがって、第1座標系18上では、歪
パターンに歪んでいない正規の文字(被補正絵柄)「A
」が重なることになる。写像演算装置20は、第1座標
系18上の基準パターンの基準点と、第2座標系19上
の歪パターンの基準点と、の対応関係に基づいて、文字
rAJの写像を第2座標系19上に求める演算を行う(
ステップ527)。この写像は、第4図(b)に示すよ
うに歪んだ文字「A」 (補正済絵柄)となる。補正済
絵柄出力装置17に対しては、この歪んだ文字rAJの
画像データが出力される。これを受けて、補正済絵柄出
力装置17(たとえばプロッタ)は歪んだ文字rAJを
補正版下として描画する(ステップ528)。この補正
版下に基づいて、転写フィルム2に歪んだ文字rAJを
印刷し、第2図に示すように前回と同じ条件で成形、転
写を行えば、転写フィルム2が前回と同じ条件で伸びる
ため、結局、印刷成形品9の上面には、歪みのない文字
rAJが転写されることになる。
4.2 写像演算の実施例 次に、写像演算装置20の行う写像演算の実施例を説明
する。写像演算装置20は、第4図(b)に示すように
、第1座標系18上で絵柄を構成する各点の写像を第2
座標系19上に求める仕事を行う。すなわち、第1座標
系18上の任意の一点Pについて、第2座標系19上の
写像点Qを求めることができればよい。
従来から、第2座標系19上の正規なパターンを第1座
標系18上の歪んだパターンに変換する関数fを求める
手法が知られている。ところが、点Pの写像点Qを求め
るには、関数fの逆関数gを求める必要があり、数学的
に非常に困難な作業表なる。そこで、このような関数を
用いない方法を考える。いま、−点Pが基準点(格子点
)の位置にある点であれば、これに対する写像点Qは容
易に求まる。すなわち、第4図(b)において、−点P
1の写像点は点Q1となる。正方格子の位相的に対応す
る格子点が写像点となるのである。問題は、−点P2の
ように格子の内部にある点について、写像点Q2を求め
る方法である。ここで、−点P2の所属する格子ABC
Dに対応する第2座標系上の格子EFGHは、位相的に
対応する格子としてすぐにみつけることができる。この
例の場合、−点P2の所属する格子は右下の格子である
から、対応する第2座標系上の格子も右下の格子となる
。続いて、格、子ABCD内の一点P2に対応する点Q
2を、格子EFGH内に求めればよい。この点Qは、結
局、位相的に点Pに対応する位置にある点として求める
ことになる。このように、位相的に対応する点を求める
手法も、従来からいくつかの方法が知られている。とこ
ろが、従来の方法はいずれも絵柄に段差が生じるという
問題ある。すなわち、第16図(a)に示すように、隣
接する2つの単位格子にまたがった絵柄について、これ
を構成する各点の写像を求めた場合、同図(b)に示す
ような写像が得られればよいが、従来の方法では、同図
(C)のように段差が生じてしまうのである。本願発明
者は、絵柄に段差の生じない写像を得ることができる具
体的手法をいくつか考案したので、以下に4つの例を説
明する。
以下の4つの方法は、いずれにも共通した規則が適用さ
れる。すなわち、隣接した単位格子にまたがった点(た
とえば第16図(a)の点P)についての写像を求める
際に、このまたがった点をはさむ2つの格子点(第16
図(a)の点B、  C)の座標値のみによって写像(
第16図(b)の点Q)が決定される。このような条件
を満足するような方法で写像を求めれば、絵柄に段差が
生じるという問題を解決することができる。
<man分割法〉 まず、第1の手法を第17図を参照して説明する。いま
、第17図(a)に示すように、格子点ABCD内の一
点Pに対応する写像点Qを、同図(b)に示す正方格子
EFGH内に求める場合を考える。はじめに、格子点A
BCDを結んで四角形ABCDを作る。そして、直線A
BとDCとの交点Xと点Pとを直線で結び、この直線の
四角形ABCD内の部分を点Pが分割する比manを求
める。更に、直線ADとBCとの交点Yと点Pとを直線
で結び、この直線の四角形ABCD内の部分を点Pが分
割する比q:「を求める。一方、正方格子EFGHでは
、辺EFおよびHGをそれぞれm:nに分割する二点I
Jを結ぶ直線と、辺FGおよびEHをそれぞれq:rに
分割する二点KLを結ぶ直線と、を引き、この交点を点
Qとするのである。各点はそれぞれ(x、  y)の二
次元座標値で与えられているため、上述の手法は非常に
容易な演算によって行うことが可能である。なお、第1
8図に示すように、四角形ABCDの対辺、たとえば辺
BC(!:ADが平行な場合は交点Yが求められなくな
るが、この場合は、点Pを通り辺BCまたはACに平行
な直線を考えればよい。
く等分割法〉 第2の手法を第20図を参照して説明する。まず、第2
0図(a)に示すように、点Pを通り辺ABおよび辺C
Dを等しい比m:nで分割する点IおよびJ (AI 
: IB−DJ : JC−m: n)を通る直線I1
1と、点Pを通り辺BCおよび辺ADを等しい比q:r
で分割する点におよびL(AK:KD−BL : LC
−q : r)を通る直線j!2とを引く。このときの
比、mコnおよびq:rを用いて、第20図(b)のよ
うに写像点Qを求める。すなわち、辺EFおよびHGを
それぞれmanに分割する二点I’  J’を結ぶ直線
と、辺FGおよびEHをそれぞれq:rに分割する二点
に’ L’を結ぶ直線と、の交点を点Qとすればよい。
m二〇を演算で求める方法の一例を以下に示す。
いま、4点ABCDの座標値を、それぞれ(x a。
)’a)+  (xb、yb)、(xc、yc)。
(x d、  y d)とし、点Pの座標値を(X p
+yp)とする。ここで、点1.  Jの座標値を、(
Xi、Yi)、  (XL  Yj)とすると、x i
−m−(xb−xa) +xa    (1)xj−m
−(yb−ya)+ya    (2)y i−m−(
xc−xd) +xd    (3)yj−m・ (y
c−yd)、+yd     (4)一般に、2点Xi
 (xi、yl)、X2 (x2゜y2)を通る直線は
、 (y−yl)(x2−xi) −(x−xi)(y2−yl)    (5)で表され
る。したがって、直線g1の方程式は、(y−y i)
  (x j−x i)−(x−xi)(yj−yi)
    (6)となる。この式に式(1)〜(4)を代
入し、かっX。
yに点Pの座標(xp、yp)を代入すれば、am2+
bm+c−0(7) なる形のmについての式が得られる。ここで、a〜Cは
既知の座標値から求まる係数である。この式(7)を解
けば、0≦m≦1なるmが求まる。
nml −m              (g)であ
るから、manの比を演算で求めることができる。q:
rも同様に求まる。
く歪量空間法〉 続いて第3の手法を説明する。まず、前述の第1の手法
または第2の手法を用いて、m二〇およびq:「の比を
求める。ここでは、第1の手法でこれらの比を求めた場
合について説明する。第19図において、各点ABCD
のXおよびy座標値について、正方形EFGH(第4図
(b))の対応する各頂点のXおよびy座標値との差を
求める。
たとえば、点Aの座標値が(x、  y)であり、点E
の座標値が(x*、y*)である場合には、差はΔlx
mx−x*、 Δty讃y−y*となる。これを、AB
CDの各点について第19図に示すように求める。そし
て、差の総合計ΔXおよびΔyを次式によって求める。
Δx−Δ1x@n/ (m+n)  ・r/ (q+r
)+Δ2x・m/(m+n)  ・r/(q+r)+Δ
3x11m/ (m+n)  ・q/ (q十r)+Δ
4x・n/(m+n)・q/(q十r)Δy−Δ1y1
1n/ (m+n)  φr/ (q+r)+Δ2yI
Im/(m+n) @r/ (q十r)+Δ3y11m
/ (m+n) ・q/ (q 十r)+Δ4y−n/
 (m+n) −q/ (q十r)点Pを差Δx1Δy
だけ移動させた座標に、点Qが求まる。
〈三角形ベクトル比分割法〉 最後に、第4の手法を第21図を参照して説明する。こ
の方法では、第21図(a)に示すように、点Pが所属
する四角形を2つの三角形に分割し、点Pの所属する方
の三角形を抽出して写像を求めるものである。すなわち
、今までの3つの手法における四角形ABCDおよび正
方形EFGHの代わりに、それぞれ三角形ABC(第2
1図(b))および直角二等辺三角形DEF (第21
図(C))を用い、図の一点鎖線で示す対となる三角形
の部分を無視して取り扱えばよい。
まず、点Aから点PにベクトルAPを引き、ベクトルA
BおよびベクトルACをそれぞれ単位ベクトルとして、
ベクトルAPを AP−aAB+bAC で表わして係数aおよびbを求める。ここで0≦a≦1
.0≦b≦1である。そして、2つの単位で表わされる
ベクトルト荀を求め、その先端位置として点Qを求める
4.3 写像演算についての補足 最後に具体的な写像演算を行う場合に好ましい実施例を
補足的に述べる。
まず、被補正絵柄データが第1座標系にベクトルデータ
で与えられた場合には、このベクトルデータを細分化し
てから写像を求めるのが好ましい。
たとえば、第22図(a)に示すように、被補正絵柄が
5点におけるベクトルで与えられた場合、この5点の写
像を求めて写像点を新たなベクトルで結んだ場合、点間
の細かい情報が失われてしまう。
そこでまず、第22図(b)に示すように、ベクトルデ
ータを細分化し1つのベクトルの長さを微小化してやっ
た後、同図(e)に示すように、第2座標系に写像を求
めて補正済絵柄とすれば、点間の細かい情報まで再現さ
れる。
被補正絵柄データが第1座標系にラスターデータで与え
られた場合には、第2座標系に得られる補正済絵柄に画
素抜けが生じることがある。この様子を第23図に示す
。ここで、同図(a)および(b)は第1座標系に与え
らえる被補正絵柄および歪パターンを示し、同図(C)
および(d)は第2座標系に与えられる補正済絵柄およ
び基準パターンを示す。同図(a)に示す被補正絵柄の
写像が、同図(C)に示す補正済絵柄に相当するが、同
図(C)の白丸で示す部分に画素抜けが生じていること
がわかる。これは、同図(a)の画素1つ1つについて
、第2座標系に写像を求めたためである。
このような画素抜けに対処する1つの方法は、周囲の画
素に基づいて補間を行う方法である。たとえば、図の黒
丸で示す画素を“ド、それ以外の画素を“0”と表し、
値“0”の画素のうち周囲8つの画素の値の合計が所定
値以上(たとえば5以上)である場合には、その画素を
“どに修正するというような作業を行えば、第23図(
e)の白丸で示す画素はすべて黒丸に修正される。
画素抜けに対処する別な方法は、第1座標系への逆写像
を求め、逆写像の位置にある画素に基づいて補間を行う
方法である。たとえば、第23図(C)の白丸の画素に
ついて、第1座標系への逆写像を求めると、同図(a)
のいずれかの黒丸の画素の位置に写像が求まるはずであ
る。したがって、逆写像の位置に黒丸があれば、もとに
なった第2座標系上の画素も黒丸に修正するような補間
を行えばよい。
なお、このような逆写像を求めるという方法は、画素抜
けの補間に利用できるだけでなく、第2座標系上に補正
済絵柄のラスターデータそのものを求めるのに利用する
こともできる。この場合は、第1座標系上の各画素につ
いて、第2座標系上に写像を求める作業は不要になる。
たとえば、第23図(C)に示す例では、10×10の
画素を第2座標系上で定義する。各画素が“0”か“1
″かはまだ未定である。そして、すべての画素1つ1つ
について、第1座標系上に逆写像を求め、この逆写像位
置の画素の値に基づいて、第2座標系上で定義した各画
素の値を“0”にするか“1“にするか決定するのであ
る。
95 歪パターンの分割入力 以上、基本的な実施例について説明を行ってきたが、こ
こでは本発明の特徴となる歪パターンの分割入力を行っ
た実施例について説明する。Slにおいて説明したよう
に、歪パターン画像読取装置11としては、CCDカメ
ラやITVなどが用いられる。ところが、これらの機器
は、−度に入力できる画像の大きさが限られているため
、歪パターンによっては、そのすべてを−度に入力する
ことができない場合がある。このような場合には、歪パ
ターンを部分ごとに分割して入力し、後で合成するとい
う作業が必要になる。以下の手法は、このような分割入
力の実施例である。
5.1  第1の実施例 分割入力を行うための第1の実施例の装置について、そ
の基本構成を第24図に示す。ここで、第4図に示す装
置と同一構成要素については、同一符号を付して説明を
省略する。第4図に示す装置では、歪パターン画像読取
装置11によって歪パターンを一度に読み込んでいるが
、第24図の装置では、部分画像読取装置11aによっ
て、度にその一部だけを読取る。走査装置21は、この
部分画像読取装置を走査する装置である。この走査の一
例を第25図に示す。ここで、太線で示す読取領域Vw
が、部分画像読取装置11aが一度に読取ることのでき
る領域である。CCDカメラを用いていれば、カメラの
ファインダー領域ということになる。太線で示す部分領
域(1,−1)の読取りが終了したら、走査装置21に
よって、読取領域Vwは隣の部分領域(2−1)へ移動
する。以下、(3−1)、  (4−1)、・・・・・
・と水下方向に順次移動し、更に下の段の(1−2)。
(2−2)、・・・・・・へと走査が続行される。走査
装置21は、たとえばXY子テーブルよって構成するこ
とができる。歪パターンをXY子テーブル載せ、その上
方にCCDカメラをセットし、XY子テーブルX方向に
ピッチX で、X方向にピッチy で移動させれば、第
25図に示すような走査が可能である。なお、後の工程
で、部分画像をもとの画像に統合する際、滑らかな画面
接続が可能になるように、各部分画像が周辺部で一部重
複するように走査している(図のハツチング部分)。
この実施例では、重複部分の幅が読取領域Vwの一辺の
幅の1096程度になるように設定している。
このようにして入力された複数の部分画像は、画像処理
部14に与えられ、ここで第4図に示す装置と全く同じ
画像処理がなされる。すなわち、第6図に示す二値化処
理、細線化処理、交点追跡処理が各部分画像ごとになさ
れる。結局、各部分画像ごとに、第7図(C)に示すよ
うな交点座標が求まることになる。しかしながら、これ
らの交点座標は、各部分画像独自の座標である。たとえ
ば、第25図の例では、部分領域(1−1)についての
交点座標は原点O□を基準とした座標値(xlli 、
  ylli )であるのに対し、部分領域(2−1)
についての交点座標は原点02を基準とした座標値(x
211 、  y21i )であり、部分領域(3−1
)についての交点座標は原点03を基準とした座標値(
x311 、  y31i )である。座標統合部22
は、このように各部分画像ごとに求まった交点座標を統
合する機能を有する。座標の統合は、第25図に示す移
動ピッチX およびyp        p に基づいて行われる。すなわち、共通の原点O□につい
て統合された座標系を定義すれば、部分領域(2−1)
内の交点座標は、(x211+x  。
y21i)となり、部分領域(3−1)内の交点座標は
、(x311 +2x  、  y311 )となる。
下の段の部分領域(1−2)、(2−2)、(3−2)
については、更にy座標値にy を加えればよい。
このようにして、各部分領域内の交点座標値を統合する
と、第25図でハツチングを施した重複部分内の交点に
ついて複数の部分画像から別々に得られた座標値が本来
は同一になるはずである。
たとえば、第25図の交点Pwの座標値は、部分領域(
1−1)内の交点Pw11として求まった座標値と、部
分領域(2−1)内の交点PW2.して求まった座標値
とが本来同一になるはずである。
しかしながら実際には、これら座標値は完全には一致し
ないことが多い。これは、(1)XY子テーブル移動精
度に限りがある、(2)XYテープ2の移動量が必ずし
も1画素の幅の整数倍にならない、(3)画像入力に用
いたカメラ内の受光素子の特性が各部で違う、(4)カ
メラの光学系に歪みがある、などの理由による。たとえ
ば、第26図の例では、部分領域(1−1)内の交点を
黒丸、部分領域(2−1)内の交点を白丸で示す。ここ
で、点PwllとPW21とは一致していない。そこで
、統合座標系上で不一致の生じた2点P Vi’ t 
t P Vi’ 2 tについては、これら2点の中点
Pwmによって2点を代表させる処理を行う。三重、四
重に重複している部分では、それぞれ3点、4点の重心
点によってこれらの点を代表させる処理を行うことにな
る。
2つの部分画像の両方に含まれる交点どうしが、本来同
一であるべきか否かの判断は、具体的には、一方の部分
画像の重複部分内の各交点について、半径rの円を想定
し、この円内にもう一方の部分画像の交点があった場合
には、その交点とは本来同一であるべきであると判断す
るような方法が考えられる。この場合、半径rは正規の
交点間距離aよりも小さな所定値とする。より詳細に言
えば、上記(1)〜(4)の誤差の最大値を加算した値
とするのが好ましい。第26図の例では、点P Vi’
 2 tから半径1以内に点Pw1、が存在するため、
画点は本来同一であるべきと判断され、中点Pwmに置
き換える処理がなされる。以上のようにして、歪パター
ンの全画像についての交点が統一した座標系上で求まり
、歪補正処理部15に与えられる。
以後の処理は第4図の実施例と同様である。
5.2  第2の実施例 前述の実施例では、すべての画像処理が終了したのちに
、各部分ごとの画像を合成する処理を行ったが、画像処
理の前に行うこともできる。第27図に示す実施例は、
このような処理を行う装置である。走査装置21によっ
て走査される部分画像読取装置11aによって、複数の
部分画像を入力する点は前述の第1の実施例と同じであ
る。この装置の特徴は、画像合成部23によって入力し
た複数σ部分画像を合成した後に、この合成画像を画像
処理部14に与える点である。画像合成はたとえば次の
ような方法によって行うことができる。
いま、第28図(a)に示すように、隣接する2つの部
分画像AおよびBを接続する処理を考える。
両者の間には重複部分が形成されているが、この重複部
分の一部を含む領域Rwについて、画像の接続方法を説
明する。この領域Rwのうち画像A内の部分Rw aの
拡大図を同図(b)に、画像B内の部分Rwbの拡大図
を同図(C)に示す。これらの図において、各升目は1
画素を表わす。まだ画像処理がなされていないので、各
画素は濃度値k(たとえば、kは0〜255までの整数
値)を有する。同図(d)は、両画像を接続した後の合
成画像である。この合成画像の画素配列は、部分画像入
力時の走査ピッチx+Y  に対応した画素数    
p を計算し、各部分画像の画素をこの画素数分だけずらし
て配列することによって得られる。また、この合成画像
を構成する各画素の濃度値を得るためには、次のように
する。まず、重複部分以外の画素については、対応する
画素に同じ濃度値を与える。たとえば、同図(b)の画
素aが濃度値kaをもっていれば、同図(d)の対応す
る画素にも濃度値kaを与える。同図(C)の画素すが
濃度値kbをもっていれば、同図(d)の対応する画素
にも濃度値kbを与える。一方、重複部分については、
同じ位置の画素に2とおりの濃度値が求まる。
たとえば、同図(b)の画素c1と、同図(e)の画素
c2とは、本来は同一の濃度値をもつはずであるが、実
際には読取時の誤差によって異なる濃度値kcl、kc
2となる場合がある。そこで、同図(d)の合成画像に
おけるこれらの画素に対応する画素には、両者の平均値
(kc 1+kc2)/2を濃度値として与える。三重
、四重に重複している部分では、3つ、4つの画素の平
均値を与えればよい。
画像合成部23は、上述のようにして画像処理前の部分
画像を合成し、合成した画像を画像処理部14に与える
。以後の処理は第4図に示す実施例と同様である。
5.3  第3の実施例 部分画像の合成は、画像処理の途中においても可能であ
る。第6図に示すように、画像処理は、二値化処理、細
線化処理、交点追跡処理の3段階からなるが、ここで説
明する第3の実施例では、二値化処理を行った後に部分
画像の合成を行う。
第29図に、このような処理を行う装置の基本構成を示
す。走査装置21によって走査される部分画像読取装置
11aによって、複数の部分画像を入力する点は前述の
第1の実施例と同じである。
この装置では、入力した部分画像は、二値化処理部24
においてそれぞれ別々に二値化される。そして、二値化
された部分画像が二値化画像合成部25において合成さ
れ、全歪パターンに対応する二値画像が得られる。基準
点処理部26は、この二値画像に対して細線化処理およ
び交点追跡処理を行う。以後の処理は第4図に示す実施
例と同様である。
二値化された部分画像の合成は、次のようにして行う。
いま、第31図(a)に示すように、隣接する2つの部
分画像AおよびBを接続する処理を考える。両者の間に
は重複部分が形成されているが、この重複部分の一部を
含む領域Rwについて、画像の接続方法を説明する。こ
の領域Rwの拡大図を同図(b)に示す。ここで各升目
は1画素を表わす。二値化処理がなされているので、各
画素は“1°または“0“のいずれかの値をもつ。画像
AとBとの合成位置は、部分画像入力時の走査ピッチx
p”pに対応した画素数を計算し、各部分画像の画素を
この画素数分だけずらして配列することによって得られ
る。求める合成画像は、各画素の論理和をとることによ
って得られる。すなわち、第31図(b)に示す例では
、部分画像Aに所属する値“1”の画素を/の斜線で示
し、部分画像Bに所属する値“1”の画素をこれと逆向
きの斜線で示すと、求める合成画像は、いずれかの斜線
で示された画素、および両方の斜線が施された画素(×
印)を値“1”とするような画素の集合ということにな
る。
5.4  第4の実施例 ここで説明する第4の実施例では、細線化処理を行った
後に部分画像の合成を行う。第30図に、このような処
理を行う装置の基本構成を示す。走査装置21によって
走査される部分画像読取装置11aによって、複数の部
分画像を入力する点は前述の第1の実施例と同じである
。この装置では、入力した部分画像は、二値化処理部2
4においてそれぞれ別々に二値化され、更に細線化処理
部27においてそれぞれ別々に細線化される。そして、
細線化された部分画像が細線化画像合成部28において
合成され、全歪パターンに対応する画像が得られる。そ
して、この画像に対して、再細線化処理部29で再び細
線化がなされた後、交点追跡部30で交点追跡処理がな
される。以後の処理は第4図に示す実施例と同様である
細線化画像合成部28における合成は、次のようにして
行う。いま、第32図(a)に示すように、隣接する2
つの部分画像AおよびBを接続する処理を考える。両者
の間には重複部分が形成されているが、この重複部分の
一部を含む領域Rwについて、画像の接続方法を説明す
る。この領域Rwの拡大図を同図(b)に示す。ここで
各升目は1画素を表わす。二値化処理がなされているの
で、各画素は1”または“0”のいずれかの値をもつ。
画像AとBとの合成位置は、部分画像入力時の走査ピッ
チXp”pに対応した画素数を計算し、各部分画像の画
素をこの画素数分だけずらして配列することによって得
られる。求める合成画像は、各画素の論理和をとること
によって得られる。すなわち、第31図(b)に示す例
では、部分画像Aに所属する値“1“の画素を0で示し
、部分画像Bに所属する値“1”の画素を×で示すと、
求める合成画像は、Oか×のいずれかの画素および○と
×の両方がついた画素の集合ということになる。
結局、この細線化画像合成部28の行う処理は、前述の
第3の実施例における二値画像合成部25の行う処理と
同じである。
ところで、この実施例の場合、画像Aも画像Bも既に細
線化が行われている。すなわち、第32図(b)におい
て、O印の画素で構成される線は幅が1であり、X印の
画素で構成される線も幅が1である。ところが、これら
を合成すると、線幅が1にならない。そこで、再細線化
処理部29において再び細線化を行うのである。こうし
て得られた細線化画像に対して、交点追跡部30で交点
追跡が行われる。以後の処理は第4図に示す実施例と同
様である。
96 産業上への利用可能性 以上、本発明を射出同時給付法に適用した例について説
明したが、本発明は転写フィルムやラミネート用フィル
ムの歪補正一般に広く利用することができる。たとえば
、成形手段を用いる缶や、樹脂を用いた成形品(たとえ
ば、インモールド成形品やシュリンク・フィルム)を製
造する工程において、成形前に絵柄を印刷する際に、素
材の伸縮によって絵柄の歪みが生じるが、このような場
合にも、本発明によって得られた補正済絵柄を印刷して
おけば成形後の歪みのない絵柄を得ることができる。
上述の実施例では転写フィルムの歪補正を例にとって説
明した。このような転写フィルムは最終的には成形品か
ら剥離されるものであるが、最終的に成形品に接着され
たまま製品の一部となるようなラミネート用フィルムに
ついても全く同様に適用できる。
〔発明の効果〕
以上のとおり本発明によれば、基準パターンの印刷され
た絵柄フィルムを成形品に合わせて成形して歪パターン
を得て、この歪パターンに歪みのない正規の絵柄を第1
座標形上で重ね合わせ、基準パターンが作成された第2
座標系上に第1座標形上の絵柄の写像を求め、この写像
を補正した絵柄の版下として用いるようにしたため、版
下の補正を容易に、かつ、正確に行うことができるよう
になる。しかも歪パターンを分割入力するようにしたた
め、高精度のパターン入力が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は射出同時給付法を行う一般的な装置の基本構成
図、第2図は射出同時絵付法の説明図、第3図は射出同
時給付法を行った結果歪んだ転写フィルムを示す図であ
る。第4図(a)は本発明に係る転写フィルム歪補正装
置の基本構成を示すブロック図、第4図(b)は同図(
a)に示す装置のうちの歪補正処理部の詳細説明図、第
5図は転写フィルムが成形によって変形することを示す
図、第6図は第4図に示す装置における画像処理部の処
理手順を示す流れ図である。第7図(a)〜(C)は第
6図の流れ図に沿った処理結果を示す図であり、同図(
a)は二値化処理後のパターン、同図(b)は細線化処
理後のパターン、同図(e)は交点追跡処理後のパター
ンをそれぞれ示す。第7図(d)は同図(a)の拡大図
、同図(e)は重心を交点に代用することができること
を示す概念図である。第8図は第7図(b)に示す細線
化処理後のパターンの拡大図、第9図は第6図の中の交
点追跡処理の詳細な手順を示す流れ図、第10図は第9
図の中の交点検出処理の詳細な手順を示す流れ図である
。第11図は第9図に示す連結数計算の原理を示す図、
第12図は第9図に示す交点追跡処理の概念図、第13
図は第9図に示す交点追跡処理の説明図である。第14
図は細線化処理をせずに交点を求める方法の説明図であ
る。第15図は第4図に示す装置における歪補正処理部
の処理手順を示す流れ図、第16図は写像演算によって
絵柄に生じる段差を説明する図、第17図および第18
図は本発明によるm:n分割法゛の説明図、第19図は
本発明による歪量空間法の説明図、第20図は本発明に
よる等分割法の説明図、第21図は本発明による三角形
ベクトル比分割法の説明図、第22図はベクトルデータ
で表される絵柄についてベクトルの細分化を行った後に
写像を求める方法の説明図、第23図はラスターデータ
で表される絵柄について、写像の画素波は補間を行う方
法の説明図、第24図は本発明における歪パターンの分
割入力を行う第1の実施例の基本構成を示すブロック図
、第25図は第24図に示す装置による分割入力の手順
を説明する図、第26図は第24図に示す装置における
座標統合部の動作を説明する図、第27図は本発明にお
ける歪パターンの分割入力を行う第2の実施例の基本構
成を示すブロック図、第28図は第27図に示す装置に
おける画像合成部の動作を説明する図、第29図は本発
明における歪パターンの分割入力を行う第3の実施例の
基本構成を示すブロック図、第30図は本発明における
歪パターンの分割入力を行う第4の実施例の基本構成を
示すブロック図、第31図は第29図に示す装置におけ
る二値画像合成部の動作を説明する図、第32図は第3
0図に示す装置における細線化画像合成部の動作を説明
する図である。 1・・・供給ロール、2・・・転写フィルム、3・・・
シリンダ、4・・・ヒータ、5・・・雄型、6・・・雌
型、7・・・巻取りロール、8・・・成形物、9・・・
印刷成形品、11・・・歪パターン画像読取装置、12
・・・被補正絵柄入力装置、13・・・演算処理装置、
14・・・画像処理部、15・・・歪補正処理部、16
・・・記憶装置、17・・・補正済絵柄出力装置、18
・・・第1座標系、1つ・・・第2座標系、20・・・
写像演算装置。 22・・・座標統合部、23・・・画
像合成部、24・・・二値化処理部、25・・・二値画
像合成部、26・・・基準点処理部、27・・・細線化
処理部、28・・・細線化画像合成部、2・つ・・・再
細線化処理部、30・・・交点追跡部。 (a) 第4図 第1図 第2図 第6図 (a) (b) (C) 第10図 第9図 C=O C=1 C=2 (a) (b) (C) (d) (e) 第12図 第13図(C) (C) 第14図 第17図 第18図 第1座標系 第1座町 第2座標系 (α) (b) (C) 漉22図 (b) (d) 第23図 (CL> (b) 第20図 第25図 雰 第26図 第31図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数の基準点をもった基準パターンが形成された
    二次元の絵柄フィルムを成形品に合わせて三次元立体状
    に成形したときに、前記基準パターンが歪むことにより
    得られる歪パターンの画像の少なくとも一部分を部分画
    像として読取ることのできる部分画像読取装置と、 前記歪パターンを複数の部分画像ごとに分割して読取る
    ことができるように、前記部分画像読取装置を、前記歪
    パターンの画像面に沿って移動させる走査装置と、 前記部分画像読取装置で読取った部分画像から、この部
    分画像内の基準点の座標を決定する画像処理部と、 前記画像処理部で決定された各部分画像内の基準点の座
    標値を、前記走査装置による走査過程に基づいて統合し
    、前記歪パターンの画像全体に共通した座標系における
    統合基準点座標値を求める座標統合部と、 前記成形品に付与すべき絵柄を被補正絵柄として入力す
    る被補正絵柄入力装置と、 前記座標統合部で統合された統合基準点座標値と、前記
    被補正絵柄入力装置から与えられた絵柄の座標値と、を
    記録するための第1座標系と、前記基準パターンについ
    ての基準点の座標値を記録するための第2座標系と、 前記歪パターンにおける基準点と前記基準パターンにお
    ける基準点との対応関係に基づいて、前記第1座標系上
    の絵柄の写像を前記第2座標系に求める写像演算装置と
    、 前記第2座標系上に求まった写像を補正済絵柄として出
    力する補正済絵柄出力装置と、 を備えることを特徴とする絵柄フィルム歪補正装置。
  2. (2)請求項1に記載の装置において、 走査装置が、隣接する各部分画像が互いに一部重複する
    ように走査を行い、 座標統合部が、各部分画像内の基準点の座標値に対して
    、その部分画像を読取る際の走査距離に相当する補正を
    行うことによって統合基準点座標値を求めることを特徴
    とする絵柄フィルム歪補正装置。
  3. (3)請求項2に記載の装置において、 2つの部分画像の重複部分に各々存在する基準点間の距
    離が所定値以下である場合に、これら2つの基準点は本
    来同一の座標値をもつはずであるとの判断を行い、これ
    ら2つの基準点座標値の平均値をもって統合基準点座標
    値とすることを特徴とする絵柄フィルム歪補正装置。
  4. (4)複数の基準点をもった基準パターンが形成された
    二次元の絵柄フィルムを成形品に合わせて三次元立体状
    に成形したときに、前記基準パターンが歪むことにより
    得られる歪パターンの画像の少なくとも一部分を部分画
    像として読取ることのできる部分画像読取装置と、 前記歪パターンを複数の部分画像ごとに分割して読取る
    ことができるように、前記部分画像読取装置を、前記歪
    パターンの画像面に沿って移動させる走査装置と、 前記部分画像読取装置で読取った部分画像を、前記走査
    装置による走査過程に基づいて合成し、前記歪パターン
    の全画像に対応した合成画像を得る画像合成部と、 前記画像合成部で合成した画像から基準点の座標値を決
    定する画像処理部と、 前記成形品に付与すべき絵柄を被補正絵柄として入力す
    る被補正絵柄入力装置と、 前記画像処理部から与えられた歪パターンについての基
    準点の座標値と、前記被補正絵柄入力装置から与えられ
    た絵柄の座標値と、を記録するための第1座標系と、 前記基準パターンについての基準点の座標値を記録する
    ための第2座標系と、 前記歪パターンにおける基準点と前記基準パターンにお
    ける基準点との対応関係に基づいて、前記第1座標系上
    の絵柄の写像を前記第2座標系に求める写像演算装置と
    、 前記第2座標系上に求まった写像を補正済絵柄として出
    力する補正済絵柄出力装置と、 を備えることを特徴とする絵柄フィルム歪補正装置。
  5. (5)複数の基準点をもった基準パターンが形成された
    二次元の絵柄フィルムを成形品に合わせて三次元立体状
    に成形したときに、前記基準パターンが歪むことにより
    得られる歪パターンの画像の少なくとも一部分を部分画
    像として読取ることのできる部分画像読取装置と、 前記歪パターンを複数の部分画像ごとに分割して読取る
    ことができるように、前記部分画像読取装置を、前記歪
    パターンの画像面に沿って移動させる走査装置と、 前記部分画像読取装置で読取った部分画像を、二値画像
    に変換する二値化処理部と、 前記二値化処理部で処理された部分画像を、前記走査装
    置による走査過程に基づいて合成し、前記歪パターンの
    全画像に対応した合成二値画像を得る二値画像合成部と
    、 前記二値画像合成部で合成した画像から基準点の座標値
    を決定する基準点処理部と、 前記成形品に付与すべき絵柄を被補正絵柄として入力す
    る被補正絵柄入力装置と、 前記基準点処理部から与えられた歪パターンについての
    基準点の座標値と、前記被補正絵柄入力装置から与えら
    れた絵柄の座標値と、を記録するための第1座標系と、 前記基準パターンについての基準点の座標値を記録する
    ための第2座標系と、 前記歪パターンにおける基準点と前記基準パターンにお
    ける基準点との対応関係に基づいて、前記第1座標系上
    の絵柄の写像を前記第2座標系に求める写像演算装置と
    、 前記第2座標系上に求まった写像を補正済絵柄として出
    力する補正済絵柄出力装置と、 を備えることを特徴とする絵柄フィルム歪補正装置。
  6. (6)複数の基準点をもった基準パターンが形成された
    二次元の絵柄フィルムを成形品に合わせて三次元立体状
    に成形したときに、前記基準パターンが歪むことにより
    得られる歪パターンの画像の少なくとも一部分を部分画
    像として読取ることのできる部分画像読取装置と、 前記歪パターンを複数の部分画像ごとに分割して読取る
    ことができるように、前記部分画像読取装置を、前記歪
    パターンの画像面に沿って移動させる走査装置と、 前記部分画像読取装置で読取った部分画像を、二値画像
    に変換する二値化処理部と、 前記二値化処理部で処理された部分画像を、1画素単位
    の幅をもった線からなる細線化画像に変換する細線化処
    理部と、 各部分画像についての前記細線化画像を、前記走査装置
    による走査過程に基づいて合成し、前記歪パターンの全
    画像に対応した合成画像を得る細線化画像合成部と、 前記細線化画像合成部で合成された合成画像に対して細
    線化を行う再細線化処理部と、 前記再細線化処理部で細線化された画像から基準点の座
    標値を決定する画像処理部と、 前記成形品に付与すべき絵柄を被補正絵柄として入力す
    る被補正絵柄入力装置と、 前記画像処理部から与えられた歪パターンについての基
    準点の座標値と、前記被補正絵柄入力装置から与えられ
    た絵柄の座標値と、を記録するための第1座標系と、 前記基準パターンについての基準点の座標値を記録する
    ための第2座標系と、 前記歪パターンにおける基準点と前記基準パターンにお
    ける基準点との対応関係に基づいて、前記第1座標系上
    の絵柄の写像を前記第2座標系に求める写像演算装置と
    、 前記第2座標系上に求まった写像を補正済絵柄として出
    力する補正済絵柄出力装置と、 を備えることを特徴とする絵柄フィルム歪補正装置。
JP26233488A 1988-10-18 1988-10-18 絵柄フィルム歪補正装置 Expired - Lifetime JP2789338B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26233488A JP2789338B2 (ja) 1988-10-18 1988-10-18 絵柄フィルム歪補正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26233488A JP2789338B2 (ja) 1988-10-18 1988-10-18 絵柄フィルム歪補正装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02108585A true JPH02108585A (ja) 1990-04-20
JP2789338B2 JP2789338B2 (ja) 1998-08-20

Family

ID=17374322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26233488A Expired - Lifetime JP2789338B2 (ja) 1988-10-18 1988-10-18 絵柄フィルム歪補正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2789338B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003260772A (ja) * 2002-03-11 2003-09-16 Kyowa:Kk 三次元形状物の印刷用補正版下イメージの作成方法、並びに作成プログラム及び作成プログラムを記憶した記憶媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003260772A (ja) * 2002-03-11 2003-09-16 Kyowa:Kk 三次元形状物の印刷用補正版下イメージの作成方法、並びに作成プログラム及び作成プログラムを記憶した記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2789338B2 (ja) 1998-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5420970A (en) Method for determining computer image generation display pixels occupied by a circular feature
RU2421814C2 (ru) Способ формирования составного изображения
US6035075A (en) Image deforming method and apparatus
JP2002109531A (ja) 画像の歪みを補正するためのニューラル・ネットワークを用いたパノラマ画像ナビゲーションシステム
US20190378251A1 (en) Image processing method
JP2747706B2 (ja) 絵柄フィルム歪補正方法
WO2006006666A1 (ja) ディジタル画像の輪郭追跡による画像処理方法並びに画像処理装置
JP2761900B2 (ja) 絵柄フィルム歪補正方法および装置
CN113808272A (zh) 三维虚拟人头脸建模中的纹理映射方法
JP2933630B2 (ja) 絵柄フィルムの歪補正評価方法
JPH02108585A (ja) 絵柄フィルム歪補正装置
JP2747705B2 (ja) 絵柄フィルム歪補正方法
JP2787453B2 (ja) 絵柄フィルムの絵柄割付領域決定方法
JP2787454B2 (ja) 文字を有する絵柄フィルムの歪補正方法
JP2850007B2 (ja) 規則性パターンの基準点認識方法
JP2667430B2 (ja) 画像つなぎ合せ装置
JPH1115951A (ja) ずれ検出装置および画像合成装置
Yoda et al. Direction coding method and its application to scene analysis
JP3889118B2 (ja) エンドレス画像の縮小方法および縮小装置
JP2747722B2 (ja) 絵柄フィルム歪補正装置
JPS6073788A (ja) ベクトル信号発生方法
JP2747721B2 (ja) 絵柄フィルム歪補正装置
JPH04288541A (ja) 画像歪補正装置
JP2569049B2 (ja) 文字の修正方法
JP2002245480A (ja) 立体データ、立体形状制御用ファイル、立体形状投影ファイル、又は線画レリーフ模様作成方法とその装置、並びに立体データ、立体形状制御用ファイル、立体形状投影ファイル、又は線画レリーフ模様作成プログラムを記録した記録媒体