JPH02107233A - 骨盤傾斜角の計測装置 - Google Patents

骨盤傾斜角の計測装置

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JPH02107233A
JPH02107233A JP63258371A JP25837188A JPH02107233A JP H02107233 A JPH02107233 A JP H02107233A JP 63258371 A JP63258371 A JP 63258371A JP 25837188 A JP25837188 A JP 25837188A JP H02107233 A JPH02107233 A JP H02107233A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、骨盤傾斜角の計測装置に関し、さらに詳し
くは、人体の骨盤傾斜角の異常に基ずく種々の疾患を整
骨的に治療するために、この骨盤傾斜角を人体の背面外
部から計測して可及的正確に検出1把握するのに用いる
骨盤傾斜角の計測装置に係るものである。
(従来の技術) 人体における骨盤傾斜角は、よく知られているように、
を椎の弯曲、および姿勢と密接な関係を有しており、こ
の骨盤傾斜角は、−数的に、鉢の側面側から見たとき、
正常な場合、垂直線に対して約60度の角度であるとさ
れている(金子丑之助著、「日本人体解剖学」)。すな
わち、より−層、具体的に述べると、この骨盤傾斜角は
、岬角と恥骨結合上縁とを結ぶ直線が、水平線と交差す
る角度で表わされる。
そして一方では、この骨盤傾斜角の異常に基すいて種々
の疾患を生ずることが知られており、このような骨盤傾
斜角の異常を原因とする疾患を適切に治療するためには
、まず何よりも、こSでの骨盤傾斜角を正確に測定して
、その実態を把握することが重要である。
しかして、人体の骨格における骨盤を含む腰椎部および
仙椎部、すなわち腰仙部は、鉢の深部に存在するために
、外部からその骨格の変化、異常を推定することが、他
の骨格に比較して頗る困難であり、従来から、この種の
骨盤傾斜角の測定。
検出に関しては、通常の場合、予め解剖学的、形態学的
に定められている人体の腰部骨格の態様を基準にして、
こ)では、患者、つまり、被検者の腰部骨格をX線撮影
することで映像化したX線像によって判断するか、また
は施術者による経験則を基にした被検者の外見上の観察
、触診などによって判断するのが一般的に行なわれてい
る手法である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記のようになされる従来の骨盤傾斜角
の測定、検知手段にあって、前者手法の場合には、被検
者に対して一々X線透視をなさなければならないことか
ら、その操作が比較的煩雑に過ぎ、かつ撮像対象である
腰部自体の鮮明な映像化が極めて困難であると云う不利
があり、しかも、被検者によってはこの種のX線透視を
極端に嫌うことすらあって好ましくなく、また、後者手
法の場合には、施術者による経験則を基にした判断であ
るために、必ずしも被検者の腰部骨格によって、その明
確な骨盤傾斜角を正確には検出し得ないものであった。
さらに、別の立場からは、この種の骨盤傾斜角の測定は
、一般に人体の前面側からのみしか行なうことができず
、当然、測定者による測定操作もまた、被検者の下腹部
に接近してなされることになるために、被検者自体に嫌
悪感ないしは羞恥心を起させ、要部が後方に引かれ易く
て、正確な骨盤傾斜角の測定を行ない得なくなると云う
好ましくない一面もあった。
従って、この発明の目的とするところは、従来のこのよ
うな問題点を改善して、人体の背面外部側から、骨盤傾
斜角の形態を容易に計測して把握し、この骨盤傾斜角の
異常に基ずく疾患を適切に治療し得るようにした。この
種の骨盤傾斜角の計測装置を提供することである。
(B題を解決するための手段) 前記目的を達成させるために、この発明に係る骨盤傾斜
角の計測装置は、人体の背面側から骨盤の傾斜角を計測
するために、主測定杆をして、骨盤での正面側の上前腸
骨鯨位置に、水平方向で背面側より側部外方を経て突き
当てると共に、この主測定杆に対して平行移動される副
測定杆を、骨盤での正面側の恥骨結合上縁位置に、水平
方向で背面側から側部外方を経て突き当て得るようにさ
せ、これらの主、側内測定杆の垂直方向の差動角により
、骨盤傾斜角を測定し得るようにしたものである。
すなわち、この発明は、人体の背面側から骨盤の傾斜角
を計測するための装置であって、前記骨盤での正・面側
の少なくとも左右何れか一方の上前腸骨棘に対して、水
平方向で背面側から側部外方を経て突き当てる主測定杆
と、この主測定杆と平行に移動されて、同様に正面側の
恥骨結合上縁に対して、水平方向で背面側から側部外方
を経て突き当てる副測定杆とを設け、これらの主、劇画
測定杆の垂直方向の差動角を、骨盤傾斜角として検出し
得るようにしたことを特徴とする骨盤傾斜角の計測装置
であり、また、人体の背面側から骨盤の傾斜角を計測す
るための装置であって、主軸の中間部に回動のみ自在に
主軸殼を枢支させ、この主軸殼から下方に連繋杆を垂下
させると共に、同主軸の両端部に左右上前腸骨棘位置に
対応して間隔調節可能な状態で、水平方向に同一長さで
延長されて、かつ相互に内側へ屈曲された先端に、正面
側から上前腸骨棘に突き当てるための測定端を有する左
右一組の主測定杆をそれぞれに突設させた背面側での主
検出部と、前記連繋杆上で恥骨結合上縁位置に対応して
上下調節可能にされ、前記主軸と同一方向に平行する副
軸を設け、かつこの副軸上で前記主測定杆と同一水平方
向に同一長さで延長されて、かつ相互に内側へ屈曲され
た先端に、正面側から恥骨結合上縁に突き当てるための
測定端を有する左右一組の副測定杆を突設させた背面側
での副検出部と、前記主、副両検出部の主、劇画測定杆
での相互間の相対的な差動角を、骨盤傾斜角として読取
る傾斜角読取り部とを備えて構成したことを特徴とする
骨盤傾斜角の計測装置である。
〔作   用〕
従って、この発明においては、骨盤での正面側の少なく
とも左右何れか一方の上前腸骨棘に対して、主測定杆を
水平方向で背面側から側部外方を経て直接、突き当てる
と共に、かつこの主測定杆に対し平行移動されて、同様
に正面側の恥骨結合上縁に対して、主測定杆と平行移動
される副測定杆を水平方向で同様に背面側から側部外方
を経て直接、突き当てた上で、これらの主、劇画測定杆
の垂直方向の差動角を検出し、これによって骨盤傾斜角
を容易に測定し得るのであり、また、連繋杆を垂直方向
に維持させて、主検出部での左右一組の主測定杆と、副
検出部での副測定杆とが同一垂直面に維持されているこ
とを条件にして、これらの左右一組の主測定杆と副測定
杆とを水平方向にそれぞれに維持させた状態で、各主測
定杆の測定端を左右上前腸骨棘位置に、水平方向で背面
側から側部外方を経て直接、突き当てると共に、主、制
置輪を中心に副測定杆を回動させて、この副測定杆を恥
骨結合上縁位置に、背面側から側部外方を経て直接、突
き当てるように操作させることにより、各主測定杆に対
する副測定杆の差動角、すなわち、結果的には、副測定
杆の回動量に対応した角度、ひいては、主、劇画検出部
での相互間の相対的な差動角を、骨盤傾斜角として傾斜
角読取り部により簡単に読取り得るもので、これによっ
て骨盤位置の正常、異常の形態とその度合とを容易に判
断できるのである。
〔実 施 例〕 以下、この発明に係る骨盤傾斜角の計測装置の一実施例
につき、第1図ないし第6図を参照して詳細に説明する
第1図けこの実施例を適用した骨盤傾斜角の計測装置の
概要構成を示す斜視図、第2図ないし第4図は同上第1
図n−n線部、m−m線部、およびTV−rV線部を拡
大して示すそれぞれに断面図である。
すなわち、この第1図ないし第3図に示す実施例装置の
構成において、この計測装置は、水平方向に保持されて
骨盤上での左右上前腸骨棘位置に対応して背面側に設定
される主検出部(1)と、この主検出部(+)に対し回
動可能にされて骨盤上での恥骨結合上縁位置に対応して
同様に背面側に設定される副検出部(2)と、これらの
主、劇画検出部(1)、(2)の相互間の相対的な差動
角を所期の骨盤傾斜角として読取る傾斜角読取り部(3
)とを有している。
しかして、前記主検出部(1)は、主軸(11)上にあ
って、軸方向中間部に突出された一組の押え環(12)
 、 (12)により拘束され、軸方向に対して回動の
み自在に主軸殼(13)を枢支させると共に、この主軸
殼(13)からは、下方に向けて連繋杆(14)を垂下
させ、かつ前記主軸(11)の両端部には、左右一組の
摺動駒(IB)、(1B)をして、主軸(11)に穿設
したキー溝(lla) 、 (lla)と、各摺動駒(
16) 、 (1B)に螺合した押しネジ(16a) 
、 (16a)とを用いて、軸方向、こSでは、後述す
る被検者の骨盤上での左右上前腸骨棘位置に背面側から
対応させるべく、幅方向に対して摺動のみ自在に緩挿さ
せてあり、こわらの各摺動駒(16) 、 (16)上
にあって、相互に同一方向、こ1では、水平方向に同一
長さに延長させた状態で、体側部から僅かに左右内側に
位置して存在する上前腸骨棘に対応させるべく、先端部
に測定(ig! (a) 、 (a)を有する屈曲杆部
(15a) 、 (15a)を、矢印に示す通り回動自
在なように、内側へ向けて相互に直角方向に屈曲して延
長させた左右一組の主測定杆(1,5) 、 (15)
をそれぞれに突設させである。
また、前記副検出部(2)は、前記主軸殼(13)から
下方に垂下された連繋枠(14)上にあって、摺動駒(
17)をして、軸方向、こSでは、後述する被検者の骨
盤上での恥骨結合上縁位置に対応させるべく、前記と同
様に、連繋枠(14)に穿設したキー溝(14a)と、
摺動駒(17)に螺合した押しネジ(17a)とを用い
て、高さ方向に対して摺動のみ自在に緩挿させると共に
、この摺動駒(17)に対して、連繋枠(18a)によ
り相互に連繋結合させて一体的にされ、前記主軸(11
)と同一方向で平行する左右一組からなる副軸(1g)
 、 (18)の対向する両軸端(18a)。
(18a)を回動自在に枢支させると共に、この副軸(
18) 、 (18)の両端部には、左右一組からなる
摺動駒(20) 、 (20)をして、副軸(18) 
、 (18)に穿設したキー溝(18b) 、 (18
b)と、各摺動駒(20) 、 (20)に螺合した押
しネジ(20a) 、 (20a)とを用いて、軸方向
、こ工では、後述する被検者の骨盤上での左右恥骨結合
上縁位置に背面側から対応させるべく、幅方向に対して
摺動のみ自在に緩挿させてあり、これらの各摺動駒(2
0) 、 (20)上にあって、相互に同一方向、こ蔦
では、水平方向に同一長さに延長させた状態で、体側部
から僅かに左右内側に位置して存在する恥骨結合上縁に
対応させるべく、先端1部に測定端(b) 、 (b)
を存する屈曲杆部(19a)。
(19a)を、矢印に示す通り回動自在なように、内側
へ向けて相互に直角方向に屈曲して延長させた左右一組
の主測定杆(19) 、 (19)をそれぞれに突設さ
せてあり、こ)において、これらの各副測定杆(19)
 、 (19)における水平方向を仮に維持させるのは
、おSよその見当であってよいが、その正確さを期する
ためには、例えば、前記摺動駒(17)面と連繋枠(1
8a)面とのそれぞれに共通の指標(21a)。
(21b)を一つの目安として刻示しておくのが効果的
である。
さらに、前記傾斜角読取り部(3) としては、前記主
軸殼(13)の少なくとも一方の端面にあって、所定の
角範囲に亙り角度目盛(22)を刻示させると共に、こ
の端面に対応する側の前記押え環(12)に指針(23
)を突設させて形成する。
イ乃って、このように構成された測定装置において、第
1図に見られる通り、前記連繋枠(14)が垂直方向に
維持されていて、かつまた、前記左右一組の主測定杆(
15)、(15)と、前記左右一組の副測定杆(19)
 、 (19)とが水平方向にそれぞれに維持された状
態では、各主測定杆(15) 、 (15)での屈曲杆
部(15a) 、 (15a)をそれぞれに介した先端
に該当する測定端(a) 、 (a)間を結ぶ水平方向
の直線■−■と、副測定杆(19)での屈曲杆部(19
a) 、 (19a)をそれぞれに介した先端に該当す
る測定端(b) 、 (b)を通って直線0−■に平行
な直線■−■とは、直線■−■で示すように同一垂直面
を占め、また、同時に直線■−■および■−■で示すよ
うに相互に平行する水平面を占めることになる。つまり
、換言すると、この状態では、各主測定杆(15) 、
 (15)の測定端(a) 、 (a)と副測定杆(1
9) 、 (19)の測定端(b) 、 (b)とが所
定の水平間隔で同一垂直面に位置されることになる。
そして、この構成の場合には、前記したようにそれぞれ
左右一組の主測定杆(15) 、 (15)の測定端(
a) 、 (a)と副測定杆(19) 、 (19)の
測定端(b) 、 (b)とを同一垂直面に維持させて
いることを条件にして、主軸(11)上で各主測定杆(
15) 、 (15)の延長線の相互間隔を、外見的、
もしくは触診によって見当付けられる被検者の骨盤部上
での左右上前腸骨棘位置に、背面側から調整して容易に
位置決め維持できると共に、同様に連繋枠(14)上で
副測定杆(19) 、 (19)の延長線を、被検者の
骨盤部上でのお)よその恥骨結合上縁位置に調整して容
易に位置決め維持できるのであり、かつこの状態で、主
軸殻(13)および摺動駒(17)を介してそれぞれの
副測定杆(19) 、 (19)を、相互に連繋させて
前方、または後方に平行移動させること、つまり、主軸
(11)に対して副軸(18)、ひいては、連繋杆(1
4)を回動させることができ、その回動角度、つまり、
左右一組の各主測定杆(15) 、 (15)と、左右
一組の各副測定杆(19) 、 (19)との差動角度
を、主軸殻(13)の端面の角度目盛(22)上で、押
え環(12)の指針(23)によって容易に読取り得る
のである。
しかして、このことはまた、後述するように、被検者に
背面側から対面した状態で、左右一組の主測定杆(15
) 、 (15)の測定端(a) 、 (a)を、この
被検者の骨盤部上での左右上前腸骨峠位置に、水平方向
で背面側から側部外方を経て直接、押し当てたまS、副
測定杆(19) 、 (19)を回動させて、その測定
端(b)を恥骨結合上縁位置に、こ工でも同様に、水平
方向で背面側から側部外方を経て直接。
押し当てたときに、角度目盛(22)上での指針(23
)の指す角度が不動であれば、骨盤傾斜角が正常な形態
、前傾側を指せば、骨盤傾斜角が前方回旋された異常な
状態、後傾側を指せば、骨盤傾斜角が後方回旋された異
常な状態として、それぞれに所期通りに人体の背面側か
ら骨盤の傾斜角を容易に測定して検出でき、併せてその
回旋の度合をも判断し得ることを意味している。
さらにまた、この実施例においては、前記左右一組の各
主測定杆(15) 、 (15)での屈曲杆部(15a
) 。
(15a)をそれぞれに介した先端に該当する測定端(
a) 、 (a)をして、被検者の骨盤部上での左右上
前腸骨鯨位置に、水平方向で背面側から側部外方を経て
直接、水平方向で対応設定させるために、これらの各主
測定杆(15)、(15)を水平方向に保持させるため
の測定スタンド(4)を用意するのが好ましい。
こ)で、前記測定スタンド(4) としては、被検者を
立付姿勢で載置させる測定台(24)と、この測定台(
24)上に所定の左右間隔で植立させた左右一組の支持
枠(25) 、 (25)とを設け、これらの各支持枠
(25) 、 (25)には、被検者の骨盤部の高さ、
および幅のそれぞれに合せるべく、その軸方向での上下
高さ、ならびに回動角度を任意に調節可能にした慴回動
駒(26) 、 (26)をそれぞれに緩挿させると共
に、その調節された高さ、ならびに回動位置を押しネジ
(26a) 、 (26a)により保持し得るようにし
てあり、かつこれらの各摺回動駒(26) 、 (26
)からそれぞれに延長させた支持杆(27) 、 (2
7)の先端に受は駒(28) 、 (28)を設けてあ
って、これらの各党は駒(28) 、 (28)に対し
、前記した左右一組の主測定杆(15) 、 (15)
を水平方向に保持させる左右一組の保持樋(29) 、
 (29)を水平方向で回動自在に枢支させたものであ
る。
のって、この測定スタンド(4)によれば、立位姿勢で
の被検者の体形に合せて、左右一組の各摺回動駒(26
) 、 (26)での上下高さ、ならびに回動角度を調
節して設定させることにより、骨盤部の高さ位置、およ
び幅位置に対して、左右一組の各保持樋(29) 、 
(29)を水平方向において位置設定できるもので、前
記した測定装置での左右一組の主測定杆(15) 、 
(15)をして、このように位置設定された各保持樋(
29) 、 (29)上に載置させるときは、その水平
方向の位置保持を極めて容易に行ない得るのである。
続いて、前記のように構成されるこの実施例での計測装
置における骨盤傾斜度の測定方法を、第5図および第6
図について述べる。
これらの第5図および第6図はこの実施例を適用した人
体の立位姿勢における各別個での骨盤傾斜角の測定状態
を、全面側から行なう場合のように入れ換えて模式的に
示した説明図であり、これらの各図中、前者第5図は正
常な形態による骨盤傾斜角の場合を、後者第6図は前方
回旋された形態による骨盤傾斜角の場合をそれぞれに表
わしている。
まず、第5図に示されているように、骨盤傾斜角が正常
な場合、この骨盤傾斜角は、先にも述べたように、被検
者の骨盤部上での岬角先端へと恥骨結合上縁Bとを結ぶ
直線ABに対し、この恥骨結合上縁Bから水平方向に引
かれた延長端Cがなす角度/ABG = 60度として
表わすことができ、このとき、上前腸骨fiDと恥骨結
合上縁Bとを結ぶ直線DBの延長線が、前記直線BCに
平行な水平線EFと直角に交叉する態様であれば、これ
を正常な形態による骨盤位置であるものと見做し得る。
しかして、この第5図での骨盤の状態における骨盤傾斜
角の測定は、前記主測定杆(15)での屈曲杆部(15
a)を介した先端に該当する測定端(a)をして、骨盤
での上前腸骨棘り位置に、水平方向で背面側から側部外
方を経て直接、押し当てると共に、副測定杆(19)で
の屈曲杆部(19a)を介した先端に該当するの測定端
(b)をして、骨盤での恥骨結合上縁B位置に、こXで
も、水平方向で背面側から側部外方を経て直接、押し当
てた状態としてなされるが、この第5図の場合での骨盤
の状態は、前記したように、これが正常な形態であって
、上前腸骨棘0と恥骨結合上縁Bとを結ぶ直線DBの延
長線が、水平線EFと直角に交叉されていることから、
主測定杆(15)を保持する主軸(11)に対して、副
測定杆(19)を保持する副軸(18) 、ひいては、
連繋杆(14)が全く回動されずに、主軸(11)の中
心点Hと上前腸骨fiD、によび副軸(18)の中心点
Iと恥骨結合上縁Bのそれぞれが直角四辺形HDBIを
形成しており、このために、指針(23)は、その角度
目盛(22)上での“O”を指していて、このときの骨
盤傾斜角が正常な60度であるとして測定される。
また、第6図に示されているように、骨盤傾斜角が前方
回旋されている場合での、この骨盤傾斜角の測定は、こ
工でも、前記主測定杆(15)の測定端(a)を上前腸
骨fiD位置に、水平方向で背面側から側部外方を経て
直接、押し当てると共に、副測定杆(19)の測定@(
b)を恥骨結合上縁B位置に、水平方向で背面側から側
部外方を経て直接。
押し当てた状態としてなされるが、前記したように、こ
の第6図での骨盤の状態は、前方回旋された異常な形態
であって、上前腸骨fiDから前記した直線BCの延長
線上に垂線DGをおろしたとき、この上前腸骨棘りに角
度l B D Gが生じているために、前記したように
、上前腸骨wlD位置に合された主測定杆(15)に対
して、見掛は上、恥骨結合上縁B位置に合された副測定
杆(19)が前方にずれ込んで差動されることで、主測
定杆(15)を保持する主軸(11)に対して、副測定
杆(19)を保持する副軸(ta) 、ひいては、連繋
杆(14)が反時計方向に回動され、これらの主測定杆
(15)と副測定杆(19)との間に差動を生じて、こ
の場合には、主軸(11)の中心点Hと上前腸骨rII
AD、および副軸(18)の中心点Iと恥骨結合上縁B
のそれぞれが平行四辺形HDBIを形成するために、こ
Sでは、主軸(11)の中心点Hから先の直線BCの延
長線上に垂線HJをおろしたとき、この中心点Hには、
上前腸骨棘りの角度/BDGと相似の角度/IHJが生
じて、指針(23)は、角度目盛(22)上で角度ZI
HJ、この場合、“20”を指しており、このときの骨
盤傾斜角が正常な60度よりもはf 20度だけ前方回
旋されているものとして測定されるのである。
なお、前記実施例においては、骨盤傾斜角が前方回旋さ
れている平均的な場合についてのみ述べたが、骨盤傾斜
角が後方回旋された場合についても、同様な作用によっ
て測定し得ることは勿論である。
〔発明の効果) 以上詳述したように、この発明によれば、人体の背面側
から骨盤の傾斜角を計測するための装置において、骨盤
での正面側の少なくとも左右何れか一方の上前腸骨棘に
対して、主測定杆を水平方向で背面側から側部外方を経
て直接、突き当てると共に、同様に正面側の恥骨結合上
縁に対して、主測定杆と平行移動される副測定杆を、水
平方向で背面側から側部外方を経て直接、突き当てた上
で、これらの主、装置測定杆の垂直方向の差動角を検出
し、この差動角によって、所期通りに人体の背面側から
骨盤の傾斜角を容易に測定し得るのである。
また、主軸の中間部に回動のみ自在に主軸殼を枢支させ
て、この主軸殼から下方に連繋杆を垂下させ、同主軸の
両端部にあって、左右上前腸骨軸位置に対応して間隔調
節可能な状態で、水平方向に同一長さで延長されて、か
つ先端に−F前腸骨轢位置に対して、背面側から側部外
方を経て直接。
突き当てる測定端を有する左右一組の主測定杆をそれぞ
れに突設させた主検出部と、連繋杆上で恥骨結合上縁位
置に対応して上下調節可能にされ、主軸と同一方向に平
行する副軸を設け、かつこの副軸上にあって、主測定杆
と同一水平方向に同一長さで延長されて、先端に恥骨結
合上縁に対して、背面側から側部外方を経て直接、突き
当てる測定端を有する左右一組の副測定杆をそれぞれに
突設させた副検出部と、これらの主、副両検出部での相
互間の相対的な角度を骨盤傾斜角として読取る傾斜角読
取り部とを備えて構成したものであるから、連繋杆を垂
直方向に維持させ、かつ主検出部での左右一組の主測定
杆、右よび副検出部での左右一組の副測定杆が同一垂直
面に維持されていることを条件にして、これらのそれぞ
れに左右一組の主測定杆と副測定杆とを水平方向にそれ
ぞれに維持させてあき、各主測定杆の測定端を左右上前
腸骨棘位置に、背面側から側部外方を経て直接、突き当
てた状態で、主、制置輪を中心に各副測定杆を回動させ
て、この副測定杆を恥骨結合上縁位置に、こSでも同様
に、背面側から側部外方を経て直接、突き当てるように
操作させることにより、各主測定杆に対する各副測定杆
の差動角。
すなわち副測定杆の回動量に対応した角度、ひいては、
主、副両検出部での相互間の相対的な差動角度を傾斜角
読取り部によって読取るだけで、背面側から骨盤傾斜角
を極めて容易に測定し得るのであり、これによって骨盤
位置の正常、異常の形態とその度合とを容易かつ正確に
判断でき、かつまた、この測定操作を被検者の人体の背
面側から実行できるために、この被検者に嫌悪感、ない
しは羞恥心を与える惧れがなくて、その立位姿勢を正し
く保持させ得て、より一層正確な骨盤傾斜角の測定を可
能にし、しかも、構造的にも比較的簡単で、容易かつ安
価に提供できるなどの優れた特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る骨盤傾斜度の計測装置の一実施
例による概要構成を示す斜視図、第2図ないし第4図は
同上第1図n−n線部、m−m線部、およびIV−IV
線部を拡大して示すそれぞれに断面図であり、また、第
5図および第6図はこの実施例を適用した人体の立位姿
勢における正常な形態、および前方回旋された形態によ
る骨盤傾斜角の測定状態を、恰面側から行なう場合のよ
うに入れ換えて模式的に示したそれぞれ模式的に示す説
明図である。 (+、)・・・・主検出部、(2)・・・・副検出部、
(3)・・・・傾斜角読取り部、(4) ・・・・測定
スタンド。 (11)・・・・主軸、(12)・・・・押え環、(1
3)・・・・主軸殻、(14)・・・・連繋杆、(15
)・・・・主測定杆、(15a)・・・・屈曲杆部、(
16)、(+7)・・・・摺動駒、(18)・・・・副
軸、(18a)・・・・連繋枠、(19)・・・・副測
定杆、(19a) −−−−屈曲杆部、(20) −−
−−摺動駒、(21a)。 (21b)・・・・指標、(22)・・・・角度目盛、
(23)・・・・指針、(24)・・・・測定台、(2
5)・・・・支持枠、(26)・・・・摺回動駒、(2
7)・・・・支持杆、(28)・・・・受は駒、(29
)・・・・保持樋。 (a)・・・・主測定杆の屈曲杆部を介した測定端、(
b)・・・・副測定杆の屈曲杆部を介した測定端。 A・・・・岬角先端、B・・・・恥骨結合上縁、D・・
・・上前腸骨棘。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)人体の背面側から骨盤の傾斜角を計測するための
    装置であつて、前記骨盤での正面側の少なくとも左右何
    れか一方の上前腸骨棘に対して、水平方向で背面側から
    側部外方を経て突き当てる主測定杆と、この主測定杆と
    平行に移動されて、同様に正面側の恥骨結合上縁に対し
    て、水平方向で背面側から側部外方を経て突き当てる副
    測定杆とを設け、これらの主、副両測定杆の垂直方向の
    差動角を、骨盤傾斜角として検出し得るようにしたこと
    を特徴とする骨盤傾斜角の計測装置。
  2. (2)人体の背面側から骨盤の傾斜角を計測するための
    装置であつて、主軸の中間部に回動のみ自在に主軸殼を
    枢支させ、この主軸殼から下方に連繋杆を垂下させると
    共に、同主軸の両端部に左右上前腸骨棘位置に対応して
    間隔調節可能な状態で、水平方向に同一長さで延長され
    て、かつ相互に内側へ屈曲された先端に、正面側から上
    前腸骨棘に突き当てるための測定端を有する左右一組の
    主測定杆をそれぞれに突設させた背面側での主検出部と
    、前記連繋杆上で恥骨結合上縁位置に対応して上下調節
    可能にされて、前記主軸と同一方向に平行する副軸を設
    け、かつこの副軸上で前記主測定杆と同一水平方向に同
    一長さで延長されて、かつ相互に内側へ屈曲された先端
    に、正面側から恥骨結合上縁に突き当てるための測定端
    を有する左右一組の副測定杆を突設させた背面側での副
    検出部と、前記主、副両検出部の主、副両測定杆での相
    互間の相対的な差動角を、骨盤傾斜角として読取る傾斜
    角読取り部とを備えて構成したことを特徴とする骨盤傾
    斜角の計測装置。
  3. (3)前記間隔調節された左右一組の主測定杆を、水平
    状態のまゝで支持する測定スタンドを設けたことを特徴
    とする請求項2に記載の骨盤傾斜角の計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100372545B1 (ko) * 2000-12-19 2003-02-15 현대자동차주식회사 충돌테스트더미의 펠비스 성능 시험장치
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