JPH0210621Y2

JPH0210621Y2 -

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Publication number: JPH0210621Y2
Application number: JP1983004969U
Authority: JP
Priority date: 1983-01-18
Filing date: 1983-01-18
Publication date: 1990-03-15
Also published as: JPS59112346U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は回転記録媒体再生装置の回転記録媒体
ケース二重挿入防止機構に関する。

従来技術一般に、回転記録媒体（ビデオデイスク及び
PCMオーデイオデイスク等を指し、以下デイス
クという）を再生する装置は、信号ピツクアツプ
体がターンテーブル上に載置されて高速回転して
いるデイスクの半径方向に移動してデイスクの信
号を再生する構成としてある。このデイスク再生
装置の一種として、デイスクが収納されているデ
イスクケースを装置に対して挿入抜去操作するこ
とにより、デイスクを装置内に再生可能に装着す
る構成のデイスク再生装置がある。この形式のデ
イスク再生装置においては、再生が終了しデイス
クがまだ装置内に有る状態において、デイスクケ
ースを挿入する誤つた操作をすると、装置内のデ
イスクを破損させることになる。このため、デイ
スクが装置内に有る状態で別のデイスクケースを
更に挿入しようとする所謂二重挿入を防止するこ
とが必要となる。

従来のデイスクケース二重挿入防止機構は、デ
イスクが装置内に有るときにはデイスクケース挿
入口近傍に設けてあるデイスクケース挿入阻止部
材がデイスクケースの挿入を阻止する動作位置に
設定される構成としてある。特にデイスクの
「有」・「無」に応じてデイスクケース挿入阻止部
材を動かすためには、デイスクが再生装置内にあ
ることを検出する部材と、この検出部材の動きを
デイスクケース挿入阻止部材に伝える部材とが使
用されており、構成が複雑であるという等の問題
点があつた。

問題点を解決するための手段本考案は上記問題点を解決した回転記録媒体再
生装置の回転記録媒体ケース二重挿入防止機構を
提供することを目的とするものであり、回転記録
媒体を収納したジヤケツトと該ジヤケツトの開口
を塞ぐリツドプレートとよりなるケースの装置に
対する挿入抜去操作により、該回転記録媒体が再
生可能に装着され、且つ該リツドプレートが該装
置内に残され、この状態で該ケースの再挿入を防
止すべくケース挿入阻止部材を動作位置に設定し
てなる回転記録媒体再生装置の回転記録媒体ケー
ス二重挿入防止機構において、上記リツドプレー
トを、その両側の部位に切欠を設けた形状とし、上記ケース挿入阻止部材を、挿入される上記ケ
ースにより押されて上記ケースが挿入される面内
で回動し、回動の最初の段階でその先端が上記ケ
ースの幅方向上中心側に変位するように設け、且つ、一端が上記装置内に残された上記リツド
プレートにより押される位置にあり、その他端が
上記ケース挿入阻止部材の回動位置を規制する単
一のリンク部材を設けてなり、上記回転記録媒体が上記回転記録媒体再生装置
内に装着されていない場合には、上記ケース挿入
阻止部材の先端が挿入されるケースの上記切欠よ
りケース中心側寄りの部位に対向し、上記ケース
挿入阻止部材の回動が許容されて、上記ケースの
挿入を許容し、上記回転記録媒体再生装置内に装着されている
場合には、上記ケース挿入阻止部材の先端が挿入
されるケースの上記切欠に対向し、上記切欠に嵌
合して、上記ケース挿入阻止部材の回動が制限さ
れて、上記ケースの挿入を阻止し、上記リツドプレートを有しない空のジヤケツト
の挿入時には、上記ケース挿入阻止部材が該空の
ジヤケツト自体により押されてその先端が上記空
のジヤケツト内を変位して回動され、上記空のジ
ヤケツトの挿入を許容する構成としたものであ
る。

実施例次に本考案になる回転記録媒体再生装置の回転
記録媒体ケース二重挿入防止機構の一実施例につ
いて説明する。

まず、第１図を参照して、デイスク再生装置に
ついて概略的に説明する。

デイスク再生装置１は、第２図に分解して示す
デイスクケース２内に収納されているデイスク３
を再生する。

デイスクケース２は、ジヤケツト４とリツドプ
レート５とよりなる。ジヤケツト４の偏平空間内
にデイスク３が収納されている。リツドプレート
５は、本体７と、この前端の鍔８と、左右側の係
合腕９とよりなる。このリツドプレート５は、係
合腕９の突起１０がジヤケツト側壁の凹部１１に
係合してジヤケツト４と結合してあり、鍔８がジ
ヤケツト４の開口１２を塞いでいる。

デイスク再生装置１は、挿入されたジヤケツト
の開口を拡開させるジヤケツト拡開機構（オープ
ナ）２１、デイスク３を載置されこれを回転させ
るターンテーブル２２、デイスク３をクランプす
るデイスククランプ機構２３、デイスク装着時に
リツドプレート５を係止保持し、デイスク回収時
にリツドプレート５の係止保持を解除するリツド
プレート係止保持機構２４，２４Ａ、及びデイス
クケース２を奥部まで挿入したときにリツドプレ
ート５のジヤケツト４に対する結合を解除させる
リツドプレート結合解除機構２５，２５Ａ、デイ
スク３をターンテーブ２２上で昇降させるデイス
ク昇降機構２６、信号ピツクアツプ体２７をデイ
スク半径方向（矢印Y₁，Y₂方向）に移送させる
信号ピツクアツプ体移送機構２８、デイスク昇降
機構２６及び信号ピツクアツプ体移送機構２８を
切り換えて作動させる制御機構部２９等を有す
る。

なお、ジヤケツト拡開機構２１は、上下ビーム
４０，４１を有し、左右端側をガイドレール４
２，４３に案内されて、矢印X₁，X₂方向に、タ
ーンテーブル２２の上方の位置を移動する。信号
ピツクアツプ体２７は、矢印Y₁，Y₂方向に移動
可能なキヤリヤ４４に搭載してある。デイスクク
ランプ機構２３は、装置１の奥所に設けてあり、
一対の上下側クランプ指４５，４６を有する。

デイスクを再生するは、スタンバイ釦（図示せ
ず）を操作して、デイスクケース２を装置１内に
挿入する。

スタンバイ釦の操作により、制御機構部２９が
作動して、デイスク昇降機構２６が動作してデイ
スク支持構造体４７が上昇し、且つデイスククラ
ンプ機構２３がデイスククランプ待機状態とな
る。

デイスクケース２を装置１内に矢印X₁方向に
挿入すると、デイスクケース２は、ジヤケツト４
の開口１２が拡開機構２１により上下に拡開され
た状態で挿入される。デイスクケース２が装置１
の奥部まで挿入されると、第１の結果として、デ
イスククランプ機構２３が動作してそのクランプ
指４５，４６がデイスク３のグループガード３ａ
をクランプする。第２の結果として、リツドプレ
ート係止保持機構２４，２４Ａが動作して、係止
指４８，４８Ａがリツドプレート５のＬ字状切欠
１３内に相対的に進入してこれを係止する方向に
回動する。これにより、リツドプレート５は、係
止指４８，４８Ａに係止され、且つ支持指４９，
４９Ａ上に載置されて、装置１の奥部に係止保持
される。更には、第３の結果として、リツドプレ
ート結合解除機構２５，２５Ａにより、リツドプ
レート５のジヤケツト４に対する結合が解除され
る。

次いでデイスクケース２を矢印X₂方向に引き
抜くと、リツドプレート５及びデイスク３は装置
１内に残り、ジヤケツト４だけが引き抜かれる。
デイスク３は、装置奥部のグループガード３ａを
クランプ機構２３によりクランプされ、中心孔３
ｂの周りを上昇位置にあるデイスク支持構造体４
７により支持されて、ターンテーブル２２の真上
位置に水平に支持される。

ジヤケツト４が装置外に引き抜かれると、デイ
スククランプ機構２３がクランプ解除状態となり
デイスク支持構造体４７が下降し、デイスク３は
ターンテーブル２２上に載置されて中心孔３ｂの
個所をクランプ爪機構５０によりクランプされて
ターンテーブル２２上に装着される。この状態
で、ターンテーブル用モータ（図示せず）が始動
し、デイスク３はターンテーブル２２と共に矢印
Ａ方向に回転する。

また、キヤリヤ４４が矢印Y₁方向に移動し、
信号ピツクアツプ体２７がデイスク３の記録面を
相対的に走査して、情報信号が再生される。

次に、デイスク３を再生装置１より離脱させて
デイスクケース２内に回収する操作及び動作につ
いて説明するに、再生動作終了に伴ない、キヤリ
ヤ４４（信号ピツクアツプ体２７）が矢印Y₂方
向に移動して元の位置に戻り、デイスク支持構造
体４７が上昇してデイスク３が押し上げられ、押
上げられたデイスク３がクランプ機構２３よりク
ランプされる。

デイスク回収にあたつて、空のジヤケツト４を
開口を先端にして再び再生装置１内に挿入する。
空のジヤケツト４は後述するアーム６０により邪
魔されずに挿入される。拡開機構２１はジヤケツ
ト４により押されて再び矢印X₁方向に移動し、
ジヤケツト４の開口１２を拡開する。ジヤケツト
４の矢印X₁方向挿入に伴ない、デイスク３は開
口１２より相対的にジヤケツト４内に挿入され
る。ジヤケツト４が最終位置まで押し込まれる
と、デイスク３はジヤケツト４内に収納され、リ
ツドプレート５がジヤケツト４の開口を塞いでジ
ヤケツト４内に進入する。またリツドプレート５
はリツドプレート結合解除機構２５，２５Ａより
離れ、リツドプレート５がジヤケツト４に結合さ
れる。従つて、ジヤケツト４を矢印X₂方向に引
き抜くことにより、リツドプレート５はジヤケツ
ト４に結合したまゝ矢印X₂方向に移動し、デイ
スク３は再生装置１より離脱してデイスクケース
２内に回収される。

次に本考案になる回転記録媒体ケース二重挿入
防止機構の一実施例について、第３図を併せ参照
して説明する。

第１図及び第３図中、６０はデイスクケース挿
入阻止アームであり、基部側を左側ガイドレール
４２の張り出し部６１上のピン６２に軸支されて
設けてあり、ケース挿入口近傍においてケース挿
入通路内に水平に突き出している。張り出し部６
１はガイドレール４２と一体形成してあり、下記
のリンクを保持する。

６３はロツドを略「７」字状に折り曲げてなる
リンクであり、上記張り出し部６１内に矢印X₁，
X₂方向に移動可能に設けてあり、引張コイルば
ね６４により矢印X₂方向に付勢されている。リ
ンク６３の一方の端部６３ａ（装置の前方に向い
ている）は装置１内に残されたリツドプレート５
の鍔８により押される位置にあり、他方の端部６
３ｂは上記アーム６０の基部に対向している。

再生装置１内にデイスクが無い状態において
は、第１図に示すように、また第３図中二点鎖線
で示すように、リンク６３は矢印X₂方向に移動
しており、アーム６０はリンク６３の端部６３ｂ
により押されて捩りばね６５に抗して反時計方向
に回動している。このため、アーム６０の先端部
６０ａはリツドプレート５の鍔８に対向する位置
にある。

デイスクケース２が挿入されると、アーム６０
は先端部６０ａを鍔８により押されて反時計方向
に、第１図中一点鎖線で示す位置まで回動してケ
ース挿入通路より退避する。これにより、デイス
クケース２は再生装置１内に挿入され、前記のよ
うに、デイスク３がクランプ機構２３によりクラ
ンプされリツドプレート５が機構２４，２４Ａに
より係止保持されて装置１内に残され、ジヤケツ
ト４だけが矢印X₂方向に引き出される（第３図
参照）。この後、デイスク再生が行なわれる。
こゝで、リツドプレート５とデイスク３とは、デ
イスク３が再生装置１の内部に存在する限りは、
リツドプレート５は機構２４，２４Ａにより係止
保持されている関係となつている。

ジヤケツト４が装置１外に抜去されると、アー
ム６０は、捩りばね６５により復帰する方向に回
動する。このとき、リンク６３は、第３図中実線
で示すように、端部６３ａを係止保持されたリツ
ドプレート５の鍔８により押されて矢印X₁方向
に移動しており、端部６３ｂも同様に矢印X₁方
向に移動している。このため、アーム６０は第３
図中二点鎖線で示す元の位置を越えて、同図中実
線で示す動作位置まで回動する。デイスク３が再
生装置１内に存在する限りは、アーム６０はこの
回動位置に保たれる。

デイスク３が装置内に装着されている状態で、
デイスクケース２を挿入しようとすると、第３図
に示すように、アーム６０の先端部６０ａがリツ
ドプレート５の左右コーナ部のＬ字形切欠１４内
に相対的に嵌入し、アーム６０は反時計方向の回
動を制限され、ケース２は挿入を制限される。こ
れにより、デイスクケースの二重挿入操作が確実
に防止される。なお、デイスク回収のために空の
ジヤケツト４を挿入する場合には、アーム６０は
ジヤケツト４の開口端により押されて反時計方向
に回動することになり、ジヤケツト４は挿入を制
限されずに正常に挿入され、デイスク３は再生装
置より離脱されてデイスクケース２内に回収され
る。

なお、デイスク３が再生装置より離脱される
と、リツドプレート５も離脱するため、リンク６
３は矢印X₂方向に移動して、アーム６０は第１
図に示す回動位置及び第３図中二点鎖線で示す回
動位置をとり、デイスクケース２は正常に挿入さ
れる。

なお、機構２４，２４Ａにより係止保持される
リツドプレート５と、デイスクケース挿入阻止ア
ーム６０とは略同一高さにあり、この関係で、リ
ンク６３を良好に使用することが出来、またリン
ク６３としてロツドを立体的ではなく平面的に折
り曲げてなる製造コストが安価なリンクを使用す
ることが可能となつている。

効果上述の如く、本考案になる回転記録媒体再生装
置の回転記録媒体ケース二重挿入防止機構によれ
ば、単一のリンク部材の一端で回転記録媒体が装
置の内部にあることを検出し、他端でケース挿入
阻止部材の回動位置を規制する構成であるため、
回転記録媒体が装置の内部にあることを検出する
部材及びケース挿入阻止部材の回動位置を設定す
る部材の双方を不要とし得、部品点数の削減を図
つて、コストの低減を図り得、しかもリンク部材
がリツドプレートにより直接押される構成である
ため、リツドプレート係止保持機構により押され
る場合に比べて、信頼性が向上したものとなり、
また別部材を組合わせた場合に生ずる遊び（ガ
タ）が無く、このことによつても信頼性の向上を
図り得る等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になる回転記録媒体ケース二重
挿入防止機構を適用してある回転記録媒体再生装
置のデイスク装着前の状態をトツプカバーを取り
外して示す平面図、第２図は第１図の再生装置に
使用されるデイスクケースの１例を分解して示す
斜視図、第３図は第１図より回転記録媒体ケース
二重挿入防止機構を取り出して示す、再生装置の
後方よりみた斜視図である。１……デイスク再生装置、２……デイスクケー
ス、３……デイスク、４……ジヤケツト、５……
リツドプレート、８……鍔、１４……Ｌ字形切
欠、２１……ジヤケツト拡開機構、２２……ター
ンテーブル、２３……デイスククランプ機構、２
４，２４Ａ……リツドプレート係止保持機構、２
５，２５Ａ……リツドプレート結合解除機構、２
６……デイスク昇降機構、２７……信号ピツクア
ツプ体、２８……信号ピツクアツプ体移送機構、
２９……制御機構部、４７……デイスク支持構造
体、６０……デイスクケース挿入阻止アーム、６
０ａ……先端部、６１……張り出し部、６２……
ピン、６３……リンク、６３ａ，６３ｂ……端
部、６４……引張コイルばね、６５……捩りば
ね。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 回転記録媒体を収納したジヤケツトと該ジヤ
ケツトの開口を塞ぐリツドプレートとよりなる
ケースの装置に対する挿入抜去操作により、該
回転記録媒体が再生可能に装着され、且つ該リ
ツドプレートが該装置内に残され、この状態で
該ケースの再挿入を防止すべくケース挿入阻止
部材を動作位置に設定してなる回転記録媒体再
生装置の回転記録媒体ケース二重挿入防止機構
において、上記リツドプレートを、その両側の部位に切
欠を設けた形状とし、上記ケース挿入阻止部材を、挿入される上記
ケースにより押されて上記ケースが挿入される
面内で回動し、回動の最初の段階でその先端が
上記ケースの幅方向上中心側に変位するように
設け、且つ、一端が上記装置内に残された上記リツ
ドプレートにより押される位置にあり、その他
端が上記ケース挿入阻止部材の回動位置を規制
する単一のリンク部材を設けてなり、上記回転記録媒体が上記回転記録媒体再生装
置内に装着されていない場合には、上記ケース
挿入阻止部材の先端が挿入されるケースの上記
切欠よりケース中心側寄りの部位に対向し、上
記ケース挿入阻止部材の回動が許容されて、上
記ケースの挿入を許容し、上記回転記録媒体が上記回転記録媒体再生装
置内に装着されている場合には、上記ケース挿
入阻止部材の先端が挿入されるケースの上記切
欠に対向し、上記切欠に嵌合して、上記ケース
挿入阻止部材の回動が制限されて、上記ケース
の挿入を阻止し、上記リツドプレートを有しない空のジヤケツ
トの挿入時には、上記ケース挿入阻止部材が該
空のジヤケツト自体により押されてその先端が
上記空のジヤケツト内を変位して回動され、上
記空のジヤケツトの挿入を許容する構成の回転
記録媒体再生装置の回転記録媒体ケース二重挿
入防止機構。 (2) 該単一のリンク部材は、ロツドを略「７」字
形状に折り曲げてなる部材である実用新案登録
請求の範囲第１項記載の回転記録媒体ケース二
重挿入防止機構。