JPH0210365Y2

JPH0210365Y2 -

Info

Publication number: JPH0210365Y2
Application number: JP12951783U
Authority: JP
Priority date: 1983-08-22
Filing date: 1983-08-22
Publication date: 1990-03-14
Also published as: JPS6037647U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は変速機の操作装置に関する。

最近のトラツク、バス等大型自動車用手動変速
機においては、変速機の変速動作を容易化すべく
人間の手による変速動作を電気や流体圧等のエネ
ルギを用いて倍力して変速機に伝達する操作装置
が出現している。

このようなものの一例を第１図〜第３図を用い
て説明する。

第１図に示すものはバスに施された装置であつ
て、運転席部分に配置された指令ユニツトＡとリ
レー回路などからなる信号処理ユニツトＢと、変
速機Ｃに付設したギヤシフトユニツトＤとからな
つている。

上記指令ユニツトＡは第２図に示すシフトパタ
ーンに対応した変速位置にその手動操作部材であ
るレバーを操作することによつて第３図に示す信
号発生手段であるスイツチS₁およびS₂を作動させ
る。その際スイツチS₁は上記シフトパターンのシ
フト方向Q₁，Q₂およびQ₃を、またスイツチS₂は
同パターンのセレクト方向の位置P₁，P₂および
P₃を指示し、その信号は前記信号処理ユニツト
Ｂで処理されたのち、倍力手段を構成するギヤシ
フトユニツトＤに与えられる。

ギヤシフトユニツトＤは、上記信号により作動
する電磁バルブと同バルブを介しエアタンクから
正圧空気が供給されて変速機のセレクトフオーク
やシフトフオークを作動せしめるパワーシリンダ
を有し、上記電磁バルブに与えられる前記信号処
理ユニツトＢからの出力信号によりセレクト方
向、次いでシフト方向の順で前記変速機Ｃの噛合
態様を変える作用をなす。またこのギヤシフトユ
ニツトＤは、ギヤの噛合位置を検出するためのス
イツチを備え、このスイツチからの信号は第３図
にP₁′，P₂′，P₃′およびQ₁′，Q₂′，Q₃′で示すよう
にセレクト完了信号、次いでシフト完了信号とし
て前記信号処理ユニツトＢからの出力信号P₁，
P₂，P₃およびQ₁，Q₂，Q₃を断つように該ユニツ
トＢに作用し、これによりパワーシリンダのフオ
ークへの付勢動作は停止する。

ところで、上記変速機の倍力操作装置であるギ
ヤシフトユニツトＤの一部は、たとえば第４図に
示すようになつている。すなわち、１は支持部材
を構成するハウジング、２はギヤシフトユニツト
Ｄを構成し図示しないシフトフオークを支持する
シフト軸、３はシフト軸に設けられる可動接点
体、４は上記ハウジング１に設けられる固定接点
体であり、これら可動接点体３と固定接点体４と
はギヤシフトユニツトＤのギヤの噛合位置を検出
するスイツチを構成する。また、可動接点体３は
シフト軸２の端部に嵌合するとともにその略中央
部のみ鍔状に突出する可動接点５と、この可動接
点５の鍔部分周面を除いて囲繞する絶縁体６とか
らなる。

しかして、シフトレバーに対する操作によりシ
フト軸２がスライドし、可動接点５は固定接点体
４に接離する。これらが互いに当接したとき、電
気信号の回路としては、固定接点体４が＋側とな
りこれから可動接点５を介してシフト軸２、ハウ
ジング１へと順次流れることとなる。

ところで、ボデイアースとなつているシフト軸
２は摺動をよくするためハウジング１との間にグ
リースあるいは油などの潤滑材を塗布している。
さらに、気密を要する部分にはオイルシール等を
嵌合していて、シフト軸２とハウジング１との間
で完全なアースをとることができない。

なお、第５図に示すように、シフト軸２ａに可
動接点体３ａを巻装してなり、板ばねからなる固
定接点体４ａに接離する場合も全く同様であり、
シフト軸２ａとハウジング１ａとの間で完全なア
ースをとることができない。

本考案は上記事情に着目してなされたものであ
り、その目的とするところは、ハウジングへの完
全なアースをとることができ、ギヤの噛合位置を
検出するスイツチ信号の流れを確実化した変速機
の操作装置を提供しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説
明する。第６図中、１０は支持部材を構成するハ
ウジング、１１はギヤシフトユニツトを構成し図
示しないシフトフオークを支持するシフト軸、１
２はシフト軸１１に設けられる可動接点体、１３
は上記ハウジング１０に設けられる第１の固定接
点、１４はこの第１の固定接点１３と相対向する
位置に設けられる第２の固定接点であり、これら
第１、第２の固定接点１３，１４で固定接点体１
５を構成する。上記可動接点体１２は、絶縁体１
６に可動接点１７を埋込んでなる。

しかして、シフトレバーに対する操作によりシ
フト軸１１がスライドし、可動接点１７は第１、
第２の固定接点１３，１４に接離する。これらが
互いに当接したとき、電気信号の回路としては、
たとえば第１の固定接点１３が＋側となり、可動
接点１７を介して第２の固定接点１４が−側とな
り、さらにハウジング１０に流れてアースする。
すなわち、シフト軸１１とハウジング１０との間
の電気信号の流れがない。したがつて、シフト軸
１１とハウジング１０との間に潤滑材やオイルシ
ールが介在していても、完全なアースがとれるこ
とになる。

また、第７図に示すように第１の固定接点１３
ａ…を角度をずらせて配置した場合も全く同様で
あり、これら第１の固定接点１４ａ…を対称位置
に設けることにより、上記実施例と同様の作用効
果を得る。（この他、上記実施例と同様個所は同
番号を附して説明を省略する。）以上説明したように本考案によれば、固定接点
体を対をなす２つの接点から構成し、電気信号を
一方の固定接点から可動接点体を介して他方の固
定接点へ導くようにしたから、ハウジングとシフ
ト軸との円滑な摺動を保持し、アースを完全にと
ることができ、信頼性の向上化を得るという効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は変速機の操作装置の概略的構成図、第
２図はそのギヤのシフトセレクトパターンを示す
図、第３図は同装置の概略的構成図、第４図およ
び第５図は本考案の従来例を示す変速機の操作装
置の要部縦断面図、第６図は本考案の一実施例を
示す操作装置の要部縦断面図、第７図は他の実施
例を示す操作装置の要部縦断面図である。１１……シフト軸、１２……可動接点体、１０
……ハウジング、１５……固定接点体、１３……
第１の固定接点、１４……第２の固定接点。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ハウジングに移動可能に支持され、中立位置と
各変速位置との間をそれぞれ設定された経路を通
つて移動する手動操作部材と、同手動操作部材と
係合することにより同手動操作部材の位置に対応
する指令信号を発生する信号発生手段と、同信号
発生手段が発生する指令信号に呼応して電気、流
体圧等のエネルギをもとに変速機の噛合状態を上
記手動操作部材の位置に対応するものに至らしめ
る倍力手段と、上記変速機の歯車の噛合位置を検
出するスイツチとを備えた変速機において、上記
倍力手段を構成するギヤシフトユニツトのシフト
軸の外周に同シフト軸と電気的に絶縁されて設け
られた可動接点体と、上記シフト軸を外嵌する上
記ハウジングに設けられ上記可動接点体と同時に
当接しうる２つの接点からなる固定接点体とを具
備し、上記可動接点体と上記固定接点体とによつ
て上記スイツチを形成し、上記シフト軸の軸方向
への移動に伴い上記可動接点体が上記固定接点体
に当接したとき上記固定接点体の一方の接点から
入力した電気信号を上記可動接点体を介して上記
固定接点体の他方の接点へ導き上記ハウジングに
アースするように構成したことを特徴とする変速
機の操作装置。