JPH02100846A - 自動チップ交換機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、バイトホルダのチップ取付座とクランプ駒
との間で挟み込みこまれるチップを交換するための自動
チップ交換機構に関する。

［従来の技術］ 近年の旋削加工やブレーナ加工の現場では、熟練を要し
かつ時間のかかるバイト研ぎ作業を省いて生産性を向上
させるため、切刃を有するスローアウェイチップをバイ
トホルダに着脱自在に取り付けるようにしたクランプバ
イトを加工工具として用いることが一般的に行われてい
る。

第６図ないし第８図はこのようなりランプバイトの一例
を示すもので、このクランプバイトｌは、バイトホルダ
２の先端部に、切刃３を有してなる細幅のスローアウェ
イチップ（以下、チップと略称する）４を着脱自在に取
り付けたものである。

ここで、上記バイトホルダ２は、角柱状をなすシャンク
５の先端部に、それぞれクランプボルト６及びボルト７
によってクランプ駒８及びサポータ９を取り付けた構成
で、上記サポータ９上面には略■字状をなすチップ取付
座１０が形成されており、このチップ取付座１０とチッ
プ４の下面４ａとを係合させ、かつチップ４の後端面４
ｂと／ヤンク５の先端面５ａとを係合させた状態でクラ
ンプボルト６を締め付けることにより、チップ４がチッ
プ取付座１０とクランプ駒７との間で挟み込まれ固定さ
れるようになっている。

そして、このようなりランプバイト１は、バイトホルダ
２のシャンク５基端が図示しない旋盤の刃物台等に固定
され、この後チップ４の切刃３と図示せぬ被削材との間
に相対運動が与えられて被削材が切削される。そして、
切削が所定時間継続されたら、クランプボルト６か緩め
られてチップ４が取り外され、チップ取付座１０が圧縮
エアー等で洗浄された上で新たなチップ４が取り付けら
れて切削が再開される。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、」二連した従来のクランプバイト１にあって
は、使用済みチップを新たなチップと交換することによ
りバイト研ぎが不要となるため、旋削やプレーナ加工等
の生産性を向上させる」二で太いに効果を上げるもので
はあったが、未だチップ交換を人力作業に頼らざるを得
ないために、加工中に頻繁にチップ４の交換作業を必要
とする場合等にはその作業が煩わしく、また、旋削加工
等の長時間無人加工の実現を計る一Ｌでは大きな障害と
なるという欠点か有り、このため、かねてからチ。

ブ交換の自動化が強く要望されていた。

この発明は、このような背景の下になされたもので、チ
ップをチップ取付座とクランプ駒との間で挟み込むクラ
ンプバイトのチップ交換を人力作業に頼らずに行うこと
のできる自動チップ交換機構を提供することを目的とす
る。

［課題を解決するための手段］ この発明は、その先端に切刃を有するチップを、バイト
ホルダの先端に設けられたチップ取付座と、該チップ取
付座に対して近接、離間可能に設けられたクランプ駒と
の間で挟み込んでなるクランプバイトの、上記チップを
交換する自動チップ交換機構であって、上記バイトホル
ダに、その一端が該バイトホルダの外部に露出し、かつ
その軸方向一方の側への移動により上記クランプ駒を上
記チップ取付座に対して近接させる方向に移動させるク
ランプ軸と、該クランプ軸をその軸方向一方の側へ押圧
する押圧手段とを配設し、また、上記バイトホルダの装
着される上記機械側に、バイトホルダの外部に露出され
たクランプ軸の一端と係合して該クランプ軸を上記押圧
手段の押圧力に抗してその軸方向他方の側へ移動させる
クランプ解除手段を配設し、さらに、上記バイトホルダ
の上記チップ取付座よりも基端側の位置に、その内部に
複数のチップが収容されるチノブマガンンと、該チノプ
マガンンに収容された一のチップと係合して該チップを
上記チップ取付座まで押し出すチップ押し出し手段とを
配設して上記課題の解決を図ったものである。

［作用］ 上記構成によれば、押圧手段によって、クランプ軸をそ
の軸方向一方の側に押圧することにより、クランプ駒が
チップ取付座に近接する方向へ移動させられるので、チ
ップがクランプ駒とチップ取付座の間で挟持される。

そしてチップを交換する場合には、まず、クランプバイ
トの装着された機械の動作によって、クランプバイトを
、そのバイトホルダの外部に露出するクランプ軸の一端
とクランプ解除手段とが係合し得る位置まで移動させ、
この後クランプ軸の一端とクランプ解除手段を係合させ
てクランプ軸を押圧手段の押圧力に抗してその軸方向他
方の側へ移動させることにより、クランプ駒によるチッ
プの押圧を解除させる。続いて、チップ押し出し手段に
よってチップマガジン内の−のチップをチップ取付座に
押し出すことによって、先にチップ取付座に装管された
チップを新たなチップによってυト除させ、そして、ク
ランプ解除手段とクランプ軸の係合を解除して、再度ク
ランプ軸を押圧手段によってその軸方向一方の側へ押圧
させる。これによりクランプ駒がチップ取付座に近接さ
せられて、新たなチップがクランプ駒とチップ取付座と
の間で挟持される。

［実施例］ 以下、第１図ないし第５図を参照して、本発明の詳細な
説明する。

各図において符号１１は、本実施例の自動チップ交換機
構が組み込まれたクランプバイトであり、このクランプ
バイト１１は、その先端に切刃１２を有する細幅のチッ
プ１３と、該チップ１３が取り付けられるバイトホルダ
１４とから概略構成されている。

第１図ないし第３図に示すように、上記バイトホルダ１
４は、角柱状をなすシャンク１５の先端部１５　ａにサ
ポータ１６及びクランプ駒１７を取り付けてなるもので
、上記サポータ１６は、その左側部１６ａかシャンク１
５のサポータ取付溝１５ｂと係合された状態でボルト１
８によってシャンク１５と一体に固定され、また、その
右側部１６ｂの先端はンヤンク先端面１５ｃから突出し
、右側部１６ｂの上面にはチップＸ３の下面１３ａと係
合される断面路■字状をなすチップ取付座１９が形成さ
れている。また、サポータ１６の右側部１６ｂ先端から
シャンク１５の基端部１５ｄ側に向けて幾らか後退した
位置にはポールプランジャ２０が埋め込まれており、該
ボールプランジャ２０のボール２０ａは図示せぬバネに
よって常時上方に向かつて付勢されている。

また、上記クランプ駒１７は、シャンク１５のクランプ
駒取付溝１５ｅに穿設された軸２１に支持されて該１ｄ
１２１の回りに回動自在であり、その右側部１７ａは、
その下面１７ｂとチップ取付座１９との間の隙間を十分
に保った状態でサポータ１６の先端に向けて延長され、
その先端にはチップ１３の上面に形成されたテーバ状の
凹部１３ｂと係合されるテーバ状の凸部１７ｃが形成さ
れている。

上記ンヤンク１５上の上記クランプ駒１７よりち基端部
１５ｄ側の位置には、該シャンク１５の上面、右側面及
び上記チップ取付座１９に向けて開口するマガジン取付
溝２２が形成されており、このマガジン取付溝２２には
、上方へ向かうに従ってシャンク基端部１５ｄ側に傾斜
するチップマガジン（以下、マガジンと略称する）２３
が配設されている。このマガジン２３は、角形状をなす
筒体の内部にその右側面２３ａに向かって開口するチッ
プ収容室２４を上下方向全長に渡って形成してなるもの
で、上記チップ収容室２４に形成された矩形溝２５を、
シャンク１５の右側面にボルト２６によって取り付けら
れたマガジン取付板２７に嵌装させ、さらに該マガジン
２３の後面２３ｂより捩込まれた固定ネジ２８をマガジ
ン取付板２７に向かって締め込むことによりバイトホル
ダ１４に着脱自在に取り付けられている。上記チップ収
容室２４の内部であって、該マガジン２３がバイトホル
ダ１４に装着された際に上記チップ取付座１９と、−直
線上をなす位置には、チップ１３を上下に整列させるチ
ップ収容溝２９が該マガジン２３の上下方向全長に渡っ
て形成されており、該チップ収容溝２９の上下端にはネ
ジ２９ａによって上１Ｈ３０及びチップ受は板３１が固
定されている。チップ受は板３１は、マガジン２３の前
面２３ｃを貢いて上記サポータ１６の後端と対向させら
れており、その上面はチップ取付座１９と路面−をなす
ように断面路■字状に形成されている。

また、チップ受は板３１の上面に臨むマガジン２３の前
面２３Ｇには、チップ１３の通過を許容するチップ取出
口３２が形成されている。そして、チップ収容溝２．９
内部の上蓋３０及びチップ受は板３１の間には、チップ
押し板３３がチップ収容溝２９に沿って移動自在に押入
されており、該チップ押し板３３は上記チップ受は板３
１にその一端が取り付けられたバネ３４の他端とピン３
５を介して連結されて常時チップ受は板３１に向けて付
勢されている。

また、第１図により詳細に示すように、マガジン２３の
後面２３ｂ上の上記チップ取出口３２と対向する位置に
は円形のチップ押し込み口３６が形成されており、この
チップ押し込み口３６と一直線上をなすシャンク１５の
内部にはチ・ノブ押し出しシリンダ３７（チ・ノブ押し
出し手段）が組み込まれている。

チップ押し出しシリンダ３７は、シャンク１５の後端面
１５ｆから上記マガジン取付溝２２に向かって形成され
たシリンダ室３８に、円筒状をなすブツシュ３９及びピ
ストン４０を嵌装し、さらにブッ１５３９の軸線上にチ
・ノブ押し出し口、、ド４１を摺設して、該チ・ノブ押
し出しロッド（以下、ロッドと略称する）４１の基端を
上記ピストン４０に固着させ、また先端を案内孔４２を
介して上記マガジン取付溝２２まで突出させたものであ
り、ピストン４０の前後には、シャンク後ｉ面１５　ｆ
に取り付けられたマニホールド４３のポート４４．４５
と連結された図示せぬ油圧発生源から作動油が適宜圧送
されるようにな・）でおり、これによりピストン４０は
その両端にかかる作動油の圧力差に基づいてシリンダ室
３８内を往復動じ、これに伴ってロッド４１は、チップ
押し込み口３６の後方から、マガジン２３内部及びチッ
プ取出口３２を通過して上記クランプ駒１７の下方まで
往復移動可能である。なお、上記ブ・ソシュ３９の内外
周及び上記ピストン４０の外周、さらにシャンク後端面
１５ｆのポート４４．４５に臨む位置には、Ｏリング３
８ａ〜３８ｅが装着され、シリンダ室３８から外部への
油漏れを防止するようになっている。また、符号３９ａ
はピストン４０がブノンユ３つと当接する際の衝撃を和
らげるためのり４．ジョンリングである。

第１図ないし第２図に示すように、上記シャンク１５上
面のクランプ駒１７とマガジン２３の間にはチップ案内
板４６が配設されており、このチップ案内板４６の右側
部４６ａは、−ｈ記りランプ駒１７の下面１７ｂに対し
て所定の隙間を保った上でクランプ駒１７の先端に向か
って延長され、該右側部下面４６ｂとチップ取付座１９
との間の隙間量はチップ１３の厚さと等しく定められて
いる。

また、チップ案内板４６には、その下面４６ｂから該チ
ップ案内板４６の上面へ向かうに従って漸次マガジン２
３に向かって傾斜する排気穴４７が形成されており、該
排気穴４７はチップ案内板４６及びンヤンク１５に形成
された空気供給路４８ヲ介してマニホールド４３のポー
ト４９と連通され、ポート４９と接続された図示せぬソ
レノイドバルブを介して図示せぬ圧縮空気供給源から圧
縮空気が供給されるようになっている。さらに、チップ
案内板４６の排気穴４７よりもマガジン２３に近い側に
はボールプランジャ５０が埋め込まれており、該ボール
プランジャ５０のボール５０ａは図示せぬバネによって
常時下方に付勢されている。

そして、第４図に示すように、シャンク１５の内部には
シャンク先端面１５Ｃとシャンク後端面１５ｆを貫（貫
通孔５１が形成され、この貫通孔５１には、クランプ軸
５２がその軸方向に摺動自在に挿入されている。このク
ランプ軸５２の先端部５２ａには、シャンク後端面１５
ｆに向かって漸次その高さが低くなる押圧面５３が形成
されており、該押圧面５３には、上記クランプ駒取付溝
１５ｅの底面に配設されたバネ５４によって弾発された
クランプ駒１７が、その後端に吹込まれたボルト５５及
び鋼球５６を介して当接されている。

また、クランプ軸５２の後端ｔＪ　５２　ｂは、マニホ
ールド４３に形成された案内孔４３　ａを介してバイト
ホルダ１４の外部に突出させられている。そして、クラ
ンプ軸５２のネジ部５２ｃには円盤状をなすカラー５７
が吹込まれ、該カラー５７と、貫通孔５１に嵌装された
カラー５８との間には多数の皿バネ（押圧手段）５９が
連接されてクランプ軸５２を常時シャンク後端面１５ｆ
に向けて弾発するようになっており、これによって押圧
面５３と鋼球５６及びボルト５５を介して係合されたク
ランプ駒１７の後端か蹴り」二げられて、クランプ駒１
７先端の凸部１７ｃがチップ取付座１９に近接する方向
に押圧されるようになっている。なお、図中符号５１ａ
は、貫通孔５１を閉塞するシ−ルキャップである。

また、バイトホルダ１４の外部にはアンクランプシリン
ダ（クランプ解除手段）６０が配設されており、このア
ンクランプシリンダ６０と、上記マガジン２３、チップ
押し出しシリンダ３７、チ・ノブ案内板４６、クランプ
軸５２及び皿／イネ５９によって本実施例の自動チ・ノ
ブ交換機構は構成されている（第１図参照）。

アンクランプシリンタロ６０（ま、その前後にポー１−
５１ａ、６１ｂを有するシリンダ本体６１の内部に、そ
の先端がシリンダ本体６１から突出するピストンロッド
６２を摺設してなるもので、ボート６１ａ、６１ｂから
供給される作動油の圧力差に基づいてピストンロッド６
２がその軸方向に往復運動するようになっている。そし
て、このアンクランプシリンダ６０は、第５図に示すよ
うに、クランプバイト１１が装着される自動旋盤６３の
機械・本体６４に取り付けられており、クランブノ＜イ
１−１１が自動旋盤６３の図示せぬ刃物台に取り付けら
れてホームポジションＰｉに移動させられた際に、ピス
トンロッド６２が上記クランプ軸５２の後端部５２ｂと
対向させられるようになっている。なお、図中符号６５
は自動旋盤６３の主軸であり、またＷは被削材である。

次に、以上の構成からなる自動チップ交換機構の作用を
、クランプバイト１１を用いて切削を行う手順に従って
説明する。

切削を行うにあたっては、まず固定ネジ２８を緩めてマ
ガジン２３をマガジン取付板２７から取り外し、チップ
押し板３３をバネ３４の引張力に逆らって上蓋３０側に
移動させつつ、チップ取出口３２から複数のチップ１３
を順次チップ収容室２４内に挿入して、これらチップ１
３をチップ収容溝２９に沿って上下に整列した状態で、
かつチップ押し仮３３によってチップ受は板３１に向か
つて付勢された状態で収容させる。そして、マガジン２
３の矩形溝２５をマガジン取付板２７に嵌装させた上で
固定ネジ２８を締め付けてマガジン２３をバイトホルダ
１４に装着し、続いて、第５図により詳細に示すように
、シャンク基端部１５ｄを自動旋盤６３のホームポジシ
ョンＰｌに待機スる図示せぬ刃物台に把持させてクラン
プバイト１１を自動旋盤６３に取り付ける。なお、この
時アンクランプシリンダ６０にはボート６１ａから作動
油が供給されて、ピストンロッド６２はクランプ軸５２
から離間される方向に後退させられる。

このようにしてマガジン２３の装着されたクランプバイ
＋−ｔ　ｔを自動旋盤６３に取り付けたら、自動旋盤６
３の図示せぬサイクルスタート釦を押し込んで、自動旋
盤６３を起動させる。

すると、まず、アンクランプシリンタロ０のボート６１
ｂに作動油が供給されて、ピストンロッド６２がクラン
プ軸５２に向けて移動させられる。

これによりピストンロッド６２がクランプ軸５２の後端
部５２ｂと係合されて、該クランプ軸５２が皿ばね５９
の力に抗してシャンク先端面１５Ｃに向かって移動させ
られ、これに伴ってクランプ軸５２の押圧面５３による
クランプ駒１７の押圧が解除されて、クランプ駒１７が
バネ５４に弾発され、その先端の凸部１７ｃがチップ取
付座１９から離間される。

続いて、チップ押し出しシリンダ３７のボート４４から
作動油が供給されて、ピストン４０及びロッド４１がク
ランプ駒１７の下方に向かって前進させられ、これによ
り、マガジン２３の最下部に収容されてチップ受は板３
１に付勢されたチップ１３は、ロッド４１と係合されて
チップ取出口３２から押し出され、チップ取付座１９と
チップ案内板４６の下面４６ｂに案内されつつクランプ
駒１７の凸部１７Ｃ直下まで移送されて、ボールプラン
ジャ２０のボール２０ａとチップ案内板４６との間で挟
持される。

チップ１３の移送が完了すると、チップ押し出しシリン
ダ３７のボート４４への作動油の供給が停止されると共
にボート４５へ作動油が供給されてロッド４１が後退さ
せられ、続いて、アンクランプシリンダ６０のボート６
１ａに作動油が供給されてピストンロット６２がクラン
プ軸５２から離間させられる。これにより、クランプ軸
５２は再び皿バネ５９に弾発され、これに伴ってクラン
ブ駒１７後端が押圧面５３に蹴り上げられてクランプ駒
１７の凸部１７Ｃがチップ１３に向かって移動し、この
結果テーバ状に形成された凸部１７Ｃとチップ１３上面
の凹部１３ｂとか係合されてチップ１３が所定位置に位
置決めされる。そして、この状態において、皿バネ５９
の弾発力は押圧面５３に増幅されてクランプ駒１７の後
端に伝えられ、さらにクランプ駒１７の先後端から軸２
１までの距離の比に応じて増幅されて凸部１７Ｃに伝達
されるので、チップ１３はバイトホルダ１４先端の所定
位置において、クランプ駒１７とチップ取付座１９との
間で強固にクランプされることとなる。

このようにしてチップ１３がクランプされると、第５図
により詳細に示すように自動旋盤６３の図示せぬ刃物台
が移動してクランプバイト１１がホームポジションＰｉ
から加工位置Ｐ２に移動させられると共に、主軸６５に
取り付けられた被削材Ｗが回転させられ、これにより被
削材Ｗがチップ１３の切刃１２で切削される。そして、
所定時間切削か継続されるとチップ１３交換のため刃物
台が駆動されてクランプバイト１１がホームポジション
ＰＩに戻され、アンクランプシリンダ６０のピストンロ
ッド６２とクランプ軸５２の後端部５２ｂとが再び対向
させられる。

クランプバイト１１がホームポジションＰ１に戻される
と、まずアンクランプシリンダ６０が作動させられてピ
ストンロッド６２がクランプ軸５２に向かって前進させ
られ、これにより再びクランプ駒１７がバネ５４に弾発
されてチップ１３の押圧が解除される。続いて、シャン
ク後端間１５ｆのボート４９と接続された図示せぬソレ
ノイドバルブが励磁されて、チップ案内板４６の排気穴
４７に圧縮空気が供給され、これにより排気穴４７から
チップ取付座１９の先端に向かって圧縮空気が噴出して
チップ取付座１９及びクランプ駒１７の先端が洗浄され
る。

次いで、チップ押し出しシリンダ３７にボート４４から
作動油が供給されてロッド４１が前進させられ、これに
よりマガジン２３の最下端に繰り出された新たなチップ
１３かマガジン２３から押し出されてチップ取付座１９
先端まで移送され、これに伴い使用済みチップ１３がチ
ップ取付座１９から押し出されて、自動旋盤６３の下部
に備え付けられたチップ回収箱（図示路）に落下させら
れる。

そして、チップ押し出しシリンダ３７が作動させられて
ロッド４１か後退させられ、続いて、アンクランプシリ
ンダ６０が作動させられてピストンロッド６２がクラン
プ軸５２から離間され、これにより、クランプ駒１７の
凸部１７ｃとチップ取付座１９の先端に移送された新た
なチップ１３上面の凹部１３ｂとが係合されて、チップ
１３かバイトホルダ１４先端の所定位置に固定される。

このようにして、チップ１３が交換されると再びクラン
プバイト１１が加工位置Ｐ２に戻されて切削が再開され
、以下、切削が所定時間継続される毎にクランプバイト
１１がホームポジションＰｌに戻されて、上記手順と同
様にしてチップ１３が繰り返し交換され、切削が継続さ
れる。

以上説明したように、本実施例の自動チップ交換機構に
よれば、複数のチップ１３が収容されたマガジン、２３
をあらかじめバイトホルダ１４に装着した状態で、所定
時間切削が継続される毎にクランプバイト１１を自動旋
盤６３のホームポジションＰ１に移動させて、排気穴４
７から圧縮空気を噴出させてチップ取付座１９を洗浄し
、続いてアンクランプシリンダ６０を作動させてクラン
プ軸５２をその軸方向に往復移動させることによりクラ
ンプ駒１７をチップ取付座１９に対して離間させ、また
近接させると共に、チップ押し出しシリンダ３７を作動
させてマガジン２３内のチップ１３を順次チップ取付座
１９先端まで押し出すことによりクランプ駒１７とチッ
プ取付座１９の間に挟み込まれ固定されたチップ１３を
順次交換することが可能である。

従って、チップ交換作業から人力作業が排除され、この
結果チップ交換作業に要する手間が解消されると共に、
長時間無人加工の実現を容易に計ることができるのであ
る。

なお、本実施例では、幾らかの特有の効果が得られてお
り以下に順を追って説明する。

まず、アンクランプシリンダ６０をバイトホルダ１４に
内蔵させずに、自動旋盤６３の機械本体６４に装着した
ため、構造が簡素化されると共に、クランプバイトｌｌ
が小形化され、またその剛性も増大した。すなわち、本
実施例の自動チップ交換機構のように油圧を用いてクラ
ンプ駒１７によるチップ１３の押圧を解除させる場合、
例えば、バイトホルダ１４の内部に、皿バネ５９に抗し
てクランプ軸５２を移動させるシリンダを配設すること
も考えられるが、このような場合には、バイトホルダ１
４の内部に大口径のシリンダ室を形成する必要が生じ、
また、そのストローク分だけバイトホルダ１４が長尺化
し、さらには作動流体の漏れにも配慮が必要となり、勢
い構造が複雑化すると共にバイトホルダ１４が大形化し
、またその剛性もシリンダ室が形成された分だけ低下せ
ざるを得ない。しかしながら、本実施例ではアンクラン
プシリンダ６０がバイトホルダ１４の外部に配設されて
いるので、バイトホルダＩ４の内部にはクランプ軸５２
及び皿バネ５９を収容するに足る貫通孔５１を形成する
だけで良＜　、ｆ＋ＹＥってｔ１１４造か簡素化される
と共に、バイトホルダ１４が小形化され、かつその剛性
も増大するのである。

また、サポータ１６にボールプランジャ２０を取り付け
て、チップ取付座１９に沿って移送されるチップ１３を
ボール２０ａによって挟持させるようにしたため、クラ
ンプバイト１１を下向きに取り付ける場合の、チップ１
３の自重による落下を防止することができる。そして、
さらにチップ案内板４６にもボールプランジャ５０を取
り付けたため、クランプバイト１１を下向きに装着して
切削を行う場合に、振動等によって万が一マガジン２３
からチップ１３が飛び出すようなことがあっても、ボー
ルプランジャ５０のボール５０ａによってチップ１３が
挟持されてその落下が防止される。

さらに、本実施例では特にチップ１３の上面及びクラン
プ駒１７の先端に互いに係合されるテーバ状の凹部１３
ａ及び凸部１７ｃを形成したため、チップＩ３を繰り返
し同じ位置に正確に固定でき、さらには切削中の背分力
もクランプ駒１７で受は止めることかできる。

ところで、本実施例では特に自動チップ交換機構が組み
込まれたクランプバイトｌｌを自動旋盤６３に装着され
るものとしたが、本発明の自動チップ交換機構はこれに
限るものでは無く、ブレーナ等、その池の工作機械に装
着されるクランプバイトにも当然に適用可能である。ま
た、アンクランプシリンダ６０の装着される位置も、ホ
ームポジションｐｔに限らず、クランプバイト１１の移
動範囲内で、かつ、クランプ軸５２を操作し得る場所で
あればどこでも構わない。

また、本実施例では特にチップ１３の案内及びチップ取
付座１９の洗浄のためにチップ案内板４６を設けたが、
本発明の自動チップ交換機構はこれに限定されるもので
は無い。例えば切り屑の種類によってはチップ取付座１
９の洗浄が不要となる場合も考えられ、また機械側の切
削油によってチップ取付座１９が洗浄される場合ら考え
られるなど、チップ取付座１９の洗浄は必ずしも必要な
（）のではない。また、チップＩ３の案内に関してら、
例えばチップ押し出しシリンダ３７の口Ｉド４１の先端
形状を変更してチップ１３を押さえつつ押し出すように
すれば案内板４Ｇが無（ともチップ１３をチ・ノブ取付
座１つに沿って移動させることができる。

さらに、チップマガジン、チップ押し出し手段及びクラ
ンプ解除手段も本実施例の構成のものに限らず、この池
にも様々な構成が考えられる。例えば、チップマガジン
に関しては、バイトホルダ１４の側方あるいは下方から
装着することはもとヨリ、−船釣ナマシニングセンタの
ツールマガジンに見られるように、チップを環状に配置
することも考えられる。また、チップ押し出し手段及び
クランプ解除手段に関しては、油圧に限らずモータ等の
回転運動を直線運動に変換する機構も考えられ、さらに
、クランプ解除手段に関しては、機械側に単なるロッド
を取り付けておいて、機械自身の動作によってクランプ
軸を押し込むようにすることも考えられる。

また、本実施例では特にクランプ駒１７を回動させて、
該クランプ駒１７先端の凸部１７Ｃとチップ１３上面の
四部１３ｂとを係合させるようにしたクランプバイト１
１に自動チップ交換機構を組み込んだ場合について説明
したが、本発明の自動チップ交換機構はこれに限るもの
では無く、例えばクランプ駒を」１下に平行移動させて
チップをクランプする場合等でもその対応は容易であり
、また、クランプバイトが装着される機械に自動工具長
測定装置などが装着されて刃先寸法の補正が可能な場合
には、チップの位置決め精度がラフで良いことからチッ
プ位置決めに関する配慮は不要となる。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明の自動チップ交換機構は
、チップの装着されるバイトホルダに、その一端が該バ
イトホルダの外部に露出し、かつその軸方向一方の側へ
の移動により上記クランプ駒を上記チップ取付座に対し
て近接させる方向に移動させるクランプ軸と、該クラン
プ軸をその軸方向一方の側へ押圧する押圧手段とを配設
し、また、上記バイトホルダの装置される機械側に、バ
イトホルタの外部に露出されたクランプ軸の一端と係合
して該クランプ軸を上記押圧手段の押圧力に抗してその
軸方向他方の側へ移動させるクランプ解除手段を配設し
、さらに、上記バイトホルダの上記チップ取付座よりも
基端側の位置に、その内部に複数のチップが収容される
チップマガジンと、該チップマガジンに収容された一の
チップと係合して該チップを上記チップ取付座まで押し
出すチップ押し出し手段とを配設してなるものであるか
ら、チップ交換作業を人力作業に頼ること無く行うこと
ができて、この結果チップ交換作業に要する手間が解消
されると共に、長時間無人加工の実現を容易に計ること
ができるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の一実施例の自動チップ交
換機構が組み込まれたクランプバイトを示す図であり、
第１図はクランプバイトの右側面図、第２図はクランプ
バイトの平面図、第３図はクランプバイトの正面図、第
４図は第２図のＡＡ線における断面図、第５図は本発明
の一実施例の自動チップ交換機構が組み込まれたクラン
プバイトを自動旋盤に装着した状態を示す平面図、そし
て、第６図ないし第８図は従来のクランプバイトを示す
図であり、第６図はクランプバイトの右側面図、第７図
はクランプバイトの正面図、第８図はクランプバイトの
平面図である。 １１・・・・・・クランプバイト、１２・・・・・・切
刃、１３・・・・・・チップ、１４・・・バイトホルダ
、１７・・・・・・クランプ駒、１９・・・・・・チッ
プ取付座、２３・・・・・・チップマガジン、３７・・
・・・・チップ押し出しシリング（チップ押し出し手段
）、５２・・・・・・クランプ軸、５９・・・・・・皿
バネ（押圧手段）、６０・・・・・・アンクランプ／リ
ンダ（クランプ解除手段）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 その先端に切刃を有するチップを、その基端が機械の工
   具把持部に把持されるバイトホルダの先端に設けられた
   チップ取付座と、該チップ取付座に対して近接、離間可
   能に設けられたクランプ駒との間で挟み込んでなるクラ
   ンプバイトの、前記チップを交換する自動チップ交換機
   構であって、前記バイトホルダに、その一端が該バイト
   ホルダの外部に露出し、かつその軸方向一方の側への移
   動により前記クランプ駒を前記チップ取付座に対して近
   接させる方向に移動させるクランプ軸と、該クランプ軸
   をその軸方向一方の側へ押圧する押圧手段とを配設し、 前記バイトホルダの装着される前記機械側に、前記バイ
   トホルダの外部に露出されたクランプ軸の一端と係合し
   て該クランプ軸を前記押圧手段の押圧力に抗してその軸
   方向他方の側へ移動させるクランプ解除手段を配設し、 前記バイトホルダの前記チップ取付座よりも基端側の位
   置に、その内部に複数のチップが収容されるチップマガ
   ジンと、該チップマガジンに収容された一のチップと係
   合して該チップを前記チップ取付座まで押し出すチップ
   押し出し手段とを配設したことを特徴とする自動チップ
   交換機構。