JPH019970Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、波動実験装置のすだれ棒の連結は、張力
に対して強く、ねじれ等に対して弾性が小さいも
のとして、たこ糸等が使用されていた。しかし、
張力を大きくするため太くすると、ねじれ等に対
して弾性が大きくなつて、きれいな波動が得られ
ない。したがつて、ある程度の太さでなければな
らない。しかも、糸の振動方向は２本の糸と同方
向と、之に直角方向との２通りあつて、振動が激
しかつたり、不馴れのため、思わぬシヨツク等に
弱いうらみがあり、製作上や耐久性に問題があつ
た。又、糸が切れたとき一部の修理でなしに、糸
全部を取りかえて、修理をする必要があつた。し
かも、この取りかえ作業は極めて慎重を要した。
又、波動の速度を増すため、次々と重い分銅を吊
して張力を増加するので張力による延びが出る。
又、長い間にはすだれ全体の長さが変化する。

この考案は上記のような欠点を除くはもちろ
ん、未熟者でも簡単に、組立てができ半永久的に
正確な波動を作り使用できるようにしたい。

それには、たこ糸等を使用するのではなく、す
べて鉄線のような強いものを使用する。すなわ
ち、重心の位置までナイフエツジに切り込んだ支
点棒１の両端に、同じ固定フツク２の中心線６と
重心とが同一平面内にあるように装着する。更に
両端に同じ長さのバランス管３をネジ留めして、
更に接着剤等で固定し、支点でささえた時、すだ
れ棒が水平に保たれるようにする。更に、連結リ
ング４ですだれ棒を連結する。

波動速度を変えるには、連結リング４の大きさ
を変えて棒間の距離をかえる。組立てられた波動
すだれの両端は、たこ糸５を使用する。

この考案によつて、大きな張力や、思わぬシヨ
ツク等に耐えられるようになつた。もし、こわれ
た時、一部の補修として簡単になおせる。フツク
とリングは一点で接触しているので、ねじれに対
する弾性はなく、更に張力による伸びは極めて小
さく理想的な波動が得られ、半永久的なすだれと
することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は波動すだれの斜視図、第２図はすだれ
棒の拡大側面図。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端部にねじ部を形成した支点棒と、前記ねじ
   部に水平に嵌合される固定フツクと、前記ねじ部
   に螺合することで前記固定フツクを固定するバラ
   ンス管と、隣接する２つの固定フツクを連結する
   リングとからなる水平式波動実験装置のすだれ棒
   連結構造。