JPH0199331A - 移動体通信の無線チャネル切替方法とシステム - Google Patents

移動体通信の無線チャネル切替方法とシステム

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JPH0199331A
JPH0199331A JP62257006A JP25700687A JPH0199331A JP H0199331 A JPH0199331 A JP H0199331A JP 62257006 A JP62257006 A JP 62257006A JP 25700687 A JP25700687 A JP 25700687A JP H0199331 A JPH0199331 A JP H0199331A
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Sadao Ito
伊藤 貞男
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Iwatsu Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は移動体通信における無線通信チャネルの切替方
法およびシステムに関する。ざらに具体的には、いわゆ
る通信(話)中チャネル切替方法と、システムに関する
。すなわち小ゾーン構成を用いる移動体通信において、
通信中の移動端末が移動することにより、対向して通信
している無線基地局との通信品質が劣化したとき、近傍
に存在しかつ通信品質を満足させる伯の無線基地局との
一間で新しく通信チャネルを設定し、それまで使用して
いた通信チャネルを解除する方法とシステムに関する。
さらに、同一の無線ゾーンにおいて、近傍で交信中の第
3者の無線チャネルの影響が、その第3者の移動にとも
ない大ぎくなり、自通信の通信品質が劣化したとき、同
一の無線基地局との間で新しいチャネルに切替えて通信
チャネルを設定し、それまで使用していた通信チャネル
を解除するいわゆる通信(話)中チャネル切替方法と、
システムに関する。
[従来の技術] 従来のこの種の技術は、たとえば現在商用サービス中の
NTT (日本電信電話■)の自動車電話方式の中で採
用されている。この場合、自動車内に搭載された移動無
線機は、自動車の走行により通話の相手局の無線基地局
から遠ざかり、たとえば、無線基地局から5〜7級以上
になると電波の受信入力電界値が低下するので、通話品
質の劣化が発生する。そのため小ゾーン構成では、サー
ビス・エリア内に無線基地局が互いに10〜12触間隔
に設置されている。したがって、自動車の現在位置の近
く(5〜6Kln以内)に別の無線基地局が存在してお
り、この新無線基地局と移動無線機との間で別の無線チ
ャネルを使用して通話を継続させている。以下、文献 
伊藤他“自動車電話方式の概要″日本電信電話電気通信
研究所 研究実用化報告 Vol、2B  No、7 
1977 1827〜1828iを用いて具体的に説明
する。第11A図は上記の文献から引用したもので、同
図に示されているように、自動車電話方式ではサービス
エリアを多数の小無線ゾーンに分割し、各無線ゾーンご
とに無線基地局を設置する。無線基地局には、そのゾー
ン内の交通恒等から推定した通話トラヒックに応じた数
の通話用送受信機と、その無線基地局が属する制御ゾー
ン内の制御トラヒックに応じた数の制御用送受信機を配
置する。
士数個の無線ゾーンを集めて制御ゾーンを構成し、無線
回線制御局を設置する。無線回線制御局は配下にある各
無線基地局の無線回線を管理し、また無線基地局を介し
て発着呼時の移動無線機の所在する無線ゾーンを検出し
て、移動無線基地局間の回線設定および切替指令などの
機能を果たす。
自動車電話交換局に対しては、一般電話網に準じて無線
系とインタフェースが可能なように、無線区間の信号を
既存の交換網で使用される信号形式へ変換する機能をも
つが交換機能はない。したがって、無線回線に対応した
4線回線は無線基地局より無線回線制御局を経由して交
換機に収容される。
自動車電話交換局は、一般電話網と無線回線制御局とを
結ぶ中継交換機能と、自動車電話加入者の発着信接続、
課金、処理など加入者交換機能をもっている。D10形
電子電子機が使用されている自動車電話交換局の階位は
、自動車電話サービス実施の最小の範囲として中心局区
域を想定することから、中心局相当の階位とされている
。さて、無線回線制御局では、通話品質の劣化が生じる
と、移動無線機の周辺の複数の無線基地局に対し移動無
線機の送信電波を受信させ、このうちの特定の無線基地
局に移動無線機との間で新しく無線チャ゛ネルを設定さ
せれば所望の通話品質を維持し得ると判断したときには
、新チャネルの設定を移動無線機と無線基地局との間で
行わせる。
第118図には、このような動作をする従来のシステム
の構成概念図が示されており、これを用いて説明する。
第118図において、4つの円で囲まれた半径5〜7−
程度の各ゾーン14A、14B、14C。
14Dを自動車電話のサービス・エリアとし、いま自動
車内に搭載された移動無線機15がゾーン14A内の無
線基地局13Aと交信中であるとする。自動車はゾーン
14Aからゾーン14Cの方向へ走行中であるので、無
線基地局13Aと移動無線機15との間の相対的距離は
大きくなりつつある。交信は継続中であるとし、自動車
はゾーン14Aよりゾーン14C内へ移行したとすると
、無線基地局13Aと移動無線機15との間の距離は5
〜7K111以上となり、相互の受信電波の入力電界値
は低下し、一定の伝送品質以下に低下するに一至る。こ
の品質劣化の状態は、常時、無線回線制御局12で監視
されており、品質が一定基準以下に低下した時点で無線
基地局13Aの周辺の無線基地局13B、13Cおよび
13Dに対し、無線基地局13Aと移動無線機15との
間で使用中の無線チャネル(チャネルCH1と仮定する
)の品質を測定するように要請する。この要請を受けた
無線基地局13B、13Cおよび13Dでは、それぞれ
自己の無線チャネル探索用受信機(図示せず)をチャネ
ルCH1に同調させて信号を受信し、その状態を、無線
回線制御局12に報告する。この報告を受けた無線回線
制御局12では、無線基地局13B、13C,および1
3Dの受信入力電界E3.EC,およびE。の値を比較
し、EC〉EB、EC>Eoであり、かつE。が伝送品
質の点からみても一定の品質が確保されていることを確
認すると、無線回線制御局12はゾーン14Aからゾー
ン14Gへ移行したものとみなし、ゾーン14Aで使用
していた無線のチャネルCH1を切断し、これにかえて
ゾーン14Cの無線基地局13Cで使用可能な無線チャ
ネルのうち、未使用のチャネル(チャネルCH10を仮
定)を使用させる手続き、すなわら通話中チャネル切替
を始める。
以下、文献 古用他“自動車電話無線回線制御″日本電
信電話電気通信研究所 研究実用化報告Vo1.26.
No、7 1885頁を参照しながら説明する。
(1)チャネル切替信号は、無線回線制御局12と各無
線基地局13との間は各伝送路16に含まれた制御線を
用い、各無線基地局13と移動無線殿15との間は無線
による通話チャネルとする。
(2)チャネル切替信号は、以前通信をしていた、たと
えば無線基地局13Aより、移動無線機15宛に送信し
、無線導通試験トーンは、新たに切替えようとする、た
とえば無線基地局13Cより移動無線機15宛に送出す
る。
(3)移動無線機15において、無線導通試験トーンが
受信できないときは、無線基地局13Aとの間に設定さ
れている旧通話チャネルに戻って通話を継続する。
以上の(1)〜(3)がNTTで現用されている通話中
チャネル切替であるが、これらの説明から明らかなよう
に通話者すなわち自動車電話利用者には、つぎのような
雑音が通話に混入することになる。すなわち、 (a>前記の(1)による切替のための制御信号(この
場合300ビット/秒のディジタル信号)が相手話者の
信号の切断された後に通話中のチャネルに挿入される形
で受信機の出力に現われるので、300H2程度の可聴
音として通話中に混入し、この間通話断となる。
(b)前記(2)の通話試験中は雑音の混入はないが無
音となり、この期間中相手の音声は自分に伝わらず、ま
た自分の音声も相手に伝わらない(通話断)。
以上の(a)、(b)による通話断の継続時間は0.7
〜0.8秒と言われている。一方、無線回線制御局12
では無線基地局13Gに対し、両者閤の伝送路16Cを
通じて、移動無線機15とたとえばチャネルCH10を
用いて通話を開始するように指示する。この指示も上記
の導通試験と同一時刻に実施されるので、この瞬間より
、無線基地局13Aは、移動無線@15との通信を終了
し、代って無線基地局13Cは移動無線機15との通信
を開始する。また、無線回線制御局12は、電話網10
の交換機11に対し各無線基地局13を電話網10と接
続するための交換機11内の通話路スイッチSWを無線
基地局13Aから130へ切替えるように要求している
。すなわち、第11B図の通話路スイッチSWでA−4
スイツチをオフしくブランクの3角で表示)、C−4ス
イツチをオンにする(黒の3角で表示)。
以上の動作により、自動車内で移動無線1fi15を使
用して、電話網10内の任意の電話機と、自動車がゾー
ン14A、14B、140.14Dのどこに移動しても
通話が継続されることになる。
かくして、使用者(通話者)はサービス・エリア内であ
れば自動車の走行中いつでも、どこへでも電話がかけら
れるという技術的保証を与えられ−たことになり、実際
のサービスでは、この技術を駆使したサービスが行われ
ている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上述のNTTが実施している通話チャネ
ル切替法では、無線チャネルの切替時に通話が一時的に
(0,7〜0.8秒間)切断されるほか、通話信号以外
の制御信号(300ビット/秒)の一部が混入し耳され
りであるという欠点がある。このような通話回線の一時
断や雑音の混入があると、通話の内容が音声であるとき
には聞きなおしを行うことなどで、補うことができるた
めに、あまり大きな障害とはならないが、自動車内にフ
ァクシミリ端末を搭載し送受信に使用した場合には、動
作中にチャネル切替があると、たとえば1分ファクシミ
リでは、紙面の0.8/60の部分が黒線(または白線
)となって現われ受信画質が大幅に劣化するという欠点
があった。またデータ通信の場合には、たとえば120
0ボーのデータ信号では、i oooビット程度の信号
が欠落するので再送などの手続きが必要となった。
なお、耳されりの雑音を除去するために、チャネル切替
中無音にしたり、帯域外信号を用いたりする方法もおる
が、耳されすな雑音を除去するという目的は達成できて
も、回線断の時間は依然として存在するから、ファクシ
ミリやデータ信号への悪影響の除去にはまったく効果が
ないという問題点が残されていた。
また、以上に説明した通信(話)中チャネル切替えにと
もなう雑音ないし回線断の影響は、ゾーンの大きざが小
ざくなればなるほど大きくなる。
すなわち、周波数の有効利用のために、一つの無線基地
局が交信可能なゾーンの大きざを前述の半径5KIlt
から半分の2.5KIItに縮小すると、自動車電話を
使用中にチャネル切替を行わねばならない確率は、前者
が12%程度だったものが、後者では25%と2倍以上
に増加する。もし、半径を1゜5KI11とすると確率
は100%以上になる。以上の計算は自動車の車速が3
0KJnZ時2通話時分2分で通路を右、左折すること
なく走行するとして求めた例である。また、携帯電話で
は、一つの無線基地局の交信可能エリアを半径25m程
度と極小ゾーン化した方式が提案されている(伊藤“携
帯電話方式の提案−究極の通信への−っのアプローチ−
″電子通信学会 技術報告 C8研究会 86年11月
 C386−88および“携帯電話方式″特願昭62−
64023>。
このようにシステム設計された携帯電話機を自動車内に
待込み、これを用いて発着呼動作を行わせたとすると、
発生する通信(話)中チャネル切替の確率は非常に大き
なものになり、したがって通話中に受ける雑音や回線断
も多数回かつ継続1時間も非常に大きくなり、実用不可
能となる可能性も増大する。
また、同一ゾーン内においても自己または他のシステム
の無線機より電波妨害が発生し、現在使用中の無線チャ
ネルを継続して使用することが不可能となる場合がある
。この場合においては、通信相手の無線基地局は変更せ
ずに、使用チャネルだけを変更することになるが、技術
的には、ゾーン移行にともなう通話チャネルの切替と、
はぼ同等の動作が必要であり、したがって、切替中には
雑音の発生や回線断の影響も同様にこうむることになる
以上に加えて、無線回線の所要制御能力を小ゾーン化が
進む程極端に増大させる必要があり、従来のシステムを
用いた制御法では、小ゾーン化に一定の限界があり、そ
れ以上に小ゾーン化することは、制御能力からできなか
った。それは移動無線機と無線基地局側(移動体間でも
よいが)で無線回線の設定あるいは解除または通話チャ
ネル切替を行う場合には、後)ホするように制御能力と
して高度でかつ迅速な処理能力が求められ、これを従来
のように多数の移動体(移動無線機)を含むシステムに
おいて一ケ所(無線回線制御局)で集中して行う方法で
は、小ゾーン化が進むにつれて、装置に与えられている
制御能力を越えてしまうからである。これを克服するた
め制御能力の高い装置を導入すると高コストになるだけ
でなく、システムの拡張やサービス仕様の変更等がある
とハードウェアならびにソフトウェアの変更に膨大な費
用を要することになるという大きな問題点があ、つた。
[問題点を解決するための手段] 無線送受信機を具備する複数の無線基地局と、この複数
の無線基地局がカバーするサービス・エリア内を移動し
ながら交信する移動無線機において、それぞれ対向して
通信する無線61個の送信機、1Qilの受信機を有し
ており、かつその送受信機において、それぞれ受信ミク
サを有する無線受信回路と、送信ミクサを有する無線送
信回路と、無線受信回路の受信ミクサに2つの周波数を
印加して2つのチャネルの信号を切替受信することので
きるシンセサイザを含む切替受信手段と、無線送信回路
の送信ミクサに2つの周波数を印加して2つのチャネル
の信号を切替送信することのできるシンセサイザを含む
切替送信手段と無線チャネルの設定ならびに解除をし、
通信中に無線チャネルの切替などを行わせる制御部とを
有する基地局用無線送受信機ならびに移動無線機と、一
般の電話網と移動無線機との間の通信を無線基地局を介
して交換する関門交換機とを含むシステムを構成し、従
来、制御の一元化のために設置されていた無線回線制御
局を廃しても、従来と同等の機能を有するシステムを構
築することを可能とした。
[作用] 1つの無線基地局と移動無線機とが、1つのチャネル(
旧チャネル)を用いて交信している最中に、通信の品質
が一定値以下になった場合には、無線基地局の判断によ
り、一定の通信品質を満足することのできる他のチャネ
ルまたは他の1つの無線基地局との間で他の1つのチャ
ネル(新チャネル)に切替えて交信する場合に、それに
先立って、無線基地局では切替受信手段と切替送信手段
とを通信信号に影響を与えない速度で切替えて、通話チ
ャネルと制御チャネルとを一時的に並行して送受信する
ようにし、通話チャネルは移動無線機との通信を継続す
るように動作し、制御チャネルについては、周辺にある
無線基地局を呼出し、移動無線機が対向して通信する新
無線基地局の選定と新チャネルを決定するための動作を
し、新無線基地局を選定した場合、関門交換機に対し自
無線基地局へ送信している通話信号と同一の信号を新無
線基地局へも送付するように要請し、ざらに移動無線機
に対し切替受信手段と切替送信手段とを通信信号に影響
を与えない速度で切替えて、新旧両通話チャネルを一時
的に並行して送受信するように要請し、この間に新チャ
ネルの品質を調査して一定レベル以上であることを確認
すると、切替動作を終了して、新チャネルのみによって
交信するようにした。したがってチャネル切替による通
信の瞬断を生ずることがなくなった。さらに、無線回線
の設定などの制御機能を移動無線機、関門交換機と無線
基地局とに分散化したことにより、制御能力のオーバフ
ローなどによる制御能力の不足を除去した。
関門交換機および無線基地局と移動無線機との間のこれ
らの制御機能は、通話信号の他に制御信号を用いて相互
に交信することによって実現可能とした。  ゛ [実施例] 第1A図、第1B図および第1C図は、本発明の一実施
例を説明するためのシステム構成を示している。
第1A図において、10は一般の電話網でおり、そこに
は一般電話用の交換@11が含まれている。
20は電話網10内に含まれているーW1電話用の交換
機11と無線システムとを交換接続するための関門交換
機である。関門交換機20は複数の無線基地局30や多
くの移動無線機と一般電話網に収容されている電話機と
を接続するものであり、そこには、説明の便宜上から示
された無線基地局30−1や30−2の2局間の制御信
号の授受を行うと共に、通信路の設定解除等を制御する
通話路制御部21と、通話路制御部21に制御されて各
無線基地局30−1.30−2と関門交換機20および
交換機11との間の接続をなすための通信路切替に必要
なスイッチ群23とが含まれてい−る。
第1B図には、各無線基地局30−1.30−2との間
で交信をする移動無線機50が示されている。アンテナ
部に受けた受信信号は、受信ミクサ63と受信部53を
含む無線受信4回路68に入り、その出力でおる通信信
号は、制御部58と電話機部59に入力される。電話機
部59から出力される通信信号は、送信ミクサ61と送
信部51とを含む無線送信回路66に印加され、送信信
号はアンテナ部から送出されて、無線基地局30によっ
て受信される。また、通信中の通話品質を常、時監視し
劣化したとぎは、それを制御部58へ報告する通信品質
監視部56や、通信中における干渉妨害の有無を監視し
、−足間以上の干渉妨害を検出した場合には、それを制
御部58へ報告する干渉妨害検出部62や自己の移動無
線1150のIDを記憶したり、自分がどのゾーンに居
るかを識別し、また記憶するID・ロームエリア情報照
合記憶部54が図示のごとき結線を有して具備され・ 
ている。
この移動無線機50には、ざらにシンセサイザ55−1
.55−2.55−3および55−4と、切替スイッチ
64−1.64−2と、切替スイッチ64−1と64−
2を、それぞれ切替えるための信号を発生する受信切替
用発振器65Aおよび送信切替用発振器67Aが含まれ
ており、シンセサイザ55−1〜55−4と両切替用発
振器65Aおよび67Aは制御部58によって制御され
ている。各シンセサイザ55−1〜55−4には、基準
水晶発掘器71から基準周波数が供給されている。
第1C図には移動無線機50との間で交信する無線基地
局30(たとえば30−1>が示されており、第1B図
に示した移動無線機50の構成とほぼ同じであり、異な
っているのは、ID・ロームエリア情報照合記憶部54
(第1B図)がなく、自己および通話先のID番号を識
別し記憶するためのID識別記憶部34を有し、電話機
部59(第1B図)がなく、電話機部59の代わりをな
す関門交換機20へのインタフェース39が設けられて
いる点である。 第1C図の第1B図に対応する各構成
要素を以下に列記し、各機能の説明は省略する。ここで ()内の数字は、第1B図の対応する各構成要素の番号
である。
送信部31 (51)  受信部33 (53)シンセ
サイザ35−1.35−3 (55−1,55−3> 通信品質監視部36(56) 制御部38 (58) 基準水晶発掘器40(71) 送信ミクサ41 (61) 干渉妨害検出器42 (62) 受信ミクサ43 (63) 無線送信回路46 (66) 無線受信回路48 (68) 移動無線機50が自動車の移動にともない、無線基地局
30−1と交信していたときに、無線基地局30−2と
交信するように通話(通信)チャネルを切替える場合の
動作を説明する。なおこの中で、本発明の特徴であるチ
ャネル切替にともなう瞬断が全くないことおよび無線回
線制御装置等独立した制御装置を必要としないことも、
あわせて説明する。
最初に移動無線機50の具備する機能のうち、制御部5
8の機能につぎ説明する。制御部58では、まず基本機
能としてつぎの機能を具備している。
1)自己の移動無線機50の送受信部51,53に対し
、電波の送信の発射又は停止の指令および送信電力レベ
ルの制御。
ii)自己の移動無線機50の受信部53に対し電波の
受信指示又は停止の指令。
1ii)電話機部59に対し、ダイセル信号送出可否指
令および音声の送受信指令。
iv)シンセサイザ群55−1〜55−4に対し発振周
波数(チャネル)指定と、発振指令および停止指令。
■)受信および送信切替用発振器65A、67Aに対し
、発振指令および停止指令。  −vi)通信品質監視
部56からの情報による使用チャネルの変更適否の判断
vii)干渉妨害検出器62がらの情報による使用チャ
ネルの変更適否の判断。
viii)ID・ロームエリア情報照合記憶部54がら
の情報により、通信すべき相手方IDの確認および使用
チャネルの決定。
ix)サービス種別の上位の移動無線機に対する通話チ
ャネルの譲渡。
X)受信(送信)切替用発振器65A、67Aに対し、
オン・オフのデユーティ条件の決定。
xi)制御決定に関して、無線基地局3oより下位にあ
ること。これは制御上の判断について無線基地局30と
相違した時には、無線基地局30に対して主導権を譲渡
することである。
つぎにi)〜×1)の機能を複合して゛使用することに
より、つぎの応用機能を具備することができる。
1)自己の移動無線機5oの周辺で動作中の他の移動無
線機や他の無線基地局で使用している無線チャネルをI
D・ロームエリア情報照合記憶部54に記憶させ、発呼
または通信チャネルの切替えのときに活用する。
2)x)およびxi)の機能の一つの応用として、通話
トラヒックの輻較時において、発呼の抑圧、使用チャネ
ルの切断もしくは早期終了勧告の実施。
3) り、 vi) 、 vii)の機能を用い、自己
の移動無線機50に対する最適送信レベルの設定。
4)3)の機能の一部の応用として、ディジタル信号の
伝送に対し、最適信号速度を決定すること。
5)通信の種類(電話、FAXデータなど)により最適
使用チャネルを決定する。
また、他のゾーンへ移行することにともなう制御機能と
しては、 6)無線基地局の指定にもとづく通信中チャネル切替後
の新無線基地局3oの選定 7)関門交M機20に対しては、無線基地[30経出で
通話路のスイッチ群23の開閉および通話(信)路の並
列使用要求の実施。
以上の制御機能を一言で表現すれば、従来技術において
用いられていた第11B図の無線回線制御局12の機能
の一部を移動無線機5oへ収容したということである。
このことは最近進歩の著しい超LSI技術を使用しては
じめて可能となるものであり、いわば移動無線機のイン
テリジェント化と表現することができる。しかしながら
、従来技術を用いて、移@l無線殿をインテリジェント
化したとしても、その効用には限界があり、とくに無線
回線制御の能力の向上や、通話中チャネル切替時の瞬断
の除去には全く効果がなく、本発明による方法を用いて
始めて名実ともにインテリジェントされるということに
なる。
つぎに無線基地局30にある制御部38の機能につき説
明する。
制御部38では、まず基本機能として、っぎの機能を具
備している。
i)自己の無線基地局30の送信部31に対し、電波の
送信の発射または停止の指令および送信電力レベルの制
御。
il)自己の無線基地局30の受信部33に対し電波の
受信指示または停止の指令。
1ii)関門交換tff120に対し、ダイヤル信号送
出可否の通知、音声の送受話可否の通知。
iv)シンセサイザ群35−1〜35−4に対し発振周
波数(チャネル)指定と、発振指令および停止指令。
■)受信および送信切替用発振器45A、47Aに対し
、発振指令および停止指令。
vi)通信品質監視部36からの情報による使用チャネ
ルの変更適否の判断、ならびに品質情報を対向する移動
無線機へ伝達することの可否の判断。
vii)干渉妨害検出器42からの情報による使用チャ
ネルの変更適否の判断。
viii) ID識別記憶部34からの情報により、通
信すべき相手方IDの確認および使用チャネルの決定。
ix)サービス種別の上位の移動無線機よりの要請にも
とづき、瑛在通話中の移動無線機5Oとの通信の早期終
了をはかる。あるいは即時終了を実施する。
X)受信(送信)切替用発振器45A、47A対し、オ
ン・オフのデユーティ条件の決定。
xi)制御決定に関して、移動無線機50より上位にあ
ること。これは制御上の判断に関し、移動無線機50と
相違した時には、移動無線機50に対して主導権を行使
可能とすることでおる。
つぎにi)〜xi)の機能を複合して使用することによ
り、つぎの応用機能を具備している。
1)自己の無線′a基地局30の周辺で動作中の他の無
線基地局や、他の移動無線機で使用している無線チャネ
ルをID識別記憶部34に記憶させ発呼または通信中チ
ャネルの切替えのときに活用する。
2)X)およびxi)の機能の一つの応用として、通話
トラヒックの輻快時において、発呼の抑圧、使用チャネ
ルの切断もしくは早期終了勧告の実施。
3 > *)、 vi) 、 vii)の機能を用い、
自己の無線基地局30における最適送信レベルの設定。
4)3)の機能の一つの応用として、ディジタル信号の
伝送に対し、最適信号速度を決定すること。
5)通信の種類(電話、FAXデータなど)により最適
使用チャネルを決定する。
また、通信相手の移動無線[50の他のゾーンへ移行す
ることにともなう制御機能としては、6)通信中チャネ
ル切替の必要な移動無線81502  に対して、受信
品質データの送付の要請およびこれにもとづいた新無線
基地局30の決定。
また自無線基地830が新無線基地局として選定された
場合、交信の開始。
7)関門交換機20に対しては、移動無線機50が通話
中チャネル切替を必要とする場合必要な通話路のスイッ
チ群23の開閉および通話路の並列使用要求の実施。
8)通話中チャネル切替実施中の動作として、移動無線
機50宛の通話信号を継続的に送信するかたわら、上り
制御チャネルにより自無線基地局30の周辺におる無線
基地局に対し、移動無線機50から送信される信号の受
信状態を測定し、報告させる能力を有すること。
9)通話中チャネル切替実施俊、一定時間はそれまで通
信していた移動無線機50のIDおよび通話チャネル番
号を記憶する。
以上の制御機能を一言で表現すれば、従来技術において
用いられていた第118図の無線回線制御局12の機能
の一部を無線基地局30へ収容し、移動無線機50へ収
容したのと合わせて、無線回線制御局12の全機能の収
容が可能となり、無線回線制御局12の廃止を可能とし
たということである。
しかしながら、従来技術を用いて、無線基地局30をイ
ンテリジェント化したとしても、その効用には限界があ
り、とくに無線回線制御の能力の向上や、通話中チャネ
ル切替時の瞬断の除去には全く効果がなく、本発明によ
る方法を用いて始めて名実ともにインテリジェントされ
るということになる。
以上に説明したごとき無線回線の制御機能を有する無線
基地局30と移動無線機50との間で実施される通信(
話)中チャネル切替動作について第1A、B、0図を参
照して説明する。
移動無線機50は、シンセサイザ55−1.55−3と
無線受信回路68と無線送信回路66を用いて無線基地
局30−1と通話チャネルCH1を用いて交信中である
とする。移動無線機50は、第118図で説明したのと
同様に、無線基地局30−1から遠ざかり、無線基地局
30−2へ近づいたとする。すると移動無線機50と無
線基地局30−1とのあいだの相対距離の増大にともな
い、通話品質が劣化をはじめるので、これを無線基地局
30−1の通信品質監視部36が検出する(レベルし1
以下に低下したことを検出する)。なお、レベルL1と
いえども回線が要求されている値を上回るように設定さ
れている。
この情報は直ちに制御部38へ報告される。この信号を
受けた制御部38では、第3者の移動無m機から妨害電
波が混入した場合に、同一のゾーン内においても通話中
チャネル切替を行うべきことを報告する機能を有する干
渉妨害検出器42からの報告があるか否か監視するが、
報告がないので通信相手の移動無線機50が移動したこ
とによって無線基地局30−1から遠ざかり、他無線基
地局(たとえば30−2>へ近ずいたものと判断し、通
信の相手を無線基地局30−1から新しい無線基地局3
0−2へ変更する準備を開始する。
すなわち制御部38は、送信および受信切替発掘器45
A、47Aに対し、動作を開始させる信号を送るととも
に、シンセサイザ35−21よび35−4に対し、制御
チャネル用の信号を送受信可能なように発振周波数の指
定をし、続いて発振動作を開始させる。
この場合、自己の無線基地局30−1の送信アンテナか
ら送出される信号は、移動無線機50宛の通話信号を断
続的に送信するかたわら、上り(移動無線機50から無
線基地局30へ)制御チャネル(CH50)により基地
局30−1の周辺にある無線基地局(たとえば、30−
2>に対し、移動無線機50から送信される信号の受信
状態が良好ならば、無線基地局30へ下りの制御チャネ
ル(CH50)を用いて応答するように要求する。
無線基地局30から送出する制御信号の内容には、以下
に示す信号が含まれている。
i〉自無線基地局30のID。
ii)現在通話中の相手移動無線650のIDおよび受
信品質。
1ii)現在使用中のチャネル番号。
iv)通信の種類(電話、FAX、データ等)。
■)サービス種別。
このような内容を含む制御信号は、周辺にある複数の無
線基地局30で受信される。
すなわち、これらの無線基地局30は、別の移動無線機
と交信中の場合を除いては、待受時には、各システムで
定められた制御チャネル(たとえばCH30)で受信待
機中であり、各無線基地局30で受信される。この信号
を受信した各無線基地局30では、第1C図のシンセサ
イザ35−1を制御部38の指示にもとづき、指示され
た通話チャネルを受信可能とする周波数へ移行させる。
かくて移動無線i50の送信信号(この場合は通話ヂャ
ネルCH1)を受信した各無線基地局30に設置されて
いる通信品質監視部36で通信の品質が検査され、一定
の品質以上であれば相手方の移動熱!a機50のIDを
無線基地局30内のID識別記憶部34に記憶するとと
もに制御部38へ通知する。この通知の内容には、つぎ
に示すものが含まれている。
a)受信した移動無線機50のID。
b)移動無線機50が現在通信中である相手側無線基地
局30のID0 C)使用しているチャネル番号。
d)通信の種類やサービス区別。
e〉受信状態(S/NまたはC/N (キャリア対ノイ
ズ比)あるいはディジタル信号の場合は平均ビット誤り
率)。
f)サービス種別。
この信号を受けた制御部38では、その内容を検査し、
自己の無線基地局30が記憶している通信可能な空チャ
ネルを検索する。この結果、移動無線1fi50が希望
しているサービスの種類を満たす空チャネルがあり、か
つ通信品質としてチャネル切替後も一定期間所要通信品
質を確保し得ると判断した場合は、自己の無線基地局3
0より無線基地局30−1に対し、受信状態を知らせる
ことを決定する。そのために、下り制御チャネルCH3
0を用いて、これらの情報を無線基地局30−1宛に送
信する準備を開始する。
つぎに無線基地局30−1に対する周辺の無線基地局3
0からの制御信号の送出要請に対する送出時期に関して
は、e)の受信状態により、送信のタイミングを決定す
る。すなわち、受信状態が極めて良好で、たとえばC/
N=40dB以上であれば直ちに送信し、C/N=39
〜30dBのときは2秒後、C/N=29〜20dBの
ときは4秒後、C/N=19〜15のときは6秒後など
一一定の時間経過後に送信するようにシステム内で定め
られた手順により受信C/N値に従って、返信のタイミ
ングを異ならせて、前記無線基地局30−1へ送信する
。このタイミングをとる理由は、仙の無線基地局30と
の同時制御信号の、送信による干渉妨害を未然に防止す
るためと、制御信号を受信する無線基地局30−1が、
受信状態のよい無線基地局30−2を選択し易くするた
めである。
さて、無線基地局30−2から前記無線基地局30−1
に対し送信する制御信号には、つぎの内容が含まれてい
る。
1)自己の無線基地局30−2が受信した移動無線機5
0のID0 2)自己の無線基地局30−2のID。
3)自己の無線基地局30−2で使用可能(干渉妨害の
ない)でかつサービス区別や通信の種類に合致した通話
チャネル番号。
4〉受信状態(受信C/N値等)。
無線基地局30−2が送信したこのような情報を含む制
御信号は、無線基地830−1で受信される。
このようにして各無線基地局30から送られてきたC/
N値等の情報を得た無線基地局30−1の制御部38で
は、これら複数の情報を比較したところ無線基地局30
−2の測定結果が最も値が良く、かつ品質基準のレベル
上2以上、ただしL2〉Llを満足している事が確認さ
れたとすると、移動無線機50は、無線基地局30−2
の通話ゾーン(ゾーン2)へ移行したと判断し、チャネ
ル切替を行うことを決断する。そして、ゾーン2で空い
ている通話チャネルをID識別記憶部34を検査して調
査した結果、チャネルCH2が使用可能であることを知
る。
そこで現在使用中の下り制御チャネルCH30を用いて
、制御信号により移動無線機50に対し、通話チャネル
CH2で送受信を行う準備をするように指示する。
まだこれと同時に、関門交換120に対し、つぎのよう
な制御信号の送出を要請する。すなわち関門交換機20
内の通話路制御部21に対しスイッチ群23のスイッチ
SW1とSW2とを同時にオンの状態にし、無線基地局
30−2に対しても、無線基地局30−1と同一の通話
信号の送出を開始するための要請である。
この制御信号の伝送を実現するた゛めに、具体的には、
制御信号がアナログ信号の場合、第2図(a)に示すよ
うに、通話チャネルの帯域0.3〜3.0KH2外の低
い周波数fDo(たとえば約100Hz>または高い周
波数fDl、f[)2− ID3”” DB (たとえ
ば3.8KH2から0.1KH2間隔で4.5KH2ま
での8波)を用いる。
制御すべき項目すなわち制御データが多いときには、制
御用の周波数fDo””” 08の波数をさらに増加さ
せてもよいし、副搬送波形式をとることも可能である。
このとき、たとえばfDo〜fD8のうちの1波あるい
は複数の波に周波数変調をかけたり、あるいは振幅変調
をかけたりすることによって、より多くの制御データを
伝送することもできる。
また、制御信号としてディジタル・データ信号を用いる
場合には、音声信号もディジタル符号化して、両者を時
分割多重化して伝送することも可能であり、これを第2
図(b)に示す。第2図(b)は、音声信号をディジタ
ル符号化回路91でディジタル化し、それとデータ信号
とを多重変換回路92で多重変換し、送信部31の変調
回路に印加する場合の一例である。
第3A図および第3B図に、第1A、B、C図に示した
本システムのチャネル切替の前後におけるタイミング・
チャートを示す。
第3A図(a)には無線基地局30−1の送信内容が、
使用しているチャネル(CH)の番号とともに示されて
いる。同様に(b)には無線基地局30−1の受信内容
が、(C)には周辺の無線基地局たとえば30−2の受
信内容が示されている。第3B図(d)には周辺の無線
基地局30−2の送信内容が、(e)には移動無線機5
0の送信内容が、(f)には移動無線機50の受信内容
が、それぞれ示されている。これらの図において一1T
は通話(信)信号を表わし、Cは制御信号を表わしてい
る。
時間τ1以前においては、無線基地局30−1の通話チ
ャネルCH1を使用して送出する(a)に示す通信内容
Tは、(f)に示すように移動無線機50で受信される
。一方、移動無線機50が(e)に示すチャネルCH1
を使用して送出する通信内容Tは、(b)に示すように
無線基地局30−1が受信中である。
無線基地局30−1と移動無線は50との間で用いてい
るチャネルCH1の品質がレベルし1以下に低下したこ
とを時間t1において移動無線機50もしくは無線基地
局30−1の通信品質監視部56もしくは36が検出し
、無線基地局30−1が移動無線機50より早期に検出
した場合には、現在通信中の下り通話チャネルCH1の
帯域外制御部@Cを用いて、移動無線機50に連絡する
移動無線機50の制御部58では、この信号を受けて、
もしくは自己の通信品質監視部56からの連絡により、
それまでシンセサイザ55−3のみを動作せしめて、チ
ャネルCH1を用いて無線基地局30−1に送信してい
た状態から、シンセサイザ55−4も動作させて、無線
基地局3Q−1の周辺に存在する無線基地局30(たと
えば3O−2)に対して無線基地局30−1から指定さ
れた通話チャネル(たとえばCH2>により送信するこ
とができる状態に移行させる。
この送信に使用されるシンセサイザ55−3と55−4
の出力は、切替スイッチ64−2によって、送信切替用
発振器67Aからの信号で第3B図(e)の時間t3以
後に示すように反復切替が行われる。これと同時に、そ
れまでシンセサイザ55−1のみを使用してチャネルC
HIによる無線基地局30−1からのチャネルCl−1
1の送信波を受信している状態から、シンセサイザ55
−2も動作せしめて、無線基地局30−1の周辺におる
無線基地局30(たとえば30−2>から送信される通
話チャネル、たとえばCl−12の送信波も受信可能と
するような、周波数をシンセサイザ55−2に発生せし
める。
かくて移動無線機50から送信されているチャネルCH
1の品質低下があると、無線基地局30−1では、その
周辺に存在する複数の無線基地局30−nに対し、制御
チャネルCH30の上り制御チャネルを用いて移動無線
機50から送信されている通話チャネルCH,1の受信
状態を測定するように要請する。ここで留意すべき点は
、無線基地Ji30−1の送信する周波数は、周辺に存
在する無線基地局30−nなどと直接通信可能とするた
めに、通常移動無線1ffi50が送信する周波数も使
用可能なように、第1C図に示されるシンセサイザ35
−3.35−4が設計されている点である。すなわち無
線基地局30−1より送信される制御チャネルCH30
用の周波数は、上り、下り双方の制御チャネルが送出苛
能な点である。 また制御信号の到達可能距離は、通常
移動通信システムでは、通話信号の到達可能距離より大
きくしており、したがって、本発明や、たとえばNTT
の自動車電話方式では、通話信号のサービス上の最低受
信電界強度より、10dB低い値でも制御信号の受信品
質としてシステム上満足のいく値を得るようにシステム
構築がなされている。この値は単純に考えてゾーン半径
の2倍以上の地点でも受信可能なことを意味している。
したがって、本発明においても無線基地局30−1から
送信される制御部@Cは、通話信号Tの2倍以上、すな
わち周辺の無線基地局30−nなどにおいて、十分受信
可能なように設計されている。
さて、このようにして無線基地局30−1より送信され
てきた上り制御チャネルCH30の信号を受信した複数
の無線基地局30−n (ただし、これらは現在地の移
動無線機と交信状態にない無線基地局である)では、制
御チャネルCH30による送信波が、第3B図(d)の
時間t2以降に示すように発射される状態になり、無線
基地局30−1では、受信切替用発振器45Aを作動し
て、切替スイッチ44−1の反復切替により、第3A図
(b)の時間t1以降に示すように、チャネルCH1と
制御チャネルCH30とを交互に受信す−ることが可能
となる。ただし、他の無線基地局3Q−nから送出され
る下り制御チャネルCH50の信号を無線基地局3Q−
1で受信しなければならないから、同無線基地局30−
1では、通常移動無線機50が受信可能な下り制御チャ
ネルに使用されている周波数で待機可能なように設計さ
れている。 チャネルCH1と制御チャネルCH30と
が並行して送受信されるこの切替送受信期間(時間t1
ないしt3)は、移動無線機50が通話チャネルを新し
く設定するのに適する無線基地局30として確認される
まで継続される。
ついで、無線基地局30−1において周辺にある無線基
地局からの報告にもとづき、一定の通信品質を満たす無
線基地局として、30−2をこの切替送受信期間におい
て選択すると、無線基地局30−1は移動無線機50に
対し新しく選定された無線基地局30−2との間で、新
通話チャネルCH2をCHlと共に反復切替送受信する
ことを開始するように要請する。移動無線機50では、
この指示に従がい、CHlとCH2とを反復切替送受信
するための動作を、時間t3において開始する。
一方無線基地局30−1では、上り制御CH30を用い
て無線基地局30−2に対し、移動無線機50と交信を
開始するのに適する無線基地局である旨の通知と共に、
通話チャネルCH2を用い移動無線機50と交信するよ
うに要請する。この新通話チャネルの決定に当っては、
無線基地局30−1はすでに説明したように、自己の無
線基地局30−1および他の無線基地局による通話チャ
ネルの使用状態や、たとえば無線基地局30−2から送
られてきた情報をはじめ、通信の種類、サービス種別等
を参考として決定する。
時間t3において、この連絡を受けた無線基地局30−
2では、下り通話チャネルCH2を用い移動無線機50
に対し、送信を開始する。一方移動無線機50では、通
話チャネルCH2を用いて、無線基地局30−1に送信
しているのと同一の通話信号およびその帯域外に制御信
号Cとして移動無線機50のID信号を挿入して、無線
基地局30−2宛に送信する。
この信号を受信した無線基地局30−2では、帯域外制
御信号Cにより移動無線機50からの送信信号であるこ
とを確認したので、通話チャネルCH2の下りチャネル
を用いて関門交換機20から送出されてきた通話信号と
帯域外制御信号として自己の無線基地局30−2のID
を加え移動無線機50へ送信する。
この信号を受信した移動無線a50のIDロームエリア
情報照合記憶部54では、無線基地局30−2から送信
されてぎた信号であることをID信号により確認するの
で、移動無線機50と無線基地局30−2との間に通話
チャネルCH2が設定できたことを認識するが、チャネ
ル0日2の品質が一定のレベルト2以上であることを移
動無線機50の通信品質監視部56が確認するまで通話
チャネルCH1とC1−12の反復送受信切替は時間t
 ないしt4の間継続される。
一方無線基地局30−2においても、通信品質監視部3
6において通話品質の監視が行われる。
この結果一定の品質を満足していることが無線基地局3
0−2においても確認された場合、通話チャネルC1−
(2の下りチャネルの帯域外制御信号Cにより移動無線
機50に対し、その旨通知する。
移動無線機50の制御部58においては、自己の通信品
質監視部56からの報告もしくは無線基地局30−2か
らの時間t4における通知にもとづいて、受信用の切替
スイッチ64−1は、シンセサイザ55−2に、第3B
図(f)に示すように固定すると同時に、送信用切替ス
イッチ64−2は、第3B図(e)に示すように、シン
セサイザ55−4に固定するほか、シンセサイザ55−
1および55−3の発振の停止を命する制御信号をそれ
ぞれの回路へ送出する。
一方無線基地局30−2は、関門交換機20の通話路制
御部21に対し、無線基地局30−1との並列通話状態
を中止し、すなわちスイッチ群23のスイッチSW1お
よびSW2の両方ともオンの状態からSW2のみオンの
状態とし、SWlをオフとすることを要請する。
以上の結果、関門交換@20はスイッチSW2がオン状
態となり、無線伝送路において、無線チ″ャネルCH1
は開放されて(b)および(d、)に示すようにチャネ
ルCH1による動作を停止し、無線基地局30−2と移
動無線機50との間の交信は、時間t4以後は第3A、
8図の(C)。
(d)(e)、(f)に示すように、チャネルC上12
のみにより瞬断なく継続される。
この時間t1ないしt4における無線基地局30−1に
よる切替送受信期間における切替スイッチ44−1また
は41−2の切替周波数は後述するような諸条件が満さ
れる場合には、論理的に任意の値に設定しても、本発明
の効果を期待することが できるが、別の条件の場合は、たとえば信号に含まれて
いる最高周波数の2倍以上等に定められる。
以下、これについて詳細に説明する。
移動無線!150の受信信号に用いる切替周波数は、下
記の諸条件を考慮して、最適値が定められる。
(1)伝送すべき信号の変調形式 (2)伝送すべき信号周波数帯域 (3)伝送すべき制御用周波数帯域 (4)受信部の帯域特性、とくに中間周波増幅部の帯域
特性 (5)切替用発振器の波形特性 (6)周波数シンセサイザの応答特性 (7)搬送波用周波数とシステム内の使用チャネル数 (8)伝送路の電波伝搬特性 (9)関門交換機20から無線基地局30−1を介して
移動無線機50までの信号の伝送時間と、関門交換機2
0から無線基地局30−2を介して移動無線機50まで
の信号の伝送時間の差 たとえば、(1)が周波数変調、(2)が音声信号の場
合0.3〜3.0KH2、(3>として第2図(a>に
示す帯域外による制御信号を用いる場合には、0.3K
Hz以下(fDo)が3.8〜4.5KH7(f、1.
f、2・・・fD8)となる。
(4)の特性として、通過帯域幅が16KHz(または
、8KHz)、(5)の特性として(6)におけるシン
セサイザの応答特性が良好であり、出力波形が良好であ
ることに留意して選定すべきpあり、用いられるシンセ
サイザは、(5)の切替用発振器の入力により可急的に
急速な応答特性が望まれる。(7)〜(9)は、システ
ム設計上から考慮される項目であるが、本発明の実施例
として説明する自動車電話用システムでは、(7)は9
00MHz 、600チャネルでおるので、使用周波数
帯域幅は15MH2(または、1200チャネル同15
MHz>、(8)は多くの文献で既知であり、(9)は
0.03m秒程度である。
したがって切替周波数f、としては、10〜12KHz
  (または、5〜7KHz>程度が選定される。
また、切替にともなうチャネルCH1とチャネルCH3
0あるいはCH2との時間的占有率は必ずしも50%、
50%である必要はなく、m:nの比、すなわち m/ (m+n)x100% と、n/(m+n)x100% などの任意の値に設定しても本発明の効果は同様に発揮
できる。これは特に無線基地局30−2からの送信波の
移動無線機50への受信電力が、無線基地局30−1か
らの受信電力より高いのが通常であるから、前者の受信
のための時間的占有率を後者よりすくなくし、後者の受
信入力損失を減少させる上で、より効果的である。
また第2図(b)に示すように音声信号や制御信号がデ
ィジタル化されている場合には、切替用周波数として、
より高速の周波数を用いるのが適当で、20KH2〜3
0KH2程度の値でよい。
また、受信ミクサ63の入力部からみたチャネルCH1
とチャネルCH30あるいはCH2の搬送波周波数をω
1およびω2、またシンセサイザ55−1および55−
2の出力周波数を、それぞれωL1=ωL2とすると、
無線基地局30−1および30−2からの受信ミクサ6
3に含まれた中間周波増幅器の出力における搬送波の周
波数はそれ−ぞれ、 Ω1=ω1−ωLl          (1)Ω2=
ω2−ωL2          (2’)すなわち、
切替スイッチ64−1の動作により中間周波数として受
信部53には、 Ω1=ω1−ω、1の搬送波周波数を有する信号波と、 Ω2=“2−″)L2 の搬送波周波数を有する信号波とが交互に入力すること
になる。そして(1)と(2)とは、Ω1→Ω2   
        (3)の関係にある。このような信号
が受信部で増幅されたのら復調回路で復調されるが、2
つの中間周波数ω1−ω、1とω2−ω、2との周波数
差が存在すると、復調出力信号に、歪雑音が発生する場
合としない場合とがおる。すなわち、周波数変調または
位相変調の場合には、周波数差が全くない場合には歪雑
音は発生しないが、周波数差があるとその周波数差(ビ
ート周波数)が信号周波数と同一成分を含む場合は発生
し、含まない場合には発生しない。
一方、振幅変調の場合には、周波数差があっても歪雑音
は発生しない。ただし、振幅変調の場合でも中間周波増
幅器などに非直線特性があると、高調波による非直線歪
が発生するから、直線性の良好な増幅器を用いる必要が
ある。
このような現象を理論的に説明する。
まず、角度変調波を用いる場合を説明する。
データあるいは音声信号(アナログまたはディジタル形
式の信号に対して)は、つぎのように表現できる。
また帯域外に存在する制御信号は、 (4′ ) ここで、a・は振幅の大きさ、ωiは信号の角■ 周波数、θiは1=0のときの位相を表わす。m。
nは正の整数を表わす。
つぎに周波数変調の場合を説明するが、位相変′   
 調において本発明は同様に適用される。(4)式また
は(4)式および(4′ )式で搬送波を周波数変調す
ると、得られる変調波は、 I−I□ sin f (ω十μ(t))dt= l 
osin (ωt+5(t)>      (5)また
は、 I= I□ sin f (ω十μ(1)十μC(t)
)dt=Iosin(ωt±5(t)+5o(t))(
5′) ただし、 5c(t) =己。tin; sin witmi =
ai /ωi  (i=1.2.3・・・n)で簡単の
ために、θi =O(i=1.2.3・・・n)とした
。この結果s(D +somは一般的な形の伝送信号を
表わすことになる。
さて、(5)式または(5′)を用いると、無線基地局
30−1および30−2から送信された信号が、移動無
線機50のアンテナを介して受信ミクサ63に入力され
、局部発振品出力(第1B図の場合、シンセサイザ55
−1または55−2>と混合されると、受信部53の入
力としては、(1)式および(2)式と同じ記号を用い
て次式のように表すことができる。(ただし切替スイッ
チ64−1は停止の状態とする)。
11 ”” l01S!rl (Ω1t + S (t
) )または、 I2 = Io2S!n (Ω2↑+s (t)+5o
(t)>        (7)つぎに、切替スイッチ
64−1が切替動作を開始したとする。また、無線基地
局30−1からは音声信号(s(t))と制御信号(s
ol(t))、無線基地局30−2からは音声(S(t
))と制御信号(sC2(t))のそれぞれの重畳信号
が送られてきたとする。移動無線機50の受信部53の
入力として、 xsin (Ω1t + s (t) + s cl(
t) )xsin (Ω2t+5(t) +5o2(t
) ) )ただし、pは切替角周波数、nは正の奇数と
し、2つの入力波に対する切替時間は等間隔とした。
(8)式は変形するとつぎのようになる。
I= Iol(Sin (Ω1t+5(t))+2− 
yr−1[cos ((ΩI  D)t+5(t)+5
o1(t) ) −cos((Ω1+p)t+5(t) +5o1(t) ) ] +2(3π)−” [CO5((Ω1 3p)t+5(
1)+5o1(1)) −cos((Ω +3p> t+5(t)+5o1(t
)) ]+2(5π)[C03((Ωl −5D) t
+5(t)+5o1(1))−cos((Ωl +5D
) t+s(t> +5o1(t) )コ 十・・・・・・                〕+
I  (sin(Ω t+5(t) +s。2(t) 
)+2・π [cos ((Ω2−p) t+5(t)
 +5o2(t) ) −cos((Ω2 +D ) t + S (D +S
。、2(t) ) ]+2(3π) −1[cos (
(Ω2 3p)t+ s (t) + s c2 (t
) )−cos((Ω2+3p)t+5(t) 十S。
2(t) )]+2(5π)[C03((Ω2 5p)
j+5(t) +5o2(t) ) −cos((Ω2 +!5p> t +5(t) +5o2(t) ) ] −、、、、、、) (8′ ) ここで(8′ )をみると多くの搬送波を合成したもの
となっているから、このまま中間周波増幅器で増幅した
後に復調したのでは、一般に混変調(干渉妨害)による
歪m音を発生する可能性がある。
また(8)式で表わされる入力波の振幅I01とI02
は必ずしも同一の振幅ではなく、切替の時間的占有率を
等しくした場合(デユーティ50%の場合)には、無線
基地局31−1よりも31−2の方が近距離にあるため
に、通常は■。2の方が大で必る。IOIと■。2との
大きざが異なっていると、変調信号が(6)、(7)式
で表わされるように、無線基地局により異なっている場
合には、混変調を発生する可能性がある。上記(8′)
式で示した多くの搬送波の合成による場合と、IOIと
I。2が異なることによる場合の2種類の混変調発生要
因のうち後者については、無線受信回路68の出力部に
、振幅制限回路を設けて、 I 01”” I 02=I となるようにすることにより解決される。ただし、この
振幅制限回路も2つの搬送波角周波数を位相同期回路等
により完全に同一周波数になし得れば必ずしも必要でな
く、省略することが可能である。
つぎに(8′)式で示した多くの搬送波の合成による場
合の混変調については、つぎの方法により歪雑音の除去
を行う。
すなわち、切替スイッチ64−1の切替速度(周期)を
高速にし、中間周波増幅器の帯域通過特性の外に追いや
る方法がある。しかしながら、すでに述べたように、切
替周波数は信号の最高周波数の2倍以上に定められてい
る多くの場合には、それ以上高速にする必要はないであ
ろう。高速にすることにより(8)式右辺のn=1.3
.5・・・の項は(8′ )式を見ればわかるように中
間周波増幅段において無視することが可能となり、(8
)式は下記のように表わすことができる。
I□ =I (sin (Ω1t+5(t) +s。1
(t))十sin  (Ω2 t+5(t) +5c2
(t) ) )(9)式を変形して次式のように表わさ
れる。
Io= I [2+2COS ((Ω2−Ω1)t+ 
5o2(t) −5o1(t) ) ] ”2xsin
(Ω1t+5(t)+φ(t))ここに、 ψ(t) = tan’ (5in((Ω2−Ω1>1
+s  (t) −s。1(1) ) (10)、(11)式は変形して次式のように表現され
る。
I□ =2 I [cos((Ω2−Ω1)t/2)+
(SC2(t)−5゜1(t))/2]X5in[((
Ω2+01)t/2) +5(t) + (s  (t) +5o2(t) )
/2](10’> (10’)式において振幅変化分、 cos ((Ω2−Ω1)t/2 + (5o2(j)  5o1(j) ) / 2 )
がOになりかつ、その周波数が信号周波数に同一となる
と、復調信号に雑音が混入する場合がある。
これを未然に防ぐには、 Ω2−Ω1=O2Ω1=Ω2=Ω +(So2(1)−3c1(t) ) / 2 l <
π/2(12’) である必要がある。(12)式を(10’)式に代入す
ると、 A−2I cos ((SC2(t)  5o1(t)
 ) / 2 )xsin(Ω1t +5(t) + (sol(t) +5o2(t) )
 /2)’<13)式から周波数弁別回路の出力(無線
受信回路68の出力)は、次式で表わされる。
E=d/d t (S(t) + (Sol(t)+s
。2(t) )/2) =μ(1) + (μ。1(t)+μc2(t) ) 
/ 2ここで、μ(1)およびμC1(t)、μ、2(
t)は、それぞれ(4)式および(4′)式に示された
ものである。なお(12’)式は、5o1(t)と5C
2(1)との位相角差(一定値)を除くと通常の移動通
信方式では、つねに満足しており、特に制限条件とはな
らない。それは主要な音声信号に、制御信号に比して深
い変調を加え、制御信号には浅い変調をかけており、し
かも音声に加える変調の深さも、近年、等価トーン(I
KHz)信号で3゜5ラジアン(25Kl−(z搬送波
間隔の場合、また搬送波間隔が12.5Kl−12の場
合は、同じく1゜75ラジアンとざらに浅くなる〉と浅
くなっているためである。
さらに、移動無線機50がチャネル切替すべき新しい無
線基地局30を未決定な段階(第3A。
8図の時間t3以前)で、無線基地局30−2から移動
無線機50宛に送信される信号として制御信号Cのみで
音声信号Tが含まれていない場合を説明する。
この場合、前述の(9)式はつぎのように表わされる。
Io=I(Sin(Ω1t+5(t) +s。1(t)
)+sin (Ω2t+5o2(j) ) )(9−1
> 以下前述と同様に式の変形を行い(10’)式に相当す
る式を求めるとつぎのようになる。
I□ =2 I [cos ((Ω2−Ω1)t/2)
+(s(t)+562m−5゜1(t))/2]xsi
n[((Ω2+Ω1)t/2) ±(s(t) +5o1(t) +5C2(t) ) 
/ 2 ](10’−’l) ここで(12>、(12’ )式の条件に相当する式を
求めると、 Ω1=02=Ω      (12−1>(s(t) 
+5o2(t) −s。1(t) )/2<π/2(1
2’−1> を得る。ここで(12’−1>式を満足させるためには
、音声信号や制御信号を用いて搬送波に加える変調の深
さとして1.5ラジアン以下にすればよいことがわかる
。ただしく12’−1>式で5o1(t)とS。2(t
)との位相角差(一定値)は除外した。
以上により周波数変調の場合無歪条件は(12)式およ
び(12M、あるいは(12’−1>式が十分条件であ
ることが明らかにされた。ただし、この条件は十分条件
であって必要条件ではない。
すなわち(12)式が満足されていなくとも、無歪条件
が得られる場合があるが、これは後で詳述する。
さて、(8)式にもどり、(12)式を代入する。すな
わち移動無線[50へは、完全に同一の周波数を有する
2つの搬送波が入来すると仮定すると、(8)式は下記
のように表わされる。
xsin(Ωt+5(1)+5o1(t) )xsin
(Ωt+sm +5o2(t))(8”  ) ここで、 5o1(t) =sc2(t) =。
すなわち、制御信号に加える変調の深さは極めて浅いの
で無視し得るものとする(ただし、これはシステム的に
若干の制限となり得る)と、(8″)式は、つぎのよう
になる。
±1 (1−Σ4 (πn)−1sinnpt ) ]
xsin(Ωt+5(t)) (8” ’  > (8” ’ )式の右辺の[]内は振幅変化分を表わす
が、周波数弁別回路の前段におかれた振幅制御回路によ
り、これは除去可能である。とくに■ =1 のときは
、(8” ’ )式は非常に簡単になり、 I = 2 Iol sinΩ(を十5(t) >  
 (8−1>を得る。したがってこの場合、切替動作以
前と変らない状態で受信可能なことを示している。ただ
しく8−1>式の誘導にはS。1(t)と5C2(t)
との位相角差(一定値ψとする)がOであるとしたが、
実際には有限値であり、この値を導入すると(8−1)
式の右辺の振幅の大きさは(1+cosψ)/2を乗じ
た値となる。
以上のことは切替周波数に全く依存しない事を示してい
る。したがって2つの搬送波の周波数が完全に等しくな
る場合には、第1B図に示す切替スイッチ64−1の切
替周波数は任意に選んでよい事が明らかとなった。ただ
し、実際のシステムでは以上の条件がくずれる可能性が
あり、安全をみて、切替周波数を信号周波数のうちの最
高周波数の2倍もしくは中間周波増幅部の伝送帯域周波
数幅以上のいづれかのうち、高い周波数に選定すること
が多い。
つぎに無歪条件を示す(12)式が満足されない場合に
おいて、技術的にとり得る方法について説明する。(1
0’>式の右辺の振幅変動分である、 I  =2I[cos((Ω2−Ω1)t/2)M + (Sc2(j)   5o1(t)) /2コのう
ち(So2(j)  5c1(i))/2は非常に小さ
い値であるから無視できるので、上式は近似的〜に下記
にように表現できる。
I’ A)I=2 I C03((Ω2−Ω1)t/2
)移動無線機50における受信部53に含まれた復調部
において雑音として混入する可能性は、上式のCOS 
(Ω2−Ω1)t/2が信号員波数と同一の周波数成分
を有する場合でおる。これをさけるためには、 (Ω2−Ω1)/2>ωi/2 または、 (Ω2−Ω1)/2<ωi/2 とすればよい。ただしωiは、(4)式または(4′)
式で与えられる信号周波数を表わす(i=1.2.・・
・・・・、n)。
すなわち、Ω2−Ω1で示されるビート周波数が信号周
波数よりも上側または下側に常に存在するようにし、そ
の領域外に出ないように制御すればよいことがわかる。
ただし、前述のAM酸成分、振幅制限回路により矩形波
状になっているために、雑音もパルス的波形を有するか
ら、高調波に留意する必要がおる。技術的にこれを行な
うには、無線基地局30−1.30−2の送信部31−
1゜31−2の搬送周波数の安定度を決定する基準水晶
発振器の周波数安定度を高めることにより達成される。
たとえば、後述する自動車電話方式の例では、基地局に
設置されている基準水晶発振器の安定度は、現在0.5
〜1ppm(0,5〜1X10−6)程度であるので搬
送波の周波数変動は、1×10’X 900HH2= 
900H2である。これでは、丁度音声の信号帯域内に
雑音が混入する。
しかしながら、技術の進歩により0.01ppmが可能
になったとすれば、1x 10’x 900MHz= 
9 Hzとなり雑音の高調波があったとしても、その大
きなエネルギーが信号帯域内に混入する可能性は少なく
なる。あるいは搬送波の周波数が9MH2を使用してい
る無線システムでは、lC1mの搬送波変動では、現在
の技術においても雑音の混入はないことになる。
以上は移動無線機50が受信する場合を説明したが、移
動無線機50が送信する場合をつぎに説明する。
第1B図において、切替スイッチ64−2で切替えられ
た無線信号は、たとえば無線チャネルCH1とCH2と
が交互に切替えられるが、受信側は無線基地局30−1
 (CHl)または無線基地局30−2 (CH2>で
別々に受信され、移動無線機側で受信する場合のように
混合される場合の混変調問題はまったく存在しないから
である。ただしく8′ )式から明らかなように、側波
帯として、搬送角周波数 (Ω±np) の成分が存在するから、これらが空間に放出されて、他
のチャネルまたは、他のシステムの通信に妨害を与えな
いように送信出力部に帯域濾波器を設けて濾波する必要
がある。
このためには、切替周波数として移動無線機50の送信
する全チャネルの周波数外に式(Ω±np)を拡散する
必要があり、例に用いた第1A図および第1C図に示す
自動車電話方式では、p/ (2;l >15MHz にする必要がある。
また、切替にともなうチャネルCH1とチャネルCH2
との時間的占有率は必ずしも50%、50%でおる必要
はなく、m:nの比、すなわちm/ (m+n)x10
0% と、n/ (m+n)xl 00% などの任意の値に設定しても本発明の効果は同様に発揮
できる。これは特に移動無線機50からの送信波の無線
基地局30−2への受信電力が、無線基地局30−1へ
の受信電力より高いのが通常であるから、前者の受信の
ための時間的占有率を後者よりすくなくし、後者の受信
入力損失を減少させる上で、より効果的でおる。
以上の説明から明らかなように、本発明の作用は、移動
無線機50の送信周波数を無線基地局30で測定するこ
とにより、新しい通話チャネルに切替えられた後の周波
数ずれを予測し、これに適−合した周波数で、チャネル
切替後に交信する無線基地局の送信チャネルを設定し使
用することにより、チャネル切替にともなう通話断ない
し、発生する混変調による雑音を除去した点に特徴を有
する。なお、数式を用いた厳密な動作説明は、のちに説
明する。
つぎに振幅変調の場合を説明する。
この場合も(4)式および(4′)式で搬送波(角周波
数ω)を振幅変調すると、 ■1=Io(1+μ(t> ) sinωt   (1
5)または、 I  1  =I  O(1−ト μ (1)   十
 μ。  (t)   )  sin  (1)t(1
5’) ただしI。は搬送波の振幅の大きざ、tは時間を表わす
。また過変調をさけるために、′  1μ(t)l<1
         (16)1μ。(t)l<1   
    ’  (17)1μ(1)十μ (t)1≦1
    (18)とする。無線基地局30−1および3
0−2より移動無線機50宛に送信されると、移動無線
機50のアンテナ入力部では、無線信号波はそれぞれ次
式で表現される。
A1 = 11  (1+μ(t) +μ。1(t) 
>  sinω1tA2=I2(1+μ(1) + μC2(t) )  Sjnω2 jただし11.
I2は、それぞれ無線基地局30−1および30−2よ
り送信された信号波の受信電力の振幅、ω1 、ω2は
同じく搬送波の角周波数とする。(19)、(20>式
に示す信号が、移動無線機50(第1B図)の切替スイ
ッチ64−1を切替えることによって局部発振出力を断
続されると、受信部53への入力信号として、11o=
11 (1+μ(1)+μC1(1) )−1・ (1+Σ4 (7rn)  Sln nl)j)  S
!nω1 j■20=I2(1+μ(1)+μc2(t
))−1・ (1−Σ4 (7rn)  Sln nl)i)  S
!nω2 jここで、ω1とω2を同一無線チャネルと
みなし得る程度に近い値をとるものとすると、(21)
、(22>式に示す信号は、中間周波増幅部で増幅する
ことが可能となる。それ故、中間周波増幅器で適当なレ
ベルまで増幅した後に復調回路(振幅検波器)に加える
と、所望の低周波出力が得られることになるが、無歪条
件は、pが信号成分の最高周波数の2倍以上となるよう
に選ぶことにより得られる。以下、各種の場合を説明す
る。
まずω1=ω2=ω、すなわち2つの搬送周波数が同期
している場合を説明する。この場合(21)、(22>
式は1つの搬送波とみなされ、次式で表現される。
■=■10+120 =[11(1+μ(1)+μC1(t))(1+Σ4 
(7rn)−13in pt)十I2 (1+μ(1)
十μ。2(1) )(1−Σ4 (πn) −1sin
 pt ) ]  sinωtここで、 p>2ω11           (24)ω□は信
号成分のうちの最高周波数とするとAM検波後の復調出
力は、低域フィルタによりp。
p−ωiの歪み成分を除去できるから、e□ = k 
(2μ(1)十μo1(1)十μ。2(1) )が得ら
れる。ただし、kは定数である。また、中間周波増幅器
における非直線性の存在も(23)式で表わされるよう
に、1波増幅であるから全く心配の必要はない。
したがって、音声信号μ(1)と制御信号μ。1(1)
およびμC2(t)は、使用している周波数成分が異な
るから、帯域濾波器で別々にとり出すことが可能である
つぎに、ω1≠ω2の場合を説明する。この場合、ω1
→ω2で同一中間周波帯域内で増幅されるから、増幅器
は直線性の良好なものを選ぶ必要−がある。以下、非直
線性の影響はないとして説明する。すると、AM検波入
力には、次式で示されるAM変調波が入力することとな
る。
■=101+■20 =11 (1+μ(1)+μC1(1) )〔1+Σ4
(πn)”1sin pt)  sinω1t+I2 
(1+μ(1)十μ。2(1) )(1−Σ4(πn 
) −’sin pt) sinω2tただし、増幅係
数は省略した。ここで前と同様の仮定である、 g)>2ω■ とすると、AM検波後の出力として、 e□ =k((11+I2 )μ(1)十11μ。i 
(t)+’I2μ。2(1))が得られる。ただしkは
定数である。したがって、この場合も、音声信号および
制御信号とも無歪で再生されたことになる。また振幅変
調の場合、無線基地局30がら移動無線機5o宛に送信
する信号には、必ずしも音声信号を含ませる必要はなく
制御信号のみでもよい。
以下、NTTの自動車電話方式を例として、(12)式
を満足させる具体的なシステム構成法を説明する。
但し、前述の文献(伊藤“携帯電話方式の提案−究極の
通信へのアプローチ−電子通信学会 技術報告 C3研
究会 1986年11月 C386−88および携帯電
話方式 特願昭62−64023)で設置されている無
線回線制御局は本発明では設置せず、その機能はすべて
無線基地局30−1または30−2ならびに移動無線機
50に収容されている。
第12図は、従来の移動無線機の構成を示している。こ
の構成のうち、本発明と深い関係にあるのが、送信部お
よび受信部であり、これらの細部の回路構成が、第13
図および第14図にそれぞれ示されている。これらの図
のうち、シンセサイザ部のみの細部構成が、第15図お
よび第16図に示されている。
ここで第12図、第13図、第14図および第15図は
、それぞれ、日本電信電話公社 電気通信研究所 19
77年7月22日発行の研究実用化報告 26.NO,
7,の1989頁、1996′頁、1997頁および1
995頁に説明とともに示されている。
これらの図において、BPF、LPF、HPFはそれぞ
れ、バンドパス・フィルタ、ローパス・フィルタ、バイ
パス・フィルタであり、vCOは電圧制御発振器、x6
.xgは逓倍器、1/K。
1/Nは分周器、MIXは混合器でおる。
さて、移動無線150が送信に使用する無線搬送波や受
信部局部発振出力の周波数は、第15図に示されるシン
セサイザ回路に含まれている基準水晶(TCXO>によ
り一元的に決定される。設計値通りの発振周波数を出力
すれば、移動無線機50からの送信周波数は、完全にシ
ステム設計値通りの値となるが、実際には、若干ではあ
るが誤差があり、また周囲温度や経時変化などによって
変化する。
すなわち、無線搬送波の周波数を得るための第15図に
示したシンセサイザ部には、逓倍(×9)ヤ分周(1/
に、1/N)あるいは混合回路(MIX)など他種類の
回路が含まれているが、これらは定められた周波数を逓
倍し、あるいは分周したり、ざらに他の周波数入力を混
合する作用は有していても、周波数を微小量ずらすとい
う変化をさせる機能は有していない。
これに反し基準水晶発振器のみが、この機能を有する。
もつとも本発明においては、この機能は不便さを与える
ことにもなるが、反面この性質を利用して本発明に具体
性を与えることになる。
さて、第15図に示される基準水晶発振器(TCXO>
は、その出力周波数が完全に設計値を満すものであり、
かつその周波数が周囲温度等の外部環境変化や経時変化
を受けないと仮定すれば、本発明で移動無線機に要求さ
れる条件は、非常に簡単になる。
しかしながら実際には、基準水晶発振器(TCXO)は
、その製作時の状態により、その出力周波数が完全には
設計、値を満足していなかったり、また周囲の環境状態
や経時変化により、微小量ではあるが発振周波数が時間
的に変化する。この変化は、かなり緩慢で自動車電話で
一通話として使用する数分、あるいは数十分の時間内で
あれば、はとんど一定とみなせる。そこで、この誤差を
Δω(角周波数)とすると、設計値ω。と実際の発振角
周波数ωに間には、 ω0−ω=Δω       (28)で表わされる関
係を一定時間内においては、保持することになる。
すなわち実際にこの移動無線機を使用しているときには
、その移動無線機から送信される無線搬送波の周波数は
、一定時間少なくとも通話中チャネル切替を実行中にお
いて、一定とみなすことができる。したがって移動無線
機の使用している無線チャネル番号および移動無線機か
ら送信される無線搬送波の周波数を無線基地局30−1
や30−2で測定すれば、その値とシステム設計値で与
えられている周波数との差(Δf)を求めるこζにより
、移動無線機の基準水晶発振器の周波数ずれは、一義的
に求められることになる。
したがって、無線基地局30において、表を準備してあ
き、その表に、チャネル番号と無線搬送周波数のずれΔ
fとから、移動無線機50に内蔵されている基準水晶発
振器の周波数のずれ(Δf0)を求めることは、容易に
実施可能である。同時に移動無線機50の無線受信回路
68で使用中の局部発振周波数の設計値から周波数ずれ
(八f、1)も容易に求められる。 つぎに、別の表を
基準にし、その表にはそれぞれ八foに対し、現在の使
用チャネル番号、通話中チャネル切替後の使用チャネル
番号の移動無線機50から送信する無線搬送波の周波数
や、移動無線機50の受信部で使用する局部発振周波数
の設計値からの周波数ずれ(Δf、2)を求めることも
容易である。
したがって、無線基地局30−1および30−2から送
信される無線搬送波の角周波数を、それぞれω1.ω2
とすれば、それぞれ中間角周波数は、 Ω1=″1−L1・ Ω2=吻−L2 であり、もし、 Ω1=Ω2          (30)なる関係が成
立したとすると、前述した(12)式と全く同一の条件
が成立したことになるから、復調出力として無歪条件が
成立したことになる。
実際に、(30)式が成立するように無線基地局30や
移動無線t150のハードウェア構成をすることは可能
であり、それについて説明する。
まず無線基地局30−1では自局より移動無線1150
宛に送信中の無線搬送波の角周波数ω1および移動無線
機50からの送信波の角周波数ω。
より、前述した表を用いて通話中チャネル切替前後の通
話チャネル番号から移動無線機50内の無線受信回路6
8で使用する局部発振角周波数の設計値からのずれを求
める。これらを、それぞれΔω 、Δω[2とする。す
ると(29>、(30)式を用いて、 ω1−ωLl’ω2−ωL2 ゆえに、 ω2 ””1−Ll+″’12 =“1+(1)OL2−″)OL1 十ΔωL2−Δω[1(31) ただし、ω  、ω  はシステム設計より定OL2 
 011 められている値である。
(31)式は、つぎの事を教えている。すなわち、無線
基地局30−2から送信すべき無線搬送波の角周波数と
して、無線基地局30−1の送信角周波数ω1に通話チ
ャネル番号で定められる、局部発振の角周波数ω  、
ω  を加算または012  0L1 減算し、これに局部発振器の角周波数ずれを加算または
減算すればよい。
実際に、(31)式のうち、無線基地局3〇−2内の送
信部31−2において、主要な動作をなすのが基準水晶
発振回路の発振角周波数を微小量−変化させる回路の存
在である。
具体的な公知の回路構成図を第16図に示す。
第16図は無線基地局30の送信部31に配置されてい
るシンセサイザ部のうち、基準水晶発振器のみを詳細に
示したもので、その他の回路は移動無線機50内の無線
送信回路66とほぼ同一であるから省略した。
第16図において制御部38(第1C図)からの制御信
号が発振器制御部81に入力され、この信号の指示によ
り可変角周波数発振器82の発振角周波数が変化し、こ
の出力と送信用水晶発振器83の出力が混合器84で混
合され、バンドパス・フィルタである濾波器85を通過
した後、角周波数が周波数測定部86で測定される。こ
の測定の結果は、基準発振器制御部81で制御部38か
ら指示された値と比較されて、指示された発振角周波数
が得られていない場合には、さらに誤差信号が可変角周
波数発振器82に加えられる。この動作が、所要の発振
角周波数が得られるまで継続されることになる。ここで
周波数測定部86の周波数測定精度は、高いものが要求
されるから、−定の温度に保持した水晶発振子をその基
準に使用しなければならない。
以上説明したプロセスで得られた基準水晶発振器出力は
、式(31)を満しているから、無線基地局30−2か
らのチャネルCH2による無線信号を受信した移動無線
150では、すでに述べたような切替スイッチ64−1
の動作により、受信ミクサ63の出力では、無線基地局
30−1からのチャネルCH1による送信周波数も、無
線基地局30−2からのチャネルCH2による送信周波
数も、全く同一の搬送周波数となっており、前述の(1
3)式を満す故、無歪で復調可能となる。
以上は(12)式を完全に満す事を目的としてシステム
構成を説明したが、実際には、すでに説明したように、
必ずしも(12)式を満さなくても受信信号の無歪条件
は満足される。すなわち、無線基地局30や移動無線機
50に内蔵されている基準水晶発振器の周波数安定度を
2桁高めるだけで、上述のような無線基地局30−1内
での送信周波数の計算は必要でないことになる。また、
もし無線周波数帯として現行の1/100の周波数の9
MH2帯が使用可能とするならば、現在の水晶安定度の
技術レベルでも無歪条件が満足されることになる。
なお、第1B図に示す移動無線機50には4個のシンセ
サイザ55−1〜55−4を設置した例で説明したが、
第4A図に示すようにシンセサイザ55−1.55−3
の入力側に切替えスイッチ64−1.64−2を設けて
、第1B図の受信切替用発掘器65Aおよび送信用発振
器67Aの両機能を有する切替用発振器65の出力信号
を加えて切替えることにより、シンセサイザの設置数を
送信用および受信用の各1個に節約することが可能であ
る。ざらに第4B図に示すように、送信周波数と受信周
波数の差の周波数を発生する差周波数発振器69を用い
、その出力とシンセサイザ55−1の出力とを周波数ミ
クサ70により混合し、必要な送信用の周波数を得るな
らばシンセサイザを1個にして送受共用に使用すること
も可能である。
第4A図および第4B図に示した回路においては、応答
特性の良好なシンセサイザ55−1.55−3を選ぶ必
要がおる。このようにして無線基地局30−1は、周辺
の無線基地局30−nなどに対して通信中の移動無線機
50に対しては通信を継続しながら、最初に制御チャネ
ルCH30を用いて、移動無線1150からの送信波の
受信状況を報告させ、その結果新無線基地局30−2を
決定して、無線チャネルCH2を用いて交信するための
準備を行わせる。そして、関門交換1!20内のスイッ
チ群23でそれまでオンになっていたスイッチSW2の
ほかに、ざらにスイッチSW1もオンにし、無線基地局
30−2へも通話信号が並行して送出されるようにする
つぎに本発明による通話中チャネル切替で重要な役割を
果す制御信号の使用法について説明する。
ただし、式(12)の条件、および2つの入力搬送波の
中間周波増幅段でのレベルは等しいとする条件は、満足
されているものとする。     −無線基地830−
1.30−2からそれぞれチャネルCH1,CH2を用
いて移動無線機50宛に送信する場合について説明する
前述のチャネル切替準備動作が完了すると、移動無線機
50の無線受信回路68には、無線基地局30−1およ
び30−2からのチャネルCl−11゜CH2の両方が
、同一の通話信号とそれぞれ異なる制御信号とが重畳さ
れて送信され、これが移動無線機50内の切替スイッチ
64−1で切替えられて、切替受信される。また切替ス
イッチ64−2も動作を開始するので、移動無線機50
からの送信波も切替送信を開始される。
ここで、関門交換機20から無線基地局30−1を介し
て移動無線機50に至る経路と、無線基地局30−2を
介する経路との差(10KIn以内)による遅延時間差
は、ぜいぜい0.03m秒以下であるから、動作に何の
支障もなく、無視することができる。また、無線基地局
30−1からの下り信号には、音声信号のほかに無線基
地局30−1を識別させる(識別信号ID>が、無線基
地局30−2からの下り信号には、音声信号のほかに無
線基地局30−2を識別させる識別信号がそれぞれ第2
図(a)に示したような帯域外信号の形で挿入されてい
るから、移動無線e、5Qの無線受信回路68では、こ
れを受信し制御部58へ転送する。制御部58では、こ
の信号を識別し、無線基地局30−2からのチャネルC
H2を用いて通話信号が送られてきたことを確認するの
で、無線送信回路68を用いて上り通話信号の帯域外を
用い、この確認事項を無線基地局30−2向けに使用中
の通話チャネルCH2により報告する。同時に無線基地
局30−1に対し、通信停止可を報告する。
無線基地局30−2は移動無線機50との下りの通信が
良好に動作しているのを確認すると、関門交換機に対し
通話路のスイッチ群23をスイッチSWI、SW2の両
方共オンの状態からSWlをオフにしSW2のみオンの
状態に変更するように要請する。また無線基地局30−
1は、移動無線機50からの報告を受けて送信を停止す
る。これらの状態は、第3A、8図にすでに示した通り
である。
つぎに移動無線機50からチャネルCH1,CH30ま
たはCH2を用いて無線基地局30−1゜30−2に送
信する場合について、説明する。
まず数式を用いて説明する。文字、記号の意味は前述と
同様とする。角度変調の場合、切替スイッチ64−2が
動作していない場合には、送信ミクサ61(第1B図)
の信号は次式で表わされる。
ただし、送信ミクサ61への切替えスイッチ64−2か
らの入力と制御部58.電話機部59゜IDロームエリ
ア情報照合記憶部54からの信号入力(図示されてはい
ない変調器通過後)との混合出力のうち高調渡分は、信
号送出用の搬送周波数よりかなり上または下の帯域に離
れているので無視することにする。
1 = I□ S!n  (ωt +5(t)+s 。
(t) )〈5′〉 切替スイッチ64−1.64−2が動作を開始すると(
5′ )は次式のごとく変形される。
xsin (Ω1t+5(t)+5C(t))xsin
 (Ω2t+5(t)+5o(t)>ただし、 Ω1 :切替スイッチ64−2がシンセサイザ55−3
側に倒されているときの送信ミクサ61の出力から送信
される搬送波角周波数(通話チャネルCH1) Ω2 :切替スイッチ64−2がシンセサイザ55−4
側に倒されているときの送信ミクサ61の出力から送信
される搬送波角周波数(通話チャネルCH2> p :送信切替用発振器67Aの発振角周波数ここて、
(32)式を変形すると、つぎのように−なる。
■/I。
=sin(Ω1t、+U) +2・π [cos ((C11)) を十U)−co
s((01九p) t+U) ]+2(3π)ICOS
((C13p)t+LI)−cos((Ω1+3p)t
+U) ]+2(5π)[C01(C15p)t+LJ
)〜cos((Ω1+5p)t+U) ]十・・・・・
・ +sin (Ω2t+U) +2・π−1[cos((C2D)t+U)−cos(
(Ω2+p)t+U) ] −2 (3π)  [cos ((C23p)t+U)
−cos((C2+31))t+U)コ−2(57n−
1[cos ((Ω −5p)t+U)−cos((Ω
2+5p)t+U) ]・・・・・・・・・     
         (33)ただし U=s(t)+s
  (t)     (34)に こで(33)式をみると、多くの搬送波を合成したもの
となっているから、このまま送信アンテナ端に加えたの
では、他のシステムまたは自己のシステムの他チャネル
に電波干渉をひき起こす可能性があり、これを防ぐため
に帯域濾波器(図示せず)で濾波する。この場合濾波器
の帯域通過特性は自己のシステム内のすべてのチャネル
の送信周波数を通過させそれ以外は阻止させることが要
求される。そのために、送信切替用発振器67Aの発振
周波数は、上記自己のシステムの通過帯域幅が、たとえ
ば、NTTの自動車方式の場合15MH2であるから、
15MH2以上、実際には20 M Hz程度にするこ
とが望ましい。
第17図はこの様子を模式的に表わしたものである。
第17図において、横軸は周波数、縦軸は信号波のエネ
ルギーを示す。各信号波のうち最もエネルギーの大きい
のが搬送波であり、側波帯は模式的に両側に一波のみ示
した。また、横軸の01 。
C1−1)などは搬送波の周波数を示している。
以上は角度、変調の場合であったが、振幅変調の場合も
同様に解析が可能であり、システムが良好に動作する条
件として上記の結果と同一となる。
さて、つぎにシステムとしての動作を説明する。
移動無線機50の制御部58では、受信切替用発振器6
5Aおよび送信切替発振器67がそれぞれ作動して、切
替スイッチ64−1および64−2はそれぞれ、動作中
のシンセサイザ55−1と55−2の出力および55−
3と55−4の出力を切替えて、チャネルCH1とCH
2とを切替送受信中である(第1B図)。
この動作中通話チャネルに送られる信号としては、通話
信号の外、帯域外の制御信号(第2図(a))として、
移動無線機50の使用チャネルの状態(チャネルCHI
からチャネルCH2へ移行しつつあること)、移動無線
機50の識別ID等(たとえば第2図(a)のfDlな
どのトーン信号でfolとf03などを組合わせてもよ
い)が加えられている。
チャネルCHIの上り信号は、無線基地局3〇−1で受
信される。第5図(a)に示すように、移動無線415
0の送信ミクサ61の出力段では、送信切替用発振器6
7Aの動作による切替が開始されるので、送信信号はパ
ルス的波形となる。この波形は、(8)式の右辺第1項
の形に表わすことができるので、切替周波数をシステム
で使用する周波数帯域幅より大きくすることにより、移
動無線機50の送信ミクサ61からアンテナへの入力部
分に設けられている帯域濾波器(図示せず)により濾波
され、通常の周波数変調のみがアンテナから送波される
ことになる。そこでアンテナより送信される信号波の周
波数は、チャネル番号に対応した連続波となっており、
無線基地局3〇−1で支障なく受信される。そして復調
後の音声信号や帯域外信号には異常なく所要の信号が得
られ、このうち通話信号と関門交換器20への必要な制
御信号を加えて、関門交換機20へ転送される。
一方、無線基地局30−2で受信されたチャネルCH2
の上り信号は、同様にして第5図(b)に示すように、
送信切替用発振器67の動作による切替が開始された時
点から受信可能となり1.無線基地局30−1の場合と
同様に移動無線機50の送信ミクサ61の出力段では、
パルス的受信波形となる。しかしながら、上述したのと
同じ理由により、無線基地局30−2で受信したときに
は、連続波となっており、音声信号や域外信号には異常
なく所要の信号が受信され、このうち通話信号と関門交
換器20への必要な制御信号とを加えて関門交換機20
へ転送される。
°関門交換機20では、無線基地局30−1および30
−2からの2つの信号のうち、音声信号については、第
5図(C)に示すように、スイッチ群23で無線基地局
30−1と30−2とからの信号、チャネルCHIとC
H30あるいはCHlとCH2が混合される。ここで制
御チャネルCH30は、制御信号のみを伝送するもので
あり、受信後に帯域漏波器で濾波されるから、音声信号
とは完全に分離されるものでおる。なお混合に当って、
無線基地局30−2からの信号の方が通常は伝送品質が
良いから、S/Nに比例した出力で混合してもよい。ま
た混合に際して、移動無線機5Oから無線基地局30−
1を介して関門交換機20に至る経路と、無線基地局3
o−2を介する経路の伝送路長の差は、せいぜい10K
fn以内であり、それによる信号の遅延時間の差は0.
03m秒以内であるから、実際上回の支障もなく、無視
することができる。
関門交換機20では、無線基地局30−1および30−
2からの2つの信号のうち、音声の帯域外で送られてき
た識別信号などによって、それぞれ移動無線t150か
らのチャネルCH1およびCH2による信号であること
を確認する。
関門交換機20では、通話中チャネル切替動作が円滑に
進んでいることを確認し、無線基地局30−2からの制
御信号による指示を待っている。
すでに説明したように移動無線eN50では、無線基地
局30−2の指示により、制御部58の動作により受信
切替用発振器65Aの発振動作を停止させ、受信チャネ
ル選択用の切替スイッチ64−1の位置をシンセサイザ
55−2側に固定し、送信チャネル選択用の切替スイッ
チ64−2の位置をシンセサイザ55−4側に固定する
。同時に無線基地局30−2は関門交換機20に対し、
通話路のスイッチ群23のスイッチSW2のみをオンに
し、SWlをオフにして、並行送信を中止させる。
この結果、移動無線機50は、それまでのチャネルCH
1を用いた無線基地局30−1との交信を終了し、第5
図(C)に示すように無線基地局30−2とチャネルC
H2を用いて交信する状態にはいる。これにてチャネル
切替が完了し、新無線チャネルで交信されている状態が
実現する。
ここで第5図(C>に示す関門交換1120の音声信号
成分は、通話中チャネル切替時にチャネルCHjとCH
30およびCHlとCH2とを並行して受信するが、チ
ャネルCH30による制御信号は帯域濾波器で濾波され
るために、チャネルCH1の音声信号と混合されること
はない。ここに説明した上りチャネルと下りチャネルの
切替動作は並行して実行され、はぼ同時期に終了する。
以上の説明から明らかなようにチーネル切替時も無瞬断
であり、かつ雑音も実用上問題のない程度の低いレベル
にとどめることが可能である。
また、種々説明したチャネル切替動作の終了後は、各無
線局の送信周波数は特定の条件を必要としないので、そ
れぞれの無線局の所有している基準水晶発振器を基準と
して用いた送信周波数により通信を継続することとなる
なお以上の動作中のいずれかにおいて、動作不良もしく
は、不動作が起れば、その直前の動作からやりなおすこ
とになる。また動作障害が大きいときには、制御部58
に内蔵するメモリ部に記憶しである切替動作前の通話チ
ャネルにもどる動作も具備されている。
第6八図ないし第6D図には、第1A、B、C図に示し
たシステムの動作の流れを示すフロー・チャートが示さ
れている。
関門交換機20.無線基地局30−1.30−2および
移動無線機50が動作を開始し、関門交−換機20に含
まれるスイッチ群23のスイッチSW2がオンであり、
無線基地Q30−1と移動無線機50との間で交信中で
ある。この交信には、チャネルCH1,下り周波数F1
と上り周波数f1が使われている(S101、第’6A
図)。
通信中の移動無線機50の通信品質監視部56からは、
たえず無線基地局30−1からの受信状況報告が出され
、また、無線基地局30−1の通信品質監視部56から
は、たえず移動無線機50からの受信状況報告が出され
、通話品質がレベルL1よりも劣化していないか否かを
監視している(S102>。通話品質がレベルL1より
も劣化していたならば(3102YES) 、無線基地
局30−1から、無線基地局30−1の周辺にある無線
基地局30に対し、上り制御チャネルCH30を用いて
、移動無線機50の送出するCHl。
周波数f1の信号をモニタ受信するように指示し、その
受信状態および空き通話チャネルの有無について報告す
るように要請する。(3103)。
モニタ受信の指示を受けた周辺の各無線基地局30(た
とえば30−2>では、周波数f1の信号をモニタ受信
しく5104)、無線基地局30−1に対し、周波数f
1のチャネルCH1の信号のモニタ結果を報告する(8
105)。
この無線基地局30−2からのモニタ結果の報告を受け
た無線基地局30−1では(3106)、そのモニタ結
果の通話品質が良好であるか否かを判断しくS”107
)、通話品質が良くない場合には(3107NO> 、
ステップ3103にもどり、その他周辺の各無線基地局
30からのモニタ結果も受信し、通話品質を測定比較し
、たとえば無線基地局30−2の通話品質が一定基準の
レベルL2よりも良く、かつ最良であることを検出する
(S107YES、第6B図)。
そこで無線基地局30−1では、移動無線機50が、無
線基地局30−1のカバーするゾーンから無線基地局3
0−2のカバーするゾーンに移動したものと判断し、無
線基地局30−2との交信に切替えるために、無線基地
局30−2が使用することのできる空きチャネルを検索
し、チャネルCl−12の使用を決定し、無線基地局3
0−2および移動無線機50に、チャネルCH2での交
信に切替えるための準備をするように指令する(310
8)。
このチャネルCH2に切替えるための交信準備指令は、
上り制御チャネルCH30を用いて伝送され、無線基地
局30−2および移動無線機50では、チャネルCH2
による交信の準備をして準備完了を下り制御チャネルC
H30を用いて無線基地局30−1に対して報告する(
S109,5110)。
この準備完了報告を受は取った無線基地局30−1では
(3111>、S’ll、SW2をオン状態にする指示
を関門交換機20に対して送出する(3112、第6C
図)。無線基地局30−1からの指示を受信した関門交
換機20では、スイッチ群23にSWl、SW2をオン
にすることを指示しく3113)、SWl、SW2のみ
がオンの状態になり、この切替完了報告は、無線基地局
30−1を介して上り制御チャネルCH30により無線
基地局30−2および移動無線機50に転送され、無線
基地局30−1ではチャネルCH1゜CH2,で反復切
替えにより通信を継続する(S115)。
この切替完了報告を上り制御チャネルCH30によって
受信すると、移動無線a50は、チャネルCl−11,
CH2を交互に切替えて、無線基地局30−1と、無線
基地局30−2との同時通信を開始する(3116)。
同じく切替完了報告を受けて、チャネルCH2で通信を
開始した無線基地局30−2は(S117)、移動無線
機50からのチャネルC)−(2の上り通信信号の通信
の品質レベルを測定し、一定の品質レベル12以上であ
ることを確認すると、確認信号および、チャネルCH2
のみを用いる専用通信の指令を移動無線機50へ送る(
3118、第6D図)。この専用通信指令を確認した移
動無線機50は、無線基地局30−1との匍のチャネル
CHIを用いて行っていた通信を停止してもよいことを
無線基地局30−1にチャネルCH1を用いて報告し、
チャネルCH2による専用通信を開始する(S119)
これによって、無線基地局30−1はチャネルCHl、
CH2による通信をオフにする(S120)。またチャ
ネルCH2による専用通信の指令を出した無線基地局3
0−2は、移動無線機50からのチャネルCH2の専用
通信により、移動無線機50の専用通信への移行を知る
と、関門交換機20に対して、スイッチSW1のみをオ
ン(SW2はオフ)にすることを指令する(S121>
この指令を関門交換機20が受信すると、関門交換機2
0の通話路制御部21は、スイッチ群23のスイッチS
W1はオンのままとし、スイッチSW2をオフにする(
S122>。
これによって、チャネル切替動作の期間を終了し、スイ
ッチSW1のオン状態で、チャネルCH2、下り周波数
F2.上り周波数f2を用いて、移動無線機50は無線
基地局30−2との間で、−瞬の切断も、雑音の混入も
なく、“通信を継続することができる(3123>。
つぎに同一ゾーン内で行う通信(話)中チャネル切替動
作について、第7A図および第7B図のタイミング・チ
ャートを参照しながら説明する。
この場合は、ゾーン間で行う通信(話)中チャネル切替
動作に比べ、 i)新しい無線基地局30@選択する動作11)関門交
換機20に対する新油話路の設定、口過話路の開放 1ii)サービス種別上の配慮 の項目が確認ないし実行する必要がないために、動作の
簡略化が可能となる。
移動無線11150は無線基地局30−1と交信中に同
無線基地局30−1からそれ程遠ざかってはいないので
、同無線基地局30−1のサービス・エリア内に居るに
もかかわらず、通話中チャネルの切替を行う必要性が生
ずるのは、主として電波干渉の問題からである。
すなわち、同一のシステム内または他のシステムからの
電波が移動無線150で使用している通話チャネルCH
1へ混入してきたとする。この電波干渉による通信品質
の劣化は、第1B図の干渉妨害検出器62で検出され、
制御部58へ報告される。この報告を受けた制御部58
では、無線基地局30−1へその旨報告する。この報告
を受けた無線基地局30−1では、自局内の干渉妨害検
出器42ならびに通信品質監視部36からの通信品質劣
化報告の有無、劣化報告があった場合には、劣化情報等
を総合的に判断したところ、通信相手の移動無線機50
は自無線基地局30−1から遠ざかったことによる通信
品質劣化ではなく、第3者の無線電波による干渉妨害と
判断し、同一ゾーン内での通話中チャネル切替を実施す
べきであると判断する。
そこで無線基地局30−1は、同一ゾーン内の使用され
ていない無線チャネルを調査したところ、チャネルCH
3が空いていることを確認したので、第7A図の時間t
1において、チャネルCHIの下りチャネルの帯域外制
御信号を用いて移動無線機50に対し、通話チャネルC
)−13へチャネル変更したい旨連絡する。
一方、連絡を受けた移動無線機50では、事前に自装置
に具備されている干渉妨害検出器62で干渉妨害を検出
し認識している場合と認識していない場合とがあるが、
いずれにしても、通信相手の無線基地局30−1からの
要請であることを確認したので、チャネルCH3に通話
中チャネル切替してもよいか否かを検討する。すなわち
、チャネルCH3を使用した場合には、移動無線機50
の近傍で使用されている他のチャネルに対して妨害を与
えないか否か、おるいは妨害を与えられることはないか
など電波干渉の発生する可能性があるか否か、混変調の
発生する可能性があるか否かなど検討し、この結果とく
に問題がなければ、チャネルCH3に切替可の制御信号
Cを現在通信中の通話チャネルCH1の上りチャネルの
帯域外制御伝送帯域を挿入して送信する。
この信号を受信した無線基地局30−1では、通信相手
の移動無線機50からの返事であることを確認したので
、新通話チャネルのCH3へ通話中チャネル切替を実行
する準備を開始する。すなわち制御部38は、送信およ
び受信切替用発振器−45A、47Aに対し動作を開始
させる信号を送るとともに、シンセサイザ35−2およ
び35−4に対し通話チャネルCl−13の信号が、送
受信可能のように発振周波数の指定をして発振動作を開
始させる。
ここで、現在の通話チャネルCH1では、シンセサイ’
f35−16よび35−3を使用していると仮定した。
この場合、自己の無線基地局30−1の送信アンテナか
ら送出される信号は、第7A図(a)の時間t2以後の
ごとくに示される。すなわち、移動無線機50宛の通話
信号TをチャネルCl−11とCH3に分けて断続的に
送信するかたわら、移動無線a50より送信されてくる
第7B図(C)の通話チャネルCH1およびCI−(3
の信号を断続的に切替受信可能な状態で待機する。
無線基地局30−1から送出される制御信号Cの内容に
は、つぎの信号が含まれている。
i)自己の無線基地局30−1のID 1i)現在使用中のチャネル番号 1ii)通信の種類 iv)サービス種別 上記の制御信号Cは、第7A図(b)に示すように、移
動無線150で受信され制御部58へ伝送される。
この制御部@Cを受信した制御部58では、無線基地局
30−1から送られてきたチャネルに切替えることの可
否、および切替先のチャネル番号  −等の信号を調査
した結果、妥当と判断すると、自己の移動無線機50内
のシンセサイザ55−2および55−4に対し、チャネ
ルCHa用の周波数を発生すること、また受信切替用発
振器65Aおよび送信切替用発振器67Aに対して動作
の開始を指令する。ただし現時点では、シンセサイザ5
5−1および55−3により通話チャネルCH1用の周
波数を発生して動作中で必、ると仮定した。
つぎに通話チャネルCH1の上りチャネルの帯域外制御
信号用周波数帯を用いて、無線基地局30−1宛に通話
チャネル切替可で市り、切替先のチャネル番号もCH3
で、よいとの信号を、第7B図(C)の時間t2におい
て送出する。この制御信号Cを受信した無線基地局30
−1では、チャネルCH3の帯域外に移動無線機50か
らの制御信号Cを確認するとともに、第7B図(C)に
示すごとく、時間t2以後においてチャネルCHIとC
H3の反復切替送信を続ける。かくして、両者とも通話
チャネルCH3で相手から送信されてきた制御信号の内
容を検査しくb)、(d>、通話チャネルCH3へ切替
えても問題のないことを確認したので、移動無線機50
および無線基地局30−1においては、シンセサイザ5
5−1.35−1および55−3.35−3および受信
切替用および送信切替用発振器65A、45Aおよび6
7A、47Aの動作を停止させ、切替スイッチ64−1
.44−1.64−2.44−2の位置をシンセサイザ
55−2.35−2および55−4.35−4に固定す
る動作を、第7A図および第7B図の時間t3において
行わせる。
以上で同一ゾーン内の通話チャネル切替動作は完了し、
それ以後の通信は通話チャネルCH3のみにより瞬断な
く継続される。
以上の説明では、受信ミクサ63に含まれた中間周波増
幅段の出力における2つの無線基地局30−1.30−
2からの搬送波の周波数が等しいという(12)式の条
件と、移動無線機50の受信ミクサ63の出力部に振幅
制限器を挿入することにより、2つの入力搬送波のレベ
ルが、中間周波増幅段で等しくなるという条件のもとで
、その動作を説明したものであった。
(12)式の条件のみで、2つの入力レベルが等しいと
いう後者の条件をはずした場合の本発明の詳細な説明す
る。
この場合、すでに説明した通り(8” )式の右辺第2
項に含まれている制御信号S。(1)は挿入しないもの
と条件づけられた場合には、システムとしてはつぎの方
策をとることになる。すなわち、すでに説明した通話中
チャネル切替動作中に無線基地局30−2から送信され
てくるID(識別番号)や通話チャネル番号を制御信号
を用いて送ることができないから、移動無線1150側
では、これに代る方法として、たとえば第14図に示す
−ような無線受信回路を用い、その弁別出力を通信品質
監視部56(第1B図)に導き、その測定値を用いるた
めに、制御部58に印加する。すなわち移動無線機50
内に内蔵されている切替スイッチ64−1がデユーティ
−・サイクル50%で切替動作を開始すると、受信波が
無線基地局30−1からのみのばあいには、S/Nが6
dB劣化する。
つぎに無線基地局30−2から関門交換tff120の
通話信号の並列送信を得た無線チャネル(CH2および
C)−150>で並行して信号が送られてくれば、前述
した理由によりS/Nが少なくとも6d3以上改善され
る。この状態を第8図に示す。
これを通信品質監視部56で測定し、制御部58へ報告
し、この情報を移動無線は50の無線送信回路66から
無線基地局30−1に連絡すれば、上述と全く同一の動
作により通話中チャネル切替が実施できることになる。
また(12)式の条件が満足されない場合でも、システ
ム内に含まれている無線搬送波の周波数安定度を決定す
る基準水晶発振器の安定度が十分高ければ、上述と同様
の機能を発揮し得ることは、以上の説明で明らかであろ
う。
以上説明した本発明の実施例に比べ、ざらに簡単でかつ
経済的なシステム構成例を第9図に示し説明する。
第10A図および第108図は、この場合のシ  −ス
テムの動作を示すための、タイミング・チャートで第3
A図および第3B図に類似するものでおる。
移動前II機Qoの回路構成を示す第1B図と、移動無
線機50Bを示す第9図における差異は、受信切替用発
振器65が、受信切替用制御器65Bになり、制御部5
8とは若干界なる制御をする制御部58Bとなった点で
おる。
第3A図の(a)、(b)、(C)は第10A図の(a
)、(b)、(C)と全く同様であり、また移動無線機
50Bでは、第108図(e)に示すように、送信切替
用発振器67Aとシンセサイザ55−36よび55−4
とが動作を開始し、無線基地局30−1よび30−2宛
に通話像@および制御信号を送信することも前述の通り
である。
移動無線1a50は、チャネルCH2による受信の準備
を、第10B図の時間t3において開始する。
この時間t3において、無線基地局30−2は通話信号
Tと制御信号CをチャネルCH2を用いて送信を開始す
る。
このチャネル切替準備動作が完了すると、第9図に示し
た移動無線機50Bの無線受信回路68には、第1C図
に示した無線基地局30−1および30−2からのチャ
ネルCH1,CH2の両方が、第108図(d)、(e
)の時間t3ないしt4において同一の通信内容と各制
御信号で送信されるが、移動無線機50内の切替スイッ
チ64−1は、まだシンセサイザ55−1の側にあるた
めに、チせネルCH1により無線基地局30−1と通信
中である(第10B図(f>の時間t3ないしt4)。
移動無線機50BはチャネルCH2へ切替準備が完了し
たことを、無線送信回路66を用いて上り通話信号の帯
域外を用い、この確認事項を無線基地局30−1向けに
使用中の通話チャネルCH1により、無線基地局30−
1へ報告する。
無線基地局30−1の制御部38では、この報告を受け
て、時間t4において、自無線基地局30−1の送受信
部に対しては、送受信の停止を、移動無線機50Bに対
しては、制御信号を送出することにより受信切替用制御
器65Bを動作せしめて、チャネルCH1の受信を停止
させ、切替スイッチ64−1 (第9図)をシンセサイ
ザ55−2の側に接続した状態で固定し、送信切替用発
振器67Aの動作によりチャネルCH1の送信を停止し
、切換スイッチ64−2をシンセサイザ55−4の側に
接続した状態で固定するように指示する。また、関門交
換機20に対しては、スイッチ群23の並列動作を中止
するように要請する。
かくして、移動無線機50Bの切替準備期間(時間t3
ないしta)の後に、チャネルCH2−による通信が無
線基地局30−2との間で継続される。
第9図においては、シンセサイザ55−1〜55−4を
4個用いた場合を示したが、第4A図および第4B図に
示すように、2個または1個に減らすことも可能である
ことは、明らかであろう。
以上説明した簡単なチャネル切替方法は、無線基地局3
0からの送信波の切替動作の確認に若干、不確実性はの
こるものの、移動無線機50Bの送信波を受信して、無
線基地局30−2では、移動無線機50Bの送信波の受
信電界を測定することにより、無線基地局30−2の送
信波の移動無線機50Bによる受信時の電界値も推定可
能であり、経済的で、かつ、無瞬断のチャネル切替法を
提供するために広く使用されるものと考えられる。また
、切替)麦の受信品質が、レベルし2以上であることを
確認することにより、動作不良等の障害を防止すること
が可能である。
以上説明した無線基地局主導型の通話中チャネル切替の
動作は、通話中チャネル切替にかかわる動作のうち、無
線系にかかわるものと無線系と交換系にまたがる動作の
独立性を明確にし得る特徴を有する。すなわち、無線基
地局と移動無線機間で通話中チャネル切替にともない必
要となる新無線基地局や通話チャネル番号などすべてを
決定した上で、関門交換機に対し通話路の並列設定ない
し切替を要求することが可能となるため、交換機に大き
な負担を与えることなく、通話中チャネル切替が実行可
能となる。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、小ゾーン構成を用いる
移動通信システムに本発明を適用することにより、従来
のシステムにおけるような、通信中にゾーン移行をした
り、同一ゾーン内においても電波妨害により通信してい
る無線チャネルを変更したりすると、通信の一時断が発
生し、通話信号の場合にはあまり問題ないとはいえ、フ
ァクシミリ信号やデータ信号では画質劣化やバースト的
信号の誤りが発生して問題となっていたものが、完全に
除去登れることになり、通信品質の向上に大きな貢献を
することとなる他、従来方式では小ゾーン化が進むと無
線回線制御能力の不足から実現不可能であった極小ゾー
ン化が可能となる。
加えて、従来のシステムのように、無線回線制御局とい
う集中制御方式を採用している場合に、この無線回線制
御局が障害を発生すると、全システムの機能がダウンす
る可能性があったが、本発明においては、分散制御方式
を採用しているから、障害が発生したとしても局所部分
に限定することが可能となるほか、無線区間、有線(交
換)区間の切分けも明確になる。
また、移動無線機に本発明を実施しても、送受信機をそ
れぞれ1個しか用いていないので経済的であり、かつ小
型、軽量に製造することができる。
したがって本発明の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1A図、第1B図および第1C図は本発明の一実施例
を示すシステム構成図、 第2図(a)および(b)は本発明に用いる制御信号の
構成例を説明するためのスペクトル図および回路構成図
、 第3A図および第3B図は第1八図ないし第1C図に示
したシステムの動作を説明するためのタイミング・チャ
ート、 第4A図および第4B図はそれぞれ本発明の他の実施例
を示すシステム構成図、 第5図は無線基地局および関門交換機の受信状態図、 第6A図、第6B図、第6C図および第6D図は第1八
図ないし第1C図に示したシステムの動作の流れを示す
ためのフロー・チャート、第7A図および第7B図は同
一無線基地局のエリア内におけるチャネル切替動作の流
れを示すためのタイミング・チャート、 第8図は移動無線機の受信状態図、 第9図は本発明に用いられるざらに他の移動無線機の実
施例を示すシステム構成図、 第10A図および第10B図は第9図および第1B図に
示したシステムの動作を説明するためのタイミング・チ
ャート、 第11A図および第11B図は従来のシステム例を説明
するためのシステム構成概念図、第12図は従来の移動
無線機のシステム構成図、第13図は第12図に示す構
成要素のうち、送信部および電力増幅部の詳細な回路構
成図、第14図は第12図に示す構成要素のうち、受信
部の詳細な回路構成図、 第15図は第12図に示す構成要素のうち、シンセサイ
ザ部の詳細な回路構成図、 第16図はシンセサイザ部の基準水晶発振器の部分の詳
細な回路構成図、 第17図は本発明の移動無線機のアンテナ入力部の帯域
濾波特性図である。 10・・・電話網     11・・・交換機12・・
・無線回線制御局 13A−D・・・無線基地局14A
−D・・・ゾーン  15・・・移動無線機16A−D
・・・伝送路  20・・・関門交換機21・・・通話
路制御部  23・・・スイッチ群24・・・ID識別
記憶部 30.30−1.30−2・・・無線基地局31.31
−1.31−2・・・送信部33.33−1.33−2
・・・受信部34.34−1.34.2・・・ID識別
記憶部35−1.35−3・・・シンセサイザ36・・
・通話品質監視部 38・・・制御部     39・・・インタフェース
40・・・基準水晶発振器 41・・・送信ミクサ   42・・・干渉妨害検出器
43・・・受信ミクサ 46・・・無線送信回路 48・・・無線受信回路 50.50B・・・移動無線機 51・・・送信部     53・・・受信部54・・
・ID・ロームエリア情報照合記憶部55−1〜55−
4・・・シンセサイザ56・・・通信品質監視部 58・・・制御部     59・・・電話機部61・
・・送信ミクサ   62・・・干渉妨害検出器63・
・・受信ミクサ 64−1.64−2・・・切替スイッチ65・・・切替
用発振器 65A・・・受信切替用発振器 65B・・・受信切替用制御器 66・・・無線送信回路 67A・・・送信切替用発振器 68・・・無線受信回路  69・・・差周波数発振器
70・・・周波数ミクサ  71・・・基準水晶発振器
81・・・発振器制御部 82・・・可変角周波数発振器 83・・・送信用水晶発振器 84・・・混合器     85・・・濾波器86・・
・周波数測定部 91・・・ディジタル符号化回路 92・・・多重変換回路。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数のゾーンをそれぞれカバーしてサービス・エ
    リアを構成する各無線基地手段と、前記複数のゾーンを
    横切って移動し、前記無線基地手段および関門交換手段
    を介して交信するための各移動無線手段との間の通信品
    質が、つねに一定値以上となるように前記無線基地手段
    および前記移動無線手段を制御する方法において、 前記無線基地手段および前記移動無線手段に第1の無線
    チャネルと第2の無線チャネルとを交互に切替えて送受
    信するためのチャネル切替手段を具備させることにより
    、前記無線基地手段が対向する移動無線基地手段との間
    で第1の無線チャネルを用いて交信中に、通信品質が一
    定の伝送品質以下に劣化したことを前記無線基地手段が
    検出したときに、所定の通信品質を得るために、 前記無線基地手段が前記第2の無線チャネルを設定する
    ために適する他の無線基地手段を選定し、前記選定され
    た無線基地手段との間で交信に用いるためのチャネルを
    前記第2の無線チャネルとして設定し、 この設定の指示を受けた前記関門交換手段は前記第2の
    無線チャネルにも前記第1の無線チャネルで交信中の通
    信信号を送信して、前記第1の無線チャネルと前記第2
    の無線チャネルとを前記チャネル切替手段により交互に
    切替えて交信する切替送受信期間を設け、 前記第2の無線チャネルによる通信品質が一定値以上で
    あることを前記無線基地手段が確認して、前記第2の無
    線チャネルのみで交信を継続すること を特徴とする移動体通信の無線チャネル切替方法。
  2. (2)前記無線基地手段が前記第2の無線チャネルを受
    信する場合に、前記無線基地手段に含まれる受信手段の
    中間周波増幅器の出力における前記第2の無線チャネル
    の搬送波の周波数が、前記交信中の第1の無線チャネル
    の搬送波の周波数に実質的に等しくなるように設定する
    特許請求の範囲第1項記載の移動体通信の無線チャネル
    切替方法。
  3. (3)前記切替送受信期間における前記無線基地手段に
    含まれる受信手段の出力において、前記第1および第2
    の無線チャネルの信号の成分が実質的に等しくなるよう
    にする特許請求の範囲第1項記載の移動体通信の無線チ
    ャネル切替方法。
  4. (4)前記第1および第2の無線チャネルの信号の成分
    を実質的に等しくするために、前記第1および第2の無
    線チャネルの信号の成分を一定のレベルでリミットする
    特許請求の範囲第3項記載の移動体通信の無線チャネル
    切替方法。
  5. (5)前記第1および第2の無線チャネルの信号の成分
    を実質的に等しくするために、前記第1および第2の無
    線チャネルの信号の成分のうち、小なるものの受信期間
    を長く、大なるものの受信期間を短くするように前記切
    替送受信期間における切替周期を制御する特許請求の範
    囲第3項記載の移動体通信の無線チャネル切替方法。
  6. (6)複数のゾーンをそれぞれカバーしてサービス・エ
    リアを構成する各無線基地手段と、 前記複数のゾーンを横切つて移動し、前記無線基地手段
    と交信するための各移動無線手段と、前記無線基地手段
    と前記移動無線手段との間の通信を交換するための関門
    交換手段と を用いる移動体通信の無線チャネル切替システムにおい
    て、 前記無線基地手段が、 多くの無線チャネルを択一的に受信可能な無線受信手段
    と、 多くの無線チャネルを択一的に送信可能な無線送信手段
    と、 制御信号にもとづいて、 前記無線受信手段に第1の上り無線チャネルと第2の上
    り無線チャネルとを切替受信させ、前記無線送信手段に
    第1の下り無線チャネルと第2の下り無線チャネルとを
    切替送信させるための切替手段と、 前記各移動無線手段と他の前記無線手段を識別し記憶す
    るためのID識別記憶手段と、 前記移動無線手段との間の通信品質を監視するための通
    信品質監視手段と、 第1ルートにおける前記第1の上りおよび下り無線チャ
    ネルからなる第1の無線チャネルの通信品質が、一定の
    伝送品質以下に劣化したときに、所定の通信品質を得る
    ために、前記通信品質監視手段と前記ID識別記憶手段
    からの情報にもとづいて、前記第2の上りおよび下り無
    線チャネルからなる第2の無線チャネルを設定するため
    に適する無線基地手段を選定し、前記選定された無線基
    地手段と前記移動無線手段との間で交信に用いるための
    第2ルートのチャネルを前記第2の無線チャネルとして
    設定して、前記第1ルートの通信内容を並行して前記第
    2ルートに伝送せしめるように前記関門交換手段に指示
    して、前記第2ルートをも用いて並行して交信し、前記
    切替手段を制御して前記第1ルートにおいて前記第1お
    よび第2無線チャネルを交互に切替受信および切替送信
    せしめ、前記第2ルートにおける前記第2の無線チャネ
    ルの通信品質が一定値以上である場合に前記第2の無線
    チャネルを用いた前記第2ルートのみによる受信および
    送信を可能とするように前記切替手段に印加する前記制
    御信号を出力するための制御手段と を含むことを特徴とする移動体通信の無線チャネル切替
    システム。
  7. (7)前記制御手段が、 前記第2の無線チャネルを設定するのに適する無線基地
    手段として現在通信中である無線基地手段とは異なる無
    線基地手段を選定する場合には、前記第1および第2の
    無線チャネルを交互に切替受信する期間の前半の期間に
    おいて、前記第2の無線チャネルとして無線基地手段の
    選定用に制御チャネルを用いて交互に切替えて通信する
    ことによつて、前記無線基地手段の選定を行うものであ
    る特許請求の範囲第6項記載の移動体通信の無線チャネ
    ル切替システム。
  8. (8)前記無線受信手段が、 中間周波増幅器を含む受信手段と、 前記中間周波増幅器の出力における前記第2の下り無線
    チャネルの搬送波の周波数が前記交信中の第1の下り無
    線チャネルの搬送波の周波数に実質的に等しくなるよう
    に設定可能な周波数を有する信号を前記受信手段に印加
    するためのシンセサイザ手段と を含むものである特許請求の範囲第6項記載の移動体通
    信の無線チャネル切替システム。
  9. (9)前記無線受信手段が、 前記第1および第2の下り無線チャネルを切替受信する
    場合に、前記第1および第2の下り無線チャネルの出力
    信号の成分が実質的に等しくなるようにするための等化
    手段を含むものである特許請求の範囲第6項記載の移動
    体通信の無線チャネル切替システム。
  10. (10)前記無線受信手段が、 前記切替手段からの信号によって、多くの無線チャネル
    を択一的に受信する受信ミクサを含むものである特許請
    求の範囲第6項記載の移動体通信の無線チャネル切替シ
    ステム。
  11. (11)前記無線送信手段が、 前記切替手段からの信号によって、多くの無線チャネル
    を択一的に送信する送信ミクサを含むものである特許請
    求の範囲第6項記載の移動体通信の無線チャネル切替シ
    ステム。
  12. (12)前記切替手段が、 前記制御手段からの制御によって、前記第1の下り無線
    チャネルを受信するための周波数を発生する第1のシン
    セサイザと、 前記制御手段からの制御によって、前記第2の下り無線
    チャネルを受信するための周波数を発生する第2のシン
    セサイザと、 前記制御手段からの制御によって、前記第1の上り無線
    チャネルを送信するための周波数を発生する第3のシン
    セサイザと、 前記制御手段からの制御によつて、前記第2の上り無線
    チャネルを送信するための周波数を発生する第4のシン
    セサイザと、 受信用切替信号を受けて前記第1および第2のシンセサ
    イザの出力を切替えて前記無線受信手段に印加するため
    の受信切替スイッチ手段と、送信用切替信号を受けて前
    記第3および第4のシンセサイザの出力を切替えて前記
    無線送信手段に印加するための送信切替スイッチ手段と
    、前記制御手段の制御により、前記受信用切替信号およ
    び前記送信用切替信号を発生するための切替用発振手段
    と を含むものである特許請求の範囲第6項記載の移動体通
    信の無線チャネル切替システム。
  13. (13)前記切替手段が、 前記第1の下り無線チャネルを受信するための周波数を
    発生せしめるための制御信号と、前記第2の下り無線チ
    ャネルを受信するための周波数を発生せしめるための制
    御信号を切替える受信制御切替スイッチ手段と、 前記第1の上り無線チャネルを受信するための周波数を
    発生せしめるための制御信号と、前記第2の上り無線チ
    ャネルを受信するための周波数を発生せしめるための制
    御信号を切替える送信制御切替スイッチ手段と、 前記受信制御切替スイッチ手段からの前記制御信号を受
    けて、前記制御信号によって指示された周波数の前記無
    線受信手段に印加される信号を発生するための受信用シ
    ンセサイザと、 前記送信制御切替スイッチ手段からの前記制御信号を受
    けて、前記制御信号によつて指示された周波数の前記無
    線送信手段に印加される信号を発生するための送信用シ
    ンセサイザと、 を含むものである特許請求の範囲第6項記載の移動体通
    信の無線チャネル切替システム。
  14. (14)前記切替手段が、 前記第1無線チャネルを選択するための前記制御手段か
    らの制御信号と、前記第2無線チャネルを選択するため
    の前記制御手段からの制御信号とを切替えるためのチャ
    ネル制御切替スイッチ手段と、 前記チャネル制御切替スイッチ手段からの前記制御信号
    を受けて、前記制御信号によつて指示されたチャネルの
    下り無線チャネルを受信するための周波数を発生せしめ
    て前記無線受信手段に印加するための受信用シンセサイ
    ザと、 前記受信用シンセサイザの出力周波数と、前記指示され
    たチャネルの上り無線チャネルを送信するために前記無
    線送信手段に印加されるべき周波数との差の周波数の信
    号を発生する差周波数発振手段と、 前記受信用シンセサイザの出力と前記差周波数発振手段
    の出力とを混合して前記無線送信手段に印加されるべき
    周波数の信号を得るための周波数混合手段と を含む特許請求の範囲第6項記載の移動体通信の無線チ
    ャネル切替システム。
  15. (15)前記通信品質監視手段が、 干渉妨害を検出するための干渉妨害検出手段を含むもの
    であり、 前記制御手段が、 前記干渉妨害検出手段を含む前記通信品質監視手段から
    の情報により、現在通信中の前記無線基地手段との間で
    他の無線チャネルを用いて通信を継続すべきか、他の無
    線基地手段との間で通信を継続すべきかを判断するもの
    である特許請求の範囲第6項記載の移動体通信の無線チ
    ャネル切替システム。
  16. (16)前記等化手段が、 前記第1および第2の下り無線チャネルの信号の成分を
    実質的に等しくするために、前記第1および第2の下り
    無線チャネルの信号の成分を一定のレベルでリミットす
    るためのリミッタを含むものである特許請求の範囲第9
    項記載の移動体通信の無線チャネル切替システム。
  17. (17)前記等化手段が、 前記第1および第2の下り無線チャネルの信号の成分を
    実質的に等しくするために、前記第1および第2の下り
    無線チャネルの信号の成分のうち、小なるものの受信期
    間を長く、大なるものの受信期間を短くなるように前記
    切替手段の切替周期を制御するものである特許請求の範
    囲第9項記載の移動体通信の無線チャネル切替システム
  18. (18)複数のゾーンをそれぞれカバーしてサービス・
    エリアを構成する各無線基地手段と、前記複数のゾーン
    を横切って移動し、前記無線基地手段と交信するための
    各移動無線手段と、前記無線基地手段と前記移動無線手
    段との間の通信を交換するための関門交換手段と を用いる移動体通信の無線チャネル切替システムにおい
    て、 前記関門交換手段が、 前記各無線基地手段および前記各移動無線手段を識別し
    、記憶するためのID識別記憶手段と、第1および第2
    の無線チャネルを交互に切替えて同じ通信内容で送信お
    よび受信することのできる切替送受信動作をすることの
    できる前記移動無線手段および前記無線基地手段との相
    互間で前記切替送受信する場合に、 前記無線基地手段からの指示にもとづいて、前記第1お
    よび第2の無線チャネルと同じ内容の信号を前記第2の
    無線チャネルにより前記無線基地手段により選定された
    他の無線基地手段から送信して前記移動無線手段に伝え
    ることができるように通信路を制御するための通信路制
    御手段と、前記通信路制御手段から制御されて前記通信
    路を交換するためのスイッチ群と を含むことを特徴とする移動体通信の無線チャネル切替
    システム。
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