JPH0197349A - 気体放電表示パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガス放電が発生する可視光または紫外光など
を利用する放電表示素子により構成される、文字９画像
表示用気体放電表示パネルに関するものである。

〔従来の技術〕

従来の気体放電表示パネルの陰極材料は大部分Ｎｉを主
体とする金属であった。発光効率の向上、動作電圧の低
減などのために、上記Ｎｉの代りにアルカリ金属、アル
カリ土類金属（ナトリウム。

バリウム、ストロンチウムなど）を用いれば良いことが
知られている。

アルカリ土類金属を陰極に用いた気体放電表示パネルは
、例えば特開昭５０−８１０６０に述べられている。第
４図は上記公知例に示された気体放電表示パネルの放電
セルを示した図である。図において、４は陰極土台金属
、５はバリウム（Ｂａ）陰極、６は誘電体、１２は陽極
である。Ｂａ陰極５は誘電体６で囲まれた土台金属４の
表面にのみ吹付法や厚膜印刷法等でアジ化バリウム（Ｂ
ａ（Ｎｓ）２）を塗布し、真空中で熱分解して形成する
構成となっていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術にアジ化バリウムを塗布する際、土台金属
上にのみ塗布する構成となっていた。このため、表示パ
ネルが大形、大面積になると、土台金属上にのみアジ化
バリウムを塗布することは非常に高精度な製作技術が必
要となり、製作分留まりの低下、コストの上昇等の欠点
があった。

本発明の目的は簡単な構成で、大形、大面積化しても製
作の容易な気体放電表示パネルを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、アジ化バリウムを陰極に塗布する際、土台
金属表面だけでなく、周囲の誘電体表面まで広げて塗布
することにより達成される。

〔作用〕

本発明による気体放電表示パネルは、絶縁基板上に設け
た陰極土台金属の一部又は全部が露出するよう周囲を誘
電体で覆い、電子放出物質のアジ化バリウムを塗布する
際、土台金属の表面だけでなく、周囲の誘電体表面まで
塗布面積を広げて形成する。このような構成にすること
により、土台金属と、アジ化バリウムの位置関係は、特
に高精度に位置合せする必要が無くなり、表示パネルが
大形になっても、通常の厚膜印刷法等で容易に形成でき
、パネル製作プロセスが非常に簡単になり、コストの低
減が計れる。

〔実施例〕

本発明の実施例を図面とともに説明する。第１図は本発
明による気体放電表示パネルの一実施例を示す断面図、
第２図、第３図は本発明による気体放電表示パネルの他
の実施例を示す断面図、および部分断面斜視図である。

第１図において、１はソーダガラスやセラミック等の絶
縁基板であり、Ａｕ、Ａｇ又はＮｉ等の陰極土台金属４
が例えば厚膜印刷法等で形成されている。陰極土台金属
４には、一部表面を除いて誘電体６で被着されている。

誘電体６は例えば厚膜印刷法で形成されるが、絶縁破壊
を起さないよう陰極土台金属４より１０μ以上厚くなる
ように形成される。バリウム陰極５は陰極土台金属４と
その周囲の誘電体６の両方に渡って例えば厚膜印刷法で
形成する。バリウム陰極５はアジ化バリウムを真空中で
熱分解して得る。透光性面板１３の表面にはＡｕ、Ｎｊ
等の導体でできた陽極１２が厚膜印刷法や露出法等で形
成され、陰極土台金属４と交叉するように配置され、マ
トリクスパネルを構成する。絶縁基板１と透光性面板１
３に狭まれた空間が放電空間であり、外界と気密にＸｅ
、Ａｒ、ＨＣ，Ｎｅ、Ｋｒ等の希ガスを一種又は混合し
て封入して完成する。

本発明による気体放電表示パネルは、例えばセルピッチ
１ｍｍの場合、誘電体６から露出している陰極土台金属
は０．３＋＋＋ｍφ、バリウム陰極は０．７ｍｍφで形
成する。バリウム陰極５は陰極土台金属４の表面を覆っ
ていれば良い。したがって、両者の位置関係は片端部で
Ｑ、２ｍｍ、両端でＱ、４ｍｍの位置ずれが許容される
。このように本発明による構成を用いれば、製作時の位
置合せ精度は特に高精度の必要が無く、通常の厚膜印刷
法で容易に陰極形成ができ、パネルが大形化しても十分
対応可能である。また、本構成は陰極土台金属４より誘
電体６が１０μ以上（通常１０〜５０μ）高くなってい
るため、アジ化バリウムを塗布した際、中心部が厚くな
り、陰極の劣化防止、長寿命化にも効果がある。

第２図は本発明による気体放電表示パネルの他の実施例
を示す断面図である。本実施例では陰極上台金Ｊｉ４に
導電性の良いＡｕを用い、さらにその上、バリウムに接
する部分にドラｌ−状のＮｉ４’を形成し、Ｎｉを除い
た表面を誘電体６で覆っである。絶縁基板１と透光性面
板１３の間にスペーサ１０を設け、放電空間を１セル毎
に分離しである。本構成では前記した効果と合せて第１
図で仮に陰極上台金ｇＬ４が陰極として動作した場合Ａ
υ。

Ａｇ等では断線する可能性が高く、このような事故を防
ぐ構成となっている。

第３図は本発明による気体放電表示パネルの別の実施例
を示す部分断面斜視図である。第３図において、１はソ
ーダガラス等の絶縁基板であり、陰極リート２．抵抗３
．Ａ、ｕの陰極土台金属４が厚膜印刷法等によって形成
されている。陰極土台金属４上には０　、３　ｍｍφ　
のＮｉドツト４′が形成され、周囲は誘電体６で覆われ
ている。誘電体６はＮｉドツト４′より２０μ程高くな
っており、Ｎ　ｉ　４　’　とその周囲の誘電体６の表
面にバリウム陰極５が設けられている。バリウム陰極５
は０．７ｍｍ口でアジ化バリウムを厚膜印刷法で上記位
置に設け、真空中で熱分解して得る。抵抗３は各陰極５
に直列に接続されており、それぞれメモリ動作を行なう
。１０は放電空間を形成するためスペーサであり、薄板
ガラスに化学エツチングで穴明けしたものを積層したり
、感光性ガラスをエツチングしたものを用いたりする。

補助放電空間８は、断面が例えば幅０．３ｍｍ、高さ０
．２ｍｍでその一端に補助陽極７が設けられ、上記陰極
５との間に補助放電を行なう。補助陽極７と陰極リード
２とは交叉するよう配置してマトリクスを形成させる。

９は表示放電空間で、例えばセルピッチ１ｍｍの場合は
断面が０．８ｍｍ口で透光性面板１３と垂直方向に０．
３〜３ｍｍの長さで形成する。表示放電空間９の壁面に
は蛍光体１１が塗布されており、表示放電で発生した紫
外線で発光表示する。例えば１セル１色で、赤、緑、青
に発光する蛍光体を塗り分ければカラーテレビの画像表
示が可能である。

１３はソーダガラス等の透光性面板であり、陽極１２が
形成されている。上記のように構成された気体放電表示
パネルは、さらに外界と気密にＸ　ｅ　。

Ｈｅ、Ａｒ等の希ガスを一種または複数種混合して封入
したのち完成する。

本構成は前記した実施例の第１図、第２図を組合せたも
ので、非常に効果的である。

〔発明の効果〕

以上、詳述したように、本発明によれば簡単な構成でバ
リウム陰極を具備した気体放電表示パネルが製作でき、
製作プロセスの簡略化、コストの低減が実現できる。ま
た、大形化、大面積化にも十分対応でき、その効果は非
常に大きいものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の気体放電表示パネルの断面
図、第２図は本発明の他の実施例の気体放電表示パネル
の断面図、第３図は本発明の他の実施例を示す部分断面
斜視図、第４図は従来の気体放電表示パネルの放電セル
を示す斜視図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、少なくとも一種類の陽極群と、少なくとも一種類の
   陰極群と、絶縁基板と、透光性面板とを具備し、上記陰
   極として動作する金属導体又は半導体の外表面にアルカ
   リ土類元素を用い、絶縁基板と透光性面板にはさまれた
   放電空間を有する気体放電表示パネルにおいて、陰極の
   下地となる金属導体又は半導体の全部又は一部分が露出
   するよう周囲を誘導体で覆い、アルカリ土類元素を上記
   金属の露出部分より大きく形成したことを特徴とする気
   体放電表示パネル。