JPH0196A - α−(2−アジド−2−デオキシグリコシル)セラミド誘導体 - Google Patents

α−(2−アジド−2−デオキシグリコシル)セラミド誘導体

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JPH0196A
JPH0196A JP62-295153A JP29515387A JPH0196A JP H0196 A JPH0196 A JP H0196A JP 29515387 A JP29515387 A JP 29515387A JP H0196 A JPH0196 A JP H0196A
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deoxy
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中野 功一
橋本 弘信
玲児 神奈木
喬雄 加藤
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東ソー株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はα−(2−アジド−2−デオキシグリコシル)
セラミド誘導体及びその製造法に関するものであり、更
に詳しくはスフィンゴ糖脂質に類似したα−(2−アジ
ド−2−デオキシグリコシル)セラミド誘導体及びその
製造法に関するものである。
[従来の技術] スフィンゴ糖脂質は一般にセラミド(N−アシルスフィ
ンゴシン)の第1級水酸基が単糖またはオリゴ糖にβ−
結合でグリコシド結合しているものである。これらは主
に動物界に存在し、細胞膜の構成成分として知られてい
るが、細胞増殖や運動制御における情報媒介分子、細胞
の種類や分化過程に関連した細胞膜抗原分子、酵素や蛋
白質抗原などの生理活性分子の活性調節作用など、さま
ざまな機能が明らかにされてきている。しかし、この様
な脂質セラミドの第1級水酸基が単糖またはオリゴ糖に
a−結合したものは知られていなかった。
[発明が解決すべき問題点] 糖脂質の糖鎖は、蛋白質のそれと同様癌に関連した抗原
決定部位として、またヒトの代表的アロ抗原であるAB
O血液型物質の抗原決定部位として重要である。特にα
、1−3結合の2−アセトアミド−2−デオキシヘキソ
ピラノシル基、例えば2−アセトアミド−2−デオキシ
ガラクトピラノシル基を持つ化合物はA型の抗原関連物
質として知られている。従って、これらの抗原に対する
抗体を産生させることのできる感作用抗原として働く化
合物を開発することは重要な技術的課題であり、またこ
の様な化合物製造のための中間体を開発することもまた
重要な技術的課題である。
[問題点を解決するための手段] 本発明はこの様な2−アセトアミド−2−デオキシヘキ
ソピラノシル基を持つ化合物への中間体として有用な化
合物、即ち一般式(+)(式中R及びR2はいずれか一
方が水素で他方は低級アシルオキシ基であり、R及びR
4はいずれか一方が水素で他方は低級アシルオキシ基又
はその水酸基がベル低級アシル化された(1→4)結合
のヘキサピラノシル基であり、R5は炭素数10ないし
25のアルキル基であり、nは10ないし25の正の整
数を表わす)で表わされるα−(2−アジド−2−デオ
キシグリコシル)セラミド誘導体を提供するものである
本発明のα−(2−アジド−2−デオキシグリコシル)
セラミド誘導体の糖脂質部分はR1が低級アシルオキシ
基、Rが水素、R3が水素で、Rがその水酸基がベル低
級アシル化されたヘキサピラノシル基で置換された又は
無置換の水酸基のとき2−アジド−2−デオキシ−α−
D−グルコース又はその誘導体の骨格を冑する。
またR が低級アシルオキシ基、R2が水素、R3がそ
の水酸基がベル低級アシル化されたヘキサピラノシル基
で置換された又は無置換の水酸基で、R4が水素のとき
2−アジド−2−デオキシ−α−D−ガラクトース又は
その誘導体の骨格を有する。
R又はR4の置換基としてのヘキサピラノシル基として
はD−グルコピラノシル基及びD−ガラクトピラノシル
基を代表例として例示することができる。
セラミド部分のR5として代表的な基はヘプタデシル基
であり、このときR5は隣接するアミドカルボニル基と
ともにステアロイルアミド基を構成する。またnの代表
例は天然物(スフィンゴシンなど)由来の原料から調製
されるとき12である。
本発明のα−(2−アジド−2−デオキシグリコシ・ル
)セラミド誘導体は一般式(11)、即ち(式中R及び
R2はいずれか一方が水素で他方l は低級アシルオキシ基であり、R及びR4はいずれか一
方が水素で他方は低級アシルオキシ基又はその水酸基が
低級アシル基でベルアシル化された(1−4)結合のヘ
キソピラノシル基であり、R6は低級アシル基であり、
Xはハロゲン原子を表す)で表されるペルアシル−2−
アジド−2−デオキシ糖ハロゲン化物を分子篩及び銀塩
触媒の存在下に、一般式 (式中R5は炭素数10ないし25のアルキル基を、R
7は第二級水酸基の保護基を、nは1oないし25の正
の整数を表わす)で表わされるセラミド類と反応させる
ことことにより製造することができる。
反応の際の一般式(■1)で表されるペルアシル−2−
アジド−2−デオキシ糖ハロゲン化物と一般式(IIり
で表されるセラミド類との量比は限定的でないが、通常
前者1モル当り後者約0.1モルないし約10モル程度
、好ましくは約0.5モルないし約2モル程度を用いる
分子篩としてはA型、Y型又は天然のゼオライト等を例
示することができる。
その使用量は限定的でないが、通常一般式(!1)で表
されるペルアシル−2−アジド−2−デオキシ糖ハロゲ
ン化物と一般式(Ill)で表されるセラミド類との合
量1ffi量部当り約0.1重量部ないし約10重工部
程度である。
触媒として用いる銀塩としては過塩素酸銀等の強酸銀塩
、トリフルオロメタンスルホン酸銀等の超強酸銀塩、炭
酸銀等を例示することができる。
その使用量は限定的でないが、通常一般式(II)で表
されるペルアシル−2−アジド−2−デオキシ糖ハロゲ
ン化物1重量部当り約1重量部ないし約10重工部程度
である。
反応は溶媒中、不活性ガス雰囲気中で行なうことが好ま
しい。溶媒としては再出発原料を溶解できるものであれ
ば格別の限定はないが、適当な溶媒としてニトロメタン
、トルエン、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロルエ
タン等を例示することができる。
溶媒の使用量は限定的でないが、少なくとも反応成分を
溶解するに必要な量である。上限は格別ないが、実用上
再反応成分の合ff11重量部に対して約100重工部
程度である。
反応温度も限定的でなく室温程度の温和な条件で行なう
ことができるが、一般的には約−10℃ないし約100
℃程度である。
反応時間は反応条件により変り得るが、室温程度の反応
温度を用いたとき数時間ないし数日程度である。
生成した本発明のα−(2−アジド−2−デオキシグリ
コシル)セラミド誘導体は溶媒抽出、液体クロマトグラ
フィなどによる分離等、慣用の手段で精製回収できる。
[作用] 本発明のα−(2−アジド−2−デオキシグリコシル)
セラミド誘導体はこれを ■)そのアジド部分にトリフェニルホスフィンを付加さ
せたのち加水分解してアジド基をアミノ基に変換し、又
は 2)水素添加によってセラミド部分の二重結合を飽和結
合とし、かつアジド基をアミノ基に転換し、 形成されたアミノ基をアセチル化し、保護基R7を離脱
させ、かつ低級アシルオキシ基を水酸基に変換すること
によって、一般式(IV)、即ち0)i (式中R及びR12はいずれか一方が水素で他方は水酸
基であり、R13及びR14はいずれか一方が水素で他
方は水酸基又は(1−4)結合のヘキサピラノシル基で
あり、R5及びnは前記同様の意味を表し、X 及びX
2はそれぞれ水素又は両者合体して形成される二重結合
を表わす)のα−グリコジルセラミド誘導体とすること
ができる。
こうして得られるα−グリコジルセラミド誘導体はこれ
で哺乳動物を感作することによってその糖鎖部分に対す
る抗体を産生させることができる。
以下本発明を実施例で更に詳しく説明する。
なお実施例中で用いたセラミドは下記の構造を有する天
然物由来のものである。
H 実施例1 2−アジド−2−デオキシ−3,4,6−トリー〇−ア
セチルーα−D−ガラクトピラノシルニー1 (3−0
−ベンゾイル)セラミド3位水酸基をベンゾイル化した
セラミド40II1g。
モレキュラーシーブ4人1001g、炭酸銀1100f
f1 +過塩素酸銀50mgを塩化メチレン5 mlに
加えて、アルゴン気流下に室温でよく攪はんした。これ
に、2−アジド−2−デオキシ−3,4,6−トリー〇
−アセチルーα−D−ガラクトピラノシルクロライド4
Q+*gを塩化メチレンに溶かした溶液を滴下した。室
温で40時間攪はんを続け、反応終了後、反応液を口遇
し、塩化メチレンでよく洗浄して溶液を減圧濃縮した。
残さを酢酸エチル;n−ヘキサン−1:3の混合溶媒を
使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し
た。
精製画分を集めて蒸発乾固し、32.4mgの固体を得
た。
1H−NMR(CD(、f13)の測定結果より、δ−
4,90ppm(J  =3.66Hz)に■−2 α結合した時のアノマー位プロトンが見られ、6.61
ppmに−NHCO−15.57ppmと5.94pp
mに二重結合プロトンが、そして、赤外吸収スペクトル
において、2120cm−1にアジドの吸収が見られる
ことから、このものは2−アジド−2−デオキシ−3,
4,6−トリー〇−アセチルーα−D−ガラクトピラノ
シル1−1(3−0−ベンゾイル)セラミドであると確
認された。
実施例2 ベンゾイル化したセラミド40a+g、モレキュラーシ
ーブ4人を1100n、炭酸銀100a+g、過塩素酸
銀5 mgを塩化メチレン5mlに加えて、アルゴン気
流下に室温でよく攪はんした。これに、2−アジド−2
−デオキシ−3,4,6−トリー〇−アセチルーα−D
−グルコピラノシルクロライド40−gを塩化メチレン
2mlに溶かした溶液を滴下した。室温で攪はんを続け
、反応終了後、反応液を口過し、塩化メチレンでよく洗
浄して溶液を減圧濃縮した。残さを酢酸エチル:n−ヘ
キサン−1:3の混合溶媒を使用してシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製した。精製画分を集めて蒸発
乾固し、39.2mgの固体を得た。
H−NMR(CDCj! 3)の測定結果より、δ−4
,91ppm(J−3,65Hz)にα体のアノマー位
プロトンが見られ、6.61ppmに−NHCO−15
.57ppmと5.92ppmに二重結合プロトンが見
られ、赤外吸収スペクトルにおいて、2120CI11
−1にアジドの吸収が見られることから、このものは2
−アジド−2−デオキシ−3,4,6−トリー〇−アセ
チルーα−D−グルコピラノシル1−1 (3−0−ベ
ンゾイル)セラミドであると確認された。
実施例3 ベンゾイル化したセラミド40mg、モレキュラーシー
ブ4人 100a+g、炭酸銀100mg、過塩素酸銀
5 mgを塩化メチレン5 mlに加えて、アルゴン気
流下に室温でよく攪はんした。これに、2−アジド−2
−デオキシ−3,6−ジー0−アセチル−4−0−(2
,3,4,6−テトラ−0−アセチルーβ−D−ガラク
トピラノシル)−α−D−グルコピラノシルクロライド
1110mgを塩化メチレン2 mlに溶かした溶液を
滴下した。室温で攪はんを続け、反応終了後、反応液を
口過し、塩化メチレンで洗浄して溶液を減圧濃縮した。
残さを酢酸エチル:n−ヘキサン−1:3の混合溶媒を
使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し
た。精製画分を集めて蒸発乾固し、52.8a+Hの固
体を得た。
’H−NMR(CD(13)の測定結果より、δ−4,
90ppm (J=3.66Hz)にα結合した時のア
ノマー位プロトンが見られた。
2、lppm付近に一〇〇OCR,6,59ppmにセ
ラミド部分の−NHCO−が確認された。
赤外吸収スペクトルで2120cm−’にアジドの吸収
が見られた。従って、このものは2−アジド−2−デオ
キシ−3,6−ジー0−アセチル−4−O−(2,3,
4,6−テトラ−0−フセーf−At−β−D−ガラク
トピラノシル)−α−D−グルコピラノシル1−1 (
3−0−ベンゾイル)セラミドであることが確認された
実施例4 ベンゾイル化したセラミド40mg、モレキュラーシー
ブ4人 100mg、炭酸銀100mg、過塩素酸銀5
 mgを塩化メチレン5 mlに加えて、アルゴン気流
下に室温でよく攪はんする。これに、2−アジド−2−
デオキシ−3,6−ジー0−アセチル−4−0−(2,
3,4,6−テトラ−O−アセチルーβ−D−グルコピ
ラノシル)−α−D−グルコピラノシルクロライドgO
mgを塩化メチレン2 mlに溶かした溶液を滴下した
。室温で攪はんを続け、反応終了後、反応液を口過し、
塩化メチレンで洗浄して溶液を減圧濃縮した。 残さを
酢酸エチル:n−ヘキサン−1:3の混合溶媒を使用し
てシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。精
製画分を集めて蒸発乾固し、60.9IIgの固体を得
た。
’H−NMR(CDCjl 3)の測定結果より、δ−
4,88ppm (J=3.66Hz)にα結合した時
のアノマー位プロトンが確認された。
2、lppm付近に一〇〇OCR,6,62ppmにセ
ラミド部分の−NHCO−が確認された。従って、この
ものは2−アジド−2−デオキシ−3,6−ジー0−ア
セチル−4−0−(2゜3.4.6−テトラ−O−アセ
チルーβ−p−グルコピラノシル)−α−D−グルコピ
ラノシル1−1 (3−0−ベンゾイル)セラミドであ
ることが確認された。
使用例1 2−アジド−2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシ
ル1−1  (3−0−ベンゾイル)セラミド32.O
mgを乾燥したテトラヒドロフラン6 mlに溶解し、
トリフェニルフォスフイン5.5mgを加えて、室温で
攪はんした。反応が終了した時点で水を加えた。酢酸エ
チルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶液を減圧
濃縮した。残さを酢酸エチル:n−ヘキサン−1:1、
続いて、クロロホルム:メタノール−9=1の混合溶媒
を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけ
て分離精製した。精製画分を直ちに、無水酢酸を用いて
アセチル化した。反応液を常法により処理して、残さを
酢酸エチル:n−ヘキサン−1:1の混合溶媒を用いて
、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて分離精
製した。精製画分から20.6mgのシロップを得た。
’H−NMR(CDCJ 3)の測定結果より、0.9
ppmにメチル基、1.2ppm付近に−CH+、2.
O5ppmに−NHCOCH,i 。
5.5ppm付近に二重結合のプロトン、7.2−8.
2ppmに芳香族プロトンが確認された。
従って、このものは、2−アセタミド−2−デオキシ−
3,4,6−トリー〇−アセチルーα−D−ガラクトピ
ラノシル1−1  (3−0−ベンゾイル)セラミドで
あると確認された。
2−アセタミド−2−デオキシ−3,4,6−トリー〇
−アセチルーα−D−ガラクトピラノシルー−1(3−
0−ベンゾイル)セラミド20.6mgを乾燥したメタ
ノールに溶解し、これに無水メタノールに溶解したナト
リウムメチラートを少量加えて室温で攪はんした。反応
終了後、イオン交換樹脂(IR−120B)を使用して
中和した。樹脂を口過してメタノールで洗浄し、口演を
減圧濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにかけて分離精製した。まず、酢酸エチル二〇−ヘ
キサン−1:3の混合溶媒を使用して不純物を除き、次
に、クロロホルム:メタノール−9:2の混合溶媒を使
用して精製し、精製両分から白色固体10.5ng得た
’H−NMR(CDC,J 3)の測定結果より、0.
89ppmに−CH、1,1−1,4ppm付近に−C
H2+、2.O4ppmに−NHCOCH、4,81p
pm(J −3,75Hz)にアノマー位のプロトン、
5.2−6.0ppmに二重結合のプロトンが見られた
従って、このものは、2−アセタミド−2−デオキシ−
α−D−ガラクトピラノシル1−1セラミドであると確
認された。
[抗体産生] こうして得た2−アセタミド−2−デオキシ−α−D−
ガラクトピラノシル1−1セラミドを慣用の方法でサル
モネラ ミネソタ菌体に吸着させ、バルブ/C(Ba 
1 b/C)系マウスの腹腔内に当初5mg、48目1
0mg、7日目15mg、12日目20四g及び26日
0Z(1*gの量で投与した。免疫開始後30日0に採
血を行ない、抗血清を得た。
この抗血清の抗体力価を以下の様にしてEL I SA
法で測定した。
2−アセタミド−2−デオキシ−α−D−ガラクトピラ
ノシル1−1セラミド10ng、ホスファチジルコリン
1100n及びコレステロール50ngを含む抗原溶液
並びにホスファチジルコリン1100n及びコレステロ
ール50rHのみを含む対照溶液を用いて96ウエル 
プレートのコーティングを行ない、各ウェルを水洗した
一方得られたマウス抗血清を56℃で30分間加熱処理
したのち倍数希釈を行なって、それぞれを検体及び対照
の各ウェルに添加した。そのまま室温で1時間反応せた
のち、反応液を除去し、ウェルを水洗した。
ペルオキシダーゼで標識したヤギ抗マウスIgG血清(
対H鎖及び対し鎖、500倍希釈)及び同ヤギ抗マウス
IgM血清(対μ鎖、500倍希釈)の混合液を各ウェ
ルに加えて室温で1時間反応させた。反応液を水洗し、
基質0−フェニレンジアミンを含む水溶液を添加して室
温で10分間反応させ、500nmでの吸光度を測定し
た。結果を第1表に示す。本使用例で調製した糖鎖抗原
に対する抗体が産生されていたことが明かである。
第  1  表 使用例2 実施例2で得た2−アジド−2−デオキシ−3゜4.6
−)リーO−アセチルーα−D−グルコピラノシル1−
1 (3−0−ベンゾイル)セラミド31.5111g
を乾燥したテトラヒドロフラン6 mlに溶解し、トリ
フェニルフォスフイン5.5mgを加えて、室温で攪は
んした。反応が終了した時点で水を加えた。加水分解終
了後、反応液を酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶液を減圧濃縮した。残さを酢酸エチル二〇
−ヘキサン−1:1、続いて、クロロホルム:メタノー
ル−9:1の混合溶媒を使用してシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにかけて分離精製した。このものを直ち
に、無水酢酸を用いてアセチル化した。
反応液を常法により処理して、残さを酢酸エチル:n−
ヘキサン−1:1の混合溶媒を用いて、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにかけて分離精製した。精製画分
から25.4mgのシロップを得た。
’H−NMR<cDcp 3>の測定結果より、0.9
ppmにメチル基、1.2ppm付近にメチレン基、2
.O5ppmに−NHCOCH3のメチル基、5.5p
pm付近に二重結合のプロトン、7.2−8.2ppm
に芳香族プロトンが見られ、このものは、2−アセタミ
ド−2−デオキシ−3,4,6−トリー〇−アセチルー
α−D−グルコピラノシル1−1 (3−0−ベンゾイ
ル)セラミドであると確認された。
2−アセタミド−2−デオキシ−3,4,6−トリー〇
−アセチルーα−D−グルコピラノシル1−1  (3
−0−ベンゾイル)セラミド22.6111gを乾燥し
たメタノールに溶解し、これに無水メタノールに溶解し
たナトリウムメチラートを少量加えて室温で攪はんした
。イオン交換樹脂(IR−120B)を使用して中和し
た後、樹脂を口過してメタノールで洗浄し、口演を減圧
濃縮した。
残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて分
離精製した。まず、酢酸エチル二〇−ヘキサン−1:3
の混合溶媒を使用して不純物を除き、次に、クロロホル
ム:メタノール−9:2の混合溶媒を使用して精製し、
精製画分から白色固体14.3111g得た。
’H−NMR(CD、CJ 3)の測定結果より、δ−
0,91pp’mにメチル基、1.2ppm付近にメチ
レン、2.40ppmにアセタミド基のメチル基、4.
78ppm CJ−3,76Hz)にアノマー位のプロ
トン、5.2−6゜Oppmに二重結合プロトンが見ら
れ、このものは、2−アセタミド−2−デオキシ−α−
D−グルコピラノシル1−1セラミドであると確認され
た。
使用例3 実施例3で得られた2−アジド−2−デオキシ−3,6
−ジー0−アセチル−4−0−(2,3゜4.6−テト
ラ−0−アセチルーβ−D−ガラクトピラノシル)−α
−D−グルコピラノシル1−1  (3−0−ベンゾイ
ル)セラミド31.3mgを乾燥したテトラヒドロフラ
ン6 mlに溶解し、トリフェニルフォスフイン7.3
mgを加えて、室温で攪はんした。反応が終了した時点
で水を加えた。
加水分解終了後、反応液を酢酸エチルで抽出し、硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶液を減圧濃縮した。
残さをまず、酢酸エチル二〇−ヘキサン−1=1、続い
て、クロロホルム:メタノール■9:1の混合溶媒を使
用してシリカゲル力ラムクロマトグラフィニにかけて分
離精製した。精製画分は、ニンヒドリン反応が陽性であ
ったので直ちに、無水酢酸を用いてアセチル化した。反
応液を常法により処理して、残さを酢酸エチル:n−ヘ
キサン−1:1の混合溶媒を使用して、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにかけて分離精製した。精製画分
から25.8mgのシロップを得た。
1H−NMR(CD(13)の測定結果より、0.9p
pmにメチル基、1.2ppm付近にメチレン、2.O
5ppmにアセタミド基のメチル基、5.5ppm付近
に二重結合のプロトン、7.2−8.2ppmに芳香族
プロトンが確認された。従って、このものは、2−アセ
タミド−2−デオキシ−3,6−ジー0−アセチル−4
−0−(2,3,4,6−テトラ−0−アセチル−β−
D−ガラクトピラノシル)−α−D−グルコピラノシル
1−1 (3−0−ベンゾイル)セラミドであると確認
された。
2−アセタミド−2−デオキシ−3,6−ジー0−アセ
チル−4−0−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
ルーβ−D−ガラクトピラノシル)−α−D−グルコピ
ラノシル1−1  (3−0−ベンゾイル)セラミド2
5.8mgを乾燥したメタノールに溶解し、これに無水
メタノールに溶解したナトリウムメチラートを少量加え
て室温で攪はんした。イオン交換樹脂(IR−120B
)を使用して中和した。樹脂を口過してメタノールで洗
浄し、口演を減圧濃縮した。残さをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにかけて分離精製した。
まず、酢酸エチル:n−ヘキサン−に3の混合溶媒を使
用して不純物を除き、次に、クロロホルム:メタノール
−9:2の混合溶媒を使用して精製し、精製画分から白
色固体10゜91mg得た。
1H−NMR(CDCJ 3)の測定結果より、0.9
0p、pmにメチル基、1.2ppm付近にメチレン、
2.O4ppmにアセタミド基のメチル基、4.75p
pm (J−3,77Hz)にアノマー位のプロトン、
5.32と5.64ppmに二重結合プロトンが見られ
た。従って、このものは、2−アセタミド−2−デオキ
シ−4−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−α−D
−グルコピラノシル1−1セラミドであると確認された
使用例4 実施例4で得た2−アジド−2−デオキシ−3゜6−ジ
ー0−7セーF−ルー4−0− (2,3,4゜6−テ
トラ−0−アセチルーβ−D−グルコピラノシル)−α
−D−グルコピラノシル1−1  (3−0−ベンゾイ
ル)セラミド40.6a+gを乾燥したテトラヒドロフ
ラン10m1に溶解し、トリフェニルフォスフイン9.
6mgを加えて、室温で攪はんした。反応が終了した時
点で水を加えた。加水分解終了後、反応液を酢酸エチル
で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶液を減圧濃縮
した。残さを、まず、酢酸エチル:n−ヘキサン−1:
1、続いて、クロロホルム:メタノール■9:1の混合
溶媒を使用して、シリカゲルカラムクロマトクラフィー
にかけて分離精製した。精製画分を、直ちに無水酢酸を
用いてアセチル化した。反応液ヲ常法により処理して、
残さを酢酸エチル:n−ヘキサン園1=1の混合溶媒を
使用して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけ
て分離精製した。精製画分から31.2mgのシロップ
を得た。
’H−NMR(CDCjl 3)の測定結果より、0.
92ppmにメチル基、1.2ppm付近にメチレン、
2.O7ppmにアセタミド基のメチル基、5.5pp
m付近に二重結合のプロトン、7.2−8.2ppmに
芳香族プロトンが確認された。従って、このものは、2
−アセタミド−2−デオキシ−3,6−ジーO−アセチ
ル−4−〇−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
ーβ−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノ
シル1−1 (3−0−ベンゾイル)セラミドであると
確認された。
2−アセタミド−2−デオキシ−3,6−ジーO−アセ
チル−4−0−(2,3,4,6−テトラ−0−アセチ
ルーβ−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラ
ノシル1−1  (3−0−ベンゾイル)セラミド31
.2mgを乾燥したメタノールに溶解し、これに無水メ
タノールに溶解したナトリウムメチラートを少量加えて
室温で攪はんした。反応終了後、イオン交換樹脂(IR
−120B)を使用して中和した。樹脂を口過してメタ
ノールで洗浄し、口演を減圧濃縮した。残さをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにかけて分離精製した。ま
ず、酢酸エチル:n−ヘキサン−1:3の混合溶媒を使
用し−で不純物を除き、次に、クロロホルム:メタノー
ル−w9;2の混合溶媒を使用して精製し、精製画分か
ら白色固体17.2mg得た。
1H−NMRCCDC13)の測定結果より、0.89
ppmにメチル基、1.2ppm付近にメチレン、2.
O5ppmにアセタミド基のメチル基、4.78ppm
(J−3,77Hz)にアノマー位のプロトン、5.2
−6.0ppmに二重結合プロトンが見られた。従って
、このものは、2−アセタミド−2−デオキシ−4−0
−(β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラ
ノシル1−1セラミドであることが確認された。
使用例5 使用例1の途中で得た2−アセタミド−2−デオキシ−
3,4,6−)リーO−アセチルーa−D−ガラクトピ
ラノシル1−1 (3−0−ベンゾイル)セラミド28
.5a+gをメタノール20m1にとかし、酸化白金1
.1111gを加えて、反応器を水素で置換して激しく
攪はんした。48時間後、反応液を口過してメタノール
でよく洗浄し、口演を約半分に減圧濃縮し、無水酢酸を
加えて、室温で一夜攪はんした。反応液を減圧濃縮した
。残さをクロロホルム:メタノール■98:2の混合溶
媒を使用して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製した。精製画分を集めて減圧濃縮し、20.9mg
のシロップを得た。
’H−NMR(CDCjl 3)の測定結果より、δ−
6.56ppm (J−9,45Hz)にセラミド部分
の−NHCO−16.07ppm (J−9,45Hz
)に−NHCOCH3が見られたが、5.5ppm付近
に二重結合のプロトンが見られなかった。従って、この
ものはセラミド部分の二重結合が飽和した2−アセタミ
ド−2−デオキシ−3,4,6−トリー〇−アセチルー
α−D−ガラクトピラノシル1−1 (3−0−ベンゾ
イル)ジヒドロセラミドであると確認した。
このセラミド部分が飽和した2−アセタミド−2−デオ
キシ−3,4,6−トリー〇−アセチルーa−D−ガラ
クトピラノシル1−1  (3−0−ベンゾイル)ジヒ
ドロセラミド20.9mgをメタノール10m1に溶解
し、これにナトリウムメチラートのメタノール溶液を少
し加えて室温で一夜攪はんした。イオン交換樹脂(IR
−120B)で中和して口過した。樹脂をメタノールで
よく洗浄して、口演を減圧濃縮して、残さをシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製した。まず、クロロホ
ルム:メタノール−95:5の混合溶媒を使用して不純
物を分離し、引き続いて、クロロホルム:メタノール−
9:1の混合溶媒を使用して目的物を精製した。精製画
分を集めて蒸発乾固し、10.6mgの白色固体を得た
1H−NMR(CDCJ 3)の測定結果より、δ=4
.80 (J−3,84Hz)にα体のアノマー位のプ
ロトンが見られ、2.O5ppmにN−アセチル基のメ
チルプロトンが見られたが、二重結合のプロトンが見ら
れなかったので、このものは、2−アセトアミド−2−
デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル1−1ジヒドロ
セラミドであると確認された。
使用例6 実施例2で得た2−アジド−2−デオキシ−3゜4.6
−)リーO−アセチルーα−D−グルコピラノシル1−
1 (3−0−ベンゾイル)セラミド33.5ff1g
をメタノール25m1に溶かし、酸化白金1.5mgを
加えて、反応器内を水素で置換して激しく攪はんした。
48時間後、反応液を口過してメタノールで洗浄し、口
演を約半分に濃縮し、無水酢酸を加えて、室温で一夜攪
はんして、反応液を減圧濃縮した。残さをクロロホルム
:メタノール−98:2の混合溶媒を使用して、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。精製画分を
集めて減圧濃縮し、26.2mgのシロップを得た。
’H−NMR(CDCJ 3)の測定結果より、δ−6
.57ppm (J=9.44Hz)にセラミド部分の
−NHCO−が、δ−6.05ppm(J=9.43H
z)に−NHCOCH3が見られたが、δ−5,5pp
m付近に二重結合プロトンが見られなかった。従って、
このものは、セラミド部分の二重結合が飽和した2−ア
セタミド−2−デオキシ−3,4,6−)ソー0−アセ
チルーα−D−グルコピラノシル1−1 (3−0−ベ
ンゾイル)ジヒドロセラミドであると確認した。
このセラミド部分が飽和した2−アセタミド−2−デオ
キシ−3,4,6−)リーO−アセチルーα−D−グル
コピラノシル1−1  (3−0−ベンゾイル)ジヒド
ロセラミド26.2mgメタノール20m1に溶かし、
これに、ナトリウムメチラートのメタノール溶液を少し
加えて、室温で一夜攪はんした。
イオン交換樹脂(IR−120B)で中和して口過した
。樹脂をメタノールでよく洗浄して、口演を減圧濃縮し
て、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
した。まず、クロロホルム:メタノール−95:5の混
合溶媒を使用して不純物を除去し、引き続いて、クロロ
ホルム:メタノール−9:1の混合溶媒を使用して目的
物を精製した。精製画分を集めて蒸発乾固し、12.5
mgの白色固体を得た。
1H−NMR(CDCji 3)の測定結果より、δ−
4,75(J−3,85Hz)にα体のアノマー位のプ
ロトンが確認され、2.O5ppmにN−アセチル基の
メチルプロトンが見られたが、二重結合のプロトンが見
られなかった。このものは、2−アセタミド−2−デオ
キシ−α−D−グルコピラノシル1−1ジヒドロセラミ
ドであると確認された。
使用例7 実施例3で得た2−アジド−2−デオキシ−3゜6−ジ
ー0−7セチ/l、−4−0−(2,3,4゜6−テト
ラ−O−アセチルーβ−D−ガラクトピラノシル)−α
−D−グルコピラノシル1−1(3−0−ベンゾイル)
セラミド52.8a+gをメタノール40m1に溶解し
、酸化白金1.5a+gを加えて、反応器を水素で置換
して激しく攪はんした。
48時間後、反応液を口過してメタノールで洗浄し、口
演を約半分に減圧濃縮した。残さをクロロホルム:メタ
ノール−98:2の混合溶媒を使用して、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製した。精製画分を集めて
減圧濃縮し、38.6mgのシロップを得た。
’H−NMR(CD(13)の測定結果より、δ−6.
56ppm (J=9.44Hz)にセラミド部分の−
NHCO−が、δ−6.06ppm(J−9,44Hz
)に−NHCOCHが見られたが、δ−5,5ppm付
近に二重結合のプロトンが見られなかった。従って、こ
のものは、2−アセタミド−2−デオキシ−3,6−ジ
ー〇−アセチル−4−0−(2,3,4,6−テトラ−
0−アセチルーβ−D−ガラクトピラノシル)−α−D
−グルコピラノシル1−1  (3−0−ベンゾイル)
ジヒドロセラミドであると確認された。
この2−アセタミド−2−デオキシ−3,6−ジーO−
アセチル−4−0−(2,3,4,6−テトラ−O−ア
セチルーβ−D−ガラクトピラノシル)−α−D−グル
コピラノシル1−1  (3−〇−ベンゾイル)ジヒド
ロセラミド38.6mgをメタノール30m1に溶かし
、これに、ナトリウムメチラートのメタノール溶液を少
し加えて、室温で一夜攪はんした。イオン交換樹脂(I
R−120B)で中和して口過した。メタノールでよく
洗浄して、口演を減圧濃縮して、残さをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製した。まず、クロロホルム
:メタノール−95:5の混合溶媒を使用して不純物を
分離し、引き続いて、クロロホルム:メタノール−9:
1の混合溶媒を使用して目的物を精製した。精製画分を
集めて蒸発乾固し、28.2mgの白色固体を得た。
’H−NMR(CDCjl 3)の測定結果より、δ−
4,74ppm (J−3,84Hz)にα体のアノマ
ー位のプロトンが確認され、2.O5ppmに−NHC
OCH3のメチルプロトンが見られたが、二重結合のプ
ロトンが見られなかった。
従って、このものは、2−アセタミド−2−デオキシ−
4−0−(β−D−ガラクトピラノシル)−α−D−グ
ルコピラノシル1−1ジヒドロセラミドであると確認さ
れた。
使用例8 実施例4で得た2−アジド−2−デオキシ−3゜6−ジ
ーO−アセチル−4−0−(2,3,4゜6−テトラ−
0−アセチルーβ−D−グルコピラノシル)−α−D−
グルコピラノシル1−1  (3−0−ベンゾイル)セ
ラミド60.9mgをメタノール40m1に溶かし、酸
化白金1.7mgを加えて、反応器を水素で置換して、
激しく攪はんした。
48時間後、反応液を口過してメタノールで洗浄し、口
演を約半分に減圧濃縮し、無水酢酸を加えて、−夜攪は
んした。反応液を減圧濃縮し、残さをクロロホルム:メ
タノール−98:2の混合溶媒を使用して、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製した。精製画分を集め
て減圧濃縮し、11.3mgのシロップを得た。
1H−NMR(CDCJ 3)の測定結果より、δ−6
.58ppm (J=9.44Hz)にセラミド部分(
7)−NHCO−が、δ−6.osppm(J−9,4
4Hz)に−NHCOCH3が見られたが、δ−5,5
ppm付近に二重結合のプロトンが見られなかった。従
って、このものは、2−アセタミド−2−デオキシ−3
,6−ジー〇−アセチル−4−0−(2,3,4,6−
テトラ−O−アセチルーβ−D−グルコピラノシル)−
α−D−グルコピラノシル1−1  (3−0−ベンゾ
イル)ジヒドロセラミドであると確認された。
この2−アセタミド−2−デオキシ−3,6−ジー〇−
アセチル−4−0−(2,3,4,6−テトラ−0−ア
セチルーβ−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコ
ピラノシル1−1  (3−0−ベンゾイル)ジヒドロ
セラミド11.3mgをメタノール30m1に溶かし、
これにナトリウムメチラートのメタノール溶液を少し加
えて、室温で一夜攪はんした。イオン交換樹脂(IR−
120B)で中和して口過した。メタノールで樹脂をよ
く洗浄して、口演を減圧濃縮して、残さをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製した。まず、クロロホル
ム:メタノール−95:5の混合溶媒を使用して不純物
を分離し、引き続いて、クロロホルム:メタノール−9
:1の混合溶媒を使用して目的物を精製した。精製画分
を集めて蒸発乾固し、30.5mgの白色固体を得た。
’H−NMR(CDCj! 3)の測定結果より、δ−
4,80ppm (J−3,84Hz)にα体のアノマ
ー位のプロトンが確認され、2.O7ppmに−NHC
OCH3のメチルプロトンが見られたが、二重結合のプ
ロトンが見られなかった。
従って、このものは、2−アセタミド−2−デオキシ−
4−0−(β−D−グルコピラノシル)−α−D−グル
コピラノシル1−1ジヒドロセラミドであると確認され
た。
[発明の効果] 本発明のα−(2−アジド−2−デオキシグリコシル)
セラミド誘導体は、糖鎖抗原として有用なα−グリコジ
ルセラミド誘導体への中間体として優れている。また本
発明の方法によれば、この中間体を容易かつ効率よく製
造することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R_1及びR_2はいずれか一方が水素で他方は
    低級アシルオキシ基であり、R_3及びR_4はいずれ
    か一方が水素で他方は低級アシルオキシ基又はその水酸
    基が低級アシル基でペルアシル化された(1→4)結合
    のヘキソピラノシル基であり、R_5は炭素数10ない
    し25のアルキル基であり、R_6は低級アシル基であ
    り、R_7は水酸基の保護基であり、nは10ないし2
    5の正の整数を表わす)で表わされるα−(2−アジド
    −2−デオキシグリコシル)セラミド誘導体。 (2)低級アシルオキシ基がアセチルオキシ基で、低級
    アシル基がアセチル基である特許請求の範囲第1項記載
    のα−(2−アジド−2−デオキシグリコシル)セラミ
    ド誘導体。(3)低級アシル基でペルアシル化された(
    1→4)結合のヘキソピラノシル基が2,3,4,6−
    テトラ−O−アセチルグルコピラノシル基又は2,3,
    4,6−テトラ−O−アセチルガラクトピラノシル基で
    ある特許請求の範囲第1項又は第2項記載のα−(2−
    アジド−2−デオキシグリコシル)セラミド誘導体。 (4)R_6がアセチル基であり、R_7がベンゾイル
    基であり、nが12である特許請求の範囲第1項ないし
    第3項のいずれかの項記載のα−(2−アジド−2−デ
    オキシグリコシル)セラミド誘導体。 (5)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R_1及びR_2はいずれか一方が水素で他方は
    低級アシルオキシ基であり、R_3及びR_4はいずれ
    か一方が水素で他方は低級アシルオキシ基又はその水酸
    基が低級アシル基でペルアシル化された(1→4)結合
    のヘキソピラノシル基であり、R_6は低級アシル基で
    あり、Xはハロゲン原子を表わす)で表わされるペルア
    シル−2−アジド−2−デオキシ糖ハロゲン化物を、分
    子篩及び銀塩触媒の存在下に、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R_5は炭素数10ないし25のアルキル基を、
    R_7は第二級水酸基の保護基を、nは10ないし25
    の正の整数を表わす)で表わされるセラミド類と反応さ
    せることを特徴とする、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R_1ないしR_7及びnは前記同様の意味を表
    す)で表わされるα−(2−アジド−2−デオキシグリ
    コシル)セラミド誘導体の製造方法。 (6)反応を室温で行う特許請求の範囲第5項記載の製
    造方法。 (7)低級アシルオキシ基がアセチルオキシ基で低級ア
    シル基がアセチル基である特許請求の範囲第5項又は第
    6項記載の製造方法。 (8)低級アシル基でペルアシル化された(1→4)結
    合のヘキソピラノシル基が2,3,4,6−テトラ−O
    −アセチルグルコピラノシル基又は2,3,4,6−テ
    トラ−O−アセチルガラクトピラノシル基である特許請
    求の範囲第5項ないし第7項のいずれかの項記載の製造
    方法。 (9)R_5がヘプタデシル基であり、R_7がベンゾ
    イル基であり、nが12である特許請求の範囲第5項な
    いし第8項のいずれかの項記載の製造方法。 (10)分子篩がA型ゼオライトであり、銀塩が銀の強
    酸又は超強酸の塩である特許請求の範囲第5項ないし第
    9項のいずれかの項記載の製造方法。 (11)銀塩がAg_2OSO_2CF_3、AgCl
    O_4又はAg_2CO_3である特許請求の範囲第5
    項ないし第10項のいずれかの項記載の製造方法。 (12)分子篩及び銀塩触媒の使用量がそれぞれ、反応
    成分の合量1重量部当り0.1重量部ないし10重量部
    及びペルアシル−2−アジド−2−デオキシ糖ハロゲン
    化物1重量部当り1重量部ないし10重量部である特許
    請求の範囲第5項ないし第11項のいずれかの項記載の
    製造方法。 (13)溶媒としてニトロメタン、トルエン、クロロホ
    ルム、塩化メチレン又はジクロルエタンを用いる特許請
    求の範囲第5項ないし第12項のいずれかの項記載の製
    造方法。 (14)溶媒の使用量が少なくとも反応成分を溶解する
    に充分な量である特許請求の範囲第5項ないし第13項
    のいずれかの項記載の製造方法。
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