JPH0196043A - 粒状泡硝子の物性制御方法及びこの方法により製造された粒状泡硝子 - Google Patents

粒状泡硝子の物性制御方法及びこの方法により製造された粒状泡硝子

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JPH0196043A
JPH0196043A JP25066587A JP25066587A JPH0196043A JP H0196043 A JPH0196043 A JP H0196043A JP 25066587 A JP25066587 A JP 25066587A JP 25066587 A JP25066587 A JP 25066587A JP H0196043 A JPH0196043 A JP H0196043A
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foam glass
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Hiroshi Itami
伊丹 宏
Takashi Ebara
隆 江原
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Kirin Brewery Co Ltd
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Kirin Brewery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、粒状泡硝子を水又はアルカリ溶液に浸漬する
ことにより含水率をコントロールして所望の比重、中央
細孔径を得るようにした粒状泡硝子の物性制御方法及び
この方法により得られた粒子泡硝子に関する。
〔従来の技術〕
粒状泡硝子は軽量で断熱性に優れ、一般的には吸水性が
非常に少なく不燃性で且つ成形性が良いため建材等とし
て従来から広く使用されている。
かかる粒状泡硝子は、溶融硝子中にカスを注入するか、
発泡剤を添加混合し発泡させたものを冷媒中に滴下急冷
−させるか(特公昭5l−18968) 、又は硝子を
微粉砕したものに、炭酸塩、硝酸塩又はカーボン等の発
泡剤を添加したものを一定の大きさに造粒し、これを8
00〜1100℃において焼成すること等により製造さ
れる。
粒状泡硝子中の泡の大きさは、硝子パウダーの粒度分布
並びに発泡剤の種類および添加量によりコントロールす
ることができる4また、粒径も、溶融発泡硝子の滴下温
度、造粒の大きさあるいは焼成温度等によりコントロー
ルすることができる。
粒状泡硝子の焼成温度は硝子の軟化温度(710〜73
0℃で4.5X107ボアズの粘度を有する)より高い
ため、粒状泡硝子にはほとんど通水性がなく、また泡の
全んどが独立気泡であるため、粒状泡硝子を減圧後、水
を吸収させてもその含水率は5〜20%(vol/va
t )程度であり、これが断熱材として秀れた特性とな
っている。
ところが、逆に粒状泡硝子の含水率を増大させれば種々
の用途に応用でき汎用性を増大させることができると考
えられる。そこで本発明者は、粒状泡硝子の含水率を増
大させる方法を種々検討したところ、硝子パウダーに発
泡剤を過剰に入れたり、珪砂あ゛るいは珪藻土を5〜2
0%添加することにより含水率を20〜50%程度にす
ることができることを見出した。
しかしながら、粒状泡硝子の見掛は比重が0.6程度の
軽いものである場合には、上述した方法により平均含水
率を50%程度にして含水させたところ、含水後の製品
中には、水より軽いものが相当数混入するばかりでなく
、上述の方法では粒状泡硝子の圧縮強度並びに化学安定
性が低下するという問題がある。
かかる点に鑑み、本件出願人は、従来の方法により製造
された5〜20%の含水率を有する粒状泡硝子を、温水
又はアルカリ溶液に浸漬させて、粒状泡硝子中の可溶性
アルカリ成分を除去せしめ、粒状泡硝子の表面層ならび
に独立気泡中に開口を設けるようにした発明をし、それ
については特開昭62−17042において開示してい
る。
その結果、粒状泡硝子の用途は、■生物的水処理法(特
願昭61−146730) 、■微生物の保持担体(特
願昭62−6802)、■液状食品の発酵法(特願昭6
2−6803)および■液体含浸粒状泡硝子(特願昭6
2−6804)等迄拡大された。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、例えば粒状泡硝子を固定化担体等として使用
する場合、固定化する微生物や酵母の種類により、ある
いはりアクタ−の構造により粒状泡硝子の物性〔特に、
粒径、圧縮強度、比重(乾物状態)、細孔体積、中央細
孔径、含水率、水中比重など〕を、それぞれ用途に応じ
た特性値に適合させる必要がある。
これらの物性の中で、粒径、圧縮強度、比重(乾物状B
)、細孔体積は粒状泡硝子の原料調合から発泡焼成迄の
工程で容易に制御することができるが、中央細孔径、含
水率および比重の調整は上記工程では困難であり、これ
ち物性を精密にコントロールする粒状泡硝子の物性制御
方法及びそれら物性が精密に制御された粒状泡硝子の開
示は未だなされていない0本発明は上述した点に鑑み成
したものであり、その目的とするところは、粒状泡硝子
の比重および中央細孔径を制御することのできる粒状泡
硝子の物性制御方法及び、これら物性が精密に制御され
た粒状泡硝子を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成すべく本発明は、含水率の小なる粒状泡
硝子を水又はアルカリ溶液に浸漬せしめ、この浸漬溶液
の温度、PHおよび浸漬時間を調整して粒状泡硝子の表
面層および粒状泡硝子中の気泡壁から主に可溶性アルカ
リ分を溶出させて含水率をコントロールし、この含水率
のコントロールにより中央細孔径又は比重を調整するよ
うにしたことである。
また、所望の中央細孔径および比重を同時に得るために
は、比重と中央細孔径との関係を示すグラフを泡硝子の
粒度をパラメータとして予め求めておき、所望の比重お
よび中央細孔径とを同時に備えるグラフを求め、そのグ
ラフに対応する粒度の原料を用いてグラフを作成したと
きと同一条件で焼成し、次いで所望の比重又は中央細孔
径に対応する含水率を得るように焼成泡硝子を水又はア
ルカリ溶液に浸漬せしめ、この浸漬溶液の温度、PHお
よび浸漬時間を調整して粒状泡硝子の表面層および粒状
泡硝子中の気泡壁から可溶性アルカリ分を溶出せしめる
ようにした。
r実施例〕 以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
本発明で使用する含水率の小なる粒状泡硝子は特に制限
はなく、公知のソーダ・ライム・グラス、ボロ・シリケ
ート・グラス等いずれの粒状泡硝子であってもよい。
また、使用する粒状泡硝子の粒径にも特に制限はない。
本発明では上記粒状泡硝子を水又はアルカリ溶液に浸漬
して、粒状泡硝子の含水率をコントロールすることによ
り、比重および中央細孔径を調整するものである。
この場合、用いる水あるいはアルカリ溶液については特
に制限はなく、例えばアルカリ溶液としては炭酸ナトリ
ウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液等いずれであって
もよい。
そして、本発明では水又はアルカリ溶液のP H1温度
あるいは粒状泡硝子を浸漬する時間を調整することによ
り粒状泡硝子の含水率を所定の大きさに増大させ、これ
によって、中央細孔径および水中比重を容易かつ精密に
制御することを可能とする。
すなわち、本発明者は、粒状泡硝子の原料調合から発泡
焼成迄の工程を同一条件として製造された粒状泡硝子に
ついては、含水率と中央細孔径、あるいは、含水率と水
中比重(あるいは水中見掛は比重)との間に強い相関の
あることを見い出し、この相関関係を基に中央細孔径お
よび水中比重を容易かつ精密に制御することを可能とし
た。
また、粒状泡硝子の原料調合から発泡焼成迄の工程の条
件すなわち、原料の硝子の種類、硝子の粒度特性(平均
粒径、偏差値)、発泡剤の量と種類および焼成温度と焼
成時間を一定にすれば、−定の粒径、圧縮強度、細孔体
積の粒状泡硝子が得られる。すなわち、硝子の種類が同
一であれば焼成温度における硝子の粘度が定まり、硝子
の粒度を同一にすれば焼成温度における粘度平衡時間が
定まり、発泡剤の種類と量を同一にすれば発泡率(見掛
は比重、細孔容積、強度)が定まり、更に焼成温度と焼
成時間も発泡率の制御の要因となるる、こうして得られ
た泡硝子を本発明によって処理すれば所望の中央細孔径
と水中比重あるいは水中見掛は比重を有する泡硝子を得
ることができ、種々の用途に対応できる。
なお、含水率、中央細孔径、水中比重および水中見掛は
比重の定義は下記の通りである。
含水率(%)二粒状泡硝子を水中に入れて真空状B (
76gHQ程度)で約10分間保った後、常圧にもどし
た時に粒状泡硝子中に吸収される水の体積をXとし、粒
状泡硝子の体積(常圧で水中に入れた時、1分以内の浸
漬で水が吸収されない空隙の体積を含むもの)をYとし
た場合、X/Yである。
中央細孔径(μ)ニ一定量の粒状泡硝子(数個)中の各
細孔の容積を細孔直径の大きいものから順に累積した場
合に全細孔容積の1/2の点に対応する細孔の直径(μ
)である1本明細番中では、水銀圧入法により、真空状
態から30,000(PSIa)まで水銀を圧入した時
の水銀圧大量の1/2の圧入量を与える圧入圧に対応す
る細孔直径(μ)で示しである。
水中比重二粒状泡硝子の重置を、粒状泡硝子の見掛は容
積から含水部分の容積を差引いた容積で割った商であり
、 水中比重二見掛は比重/(1−含水率)で表わされる。
水中見掛は比重二粒状泡硝子の含水状態での見掛は比重
であり、 水中見掛は比重−見掛は比重+含水率 で表わされる。
上述の水中比重および水中見掛は比重という概念を導入
するのは、粒状泡硝子の細孔径が小さいため、たとえば
粒状泡硝子担体を流動層として用いる場合、液の撹拌速
度が速いときには、冴を含んだ担体は周囲の液と分離し
て考えられるので、その場合の担体は水中見掛は比重に
対応する浮力を有し、自然対流あるいは、遅い撹拌速度
の場合の担体は、水中比重に対応する浮力を有するから
である。
〔実験例〕
以下、図面および図表を参照して本発明の実験例につい
て説明する。
μm、粒径の偏差値σ=50μmに粉砕したものに発泡
刑として炭酸カルシウム(Ca CO3)を2.0wt
%添加し造粒したものを800℃で200秒間焼成し、
粒径3.0市の粒状泡硝子(含水率の小なるもの)を製
造した。
この粒状泡硝子の物性は表−1の試料1−1に示すもの
である。
なお、ここで見掛は比重ならびに水中比重はピラノメー
タ法により測定し、含水率はピクノメータで測定した容
量既知の粒状泡硝子の約5 mlを吸引フラスコ中に入
れ、真空で10分間引いて粒状泡硝子中のピンホールの
空気を抜いた後に水を注入し、硝子が含水した容量を測
定し、その容量と粒状泡梢子の体積との比を百分率で表
わした。また、細孔体積、比表面積、中央細孔径(細孔
体積基準)、平均細孔径、見掛は比重および気孔率は水
銀圧入法を利用しなボアサ、イザー9305型(米国マ
イクロメトリック社製−島津製作所■販売)によって求
められた。
次に、上記の試料S−1について、表1最右欄に示す種
々の条件で含水率を高める処理(脱アルカリ処理)を施
し試料S−2〜S−8を得た。
試料S−2〜S−8の物性値を試料S−1と同様に求め
、表1に示す。
すなわち、温水80℃に4時間浸漬した場合には含水率
が17.2%あったものが同一温度の温水に5時間浸漬
した場合には含水率が22.5%と、約5%上昇し、更
に浸漬時間が1時間増えると30,4%となり約7%上
昇する。すなわち、含水率は同一温度であれば時間の経
過とともに増大する。
また、アルカリ溶液であるNa2CO33%溶液に3時
間浸漬した場合には含水率が44.6%であるが、6時
間浸漬すれば71.8%となり増大する。また、80°
Cの1,5%のN a OH溶液に3時間浸漬した場合
には含水率が60.4%であるのに対し、同一溶液に6
時間浸漬すると含 、水率は76.3%上昇する。
すなわち、温水に比較してアルカリi8 ?5は著しく
含水率を増大せしめる。また、Na2CO33,0%溶
液とNaOH1,5%溶液にそれぞれ、3時間、6時間
浸漬した場合にはPHの高いNaOH溶液に硝子中のア
ルカリ成分が多く溶は出して含水率が増大することが判
る。
ここで、脱アルカリ処理により粒状泡硝子中から処理液
中に溶出する成分を調べた6 すなわち、表2に示す組成、平均粒径および粒径の面差
値を有するジープ・ライムグラスおよびボロ・シリゲー
ト・グラスのパウダー硝子を用いて製造した粒状泡硝子
のサンプルA−1,A−2゜A−3およびA−4につい
て下記の測定を行なった。
測定方法;各サンプル10orを1,000m1のイオ
ン交換水に浸漬し、表3に示 す所定の温度で所定期間経過後、− 定量の溶出液を採取して、原子吸光 法で分析した。
測定結果を表3に示す。
表3より明らかなように、脱アルカリ処理により溶出す
る成分は、アルカリ成分(N a 20 。
K2OおよびCab)の他に、非アルカリ成分(SiO
およびAl103 )があり、両者の溶出量の多少は、
浸漬条件および原料パウダー硝子の粒子サイズの違いに
より変化している。しかし、原料パウダー硝子の組成(
表2)からみて、粒状泡硝子中に存在する各成分量に対
する溶出成分量の割合は、圧倒的にアルカリ成分の方が
大となりている。すなわち、脱アルカリ処理により、主
に可溶性アルカリ成分が溶出することが確認できる。
また、含水率の調整としてソーダ・ライム・グラスを1
0時時間式粉砕したパウダー硝子に発泡剤としてCaC
O3を2%添加し造粒したものを850℃の温度で10
0秒焼成し、平均粒径がはぼ5.O+w+nφで泡の大
きさは0.02〜0.05世φのサンプルを炭酸ナトリ
ウム(N a 2 CO3)溶液に浸漬した場合と単に
水に浸漬した場合の処理日数に対する含水率の変化を測
定してみた。その結果を第1図に示す、なお、第1図に
おいて浸漬溶液と曲線との関係は以下の通りである。
Na2CO35% 70℃・A曲線 H2070℃・・・B曲線 NaCO3% 25℃・C曲線 H2O25’C・・・9曲線 かかる実験によれば、同一温度であれば単に水だけより
もアルカリ溶液の方が含水率の増大が大きく、かつ、同
一種類の溶液では温度が高い程合水率の増大症が大きい
ことが判明した0両溶液の温度が低い場合には処理日数
の経過につれて徐々に含水率が増大するが(C,9曲線
)、温度を70’Cにすると、再溶液とも2日間位の浸
漬期間で含水率が70〜80%位にまで上昇し、以後全
んどその上昇はない。
また、表−1の試料S−tからS−8について含水率に
対する中央細孔径の関係を第2図に、含水率に対する水
中比重および水中見掛は比重の関係を第3図に示す。
第2図および第3図より明らかなように、含水率と中央
細孔径、水中比重および水中見掛は比重との間には、強
い相関関係がある。したかって、脱アルカリ処理によっ
て含水率が確定すれば、必然的に中央細孔径、水中比重
および水中見掛は比重が確定するものである。
なお、第3図に示すように、水中比重と水中見掛は比重
は、含水率に対し異なった相関関係にあるが、これは粒
状泡硝子を水中で比較的速く撹拌した場合は、水中見掛
は比重としての相関関係(直線)に従って比重を選定す
る必要があるが、逆に、水中で自然対流の場合、または
静置した場合は、水中比重としての相関関係(曲線)に
従って使用泡硝子の比重を選定する必要があるからであ
る。
したがって、粒状泡硝子を流動層式の動物細胞培養マイ
クロキャリヤーとして使用する場合、あるいは流動層式
の無ガス発生微生物(乳酸発酵用)の固定化担体として
比較的遅い撹拌をともなう場合は、水中比重と含水率と
の相関関係をもとに担体中の水中比重と信地の比重とを
、はぼ同じに制御すればよい。
一方、粒状泡硝子の用途が流動層式リアクターで液の撹
拌速度が比較的高く、かつガス発生を伴なう微生物の固
定化担体くアルコール発酵用)等の粒状泡硝子へのガス
の着脱により見掛は比重(乾物)と水中見掛は比重とを
交互にとりうる場合には、見掛は比重(乾物)と水中見
掛は比重の双方を考慮して含水率により制御することが
可能となる。
すなわち、用途に応じて精密な物性制御が可能となる。
衷1」[二λ ボロ・シリゲート・グラスを平均粒径X=16.1μm
、粒径の偏差値σ=12.5μmに粉砕したものに、発
泡剤として炭酸カルシウム(Ca CO3)を2.5w
t%添加したものを造粒し、870℃で250秒間焼成
して粒径3,0市の粒状泡硝子を製造した。。
この粒状泡硝子の物性は表−4の試料B1−1に示すも
のである。なお物性は実験例1と同様に測定した。
次に上記の試料B1−1について、表−4最右欄に示す
種々の条件で脱アルカリ処理を施し、試料B  −2〜
B1−8を得た。この脱アルカリの条件の浸漬時間、液
温、PH度が含水率に与える影響は実験例−1と同様で
ある。
試料B  −2〜B1−8の物性を表−4に、まま た、表−4より含水率に対する中央相孔径の関係第4図
に、含水率に対する水中比重および水中見掛は比重の関
係を第5図にそれぞれ示す、この場合、含水率の増大に
対して中央細孔径の増大は曲線的であり、その増大の度
合はソーダ・ライムよりも小さく、比重の増大傾向はほ
ぼ同一である。
第4図および第5図から、本実施例においても、含水率
と中央細孔径、水中比重および水中見掛は比重との間に
強い相関関係のあることが明らかである。
実験例−3 実験例2と同一の化学組成を有するボロ・シリケート・
グラスを平均粒径X=21.2μm、粒径の面差値σ=
20.0μmに粉砕したものに発泡剤として炭酸カルシ
ウム(Ca CO3)を1.5wt%、硝酸ナトリウム
(N a N O3)を1.5wt%添加したものを造
粒し、890℃で200秒間焼成して粒径2.0市の粒
状泡硝子を製造した。
この粒状泡硝子の物性は表−5の試料B2−1に示すも
のであり、試料B2−1について表−5最右捕に示す種
々の条件で脱アルカリ処理を施して得た試料B  −2
〜B2−8の物性を表−5に示す、この場合も、含水率
に与えるPH度、温度、浸漬時間の関係はほぼ前実験例
と同一である。
なお、物性は実験例1と同様に測定した。
表−5より、含水率に対する中央細孔径の関係を第6図
に、含水率に対する水中比重および水中見掛は比重の関
係を第7図にそれぞれ示す。
第6図および第7図より、本実験例においてら含水率と
中央細孔径、水中比重および水中t’ttiけ比重との
間に、強い相関関係のあることが明らがである。
X1lにュ 実験例1と同一の化学組成を有するソーダ・ライム・グ
ラスを平均粒径X=19.9μm、粒径の偏差値σ=1
5.6μmに粉砕したものに、発泡剤として硝酸ナトリ
ウム(N a N O3)を2.0wt%添加したもの
を造粒し、810℃で150秒間焼成し、粒径350〜
500μmのマイクロキャリヤー用の粒状泡硝子を製造
した。
この粒状泡硝子の物性は表−6の試料M−1に示すもの
であり、試料M−1について表−6最右棚に示す種々の
条件で脱アルカリ処理を施して得た試料M−2〜M−1
0の物性を表−6に示す。
なお、物性は実験例1と同様に測定した。
表−6より、含水率に対する中央細孔径の関係を第8図
に、含水率に対する水中比重および水中見掛は比重の関
係を第9図にそれぞれ示す、この場合、粒径が非常に小
さく、含水率の増大と中央細孔径の増大はほぼ直線的で
あった。含水率と水中比重および水中見掛は比重との関
係は他の実験例とほぼ同一である。
第8図および第9図より、本実験例においても含水率と
中央細孔径、水中比重および水中見掛は比重との間に、
強い相関関係のあることが明らかである。
また、実験例1と実験例4より、あるいは、実験例2と
実験例3より、同一組成のソーダ・ライム・グラスある
いはボロ・シリゲート・グラスを用いても、原料調合か
ら発泡焼成までの工程の条件を適宜調整することにより
、本発明によって中央細孔径と水中比重あるいは中央細
孔径と水中見掛は比重との間で、任意の組み合せが可能
となることが明らかである。
また、第10図には、表−6より、脱アルカリ処理溶液
の炭酸ナトリウム濃度に対する含水率の関係〔試料M−
4(濃度0の場合)、M−9,M−10〕を示し、第1
1図には、表−6より脱アルカリ処理の浸漬時間に対す
る含水率の関係(試料M−1〜M−3,M−5〜M−8
)を示す。
これによれば、Na2CO3の濃度が高いほど含水率は
より高くなることがわかる。また、第11図は、含水率
はアルカリ濃度が大きくなり、浸漬時間が長くなるとゆ
るやかに増大することを示している。水に泡硝子を浸漬
した場合には、含水率はその時間の増大に対して直線的
にゆるやかに増大する。
衷11[二旦 実験例1と同一の化学組成を有するソーダ・ライム・グ
ラスを平均粒径X=16.1μm、粒径の偏差値σ=1
2.5μmに粉砕したものに、発泡剤として炭酸カルシ
ウムを2.0wt%添加したものを造粒し、800℃で
200秒間焼成し、粒径3.0鴎の粒状泡硝子(表−7
、試料S2−〇)を製造し、表−7の最右欄に表示する
種々の条件で脱アルカリ処理を施して試料52−A。
S  −B、52−Cを得た。この粒状泡硝子は3種類
すなわちNaCO3%溶液、HCI5%溶液および水道
水に温度を80℃とし、12時間浸漬した。これらの物
性を表−7に示し、含水率と中央細孔径との関係を第1
2図に、含水率と比重との関係を第13図にそれぞれ示
す。
これから判る通り、HCl5%溶液よりも、水又はNa
2CO35%溶液の方か脱アルカリ効果が高く含水率と
中央細孔径および2つの比重との関係は前述の実験例と
ほぼ同一であった。
なお、実験例1の粒状泡硝子(表−1のS−1〜5−8
)と実験例5の粒状泡硝子(表−7のS −〇〜32 
 C)とを比較すると、粒状泡硝子の焼成工程までで異
なる点は、原料硝子の粒度のみである。
上記両グループの粒状泡硝子の水中比重と中央相孔径と
の関係グラフは第14図に示されるように原料硝子の粒
度をパラメータとしてほぼ平行移動することがわかる。
すなわち、粒度を小さくして焼成−説アルカリ処理した
ものの中央相孔径は全般的に小さくなり、水中比重は大
きくなる傾向にある0粒度を大きくすれば、この傾向は
逆になる。
したがって、粒状泡梢子担体として中央相孔径(P)と
水中比fi(d)とを同時に所定の値とする必要がある
ときは、原料硝子の粒度以外は同一である粒状泡硝子に
ついて各粒度に応じた第14図のような相関曲線を作成
し、所定の(P)。
(d)を示す点0′を求め、点0′を通る曲線Xに相当
する粒度の原料硝子粉体を用いて同一条件で焼成し、次
いで、所望の水中比重又は中央細孔径に対応する含水率
を得るよう脱アルカリ処理すれば所定の物性の粉状泡硝
子担体を得ることができる。
また、水中比重のみならす、水中見掛は比重についても
同様に適用できる。
なお、上述の各実験例に使用したソーダ・ライム・グラ
スとボロシリケート・グラスの化学組成は表−8に示す
通りである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明においては、含水率の小な
る粒状泡硝子を水又はアルカリ溶液により脱アルカリ処
理して、含水率を増大させ、この含水率と相関関係にあ
る物性(中央細孔径、水中比重および水中見掛は比重)
を容易かつ精密に制御できる。
また、本発明の粒状泡硝子は、中央ml孔径、水中比重
および水中見掛は比重を任意に、かつ精密に制御されて
いるため、種々の用途に対応し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は処理条件を変化させた場合のソーダ・ライム・
グラスの処理日数と含水率との関係を示すグラフ、第2
図はソーダ・ライム粒状泡硝子の含水率と中央細孔径と
の関係を示すグラフ、第3図はソーダ・ライム粒状泡硝
子の含水率と比重との関係を示すグラフ、第4図および
第6図はそれぞれボロ・シリケート粒状泡硝子の含水率
と中央細孔径との関係を示すグラフ、第5図および第7
図はそれぞれボロ・シリケート粒状泡硝子の含水率と比
重との関係を示すグラフ、第8図はソーダ・ライム・マ
イクロキャリヤーの含水率と中央細孔径との関係を示す
グラフ、第9図はソーダ・ライム・マイクロキャリヤー
の含水率と比重との関係を示すグラフ、第10図はソー
ダ・ライム・マイクロキャリヤーの脱アリカリ処理溶液
のN a 2CO3濃度と含水率との関係を示すグラフ
、第11図はソーダ・ライム・マイクロキャリヤーの脱
アルカリ処理の浸漬時間と含水率との関係を示すグラフ
、第12図はソーダ・ライム粒状泡硝子の含水率と中央
細孔径との関係を示すグラフ、第13図はソータ・ライ
ム粒状泡硝子の含水率と比重との関係を示すグラフ、第
14図はソーダ・ライム粒状泡硝子の原料粒度差による
水中比重と中央細孔径との関係を示すグラフである。 出願人代理人  石  川  泰  男含水率(Vot
%) フープ・ライム 粒状泡硝子の含水率と比重との関係 第  3  図 含水率(Vow%) ボロ・シリケート 粒状泡硝子の含水率と比重との関係 第  5  図 含  水  率  (Vot% ) 第6図 含水率(Vot%) 第  7  図 中央細孔径(μ) 含水率(〜”at%) ソーダ・ライム・グラス マイクロキャリヤーの含水率と比重との関係第  9 
 図 Na2COコ濃度(%) ソーダ・ライム・グラス マイクロキャリヤーの浸漬液のNa2 CO3濃度と含
水率との関係第  10  図 浸漬時間(11) ソーダ・ライム・グラス マイクロキャリヤーの浸漬時間と含水率との関係第  
11  図 含水率(Vot%) ソーダ・ライム 粒状泡硝子の含水率と中央細孔径との関係第  12 
 図 含  水  率  (Vot%) ソーダ・ライム 粒状泡硝子の含水率と比重との関係 第  13  図 手続卆rf3 if三書 昭和63年11月10日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、含水率の小なる粒状泡硝子を水又はアルカリ溶液に
    浸漬せしめ、この浸漬溶液の温度、PHおよび浸漬時間
    を調整して粒状泡硝子の表面層および粒状泡硝子中の気
    泡壁から主に可溶性アルカリ分を溶出させて含水率をコ
    ントロールし、この含水率のコントロールにより中央細
    孔径又は比重を調整するようにしたことを特徴とする粒
    状泡硝子の物性制御方法。 2、比重と中央細孔径との関係を示すグラフを泡硝子の
    粒度をパラメータとして予め求めておき、所望の比重お
    よび中央細孔径とを同時に備えるグラフを求め、そのグ
    ラフに対応する粒度の原料を用いてグラフを作成したと
    きと同一条件で焼成し、次いで所望の比重又は中央細孔
    径に対応する含水率を得るように焼成泡硝子を水又はア
    ルカリ溶液に浸漬せしめ、この浸漬溶液の温度、PHお
    よび浸漬時間を調整して粒状泡硝子の表面層および粒状
    泡硝子中の気泡壁から主に可溶性アルカリ分を溶出せし
    めるようにして所望の比重と中央細孔径とを同時に備え
    るようにした粒状泡硝子の物性制御方法。 3、含水率の小なる粒状泡硝子を水又はアルカリ溶液に
    浸漬せしめ、この浸漬溶液の温度、PHおよび浸漬時間
    を調整して粒状泡硝子の表面層および粒状泡硝子中の気
    泡壁から主に可溶性アルカリ分を溶出せしめて含水率を
    コントロールし、この含水率のコントロールにより使用
    目的に適した中央細孔径または比重を備えさせるように
    したことを特徴とする粒状泡硝子。
JP25066587A 1987-01-14 1987-10-06 粒状泡硝子の物性制御方法及びこの方法により製造された粒状泡硝子 Pending JPH0196043A (ja)

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CA000555692A CA1274255A (en) 1987-01-14 1987-12-31 Method for producing granular multi-cellular glass and the glass produced by the method
DE8888300055T DE3876252T2 (de) 1987-01-14 1988-01-06 Verfahren zur herstellung eines granulierten mehrzellulaeren glases und durch dieses verfahren hergestelltes glas.
EP88300055A EP0275144B1 (en) 1987-01-14 1988-01-06 Method for producing granular multicellular glass and the glass produced by the method
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS48101409A (ja) * 1972-03-02 1973-12-20
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