JPH0160032B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0160032B2
JPH0160032B2 JP56098039A JP9803981A JPH0160032B2 JP H0160032 B2 JPH0160032 B2 JP H0160032B2 JP 56098039 A JP56098039 A JP 56098039A JP 9803981 A JP9803981 A JP 9803981A JP H0160032 B2 JPH0160032 B2 JP H0160032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scarponeatin
present
compound
concentrated
chloroform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56098039A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57212185A (en
Inventor
Kanto Son
Yoshinori Minami
Setsuo Takeda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP56098039A priority Critical patent/JPS57212185A/ja
Publication of JPS57212185A publication Critical patent/JPS57212185A/ja
Publication of JPH0160032B2 publication Critical patent/JPH0160032B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なジテルペノイドに関する。 本発明のジテルペノイドは下記構造式〔〕及
び〔〕で表わされる。 本発明者らは上記構造式〔〕及び〔〕で表
わされる化合物を夫々「スカルポネアチンA」及
び「スカルポネアチンB」と命名した。 上記本発明のスカルポネアチンA及びスカルポ
ネアチンBは、黄花香茶菜(Rabdosia sculp―
oneata)から本発明者らによりはじめて単離さ
れたものであり、これらは制癌作用乃至抗腫瘍作
用を有しており、抗腫瘍剤として医薬分野で有用
なものである。 従来シソ科(Labiatae)の植物であるヒキオ
コシ(Isodon Japonicus)や冬浚草(Rab―
dosia rubescens)中には制癌作用を有するジテ
ルペノイド化合物であるオリドニン(Orido―
nin)が存在することが報告されているが、上記
植物とは異なるシソ科植物である黄花香茶菜につ
いては研究された例もなく、勿論制癌作用を有す
る物質が含まれることも知られていない。本発明
者らは上記黄花香茶菜につき研究を重ねた結果、
本発明の上記構造式〔〕及び〔〕で表わされ
る新規な制癌作用を有するジテルペノイドを単離
するに成功したものである。 本発明化合物の製造に用いられる黄花香茶菜
は、中国雲南省の海抜1100〜2800mの地帯を中心
に分布し、四川省、貴州省、廣西省西部、狭西省
南部にも分布する草丈50cm〜200cmの直立草木で
あり、茎は四稜形で上部で分枝し、柔毛が密生
し、葉は3.5〜10.5cm×3〜9cmの卵状心形で、
先端は尖つた形状で、上面がうすい黄緑色で下面
が灰白色の植物で、8〜10月にかけて花が咲き10
〜11月頃結実する。 古くから中国ではその全草を腹痛や下痢止めに
使用し、また葉部は趾間の感染症に対し殺菌、消
炎の目的で使用されてきた。しかしながらその有
効成分は未だ解明されておらず、勿論該植物中に
制癌作用を有する成分が存在することも全く知ら
れていない。 本発明化合物は、上記黄花香茶菜を予め常法に
従いエーテル抽出し、このエーテル抽出液から以
下の如くして単離される。即ち上記抽出液を濃縮
乾固し、メタノールに溶解後活性炭処理し、活性
炭液を濃縮し、この濃縮液からトリテルペノイ
ドを折出させて除去した後液をシリカゲルカラ
ムに通し、クロロホルム又はクロロホルム―アセ
トン混液で溶出することにより、夫々上記構造式
のスカルポネアチンA及びスカルポネアチンBを
得る。 上記製造法及びこれにより得られる本発明化合
物の物性等の詳細は、後記実施例により明らかに
する。 かくして得られる本発明化合物は、これを医薬
として用いるに当り、通常の製剤担体と共に、投
与経路に応じた制剤とすることができる。例えば
経口投与では錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、
液体製剤等に、非経口投与では注射剤、坐剤等の
形態に調剤される。経口投与用固形剤に調製する
に当り用い得る担体としては、慣用の賦形剤、結
合剤、滑沢剤、その他着色剤、崩壊剤等を用いる
ことができる。賦形剤としては例えば乳糖、蔗
糖、デンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウ
ム、結晶セルロース、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、グリセリン、アルギン酸
ナトリウム、アラビアゴム等を、結合剤としては
ポリビニールアルコール、ポリビニールエーテ
ル、エチルセルロース、アルビアゴム、シエラツ
ク、白糖等を、滑沢剤としてはステアリン酸マグ
ネシウム、タルク等を、その他着色剤、崩壊剤は
通常公知のものを用いることができる。尚錠剤は
周知の方法によりコーテイングしてもよい。又、
液体製剤は水性又は油性の懸濁液、溶液、シロツ
プ、エリキシル剤、その他であつてよく、通常用
いられる方法にて調製される。注射剤を調製する
場合は本発明化合物にPH調整剤、緩衝剤、安定化
剤、等張化剤、局所麻酔剤等を添加し、常法によ
り皮下、筋肉内、静脈内用注射剤を製造すること
ができる。坐薬を製造する際の基剤としては、例
えばカカオ脂、ポリエチレングリコール、ラノリ
ン、脂肪酸トリグリセライド、ウイテツプゾル
(登録商標ダイナマイトノーベル社)等の油脂性
基剤を用いることができる。 かくして調製される製剤(制癌剤)の投与量
は、患者の症状、体重、年令等によつて異なり、
一概に限定することはできないが、通常成人1日
当り本発明化合物を約50〜1000mgの範囲となる量
とするのがよく、これは1日1〜4回に分けて投
与されるのが好ましい。 次に本発明化合物であるスカルポネアチンA及
びスカルポネアチンBの製法、物性及び薬理作用
について実施例を挙げさらに詳細に説明する。 実施例 1 黄花香茶菜の乾燥葉2.5Kgを粉砕後、ソツクス
レー抽出器を使用してエーテル10で抽出し、深
緑色のエーテル抽出液を得た。このエーテル抽出
液を濃縮乾固して213gの粗抽出物を得、これに
メタノール4を加えて溶解後、活性炭150gを
加えて過脱色して黄色のメタノール液を回収す
る。このメタノール液を300mlに濃縮して室温に
一晩放置してトリテルペノイドを析出させる。こ
の300mlに濃縮したメタノール液からトリテルペ
ノイドを別し、その液を200gのシリカゲル
カラムに付しクロロホルムで溶出(溶出速度3
ml/min)して最初の1500mlを流出後、クロロホ
ルム溶出液3000ml分取濃縮し融点300゜以上を示す
白色粉末スカルポネアチンA5gを得た。 かくして得られる化合物は、下記各種理化学的
性質及び機器分析結果よりその構造が式〔〕の
ものであると同定された。 Γ 元素分析値(C20H24O6として) 理論値(%) C66.65 H6.71 実測値(%) C66.74 H6.68 Γ [α]D=−139.05゜(C=0.21ピリジン) Γ IR分析結果 主な吸収ピークは次の通りである。 νmax=3550,1742,1708,1640,1270,
1092,1041,1011,962,945,910,882cm
-1 Γ N・M・R分析結果 重ピリジンを溶媒とした1H―NMR分析の結
果は下記の通りである。 δppm=1.06(s,18―H) 2.20(d,4Hz,9―H) 2.42(dd,9及び14Hz,12β―H) 2.89(d,5Hz,5―H) 3.18(dd,9及び5Hz,13H) 3.47(d,9Hz,19―H) 3.62(d,11Hz,14―H) 4.04(d,9Hz,19―H) 4.18(d,10Hz,20―H) 4.34(d,10Hz,20―H) 4.58(m,11―H) 5.38(s,17―H) 5.62(dd,10及び6Hz,1―H) 6.04(s,17―H) 6.13(d,5Hz,6―H) 6.95(d,4Hz,11―OH) Γ マススペクトル分析結果 次のm/eを与える。 m/e=360(M+),342,330,313,220,165,
135,83 実施例 2 実施例1のカラムを更にクロロホルム:アセト
ン=8:2で溶出(溶出速度3ml/min)し、溶
出液750mlを流去後、クロロホルム:アセトン=
8:2溶出液1500mlを分取濃縮し、融点244〜246
℃を示す白色粉末スカルポネアチンB6.3gを得
た。 かくして得られる化合物は、下記各種理化学的
性質及び機器分析結果よりその構造が式〔〕の
ものであると同定された。 Γ 元素分析値(C20H26O6として) 理論値(%) C66.28 H7.23 実測値(%) C65.57 H7.20 Γ [α]D=−108.82゜(C=0.136ピリジン) Γ IR分析結果 主な吸収ピークは次の通りである。 νmax=3420,1729,1703,1660,1277,
1190,1150,1082,1062,1021,1008,
940,903,870cm-1 Γ NMR分析結果 重ピリジンを溶媒とした1H―NMR分析の結
果は下記の通りである。 δppm=1.09(s,18H) 2.45(dd,8及び14Hz,12β―H) 2.79(d,4Hz,9―H) 2.94(dd,4及び8Hz,13―H) 3.00(d,5Hz,5―H) 3.16(d,11Hz,14―H) 3.46(d,9Hz,19―H) 4.05(d,9Hz,19―H) 4.26(d,9Hz,20―H) 4.53(d,9Hz,20―H) 4.54(m,11―H) 5.23(br.s,17―H) 5.52(br.s,17―H) 5.71(br.s,15―H) 5.88(dd,10及び6Hz,1―H) 6.14(d,5Hz,6―H) 6.48(d,3Hz,11―OH) Γ マススペクトル分析結果 次のm/eを与える。 m/e=362(M+),344,332,314,288,286,
275,255,182 <薬理試験> 実施例1及び実施例2で得られたスカルポネア
チンA及びスカルポネアチンBの抗腫瘍効果をマ
ウス可移植性腫瘍P388を用い試験した。 P388細胞は1×106個/マウスを雄性BDF1
ウス(25〜28g)に腹腔内移植した。検体(スカ
ルポネアチンA又はスカルポネアチンB)は生理
食塩水に溶解又は懸濁し、一群6匹のマウスに
1.0ml/100g体重となる容積割合で腫瘍移植翌日
より1日1回連日7日間腹腔内投与した。投与量
はスカルポネアチンA及びスカルポネアチンBの
各々をそれぞれ2.5,5,10及び20mg/Kg/dayと
し、それぞれの投与量での平均生存在日数を求
め、これらを生理食塩水のみを投与した対照群に
おける平均生存日数と対比し、下式に従い延命増
加率(%)を算出した。 延命増加率(%)=検体投与群平均生存日数―対照群
平均生存日数/対照群平均生存日数×100 下記表1に結果を示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式【式】及び 【式】で表わされることを特 徴とするジテルペノイド。
JP56098039A 1981-06-23 1981-06-23 Diterpenoid Granted JPS57212185A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56098039A JPS57212185A (en) 1981-06-23 1981-06-23 Diterpenoid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56098039A JPS57212185A (en) 1981-06-23 1981-06-23 Diterpenoid

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57212185A JPS57212185A (en) 1982-12-27
JPH0160032B2 true JPH0160032B2 (ja) 1989-12-20

Family

ID=14208928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56098039A Granted JPS57212185A (en) 1981-06-23 1981-06-23 Diterpenoid

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57212185A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104788291B (zh) * 2015-03-25 2017-04-05 漯河医学高等专科学校 闹羊花分离的二萜类化合物的抗肿瘤药物及方法用途

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57212185A (en) 1982-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112479887B (zh) 马齿苋中一种酯类化合物及其提取分离方法和应用
CN109705188B (zh) 青龙衣中一种三萜类化合物及其制备方法与应用
TWI648257B (zh) 牛樟芝化合物、製備方法及其用途
KR101304997B1 (ko) 오가피 열매 추출물, 오가피 열매 분획물, 이로부터 분리된 화합물 또는 이의 약학적으로 허용가능한 염을 유효성분으로 함유하는 암 질환의 예방 및 치료용 약학적 조성물
KR0169536B1 (ko) 신규한 인삼 사포닌, 그의 제조방법 및 이를 유효성분으로 하는 항종양제
KR100750500B1 (ko) 항산화 활성을 갖는 신규 사가 크로마놀 유도체 화합물, 이의 분리방법 및 이를 포함하는 항산화제
CN113683507A (zh) 岷江瑞香中的愈创木烷倍半萜衍生物及其应用
KR0149723B1 (ko) 마피아 포에티다로부터의 알칼로이드, 이의 용도 및 이를 함유하는 제제
CN113214214B (zh) 关苍术中一种萜类化合物的制备方法和应用
JPH0160032B2 (ja)
CN113061124B (zh) 倍半萜二聚体化合物及其制备方法、应用和药物组合物
CN107474027A (zh) 草菇子实体活性成分2(5h)‑呋喃酮‑4‑丙酸及应用
CN112794832A (zh) 一个从牛蒡叶中提取的具有抗炎活性的化合物nby-10及其制备方法与应用
JPH0247472B2 (ja) Sukaruhoneachinc
JPH0148888B2 (ja)
CN109180632A (zh) 一种从雷公藤中分离出的新化合物及其制备方法和医药用途
CN105418725B (zh) 五环三萜类化合物及其应用
CN109045012A (zh) 新骨架螺环倍半萜二聚体化合物的应用
CN115677471B (zh) 玫瑰烷型二萜类化合物及制备、药物组合物和抗肿瘤应用
JPS644514B2 (ja)
JPH041751B2 (ja)
CN111808155B (zh) 树参香豆素类化合物及其在药物中的应用
JPH0128732B2 (ja)
CN108530505A (zh) 一种黄酮苷类化合物及其制备方法和应用
CN117304247A (zh) 一种三萜类化合物及其制备方法与应用