JPH0151907B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0151907B2
JPH0151907B2 JP58081364A JP8136483A JPH0151907B2 JP H0151907 B2 JPH0151907 B2 JP H0151907B2 JP 58081364 A JP58081364 A JP 58081364A JP 8136483 A JP8136483 A JP 8136483A JP H0151907 B2 JPH0151907 B2 JP H0151907B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
container
bias spring
flange portion
drive member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58081364A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59206682A (ja
Inventor
Narikazu Negishi
Senichi Yamada
Tadao Iwama
Toshiharu Nakano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP58081364A priority Critical patent/JPS59206682A/ja
Publication of JPS59206682A publication Critical patent/JPS59206682A/ja
Publication of JPH0151907B2 publication Critical patent/JPH0151907B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03GSPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS; MECHANICAL-POWER PRODUCING DEVICES OR MECHANISMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR OR USING ENERGY SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03G7/00Mechanical-power-producing mechanisms, not otherwise provided for or using energy sources not otherwise provided for
    • F03G7/06Mechanical-power-producing mechanisms, not otherwise provided for or using energy sources not otherwise provided for using expansion or contraction of bodies due to heating, cooling, moistening, drying or the like
    • F03G7/065Mechanical-power-producing mechanisms, not otherwise provided for or using energy sources not otherwise provided for using expansion or contraction of bodies due to heating, cooling, moistening, drying or the like using a shape memory element

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は温度によつて形状を変える形状記憶合
金を使用したもので、その動作温度を調節可能な
らしめた感温駆動体に関するものである。 従来、周囲温度を検出して流体の流れ等を制御
するアクチユエータの感温材にはバイメタル、ワ
ツクス等が使用されている。第1図は感温材にバ
イメタルを使用したアクチユエータを有する感温
弁の一例を縦断面で示したものである。この感温
弁の駆動機構はバイメタル34によつてバルブ3
3を上下方向に駆動し、流体通路31,32を開
閉するものである。この場合、バルブ33を動作
させるためには、高荷重、大ストロークを発生す
るバイメタル34を使用する必要がある。これを
実現するためにはバイメタルの寸法を大きくした
り、二枚以上の金属板を重ねて製作する必要があ
り、バルブ駆動機構が大型とならざるを得なかつ
た。駆動機構が大型化すると、駆動部の熱容量が
大きくなり、動作温度にばらつきが生じやすいと
ともに温度に対する応答性が低下する欠点があ
る。また、耐振性も悪く振動する装置への取り付
けに防振対策が必要であつた。そこで感温材とし
て、形状記憶合金を使用することが広く、試みら
れている。しかし該合金で種々の形状の伸縮材を
成形して、所望の形状を記憶させても、各伸縮体
でその形状、寸法に若干の差が生じる。この差が
アクチユエータの動作温度にばらつきを与える原
因となつている。 本発明は、上記バイメタル、ワツクスあるいは
形状記憶合金を感温材として使用した従来のアク
チユエータの欠点を克服するために為されたもの
で、その目的とするところは、形状記憶合金から
なる伸縮体を使用したアクチユエータにおいて、
その動作温度を所望値に調整できるようにした感
温駆動体を提供することである。 本発明の感温駆動体は、一端に開口部を有し、
他端に孔を有する円筒状の容器と、該容器内にお
いてその軸方向に移動可能に挿置され、前記孔に
突出させた主部と該主部の前記孔と反対側の端部
に設けられて容器の内側に摺動可能としたフラン
ジ部とを有する駆動部材と、前記フランジ部と前
記容器内の孔側端部との間に挟持したバイアスバ
ネと、前記駆動部材のフランジ部端面に該駆動部
材と同軸に結合した軸部と、該軸部の前記フラン
ジ部と反対側の他端に結合したストツパ部とから
なり、該フランジ部とストツパ部との間隔を調整
可能としたロツドと、該ロツドの軸部の駆動部材
側に遊貫した座金と、前記容器内のバイアスバネ
とフランジ部を隔てて対向する、前記フランジ部
と前記開口部の間の前記座金で区画された部屋の
何らか一方に配設されるとともにバネ力を伸縮体
が伸長するときにバイアスバネの力を上回るよう
に調整されたリリーフバイアスバネと、その他方
の部屋に配設され所定の温度で形状を変化させる
形状記憶合金製の伸縮体と、前記容器の開口部に
設けられ、該容器内で軸方向に移動可能にすると
ともに前記伸縮体の長さを直接調整する端部材と
から成り、前記駆動部材の作動温度を所定の値に
調整できるようにしたことを特徴とするものであ
る。 本発明の感温駆動体は、駆動部材の作動温度を
所定の値に確実に調整することができる。 また、この感温駆動体は、駆動部材を確実に動
作させることができる。 さらに、この感温駆動体は、形状記憶合金製の
伸縮体の寿命を向上させることができる。 第2図に本発明の一態様を示す。まず本態様に
より本発明をより詳細に説明する。 本態様の感温駆動体は、筒状の容器1と、その
端部に有する孔12から、その主部21を突出す
とともに、フランジ部22を容器1内に向けて摺
動可能に配設した駆動部材2と、該フランジ部2
2と容器1の端部13との間に挾持せしめたバイ
アスバネ3と、上記駆動部材2のフランジ部側端
面に、同軸に結合したロツド6と、該ロツド6の
軸部62に遊貫した座金7と、該座金7とフラン
ジ部22の間に挾持したリリーフバイアスバネ4
と、座金7と端部材11の間に挾持した形状記憶
合金にて構成した伸縮材5とからなり、これらの
各要素は同軸に配設する。そして、ロツド6によ
つてコイル状リリーフバイアスバネ4に発生する
バネ力を調整できるようになつている。この調整
は、駆動部材2に螺合したロツド6を回転するこ
とによつてフランジ部22とロツド6のストツパ
61との間隔を変化させるようにしてもよいし、
ストツパ61を軸部62に螺合して、ストツパ6
1を回転せしめて行なつてもよい。また、コイル
状に成形した形状記憶合金の一端を当接する端部
材11は容器1内で、軸方向に移動できるよう
に、容器1と結合してある。この結合はねじのよ
うに任意の位置で固定できるものに限らず不連続
溝をつけて、段階的に位置を選択できる方法によ
つてもよい。該端部材11によつてバイアスバネ
3のバネ力あるいは、駆動部材2の容器1からの
突出量を調整できるようになつている。 バイアスバネ3およびリリーフバイアスバネ4
は、コイル状のバネで、そのピツチおよび直径は
一定であつてもよいし、変化していてもよい。こ
れらのバネの材質は鋼系、あるいは、リン青銅、
洋白等の非鉄系の金属でもよい。 伸縮体5は、Ni−Ti、Cu−Al−Ni、Cu−Zn
−Al等、従来から公知の形状記憶合金線材を、
上記バネと同様、コイル状に成型したのち、熱処
理によつて所望形状を記憶せしめたものである。
形状の記憶は2−way記憶、すなわち可逆の2種
類の形状の記憶であつてもよいし、1−way記
憶、すなわち1種類の形状の記憶でもよい。 すなわち、形状記憶合金は材質によつて決まる
温度を境にしてその形状を変えることができるも
のである。前記バイアスバネ3は、形状記憶合金
が変形する時、この変形を助けるための力を付与
するものである。特に伸縮体5の形状記憶が1−
wayの場合には、該伸縮体に可逆的な変形動作を
行なわせるために、バイアスバネ3を使用するの
が望ましい。2−way記憶の場合でも、一方の形
状への変形を補助すると、変形動作がなめらかに
行なわれるので、バイアスバネを使用するのが望
ましい。また、該バイアスバネ3は、駆動部材2
を容器1内に引き込む役目も有している。 上記リリーフバイアスバネ4はそれ自身が変形
して、形状記憶合金により構成した伸縮体5に作
用する力を一定値以下におさえる役目を果す。す
なわち、リリーフバイアスバネ4がないと、伸縮
体5が伸びて、駆動部材2を移動せしめ、該駆動
部材2が移動限界まで達すると、形状記憶合金に
て構成した伸縮体5には過大な応力が発生する。
該過大応力が該合金の降伏応力を越えると、該合
金は塑性変形し、その記憶を失ない、以後の動作
における再現性が悪化するとともに、き裂が発生
して破壊することもある。バイアスバネ3とリリ
ーフバイアスバネ4のバネ力の大小関係は、伸縮
体5が伸長するときには、リリーフバイアスバネ
4のバネ力がバイアスバネ3の力を上回るよう
に、調整しておく。この調整は、バネ自体に上記
特性を持たせることはもちろんであるが、端部材
11あるいはロツド6あるいは両者で調整するこ
ともできる。 次に該感温駆動体の動作について説明する。第
2図に示す態様は、低温の状態であり、伸縮体5
が収縮した状態を示している。ここで、たとえ
ば、該感温駆動体周囲の温度が上昇して、伸縮体
5を構成する合金の変態温度を越えると、、伸縮
体5は伸び始めるとする。 すると、伸縮体5は座金7を押圧するととも
に、バイアスバネ3は収縮せしめられる。その結
果、駆動部材2は容器1からの突き出し量を増加
し、被駆動部(図示せず)に力を供給することが
できる。このとき、リリーフバイアスバネ4が
少々収縮することもある。駆動部材2が移動限界
に達して、突き出し量が増加しなくなると、第3
図に示すように伸縮体5は、リリーフバイアスバ
ネ4を収縮せしめるので、伸縮体の余分の伸びを
吸収し、該伸縮体5には過大な力が発生しない。
それ故、伸縮体が塑性変形することもなく、まし
てやき裂が発生して該伸縮体5が破壊することも
ない。リリーフバイアスバネ4に上記リリーフ機
能を充分に発揮させるためには、ロツド6によつ
てバネ力を、あらかじめ適正値に調整しておくこ
とができる。リリーフバイアスバネ4のバネ力を
大きくしたい場合にはロツド6を駆動部材2にね
じ込むとともに、端部材11をも容器1中へ押し
込むとよい。逆に、バネ力を小さくしたい場合に
は、上記と逆にすればよい。このようにして、伸
縮体5に作用する力を調整可能にし、本発明にか
かる感温駆動体の動力源となつている伸縮体5の
構成材料である形状記憶合金を、その許容作用力
範囲内で使用することができるので、伸縮体5の
寿命が長くなる。 次に、周囲温度が低下して、伸縮体5が再び収
縮する場合を説明する。 この場合、伸縮体5が2−wayの記憶を有して
おれば、伸縮体5は、リリーフバイアスバネ4の
反揆力を補助力として収縮する。すなわち、該リ
リーフバイアスバネ4は、上述のリリーフバネと
しての役目を果すとともに、バイアスバネとして
の作用も有している。伸縮体5が収縮してゆくと
リリーフバイアスバネ4の端部に当接している座
金7がストツパ61に当るので、リリーフバイア
スバネ4はこれ以上伸びることはできない。 当然、座金7がストツパ61に当る前にバイア
スバネ3が伸び始めることもあるが、その後は、
バイアスバネ3が駆動部材2を容器1内に引き込
むとともに、伸縮体5に収縮方向の補助力を与え
る。それ故、伸縮体5は確実にもとの状態に収縮
する。 伸縮体5が1−wayの記憶を有している場合に
は、伸縮体5を収縮せしめるための力は、バイア
スバネ3から供給される。それ故、バイアスバネ
としては、この力が発生し得るバネであることが
必要である。バイアスバネ3のバネ力を調整する
ためには、端部材11を容器1内で移動させて行
なうことができる。 次に本発明にかかる感温駆動体の第二の態様を
縦断面図で第4図に示す。 各バネの構成作用は第1の態様に比べてほとん
ど変らないが、リリーフバイアスバネ4を伸縮体
5の内側に配設し、感温駆動体の全長を短かくコ
ンパクトにしたところに特徴がある。 また、ストツパ61が端部材11の開口部11
1に近くなり、リリーフバイアスバネの初期バネ
力を調整しやすいという特長をも有する。 さらに、本発明にかかる感温駆動体の第三の態
様を第5図に示す。本態様は第一の態様における
リリーフバイアス4と伸縮体5とを置きかえ、ロ
ツド6を端部材11に結合したものである。この
態様の動作も第一態様とほとんど変らないが、リ
リーフバイアスバネ4の初期バネ力の調整が容易
であるという特長を有する。 以下、本発明の実施例を説明する。 実施例 1 粒度200番の六四黄銅粉、粒度350番以下のアル
ミニウム粉、および粒度200番の銅粉をそれぞれ
750:100:817の割合で配合、混合し、原料粉を
した。 この原料粉を圧力5ton/cm2の圧力で圧粉し、直
径が30mm、長さが45mmの成形体と得た。 その後、この成形体を窒素ガス中で温度900℃、
1時間保持の熱処理を行ない、焼結した。さら
に、この焼結体を850℃で熱間押し出しし、直径
1mmの線材とした。この線材の合金組成は、分析
値で亜鉛が18.2wt%、アルミニウムが5.9wt%、
残部が銅であつた。 この線材を有効径6mm、巻数5のコイルに巻
き、全長を35mmに伸ばして石英管中に固定した。
このコイルを石英管とともに720℃で5分間加熱
したのち水冷し、高温における形状を記憶せしめ
た。 次に、このコイルを0℃の水中で、線間が密着
するまで縮め、低温における形状を記憶させ、本
発明における伸縮体を得た。 一方、線径が0.4mm、有効径が6mm、有効巻数
が4、バネ定数25g/mmの鋼製バネを2個用意
し、1個をバイアスバネ、他の1個を本発明にお
けるリリーフバイアスバネとした。 これらのバネと形状記憶合金よりなる伸縮体を
別に用意した銅製の容器に駆動部材とともに組付
け、本発明の第三態様の感温駆動体を30個製作し
た。 次に、これらの感温駆動体を、空気開閉弁の駆
動部として組込んだ流量制御弁を製作した。第6
図は流量制御弁の一部欠載図であり、気体流通部
101の気体通路102を、本発明にかかる感温
駆動体100の駆動部材2により開閉するように
したものである。 この流量制御弁の気体通路102に20/分の
空気を通し、感温駆動体を水中に置き、水の温度
を20℃〜60℃まで上下し、流量制御弁の動作点を
端部材11を回転させることによつて調節した。 上記30個の感温駆動体の動作点のばらつきは10
℃近くであつたが、上記調節をすることによつ
て、表に示す範囲内に入れることができ、本発明
における調整機構が有効であることがわかつた。
【表】 また、これらの流量制御弁の応答性は開、閉弁
温度に達してから3〜8秒で弁は所期の動作をし
た。 さらに、弁の開閉を10回繰返しの耐久試験を行
なつた結果、安定に動作し、耐久性にも優れてい
ることがわかつた。 なお、駆動部材2の先端を円錐状に形成したた
めに、気体の流量をある程度連続的に変化させる
ことができる。また、該駆動部材に当接する弁座
を円錐面にすると、より連続的に流量を調節する
ことが可能となる。 実施例 2 直径1mmのNi−Ti合金線材を、常温で有効径
6mm、有効巻数6のコイル状に巻回し、伸縮体用
素材を用意した。このコイル状素材を全長が約5
cmとなるように引き伸ばし、石英管内に固定し、
アルゴンガス中で温度400℃、15分の加熱処理を
行ない、そののち水冷した。さらに、実施例1と
同様、温度0℃の水中で線材が密着するように縮
め、高温時、低温時の形状を記憶せしめ本発明に
おける伸縮体5を得た。さらに、これと同様の伸
縮体を9個製作した。 一方、線径0.55mm、有効径6mm、有効巻数6、
バネ定数60g/mmの鋼製バネを2ケ用意し、それ
ぞれをバイアスバネ、リリーフバイアスバネとし
た。 上記伸縮体とバネを別に用意した容器に駆動部
材等とともに組付け、本発明の第1の態様にかか
る感温駆動体を10個製作した。 本実施例における感温駆動体は、第7図にその
断面図で示すように、容器1の内部に気体あるい
は液体を流通せしめ得るようにしたものである。
この構造は、気体あるいは液体の熱が直接伸縮体
5に伝達できる特長を有するので、温度変化に対
する応答性に優れた駆動体を必要とする場合に有
効である。 第8図は、容器1の実施例を示すもので、孔1
2の周囲に気体あるいは液体の流通孔15を複数
個を設けたものである。 第9図は座金7の実施例を示すもので、流体が
流れ得るように、切欠き71を設けたものであ
る。第10図は、駆動部材2の実施例を示すもの
で、フランジ部22に流体が通過できるように孔
221を設けたものである。 以上のように構成した感温駆動体を、第11図
に示すように、内燃機関用キヤブレタの結氷防止
のための緩房用水制御弁としてキヤブレタ100
に取り付けた。すなわちキヤブレタ100のスロ
ツトバルブ101およびスローポート102の周
辺に設けた暖房用水通路103の出口に、感温駆
動体104、弁座105とから構成した制御弁を
取りつけた。 このキヤブレタを排気量2000c.c.のガソリンエン
ジンに組みつけた。緩房用水通路103の入口
は、エンジン冷却水用ポンプに、弁座105の暖
房用水出口は冷却水戻し口へ接続し、エンジン冷
却水の一部を暖房用水通路に流通できるようにし
た。 次に、上記ガソリンエンジンを温度0℃、相対
湿度90%の雰囲気でアイドル運転し、キヤブレタ
100のスロツトルバルブ101、スローポート
102附近への結氷状況を観察した。 まず、暖房用水を流さずに運転すると、スロー
ポート102の近辺に結氷が見られた。 次に、暖房用水を流通せしめてエンジンを運転
したが結氷は見られなかつた。しかし、9個の感
温駆動体を順次取り換えて同様の試験を行なつた
結果、結氷、あるいは逆に暖房されすぎて過多の
燃料が滲み出す、いわゆるパーコレーシヨン現象
が生じず、且つ、アイドリングを安定にするため
に適度に燃料の気化を促進する温度として35℃を
中心として、±10℃の範囲内で動作温度がばらつ
いた。このため、ばらつきの上限ではパーコレー
シヨンが、下限では結氷が生じた。 そこで、キヤブレターのスローポート102近
辺に熱電対を取りつけて測温しながら再運転し
た。それぞれの感温駆動体の端部材11により動
作温度を調整することによつて、スローポート1
02近辺の温度を35±2℃の範囲に収めることが
できた。その結果、結氷も、パーコレーシヨンも
生じず、エンジンのアイドリングも安定した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、バイメタルを使用した従来型の感温
駆動体を利用した感温弁を示す縦断面図。第2
図、第4図および第5図はそれぞれ本発明にかか
る感温駆動体の各態様を示す縦断面図で、形状記
憶合金よりなる伸縮体が収縮した状態を示す。第
3図は、第2図に示す態様で、形状記憶合金より
なる伸縮体が伸長した状態を示す縦断面図であ
る。第6図は、本発明にかかる感温駆動体を使用
した流量制御弁の一部欠載図である。第7図は本
発明の一実施例であり、内部を流体が通過しうる
ように構成した感温駆動体の縦断面図、第8図は
第7図に示す感温駆動体に使用する容器の外観斜
視図、第9図は第7図に示す感温駆動体に使用す
る座金の外観斜視図、第10図は、第7図に示す
感温駆動体に使用する駆動部材の外観斜視図であ
る。第11図は本発明にかかる感温駆動体により
暖房用水を制御するようにした内燃機関用キヤブ
レタの縦断面図である。 1……容器、2……駆動部材、3……バイアス
バネ、4……リリーフバイアスバネ、5……伸縮
体、6……ロツド、7……座金、11……端部
材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一端に開口部を有し、他端に孔を有する円筒
    状の容器と、 該容器内においてその軸方向に移動可能に挿置
    され、前記孔に突出させた主部と該主部の前記孔
    と反対側の端部に設けられて容器の内側に摺動可
    能としたフランジ部とを有する駆動部材と、 前記フランジ部と前記容器内の孔側端部との間
    に挟持したバイアスバネと、 前記駆動部材のフランジ部端面に該駆動部材と
    同軸に結合した軸部と、該軸部の前記フランジ部
    と反対側の他端に結合したストツパ部とからな
    り、該フランジ部とストツパ部との間隔を調整可
    能としたロツドと、 該ロツドの軸部の駆動部材側に遊貫した座金
    と、 前記容器内のバイアスバネとフランジ部を隔て
    て対向する、前記フランジ部と前記開口部の間の
    前記座金で区画された部屋の何れか一方に配設さ
    れるとともにバネ力を伸縮体が伸長するときにバ
    イアスバネの力を上回るように調整されたリリー
    フバイアスバネと、その他方の部屋に配設され所
    定の温度で形状を変化させる形状記憶合金製の伸
    縮体と、 前記容器の開口部に設けられ、該容器内で軸方
    向に移動可能にするとともに前記伸縮体の長さを
    直接調整する端部材とから成り、 前記駆動部材の作動温度を所定の値に調整でき
    るようにしたことを特徴とする感温駆動体。
JP58081364A 1983-05-09 1983-05-09 感温駆動体 Granted JPS59206682A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58081364A JPS59206682A (ja) 1983-05-09 1983-05-09 感温駆動体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58081364A JPS59206682A (ja) 1983-05-09 1983-05-09 感温駆動体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59206682A JPS59206682A (ja) 1984-11-22
JPH0151907B2 true JPH0151907B2 (ja) 1989-11-07

Family

ID=13744270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58081364A Granted JPS59206682A (ja) 1983-05-09 1983-05-09 感温駆動体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59206682A (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6079181A (ja) * 1983-10-05 1985-05-04 Morimura Eng Kk 熱応動アクチエ−タ
JPS60101378A (ja) * 1983-11-09 1985-06-05 Kato Hatsujo Kaisha Ltd 温度応動ドレン弁
JPS60101377A (ja) * 1983-11-09 1985-06-05 Kato Hatsujo Kaisha Ltd 温度応動ドレン弁
JPS60169475U (ja) * 1984-04-20 1985-11-09 株式会社 テイエルブイ 温度応動弁
JPH0670429B2 (ja) * 1985-04-03 1994-09-07 時枝 直満 直線運動型アクチュエータ
JP5006539B2 (ja) * 2005-11-18 2012-08-22 株式会社三栄水栓製作所 湯水混合栓
DE102012104901B4 (de) * 2012-06-06 2022-03-31 Pierburg Gmbh Aktor zur Betätigung eines Stellelementes
JP6537842B2 (ja) 2015-02-17 2019-07-03 愛三工業株式会社 車両用エンジンの吸気系温水加熱装置
JP7121973B2 (ja) * 2018-04-06 2022-08-19 株式会社カクダイ 給水配管の凍結防止機構

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5718873A (en) * 1980-07-08 1982-01-30 Fuji Koki Seisakusho:Kk Expansion valve using form memory alloy

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5718873A (en) * 1980-07-08 1982-01-30 Fuji Koki Seisakusho:Kk Expansion valve using form memory alloy

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59206682A (ja) 1984-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4227646A (en) Temperature-responsive valve
US5071064A (en) Shape memory actuator smart connector
US6427712B1 (en) Ambient temperature shape memory alloy actuator
US5176544A (en) Shape memory actuator smart connector
JPH0151907B2 (ja)
DE2749250A1 (de) Ventil fuer die fluessigkeitseinspritzung in einen kaeltemittelverdampfer
US3835659A (en) Thermal expansion valve refrigeration systems
DE2759251B2 (de) Zweistufen-Temperaturschalter
US5417367A (en) Device for opening a pipe and an application of said device
US4984542A (en) Thermal throttle actuator
RU2691213C2 (ru) Теплочувствительное исполнительное устройство
DE102008018639A1 (de) Thermostatische Regeleinrichtung
JPS60160530A (ja) 温度スイツチ
CA1073421A (en) Thermostatic actuator for a valve for heating medium
JPH109315A (ja) 感温コイルばね及びそれを用いた調節弁
US4726452A (en) Fluid flow control apparatus
JP2005106356A5 (ja)
JPH0143147B2 (ja)
JP4138874B2 (ja) ばね負荷形ベロー調整器
CN219776045U (zh) 一种电子膨胀阀
JP2673661B2 (ja) 超磁歪変位拡大機構
DE10047160C2 (de) Thermostatvorrichtung mit verminderter Hysterese
JPH0617967A (ja) 自動制御機器
US3626759A (en) Thermostatic elements
JPS6123987Y2 (ja)