JPH0149498B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、薬びん、注射器などの医療用容器、
その他食品用ボトルに用いられるゴム栓、キヤツ
プなどの蓋類を洗浄、滅菌、乾燥する一連の処理
に際し、処理済のゴム栓を定量排出させるための
装置に関するものである。

従来この種のゴム栓滅菌装置では滅菌処理用の
圧力タンク内でゲージ圧1.1気圧下でゴム栓を収
容した網状のケーシングを洗浄水中で回転しなが
ら洗浄したのち無菌蒸気を供給して滅菌し、放置
して自然乾燥させることが行なわれており、タン
クからゴム栓を人手にて取出し次工程である所の
ゴム栓をびん類に装着する自動機のフイーダへ投
入するものであつた。この従来装置においてはバ
ツチ方式で処理後のゴム栓類のタンクからの取り
出しが人手によつていたため作業取扱上問題があ
ると共に、ゴム栓類は１ml〜250mlぐらいの容器
の蓋が多く小片でシリコンゴムで造られるのが殆
んどで、からみあいやすく取出口から払い出しの
際にブリツジ現象が生じて取出に支障を来たすば
かりでなく、ゴム栓はもともと嵌挿用の脚部に切
目乃至中空孔を形成する形態のものが多く、該部
分で引かかりや絡みつきの傾向がさらに増してタ
ンク外への排出がむずかしくなるほか、次工程へ
の供給作業の上で必要な定量排出が不可能に近
く、取扱作業上問題があつた。

本発明は、これら従来の諸欠点を適確に除去し
ようとするもので、ゴム栓類の取出、送出に人手
を要することなく密閉接続したままで処理でき取
扱い容易で安全に殺菌処理作業ができるゴム栓滅
菌装置における定量排出装置を、構成簡単で、か
つ安価に提供することを目的とするものである。

また本発明では滅菌処理してもゴム栓類のブリ
ツジ現象を解消させると共に排出を能率的に行な
え、取出口からのゴム栓の排出量も定量間歇的に
導出できる装置とすることにある。

本発明は、ゴム栓類を収容して洗浄滅菌、乾燥
処理する圧力タンクに設けたゴム栓類取出口に、
該取出口を開閉しうる排出機構を備えた装置にお
いて、前記取出口を圧力タンクの底部に開口配備
し該取出口に接離するコーンバルブを昇降自在に
設けて取出口に連通し、圧力タンク壁を前記コー
ンバルブ周壁との間隙を含むゴム栓収容容積を可
変として、該収容容積に挿入係支されるゴム栓を
コーンバルブ底面で押出落下させる構成としたゴ
ム栓定量排出装置である。

図示のものにおいてゴム栓を給排するための開
閉自在の投入口２と取出口３とを有する圧力タン
ク１に洗浄水用の給液口４と排水口５とを設ける
と共に、無菌蒸気の給気口６を設け、前記取出口
３に連続した排出路７に定量排出機構８を介して
コーンバルブ９を備ている。

この圧力タンク１はタンク内をパンチングメタ
ルなどの多孔板の透水性隔壁１０で漏斗状に区画
して滅菌室１１とジヤケツト部１２を形成され、
少なくとも前記ゴム栓の投入口２及び取出口３は
滅菌室１１に直接連通下に圧力タンク１に開口配
備されている。さらに圧力タンク１には真空ノズ
ル１３が設けられタンク内に減圧を生ぜしめる構
成としてある。

前記定量排出機構８としてはタンク中央に上端
をタンク外に突出して垂設された支軸１４の上部
にシリンダ１５及び回転伝達機構１６を下端にコ
ーンバルブ９をそれぞれ配備されたものから成り
昇降動並びに回転自在に構成されている。

前記コーンバルブ９は漏斗状に形成された排出
路７を嵌合密閉しうるテーパ状の外周９′を有し、
前記シリンダ１５の上下動により圧力容器１の開
閉或いはゴム栓の押出排出を行う。この場合、シ
リンダ１５のストロークにより排出されるゴム栓
の量が規定される。またこのコーンバルブ９には
ブリツジ解消用の針金状撹拌翼１７が備えられ、
前記回転伝達機構１６により支軸１４が回転する
ことで撹拌するようにしてある。さらに支軸１４
の下端のコーンバルブ９並びに排出路７の形状と
しては第２図に詳細を示すように支軸１４の下端
は前述のように上方に向つて外周が漸増するテー
パ状の密閉用外周９′、これに連続して上方には
外周が漸減したテーパ状部９″を設け、支軸１４
を上げる時に該テーパ状部９″と隔壁１０との間
に堆積したゴム栓のブリツジを効果的に解消でき
るようにしてあり、円滑な定量排出が行なえるも
のである。

前記透水性隔壁１０としては固液分離と排水と
を良好適確に行なえるようになつているが、金網
など耐熱透水性部材なら選んで用いられうる。ま
た取出口３は前記透水性隔壁１０で排水路を形成
する隙間を容器間に設けて容器底部にピツトとし
て構成され、該取出口３を開閉するコーン状の開
閉バルブ９を備えている。

なおこの開閉バルブ９に設けた撹拌翼１７は針
金部材をもつてリング状で放射状に突設してある
が、板状の捻れ羽根或いは棒状突杆を複数突設
し、撹拌機能とブリツジ解消機能を効果的に持た
せるように考慮してある。

図中、１８は給気口６を設けた散気パイプ、１
９は給液口４に連絡された給液管でそれぞれ滅菌
室１１内周接線方向に開口させ、旋回流を生じさ
せるようにしてある。２０は冷水路、２１は無菌
蒸気給液口、２２は軸受、２３はオーバフロー
管、２４はシリンダサポート、２５，２６は止
弁、２７は蓋開閉操作用のハンドル、２８は支脚
である。

第３図例では圧力タンク１の取出口３に連なる
排出路をゴム栓を重力で落下させるシユート２９
としたものであるが、第４図例のように高さをと
れない場合にはフイーダ３０として処理済のゴム
栓を人手に触れずに次工程の密栓作業へ自動的に
搬送するのがよい。

しかして投入口２から滅菌すべきゴム栓を圧力
タンク１の滅菌室１１に投入したのち給液管１９
から水を入れ、散気パイプ１８からエアを供給し
てバブリングした後、止弁２５を開けて排水す
る。その後給液管１９から温水を注入し、121℃
ゲージ圧1.1atm下に無菌蒸気供給口２１から無
菌蒸気を吹きこんで滅菌し、排水する。この場
合、湯の中で加熱するとゴム栓同志が溶着しにく
く適宜手段により撹拌流を伴なわせるとゴム栓が
摩耗しにくい効果がある。

しかる後圧力を抜き冷水路２０に冷水を流過さ
せて圧力タンク１を冷却し、真空ノズル１３で−
750mmHgの真空状態にして乾燥させる。この場合
露点−50℃以下の微量の空気を入れながら乾燥す
ると短時間で乾燥させることができる。

乾燥終了後、バルブ９をシリンダ１５で一定の
ストロークで昇降させゴム栓を定量づつ次工程へ
密閉接続下で送出させるものである。払出しにお
いてゴム栓同志がブリツジ状を呈しても撹拌翼１
７及びコーン状バルブ９の回転・昇降動により効
果的に解消され円滑な定量送出が行なわれるもの
である。

本発明はゴム栓類を収容して洗浄滅菌乾燥処理
する圧力タンクに設けたゴム栓類取出口に、該取
出口を開閉しうる排出機構を備えた装置におい
て、前記取出口を圧力タンクの底部に開口配備し
該取出口に接離するコーンバルブを昇降自在に設
けて取出口に連通し、圧力タンク壁と前記コーン
バルブ周壁との間隙を含むゴム栓収容容積を可変
として、該収容容積に挿入係支されるゴム栓をコ
ーンバルブ底面で押圧落下させることにより、人
手によらず衛生的に滅菌済のゴム栓を次工程へ密
閉下に定量づつ円滑に排出できるゴム栓等の定量
排出装置を構成簡単かつ安価に提供することがで
き、実用上極めて大なる効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は縦断側
面図、第２図は一部拡大縦断面図、第３図及び第
４図はそれぞれ使用状態のフローシートである。 １……圧力タンク、２……投入口、３……取出
口、４……給液口、５……排水口、６……給気
口、７……排出路、８……定量排出機構、９……
コーンバルブ、１０……透水性隔壁、１１……滅
菌室、１２……ジヤケツト部、１３……真空ノズ
ル、１４……支軸、１５……シリンダ、１６……
回転伝達機構、１７……撹拌翼。

【特許請求の範囲】

１ 沃素を含む広スペクトル抗菌組成物の製造方
法において、沃化物、溶媒および沃素の溶液を形
成し、その溶液を皮膚医学的に許容しうる感圧性
粘着物と反応させることより成る、皮膚と接触さ
せておく時に防腐性広スペクトル抗菌活性を示す
組成物を改良した抗菌組成物の製造法。 ２ 沃化物、沃素および皮膚医学的に許容しうる
感圧性粘着物の安定な化学複合物より成る皮膚と
接触させておく時に防腐性広スペクトル抗菌活性
を示す抗菌組成物。 ３ 皮膚医学的に許容しうる感圧性粘着物は実質
的に酸成分を含まない、特許請求の範囲第２項記
載の組成物。

Claims (1)

1. に昇降自在に圧力容器内に吊垂配備されているも
   のである特許請求の範囲第４項記載のゴム栓定量
   排出装置。 ６ 前記コーンバルブが、周面に放射状にリング
   状突杆を配備したものである特許請求の範囲第４
   項又は第５項記載のゴム栓定量排出装置。 ７ 前記コーンバルブが、周面に翼片を備えたも
   のであつて小径部と大径部とを有する円錐体から
   なり、少なくとも最大大径部がバルブ底面より上
   方所定高さ位置にあるものである特許請求の範囲
   第４項、第５項又は第６項記載のゴム栓定量排出
   装置。 ８ 前記コーンバルブが、前記圧力容器上部より
   容器内に吊垂された支軸に備えられたものであつ
   て、該支軸を駆動用シリンダを介して回転伝達機
   構に連絡されているものである特許請求の範囲第
   ５項、第６項又は第７項記載のゴム栓定量排出装
   置。 ９ 前記圧力容器が、容器内を多孔板で漏斗状に
   区画された滅菌室とジヤケツト部とを有している
   ものであつて前記漏斗状多孔板の底面に取出口を
   形成したものである特許請求の範囲第６項乃至第
   ８項のいずれか一つの項記載のゴム栓定量排出装
   置。 １０ 前記取出口が、逆円錐状に形成された容器
   底部に開口されたものであつて、排水路を有して
   いるものである特許請求の範囲第９項記載のゴム
   栓定量排出装置。 １１ 前記取出口が、排出路に連なつているもの
   であつて、該排出路を止弁を介して次工程のゴム
   栓をびんに装着する自動機へのフイーダに連絡さ
   れているものである特許請求の範囲第９項又は第
   １０項記載のゴム栓定量排出装置。