JPH0149497B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は調剤指示装置に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、病院の薬局においては、短時間に多数
の処方箋を受付けて迅速に調剤作業を行わなけれ
ばならないことから、作業能率を向上させるた
め、調剤作業をその内容に応じて複数の作業に分
類してそれぞれ別々の作業者が分担して調剤を行
つている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、従来は、各作業者が自分の調剤
すべき作業内容を処方箋の記載中から選び出さな
ければならないため、その選び出しに熟練を要す
るうえ、時間がかかるし、急ぐと間違いを生じて
調剤過誤につながりやすく、また調剤すべき作業
内容を正しく選び出すことができても、急ぐあま
り調剤すべき薬剤容器を取違えて別の薬剤容器に
よつて調剤作業を行うと調剤過誤が発生し、過誤
投薬につながる危険があり、したがつて、自分が
調剤すべき作業内容を処方箋の記載中から選び出
すことに熟練した作業者でないと調剤作業が滞つ
てしまうし、また熟練した作業者であつても薬剤
容器の取違えによる調剤過誤を防止することは困
難である等の問題点があつた。

この発明は上記従来のもののもつ問題点を解決
して、調剤すべき薬剤の調剤情報を調剤作業ごと
に作業者に指示するとともに、薬剤容器の取違え
による調剤過誤の発生を未然に防止することので
きる調剤指示装置を提供することを目的とするも
のである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は上記目的を達成するため、調剤すべ
き薬剤の調剤情報を入力する手段と、前記入力手
段によつて入力された調剤情報を調剤作業別に分
類して各調剤作業ごとに表示する少なくとも１つ
の表示手段と、前記各表示手段に対応して設けら
れて薬剤容器を識別する手段と、前記各識別手段
の識別内容とそれに対応した前記各表示手段の表
示内容とを比較して、前記各識別手段が識別した
薬剤容器がそれに対応した前記各表示手段に表示
された薬剤と相違したとき警報を発する手段とを
具えたものである。

〔作用〕

この発明は上記手段を採用したことにより、調
剤すべき薬剤の調剤情報を調剤作業ごとに作業者
に指示し、また薬剤容器の取違えが起きると警報
を発することとなる。

〔実施例〕

以下、図面に示すこの発明の実施例について説
明する。

第１図はこの発明の一実施例を示し、２１，２
１，……は置台２および操作パネル３を具えた箱
状の端末装置であつて、置台２には識別器４が設
けられ、また操作パネル３には表示器５、警報器
６およびアクセスキー７が設けられ、さらに各端
末装置２１内にはバツフア８およびコントローラ
９が設けられていて、これらの端末装置２１，２
１，……は分類された調剤作業別にそれぞれ設け
られるものである。

識別器４は第２〜４図に示すように薬剤容器１
０の種類を識別するものであつて、中央に形成さ
れた円形凹部１１内に８個のホール素子１２，１
２，……が円周方向に均等に配設され、またその
外側にも同様のホール素子１３，１３，……が円
周方向に均等に配設されている。薬剤容器１０の
底部には装着部材１４の弾性を有する筒状部１５
が圧入して一体に装着されるようになつていて、
装着部材１４の底部に円形凹部１１と嵌合するよ
うに形成された円形凸部１６には、ホール素子１
２，１２，……に対応した円周上に１箇所だけ永
久磁石片（ラバーマグネツト）１７が配設され、
またホール素子１３，１３，……に対応した８箇
所のうち特定の箇所には永久磁石片（ラバーマグ
ネツト）１８，１８，……が配設されている。こ
れらの永久磁石片１７，１８，１８，……は接着
等によつて装着部材１４に固定されていて、永久
磁石片１７は円周方向の原点位置を示すものであ
り、また永久磁石片１８，１８，……は薬剤容器
１０の種類（たとえば内容薬品名）を永久磁石片
１７による原点位置を基準として円周方向に８ビ
ツトのバイナリコードで示すものがある。そして
図示してないが、ホール素子１２，１２，……に
はそのうちのいずれか１個が永久磁石片１７を検
出したとき確認音を発生する適宜の発音部材が接
続されている。

表示器５は、バツフア８に一時蓄えられた調剤
すべき薬剤の種類（たとえば薬品名）および量
（たとえば重さ）を、調剤作業ごとに文字および
数字等によつて表示するものである。警報器６
は、識別器４が識別した薬剤容器１０の種類と表
示器５に表示された薬剤の種類とを比較して、両
者が相違したとき警報を発するものである。アク
セスキー７は、表示器５に表示されている調剤情
報に代えて、つぎに調剤すべき薬剤の種類および
量をバツフア８から呼出して表示器５に表示させ
るものである。バツフア８は、適宜の手段によつ
て入力される調剤すべき薬剤の調剤情報（薬剤の
種類および量）を一時蓄えるものである。コント
ローラ９は各部の動作を制御するものである。

また、第１図において２２は受付けた処方箋の
内容を入力する入力装置であつて、入力装置２２
は、調剤すべき薬剤の種類（たとえば薬品名）お
よび量（たとえば重さ）の他に、調剤年月日、患
者名、処方箋番号等を入力操作するキーボード２
３と、キーボード２３の入力操作を表示する
CRT２４と、キーボード２３の操作によつて入
力された調剤すべき薬剤の種類および量を調剤作
業別に分類処理してそれぞれ対応した端末装置２
１，２１，……に伝えるとともに、調剤年月日、
患者名、処方箋番号等を適宜処理するコントロー
ラ２５とを具えている。

上記の調剤指示装置は、受付けた処方箋の内容
を入力作業者が入力装置２２を使つて入力操作す
ると、入力された調剤すべき薬剤の種類および量
が調剤作業別に分類処理されてそれぞれ対応した
端末装置２１，２１，……に伝えられ、各端末装
置２１のバツフア８に一時蓄えられるとともに、
各端末装置２１ごとに、最初のものから順に調剤
すべき薬剤の種類および量が表示器５に表示され
る。

そこで各端末装置２１ごとに調剤作業者は、表
示器５に表示された薬剤の種類に相当した薬剤容
器１０を円形凹部１１と円形凸部１６とが嵌合す
るようにして置台２に置くと、ホール素子１２，
１２，……のいずれか１個が永久磁石片１７を検
出すればただちに確認音が発生するし、置いただ
けでは確認音が発生しない場合には作業者が薬剤
容器１０をわずかに回動させれば確認音が確実に
発生する。そのため作業者は、確認音の発生によ
つて、置台２に置いた薬剤容器１０が表示器５に
表示された薬剤の種類に相当した適正なものであ
ることを確認することができ、その薬剤容器１０
の内容薬を表示器５に表示された量だけ取出して
適正な調剤作業を行えることとなる。そしてその
調剤作業が終つたらアクセスキー７を押すと、つ
ぎに調剤すべき薬剤の種類および量が表示器５に
表示され、以後同様にして、作業者は、表示器５
に表示された調剤情報にしたがつて調剤作業を行
えることとなる。

また、作業者が間違つて表示器５に表示された
薬剤の種類とは別の薬剤容器１０の置台２に置い
た場合には、確認音に代えて、または確認音とと
もに、警報器６が警報を発する。そのため作業者
は、警報の発生によつて、置台２に置いた薬剤容
器１０が表示器５に表示された薬剤の種類とは別
の間違つたものであることを知ることができ、薬
剤容器１０を適正なものに交換したうえ、適正な
調剤作業を行えることとなる。

なお、上記実施例では識別器４の円形凹部１１
と装着部材１４の円形凸部１６とが嵌合するよう
に構成したが、識別器４に環状凸部を形成する一
方、装着部材１４に環状凹部を形成して両者が嵌
合するように構成してもよく、またその他適宜の
手段によつて識別器４と装着部材１４とを位置合
せするようにしてもよい。また上記実施例ではセ
ンサとしてホール素子１２，１３を使用し、かつ
被検出体として永久磁石片１７，１８を使用した
が、ホール素子１２，１３に代えて磁気抵抗素子
その他適宜の無接触式センサを使用してもよい
し、あるいはシートスイツチその他の接触式セン
サを使用してもよく、またセンサおよび被検出体
は円周方向に配設するのでなく、たとえば単に直
線に沿つて配設してもよいし、あるいはバイナリ
コードの各ビツトに対応したセンサおよび被検出
体をそれぞれ環状に構成してそれらを半径方向に
所定の間隔で同心的に配設してもよく、さらに８
ビツトのバイナリコードに限らず適宜のコード化
が可能である。

また、上記実施例では置台２に置かれた薬剤容
器１０が表示器５に表示された薬剤の種類に相当
した適正なものであるとき確認音が発生するよう
にしたが、確認音とは別に、当該薬剤の種類等を
印字装置その他適宜の出力装置によつて出力する
ことが好ましく、またこの出力装置に、薬剤容器
１０から取出した内容薬を秤量する適宜の秤量器
を連動させて、当該薬剤の秤量値も合せて出力す
ることが好ましく、そのようにすれば出力装置の
出力を監査その他に広く利用することができる。
また警報器６としては、音、光、その他適宜の手
段によつて警報を発するものが利用できる。さら
に調剤すべき薬剤としてたとえば散剤および錠剤
が処方箋に記載されている場合、入力装置２２を
使つて入力操作した調剤情報のうち散剤に関する
ものはそれに対応した端末装置２１，２１，……
に転送し、錠剤に関するものは適宜の錠剤分包機
に転送して処理するように構成することができ、
その他この発明は上記実施例の種々の変更、修正
が可能であることはいうまでもない。

〔発明の効果〕

この発明は上記のように構成したので、表示手
段によつて、調剤すべき薬剤の調剤情報を調剤作
業ごとにその作業者に指示することができるか
ら、調剤作業者は処方箋を見て自分の調剤すべき
作業内容を処方箋の記載中から選び出す必要がな
く、そのため作業内容の選び出しに熟練を要しな
いし調剤作業を迅速に行うことができ、とくに表
示手段を調剤作業別に複数設けた場合には、複数
の調剤作業を同時並行的に処理することができる
ため、処方箋に示された調剤作業が多ければ多い
ほど、それを順次処理する場合に比べてきわめて
短時間で迅速に処理することができる。また、警
報が発せられるか否かによつて、その薬剤容器が
表示手段に表示された適正な薬剤であるか否かを
確認することができ、しかも表示手段には処方箋
に示された調剤作業に必要なすべての薬剤が表示
されるのでなく、調剤作業ごとにそれに必要な薬
剤が表示されるから、たとえば、ある調剤作業を
行う作業者がそれに必要な薬剤容器を、間違つ
て、処方箋に示された他の調剤作業の薬剤と一致
するか否か確認するようなことが起こり得ず、そ
のため薬剤容器の取違えによる調剤過誤の発生を
未然に防止することができ、したがつて、調剤作
業をどんなに急いでも過誤投薬につながるおそれ
がなく、病院の薬局等において広く利用して、調
剤作業能率の向上と投薬安全性の確保とを図るこ
とができる等のすぐれた効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す説明図、第
２図は第１図に示す端末装置の要部の拡大縦断面
図、第３図は第２図の識別器の平面図、第４図は
第２図の装着部材の底面図である。 ２……置台、３……操作パネル、４……識別
器、５……表示器、６……警報器、７……アクセ
スキー、８……バツフア、９……コントローラ、
１０……薬剤容器、１１……円形凹部、１２……
ホール素子、１３……ホール素子、１４……装着
部材、１５……筒状部、１６……円形凸部、１７
……永久磁石片、１８……永久磁石片、２１……
端末装置、２２……入力装置、２３……キーボー
ド、２４……CRT、２５……コントローラ。

【特許請求の範囲】

１ ゴム栓類を収容して洗浄滅菌、乾燥処理する
圧力タンクに設けたゴム栓類取出口に、該取出口
を開閉しうる排出機構を備えた装置において、前
記取出口を圧力タンクの底部に開口配備し該取出
口に接離するコーンバルブを昇降自在に設けて取
出口に連通し、圧力タンク壁と前記コーンバルブ
周壁との間隙を含むゴム栓収容容積を可変とし
て、該収容容積に挿入係支されるゴム栓をコーン
バルブ底面で押出落下させることを特徴とするゴ
ム栓等の定量排出装置。 ２ 前記取出口が、逆円錐状のテーパ面で形成さ
れているものである特許請求の範囲第１項記載の
ゴム栓定量排出装置。 ３ 前記取出口が、前記圧力容器内を漏斗状に区
画された多孔板の底面に臨ましめられて設けられ
ているものである特許請求の範囲第２項記載のゴ
ム栓定量排出装置。 ４ 前記コーンバルブが、前記取出口周面に嵌合
されるコーン状底部を有する円錐体から成るもの
である特許請求の範囲第２項又は第３項記載のゴ
ム栓定量排出装置。 ５ 前記コーンバルブが、支軸によつて回転並び