JPH0144720Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は比較的間口の広い場所に用いる門扉に
関するもので、特にその転倒を防止する構造を有
するものである。

この種の門扉には、門扉の進行方向に対して直
交する方向の両側に車輪を備えた台枠を有し、こ
の車輪がレール上を走行するものと、車輪が地表
をそのまま走行するものとがあり、前者では転倒
防止のため、レールの段部に爪を掛けたものがあ
るが、（実公昭55−6959号）後者では適当な構造
が提案されていない。

本考案は、近年地表を平坦にコンクリートで仕
上げる門が多くなつたことに注目し、車輪が地表
を走行する門扉に適する転倒防止構造を考案した
もので、以下図面に例示する実施例について説明
する。

１は門扉本体、２は台枠であり、門扉本体１は
各種の構造が採用出来、その長さ、高さも特定さ
れないが、本実施例では両端の下方に門扉本体１
と直交する方向に台枠２を固定し、この台枠２の
両側には各々車輪３が取り付けられている。従つ
て、本考案の門扉は地表上を車輪３に案内されて
走行し、門扉は自立しており、門扉本体１の高さ
および重さに応じて台枠２の車輪の間隔を延長す
れば、門扉本体１に不測の力が加わらない限り転
倒しないものである。

本考案の転倒防止の構造は、門扉本体１に台風
などにより大きな力が加わり、前記した台枠２の
みでは支持出来ない場合に作用するものであり、
地表に埋設した例えばＣ型材のように、上方の開
口溝４が折曲された係止部５で狭められている案
内溝６と、この案内溝６内を摺動する係止片７と
から成るものである。

係止片７は、つば付きローラ１２から成り、こ
のつば付きローラ１２は、第２図から第４図に示
すように水平方向に回転するものであり、台枠２
の下方の中央にねじ止めされた基枠８に下方に向
つて固定された軸１１に対し、直交する方向に回
転するように嵌合されている。従つて、このつば
付きローラ１２が案内溝６内を摺動した場合、案
内溝６の係止部５と接すると、水平方向に回転
し、円滑に摺動することが可能である。そして、
門扉に対し不測の力が加わつた場合において、案
内溝６の係止部５とつば付きローラ１２から成る
係止片７とが係止して門扉の転倒を防ぐことが出
来るものである。

以上述べたように本考案にかかる門扉の転倒防
止構造は、案内溝を地表に埋設するように構成し
たので、通行に支障がないと共に従来のように門
内を車等が出入りすることによつて案内溝が歪む
ことがない。

さらに係止片をつば付きローラで構成し、該係
止片が案内溝を摺動するように構成したので、係
止部との摩擦が小さくなり門扉をスムーズにしか
も静かに開閉することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の斜視図、第２図および第３図は
本考案の一実施例の要部の一部断面図、第４図は
第３図の−断面図である。 １……門扉本体、２……台枠、３……車輪、４
……開口溝、５……係止部、６……案内溝、７…
…係止片、８……基枠、１１……軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 門扉本体１の下方に門扉本体１と直交する方向
   に台枠２を固定し、この台枠２に取り付けた車輪
   により地表を走行するものにおいて、上方の開口
   溝４が係止部５で狭められている案内溝６と、こ
   の案内溝６内を摺動する係止片７とから成り、案
   内溝６が地表に埋設され、係止片７が、台枠２の
   下方にねじ止めされた基枠８に下方に向つて固定
   された軸１１に対し、直交する方向に回転するよ
   うに嵌合されたつば付きローラ１２からなる門扉
   の転倒防止構造。