JPH0142452Y2 - - Google Patents

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JPH0142452Y2
JPH0142452Y2 JP19132083U JP19132083U JPH0142452Y2 JP H0142452 Y2 JPH0142452 Y2 JP H0142452Y2 JP 19132083 U JP19132083 U JP 19132083U JP 19132083 U JP19132083 U JP 19132083U JP H0142452 Y2 JPH0142452 Y2 JP H0142452Y2
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JP
Japan
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inorganic powder
powder
brown algae
present
zoospores
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JP19132083U
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JPS6098359U (ja
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  • Cultivation Of Seaweed (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磯焼け岩礁地帯や砂泥地帯等褐藻類の
育成が不能な場所でも、海中に展張させるのみで
浮遊する褐藻類の遊走子を容易に着生せしめ且こ
れを保護し、而も生長に伴う根拡に際してもこれ
を十分に絡着固定させ、自然条件のもとで多量に
且大型海藻に育成可能な褐藻類の増養殖ロープに
関するものである。
コンブやワカメ等の褐藻類は食用としての大き
な需要の他に、アワビ、ウニ、サザエ等の磯付生
物もこれら褐藻類を餌料摂取しながら生長するも
のであるから、褐藻類の消費量は極めて膨大なも
のである。
この褐藻類は比較的低水温で而も根着生長でき
る岩礁地帯を育成場所としているものであるが、
近年港湾施設や臨海構築物等の増設による海流変
化とともに、工場や家庭排水中に多量のリンや窒
素或いは汚濁物等が排出されることから、海水の
豊栄養化やヘドロ類の堆積等により海洋環境が変
化し、特定の藻類や生物例えば石灰藻や群体ボヤ
等が異常に繁殖しこれらが岩礁面に付着し且占拠
する結果、秋、冬期に折角多量の遊走子が放出さ
れてもこれら石灰藻や群体ボヤ等の占拠によりそ
の着圧が阻止されて育成ができず、加えて最近ア
ワビ、ウニ、サザエ等磯付生物の需要が急速に増
大していることから、その増産手段として多量の
稚仔が放流飼育され、これらによる餌料摂取とが
相埃つて岩礁地帯に褐藻類が全く滅失してしまう
所謂磯焼け現象が急速に拡大されつつあり、益々
褐藻類の供給不足が深刻な問題となつておりその
増養殖化が強く要望されている。
これがため現状においては第1図及び第2図に
示す如く、遊走子の着生が比較的良好なポリビニ
ルアルコール系合成繊維スパン糸を撚製した種糸
Aに一旦遊走子を人工的に着生(人工採苗)させ
たるうえ、この採苗された種糸Aをポリオレフイ
ン系合成繊維を撚製してなる適宜分径の幹綱Bに
螺回させ、若しくは、該種糸Aを細かく切断した
小片を幹綱Bのストランド間に多数挾持させて海
中に展張し、その増養殖化を図つている。
然るに人工採苗は採苗のための技術管理の難し
さに加え採苗施設にも莫大な費用を要し、而もス
パン糸を用いた種糸Aの外表面には繊細な毛羽が
多量に突出しているため、該毛羽に採苗された遊
走子はその生長肥大とともに流水抵抗を大きく受
け容易に該毛羽が切断し、折角育成した褐藻類の
幼体が流失する結果となるため予め毛羽を焼去さ
せる作業を要するばかりか、種糸Aを幹綱Bに螺
回させ或いはその切断小片を挾持させるためには
多大な労力時間を要する等施設の造成コストが割
高となり、而も遊走子が次第に生長し根拡する際
にも幹綱Bは単に合成繊維を撚製したものである
から素材的な撥水性や離形性とともに、合成繊維
ロープ特有の緻密撚合による構造的面からその絡
合性や固着性に劣り、大型海藻として育成中に大
きな流水抵抗や波浪抵抗を受けて度々剥離流失が
起り生産収量が著るしく減少したり、更には種糸
Aや幹綱B等はその比重がせいぜい0.9〜1.2程度
のものであつて、反面褐藻類はその生長に伴い葉
部に浮力を保持して海中で林立状に育成するもの
であるから、大型海藻に生長するに従い浮力が増
大され種糸Aや幹綱Bが水面近くまで浮場され、
葉部が日焼し品質の低下が起つたり遊走子の生殖
機能が阻害される結果ともなり、更には浮力増加
のために施設の固定力が喪失されて施設の移動や
流失事故も度々発生する危険がある。
本考案はかかる問題を解決する褐藻類の増養殖
ロープを提供するものであつて、以下に本考案実
施例を図に基づき詳述すれば第3図は本考案に用
いる嵩高糸の断面説明図、第4図は同斜視図、第
5図は撚製による本考案の斜視図であつて、嵩高
糸1は厚さが8〜24μのポリエステルフイルム1
Aの一側面に、その粒径が4〜12μの鉄粉、ガラ
ス粉若しくは石粉よりなる無機質粉体1Bが適宜
の接着剤1Cで貼着されてなり、而も所要の倍率
で延伸を施すことにより無機質粉体1Bはその長
手方向に相互に隔離されて着生凹陥部1Dが多数
形成されるとともに、該延伸に伴いポリエステル
フイルム1A側と無機質粉体1B貼着側との巾方
向の収縮差の相違が生じ、無機質粉体1B貼着面
を外側にしてその両側縁1E,1E′が内側に巻回
変形するものであつて、延伸倍率を大きくする程
巾方向の収縮率も大きくなりポリエステルフイル
ム1A側と無機質粉体1B貼着側との収縮差が
益々大きくなるため、延伸倍率を増大させること
により嵩高糸1の断面形状は次第に第3図Aから
Cの如き形状に巻回変形される。無論いづれの形
状の物でも使用できることはいうまでもない。
ポリエステルフイルム1Aは通常数倍乃至拾数
倍に延伸が可能なるものであるが、本考案に用い
る嵩高糸1は無機質粉体1Bをその一側面に貼着
させたるうえ延伸を施すため、あまり高倍率で延
伸を施する無機質粉体1Bが剥離する危険がある
ため、好ましくは1.5〜2.5倍程度の延伸で諸物性
を十分保持できるよう、予め二軸方向に延伸され
たポリエステルフイルムを用いることが得策であ
る。そしてポリエステルフイルム1Aは比較的剛
性が大きいため、あまり肉厚な場合には非常に硬
くなつて撚製や組編加工が難かしくなり、反面極
度に薄くなると柔軟性や屈撓性が大きく発揮され
て、使用時における流水抵抗や波浪抵抗で容易に
変形や屈曲を起し、折角着生した遊走子を離脱さ
せたり或いは生長途上の褐藻類を剥離させたりす
る結果となるため、その厚さは8〜24μの範囲で
選択すべきである。
他方無機質粉体1Bは撥水性や離形性等遊走子
の着生阻害要因がなく且高比重で、而も接着剤1
Cで容易にポリエステルフイルム1Aと貼着でき
るような接着性に優れたものであることから、鉄
粉、ガラス粉或いは石粉より選択されるものであ
り、その粒径は延伸に伴い形成される着生凹陥部
1Dの深さが、体長略6〜8μの遊走子の着生並
びに着生後の遊走子を流水抵抗や波浪抵抗から保
護するに足る遊走子の体長の0.5〜1.5倍程度で形
成されるように4〜12μの物が選択されてなるも
ので、この粒径が更に大きくなると燃製や組編加
工時或いは使用時における外部摩擦で剥離し易く
なる事に留意すべきである。更に該無機質粉体1
Bは、必要以上に多量に貼着させても却つてポリ
エステルフイルム1Aとの貼着性が劣り、延伸に
伴う剥離量を増大させるのみとなるため、その貼
着量は延伸後における嵩高糸1の実質比重が少な
くとも1.4以上好ましくは1.7〜2.1程度になる程度
に貼着させることが望まれる。
かくしてなる嵩高糸1の所要本数を撚製して一
旦嵩高糸ストランド2Aとなしたる後、該嵩高糸
ストランド2Aの2乃至4本を撚合して本考案2
が形成される。無論撚合に代えて嵩高糸ストラン
ド2Aの8乃至32本を組編したものでも目的が達
成される。
第6図は本考案の使用態様図であつて、所要の
長さに形成された本考案2に所定間隔毎に浮子体
30に連絡されてなる吊下綱40を結着するとと
もに、本考案2が移動或いは流失せぬように適宜
の係止具50より延出された係止綱60を適宜個
所に結着し、通常水面下2〜20m程度の海中に展
開使用するものである。
本考案は上述の如き構成よりなるものであつ
て、厚さが8〜24μのポリエステルフイルムの一
側面に、その粒径が4〜12μの鉄粉、ガラス粉若
しくは石粉よりなる無機質粉体が貼着されてな
り、而も延伸により無機質粉体相互が長手方向に
隔離されて着生凹陥部が形成され、且無機質粉体
貼着面を外側にしてその両側縁を内側に巻回変形
してなる嵩高糸を用いて撚製若しくは組編されて
なるため、目付が軽くあがりコスト的に安価とな
るばかりか適度の剛性を保持するため、流水抵抗
や波浪抵抗が付加されても変形や屈曲等が発生せ
ず、加えて本考案の外表面には無機質粉体及び該
無機質粉体相互が隔離されて着生凹陥部が露出し
ているため、浮遊する遊走子が着生し易く且この
着生した遊走子が着生凹陥部の構造面からその離
脱を防止し保護するため、着生率が極めて良く而
も天燃採苗がなしえることとなる。そして更に本
考案は嵩高糸を撚製若しくは組編してなるため撚
製或いは組編密度が粗く、所謂空隙が多数存在し
た構造となるため遊走子の生長に伴う根拡に際し
ても、該空隙内に根拡絡着でき固着性が高まり、
大型海藻に育成させても剥離流失がなくなり生産
収量が著るしく増大するばかりか、比重も大きく
形成されてなるため、多量且大型海藻の育成をな
しても浮場が防止され日焼けによる品質低下や遊
走子の生殖機能を阻止することがなくなり、且施
設の初期固定性が保持され長期に亘つて安全に施
設保全ができる等、極めて多くの利点を有する褐
藻類の増養殖ロープである。
【図面の簡単な説明】
第1図及第2図は従来品の使用態様図、第3図
は本考案に用いる嵩高糸の断面説明図、第4図は
同斜視図、第5図は撚製による本考案の斜視図、
第6図は本考案の使用態様図。 符号の説明、1……嵩高糸、1A……ポリエス
テルフイルム、1B……無機質粉体、1C……接
着剤、1D……着生凹陥部、2……本考案、2A
……嵩高糸ストランド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 厚さが8〜24μのポリエステルフイルムの一側
    面に、その粒径が4〜12μの鉄粉、ガラス粉若し
    くは石粉よりなる無機質粉体が貼着されており且
    その比重が少なくとも1.4以上で而も延伸により、
    無機質粉体相互が長手方向に隔離されて着生凹陥
    部が形成されており且無機質粉体貼着面を外側に
    してその両側縁を内側に巻回変形してなる嵩高糸
    を用いて撚製若しくは組編されたことを特徴とす
    る褐藻類の増養殖ロープ。
JP19132083U 1983-12-12 1983-12-12 褐藻類の増養殖ロ−プ Granted JPS6098359U (ja)

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JP19132083U JPS6098359U (ja) 1983-12-12 1983-12-12 褐藻類の増養殖ロ−プ

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Publication Number Publication Date
JPS6098359U JPS6098359U (ja) 1985-07-04
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