JPH0142013Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は各種データのデジタル表示を行なう
電子式デジタル表示秤に関するものである。

従来、電子式デジタル表示秤（以下電子秤と略
す）は、被計量物の重量を検出してこの重量デー
タをＡ／Ｄ変換し、さらに計数、演算などして秤
の種類に対応した各種データをデジタル表示する
ものであり、例えば料金秤の場合には、重量検出
部をもつ秤本体と、この秤本体に各種の指令、デ
ータの入力などを行なう操作部と、各種のデータ
（例えば単価、重量、値段など）をデジタル表示
する表示部とを基本構成としている。

ところで、秤本体に被計量物を載せる場合に
は、作業性の面から、秤本体については、秤本体
の厚さが薄く被計量物を持上げるべき距離が小さ
いことが必要とされ、一方、操作部および表示部
については、秤本体の周囲、すなわち前後、左右
および上方において障害物にならないこと、およ
び極力大きくして操作し易く見易くすることが必
要とされている。

そこで、操作部および表示部が障害物とならな
いように秤本体の前面にこれら操作部および表示
部を設けたものが知られているが、秤本体を薄く
するとこれらを設けるための十分な取付けスペー
スを確保することができないため、前記操作部お
よび表示部が小さくなつて操作しにくくなつたり
見にくくなつたりするという問題が生じる。ま
た、秤本体の前面を傾斜させて十分な取付スペー
スを確保しようとすると、秤本体の占有面積が大
きくなつてしまうという新たな問題が生じる。

この考案は前記の事情を考慮して提案されたも
ので、秤本体と別体のホルダーに支持された操作
部を秤本体の側面に取り付けかつこの操作部の上
部に表示部を設けるとともに、操作部の操作面を
秤本体の秤量皿に対して傾斜させかつ表示部の表
示面を操作面に対して角度を持たせることにより
計量作業における作業性が良好な電子秤を提供す
ることを目的とするものである。

以下、この考案を図面に示す料金秤に適用した
実施例に基づいて説明する。

第１図および第２図はこの考案の第１実施例を
示すもので、図中符号１で示すものは電子式デジ
タル表示秤の秤本体である。この秤本体１は、上
面に設けられた水平な秤量皿２に載せた被計量物
の重量を検出して、この重量検出信号をＡ／Ｄ変
換器によつてデジタル信号化し、内蔵された中央
処理装置によつて演算処理するとともに、操作部
３の指令などによつて被計量物の重量、値段など
を表示部４に表示させるものである。

前記操作部３は秤本体１と別体の操作部ホルダ
ー５に取り付けられており、秤量皿２を含む平面
より上の位置で、かつテンキー、フアンクシヨン
キーなどが設けられた操作面３ａを斜上方に向け
るように傾斜した状態で秤本体１の一側面１ａに
脱着可能に取り付けられている。一方、操作部ホ
ルダー５の上部には、前記表示部４の表示部ケー
ス６が取り付けられており、この表示部４の例え
ば数字セグメント、表示ランプなどが設けられた
表示面４ａは、前記操作部３の操作面３ａと互い
に角度をもつように、例えば秤量皿２に対して垂
直に設けられている。また、前記表示部ケース６
はその下部に形成された突出部６ａを前記操作部
ホルダー５の上部に形成された嵌合孔５ａに嵌め
込んでボルト７を締め付けることによつて操作部
ホルダー５に脱着可能に取り付けられている。

一方、第３図はこの考案の第２実施例を示すも
のである。

この第２実施例の電子秤は、操作部３の操作部
ホルダー５と表示部４の表示部ケース６との間を
接続アーム８で連結して、表示部４の高さを変え
ることによつて表示を見易くしたものである。こ
の場合、接続アーム８の下端は操作部ホルダー５
の嵌合孔５ａに挿入され、上端は表示部ケース６
の突出部６ａに嵌め込まれている。

なお、前記第２実施例においては表示部４の高
さのみを高くしたが、操作部３、表示部４の両者
を高くすることが必要な場合は、操作部３と表示
部４とを直接連結した状態で操作部３と秤本体１
との間を接続スタンドによつて連結すれば良い。

さらに、第４図はこの考案の第３実施例を示す
もので、操作部３および表示部４を秤本体１の後
側の側面１ｂに取り付けたものである。

また、操作部３および表示部４の取り付け箇所
は、前記各実施例に限らず電子秤の設置条件、計
量作業の作業条件に応じて、秤本体の前記実施例
以外の他の面にしてもよい。

なお、これまでの例では主として料金秤につい
て説明したが、重量秤、計数秤においてもこの考
案に係る技術を適用し得ることは勿論である。

しかして、この考案では電子秤の操作部を秤本
体と別体の操作部ホルダーに支持させて秤本体の
側面に取り付けるとともに、この操作部の操作面
を秤本体に対して傾斜させ、さらにこの操作部の
上部に取り付けた表示部の表示面と操作面との間
に角度を持たせるようにしたから、秤本体を薄く
した場合でも操作部および表示部が影響を受ける
ことがなく、これらを大きくすることができると
ともに、秤量皿の周囲から障害物をほとんどなく
すことができる。また、操作部の上部に表示部を
設けることによつて、この表示部を操作者の目の
位置に近付けることができて表示が見易くなると
ともに、操作部を傾斜させることによつて人間工
学的に操作者の目の位置より手が低くなつて操作
性を向上させることができるなどの効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はこの考案の第１実施例を示す
もので、第１図は斜視図、第２図は操作部と表示
部との接合部の部分断面図である。第３図はこの
考案の第２実施例を示す側面図であり、第４図は
この考案の第３実施例を示す斜視図である。 １……秤本体、１ａ……側面、２……秤量皿、
３……操作部、３ａ……操作面、４……表示部、
４ａ……表示面、５……操作部ホルダー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 秤本体の上面に設けられた秤量皿に載せた被計
   量物の重量を電気信号として検出し、この信号を
   操作部から入力されたデータ、指令などに従つて
   演算処理して表示部に被計量物の重量、値段など
   を表示させる電子式デジタル表示秤において、前
   記操作部が操作面を前記秤量皿に対して傾斜させ
   て操作部ホルダーに支持されて秤本体の側面に取
   り付けられ、この操作部の上部に前記表示部が表
   示面を操作面と互いに角度を持たせて取り付けら
   れたことを特徴とする電子式デジタル表示秤。