JPH0140680Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はタイプライター玩具に関する。従来よ
りタイプライター玩具として種々のものが開発さ
れてきたが、これらのものは一般に構造が複雑で
使用法も面倒であるという欠点があつた。

本考案は上記従来の欠点を解消し、構造が簡単
で使用法も容易なタイプライター玩具を提供する
ことを目的として為されたものであり、その要旨
とする構成は、タイプライター玩具を、基台と、
該基台の一側部に枢支されている押圧体とで構成
し、該押圧体を前記基台に押し付けるという所謂
ホツチキスと同様の簡単な操作で使用できるタイ
プライター玩具を提供することを目的として為さ
れたものである。

次に本考案のタイプライター玩具の一実施例を
図面に基づいて説明する。１は基台、２は基台１
の一側部に枢支された押圧体である。

前記基台１は、環状の台枠３と、該台枠３の一
側部に枢支軸４およびバネ４Ａによつて起伏自在
に取付けられている円弧状の押圧体取付部材５
と、前記台枠３の一側部（前記押圧体取付部材５
近傍）に枢支軸６によつて回動自在に枢支されて
いる用紙載置板７と、前記台枠３の他側部（前記
押圧体取付部材５の対向部）に枢支軸８によつて
矢頭方向に回動自在に枢支されていて、その先端
が前記用紙載置板７に設けた切欠９から突出し、
かつ該用紙載置板７を支持する押圧部材１０と、
該押圧部材１０の先端を前記切欠９から突出さ
せ、かつ該押圧部材１０を切欠９の一側縁９ａに
当接させることにより押圧部材１０を介して前記
用紙載置板７を傾斜状に支持しているバネ１１
と、前記台枠３に取付けた押圧体取付部材５の内
周側に設けられたスタツド１２にビス１３で止着
されて、前記用紙載置板７との間でプリント用紙
１４を挾持する透明の用紙押え板１５とで構成さ
れている。

一方、前記押圧体２は、矩形状の底板１６ａの
中央部に軸１６ｂを突設した環状の枠体１６と、
該枠体１６の前記底板１６ａとの間に環状のカー
ボン紙１７を挾着した状態で、該枠体１６内に回
動自在に嵌合されていて、周縁部下端には印字１
８ａが突設されていると共に上端の印字１８ａに
対応する位置には印字１８ａに見合う文字１８ｂ
が表示されている印字カートリツジ１８とで構成
されている。なお１８ｃは印字カートリツジ１８
の中心部に突設されたダイヤルであり、該ダイヤ
ル１８ｃの底面には軸受孔１８ｄが窪設されてい
て、該軸受孔１８ｄに前記軸１６ｂを嵌合するこ
とにより印字カートリツジ１８は軸１６ｂを中心
にして枠体１６内を回動するようになつている。
１９は印字カートリツジ１８の外周面に設けられ
た位置決め用の凹溝、２０は前記枠体１６の内周
面に設けられた弾性を有する凹溝係合爪片であ
り、これら凹溝１９と凹溝係合爪片２０とにより
所謂クリツク機構が構成されて、タイプしようと
する印字１８ａを押圧部材１０上に位置させるよ
うになつている。２１は枠体１６に設けられた印
字カートリツジ抜け止め用の係止片、２２は底板
１６に弾性をもたせるために軸１６ｂ周縁部に形
成されたコ字状の切抜部、２３は枠体１６の一側
部に取付けられる所謂イチゴのヘタの形状に模し
て作られた係止部材であり、該係止部材２３はビ
ス２４によつて枠体１６に固着されている。そし
て前記ビス２４及び係止部材２３を介して枠体１
６は、前記押圧体取付部材５に固着されていて、
前記枠体１６の先端を押圧すると、該枠体１６及
びこれを固着している押圧体取付部材５は枢支軸
４を支点にして基台１方向に倒れる（回動する）
ようになつている。

実施例のタイプライター玩具は上記の如き構成
であるから押圧部材１０の上に載るようにプリン
ト用紙１４を、用紙載置板７と用紙押え板１５の
間に挾む一方、カーボン紙１７を枠体１６の底板
１６ａと印字カートリツジ１８との間に挾んで、
該印字カートリツジ１８の先端を基台１上に押圧
すれば印字カートリツジ１８の印字１８ａはカー
ボン紙１７を介して押圧部材１０上のプリント用
紙１４に押し付けられて印字１８ａがプリント用
紙１４にタイプされることになるのであるが、こ
の際に押圧部材１０は枢支軸８を支点にして回動
してプリント用紙１４を、その裏側から印字１８
ａに擦り付けるので印字１８ａは、ただ単に印字
１８ａをプリント用紙１４に押し付ける場合に較
べて、より明確にタイプされることになるのであ
る。

以上説明したように本考案は、基台と、該基台
の一側部に枢支されている押圧体とからなり、前
記基台を、前記押圧体をその一側部に枢支してい
る台枠と、該台枠の一側部に回動自在に枢支され
た用紙載置板と、前記台枠の他側部に回動自在に
枢支されていて、その先端が前記用紙載置板の他
側部に設けた切欠から突出し、かつ該用紙載置板
を傾斜状に支持する押圧部材と、押圧部材の先端
を前記切欠から突出させているバネと、前記用紙
載置板との間でプリント用紙を挾持する用紙押え
板とで構成する一方、前記押圧体を、枠体と、該
枠体の底板との間にカーボン紙を挾着した状態
で、該枠体内に回動可能に嵌合されていて、周縁
部下端には印字等が突設されていると共に上端の
印字等に対応する位置には印字等に見合う文字等
が表示されている印字カートリツジで構成したの
で、所謂ホチキスを使用するのと同じ様な操作で
使用でき、しかも押圧部材でプリント用紙をその
裏側から擦るようにして印字等に押し付けるよう
にしたので従来のタイプライター玩具に較べて、
より明確なタイピングを可能にすることができる
という効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るタイプライター玩具の分
解斜視図、第２図は組立てた状態の断面図であ
る。 １……基台、２……押圧体、３……台枠、７…
…用紙載置板、９……切欠、１０……押圧部材、
１１……バネ、１４……プリント用紙、１５……
用紙押え板、１６……枠体、１６ａ……底板、１
７……カーボン紙、１８……印字カートリツジ、
１８ａ……印字、１８ｂ……文字。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台と、該基台の一側部に枢支されている押圧
   体とからなり、前記基台を、前記押圧体をその一
   側部に回動自在に枢支している台枠と、該台枠の
   一側部に回動自在に枢支された用紙載置板と、前
   記台枠の他側部に回動自在に枢支されていて、そ
   の先端が前記用紙載置板の他側部に設けた切欠か
   ら突出し、かつ該用紙載置板を傾斜状に支持する
   押圧部材と、該押圧部材を上方に付勢するための
   バネと、前記用紙載置板との間でプリント用紙を
   挾持する用紙押え板とで構成する一方、前記押圧
   体を、枠体と、該枠体の底板との間にカーボン紙
   を挾着した状態で、該枠体内に回動可能に嵌合さ
   れていて、周縁部下端には印字等が突設されてい
   ると共に上端の印字等に対応する位置には印字等
   に見合う文字等が表示されている印字カートリツ
   ジとで構成したタイプライター玩具。