JPH0140469Y2 - - Google Patents

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JPH0140469Y2
JPH0140469Y2 JP20209785U JP20209785U JPH0140469Y2 JP H0140469 Y2 JPH0140469 Y2 JP H0140469Y2 JP 20209785 U JP20209785 U JP 20209785U JP 20209785 U JP20209785 U JP 20209785U JP H0140469 Y2 JPH0140469 Y2 JP H0140469Y2
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rolling
reciprocating
broom
tea
tea leaves
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は製茶精揉機に関し、詳しくは、製茶精
揉機の各揉室の揉盤左右側縁にそれぞれ形成され
る溝部を前後往復運動する往復箒に係る。
〔背景技術とその問題点〕
製茶精揉工程は、蒸熱、粗揉、揉捻、中揉とつ
づく各工程で揉圧、乾燥されてきた茶葉に最後の
揉圧、加熱を行い、その含水率が約13%になるま
で茶葉を乾燥させると共に、その形状を整え、し
まりをつけるという意義を持つ。
このような製茶精揉工程は一般に第1図乃至第
2図に示すような精揉機を使用して実施される。
即ち、茶葉投入約10分前にコツク1を開きガス
バーナ2に点火して、揉盤3中央底部のダク木
4,4,……上で70℃〜75℃、両側の溝部5,5
底板上で160℃〜170℃になるまで揉釜6全体を予
熱する。
所定の温度に達したら運転スイツチを入れ始動
する。
そして、自動投入装置により、あるいは、人の
手によつて中揉工程を終えた茶葉を少しづつ樋
7,7上に投入する。樋7,7は左右往復運動を
しており、該樋7,7が中央の位置まで移動した
ときに丁度回転箒8,8が回つてきて樋7,7上
の茶葉を揉盤3内へと掃き込む。一方、主軸9に
固定されている揉手馬10は一定の周期で前後往
復運動をしており、その両端に取着されている葉
浚い11,11は揉盤3上に掃き込まれた茶葉を
揉盤3中央底部へ向かつて掻き寄せる。
また、揉手馬10の中央には揉手12が配置さ
れ、該揉手はリンク13により揉手馬10に連結
されており、該揉手馬10と共に一定の周期で前
後往復運動をする。そして、揉手12には、適宜
移動される分銅14による荷重が加えられてお
り、該揉手12と揉盤3との間に挟まれた茶葉を
その往復運動により揉圧しかつ整形する。
そして何回か揉圧され、揉盤3の両側縁からは
み出し溝部5,5上に落下した茶葉は該溝部5,
5の熱により加熱されると共に、溝部5,5内を
前後往復する往復箒15,15により樋7,7上
に掃き上げられ、そして再び回転箒8,8により
揉盤3内へ掃き込まれていく。
揉盤3は、一般に蝶番によつて支承され中央か
ら2つに分かれて下方へ向かつて開くようにされ
ており、上記循環が繰り返され、所定の揉圧、乾
燥、整形が施された茶葉は該開口した部分から下
方へと落下し、ベルトコンベヤや風送装置により
次の乾燥工程へ運ばれて行く。
ところで、前記往復箒15は、第1図に見ると
おり、丸棒状の柄15aの先端に先座15bと称
する三角状の鉄板を溶着し、先座15bの先端に
さらに帆布15cをループ状にして取りつけた構
造となつており、柄15aは主軸9に遊嵌された
往復箒取付ボス16の取付部16a孔に挿入さ
れ、その側方よりボルト17にて軸止されてい
る。
また、この往復箒取付ボス16には、アーム部
16bが突出形成され、該アーム部16bは主軸
9後方の従軸18に固着された往復箒駆動ボス1
9と駆動リンク20にて連結される。
ところが、製茶精揉中、往復箒15が柄15a
の所で、特に往復箒取付ボス16への取りつけの
根本で曲がる事態や、駆動リンク20が変形する
事態が過去頻繁に発生していた。
往復箒や駆動リンクには、従来からずつとこの
ような事態が発生しており、この点につき何等の
改善をされないでいたが、これは、往復箒の柄の
強度や駆動リンクの強度を他より少し低くするこ
とで、過負荷時の逃げとしていたからである。
そもそも、往復箒取付ボス16、往復箒駆動ボ
ス19は、共に、鋳物で形成されていたり、絞り
加工して強化した板材を背中合わせに二枚重ねに
溶着して使用しており、これらを、主軸9、従軸
18がそれぞれ貫通しているため、その取替には
極めて時間が掛り、保守性の悪い箇所となつてい
た。このため、強度的には十分な安全係数が見積
もられ、逆に、往復箒や駆動リンクの強度は少し
低く抑え、取替に厄介な上記ボス16,19や極
めて重大な事態となる溝部5等への損傷を未然に
回避していたのである。
つまり、従来は、往復箒や駆動リンクが損傷す
るのは当たり前のことと考えられており、この点
を改善する方策は何等なされていなかつた。
〔考案の目的〕
しかし、出願人はこの点に注目し、事態の生ず
る場合について改めて詳細に調べてみたところ、
往復箒あるいは駆動リンクが変形する事態は、新
品の製茶精揉機を導入した製茶工場での比較的初
期の使用時に特に高い率で発生していることがわ
かつた。
従来は単に初期不良と考えられていたが、それ
では済まされない原因がここにあるように思わ
れ、出願人は、往復箒が溝部に落下した茶葉を掃
き上げる際、その茶葉の一部が帆布15cを若干
逆方向に押し曲げ、溝部5底板と往復箒15先端
との間に入り込み、これが楔のような働きをして
往復箒15の動きを規制したとき、駆動の力に耐
えきれなくなつた往復箒の柄15aや駆動リンク
20が変形するとの仮説を立てた。また、この仮
説に基づき事態が発生する状況を解析してみる
と、帆布15cの面より茶葉を溝部へ押し付ける
方向の力が当然に生じる状況となつていることが
わかつた。
本考案はこのような仮説解析に基づき、実際に
施用してみて思いもよらない効果が確認されたも
ので、茶葉によるこの楔作用を発生させる要因と
なる往復箒先座先端の形状を改善して、往復箒や
駆動リンクの損傷を極力回避し得るようにし、製
茶作業の中断によるロスや出張修理作業の労から
解放しようとするものである。
〔考案の概要〕
したがつて、上記目的を達成するために、本考
案は、揉釜の中央部に揉盤を、該揉盤の左右側縁
にはそれぞれ溝部を、また該揉盤の前後縁にはそ
れぞれ樋を配設した製茶精揉機において、前記溝
部を前後往復運動する往復箒は、その先座先端が
前後両方向に向かつてそれぞれ上向き面を呈すべ
く形成されていることを特徴とする。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を第3図で説明する。
本考案は、第1図乃至第2図で説明したとお
り、揉盤3の左右側縁にはそれぞれ溝部5が形成
され、該溝部上を略同一間隔を保つて前後往復運
動すべく往復箒が主軸9に遊嵌される点や駆動リ
ンク20自体の構造では、従来の精揉機と全く異
なるところはないが、往復箒の先座先端が前後両
方向に向かつてそれぞれ上向き面を呈すべく形成
されている点で異なる。
したがつて、その余の説明は前述の従来技術と
しての構造説明を援用する。
往復箒の先座先端が前後両方向に向かつてそれ
ぞれ上向き面を呈するように形成するには、鋼材
を逆Y字状に引き抜く等種々の形成法が考えられ
るが、本実施例においては、新たな加工設備を要
することなく、最も簡単な方法による構造とし
た。
すなわち、本考案を施用した往復箒21の先座
22は、ヘ字状に折り曲げた鋼板材23,23の
長辺同士を背中合わせに溶着して断面逆Y字状と
し、前後両方向にそれぞれ向かう上向き面23
a,23aを形成させた。なお、往復箒21の柄
24は従来の柄15bと異なるところはない。
因に、往復箒の柄に歪ゲージを貼着し、従来の
偏平な先座を一方にのみ折り曲げて片側のみ上向
き面を形成したものを試料として、それが前後往
復運動する際の応力変化を観察したところ、上向
き面を呈している側が茶葉を掃き上げている際
は、荷重12Kg以上を計測した時が6回、最大の負
荷が25Kgであつたのに対し、下向き面を呈した側
が茶葉を掃き上げている際は、荷重12Kg以上を計
測した時が13回、最大の負荷が43Kgにも達し、先
座先端が上向き面を呈している方がはるかに茶葉
の楔作用を回避し易いことが確認された。
したがつて、往復箒の先座先端の前後両方向に
向かつてそれぞれに上向き面が形成されていれ
ば、通常の使用時における往復箒や駆動リンクの
変形は減少することとなる。
往復箒の柄の径を16mm、往復箒の長さを400mm、
往復箒の材質をSS41材として、その降伏応力を
極限強さの上限値5000Kg/cm2として、永久歪を残
さない最大荷重を試算してみると、約50Kgである
ので、本考案を施用すれば、いかに往復箒15が
変形する危険性が少なくなるかがわかる。
往復箒1本が変形しただけでも揉釜6内の茶葉
の流れは阻害されるので、よほどの事がない限
り、この往復箒が修理されるまで、その揉釜の使
用は差し控えられる。
精揉機には通常4つの揉釜が装備されているの
で、これでは処理能力が3/4と低下してしまう。
これは、その製茶工場にとつて大きな損失であ
るのは勿論であるが、この修理依頼されたメーカ
ーにとつても出張修理の負担は極めて大きく、本
考案による効果は思いの外大きい。
〔考案の効果〕
本考案は、揉釜の中央部に揉盤を、該揉盤の左
右側縁にはそれぞれ溝部を、また該揉盤の前後縁
にはそれぞれ樋を配設した製茶精揉機において、
前記溝部を前後往復運動する往復箒は、その先座
先端が前後両方向に向かつてそれぞれ上向き面を
呈すべく形成されていることを特徴とする製茶精
揉機溝部における茶葉の楔作用回避構造としたの
で、往復箒や駆動リンクが製茶中変形する事態は
減少し、製茶工場にあつては円滑な製茶作業が行
え、修理担当のメーカーにとつても出張修理の労
から解放される。しかも、コストアツプは殆どな
く、従来の往復箒と全くの互換性を有するため、
変形する事態が発生した時初めて従来品から本考
案施用品に取替えればよく経済的でもある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第2図は、従来の製茶精揉機の基本
的構成を示し、第1図は、その側方から見た断面
図、第2図は、側方から見た平面図、第3図は本
考案実施例の要部斜視図である。 3…揉盤、5…溝部、6…揉釜、7…樋、15
…従来の往復箒、21…本考案が施用された往復
箒、22…先座、23a…上向き面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 揉釜の中央部に揉盤を、該揉盤の左右側縁には
    それぞれ溝部を、また該揉盤の前後縁にはそれぞ
    れ樋を配設した製茶精揉機において、前記溝部を
    前後往復運動する往復箒は、その先座先端が前後
    両方向に向かつてそれぞれ上向き面を呈すべく形
    成されていることを特徴とする製茶精揉機溝部に
    おける茶葉の楔作用回避構造。
JP20209785U 1985-12-25 1985-12-25 Expired JPH0140469Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP20209785U JPH0140469Y2 (ja) 1985-12-25 1985-12-25

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20209785U JPH0140469Y2 (ja) 1985-12-25 1985-12-25

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Publication Number Publication Date
JPS62107683U JPS62107683U (ja) 1987-07-09
JPH0140469Y2 true JPH0140469Y2 (ja) 1989-12-04

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ID=31166166

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JP20209785U Expired JPH0140469Y2 (ja) 1985-12-25 1985-12-25

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