JPH0140156B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0140156B2 JPH0140156B2 JP17598985A JP17598985A JPH0140156B2 JP H0140156 B2 JPH0140156 B2 JP H0140156B2 JP 17598985 A JP17598985 A JP 17598985A JP 17598985 A JP17598985 A JP 17598985A JP H0140156 B2 JPH0140156 B2 JP H0140156B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ridges
- dryer canvas
- weft
- warp
- yarns
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 6
- 238000009941 weaving Methods 0.000 description 6
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- 208000018747 cerebellar ataxia with neuropathy and bilateral vestibular areflexia syndrome Diseases 0.000 description 2
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Landscapes
- Paper (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、紙シートの水分率を全幅均一にす
ることができる製紙用ドライヤカンバスに関す
る。
ることができる製紙用ドライヤカンバスに関す
る。
(従来の技術)
抄紙機の多筒式乾燥部で紙を乾燥する際、紙の
中央部では側縁部に比べて換気条件が悪く、乾燥
が遅れるので、これを均一化するため種々の提案
がされている。例えば、実公昭42−10082号公報
には、ドライヤカンバスの中央部のたて糸密度を
側縁部よりも粗くすることにより、中央部の通気
性を側縁部よりも良好にして乾燥速度を均一にす
ることが開示されている。また、実公昭47−
20243号公報には、側縁部に合成樹脂を塗布、浸
透させ、キユアリングして織目を塞ぐことにより
通気性を中央部よりも低下させることが開示され
ている。更に、特開昭57−77389号公報には、側
縁部によこ糸を追加して織込むことにより通気性
を中央部よりも低下させることが開示されてい
る。
中央部では側縁部に比べて換気条件が悪く、乾燥
が遅れるので、これを均一化するため種々の提案
がされている。例えば、実公昭42−10082号公報
には、ドライヤカンバスの中央部のたて糸密度を
側縁部よりも粗くすることにより、中央部の通気
性を側縁部よりも良好にして乾燥速度を均一にす
ることが開示されている。また、実公昭47−
20243号公報には、側縁部に合成樹脂を塗布、浸
透させ、キユアリングして織目を塞ぐことにより
通気性を中央部よりも低下させることが開示され
ている。更に、特開昭57−77389号公報には、側
縁部によこ糸を追加して織込むことにより通気性
を中央部よりも低下させることが開示されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点)
従来のドライヤカンバスは、いずれも中央部と
側縁部の通気度を相違させることにより、紙シー
トの乾燥速度を全幅均一にするものであるから、
使用によりドライヤカンバスに種々の汚れ物質が
付着して織目が塞がれると、中央部と側縁部の通
気度の差が無くなり、その度に洗浄を必要とし
た。そして、合成樹脂を塗布する場合は、ドライ
ヤカンバスの製織後に上記の塗布のための工程を
必要とし、かつ最近のように合成繊維のモノフイ
ラメント糸を用いたドライヤカンバスでは合成樹
脂が付着し難く、塗布後に剥離し易いという問題
があつた。一方、たて糸密度やよこ糸密度を変え
た場合は、製織後の加工が不要になる反面、長さ
方向の強力および幅方向の剛性が中央部と側縁部
とで異なるため、使用により破断し易く、走行不
良が生じ易いという問題があつた。
側縁部の通気度を相違させることにより、紙シー
トの乾燥速度を全幅均一にするものであるから、
使用によりドライヤカンバスに種々の汚れ物質が
付着して織目が塞がれると、中央部と側縁部の通
気度の差が無くなり、その度に洗浄を必要とし
た。そして、合成樹脂を塗布する場合は、ドライ
ヤカンバスの製織後に上記の塗布のための工程を
必要とし、かつ最近のように合成繊維のモノフイ
ラメント糸を用いたドライヤカンバスでは合成樹
脂が付着し難く、塗布後に剥離し易いという問題
があつた。一方、たて糸密度やよこ糸密度を変え
た場合は、製織後の加工が不要になる反面、長さ
方向の強力および幅方向の剛性が中央部と側縁部
とで異なるため、使用により破断し易く、走行不
良が生じ易いという問題があつた。
この発明は、紙シートを全幅均一に乾燥するこ
とができ、その効果が全使用期間を通じて維持さ
れ、かつ製織後に特別な加工を必要としない製紙
用ドライヤカンバスを提供するものである。
とができ、その効果が全使用期間を通じて維持さ
れ、かつ製織後に特別な加工を必要としない製紙
用ドライヤカンバスを提供するものである。
(問題点を解決するための手段)
芯たて糸2,12を備えた多重組織の製紙用ド
ライヤカンバスにおいて、少なくとも一方の側縁
部Bにたて糸4,14の隆起によるよこ方向のう
ね5,15を所定の間隔で形成する。
ライヤカンバスにおいて、少なくとも一方の側縁
部Bにたて糸4,14の隆起によるよこ方向のう
ね5,15を所定の間隔で形成する。
なお、上記のうね5,15は、よこ糸3,13
の方向(幅方向)に対して幾何学的に平行である
必要はなく、上記の方向に対し傾斜したり湾曲し
たりしていてもよい。また、うね5,15の長さ
(幅方向に測定した長さ)は、ドライヤカンバス
1の全幅の2〜20%が好ましい。
の方向(幅方向)に対して幾何学的に平行である
必要はなく、上記の方向に対し傾斜したり湾曲し
たりしていてもよい。また、うね5,15の長さ
(幅方向に測定した長さ)は、ドライヤカンバス
1の全幅の2〜20%が好ましい。
(作用)
うね5,15の突出側をシリンダ側に向け、う
ね5,15の突出側と加熱シリンダとの間に紙シ
ートを挟圧して紙シートを乾燥すると、紙シート
の中央部は、従来と同様にドライヤカンバス1の
中央部Aによつて加熱シリンダ表面に押圧され、
中央部全面が加熱される。一方、ドライヤカンバ
ス1の側縁部Bにはうね5,15が突出してお
り、紙シートの側縁部は、ドライヤカンバス1の
うね5,15に接する線状部分のみが加熱シリン
ダに強く圧接され、残りの大部分はドライヤカン
バス1と接触しないか、または接触してもその接
触圧が著しく低いため、紙シートと加熱シリンダ
との接触圧が中央部に比べて極めて低くなる。す
なわち、換気条件の不良な中央部が強く加熱さ
れ、換気条件の良好な側縁部が弱く加熱されるの
で、全体として乾燥速度が均一化され、水分率が
全幅均一な紙シートが得られる。そして、芯たて
糸2,12を備えているので、うね5,15を形
成する隆起状のたて糸4,14がその状態に強固
に保持され、長さ方向の張力や圧縮力によつてう
ね5,15が消失することはない。
ね5,15の突出側と加熱シリンダとの間に紙シ
ートを挟圧して紙シートを乾燥すると、紙シート
の中央部は、従来と同様にドライヤカンバス1の
中央部Aによつて加熱シリンダ表面に押圧され、
中央部全面が加熱される。一方、ドライヤカンバ
ス1の側縁部Bにはうね5,15が突出してお
り、紙シートの側縁部は、ドライヤカンバス1の
うね5,15に接する線状部分のみが加熱シリン
ダに強く圧接され、残りの大部分はドライヤカン
バス1と接触しないか、または接触してもその接
触圧が著しく低いため、紙シートと加熱シリンダ
との接触圧が中央部に比べて極めて低くなる。す
なわち、換気条件の不良な中央部が強く加熱さ
れ、換気条件の良好な側縁部が弱く加熱されるの
で、全体として乾燥速度が均一化され、水分率が
全幅均一な紙シートが得られる。そして、芯たて
糸2,12を備えているので、うね5,15を形
成する隆起状のたて糸4,14がその状態に強固
に保持され、長さ方向の張力や圧縮力によつてう
ね5,15が消失することはない。
(実施例)
第1図において、1はドライヤカンバスであ
り、矢印Tはたて糸方向を、また矢印Wはよこ糸
方向をそれぞれ示している。そして、中央部A
は、第2図に示すように、低伸度、高強力のポリ
エステルモノフイラメント糸等からなる芯たて糸
2の上側に天然繊維や合成繊維の紡績糸、マルチ
フイラメント糸、モノフイラメント糸等からなる
よこ糸3を上下2列に配列し、下側に上記と同様
のよこ糸3を1列に配列し、これらのよこ糸3と
同様のたて糸4を組織させることにより3重織の
平坦な形状に織られている。一方、左右の側縁部
Bでは、第3図に示すように、たて糸方向の一部
において3列のよこ糸3をすべて芯たて糸2の上
に浮かせ、たて糸4の隆起によるうね5をよこ糸
3と平行に形成する。
り、矢印Tはたて糸方向を、また矢印Wはよこ糸
方向をそれぞれ示している。そして、中央部A
は、第2図に示すように、低伸度、高強力のポリ
エステルモノフイラメント糸等からなる芯たて糸
2の上側に天然繊維や合成繊維の紡績糸、マルチ
フイラメント糸、モノフイラメント糸等からなる
よこ糸3を上下2列に配列し、下側に上記と同様
のよこ糸3を1列に配列し、これらのよこ糸3と
同様のたて糸4を組織させることにより3重織の
平坦な形状に織られている。一方、左右の側縁部
Bでは、第3図に示すように、たて糸方向の一部
において3列のよこ糸3をすべて芯たて糸2の上
に浮かせ、たて糸4の隆起によるうね5をよこ糸
3と平行に形成する。
第4図は、第2実施例の側縁部の縦断面を示
し、芯たて糸12の下側によこ糸13が上下3列
に配列され、数本おきのよこ糸13が芯たて糸1
2の上に浮いて組織される。そして、所定のピツ
チで上下2列のよこ糸13が芯たて糸12の上に
浮き、たて糸14を芯たて糸12上に隆起させて
うね15を形成している。この第2実施例は、う
ね15の高さが上下2列のよこ糸13によつて設
定されるので、第3図の第1実施例に比べてうね
の高さが高くなる。
し、芯たて糸12の下側によこ糸13が上下3列
に配列され、数本おきのよこ糸13が芯たて糸1
2の上に浮いて組織される。そして、所定のピツ
チで上下2列のよこ糸13が芯たて糸12の上に
浮き、たて糸14を芯たて糸12上に隆起させて
うね15を形成している。この第2実施例は、う
ね15の高さが上下2列のよこ糸13によつて設
定されるので、第3図の第1実施例に比べてうね
の高さが高くなる。
上記第3図の第1実施例において、上段のよこ
糸3と中段のよこ糸3との間に芯たて糸2を配し
てもよく、この場合に部分的にうねを構成する3
段のよこ糸3を芯たて糸2上に浮かせることによ
り、うね5を高くすることができる。また、第4
図の第2実施例において、3段のよこ糸13を芯
たて糸12上に浮かせることにより、うね15を
一層高くすることができる。なお、うね5,15
の幅、長さ、高さおよびピツチを変えることによ
り、紙シートに対する押圧力の大きさや分布が変
るので、これらの組合せによつて所望の特性が得
られる。なおまた、上記のうね5,15は、紙シ
ートの水分分布により、ドライヤカンバスの片側
のみに設けてもよい。
糸3と中段のよこ糸3との間に芯たて糸2を配し
てもよく、この場合に部分的にうねを構成する3
段のよこ糸3を芯たて糸2上に浮かせることによ
り、うね5を高くすることができる。また、第4
図の第2実施例において、3段のよこ糸13を芯
たて糸12上に浮かせることにより、うね15を
一層高くすることができる。なお、うね5,15
の幅、長さ、高さおよびピツチを変えることによ
り、紙シートに対する押圧力の大きさや分布が変
るので、これらの組合せによつて所望の特性が得
られる。なおまた、上記のうね5,15は、紙シ
ートの水分分布により、ドライヤカンバスの片側
のみに設けてもよい。
(発明の効果)
この発明は、ドライヤカンバスの側縁部にうね
を形成することにより、加熱シリンダとドライヤ
カンバスとの間に紙シートを挟んだ際に、上記う
ねの存在する側縁部の上記加熱シリンダに対する
側縁部全体としての平均接触圧を他の部分よりも
小さくし、温度を低くし、これによつて乾燥速度
を全幅等しくするものである。したがつて、ドラ
イヤカンバスの織目が汚れ等で塞がつた場合にも
紙シートを全幅等しい水分率に乾燥することがで
きる。そして、上記のうねは、織物の組織によつ
て形成されるものであるから、織成後に特別な加
工をする必要がなく、また使用により剥離するこ
とがなく、そのため使用中に性能が低下すること
がない。更に、たて糸密度およびよこ糸密度が全
面均一であるから、これまで張力や剛性のアンバ
ランスに起因して生じていた早期破断や走行不良
が解消される。
を形成することにより、加熱シリンダとドライヤ
カンバスとの間に紙シートを挟んだ際に、上記う
ねの存在する側縁部の上記加熱シリンダに対する
側縁部全体としての平均接触圧を他の部分よりも
小さくし、温度を低くし、これによつて乾燥速度
を全幅等しくするものである。したがつて、ドラ
イヤカンバスの織目が汚れ等で塞がつた場合にも
紙シートを全幅等しい水分率に乾燥することがで
きる。そして、上記のうねは、織物の組織によつ
て形成されるものであるから、織成後に特別な加
工をする必要がなく、また使用により剥離するこ
とがなく、そのため使用中に性能が低下すること
がない。更に、たて糸密度およびよこ糸密度が全
面均一であるから、これまで張力や剛性のアンバ
ランスに起因して生じていた早期破断や走行不良
が解消される。
第1図はこの発明の第1実施例の斜視図、第2
図は第1図の−線断面図、第3図は第1図の
−線断面図、第4図は第2実施例の側縁部の
縦断面図である。 2,12:芯たて糸、3,13:よこ糸、4,
14:たて糸、5,15:うね、T:たて糸方
向、W:よこ糸方向。
図は第1図の−線断面図、第3図は第1図の
−線断面図、第4図は第2実施例の側縁部の
縦断面図である。 2,12:芯たて糸、3,13:よこ糸、4,
14:たて糸、5,15:うね、T:たて糸方
向、W:よこ糸方向。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 芯たて糸を備えた多重組織の製紙用ドライヤ
カンバスにおいて、少なくとも一方の側縁部にた
て糸の隆起によるよこ方向のうねを所定の間隔で
形成したことを特徴とする製紙用ドライヤカンバ
ス。 2 うねの長さが製紙用ドライヤカンバスの全幅
の2〜20%である特許請求の範囲第1項記載の製
紙用ドライヤカンバス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17598985A JPS6241394A (ja) | 1985-08-08 | 1985-08-08 | 製紙用ドライヤカンバス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17598985A JPS6241394A (ja) | 1985-08-08 | 1985-08-08 | 製紙用ドライヤカンバス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6241394A JPS6241394A (ja) | 1987-02-23 |
JPH0140156B2 true JPH0140156B2 (ja) | 1989-08-25 |
Family
ID=16005753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17598985A Granted JPS6241394A (ja) | 1985-08-08 | 1985-08-08 | 製紙用ドライヤカンバス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6241394A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0740560Y2 (ja) * | 1988-10-25 | 1995-09-20 | 敷島紡績株式会社 | 製紙用ドライヤカンバス |
-
1985
- 1985-08-08 JP JP17598985A patent/JPS6241394A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6241394A (ja) | 1987-02-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |