JP2632023B2 - 製紙用ドライヤカンバス - Google Patents

製紙用ドライヤカンバス

Info

Publication number
JP2632023B2
JP2632023B2 JP26873888A JP26873888A JP2632023B2 JP 2632023 B2 JP2632023 B2 JP 2632023B2 JP 26873888 A JP26873888 A JP 26873888A JP 26873888 A JP26873888 A JP 26873888A JP 2632023 B2 JP2632023 B2 JP 2632023B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dryer canvas
side edge
warp
papermaking
uneven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26873888A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02118193A (ja
Inventor
正之 塚本
基博 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shikishima Boseki KK
Original Assignee
Shikishima Boseki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shikishima Boseki KK filed Critical Shikishima Boseki KK
Priority to JP26873888A priority Critical patent/JP2632023B2/ja
Publication of JPH02118193A publication Critical patent/JPH02118193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2632023B2 publication Critical patent/JP2632023B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、湿紙の水分率を全幅均一にすることがで
きる製紙用ドライヤカンバスに関するものである。
(従来の技術) 抄紙機の多筒式乾燥部で紙を乾燥する際、紙の中央部
では側縁部に比べて換気条件が悪く、乾燥が遅れるの
で、これを均一化するため様々の提案がされている。例
えば、特開昭62−41394号公報には、芯たて糸を有する
多重組織の製紙用ドライヤカンバスに適した手段とし
て、少なくとも一方の側縁部にたて糸の隆起によるよこ
方向のうねを所定の間隔で形成し、このカンバスを用い
て湿紙を乾燥した場合、乾燥の遅い湿紙の中央部は、そ
の全面が加熱シリンダに強く接して加熱され、乾燥の速
い側縁部は、ドライヤカンバスのうちに接する線状ない
しは帯状の部分のみが加熱シリンダに接して加熱され、
その結果、全体として乾燥速度が全幅均一になるように
したものが開示されている。また、上記のうねを形成す
る代りに、上記側縁部の織り目を樹脂加工によって塞
ぎ、この側縁部の通気性を低下させることにより乾燥速
度をバランスさせることも以前から行なわれている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のうねを形成したドライヤカンバ
スは、芯たて糸に対するよこ糸の浮きを、側縁部では中
央部よりも多くし、このよこ糸の上にたて糸を浮かして
高いうねを形成し、かつうねの長さを側縁部の幅いっぱ
いに、またそのピッチを粗く形成していたので、うねの
頂部に接する部分のみが強く加熱されて過度に乾燥され
る反面、うね以外の部分の乾燥が不十分になり易く、側
縁部の乾燥むらが発生するという不都合があった。しか
も、芯たて糸を必要とするので、芯たて糸を有しないド
ライヤカンバスには適用することができなかった。ま
た、樹脂加工によって側縁部の通気性を抑制したドライ
ヤカンバスは、新聞紙等の高速抄紙のようにフラッタリ
ングの発生を避けるために通気度の低いカンバスを採用
している場合には、効果が不十分であった。
この発明は、芯たて糸を必ずしも必要とせず、側縁部
における凹凸が小さくて乾燥むらの発生することがな
く、中央部と側縁部との間の微妙な乾燥速度差を解消し
て全幅均一な乾燥を可能にし、新聞紙等の高速抄紙にも
採用することができるドライヤカンバスを提供するもの
である。
(課題を解決するための手段) 製紙用ドライヤカンバスは、比較的まっすぐなよこ糸
と比較的屈曲の多いたて糸とによって組織され、接紙面
側が比較的平滑に形成されている。この発明の製紙用ド
ライヤカンバスにおいては、少なくとも一方の側縁部接
紙面側に、表面平滑な中央部組織を比べて単位面積当り
のたて糸の浮きを少なく、このため糸に比べてまっすぐ
なよこ糸の浮きを多くした凹凸部が形成される。この凹
凸部分は、側縁部の幅をカンバス全幅の1〜20%とした
とき、この側縁部全域に形成してもよく、また中央部組
織と同一組織の平滑部に上記の凹凸部分を市松、よこ
縞、たて縞などの任意の模様状に分散配置してもよい。
なお、上記のたて糸およびよこ糸は、従来と同様に合成
繊維のモノフィラメント糸を使用することが好ましく、
その断面形状は、円形断面のものに限らず、扁平断面の
ものも使用することができる。
(作用) この発明のカンバスを用いて湿紙を乾燥すると、湿紙
の中央部は、従来と同様にドライヤカンバスの比較的平
滑な中央部によって加熱シリンダ表面に押圧され、中央
部全面が加熱される。一方、ドライヤカンバスの側縁部
にはたて糸の沈みが多い凹凸部分が設けられているの
で、湿紙の全面積中ドライヤカンバスの凹凸部分のたて
糸沈み部に接する箇所は、中央部または側縁部中のたて
糸浮き部に接する箇所に比べて低い押圧力で加熱シリン
ダに接し、側縁部における湿紙と加熱シリンダとの平均
接触圧が中央部に比べて僅かに低くなる。すなわち、換
気条件の不良な中央部が強く加熱され、換気条件の良好
な側縁部が弱く加熱され、その結果、全体として乾燥速
度が均一化される。
(実施例) 第1図は、凹凸部分を市松状に配置した例を示す。図
において、1はドライヤカンバス、Aはドライヤカンバ
ス1の中央部、Bは側縁部であり、この側縁部Bに中央
部Aと同一組織のため糸浮きの多い平滑部1a、およびこ
の平滑部1aに比べてたて糸の浮きが少なくよこ糸の浮き
が多い凹凸部分2がたて方向およびよこ方向に交互に形
成される。この第1図の側縁部Bは、たて方向の4本の
帯状区域B1、B2、B3、B4に区分され、それぞれに平滑部
1aと凹凸部分2とが交互に、かつ隣接する一方の帯状区
域の凹凸部分2に対して他方の帯状区域の凹凸部分2が
たて方向にずれるように配置されている。第2図は、上
記第1図の側縁部BのB1列およびB3列の凹凸部分2を平
滑部1aに変更し、B1列およびB3列をそれぞれ中央部Aと
同一組織にし、第1図の例に比べ、凹凸部分2を少なく
した例である。また、第3図は、側縁部Bに凹凸部分2
をよこ縞状に配置したものである。
第4図は、中央部Aの組織の一例を示し、たて糸11が
2層に並ぶよこ糸12に対して5本浮き3本沈み、表よこ
糸に対して2/2の綾組織を形成している。この場合の側
縁部Bの組織として好適な例が第5図および第6図に示
され、第5図においては、たて糸11が2層に並ぶよこ糸
12に対し、中央部Aと同様に5本浮き3本沈みの部分、
すなわちたて浮きの比較的多いたて綾部分13と、3本浮
き5本沈みの部分、すなわちたて浮きの比較的少ないよ
こ綾部分14とが交互に形成され、第6図においては、第
5図の組織を裏返した組織、すなわち3本浮き5本沈み
のよこ綾部分14と5本浮き3本沈みのたて綾部分13とが
交互に形成される。なお、第5図および第6図のよこ綾
部分14のみで第1図ないし第3図の凹凸部分2を形成し
てもよく、また第5図および第6図のたて綾部分13およ
びよこ綾部分14の一定の繰返し単位で上記凹凸部分2を
形成してもよい。
第7図は、中央部Aの組織の他の一例を示し、たて糸
11が3層12本のよこ糸12に対して5本浮き1本沈み1本
浮き5本沈みの順で1完全を組織し、最上層の表よこ糸
12に対しては1/3の綾組織を形成している。この場合の
側縁部Bの凹凸部分2として好適な組織が第8図に例示
され、1本のたて糸11が3層36本のよこ糸12に対して5
本浮き1本沈み1本浮き11本沈み2本浮き1本沈み2本
浮き1本沈み1本浮き11本沈みの順で1完全に組織し、
最上層の表よこ糸12に対しては1/11の綾組織を形成し、
上記第7図の中央部Aの組織に対して比較的たて浮きの
少ない凹凸部分2を形成している。
第9図は、中央部Aの組織の更に他の例を示し、第7
図の組織に芯たて糸15を付加したものである。この場合
の側縁部Bの凹凸部分2として好適な組織が第10図に例
示され、前記第8図の組織に芯たて糸15が付加されてい
る。
(発明の効果) この発明は、製紙用ドライヤカンバスにおいて、その
少なくとも一方の側縁部接紙面側に、平滑な中央部の組
織に比べてたて糸の浮きが少なくよこ糸の浮きが多い凹
凸部分を形成し、湿紙の乾燥時に湿紙の全面積中、上記
凹凸部分に接する箇所の加熱シリンダに対する接触圧力
が他の部分よりも弱くなるようにしたものであるから、
換気条件の不良な中央部が比較的強く加熱され、換気条
件の良好な側縁部が比較的弱く加熱され、その結果、乾
燥速度が均一化される。したがって、ドライヤカンバス
の縫目が汚れ等で多少塞がった場合にも、湿紙を全幅等
しい水分率に乾燥することができる。そして、上記の凹
凸部分は、製織時の織物組織によって形成されるので、
製織後に特別の加工をする必要がなく、また使用により
消失することがなく、使用中に性能が低下することもな
い。また、たて糸密度およびよこ糸密度を中央部と側縁
部とで変える必要がなく、そのため張力や剛性のアンバ
ランスに起因する早期破断や走行不良が生じることもな
い。しかも、加熱シリンダに対する側縁部の凹凸部分中
のたて糸沈み部と他部との間の接触圧差が、従来のドラ
イヤカンバスの側縁部のうねと他部との間の接触圧差に
比べて小さくなるので、乾燥速度の微妙な差を修正する
のに適しており、高速抄紙に採用した場合にもフラッタ
リングの発生を防止して全幅を均一に乾燥することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は、この発明の実施例の側縁部の平
面図、第4図はよこ二重組織のドライヤカンバスの中央
部の断面図、第5図および第6図は第4図のドライヤカ
ンバスの側縁部の断面図、第7図はよこ三重組織のドラ
イヤカンバスの中央部の断面図、第8図は第7図の側縁
部の断面図、第9図は芯たて糸入りよこ三重組織のドラ
イヤカンバスの中央部の断面図、第10図は第9図の側縁
部の断面図である。 A:中央部、B:側縁部、1:ドライヤカンバス、1a:たて浮
きの比較的多い平滑部、2:たて浮きの比較的少ない凹凸
部分、11:たて糸、12:よこ糸、15:芯たて糸。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の側縁部接紙面側に、表面
    平滑な中央部組織を比べて単位面積当りのたて糸の浮き
    を少なく、このため糸に比べてまっすぐなよこ糸の浮き
    を多くした凹凸部が形成されている製紙用ドライヤカン
    バス。
  2. 【請求項2】凹凸部が市松、よこ縞、たて縞等の模様状
    に分散配置されている請求項1記載の製紙用ドライヤカ
    ンバス。
JP26873888A 1988-10-25 1988-10-25 製紙用ドライヤカンバス Expired - Fee Related JP2632023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26873888A JP2632023B2 (ja) 1988-10-25 1988-10-25 製紙用ドライヤカンバス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26873888A JP2632023B2 (ja) 1988-10-25 1988-10-25 製紙用ドライヤカンバス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02118193A JPH02118193A (ja) 1990-05-02
JP2632023B2 true JP2632023B2 (ja) 1997-07-16

Family

ID=17462659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26873888A Expired - Fee Related JP2632023B2 (ja) 1988-10-25 1988-10-25 製紙用ドライヤカンバス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2632023B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4822797B2 (ja) * 2005-10-18 2011-11-24 株式会社稲本製作所 ベルト式ロールアイロナー
JP5872953B2 (ja) * 2012-04-26 2016-03-01 ダイワボウホールディングス株式会社 抄紙用ドライヤーカンバス

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02118193A (ja) 1990-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4161195A (en) Non-twill paperforming fabric
US4621663A (en) Cloth particularly for paper-manufacture machine
CA2039101C (en) Single layer fabric for paper making on which plane surfaces of auxiliary weft threads have been formed
US4759391A (en) Two layer papermachine embossing fabric with depressions in the upper fabric layer for the production of tissue paper
US4998568A (en) Double layered papermaking fabric with high paper side cross thread density
US4564052A (en) Double-layer fabric for paper machine screen
EP0708857B1 (en) Apparatus for making soft tissue products
US4438788A (en) Papermakers belt formed from warp yarns of non-circular cross section
US4142557A (en) Synthetic papermaking fabric with rectangular threads
US4376455A (en) Eight harness papermaking fabric
US5713397A (en) Multi-layered through air drying fabric
EP1109970B1 (en) Tissue forming fabrics
EP0891441A1 (en) Papermaking fabric, process for producing high bulk products and the products produced thereby
JPH0219587A (ja) 抄紙機のシート形成部用の二重層張布
CA1290181C (en) Sixteen harness dual layer weave
JPH08209580A (ja) 乾燥布
US9062414B2 (en) Single layer papermaking fabrics for manufacture of tissue and similar products
JP2632023B2 (ja) 製紙用ドライヤカンバス
JPH0740560Y2 (ja) 製紙用ドライヤカンバス
JPH0140156B2 (ja)
JP3529217B2 (ja) 抄紙用ドライヤーカンバス
JPH0547675B2 (ja)
FI59837B (fi) Torkvira foer pappersmaskin
JPS6257996A (ja) 製紙用2重織物
JP2003336187A (ja) 製紙機械用ドライヤーカンバス

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees