JPH0138448Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、泡発生風呂釜において暖房機能を付
加することに関するものである。

外気を排熱回収用熱交換器を介して導入し気泡
発生器で気泡にして浴槽内に吐出させるようにす
る暖房機付泡発生風呂釜においては、暖めた空気
を気泡として全て浴槽内に噴出させることが考え
られ、人体に冷気が当たるのを防ぐことができ、
また、結果的には、浴室内の暖房にもなるが、浴
室内の暖房だけをするということも考えあわせた
方がより好都合である。

本考案は、上記に鑑み、浴槽内の水を吸込み浴
槽内に吐出するポンプと、ポンプに接続した吐出
管に設けた空気吸込式気泡発生部とを有し、風呂
釜用熱交換器の上部に設けた排気熱回収用熱交換
器に挿通し、空気吸引口を有する熱気吸引管を前
記気泡発生部に取り付け、さらに、吐出管から分
岐して浴室内に暖気を導入する気泡誘導管を設
け、この気泡誘導管の出口には気泡発生量の調節
を行なう調節つまみを設けたことを特徴とする暖
房機付泡発生風呂釜を提供することにより、気泡
の浴槽内発生と浴室内発生との両用使い分けを可
能とし、風呂を沸かしながら浴槽に蓋を閉めたま
ま浴室の暖房だけをすることもできるようにする
ことを目的とする。

以下これを図例に基づいて具体的に説明する
と、図面において、１は浴槽２と風呂釜用熱交換
器３との間を接続し循環させる循環パイプ、４は
ポンプ５で浴槽内の水を吸い込むための吸込管、
６はポンプ５で吐出される水を浴槽２内に戻すた
めの吐出管、７は気泡発生部で吐出管６の一部を
なし、ここでポンプ５から吐出されて来る水が吐
出される吐出口８が開いており、また、熱気吸引
管９の一端もそこで開いている。１０は熱気吸引
管９が通る排気熱回収用熱交換器である。

吐出管６の中にはベンチユリ１１が設けられ、
その手前で分岐して浴室内から操作できる調節つ
まみ１２で開口量が調整できる気泡誘導管１３が
室内に導かれている。１４は空気吸引口である。

本考案はこのような構成からなり、ポンプ５で
吸引された水が吐出することで負圧となる気泡発
生部７へ吸入される外気は排気熱回収用熱交換器
１０で暖められて、気泡発生部７で気泡となり、
一部は水流といつしよに浴槽内に噴出するが、一
部は、気泡誘導管１３に案内されて、浴室内へ導
かれる。調節つまみ１２を閉めておけば気泡は浴
槽内にしか入らないが、たとえば、風呂釜を焚き
浴槽には蓋をしたままで調節つまみ１２で気泡誘
導管１３を全開すれば、暖められた空気はほとん
ど全部が浴室内に導入される。浴槽使用中に調節
つまみ１２で開口量を調整することで、浴槽内の
気泡の量を調整することができる。

本考案によれば、気泡の冷気を直接に体に当て
るのを防ぐことができるだけでなく、浴室の暖房
をもすることができ、特に浴室の直接の暖房と暖
かい気泡の導入との切換えが随時にできる効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す断面図である。 １……循環パイプ、２……浴槽、３……風呂釜
用熱交換器、４……吸込口、５……ポンプ、６…
…吐出管、７……気泡発生部、８……吐出口、９
……熱気吸引管、１０……排気熱回収用熱交換
器、１１……ベンチユリ、１２……調節つまみ、
１３……気泡誘導管、１４……空気吸引口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽内の水を吸込み浴槽内へ吐出するポンプ
   と、ポンプに接続した吐出管に設けた気泡発生部
   とを有し、風呂釜用熱交換器の上部に設けた排気
   熱回収用熱交換器に挿通し、空気吸引口を有する
   熱気吸引管を前記気泡発生部に取り付け、さらに
   吐出管から分岐して浴室内に暖気を導入する気泡
   誘導管を設け、該気泡誘導管の出口には気泡発生
   量の調節を行なう調節つまみを設けたことを特徴
   とする暖房機付泡発生風呂釜。