JPH0137565Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 米食の我が国に於て炊飯前に精米を研ぎ洗う事
は日常欠くことの出来ない家事の１つである。こ
の洗米のために費す時間は軽んずことのできない
ものであり、特に寒中など冷い水の中に手を入れ
て掻き混ぜ洗米することは実に耐え難い苦痛であ
る。

本考案は如上の問題点を解決せんとするもので
あつて、即ち従来は容器内に米を入れ水を加える
と共に手で撹拌し、その先滌水が澄むまで何回も
洗つていたのであるが、本考案では手下げ式金網
篭の中に米を入れ、これを水の入つたバケツの中
に差入れ、動力により撹拌することにより手を濡
らすことなく洗米が行えるようにしたものであ
る。

以下、本考案実施の一例を添附図面に基いて説
明する。

第１図は本考案に係る洗米機本体の一部破断斜
視図であつて、手下げ式金網篭と駆動部を内蔵し
た冠筒体２とからなる。手下げ式金網篭１は金属
或はプラスチツクなどの筒状容器で凡そ３〜５
の容積となされ、下底から上方に向い米粒より
やゝ小となした多数の透孔１ａが穿設されてな
る。

冠筒体２は手下げ式金網篭１と上部に嵌着する
べくこれと同径となした匣体３内部にモーター４
が収蔵されてなり、該モーター４の軸端は下向き
に突出し、該軸端には上記手下げ式金網篭１内に
挿入される撹拌軸５が脱着自在に嵌着されてな
る。６は撹拌軸下端部に装着される撹拌羽根で図
示例では２枚の捩り羽根で図示例では２枚の捩り
羽根７ａ，７ｂを適宜な一定間距離に設けた水平
杆８ａ，８ｂの高さ方向に設けてある。

本考案で使用されるモーター４は家庭用の小型
モーターで直接電源に差込んで使用する交流式の
ものであつても良いが、バツテリを内蔵させ適宜
充電して使用する直流式のものが使用に便利であ
る。

９は把手部、１０は該把手部に設けたスイツチ
手段で把手部９を持つて該スイツチ手段１０の押
圧でモーター４が回動されるようになつている。
なお、１１は手下げ式金網篭１の側面部に取付け
た把手、１２ａ，１２ｂは手下げ式金網篭１と駆
動部２との連結用係合突起であつて前者は手下げ
式金網篭上部の周縁箇所に、後者は冠筒体の下端
内周面に設けてある。

第２図は使用状態図であつて、使用にさいして
は冠筒体３を容器本体１から取外し手下げ式金網
篭１内に米１３の一定量を入れ、該容器本体１と
冠筒体３とを嵌合させる。一方、バケツ１４内に
手下げ式金網篭１内の米量より少し大となる量の
水を入れると共に、該バケツ１４内に上記冠筒体
３を嵌着させた手下げ式金網篭１を入れ、スイツ
チ１０を押圧する。すると撹拌羽根６が回動し手
下げ式金網篭１内の米を掻きまぜて洗米が行われ
るのであり、１分程度するとバケツ１４内の水を
入れ代えこれを２〜３回繰返えして作業を終了す
る。

本考案の実施にさいしバケツ内の水の入れ代え
は水がオーバーフローするようになして自動的に
行われるようにすることができる。

本考案は以上の如く構成せしめるものであつ
て、手を水に濡らすことなくして短時間で能率的
に洗米作業を行うことができるのであり、特に冬
季の使用に便利である。また、手の荒れ症の人に
重宝となるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る洗米機本体の一部破断斜
視図、第２図は使用状態図である。 １……手下げ式金網篭、３……匣体、４……モ
ーター、６……撹拌羽根、９……把手部、１０…
…スイツチ、１３……お米、１４……バケツ、１
２ａ，１２ｂ……係合用突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦筒状で底部から一定高さ範囲を米粒径より
   やゝ小となした多数の透孔を形成した手下げ式金
   網篭と、該手下げ式金網篭上部に係合脱着させる
   内部に小型モーターを収蔵した冠筒体との組合せ
   からなり、冠筒体のモーター軸端を手下げ式金網
   篭内へ突出するようなさしめると共に、該軸端に
   は複数の撹拌羽根を垂設させ、且つ手下げ式金網
   篭内には適当量の米を入れると共に、水を入れた
   バケツ内で冠筒体のモーターを駆動して洗米が行
   われるように構成したことを特徴とする手提げ式
   洗米機。