JPH0135063Y2 - - Google Patents
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- JPH0135063Y2 JPH0135063Y2 JP6284885U JP6284885U JPH0135063Y2 JP H0135063 Y2 JPH0135063 Y2 JP H0135063Y2 JP 6284885 U JP6284885 U JP 6284885U JP 6284885 U JP6284885 U JP 6284885U JP H0135063 Y2 JPH0135063 Y2 JP H0135063Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、すべり軸受用摺動部材に関し、と
くにマイナスの軸受すき間で使用されるすべり軸
受における回転トルクの変化率を小さくしたもの
である。
くにマイナスの軸受すき間で使用されるすべり軸
受における回転トルクの変化率を小さくしたもの
である。
一般に、すべり軸受は、低トルクのほか、耐摩
耗性、低摩擦係数、耐久性などの特性が要求され
る場合が多く、通常はプラスの軸受すき間をもつ
嵌合いにして使用されるが、一方ではこれと反対
に軸受すき間をマイナスの嵌合にして高トルクで
使用される場合がある。このような使用条件の軸
受としては、低速回転用のラジアル軸受のほか、
揺動用の球面ブツシユ軸受等があり、これらの軸
受には、従来ふつ素樹脂繊維の糸およびポリエチ
レンテレフタレート繊維の糸で織成された織布に
フエノール樹脂を含浸させた複合体を素材とする
摺動部材が使用されている。
耗性、低摩擦係数、耐久性などの特性が要求され
る場合が多く、通常はプラスの軸受すき間をもつ
嵌合いにして使用されるが、一方ではこれと反対
に軸受すき間をマイナスの嵌合にして高トルクで
使用される場合がある。このような使用条件の軸
受としては、低速回転用のラジアル軸受のほか、
揺動用の球面ブツシユ軸受等があり、これらの軸
受には、従来ふつ素樹脂繊維の糸およびポリエチ
レンテレフタレート繊維の糸で織成された織布に
フエノール樹脂を含浸させた複合体を素材とする
摺動部材が使用されている。
上記のようなマイナスの軸受すき間で使用され
るすべり軸受は、高トルクを持続する特性が要求
されるが、従来の摺動部材を用いたすべり軸受に
おいては、軸受面の早期摩耗や圧縮塑性変形によ
り軸受のマイナスすき間の減少、あるいはこれら
の原因による軸受面の摩擦係数の減少等によつ
て、初期回転トルクが短時間で低下するため、高
トルクを長時間に亘つて持続することが困難であ
るという問題がある。
るすべり軸受は、高トルクを持続する特性が要求
されるが、従来の摺動部材を用いたすべり軸受に
おいては、軸受面の早期摩耗や圧縮塑性変形によ
り軸受のマイナスすき間の減少、あるいはこれら
の原因による軸受面の摩擦係数の減少等によつ
て、初期回転トルクが短時間で低下するため、高
トルクを長時間に亘つて持続することが困難であ
るという問題がある。
この考案は、上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、織布の軸受面側のたて糸および
よこ糸と、反軸受面側のよこ糸との構成繊維を異
ならせることにより、回転トルクの変化率を小さ
くしたすべり軸受用摺動部材を提供することを目
的とする。
れたものであり、織布の軸受面側のたて糸および
よこ糸と、反軸受面側のよこ糸との構成繊維を異
ならせることにより、回転トルクの変化率を小さ
くしたすべり軸受用摺動部材を提供することを目
的とする。
この考案のすべり軸受用摺動部材は、織布が二
重織り組織であつて、たて糸と軸受面側のよこ糸
との全部もしくは大部分に耐摩耗性にすぐれた繊
維を用い、反軸受面側のよこ糸の全部もしくは大
部分に弾力性にすぐれた繊維を用いて織成してい
る。
重織り組織であつて、たて糸と軸受面側のよこ糸
との全部もしくは大部分に耐摩耗性にすぐれた繊
維を用い、反軸受面側のよこ糸の全部もしくは大
部分に弾力性にすぐれた繊維を用いて織成してい
る。
この考案の摺動部材は、軸受面側の表面に表わ
れるたて糸とよこ糸との全部もしくは大部分が耐
摩耗性にすぐれた繊維であるため、マイナスの軸
受すき間で高面圧を受けても軸受面の摩耗が軽減
される。また、反軸受面側の表面には、弾力性に
すぐれた繊維のよこ糸が、耐摩耗性にすぐれた繊
維のたて糸よりも多く表われるので、弾性限界が
向上し高面圧を受けても塑性変形することはな
く、回転トルクの変化率が小さい。
れるたて糸とよこ糸との全部もしくは大部分が耐
摩耗性にすぐれた繊維であるため、マイナスの軸
受すき間で高面圧を受けても軸受面の摩耗が軽減
される。また、反軸受面側の表面には、弾力性に
すぐれた繊維のよこ糸が、耐摩耗性にすぐれた繊
維のたて糸よりも多く表われるので、弾性限界が
向上し高面圧を受けても塑性変形することはな
く、回転トルクの変化率が小さい。
第1図は、この考案を二重綾織り組織の織布に
適用した実施例を示す断面図である。
適用した実施例を示す断面図である。
同図の摺動部材10は、円筒状体に成形されて
おり、その中心軸線を境界として下半部の断面を
示す。紙面の上側の面が軸受面であり、紙面の下
側の面が反軸受面であるとすると、ラジアル軸受
では、反軸受面が図示しないハウジング(裏金)
の内周面に接着剤を介して接着され、軸受面には
図示しない回転軸が嵌合される。また、球面ブツ
シユ軸受では、反軸受面が図示しない内輪の外周
面に接着剤を介して接着され、軸受面には図示し
ない外輪が嵌込まれる。
おり、その中心軸線を境界として下半部の断面を
示す。紙面の上側の面が軸受面であり、紙面の下
側の面が反軸受面であるとすると、ラジアル軸受
では、反軸受面が図示しないハウジング(裏金)
の内周面に接着剤を介して接着され、軸受面には
図示しない回転軸が嵌合される。また、球面ブツ
シユ軸受では、反軸受面が図示しない内輪の外周
面に接着剤を介して接着され、軸受面には図示し
ない外輪が嵌込まれる。
上記の摺動部材10の織布12は、1種のたて
糸13と2種のよこ糸14,15とを用いて織成
された二重綾織り組織になつている。
糸13と2種のよこ糸14,15とを用いて織成
された二重綾織り組織になつている。
たて糸13は、その全部が潤滑性にすぐれた繊
維、たとえば四ふつ化エチレン樹脂(TFE)繊
維と、耐摩耗性にすぐれた繊維、たとえばポリエ
チレンテレフタレート(PET)繊維との異種の
糸を撚り合わせた交撚糸を用いている。
維、たとえば四ふつ化エチレン樹脂(TFE)繊
維と、耐摩耗性にすぐれた繊維、たとえばポリエ
チレンテレフタレート(PET)繊維との異種の
糸を撚り合わせた交撚糸を用いている。
軸受面側のよこ糸14は、その全部が前記たて
糸13と同一構成の四ふつ化エチレン樹脂繊維と
ポリエチレンテレフタレート繊維との交撚糸を用
い、反軸受面側のよこ糸15は、弾力性にすぐれ
た繊維、たとえばポリウレタン(PUR)繊維の
みを撚り合わせた撚糸を用いている。
糸13と同一構成の四ふつ化エチレン樹脂繊維と
ポリエチレンテレフタレート繊維との交撚糸を用
い、反軸受面側のよこ糸15は、弾力性にすぐれ
た繊維、たとえばポリウレタン(PUR)繊維の
みを撚り合わせた撚糸を用いている。
含浸層16は、耐摩耗性にすぐれ、かつ織布1
2との接着性も良好な樹脂材料、たとえばフエノ
ール樹脂を、織布12に含浸させてある。フエノ
ール樹脂のほか、エポキシ樹脂を含浸させてもよ
い。
2との接着性も良好な樹脂材料、たとえばフエノ
ール樹脂を、織布12に含浸させてある。フエノ
ール樹脂のほか、エポキシ樹脂を含浸させてもよ
い。
上記構成の摺動部材10の織布12の組織を、
軸受面側と反軸受面側とからみると、それぞれ第
2図と第3図とに示すようになる。両図における
斜線部分がたて糸13であり、第2図の白地部分
が軸受面側のよこ糸14であつて、第3図の白地
部分が反軸受面側のよこ糸15である。
軸受面側と反軸受面側とからみると、それぞれ第
2図と第3図とに示すようになる。両図における
斜線部分がたて糸13であり、第2図の白地部分
が軸受面側のよこ糸14であつて、第3図の白地
部分が反軸受面側のよこ糸15である。
上記のような繊維構成の組織にすることによ
り、軸受面側の表面は、潤滑性と耐摩耗性とにす
ぐれた繊維のたて糸13とよこ糸14とが全表面
に表われるが、反軸受面側の表面には、弾力性に
すぐれた繊維のよこ糸15が潤滑性と耐摩耗性と
にすぐれたたて糸13よりも多く表われることに
なる。
り、軸受面側の表面は、潤滑性と耐摩耗性とにす
ぐれた繊維のたて糸13とよこ糸14とが全表面
に表われるが、反軸受面側の表面には、弾力性に
すぐれた繊維のよこ糸15が潤滑性と耐摩耗性と
にすぐれたたて糸13よりも多く表われることに
なる。
したがつて、上記構成の摺動部材をマイナスの
軸受すき間をもつすべり軸受に使用した場合、軸
受面側の耐摩耗性にすぐれた繊維構成によつて摩
耗が軽減されるとともに、反軸受面側の弾力性に
すぐれた繊維構成によつて弾力限界が向上して原
形回復機能が働くことと相まつて、所定のマイナ
ス軸受すき間が保持される。このため、初期の回
転トルクが短時間で大幅に低下することはなく、
回転トルクの変化率を小さくすることができる。
軸受すき間をもつすべり軸受に使用した場合、軸
受面側の耐摩耗性にすぐれた繊維構成によつて摩
耗が軽減されるとともに、反軸受面側の弾力性に
すぐれた繊維構成によつて弾力限界が向上して原
形回復機能が働くことと相まつて、所定のマイナ
ス軸受すき間が保持される。このため、初期の回
転トルクが短時間で大幅に低下することはなく、
回転トルクの変化率を小さくすることができる。
上記実施例におけるたて糸の一部、あるいは軸
受面側のよこ糸の一部を、ポリウレタン繊維など
の弾力性にすぐれた繊維によつて構成してもよ
い。このような構成にした場合は、軸受面側の含
浸層が摩耗したときに、織布の軸受面側の摩擦係
数の大きいポリウレタン繊維が、軸受面の一部に
露出するから、軸受面の潤滑性、耐摩耗性を損な
うことなく、回転トルクの変化率が最小限度に抑
制されることになる。
受面側のよこ糸の一部を、ポリウレタン繊維など
の弾力性にすぐれた繊維によつて構成してもよ
い。このような構成にした場合は、軸受面側の含
浸層が摩耗したときに、織布の軸受面側の摩擦係
数の大きいポリウレタン繊維が、軸受面の一部に
露出するから、軸受面の潤滑性、耐摩耗性を損な
うことなく、回転トルクの変化率が最小限度に抑
制されることになる。
また、上記実施例のたて糸と軸受面側のよこ糸
とは、潤滑性にすぐれた繊維と耐摩耗性にすぐれ
た繊維との交撚糸とすることなく、耐摩耗性にす
ぐれた繊維のみの糸を使用してもよい。
とは、潤滑性にすぐれた繊維と耐摩耗性にすぐれ
た繊維との交撚糸とすることなく、耐摩耗性にす
ぐれた繊維のみの糸を使用してもよい。
さらに、反軸受面側のよこ糸についても、その
全部を弾力性にすぐれた繊維にすることなく、そ
の一部に他の種の繊維を使用してもよい。
全部を弾力性にすぐれた繊維にすることなく、そ
の一部に他の種の繊維を使用してもよい。
なお、この考案は、上記実施例の二重綾織り組
織の織布に限らず、二重朱子織り組織の織布につ
いても同様に適用することができる。
織の織布に限らず、二重朱子織り組織の織布につ
いても同様に適用することができる。
次に、この考案の摺動部材について回転トルク
を測定した結果を、比較例の測定結果と併せて第
4図に示す。
を測定した結果を、比較例の測定結果と併せて第
4図に示す。
実線で示したのがこの考案の摺動部材であり、
△印は二重綾織りの織布、×印は二重朱子織りの
織布をそれぞれ示す。□印の破線で示したのは、
比較例の二重綾織りの織布である。
△印は二重綾織りの織布、×印は二重朱子織りの
織布をそれぞれ示す。□印の破線で示したのは、
比較例の二重綾織りの織布である。
この考案の摺動部材の織布は、たて糸が四ふつ
化エチレン樹脂繊維の糸とポリエチレンテレフタ
レート繊維の糸との交撚糸であり、軸受面側のよ
こ糸はたて糸と同種の交撚糸、反軸受面側のよこ
糸はポリウレタン繊維のみの撚糸である。
化エチレン樹脂繊維の糸とポリエチレンテレフタ
レート繊維の糸との交撚糸であり、軸受面側のよ
こ糸はたて糸と同種の交撚糸、反軸受面側のよこ
糸はポリウレタン繊維のみの撚糸である。
比較例の織布は、たて糸と軸受面側および反軸
受面側のよこ糸とのいずれも、四ふつ化エチレン
樹脂繊維の糸とポリエチレンテレフタレート繊維
の糸との交撚糸である。
受面側のよこ糸とのいずれも、四ふつ化エチレン
樹脂繊維の糸とポリエチレンテレフタレート繊維
の糸との交撚糸である。
摺動部材の含浸層は、この考案の摺動部材と比
較例との双方ともフエノール樹脂を使用して、そ
れぞれの織布に含浸させた。
較例との双方ともフエノール樹脂を使用して、そ
れぞれの織布に含浸させた。
測定に使用した試験機および測定条件は下記の
とおりである。
とおりである。
試験機 揺動型摩耗試験機
揺動角 ±15度
揺動サイクル 1Hz
面圧 300Kgf/cm2
雰囲気 大気下、常温
潤滑 無潤滑
第4図の結果から明らかなように、この考案の
摺動部材は、比較例に比べて回転トルクの変化率
が小さく、20時間経過後においても高い回転トル
クを持続していることがわかる。
摺動部材は、比較例に比べて回転トルクの変化率
が小さく、20時間経過後においても高い回転トル
クを持続していることがわかる。
以上、説明したように、この考案の摺動部材
は、織布を二重織りの組織にして、たて糸と軸受
面側のよこ糸とに耐摩耗性にすぐれた繊維を用
い、反軸受面側のよこ糸に弾力性にすぐれた繊維
を用いている。したがつて、この考案によれば、
マイナスの軸受すき間で使用した場合、軸受面側
の耐摩耗性が向上するとともに、軸受面に摩耗が
生じても反軸受面側の弾力性による原形回復量が
大きくなるから、マイナス軸受すき間の減少、ひ
いては面圧の低下を来すことがなく、高トルクの
長期間持続が可能となる。このため、マイナスの
軸受すき間で使用されるすべり軸受用として好適
な回転トルクの変化率の小さい摺動部材が得られ
る。
は、織布を二重織りの組織にして、たて糸と軸受
面側のよこ糸とに耐摩耗性にすぐれた繊維を用
い、反軸受面側のよこ糸に弾力性にすぐれた繊維
を用いている。したがつて、この考案によれば、
マイナスの軸受すき間で使用した場合、軸受面側
の耐摩耗性が向上するとともに、軸受面に摩耗が
生じても反軸受面側の弾力性による原形回復量が
大きくなるから、マイナス軸受すき間の減少、ひ
いては面圧の低下を来すことがなく、高トルクの
長期間持続が可能となる。このため、マイナスの
軸受すき間で使用されるすべり軸受用として好適
な回転トルクの変化率の小さい摺動部材が得られ
る。
第1図は、この考案の実施例の要部を示す断面
図、第2図は、第1図の織布の軸受面側の組織
図、第3図は、第1図の織布の反軸受面側の組織
図、第4図は、回転トルクの変化率の測定結果を
示す図表である。 図中、10は摺動部材、12織布、13はたて
糸、14は軸受面側のよこ糸、15は反軸受面側
のよこ糸、16は含浸層である。
図、第2図は、第1図の織布の軸受面側の組織
図、第3図は、第1図の織布の反軸受面側の組織
図、第4図は、回転トルクの変化率の測定結果を
示す図表である。 図中、10は摺動部材、12織布、13はたて
糸、14は軸受面側のよこ糸、15は反軸受面側
のよこ糸、16は含浸層である。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 織布と、該織布に含浸させた含浸層との複合
体からなり、一方の面が軸受面であつて、他方
の反軸受面が他の軸受部材に接着されるすべり
軸受用摺動部材において、前記織布を二重織り
の組織とし、たて糸と軸受面側のよこ糸との全
部もしくは大部分に耐摩耗性にすぐれた繊維を
用い、反軸受面側のよこ糸の全部もしくは大部
分に弾力性にすぐれた繊維を用いて織成したこ
とを特徴とするすべり軸受用摺動部材。 (2) たて糸と軸受面側のよこ糸とがポリエチレン
テレフタレート繊維であつて、反軸受面側のよ
こ糸がポリウレタン繊維である実用新案登録請
求の範囲第1項記載のすべり軸受用摺動部材。 (3) 織布が二重綾織りの組織に織成されている実
用新案登録請求の範囲第1項または第2項記載
のすべり軸受用摺動部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6284885U JPH0135063Y2 (ja) | 1985-04-26 | 1985-04-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6284885U JPH0135063Y2 (ja) | 1985-04-26 | 1985-04-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61179416U JPS61179416U (ja) | 1986-11-08 |
JPH0135063Y2 true JPH0135063Y2 (ja) | 1989-10-25 |
Family
ID=30592446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6284885U Expired JPH0135063Y2 (ja) | 1985-04-26 | 1985-04-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0135063Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-04-26 JP JP6284885U patent/JPH0135063Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61179416U (ja) | 1986-11-08 |
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