JPH0133397Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車載用オーデイオ機器盗難防止装置に
係り、車載用オーデイオ機器が外されたことを検
知してホーンを発音し、機器の盗難を防止し得る
装置を提供することを目的とする。

駐車中の自動車は比較的無防備であり、このた
めに車内から物品を盗まれることが少なくない。
そこで、従来、自動車に振動検知器を取付け、車
の振動や衝撃を検知してアラームを発し、盗賊の
侵入を知る方法がある。

ところで、自動車内にある物品のうちカーステ
レオは特に盗難対象になり易い。これは、長時間
に亘る不使用時、取外してトランクに格納したり
自宅に持帰る等し易いように、自動車に対して自
由に着脱できるように構成されているためであ
る。

本考案は上記事実に鑑みなされたものであり、
車の振動や衝撃を検知するのではなく、機器が外
れさたことを直接検知してホーンを発音させ、誤
動作なく確実に盗難を検知し得る装置であり、以
下、図面と共にその一実施例について説明する。

第１図は本考案になる車載用オーデイオ機器盗
難防止装置の一実施例の回路図を示す。同図中、
１はカーステレオ装置で、コネクタ２，３を介し
てバツテリ電源端子４から電源供給を受けて作動
し、スピーカ５，６に音声信号を送出する。７は
自動車のホーン、８はホーンスイツチで端子４と
アースとの間に直列に接続されており、ホーン８
はスイツチ８のオンにより警報音を発する。上記
構成は一般の自動車と同じである。

９は盗難検出回路で、検出端子９ａはコネクタ
２，３を介してアースされており、駆動端子９ｂ
はホーン７とスイツチ８との接続点に接続されて
おり、駆動端子９ｃはアースされている。１０は
SCRで、そのアノードは端子９ｂ、そのカソー
ドはアース、そのゲートは抵抗Ｒを介して端子９
ｂに接続されていると共に端子９ａに接続されて
いる。SWは手動の禁止スイツチで、端子９ａと
端子９ｃとの間に接続されている。

盗難検出回路９は、カーステレオ装置１の設置
場所から離れた眼につきにくい場所に設けられて
おり、特に禁止スイツチ９は外部から操作し得る
も容易に見えない場所に設けられている。

ここで、通常の状態において、スイツチSWを
オフにしておく。SCR１０のゲートは端子９ａ、
コネクタ２，３を介してアースされており、
SCR１０はオフ状態にある。ホーンスイツチ８
のオンによりホーン７に所定の大きさの電流が流
れ、ホーン７が発音する。

なお、ホーンスイツチ８のオフ時、ホーン７の
アース側端子は抵抗Ｒ、端子９ａを介してアース
されているが、抵抗Ｒの抵抗値はホーン７を作動
させる所定の大きさの電流が流れないように選定
されている。

ここで、盗賊等によりコネクタ２，３が外され
てカーステレオ装置１が設置場所から離脱された
とする。コネクタ２，３の分離により端子９ａは
解放され、これにより、SCR１０のゲートには
抵抗Ｒを介して起動電圧が印加され、SCR１０
はターンオンする。

SCR１０のターンオンによりホーン７に所定
の大きさの電流が流れホーン７は発音し続ける。
カーステレオ装置１の所有者は、ホーン７の警報
音の持続によりカーステレオ装置１が盗まれたこ
とを知り得る。

この状態でホーン７の警報音を止めるには、禁
止スイツチ９をオンする。これにより、SCR１
０のゲートはアースされてSCR１０はターンオ
フされ、ホーン７に電流は流れなくなつて警報音
はなくなる。

次に、カーステレオ装置１の所有者がその設置
場所から取外す場合、禁止スイツチSWを予めオ
ンにしておく。これにより、コネクタ２，３が外
されても端子９ａは解放されることなくアースに
接続されることになり、SCR１０がターンオン
することを禁止し得る。再びカーステレオ装置１
を設置場所に取付けるに際し、スイツチSWをオ
フにする。

なお、本考案装置は第１図示に示す回路に限定
されるものではなく、第２図示の回路にも同様に
適用し得る。このものは、ホーンスイツチ１１の
オンにより、リレー１２のリレーコイル１２ａが
通電されてその接点S₁がオンされ、ホーン７に電
流が流れてホーン７が警報音を発する。

このものに盗難検出回路９を接続する場合、そ
の駆動端子９ｂ，９ｃをホーンスイツチ１１の両
端或いはリレー１２の両端に接続する。このもの
の動作は第１図示の回路の動作説明より容易に理
解し得るのでその説明を省略する。

上述の如く、本考案になる車載用オーデイオ機
器盗難防止装置は、オンによりホーンに通電して
これを発音させるホーンスイツチの両端子或いは
ホーンスイツチのオンによりその接点をオンされ
てホーンに通電するリレーの両端子に第１の端子
及び第２の端子を夫々接続し、カーステレオ等の
車載用オーデイオ機器に第３の端子を接続し、第
３の端子が解放された時オンとされて第１の端
子、第２の端子間を導通状態にするスイツチング
素子を第１乃至第３の端子に接続したため、車載
用オーデイオ機器が盗難にあつて設置場所から外
された場合、第３の端子の解放によるスイツチン
グ素子の導通によつてホーンが発音持続し、これ
により、車載用オーデイオ機器の所有者はそれが
外されたことを知り得、この場合、ホーンをその
まま利用しているので、一般の警報器等とは比較
にならない程の大きな音を出し得、所有者は遠く
からでもよくわかる一方、盗賊を警愕させるのに
十分な効果があり、又、警報器を特別に設けるよ
りも小形、軽量、安価に構成し得、更に、オーデ
イオ機器が外されたことを直接検知するので、自
動車の振動や衝撃を検知するものに比して検知が
確実で誤動作がない等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の回路図、第２図は
第１図示の自動車とは別のタイプの自動車に本考
案装置を取付けた場合の回路図である。 １……カーステレオ装置、２，３……コネク
タ、７……ホーン、８，１１……ホーンスイツ
チ、９……盗難検出回路、９ａ……検出端子、９
ｂ，９ｃ……駆動端子、１０……SCR、１２…
…リレー、SW……禁止スイツチ、Ｒ……抵抗。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) オンによりホーンに通電してこれを発音させ
   るホーンスイツチの両端子或いはホーンスイツ
   チのオンによりその接点をオンされてホーンに
   通電するリレーの両端子に第１の端子及び第２
   の端子を夫々接続し、カーステレオ等の車載用
   オーデイオ機器に第３の端子を接続し、該第３
   の端子が解放された時オンとされて該第１の端
   子、第２の端子間を導通状態にするスイツチン
   グ素子を該第１乃至第３の端子に接続してなる
   車載用オーデイオ機器盗難防止装置。 (2) 該スイツチング素子は、そのアノード及びカ
   ソードを夫々該第１の端子及び第２の端子に接
   続され、そのゲートを該第３の端子に接続され
   たSCRである実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の車載用オーデイオ機器盗難防止装置。 (3) 該第３の端子と該第１の端子、第２の端子の
   うちのアース側の端子との間には、該第３の端
   子が解放された時該スイツチング素子をオンし
   ないようにする手動スイツチを設けてなる実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の車載用オーデ
   イオ機器盗難防止装置。