JPH0133124Y2 - - Google Patents

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JPH0133124Y2
JPH0133124Y2 JP11550583U JP11550583U JPH0133124Y2 JP H0133124 Y2 JPH0133124 Y2 JP H0133124Y2 JP 11550583 U JP11550583 U JP 11550583U JP 11550583 U JP11550583 U JP 11550583U JP H0133124 Y2 JPH0133124 Y2 JP H0133124Y2
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chamber
liquid
gas
outside
container
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JP11550583U
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JPS6024303U (ja
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は気液分離装置に関し、特に無重力や重
力変動場等のように特殊な重力場で効果的に使用
することのできる気液分離装置に関する。
一般の化学工場等では、液体中に気体を溶解さ
せ、その気体を含有した液体を作るプロセスは重
要で多くの目的に使用されている。その一つの代
表的なプロセスとして、第1図のように液体に気
体を直接吹き込む方式がある。この場合、液体H
に吹き込まれた気体Kの一部は液体中に拡散溶解
し、余剰の気体は泡となり、液体中を浮上し、液
体上部に移動し、気液は分離される。こうした方
式は地球上のように一定重力場においては有効で
ある。しかしながら、宇宙空間の如く重力がない
環境ではこのプロセスを利用することはできな
い。即ち、液体Hと気体Kとの比重差の利用が無
重力のため適用できず余剰気体の分離ができな
い。
そのため、液体に気体を拡散する場合、例えば
第2図のようにある種の膜材Jを介して一方に気
体K、他方に液体Hを接触させる等の方式がある
が、これは膜材Jの特性上気体Kが液体Hに拡
散、溶解させる効率は前述第1図の直接液体中に
気体を吹き込み気体、液体の接触をさせる方式と
比べ、効率は著しく悪い。したがつて無重力場で
は目的とする特定の気体をその液体に溶解させる
プロセスは気体/液体の分離が困難なため、効率
が良いものを得られないという問題があつた。
本考案は、無重力や或る種の特殊な重力場、す
なわち地上の如く一定の重力場でないような例え
ば、宇宙や空間を飛行する装置の中で発生する無
重力が変動重力場を前提とした場合における気体
を液体に直接接触させ液中に拡散させる処理にお
いて、未拡散気体を液体より有効に連続して分離
する装置を提供するものである。
すなわち本考案は、平行な2枚の仕切板によ
り、その内部を縦列的に第1室、第2室、第3室
に分割された器体、同第1室端部に設けられ上記
器体外に開口する気液混合体流入口、同第1室内
部にほぼ均等に分布する空隙をもつて充填された
気泡付着性充填物、同第2室内と連通して上記器
体外に設けられた吸気装置、同第3室端部に設け
られた上記器体外に開口する液体排出口、上記2
枚の仕切板に両端が開口して取り付き上記第1室
と第3室とを連通せしめる疎水性微小多孔材チユ
ーブとを有してなることを特徴とする気液分離装
置に関するものである。
本考案装置は無重力還境や重力場変動場におい
て多くの目的に供することができる。
本考案装置は、特殊の多孔材を利用し、且つそ
の材料をもつて構成した管状の内部に気体と液体
をあらかじめ混合させた状態の気液混合体を圧送
するようにし、その管状の外側に内部の圧力より
低くした環境を作り、且つ管状の内部の気体・液
体混合状態をなるべく大きな気泡を液体中に構成
できるように、即ち小さい気泡を大きな気泡に成
長させる機能をもつように、微細な気泡を表面張
力で付着させ気泡を大きくさせる気泡成長材を配
置するものである。更に、上記の特殊多孔材は、
例えばテフロンのように液体をはじく性質と、そ
の液体に対するヌレ現象を防止した材料を選定す
る。かかる要素をもつて構成した本考案装置によ
れば、気体、液体の混合を圧送すると、疎水性微
小多孔材からなる管材壁面からは、気体がその壁
面内部より壁面内を通過し、管外へ圧送される。
このとき、細孔の大きさ、圧力差を調整すれば、
多孔材が液体をはじく性質があることと、表面張
力の作用が加わり、液体は細孔の入口部で止まり
通過し難くなる。一方、気体は、このような制限
がないので、液体に比較すれば非常に良く通過す
る。つまり管の一端より流入した気液混合体は、
他端で液体のみが排出されることとなる。なお、
多孔材としては、上記のテフロンの他に、液体が
水の場合、ガラスを使用することもできる。
第3図は本考案装置の一実施態様例を示す図、
第4図は気泡成長のための機能説明図、第5図は
多層ネツト使用での応用例を示す図、第6図は気
液分離の説明モデルで第3図のA部詳細を示す。
第3図において、密封状容器1の一端に気液混
合体21を流入させる入口2が設けられ、他端に
液体20のみの排出口3が取りつけられている。
容器1には内部に2個の仕切壁4,5が設けてあ
り、この仕切壁4,5により容器1内が第1室1
01、第2室102、第3室103に分割され
る。仕切壁4と入口2の間すなわち第1室101
には気液混合体21中の気泡粒を付着し成長させ
るガラス球体6がほぼ均等な空隙を有するように
つめられ、微小な気泡粒子を表面張力で一時的に
付着させ、次々に送入される気液粒子を表面で付
着させ、適度な大きさの気泡に成長させた気泡部
が液体と共に仕切り壁4に流れるように構成され
ている。
仕切壁4,5には孔が設けられており、その間
にテフロン製の疎水性があり、且つ孔径0.1〜
10μm、気孔率50〜70%の多孔質のチユーブ7が
多数配置される。このチユーブ7の外面が接する
空間8の圧力をチユーブ7内の液体の圧送圧力よ
り低くし、且つ空間8の気体を排出するためパイ
プ9、フアン10、モータ11を設けている。
液体中に混合されている気体を液体より分離さ
せるには、2つの機能が重要である。つまりその
一つは、微小な粒子状気体を適度な大きさの気泡
に成長させ、多孔材チユーブ7内面にその気泡を
接触圧着させ、その壁面の内外圧力差で気体のみ
をその壁面の内部を通過させる。他の一つは、液
体はその壁面より外にもれないようにする。
こうした関係を先ず第4図から説明する。気液
混合体は液体20に微小気泡12があり、この気
泡12が球体6に表面張力で付着13し、成長し
て13′の如くなり、更に14の如く球体6相互
の間にまたがり、15に示すようになつて球体6
から離脱する。このように、気泡は、ガラス球体
6がほぼ均等な空隙を有して充填されているの
で、適度の大きさに成長する。
この気泡成長プロセスは、球体6以外に例えば
第5図に示す多層のネツト6′を利用しても同様
である。
適度の大きさに成長した気泡15は、第6図に
おいてチユーブ7を構成している多孔材19の微
小孔18より排気気体17の如く空間8に圧送さ
れる。したがつて、気泡は15の状態より16の
如くなり微小多孔材チユーブ7より壁外の外気に
通じた空間8へ排出される。こうした作用は、多
孔材チユーブ7の小孔18が疎水性を有する微小
多孔材19で内外壁面にわたつて構成され、液体
20の表面張力と気体15,16の表面張力との
差により生じるのである。
上記のようにして気体が分離された液体20は
チユーブ7から第3室103へ入り、排出口3か
ら抜出される。
以上詳述した本考案装置によれば、気液混合体
の液体より気泡のみを分離させる目的で、宇宙等
の無重力還境下でも安定して作動することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は通常の液体への気体溶解方式を示
す図、第3図は本考案装置の一実施態様例を示す
図、第4,5図は本考案装置による気泡成長機能
を説明するための図、第6図は第3図のA部詳細
図であり、気液分離を模式的に示す図である。 1……器体、2……気液混合体流入口、3……
液排出口、4,5……仕切板、6……気泡付着性
充填物、7……疎水性微小多孔材チユーブ、9,
10,11……吸気装置、101……第1室、1
02……第2室、103……第3室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 平行な2枚の仕切板により、その内部を縦列的
    に第1室、第2室、第3室に分割された器体、同
    第1室端部に設けられ上記器体外に開口する気液
    混合体流入口、同第1室内部にほぼ均等に分布す
    る空隙をもつて充填された気泡付着性充填物、同
    第2室内と連通して上記器体外に設けられた吸気
    装置、同第3室端部に設けられ上記器体外に開口
    する液体排出口、上記2枚の仕切板に両端が開口
    して取り付き上記第1室と第3室とを連通せしめ
    る疎水性微小多孔材チユーブとを有してなること
    を特徴とする気液分離装置。
JP11550583U 1983-07-27 1983-07-27 気液分離装置 Granted JPS6024303U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11550583U JPS6024303U (ja) 1983-07-27 1983-07-27 気液分離装置

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JP11550583U JPS6024303U (ja) 1983-07-27 1983-07-27 気液分離装置

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Publication Number Publication Date
JPS6024303U JPS6024303U (ja) 1985-02-19
JPH0133124Y2 true JPH0133124Y2 (ja) 1989-10-09

Family

ID=30266605

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JP11550583U Granted JPS6024303U (ja) 1983-07-27 1983-07-27 気液分離装置

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4110625B2 (ja) * 1998-07-23 2008-07-02 三浦工業株式会社 脱気モジュール
JP2007273167A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Toshiba Corp 燃料電池

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Publication number Publication date
JPS6024303U (ja) 1985-02-19

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