JPH0132838Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 草刈機用回転形草刈刃の経済性、耐久性、危険
防止の安全対策等の向上のために従来種々な組立
形の刈刃が開発されてきているのであるが夫々一
長一短の得失が有つて、必ずしも需要者に満足を
与えるものではなかつた。

本案は従来の欠点を充分に排除できて軽量で安
価で刃板の互換性による耐久性高く、危険性の少
い回転形組立草刈刃を提供しようとするものであ
る。

以下実施例について詳細な説明を行う。

第１図、草刈機の側面全貌。

第２図、本案実施例組立草刈刃の平面図。

第３図、実施例刃板の平面図。

第４図、実施例組立草刈刃の使用状態断面図。

第２図に示す実施例組立草刈刃は回転台板１に
短冊形刃板２，２…を放射形に配設して前記台板
１の周辺附近でボルト３，３…によつて締着し
て、台板１中心付近の刃板２の基部交又端２′，
２′…は任意の相似形に形成して互いにその縁線
９，９…を接当せしめてあり（実施例では台板１
の中心を頂点とする二等辺形に形成した）中心部
は台板１の軸用孔４と共通の軸孔弧形４′，４′…
を形成している。

前記台板１は鋼板等強度を有するが軟質の材料
が好ましい。うす肉のものを使用しての軽量化も
自由である。

また、刃板２は夫々刃体材料として特殊工具鋼
等良質のものを使用する。切れ刃部５は反転使用
が可能のように付け刃することが好ましい。かく
て、前記台板１の周辺附近にボルト３によつて
夫々締着する。従来この締着のためには刃板一枚
当り複数のボルトを使用している。このため部品
点数の多さに起因する重量増大等の問題をまぬが
れなかつたが、本考案はこの問題を軽減すること
ができる。又、刃板２の基部交又端２′は台板１
の中心を頂点とする二等辺形を形成して接当し互
に位置の固定を保つ状態に形成されているので、
刃板２が衝撃等の抵抗によつて回転変位すること
を防止するとともに、衝撃力を分散して受け止め
る効果が生れる。更に中心部に軸孔用の軸孔弧形
４′を設けることで回転軸６との関係を保ち一層
に位置決めを確実なものとしている。

尚、台板１は刃板２が重合する場所に対し任意
の肉抜きを行つて重量の軽減を行う等の設計は自
由である。実施例では刃板２は３枚取着したもの
を開示しているが２枚以上の複数が可能であり、
２枚の場合には基部交又端２′は軸孔弧形４′を有
するだけで刃板２の確保が可能である。

以上の構造を有する組立草刈刃は第４図に示す
如く、回転軸６に嵌着して上下面を抑え板７，８
で挾着して回転軸６と一体に締着し回転自在であ
る。

この結果刃板２と台板１とは材質を異にし部品
点数を増すことになつているが、刃体の機能に応
じた材料を選別して有効に機能せしめることがで
き、刃板２は切れ味を良好なものとし台板１は軟
質材として衝撃などによる破断防止に貢献し、締
着用ボルト３の点数を減少し、刃板２の転位防止
のために軸孔４に対応した弧形４′や相似形接当
辺９を形成して互に抵抗して転位を防止する確実
さを特徴に有し、装備の簡素さによる取り扱い上
の容易さに貢献し、総体的に軽量、安価で信頼性
のある組立形の草刈刃を提供し需要者と生産者に
利益する処が大である。

【図面の簡単な説明】

第１図草刈機の側面全貌。第２図本案実施例組
立草刈刃の平面図。第３図実施例刃板の平面図。
第４図本案組立草刈刃の使用状態組立断面図。 １……回転台板、２……刃板、３……ボルト、
４……軸孔、４′……軸孔弧形。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 草刈機の回転形草刈刃において、うす板よりな
   る回転台板１に短冊形刃板２を放射形に配設し、
   前記台板１の周辺附近で夫々一個所で締着すると
   共に、各刃板２の基部交又端２′を任意の相似形
   に形成して対向接当し、台板１の軸孔４と共通の
   軸孔弧形４′を設けて前記台板１に組立てた草刈
   刃。