JPH0132689Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は集合電池における各単電池の極柱端子
間を連結する電池用の接続導体に関するものであ
る。

従来技術とその問題点 従来、電池用の接続導体としては、両端に極柱
へ嵌め合す開孔部を有した肉厚な金属板か、編銅
線の両端に極柱へ嵌め合せる開孔部を有した金属
剛体などが用いられた。

しかし内厚な金属板の接続導体では、セル間距
離が短かい場合には接続が困難であつた。これを
金属剛体により無理に接続した場合、電槽にクラ
ツクが入る欠点があつた。

又、編銅線による接続導体では、金属剛体によ
る欠点は解消されるが、編銅線のコストが高いた
めに、多数の単電池を接続する場合、接続導体に
多くの費用を要する欠点があつた。

考案の目的 本考案は上記従来の問題点に鑑みなされたもの
であり、電導断面積が大きく、可撓性の良好な安
価な電池用の接続導体を提供することを目的とす
るものである。

考案の構成 本考案は上記目的を達成するべく、 接続部１と導電部３とを有する 電池用の接続導体であつて、 該導電部３は、金属箔又は薄肉板の積層体より
なり、絶縁被覆４が外周面に形成されており、 該接続部１は開孔部２を有し、 かつ導電部３の両端に形成されている ことを特徴とする電池用の接続導体である。

又、導電部３は、波型である前記電池用の接続
導体である。

実施例 以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説明
する。

第１図は本考案の一実施例における絶縁被覆が
なされていない接続導体の斜視図、第２図は絶縁
被覆された接続導体の斜視図、第３図は本考案の
他の実施例であり、導電部を波型に成型した接続
導体の斜視図、第４図は電池間接続の一実施例を
示した要部断面図、第５図は波型接続導体の変位
における状態図である。

ここで１は接続部、２は開孔部、３は導電部、
４は絶縁被覆、５は角状銅筒である。

接続導体は接続部と導電部より成る。該導電部
は0.1〜１mmの銅板又は金属箔の積層体より成り、
絶縁被覆が合成ゴムにより外周面に形成されてい
る。接続部は開孔部を有し、該開孔は極柱端子の
外径に嵌め合す寸法であり、接続部の両端に形成
されている。又、接続部は角状銅筒等より成り、
積層体を銀ロー付けして一体としている。尚、導
電部の形状は波型であつてもよい。

本考案の電池用の接続導体により接続した集合
電池は、激しい振動、衝撃による外力が加わり単
電池が変位しても第４図に示した如く、この変位
によく追従して第５図の拡大図の様になり、単電
池の極板端子部を損傷したり、また電池電槽に亀
裂を生ぜしめるごとき事故を防止することができ
る。さらに金属の箔または薄肉板を用いるので、
編銅線を用いた場合と異なりコストが安く、又接
続導体の製造が容易である。

考案の効果 上述した如く、本考案によれば電導断面積が大
きく、可撓性の良好な安価な電池用の接続導体を
提供することができその実用的価値は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における絶縁被覆が
なされていない接続導体の斜視図、第２図は絶縁
被覆がなされた接続導体の斜視図、第３図は本考
案の他の実施例であり、導電部を波型に成型した
接続導体の斜視図、第４図は電池間接続の一実施
例を示した要部断面図、第５図は波型接続導体の
変位における状態図である。 １……接続部、２……開孔部、３……導電部、
４……絶縁被覆、５……角状銅筒。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 接続部１と導電部３とを有する 電池用の接続導体であつて、 該導電部３は、金属箔又は薄肉板の積層体よ
   りなり、絶縁被覆４が外周面に形成されてお
   り、 該接続部１は開孔部２を有し、 かつ導電部３の両端に形成されている ことを特徴とする電池用の接続導体。 ２ 導電部３は、波型である実用新案登録請求項
   １記載の電池用の接続導体。