JPH0132431Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案はパーソナル無線通信機の送信出力切換
スイツチに係わり、特に放電特性の異なる各種電
池から給電されるパーソナル無線通信機の送信出
力切換スイツチに関する。

〔考案の技術的背景とその問題点〕

パーソナル無線通信機は使用周波数帯900MHz、
チヤネル数80チヤネル、電波型式FM、制御チヤ
ネルおよび通話チヤネルを有し５桁の群番号によ
り選択呼出を行なう。電源を投入すると制御信号
は初期状態に設定され指定された群番号による着
呼があるか否かを制御チヤネルで検出する待受動
作となる。発呼、通話チヤネルの捕捉、通話、通
話終了の遷移は制御チヤネルを介した制御デー
タ、通話チヤネルを介した受信電圧の閾値により
定める。送信出力は最大5Wとし、電源投入後の
送信出力の変更は禁止されている。

パーソナル無線通信機には車載用および携帯用
があり携帯用には送受信手段と操作部材を設けた
ハンドセツトと本体が分離したものおよび本体と
ハンドセツトを一体化したハンデイ形パーソナル
無線通信機がある。ハンデイ形パーソナル無線通
信機のバツテリセービングは消費電力は少ないが
経過時間のながい待受時に対する第１の場合、経
過時間は短いが消費電力の大きい送信時に対する
第２の場合がある。第１の場合に係わるバツテリ
セービングは例えばCPUのクロツクパルス周波
数を変更する等のプログラム制御で行なう。第２
の場合に係わるバツテリセービングは例えば送信
電力の切換により行なう。電源接時点と送信電力
切換時点の順序条件を満たすには切換操作を検出
し、制御信号を初期設定すればよい。この論理は
プログラム制御で実現できる。しかし、実際のハ
ンデイ形パーソナル無線機は小形軽量化の要求か
ら送信電力切換スイツチの設置スペースと使用頻
度等から考慮して電源断の条件が得られるパーソ
ナル無線通信機本体の下面に設置する例がある。
パーソナル無線通信機本体の下面の電池ボツクス
との係合面に送信電力切換スイツチを設けると電
池ボツクスとパーソナル無線通信機本体とを分離
しなければ送信電力切換スイツチの操作ができな
いので、電源接時点と送信電力切換時点の順序条
件を確実に満たすことができる。

上記例では電圧並びに放電特性の異なる電池を
パツケージした電池ボツクスを使用する際送信電
力切換スイツチの操作状態が適切でないことがあ
る。

〔考案の目的〕

本考案の目的は電池の電圧、容量に適した送信
出力切換スイツチの操作が期待できるパーソナル
無線通信機の送信出力切換スイツチを提供するこ
とを目的とする。

〔考案の概要〕

本考案によるパーソナル無線通信機の送信出力
切換スイツチは電池ボツクスに設けてある。第１
の送信出力は第２の送信出力よりＨレベルであ
る。送信出力切換スイツチが能動のとき切換信号
がパーソナル無線通信機へ送出される。パツケー
ジまたは装填される電池の電圧、容量により異な
る容積の電池ボツクスを使用する。送信出力切換
スイツチを設けるか否かはそれぞれの電池ボツク
スにより定める。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の一実施例を図面にしたがつて詳
述する。

第１図において、B₁，B₂，B₃は第１、第２、
第３…の電池ボツクスである。電池ボツクスB₁，
B₂，B₃は係合面４を介してパーソナル無線通信
機本体１と係合する。（係合面４に係わる構成部
品は省略してある。）電池ボツクスB₁は単３乾電
池６個を装填できる。電池ボツクスB₂は7.2Vニ
ツケルカドニウム電池がパツケージされている。
電池ボツクスB₃は12Vニツケルカドニウム電池が
パツケージされている。電池ボツクスB₂，B₃は
第２図に示すようにパーソナル無線通信機本体１
との係合面４に送信出力切換スイツチ３が設けて
ある。係合面４のコーナにはコネクタジヤツク５
ａ，５ｂ，６ａ，６ｂを有しパーソナル無線通信
機本体に設けたコネクタプラグ５′ａ，５′ｂ，
６′ａ，６′ｂ（図示してない）が差込めるように
なつている。コネクタジヤツク５ａは−Ｂ，５ｂ
は＋Ｂに用いる。またコネクタジヤツク６ａ，６
ｂは切換信号用である。送信出力切換スイツチ３
は常開接点で形成され、一方の接点がコネクタジ
ヤツク６ａ、他方の接点がコネクタジヤツク６ｂ
に接続してある。送信出力切換スイツチ３を操作
すると閉成された常開接点を介してコネクタジヤ
ツク６ａから切換信号をパーソナル無線通信機本
体１のコネクタプラグ６′ａ（図示してない）に送
出する。切換信号として基準電位点を用いたいと
きはコネクタプラグ６ｂを内部布線で基準電位点
と接続する。電池ボツクスB₂，B₃には下面に一
対の外部電源端子（図示してない）が設けてあ
る。図中符号７ａ，７ｂは係合環でパーソナル無
線通信機本体１に設けたフツク７′ａ，７′ｂと嵌
合と固定できるようになつている。

電池ボツクスB₃を第１の送信出力（Ｈレベル）
で使用すると5Wの送信出力が得られる。電池ボ
ツクスB₁，B₂では1Wの送信出力が得られる。電
池ボツクスB₂の外部電源端子へ外部電源を接続
すると、外部電源の電圧に応じて送信出力切換ス
イツチの操作により送信出力の変更ができる。

外部電源用アダプタ（図示してない）の係合面
４は電池ボツクスB₂，B₃の係合面４と同一構造
になつている。

電池ボツクスB₁，B₂，B₃の係合面４にはコネ
クタプラグ５ａ，５ｂ，６ｃが設けられていて、
コネクタプラグ５ａはブランド側へ接続せられ、
コネクタプラグ５ｂは電池の＋側へ接続されてい
る。またコネクタプラグ６ｃは送信出力切換スイ
ツチ３を介して電池８の＋側に接続されている
Ｈ／Ｌが接続されている。

電池ボツクス３の回路図は、第３図に示すよう
に、電池８の−側はグランドに接続されていて、
＋側はコネクタジヤツク５ｂに接続されている。

またコネクタジヤツク５ｂと電池８の＋側とを
結んだ接続点は送信出力切換スイツチ３を介して
コネクタジヤツク６ｃに接続されていて、コネク
タジヤツク６ｃは送信出力のＨ／Ｌを調節する回
路（図示せず）へ接続されている。

〔考案の効果〕

本考案によるパーソナル無線通信機の送信出力
切換スイツチは電源ボツクス側の係合面へ設けた
構造になつているから電源供給中は送信出力切換
スイツチを操作できないところに特長を有してい
る。また、電池ボツクス側に送信出力切換スイツ
チを設けてあるので操作忘れによる異常な放電を
防止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になるパーソナル無線通信機の
送信出力切換スイツチに係わる斜視図、第２図は
第１図の電池ボツクスの斜視図、第３図は電池ボ
ツクスの回路図である。図中符号１はパーソナル
無線通信機本体、２ａはアンテナ、２ｂは操作
釦、２ｃはマイク、２ｄはPTT釦、３は送信出
力切換スイツチ、４は係合面、５ａ，５ｂはコネ
クタジヤツク、７ａ，７ｂは係合環、８は電池で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パーソナル無線通信機本体と、上記パーソナル
   無線通信機本体の送信出力を第１の送信出力から
   第２の送信出力へ切換える送信出力切換スイツチ
   と、上記パーソナル無線通信機本体へ電源を供給
   する電池ボツクスと、を具備し電池ボツクスをパ
   ーソナル無線通信機本体へ係合して給電するよう
   構成したパーソナル無線通信機において、取外し
   時に操作出来る上記送信出力切換スイツチをパー
   ソナル無線通信機の電池ボツクスの係合面に設け
   てなり、係合されているときの送信出力切換スイ
   ツチの操作を禁止するよう構成したことを特徴と
   するパーソナル無線通信機の送信出力切換スイツ
   チ。