JPH01320070A - 温熱治療用プローブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、マイクロ波温熱治療装置用のプローブ、特に
、温熱治療に伴う処置を容易に行なうだめの温熱治療用
プローブに関する。

［従来の技術］ 生体に生じた悪性腫瘍などの患部を加温することによっ
て、その細胞を壊死させて治療する方法はすでに周知で
ある。このような温熱治療装置の従来例としては、特開
昭５９−１７３６１号公報に記載のマイクロ波治療装置
があり、ここではマイクロ波を照射するための同軸アン
テナを内視鏡内に外部より進退操作可能に設け、内視鏡
を生体管腔内に挿入することにより内視鏡内の同軸アン
テナ先端を患部に接近または接触させマイクロ波を同軸
アンテナより照射し患部を加温している。また、実開昭
６１−１６５７２６号公報のものでは、内視鏡処置具の
基部に正特性サーミスタ等の発熱素子を通電可能に装着
し、この発熱素子によって処置具の処置部を発熱させ、
この処置部を患部に接触させて加熱治療を行なう加熱治
療器具が記載されている。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、生体管腔内の患部に温熱治療を施した際、そ
の治療によって患部がどの程度治癒しているかを診断す
る必要があり、その診断方法として患部の組織の一部を
処置具によって採取して行なう病理診断がある。

ところが、従来では、温熱治療用プローブとその処置具
とが別体であったため、温熱治療を施した後、そのプロ
ーブを体腔内より抜去し、さらに患部組織を採取するた
めの処置具を体腔内に挿入しなければならなかった。し
たがって、術者に対しては操作の繁雑さを、また、患者
にはプローブや処置具の抜去、挿入に伴う必要以上の苦
痛を与えることになる。

一方、前述した後者の従来例で、処置具の処置部自体が
発熱し、これを患部に接触させて温熱治療を行なうもの
では、管腔壁に露出した患部には有効であるが、管腔壁
より内部に浸潤した患部に対しては十分な加温ができず
、内部まで加温しようとすると表層の正常粗織を熱傷さ
せるおそれがあった。

本発明はマイクロ波による温熱治療を行なうにあたり、
マイクロ波の照射部が処置具の機能を有するようにして
、１本のプローブでマイクロ波による温熱治療と、処置
具による処置の両方ができるようにして、術者の繁雑さ
と患者の苦痛を取り除（温熱治療用プローブを提供する
ことを目的とする。

［課題を解決するための手段および作用］上記目的を達
成するため、本発明による温熱治療用プローブは、内視
鏡の処置具用チャンネル等に挿通可能な挿入部に、マイ
クロ波信号を伝送する手段を組み込むとともに、挿入部
の先端に内視鏡処置具の機能を有する処理部を設けると
ともにこれを利用してマイクロ波を照射できるようにし
たものである。

したがって、１本のプローブでマイクロ波による温熱治
療と、処置具による処置の両方を行なうことができる。

［実施例］ 第１図ないし第３図は本発明の第１の実施例を示すもの
である。第１図は、本発明を適用した温熱治療用プロー
ブ１であり、第２図はこの温熱治療用プローブ１を使用
した温熱治療システム全体の概念図である。第１図に示
すように温熱治療用プローブ１は、その先端にアンテナ
部２を形成するとともに、このアンテナ部２に導通しそ
の途中にアンテナ操作用ハンドル３を介挿し、末端はコ
ネクタ４によって制御部５ａを含むマイクロ波発振装置
５に接続されるマイクロ波伝送用ケーブル６により構成
される。また、この温熱治療用プローブ（以下、プロー
ブという。）１のケーブル６のうちアンテナ操作用ハン
ドル３までの先端側部分は第２図に示すように内視鏡７
の処置具挿通用チャンネル８に挿入し得る大きさの挿入
部６ａを形成しており、第２図はプローブ１の挿入部６
ａが処置具挿通用チャンネル８に挿入された状態を示す
。一方、内視鏡７は挿入部９、操作部１０および接眼部
１１より構成されており、処置具挿入口１２よりチャン
ネル８にプローブ１の挿入部６ａが挿入される。マイク
ロ波発振器５に付属する制御部５ａには加温される患部
およびその周辺の温度を測定する温度測定器１４の出力
側が接続されている。

第３図は温熱治療用プローブ１の先端付近の断面図であ
る。すなわち、プローブ１の挿入部６ａの先端部分は釘
付生検鉗子型マイクロ波照射用アンテナ部２を構成して
おり、その構造はアンテナ部２の先端を構成する釘付生
検鉗子部３１と、そのパンタグラフ部３１ａに通電可能
かつ進退自在に取り付けられた伝送ワイヤ３２と、この
伝送ワイヤ３２が中心に挿通し、釘付生検鉗子部３１の
末端に接着固定された可撓性の絶縁管部材３３と、この
絶縁管部材３３の外周を取り巻いて設けられた伝送シー
ルド３４と、この伝送シールド３４の端部を通電可能に
固着された電極リング３５と、この電極リング３５の後
端部からプローブ１の後端に至る伝送シールド３４の外
周を被覆している絶縁性の保護被覆３６とで構成されて
いる。また、第１図に示すマイクロ波伝送用ケーブル６
はその途中にアンテナ操作用ハンドル３が介挿されてお
り、さらに、伝送ワイヤ３２は第１図におけるスライダ
３ａを操作することで進退するようにアンテナ操作用ハ
ンドル３に取り付けられている。また、この実施例にお
ける釘付生検鉗子部３１、伝送ワイヤ３２、伝送シール
ド３４および電極リング３５は全て導電材料にて形成さ
れている。

以上のように構成された本実施例における温熱治療用プ
ローブ１は第２図に示したシステムで使用することによ
って次のように作用する。

まず、処置具挿通用チャンネル８を介して、生体管腔内
にプローブ１を挿入し、釘付生検鉗子型マイクロ波照射
用アンテナ部２を患部近傍の所望する位置に設置する。

つぎに、マイクロ波発振装置５を駆動し、マイクロ波エ
ネルギを第２図に示す矢印１３の方向にマイクロ波伝送
用ケーブル６を介して釘付生検鉗子型マイクロ波照射用
アンテナ部２に伝送する。これによってアンテナ部２よ
り患部へ向けてマイクロ波が照射され、温熱治療用の熱
を発生する。このとき、加温されている患部およびその
周辺の温度を測定している温度測定器１４からの信号を
マイクロ波発振装置５の制御部５ａが受信することによ
って、患部およびその周辺が設定した温度に加温される
ように発振するマイクロ波エネルギを調整する。なお、
加温された部分の温度を測定する手段は光ファイバある
いは熱電対１４ａ、１４ｂ、１４ｃ等の感温素子によっ
て与えられる。また、釘付生検鉗子型マイクロ波照射用
アンテナ部２を所望の位置に設置する際、必要に応じて
アンテナ部２の生検鉗子部３１よって体腔壁の一部を把
持することにより、体腔内に該アンテナ部２を固定した
り、生検鉗子部３１の開閉によってマイクロ波の照射範
囲を変化させることができる。さらに、処置具本来の機
能により、温熱治療後即座に患部組織を生検することも
できるのである。

このように本実施例の温熱治療用プローブ１は、マイク
ロ波を照射するアンテナ部２が釘付生検鉗子としての処
置機能を有するため、容易に所望位置にマイクロ波照射
用アンテナ部２を固定することができ、また、本プロー
ブ１を用いて温熱治療を施療した後、プローブ１の交換
をすることなく治療した患部組織を即座に生検し、病理
診断等を行なうことによって、その治療による患部の治
癒状況を知ることができる。さらに、生検鉗子部３１の
開閉によってアンテナ形状を変化させ、患部形状に応じ
たマイクロ波の照射範囲を形成させ、患部以外へのマイ
クロ波の照射を極力おさえることによって正常組織への
加温によるダメージを軽減することができる。

第４図（Ａ）、（Ｂ）は本発明の第２の実施例を示すも
ので、まず、第４図（Ａ）は温熱治療用プローブ１の先
端付近の断面図を示す。この実施例で注射針型マイクロ
波照射用アンテナ４０を構成するものは、第１の実施例
における釘付生検鉗子部３１を注射針に置き換えられた
ものであり、その構造は注射針型マイクロ波照射用アン
テナ４０の先端に設けられた注射針部４１と、この注射
針部４１の尖部と反対側の端部（末端）に、その管路４
２が連通ずるように取り付けられたチューブ４３と、こ
のチューブ４３の中心に連通し、注射針部４１の末端に
通電可能に接続された内側伝送シールド４４と、この内
側伝送シールド４４の外周を取り巻いて設けられた可撓
性の絶縁部材４５と、この絶縁部材４５を取り巻いて設
けられた外側伝送シールド４６と、この伝送シールド４
６の端部と通電可能に接続固定された電極リング４７と
、この電極リング４７の後端部からプローブ１の後端に
至る外側伝送シールド４６の外周を被覆する絶縁性の保
護波５１４８とから構成される。なお、前述したアンテ
ナ操作用ハンドル３におけるスライダ３ａを操作するこ
とで、第４図のシース４９内を注射針型マイクロ波照射
用アンテナ４０が進退できるようにマイクロ波伝送用ケ
ーブル６およびシース４９が第１図のアンテナ操作用ハ
ンドル３に取り付けられている。さらに、注射針部４１
、内側伝送シールド４４、外側伝送シールド４６および
電極リング４７は全て導電材料で形成されている。

第４図（Ｂ）はマイクロ波伝送用ケーブル６のアンテナ
操作ハンドル３への接続部付近の断面図であり、この部
分でチューブ４３はマイクロ波伝送用ケーブル６の外に
引き出され、その端部に注射器接続用コネクタ４３ａが
取り付けられている。

以上のように構成された本実施例における温熱治療用プ
ローブ１は前述したと同様に第２図に示したシステムで
使用することによって次のように作用する。

第１の実施例と同様の操作によって、この本実施例の温
熱治療用プローブ１を体腔内に挿入し、注射針型マイク
ロ波照射用アンテナ４０を所望位置に設置しマイクロ波
を患部に向けて照射することによって患部を加温し治療
を行なう。また、注射針部４１を体腔内壁に刺入するこ
とによって注射針型マイクロ波照射用アンテナ４０を定
位置に固定したり、管路４２を通じて体外より抗癌剤等
の薬液を患部に投与することもできる。

このように本実施例の温熱治療用プローブ１はマイクロ
波による温熱治療が行なえるだけでなくマイクロ波を照
射するアンテナ部４０が注射針の形状を有しているため
、本実施例のプローブ１を用いて行なう温熱治療の前後
あるいは治療中にプローブ１の交換無く抗癌剤等の薬剤
を患部に投与できることから、温熱治療と化学治療によ
る併用療法を容易に行なうことができる。

第５図は本発明の第３の実施例を示す温熱治療用プロー
ブ１の先端の断面図である。高周波ナイフ型マイクロ波
照射用アンテナ５０はその先端部が高周波ナイフと同様
の構造を有したものであり、その構造は可撓性を有する
絶縁管５１とその内部の一部を充填している絶縁部材５
２と、この絶縁部材５２にその先端部が接着固定され、
一部が絶縁管５１の外部に露出し、さらにその後部が絶
縁管５１内に進退自在に挿入された伝送ワイヤ５３と、
この伝送ワイヤ５３が絶縁管５１内から外部に露出した
部分の直後から絶縁管５１の外周を取り巻いて設けられ
た伝送シールド５４と伝送シールド５４の端部と通電可
能に固定された電極リング５５と、この電極リング５５
の後端部からプローブ１の後端に至る伝送シールド５４
の外周を被覆する絶縁性の保護被８２５６と、伝送ワイ
ヤ５３が絶縁管の先端方向に押し出されることを防ぐス
トッパ５７とで構成される。また、マイクロ波伝送ケー
ブル６は第１の実施例と同様にアンテナ操作用ハンドル
３に接続される。さらに、伝送ワイヤ５３、伝送シール
ド５４および電極リング５５は全て導電材料にて形成さ
れている。

以上のように構成された本実施例における温熱治療用プ
ローブ１は、上述したと同様に第２図に示すシステムで
使用することによって次のように作用する。すなわち、
第１および第２の実施例と同様の操作によって、本実施
例の温熱治療用プローブ１を体腔内に挿入し、高周波ナ
イフ型マイクロ波照射アンテナ５０を所望する位置に設
置し、マイクロ波を伝送ワイヤ５３の露出部分から患部
に向けて、照射することにより患部を加温治療する。

また、本実施例のプローブ１において、第６図に示すよ
うにコネクタ４を高周波ナイフ用の発振器６１に接続す
ることによって、第５図に示す伝送ワイヤ５３の露出部
を高周波ナイフのエツジ部６２とし、さらに患者の体外
でエツジ部６２に対向する好適な位置に電極プレート６
３を配置することにより、本実施例のマイクロ波照射用
アンテナ５０を高周波ナイフとして機能させることがで
きる。

このように本実施例の温熱治療用のプローブ１は高周波
ナイフとしての処置機能を有するため、治療しようとす
る庭部が管腔壁表面より比較的深部にある場合でも高周
波ナイフにより管腔壁を切開した後マイクロ波を照射し
、温熱治療効果を高めることができるので、短時間に効
率良く深部加温の治療を施すことができる。

第７図および第８図は本発明の第４の実施例を示すもの
である。この実施例のプローブ１はその挿入部７１の先
端部に形成するアンテナ部７２は同時に処置部としての
細胞診ブラシ部７３を構成するものである。プローブ１
のシース７４はテフロン製でこの内部には導電ワイヤか
らなる内部導体７５の外周には絶縁体７６が被嵌され、
この絶縁体７６の先端部外周には電極リング７７が被嵌
されている。この電極リング７７には外部導体７８が接
続されている。そして、上記内部導体７５と外部導体７
８から同軸ケーブル７９が構成され、これは第８図で示
す手元側の操作／％ンドル部８１まで導かれていて、コ
ネクタ部８２に接続されている。そして、このコネクタ
部８２を通じて図示しないマイクロ波発振装置からの信
号を受けるようになっている。なお、同軸ケーブル７９
は保護チューブ８０により被覆されている。

また、同軸ケーブル７９の先端には導体からなる連結部
材８３を介して細胞診ブラシ部（処置部）８４が連結さ
れている。この細胞診ブラシ部７３の芯材は導体からな
り、上記同軸ケーブル７９の内部導体７５に導通してい
る。すなわち、この部分は処置部とともにマイクロ波照
射用アンテナを構成している。なお、操作ハンドル部８
１はシース７４と同軸ケーブル７９を相対的に進退する
指掛はリング８５とスライダ８６とからなり、スライダ
８６により同軸ケーブル７９を進退させるよになってい
る。

しかして、上記プローブ１のシース７４を内視鏡の挿通
チャンネルに挿通してその先端部を体腔内に導入し、そ
のアンテナ部７２を利用してマイクロ波を照射し、温熱
治療を行なう。また、細胞診ブラシ部７３を使用すれば
、その体腔内の生体組織を採取することができる。つま
り、同じプローブ１を用いて温熱治療と生体組織の採取
を行なうことができる。

なお、上述の第１、第２、第３および第４の実施例にお
いてマイクロ波照射アンテナとして、それぞれ釘付生検
鉗子、注射針、高周波ナイフおよび細胞診ブラシの処置
部を用いたが、これらのマイクロ波照射アンテナは、こ
れに限るものではなく、他の様々な処置具の処置部によ
って構成できるものであり、また、患部近傍の温度を測
定する測温素子を温熱治療用プローブ自体に設けてもよ
い。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明の温熱治療用プローブによれ
ば、マイクロ波による温熱治療と処置具による患部の処
置が１本のプローブによってなされ、これによって患部
の治療および処置に要する時間が短縮され、患者の苦痛
、術者の負担が大幅に軽減される。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の第１の実施例を示す温熱
治療システムの概念図、第３図は同じく第１の実施例を
示す温度熱治療用プローブの先端部の断面図、第４図（
Ａ）（Ｂ）は本発明の第２の実施例を示す温度熱治療用
プローブの断面図、第５図は本発明の第３の実施例を示
す温度熱治療用プローブの断面図、第６図は同じくその
第３の実施例のシステム構成図、第７図は本発明の第４
の実施例を示す温度熱治療用プローブの先端部の断面図
、第８図は同じく第４の実施例を示す温度熱治療用プロ
ーブの手元部の断面図である。 １・・・プローブ、２・・・アンテナ部、６ａ・・・挿
入部、３１・・・釘付生検嵌子部。 出願人代理人　　弁理士　鈴江武彦 第　１　　図 １４′ 第２図 ／ 第５図 第　６　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. マイクロ波照射によって患部を加温し治療する温熱治療
   用プローブにおいて、内視鏡に挿入する挿入部と、この
   挿入部の先端に設けた処置部と、この処置部にマイクロ
   波を伝送する手段とを設けたことを特徴とする温熱治療
   用プローブ。