JPH0131571Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動車のフロントガラス等についた霜
を解かす電熱霜取り器に関するものである。

（従来の技術とその問題点） 真冬に自動車のフロントガラスやリヤウインド
ー及びドアの窓ガラスについた霜を解かすには、
通常お湯をかけたり或いはお湯でぬらした熱いぬ
れぞうきん等でふいていた。

そのため、その度ごとにお湯を沸かさなければ
ならずさらには、お湯を沸かすことのできない所
では、その他の方法で霜取りをしなければならな
いため非常にめんどうであり手間がかかつた。

（考案が解決しようとする技術的課題） 本考案が解決しようとする技術的課題は、どん
な所においても真冬に自動車のフロントガラスや
リヤウインドーについた霜を容易に解かすことが
できるようにすることである。

（技術的課題を達成するための技術的手段） 以上の技術的課題を達成するための本考案の技
術的手段は、炭素繊維をエラストマーに混入して
形成した発熱体を、ケースに可能可能に取り付け
た可動板に取り付けると共に、自動車のシガライ
ターのソケツトに挿入されるプラグを前記発熱体
にスイツチを介して接続し、前記可動板の可動に
より前記スイツチがON.OFFするようにしたも
のである。

（作用） 電熱霜取り器のプラグを自動車のシガライター
のソケツトに挿し込むと共に該霜取り器のケース
を持ち、発熱体を霜のついたフロントガラス又は
リヤウインドーに押しつけ又はスライドさせる
と、可動板が可動してスイツチをONにし発熱体
を緩める。

スイツチONによる通電で緩められた発熱体で
フロントガラス又はリヤウインドーについた霜を
解かし、該霜取り器をフロントガラス又はリヤウ
インドーから離すと、可動板が再び可動してスイ
ツチをOFFにする。

（考案の効果） 本考案は以上のような霜取り器をどのようなと
ころにあつても自動車のシガライターのソケツト
に該霜取り器のプラグを挿し込むことにより使用
し得るので、真冬において自動車のフロントガラ
スやリヤウインドーについた霜を容易に解かすこ
とができる。

（実施例） 本考案の一実施例を図面により説明する。

本考案の電熱霜取り器Ａは第１図乃至第３図に
示す如く、ケース１に発熱体３を設けた可動板２
を可動可能に取り付け、前記発熱体３に自動車の
シガライターのソケツトに挿し込むプラグ４をス
イツチ５を介して接続し、前記可動板２の可動に
より該スイツチ５をON.OFFさせて発熱体３を
暖めるものである。

ケース１は下面に開口部１ａを設けた合成樹脂
製の凾体であり、該ケース１内に可動板２を上下
方向に可動可能に挿入する。

可動板２は前記ケース１と同様、合成樹脂製で
あり、その下面全面を発熱体３で被覆すると共
に、該可動板２の上面２ａとケース１の上壁１ｂ
内面との間に下方に付勢するバネ６を数本介在さ
せることにより、可動板２の下面に設けた発熱体
３がケース１の開口部１ａから適宜幅突出した状
態でケース１下面に設けた係止部１ｃで係止され
る。

依つて可動板２はケース１の内側に可動可能に
取り付けられる。

発熱体３はエラストマー３ａ、例えば合成樹
脂、天然ゴム、合成ゴム、再成ゴム等に炭素繊維
３ｂを混入又は積層して形成し、自動車のシガラ
イターのソケツトに挿入するプラグ４とスイツチ
５を介して接続する。エラストマー３ａに混入す
る炭素繊維３ｂの形態としてはシート状、細片、
粉末等何れの形態でも良いものである。

スイツチ５は図に示す如く、従来周知の押ボタ
ン式スイツチであり、ケース１上壁１ｂの内面に
スイツチボタン５ａが可動板２側を向いた状態で
取り付けられ、該可動板２の可動により、該スイ
ツチ５がON.OFFの作動をして発熱体３への回
路を閉回路としたり、開回路としたりする。

次に他の実施例について説明する。

第４図乃至第６図に示す如く、スイツチ５を内
蔵するケース１に発熱体３を設けた平面Ｔ字状の
可動板２を回動可能に設けたものであり、可動板
２は縦杆２ｍをケース１内に挿入し、支軸ｔを介
して回動可能に取り付けると共に、横杆２ｎの先
端に発熱体３を設ける。

依つて第６図に示す如く、発熱体３をフロント
ガラス又はリヤウインドーに押しあてることによ
り可動板２が回動し、該可動板２の後端部でケー
ス１内に設けたスイツチ５のスイツチボタン５ａ
をONに作動させて発熱体３を暖める。

そして、可動板２をフロントガラス又はリヤウ
インドーから離すと、バネ６により可動板２が再
び回動してスイツチボタン５ａをOFFにする。

尚、上述したスイツチ５は未使用時の過熱を防
止するためのものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電熱霜取り器の縦断断面図、
第２図は第１図の作動図、第３図は一部を切欠し
た状態の底面図、第４図は他の実施例の横断面
図、第５図は同縦断面図、第６図は第５図の作動
図である。 尚図中、Ａ……電熱霜取り器、１……ケース、
２……可動板、３……発熱体、３ａ……炭素繊
維、３ｂ……エラストマー、４……プラグ、５…
…スイツチ、を夫々示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 炭素繊維をエラストマーに混入して形成した発
   熱体を、ケースに可動可能に取り付けた可動板に
   取り付けると共に、自動車のシガライターのソケ
   ツトに挿入されるプラグを前記発熱体にスイツチ
   を介して接続し、前記可動板の可動により前記ス
   イツチがON.OFFする電熱霜取り器。