JPH01315415A - 変性導電性高分子化合物の製造法 - Google Patents

変性導電性高分子化合物の製造法

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JPH01315415A
JPH01315415A JP14475088A JP14475088A JPH01315415A JP H01315415 A JPH01315415 A JP H01315415A JP 14475088 A JP14475088 A JP 14475088A JP 14475088 A JP14475088 A JP 14475088A JP H01315415 A JPH01315415 A JP H01315415A
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JP
Japan
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polymeric compound
rays
membered heterocyclic
conductive polymer
modified
Prior art date
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Pending
Application number
JP14475088A
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English (en)
Inventor
Katsumi Yoshino
勝美 吉野
Ryuichi Sugimoto
隆一 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication of JPH01315415A publication Critical patent/JPH01315415A/ja
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は変性導電性高分子化合物の製造法に関する。
〔従来の技術〕
高分子化合物の主鎖に共役系が高度に発達した導電性高
分子化合物は高い導電率を示すと共に、ドーピングによ
り絶縁体−金属転移を生じ、その値が任意に制御でき、
またこれに伴い光学的、磁気的性質が大きく変化する事
から、これを利用する様々な機能応用が可能な機能性素
材として極めて注目されている。
しかしながら一般に導電性高分子化合物はあらゆる溶媒
に不溶で、かつ加熱によっても溶解しない事から、加工
性に乏しい等の大きな欠点を有していた。これに対し、
最近いくつかの溶媒に溶解する導電性高分子化合物が開
発されている。また、通常の熱可塑性樹脂と同様の成型
加工性を有している導電性高分子化合物も開発されてい
る。これらの導電性高分子化合物の開発によって成形加
工性は飛躍的に向上したが、機械的物性の面からは未だ
充分とは言えないのが現状である。
一方、汎用高分子化合物の物性を改良するために、化学
架橋もしくは照射架橋の研究が行われているが、特に化
学架橋は安価に容易に行なえることから実用化されてい
るものが多い、ところが主鎖に共役系を有する導電性高
分子化合物は、一般にその不飽和結合が容易に酸化され
易く、化学架橋に用いられる過酸化物で処理すると共役
系が切れてしまうため、その導電性が大幅に悪化すると
いう問題があった。一方、先に述べたように最近3位及
び/又は4位に側鎮を有する複素5員環式化合物よりな
る導電性高分子化合物が溶融成形できることが報告され
ているが、同時にこの高分子化合物は溶媒にも溶けやす
いという性質を有している。一方、照射架橋は成形物の
架橋に用いられるが、導電性高分子化合物に放射線を照
射した場合の機械的性質の変化はほとんど知られていな
い。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記の観点に立って、導電性を損うことなく、
且つ耐溶媒性、機械的物性の改良された変性導電性高分
子化合物の製造法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、3位及び/又は4位に側鎮を有する複素
5員環式化合物よりなる導電性高分子化合物を架橋させ
る場合、側鎮間で架橋を起こさせれば、導電性になんら
影響を及ぼさないですむと考え、上記問題を解決するた
め鋭意検討した結果、特定の構造を有する導電性高分子
化合物に放射線を照射して変性架橋することによって良
好な導電性を損なうことなく物性を改良することが可能
であることを見出して本発明を完成させた。即ち、本発
明は主鎖が3位及び/又は4位に側鎮を有する複素5員
環式化合物よりなる導電性高分子化合物に放射線を照射
して変性架橋させることを特徴とする変性導電性高分子
化合物の製造法である。
本発明において用いる複素5員環の3位及び/又は4位
に置換基を有する複素5員環式化合物重合体は 一般式(1) (式(1)中、R1,R1は水素原子または炭化水素残
基、zI、Ztは二重結合、三重結合、ペテロ原子また
はへテロ原子を含む原子団、Xは酸素原子、硫黄原子、
セレン原子、テルル原子、イミノ基、アルキルイミノ基
又はアリールイミノ基を示す。
k、l、m、nはOを含む正の整数である。)で示され
る複素5員環式化合物を基本単位とする重合体である。
このような複素5員環核上の3位及び/又は4位にある
置換基としてはブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル
、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、等の直鎖アル
キル基のほかに、シクロヘキシル、シクロオクチルなど
の環状アルキル基、あるいは分枝構造を有するアルキル
基などが挙げられる。これらの置換基にはZl、 Zt
で示しであるように二重結合または三重結合またはへテ
ロ原子またはへテロ原子を含む原子団を有していてもよ
い。なかでも複素5員環式化合物の3位及び/又は4位
に長鎖アルキル基等を有する複素5員環式化合物重合体
が都合良く用いられる。
また、R′に含まれる炭素数とkとmの和、及びR2に
含まれる炭素数とlとnの和は50以下が望ましい。こ
れらの値が50を越える値を有する場合は重合体を合成
することは困難となる。
本発明において使用される放射線としては、電子線、γ
線、α線、β線、X線、中性子線等が挙げられる。
放射線による具体的な変性方法としては、該放射線を直
接複素5員環式化合物重合体に照射すればよく、照射時
の温度は成形物の場合は重合体の軟化点以下の温度であ
ればよく、通常室温で行われる。照射量は必要な物性が
発現するように、適時設定すればよい。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例を挙げて具体的に説明する。
実施例1 3−オクチルチオフェンを塩化第2鉄を酸化剤に用いて
重合して得られたポリ−(3−オクチルチオフェン)を
0.1mmの間隙を有する二枚の鉄板の間に挟んで22
0℃で5分間ホットプレスして、厚さ0.1順のフィル
ムを作製した。このフィルムの熱トルエンによる抽出残
分は0%(以下、抽出残分は重量%を示す)であり、引
張強度は0.88kg/ff1m”であった。このフィ
ルムに室温で飽和蒸気圧めヨウ素ガスを24時間接触さ
せたところ10S/cmの電導度を示した。このヨウ素
ガス処理しないフィルムにI Mrad/時の割合でγ
線を75Mradまで照射した。
第1図に種々の照射量に対するフィルムの熱トルエンに
よる抽出残分を示した。また、このγ線を75Mrad
照射して変性した高分子化合物フィルムの引張強度は1
.07kg/mm”であった。又このフィルムに室温で
飽和蒸気圧のヨウ素ガスを24時間接触させたところ8
S/cmの電導度を示した。
実施例2 実施例1において3−オクチルチオフェンの代わりに3
−ドデシルチオフェンを用いた以外は実施例1と同様に
してポリ−(3−ドデシルチオフェン)の変性を行った
。IMrad/時の割合でγ線を18Mrad照射した
のち、このものの熱トルエンによる抽出残分を求めたと
ころ38.8%であった。また、この変性した高分子化
合物フィルムの引張強度は0.94kg / mm ”
であった。このフィルムに室温で飽和蒸気圧のヨウ素ガ
スを24時間接触させたところ7S/ cmの電導度を
示した。また、比較のためγ線による変性を行わなかっ
たポリ−(3−ドデシルチオフェン)のフィルムの熱ト
ルエンによる抽出残分は0%であり、引張強度は0.7
6kg/mu”であった。
このフィルムに室温で飽和蒸気圧のヨウ素ガスを24時
間接触させたところ8S/CIの電導度を示した。
実施例3 実施例2において3−ドデシルチオフェンの代わりに3
.4−ジヘキシルチオフェンを用いた以外は実施例2と
同様にしてポリ−(3,4−ジヘキシルチオフエン)の
変性を行った。このものの熱トルエンによる抽出残分を
求めたところ72%であった。また、このフィルムに室
温で飽和蒸気圧のヨウ素ガスを24時間接触させたとこ
ろ10−’ 37cmの電導度を示した。また、比較の
ためγ線による変性を行わなかったポリ−(3,4−ジ
ヘキシルチオフェン)の熱トルエンによる抽出残分は0
%であり、室温で飽和蒸気圧のヨウ素ガスを24時間接
触させたものは1O−4S / cmの電導度を示した
実施例4 実施例1において3−オクチルチオフェンの代わりに3
−オクチルセレノフェンを用いた以外は実施例1と同様
にしてポリ−(3−オクチルセレノフェンエン)の変性
を行った。1Mrad/時の割合でT線ヲ18Mrad
照射したのち、このものの熱トルエンによる抽出残分を
求めたところ47%であった。また、このフィルムに室
温で飽和蒸気圧のヨウ素ガスを24時間接触させたとこ
ろ1.OXl0−3S/cmの電導度を示した。また、
比較のためγ線による変性を行わなかったポリ−(3−
オクチルセレノフェン)フィルムの熱トルエンによる抽
出残分は0%であり、フィルムに室温で飽和蒸気圧のヨ
ウ素ガスを24時間接触させたところ1.IXIQ−’
 37cmの電導度を示した。
実施例5 実施例2においてポリ−(3−ドデシルチオフェン)の
代わりにポリ−(3−ペントキシメチルチオフェン)の
テトラヒドロフラン可溶部を用いた以外は実施例2と同
様にしてポリ−(3−ペントキシメチルチオフェン)の
変性を行った。このもののテトラヒドロフランによる抽
出残分を求めたところ42%であった。また、このフィ
ルムに室温で飽和蒸気圧のヨウ素ガスを24時間接触さ
せたところ10−” 37cmの電導度を示した。また
、比較のためγ線による変性を行わなかったポリ−(3
−ペントキシメチルチオフェン)のテトラヒドロフラン
可溶部を同様にして成形したフィルムに、室温で飽和蒸
気圧のヨウ素ガスを24時間接触させたものは10−”
 37cmの電導度を示した。
〔発明の効果〕
本発明の導電性高分子化合物の変性方法は、導電性高分
子化合物の電気的性能を悪化させることなく、加工性や
機械的性能を著しく上昇せしめる事が可能であり、工業
上極めて価値がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はγ線照射量と熱トルエンによる抽出残分の関係
の例を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.主鎖が3位及び/又は4位に側鎮を有する複素5員
    環式化合物よりなる導電性高分子化合物に放射線を照射
    して変性架橋させることを特徴とする変性導電性高分子
    化合物の製造法。
JP14475088A 1988-06-14 1988-06-14 変性導電性高分子化合物の製造法 Pending JPH01315415A (ja)

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JP14475088A JPH01315415A (ja) 1988-06-14 1988-06-14 変性導電性高分子化合物の製造法

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JP14475088A JPH01315415A (ja) 1988-06-14 1988-06-14 変性導電性高分子化合物の製造法

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JPH01315415A true JPH01315415A (ja) 1989-12-20

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JP14475088A Pending JPH01315415A (ja) 1988-06-14 1988-06-14 変性導電性高分子化合物の製造法

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JP (1) JPH01315415A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5457666A (en) * 1992-09-07 1995-10-10 Hitachi, Ltd. Light modulation method for forming a mark in magneto-optical recording system

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6420202A (en) * 1987-02-25 1989-01-24 Showa Denko Kk Radical-polymerizable composition

Patent Citations (1)

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