JPH01313492A - 蔗糖脂肪酸ポリエステルの製造方法 - Google Patents

蔗糖脂肪酸ポリエステルの製造方法

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JPH01313492A
JPH01313492A JP14474488A JP14474488A JPH01313492A JP H01313492 A JPH01313492 A JP H01313492A JP 14474488 A JP14474488 A JP 14474488A JP 14474488 A JP14474488 A JP 14474488A JP H01313492 A JPH01313492 A JP H01313492A
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

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【発明の詳細な説明】 (a)  発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は蔗糖脂肪酸ポリエステルの製造方法、特にアル
カリ触媒を回収して再使用する蔗糖脂肪酸ポリエステル
の製造方法に関するものである。
蔗糖は1分子中にヒドロキシル基を8個有する多価アル
コールであるから、蔗糖脂肪酸エステルには、1分子中
の脂肪酸置換数(これを「置銀」という)に応じて8種
類のエステルが存在する。
そして、1分子尚りの平均脂肪酸置換数(これを「平均
置換度」という)が4以上の蔗糖脂肪酸エステルは、油
脂の改質剤、コレステロール吸収阻害剤、又はエマルジ
ョン製造用等の乳化剤などとして有用なものである。
(従来の技術) 蔗糖脂肪酸ポリエステルの製造方法には、ミクロエマル
ジョン法(無溶媒法)、及び溶媒法が知られている。
溶媒法は、触媒の存在下で溶媒中で蔗糖に対して数倍モ
ル量以上の脂肪酸低級アルコールエステルを用いて両者
を反応させる方法であわ、溶媒の存在下で反応させるの
で温和な反応条件を用いることができ、無溶媒法に較べ
て比較的に高品質の蔗糖脂肪酸ポリエステルが得られる
(発明が解決しようとする問題点) 無溶媒法によシ蔗糖脂肪酸ポリエステルを製造する方法
において、アルカリ触媒を回収再使用することは従来知
られていなかったが、本発明は反応生成物よジアルカリ
触媒を回収して再使用し、工業的に有利に蔗糖脂肪酸ポ
リエステルを製造する方法を提供しようとするものであ
る。
(b)  発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明の蔗糖脂肪酸ポリエステルの製造方法は、蔗糖と
脂肪酸低級アルコールエステルとをアルカリ触媒の存在
下で溶媒中で反応させる方法において、脂肪酸低級アル
コールエステルを蔗糖に対して5倍モル□量以上使用し
て反応させ、次いでその反応生成物を60℃以上の温度
下で固液分離し、得られた固形物をアルカリ触媒として
反応に再使用することを特徴とする方法である。
本発明の製造方法で製造される蔗糖脂肪酸ポリエステル
としては、1分子当シの脂肪酸の平均置換度が4以上の
ものがあげられる。
本発明における脂肪酸低級アルコールエステルとしては
、脂肪酸(たとえばカシロン酸、カプリル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、)ぐルミチン酸、ステ
アリン酸及びベヘニン酸などの飽和脂肪酸;リノール酸
、オレイン酸及びリルイン酸などの不飽和脂肪酸:好ま
しくは炭素数12〜22の飽和又は不飽和脂肪酸)と、
低級アルコール(たとえばメタノール、エタノール、グ
ロパノール、ブタノールなど)とのエステルである。か
かる脂肪酸低級アルコールエステルは、単二のエステル
として用いてもよいし、2種以上のエステルの混合エス
テルとして用い電もよい、脂肪酸低級アルコールエステ
ルは、蔗糖に対して5倍モル量以上、通常5〜30倍モ
ル量使用する。
本発明における溶媒としては、たとえばトリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、N−、メチルモルホリン、ピリ
ジン、キノリン、ピラジン、メチルピラジン、 N、N
−ジメチルピペリジン等の第三級アミン類;ホルムアミ
ド、 N、N−ジメチルホルムアミド、2−ピロリドン
、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチル
スルホキシドなどのジアルキルスルホキシドなどがあげ
られる。熱的安定性、蔗糖に対する溶解性及び安全性等
の点からして、ジメチルスルホキシドが特に好ましい。
溶媒の使用量は、蔗糖と脂肪酸低級アルコールエステル
との合計仕込量に対して5〜50重量%程度で充分であ
る。
本発明におけるアルカリ触媒としては、アルカリ金属水
素化物、弱酸のアルカリ金属塩等が有効であシ、特に炭
酸アルカリ金属塩(たとえば炭酸カリウム)が好ましい
本発明の製造方法における最大の特徴点は、反応生成物
を60℃以上の温度下で固液分離して回収される固形物
をアルカリ触媒として反応に再使用する点にある。たと
えば、回分方式で反応させる場合には、前回又は前々回
等の反応生成物から上記のようにして回収された固形物
を反応に再使用するものであシ、連続方式で反応させる
場合には、後段の触媒回収工程で上記のようにして連続
式に又は回分式に回収される固形物を反応系に循還して
再使用するものである。そして、かかる場合に回収され
る固形物のみをアルカリ触媒として用いて反応させても
よいし、回収される固形物のみでは反応に必要な触媒量
に達しないときには、その不足分を新しいアルカリ触媒
で補充して反応さ会てもよい。
本発明の製造方法は、アルカリ触媒の存在下に溶媒中で
蔗糖に対して5倍モル量以上の脂肪酸低級アルコールエ
ステルを使用して反応させ、かつ反応生成物を60℃以
上の温度下で固液分離して回収した固形物をアルカリ触
媒として使用する点以外は、種々の態様において実施す
ることができる。その好ましい実施態様例としては、下
記に詳述するような第1工程〜第4工程を用いる態様例
があけられる。
第1工程: この工程では蔗糖と脂肪酸低級アルコールエステルとを
アルカリ触媒(最初の反応の場合には新たな触媒を使用
するが、それ以後の反応においては前記したように、反
応生成物から回収した固形物からなる触媒、又は同固形
物に触媒量に不足する分を新たなアルカリ触媒を添加し
て得られた触媒)、及び溶媒の存在下で、かつ温度50
〜120℃、圧力5〜80 fii)(g又は溶媒蒸気
の冷却・凝縮・還流下で溶媒が沸とうする圧力条件下で
反応させる。
たとえば、最初に蔗糖を溶媒とともに反応器に仕込み、
加熱して蒸発する溶媒蒸気を冷却し、凝縮・還流させな
がら、その溶媒蒸気の一部を留去させることにより系内
液を水分含有量が0.1重量%以下になるまで脱水する
8次いで、この系内にアルカリ触媒(前記したように反
応生成物から回収した固形物等)、及び脂肪酸低級アル
コールエステルを供給して反応させる。脂肪酸低級アル
コールエステルの供給は一括添加であってもよいし、分
割添加であってもよいし、さらには連続添加であっても
よい、前記のように反応系の温度は50〜120℃、圧
力は5〜80 miHg又は溶媒蒸気の冷却・凝縮・還
流下で溶媒が沸とうする圧力である。
両原料の仕込割合は、脂肪酸低級アルコールエステルが
蔗糖に対して5倍モル量以上、通常5〜30倍モル量で
ある。
触媒の使用量は、脂肪酸低級アルコールエステルに対し
て、アルカリ触媒化合物として、通常0.001〜0.
1倍モル量、好ましくは0.005〜0.05倍モル量
である。
反応時間は、通常2〜8時間、好ましくは4〜6時間で
ある。
この第1工程の反応においては、沸とうする溶媒は冷却
して凝縮させて反応系に還流させるとともに、反応によ
って生成する低級アルコールは反応系外に留去させて除
く、この第1工程の反応においては、平均置換度が5以
上になるまで反応させるのが望ましい。この程度まで反
応させると、反応系は脂肪酸低級アルコールエステルの
仕込方法及び仕込量等に応じて均−状態又は不均一状態
となシ、未反応の蔗糖はなくなる。
第2工程: この工程では、第1工程の反応で得られた反応生成物を
加熱処理して溶媒を留去させて除く、その加熱処理は、
好ましくは30〜5 mWHgの圧力下で、80〜12
0℃の温度で1〜2時間程度処理する。
第3工程: この工程では、第2工程で得られた溶媒留去後の反応生
成物を、温度130〜180℃、圧力5mNHg以下で
0,5〜5時間、好ましくは1〜3時間加熱処理する。
第4工程: この工程は、第3工程で得られた反応生成物から触媒を
回収すると同時に目的の製品(蔗糖脂肪酸ポリエステル
)を得る工程である。すなわち、第3工程で得られた反
応生成物を、60℃以上の温度下で固液分離して固形物
(回収触媒)を回収する。その固液分離には、通常は濾
過法又は遠心分離法が用いられるが、それ以外の固液分
離法も使用することができる。
固液分離によって回収された固形物は第1工程の反応に
おいてアルカリ触媒として再使用されるが、そのアルカ
リ触媒としての使用に先立って、同固形物を溶剤で洗浄
するのが望ましい、その洗浄用溶剤としては、たとえば
トルエン、n−ヘキサン、テトラヒドロフラン、アセト
ンなどがあげられるが、n−ヘキサン及びテトラヒドロ
フランが特に好ましい。
固形物分離後の反応生成物は、蔗糖脂肪酸ポリエステル
を主成分とし、微量の溶媒等を含むものであるから、そ
のまま製品とすることができるし、さらに微量に残留す
る溶媒や脂肪酸低級アルコール等を除去するための精製
処理(たとえば分子蒸留)を施してから製品としてもよ
い。
(実施例) 以下に実施例をあげて詳述するが、本発明はもとよシこ
れらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1 第1工程: 充分に乾燥させた攪拌機付きの3OL容量の反応器に、
蔗糖968.8F、及び溶媒としてジメチルスルホキシ
ド(以下、これをrDMsOJといつ、)450(lを
仕込み、20 mraHgの圧力下で溶媒を沸とうさせ
、その溶媒蒸気を冷却して凝縮・還流させ、かつ20分
後から溶媒の一部を留去させて系内を脱水した。DMS
Oの留出量が5oogに達した点でその留去を止め、系
内液の水分量を測定したところ、その含水量が0.06
重量%であった。
次いで、これに無水炭酸カリウム92.1.9.ステア
リン酸メチルエステル416:l、)母ルミチン酸メチ
ルエステル1878I!、オレイン酸メチルエステル1
954F、及びリノールメチルエステル1444、Fを
添加し、20tnxHgテDMSOを沸とうさせながら
、その蒸気を冷却し、凝縮させて還流するとともに、生
成するメタノールを反応系外に留出させながら5時間反
応させた。反応温度は平均90℃であった。
反応生成物を第1表に示す条件を用いて高速液体クロマ
トグラフィー分析したところ、生成蔗糖脂肪酸エステル
組成は第2表に示すとおりであシ、蔗糖脂肪酸モノニス
テルルテトラエステルの生成が認められず、かつ蔗糖も
検出されなかった。
第1表 第1表の注: THFはテトラヒドロ7ランを示す。
第2表 蔗糖脂肪酸エステル組成 (面積百分率)ペンタエステ
ル     11.6チ ヘキサエステル     29.1チ ヘグタエステル     39,3% オクタエステル     19.9% 平均置換度      6.7 第2工程及び第3工程: 第1工程で得られた反応生成物を、201zHgの圧力
下で90℃から150℃まで60分かけて昇温させ、そ
の間にDMSO及び生成メタノールを反応系外に留去さ
せて除いた。温度が150℃に達したのち、圧力を3〜
4 sslHgに保って、この温度で2時間反応させた
その反応生成物を第1工程におけると同様の分析法で分
析したところ、生成蔗糖脂肪酸エステル組成は下記のと
おシであシ、モノニステルルテトラエステルの生成が認
められず、またガスクロマトグラフィー(FPD検出器
使用)を用いてDMS Oを定量したところ33 pp
mであった。
蔗糖脂肪酸エステル組成 (面積百分率)ペンタエステ
ル       6.1%ヘキサエステル      
16.0%ヘプタエステル      24.6%オク
タエステル      53.4%平均置換度    
   7,3 第4工程: 第3工程で得られた反応生成物を70〜80℃に保っ゛
て加圧濾過して固形物858Iiを回収した。
F液はそのまま製品とした。
回収固形物再使用反応工程: 前記の第4工程で回収された固形物858IIのうちの
11.4g(K+とじて17.7ミリグラム当量)をそ
のまま触媒として使用し、これに蔗糖25.7g、ステ
アリン酸メチルエステル11.2.P、ノぐルミチン酸
メチルエステル50.7.9 、オレイン酸メチルエス
テル52.711.リノール酸メチルエステル39.0
.9、及びDMSOI 50 IIを加え、0.5t容
量の反応器に仕込んで、前記の第1工程〜第4工程と同
様の操作を用いて反応させた、この回収固形物再使用反
応工程の第4工程で得られた固形物分離後の反応生成液
(P液)を、前記の第1工程におけると同様の分析法を
用いて分析したところ、その生成蔗糖脂肪酸エステル組
成は下記のとおシであり、モノエステル及びジエステル
の生成は認められなかった。
蔗糖脂肪酸エステル組成 (面積百分率)トリエステル
        2.4%テトラエステル      
182% ペンタエステル      28.7%ヘキサエステル
      30.3%ヘプタエステル      1
8.2チオクタエステル       2.2%平均置
換度       5.5 実施例2 実施例1の第1工程〜第4工程と同様の操作を行ったの
ち、その第4工程の固液分離をして得られた固形物をn
−ヘキサノで洗浄してから真空乾蝶して白色固体を得た
この白色固体のうちの2.44.F(K+とじて35.
4ミリグラム尚量)を触媒として0.51容量の反応器
に仕込み、第2工程での150℃に到達後の圧力を1.
2 mmHgに保つように変更した以外は、実施例1の
回収固形物再使用反応工程と同様の操作を行なった。
その第3工程で得られた反応液を実施例1におけると同
様の分析法で分析したところ、生成蔗糖脂肪酸エステル
の組成は下記のとおシであシ、モノニステルルペンタエ
ステルの生成が認められなかった。
蔗糖脂肪酸エステル組成 (面積百分率)ヘキサエステ
ル       62チ ヘプタエステル      268% オクタエステル      67.0%平均置換度  
     761 (c)発明の効果 本発明の製造方法は、アルカリ触媒を回収して再使用す
るから、触媒使用量を節減できるし、かつ廃アルカリ触
媒を処理するだめの廃液処理の手間及び費用も節減でき
る。
特許出願人  三菱化成株式会社 手続補正書 昭和63年10月了 日 特許庁長官  吉  1) 文 毅  殿1、事件の表
示 昭和63年特許願第144744号 2、発 明 の名称 蔗糖脂肪酸ポリエステルの製造方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 名称 (596)三菱化成株式会社 6、補正の対象 (1)明細書の「発明の詳細な説明の欄」7、補正の内
容 補正の内容 (1)  明細書第3頁第1行の「無溶媒法」を、「溶
媒法」と補正する。
(2)  同第11頁第10行の「リノールメチルエス
テル」ヲ、「リノール酸メチルエステル」と補正する。
(3)  同第12頁の第1表の検出器の項における「
マスターディテクター」を、「マスディテクター」と補
正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)蔗糖と脂肪酸低級アルコールエステルとをアルカリ
    触媒の存在下で溶媒中で反応させる方法において、脂肪
    酸低級アルコールエステルを蔗糖に対して5倍モル量以
    上使用して反応させ、次いでその反応生成物を60℃以
    上の温度下で固液分離し、得られた固形物をアルカリ触
    媒として反応に再使用することを特徴とする蔗糖脂肪酸
    ポリエステルの製造方法。 2)アルカリ触媒が弱酸のアルカリ金属塩である第1請
    求項記載の製造方法。
JP14474488A 1988-06-14 1988-06-14 蔗糖脂肪酸ポリエステルの製造方法 Expired - Lifetime JPH07103141B2 (ja)

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EP89110713A EP0346845B1 (en) 1988-06-14 1989-06-13 Process for producing sucrose fatty acid polyester
DE68919914T DE68919914T2 (de) 1988-06-14 1989-06-13 Verfahren zur Herstellung von Rohrzucker-Fettsäurepolyester.

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