JPH01312021A - 転炉による溶綱中Mn上昇精錬方法 - Google Patents

転炉による溶綱中Mn上昇精錬方法

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JPH01312021A
JPH01312021A JP14505488A JP14505488A JPH01312021A JP H01312021 A JPH01312021 A JP H01312021A JP 14505488 A JP14505488 A JP 14505488A JP 14505488 A JP14505488 A JP 14505488A JP H01312021 A JPH01312021 A JP H01312021A
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JP
Japan
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slag
blowing
converter
molten iron
decarburization reaction
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JP14505488A
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Makoto Fukagawa
深川 信
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業」二の利用分野〉 この発明は、転炉での酸素吹錬にて吹上[Mnl濃度の
高い鋼をMn歩留良く溶製するための、鋼の転炉精錬方
法に関するものである。
〈従来技術とその問題点〉 近年、厚板、鋼材等の品質安定化要求の高まりと共に高
り鋼の需要が増大しているが、従来、溶鋼の[訃]濃度
を高い値に調整する手段として、まず高炉装入物中6び
n含有物質を配合することにより溶銑中[Mnl濃度を
0.5重量%前後にまで高め、次いでこの溶銑を転炉で
酸素吹錬すると言う方法が採用されていた。そして、こ
の際、酸素吹錬により溶銑中のMn′;IJ<酸化され
てスラグ中へ移行し、吹上時[Mn] 濃度が0.1〜
0.2重量%程度にまで目減りしがちであるのを補償す
るため、転炉出鋼時にフェロマンガン等の合金鉄を更に
添加して目的製品に見合う[Mnl濃度を確保する対策
が講じられていた。
しかしながら、上記従来法は、転炉精錬の際のM nt
M失が大きいため、折角[肚]濃度の高い溶銑を原料と
しているにも係わらず出鋼の際にも高価な鉄〜マンガン
合金の添加を必要とし、その分だけ製品コストが高くな
ってしまうとの問題が指摘されるものであった。
そこで、上記問題を解消すべく、[事前に製品レベルま
で脱P処理した溶銑を用いて使用スラグ量を少なくし、
スラグ中へのMnの移行を抑えると共に、更に溶鉄中へ
Mn含有物質(Mn鉱石等)を投入して酸素吹錬を行う
ことで吹上[Mnl ?ffi度を上昇させる転炉精錬
方法」が提案された(特開昭55−50414号)。 
この方法は、事前脱Pにより転炉(酸素製銅炉)での脱
Pを不必要とすることで造滓剤量を極少量しか添加しな
いところの、所謂゛スラグミニマム吹錬”を可能とし、
これによってスラグへのMnロスを極力抑えると共に、
転炉中に添加したMn含有物質中のMnが溶鉄中[C]
により還元されて溶鉄中へ溶解する現象をも利用して吹
上[Mnl濃度を向上させようとしたもので、高価な鉄
−マンガン合金の大幅な節約が期待されるものであった
ところが、後述する実施例での結果からも確認できるが
、上記方法には、なお次のような問題点の存在すること
が明らかとなってきたのである。
即ち、上記方法を適用した場合にはスラグミニマム吹錬
によるスラグへのMnロス抑制効果は確かに顕著とはな
るが、転炉吹錬末期に至って[C]?M度が0.2〜1
.0重量%程度に低くなると、それまでは[C]の還元
作用により溶鉄中へ溶解・移行していたMnが、今度は
逆に酸化されてスラグ中へ移行するようになり、Mn歩
留の点で好ましくない結果をもたらすことが分ったので
ある。このMn歩留低下の原因は、吹錬末期の脱炭反応
減衰期においてスラグ中の(Fed)が急激に増加し、
[Mnl + (Fed) →(Mn○) + Feな
る反応に従って溶鋼中[Mnlが酸化されスラグ中に移
行するために起きるものと考えられる。
もっとも、転炉吹錬末期における[Mnlの酸化ロスを
抑制する手段として、[脱炭反応減衰期に粒状又は塊状
の炭素含有物質を上方添加してスラグの還元を図り、復
Mnを促す方法]も提案されてはいる(特開昭60−9
813号)。 しかし、この方法では炭素含有物質の添
加が転炉吹錬での脱炭反応減衰期に行われるため、次の
ような諸問題を伴い、その採用が躊躇されるものであっ
た。
a)転炉吹錬の末期において炭素含有物質のCが溶鋼中
にピックアップされるため、?容量 [C]濃度の終点
制御が難しい。
b)炭素含有物質としてコークスや石炭等の安価な炭材
を用いた場合には、炭材中の不純物であるSやPのピン
クアップが問題となり、一方、不純物の少ない炭材(玉
状黒鉛等)の場合には高価であるのでコストアンプを招
く。
〈発明が解決しようとする課題〉 このようなことから、本発明の主目的は、従来の転炉に
よるMn冨化精錬で指摘された上記各問題点を解消し、
良好なMn歩留の下で、しかも転炉の安定操業上支障と
なるような格別な問題を伴うことなく、吹上[Mn]濃
度の高い鋼を低コストにて溶製する点に置かれた。
〈課題を解決するだめの手段〉 本発明は、上記目的の達成を目指すと共に、転炉吹上[
Mnl 濃度の低下抑制に対する“スラグミニマム吹錬
”の利点を十分に認識した本発明者による[スラグミニ
マム吹錬での更なるMn歩留向上=4− の可能性を追求した研究」の結果完成されたものであり
、 [転炉内に溶銑及び含Mn物質を装入して酸素吹錬し吹
上[Mn]?jit4度の高い鋼を溶製するに際し、装
入溶銑として予備処理にて脱Pした低P溶銑を用いると
共に、転炉吹錬末期における脱炭反応最盛期から脱炭反
応減衰期初期の区間内で一旦酸素吹錬を中断してスラグ
を排出し、その後再吹錬して所定[C]?tm度まで脱
炭することにより、良好なMn歩留の下で吹上[Mnl
 fR度の高い鋼をコスト安く溶製し得るようにした点
」 に特徴を有するものである。
ここで、予備処理による溶銑の脱Pは、転炉吹錬時の多
少の脱PMを考慮し、吹錬後の製品が目的の[P]量範
囲に入るレベルにまで脱P処理すれば良い。そして、こ
の脱P処理はトーピード。
取鍋或いは転炉等の何れで実施しても問題はない。
また、転炉内に装入される含Mr+’l+l質としては
通常のようにMn鉱石で十分であるが、これに炭材や造
滓剤を混入して団塊化したもの等を使用すればより効果
的である。
ところで、酸素吹錬を中断して排滓する時期を転炉吹錬
末期におりる脱炭反応最盛期から脱炭反応減衰期初期に
かりての間と定めたのは、この時期は溶鉄中の[Mn]
濃度がもっとも高い状態にあり、排滓時期がそれより早
いと装入した含Mn物質が十分に還元されておらず、一
方、排滓時期がこれよりも遅くなるとスラグ中の(Fe
d)が増してMnがスラグ中に酸化ロスされ、Mn歩留
が悪化するためである。
なお、上記排滓の時期は、[C]?JYf度を目安にす
ると0.2〜1.0重量%の時となる。
排滓の方法としては、炉口排滓、或いは一旦出鋼してか
らの取鍋での排滓などが考えられるが、吹錬時間が延び
るのを極力少なくする意味で炉口排滓を採用するのが望
ましい。ただ、この場合、完全な排滓を行おうとすると
、同時に溶鉄も一部流出して歩留が悪化する恐れがあり
、また全くスラグの無い状態では再吹錬の際に激しいス
ピッティングが発生ずる等のトラブルが生し易いことが
ら、排滓は少量のスラグを残すように行うのが望ましい
次いで、本発明を実施する際のMnの動向と共に、排滓
の時(υ]を前記の如くに限定した理由をより詳細に説
明する。
〈作用〉 さて、本発明に係る転炉精錬において、転炉に装入され
た含Mn物質はスラグ化し溶鋼中の[C]により還元さ
れる。このMnの還元反応は吹錬初期から脱炭反応最盛
期まで進行し、溶鉄中の[Mn]が漸次」二昇する。し
かし、吹錬末期の脱炭減衰期に至ると、前述したように
逆に溶鉄中の[Mn]が酸化されてスラグ中に移行する
現象が生し、溶鉄中[Mn]が低下する傾向となる。
上記事実からも明らかなように、含Mn物質を装入する
[Mn]冨化精錬においては、吹錬終了前の朱だ吹錬中
の時点に最も溶鉄中[Mn]の高い状態(即ち最もMn
歩留が高い状態)が存在していることとなる。そして、
その状態が実現されるのが、後述する実施例での結果か
らも確認できるように、脱炭反応最盛期末期から脱炭反
応減衰期にかけての間であり、具体的には[C]?M度
か0.2〜1.0重量%の時に相当する。
当然、この時期にはスラグ中のMn酸化物含有量が最も
少ない状態となっており、そのため、この時期に酸素吹
錬を中断してスラグを排出ずればスラグ中(Fed)に
よる溶鉄中[Mn]の酸化の恐れはなくなり、Mnのス
ラグへのロスを極小に抑えることができる。つまり、上
記時期に排滓を実施すると、その後再び吹錬を開始して
所定の[C]?ffi度にまで脱炭する際には殆んどス
ラグが存在していない状態であるので、[Mn]の酸化
によるスラグへのロスは極めて僅かなものにしかならず
、Mn歩留の大幅な向上が達成できる。
次いで、本発明を実施例によって更に具体的に説明する
〈実施例〉 2トン試験転炉を準備し、これによってMn鉱石添加転
炉吹錬実験を実施した。
試験では、第1表に示す成分組成の事前説P溶銑及びM
n鉱石を用い、更に通常の如くに生石灰。
軽焼ドロマイ1〜.蛍石及び珪砂の造滓剤を転炉に装入
して酸素吹錬を行ったが、精錬条件を次の2通りとして
両者でのMn歩留りを比較した。
■本発明例: 脱炭反応最盛期末期から脱炭反応減衰期初期に掛けての
間に酸素吹錬を一旦中断してスラグを排出し、その後頁
吹錬して所定の[C]まで脱炭する操業を実施。
■比較例: 終点まで途中排滓せずに脱炭吹錬する操業を実施。
第   1   表 なお、この試験はMn12:石の添加量を種々に変えて
多数回実施したが、以下に示すのは、原料使用量が第2
表の通りの代表的なものについての結果である(使用し
た脱P溶銑、 Mn鉱石及び各造滓剤の組成並びに使用
量は、本発明例及び比較例とも同一であったことは言う
までもない)。
第   2   表 ここで、造滓剤の配合割合は、スラグの塩基度(CaO
/5iOz)が約3,5になるように設定したものであ
る。
さて、実験吹錬は、前記脱P溶銑を転炉内に注銑後、吹
錬開始直前に第2表に示す他の装入物を全量投入して実
施した。なお、吹錬開始時の溶湯温度は1300 ’c
であった。
この実験吹錬中、上吹ランスからの送酸量は5.ONm
/分で一定とし、一方、底吹羽口からはArガスを1.
ON m7分の流量で吹き込んだ。そして、途中で溶鉄
及びスラグのサンプリングを実施して分析に供した。
このようにして測定された[吹錬中における溶鉄中[M
nl 濃度及び[ClF3度の推移」を第1図及び第2
図に示す。
ここで、第1図は終点まで途中排滓せずに吹錬した比較
例での結果であり、一方、第2図は脱炭減衰期に酸素吹
錬を中断してスラグを排出し、その後回吹錬して終点ま
で吹錬を続けた本発明例での結果である。なお、両者の
場合とも終点[C]濃度は0.07重量%であり、溶鋼
温度ば1650 ’cであった。
この第1図と第2図との比較により、「脱炭反応最盛期
末期から脱炭反応減衰期初期にかけての間に排滓を実施
する本発明法によると、その後のMnの酸化によるスラ
グへのロスが減少し、その結果Mn歩留が顕著に向上す
ること」が確認できる。
なお、この際のMn投入量に対する溶鉄へのMn歩−1
1= 留は、途中で排滓を行わない比較法の場合には約65%
であったのに比べて、脱炭減衰期にスラグの途中排出を
実施した本発明例の場合には約80%に向上しているこ
とも確認された。
〈効果の総括〉 以上に説明した如く、この発明によれば、鋼を転炉吹錬
する際、投入Mn源から溶鉄中へ高いMn歩留でMn分
を移行させることができ、吹上Mn?1ttf度を大幅
に向上させることが可能となって高Mn鋼精錬コストの
著しい低減が実現されるなど、産業上極めて有用な効果
がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、途中排滓を実施しなかった比較例における吹
錬中溶鉄の[Mn ]及び[C]C度の推移を示したグ
ラフである。 第2図は、脱炭減衰期に途中排滓した本発明例における
吹錬中溶鉄の[Mnl及び[C]tffi度の推移を示
したグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 転炉内に溶銑及び含Mn物質を装入して酸素吹錬し吹上
    [Mn]濃度の高い鋼を溶製するに際し、装入溶銑とし
    て予備処理にて脱Pした低P溶銑を用いると共に、転炉
    吹錬末期における脱炭反応最盛期から脱炭反応減衰期初
    期の区間内で一旦酸素吹錬を中断してスラグを排出し、
    その後再吹錬して所定[C]濃度まで脱炭することを特
    徴とする、転炉による溶鋼中Mn上昇精錬方法。
JP14505488A 1988-06-13 1988-06-13 転炉による溶綱中Mn上昇精錬方法 Pending JPH01312021A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131980A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 新日鐵住金株式会社 転炉における酸化マンガン還元方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131980A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 新日鐵住金株式会社 転炉における酸化マンガン還元方法

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