JPH0131137Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は、炊飯運転に係る操作をするための操
作パネルに改良を施した炊飯器に関する。

（従来の技術） 従来の炊飯器においては、一般に、操作パネル
を、炊飯器本体の外周面に横向きに取付け、この
操作パネルに操作部を横方向から操作可能に設け
た構成となつていた。

（発明が解決しようとする課題） 一般に、炊飯器は、炊飯後鍋内の御飯をすくい
出すことを考慮して、テーブル、流し台等に載置
されることが多く、使用者の目の位置も通常では
炊飯器本体より高くなる。ところが、上記従来構
造のものでは操作パネルが本体の外周側面に横向
きに設けられているため、立つたままでは視線が
操作パネルに対して斜めになりすぎて、腰を屈め
ないと操作パネルが見づらいばかりか、その操作
部の操作を行いづらいという欠点があつた。

斯から欠点は、操作パネルを上向きにすれば、
ある程度解消できるものと本考案者は考えている
が、単純に操作パネルを上向きに設けただけで
は、炊飯器の設置高さや使用者の身長の如何によ
つて、使用者の視線に対する操作パネルの角度が
最適の角度（例えば視線に対して略90゜）になら
ないことがあり、必ずしも操作部部分の視認性、
操作性が向上するとは限らない。

本考案はこのような事情を考慮してなされたも
ので、従つてその目的は、炊飯器の設置高さや使
用者の身長の如何を問わず、操作パネルのうち少
なくとも操作部部分の視認性及び操作性を確実に
向上させることができて、使い勝手を向上できる
炊飯器を提供するにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本考案の炊飯器は、本体の外周側部に、炊飯運
転に係る操作をするための操作部を有する操作パ
ネルを設けたものにおいて、前記操作パネルのう
ち少なくとも前記操作部部分の角度を調節可能に
構成したことを特徴とするものである。

（作用） 使用者は、自分の視線に合わせて、操作パネル
（少なくとも操作部部分）の角度を調整する。こ
れにより、その操作部部分の向きが最適状態とな
り、操作部が確実に見易く且つ操作し易くなる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を第１図に基づいて説
明する。１は炊飯器の本体で、外ケース２の内側
に内ケース（図示せず）を配設して成り、内部に
鍋（図示せず）を収容すると共に、底部に炊飯ヒ
ータ（図示せず）を配設している。この本体１の
上面開口部には蓋７が被せられている。一方、外
ケース２の一周側部には、下端から上部側にかけ
て次第に大きく突出する膨出部８が形成され、こ
の膨出部８の上部に、操作パネル１７を次のよう
にして角度調節可能に設けている。即ち、この操
作パネル１７は、その周縁部に側壁部１７ａが下
向きに突設され、その側壁部１７ａの前端下部
が、膨出部８の上部を開放して形成した取付口部
８ａの前端部に軸１８を介して回動可能に支持さ
れており、これにより該操作パネル１７の角度を
調節し得るようになつている。そして、操作パネ
ル１７の後側壁部外面には、複数個の係合凹部１
９が上下方向に形成されている。一方、本体１の
外ケース２には、操作パネル１７の後側壁部に対
応して開口部２０が形成され、この開口部２０の
上縁部には弾性変形可能な係合凸部２１が形成さ
れており、該開口部２０内に操作パネル１７の後
側壁部が嵌入されて、その係合凹部１９のうちの
一つが該開口部２０の係合凸部２１に係合されて
いる。従つて、操作パネル１７の角度を調節すれ
ば、その位置で他の係合凹部１９が係合凸部２１
に係合され、それによつて操作パネル１７が角度
調節した位置で係合保持されるようになつてい
る。また、操作パネル１７の後側壁部の下端部に
は、係止片２２が突設されており、操作パネル１
７の傾斜角度を最大に調整したときに、上記係止
片２２が開口部２０の係合凸部２１に当接するこ
とにより、該操作パネル１７の後側壁部が該開口
部２０から抜け止めされる。

斯かる操作パネル１７の内側には、プリント基
板１４が固着され、このプリント基板１４の上面
には、炊飯運転に係る操作をするための操作部１
５と、炊飯運転の行程を表示するための発光素子
１６が配置されている。また、操作パネル１７の
表面には、化粧シート１３が貼着されている。

上記構成において、操作パネル１７の角度を使
用者の視線に合わせて調節する場合、操作パネル
１７の後側部を上方に引き出すか或は下方に押し
込めれば、適宜の位置で係合凹部１９が係合凸部
２１に係合され、それによつて操作パネル１７が
角度調節した位置で係合保持される。このように
して操作パネル１７の角度調節を行えば、本体１
の設置高さ或は使用者の身長の如何に拘らず常に
操作パネル１７を最適の角度（例えば視線に対し
て略90゜）に調節することができて、操作パネル
１７が確実に見易くなると共に、操作部１５の操
作がし易くなり、使い勝手が大幅に向上する。

尚、上記実施例では、操作パネル１７の全面を
角度調節可能としたが、本考案はこれに限定され
ず、操作パネルのうちの少なくとも操作部部分の
みを角度調節可能に構成しても良い。

その他、本考案は上記し或は図面に示した実施
例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱し
ない範囲内で種々変更可能である。

［考案の効果］ 本考案は以上の説明から明らかなように、操作
パネルのうち少なくとも操作部部分の角度を調節
可能に構成したので、本体の設置高さ或は使用者
の身長に応じて、操作パネル（少なくとも操作部
部分）を最適の角度に調節することができて、如
何なる使用状態においても操作部の視認性及び操
作性を確実に向上でき、使い勝手を大幅に向上で
きるという実用上優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す要部の縦断側
面図である。 図面中、１は本体、８は膨出部、１４はプリン
ト基板、１５は操作部、１６は発光素子、１７は
操作パネル、１８は軸、１９は係合凹部、２１は
係合凸部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体の外周側部に、炊飯運転に係る操作をする
   ための操作部を有する操作パネルを設けたものに
   おいて、前記操作パネルのうち少なくとも前記操
   作部部分の角度を調節可能に構成したことを特徴
   とする炊飯器。