JPH01310327A - 光偏向装置 - Google Patents

光偏向装置

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Publication number
JPH01310327A
JPH01310327A JP63140811A JP14081188A JPH01310327A JP H01310327 A JPH01310327 A JP H01310327A JP 63140811 A JP63140811 A JP 63140811A JP 14081188 A JP14081188 A JP 14081188A JP H01310327 A JPH01310327 A JP H01310327A
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JP
Japan
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acoustic wave
light beam
acousto
acoustic
frequency
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Application number
JP63140811A
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English (en)
Inventor
Nobuharu Nozaki
野崎 信春
Masami Hatori
正美 羽鳥
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP63140811A priority Critical patent/JPH01310327A/ja
Publication of JPH01310327A publication Critical patent/JPH01310327A/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/29Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the position or the direction of light beams, i.e. deflection
    • G02F1/33Acousto-optical deflection devices
    • G02F1/332Acousto-optical deflection devices comprising a plurality of transducers on the same crystal surface, e.g. multi-channel Bragg cell

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、音響光学媒質に音響波を発生させ、この音響
波の回折作用によって光ビームを偏向させるようにした
光偏向装置、特に詳細には光ビームを2つの音響波によ
って2回偏向させることにより、広偏向角範囲が得られ
るようにした光偏向装置に関するものである。
(従来の技術) 従来より、音響波が伝播可能な音響光学媒質に光ビーム
を入射させ、この音響光学媒質内を進行する光ビームと
交わる方向に音響波を発生させて該音響波によって光ビ
ームをブラッグ回折させ、そして上記音響波の周波数を
連続的に変化させることにより光ビームの回折角(偏向
角)を連続的に変化させるようにした音響光学光偏向器
(AOD : Acousto  0ptic  De
flector)が公知となっている。このような光偏
向器は、例えばガルバノメータミラーやポリゴンミラー
等の機械式光偏向器に比べると、小形軽量化が可能で、
また機械的動作部分を持たないので信頼性も高い、とい
った特長を有している。
(発明が解決しようとする課題) ところが上述のような光偏向器には、偏向角を大きくと
ることが困難であるという問題がある。
つまりこの光偏向器においては、光偏向角は音響波の周
波数にほぼ比例するので、大きな偏向角を得ようとすれ
ば必然的に音響波の周波数を極めて高い値まで変化させ
ることが必要となる。またこのように音響波の周波数を
広い帯域に亘って変化させるのみならず、ブラッグ条件
を満たすために、音響波の進行方向を連続的に大きく変
化(ステアリング)させて光ビームの音響波への入射角
を制御する必要がある。
上記のような要求に応えるには、音響波周波数や進行方
向の可変域が極めて広い高価なトランスデユーサやドラ
イバーが必要となり、装置のコストアップを招く。
また従来のAODにおいては、そこに平行ビームを入射
させて偏向させると、偏向後の光ビームが平行ビームで
はなくなってしまうという問題も認められていた。以下
、このことを詳しく説明する。前述のように音響波の周
波数を連続的に変化させると、第4図に示すようにある
ビーム幅りを有する光ビーム50内において、音響波5
1の波長がビーム幅方向に亘って一定ではなくなる。つ
まり第4図(1)の例では、図中上側の光ビーム端部に
おいて音響波波長が最小となり、下側に行くにつれて音
響波波長が大きくなっている。第4図(′2Jの例では
その反対である。この音響波51によって回折する光ビ
ーム50の回折角は、音響波51の波数ベクトルが大で
あるほど大きくなり、そして音響波51の波数ベクトル
の大きさをl IK lとすると、11に+−2π/A
   (Aは音響波の波長)であるから、音響波の波長
へが小さいほど光ビームの回折角は大きくなる。したが
って第4図(1)の例では回折した光ビーム50が収束
し、第4図(2)の例では回折した光ビーム50が発散
するようになる。
上記のことは、音響波によるシリンドリカルレンズ効果
(特に静的シリンドリカルレンズ効果)と称されるが、
さらに別の要因によるレンズ効果も存在する。つまり音
響光学媒質において周波数が連続的に変化する音響波を
発生させる手段としては通常、圧電素子等からなるトラ
ンスデユーサと、このトランスデユーサに周波数掃引さ
れた交番電圧を印加する電圧制御発振器(VCO: V
oltage  Controlled 0scill
ator )および高周波アンプ等から構成されるが、
このvCoの入力電圧対出力周波数特性は完全に線形と
はなり得ないので、音響波の周波数変化特性が非線形に
なってしまう。光ビームの回折角は、この非線形性にも
起因してその幅方向に亘って変動するので、それにより
シリンドリカルレンズ効果が生じる。このレンズ効果は
一般に動的シリンドリカルレンズ効果と称され、前述の
静的シリンドリカルレンズ効果と比べれば局部的なもの
で、偏向後の光ビームにはこれら両シリンドリカルレン
ズ効果が重畳した形で表われる。
以上述べたような音響波によるシリンドリカルレンズ効
果が生じると、偏向させた光ビームが収束ビームあるい
は発散ビームとなってしまうので、従来よりこのような
レンズ効果を補正する方法が種々提案されている。
そのような方法の1つは、回折、偏向後の光ビームを補
正レンズに通して光学的に補正するものであるが、この
場合は、光ビームの偏向速度に合わせて補正レンズが設
計されるので、偏向速度を変更することができないとい
う問題がある。またこの場合は、前述した動的シリンド
リカルレンズ効果をも補正可能に補正レンズを設計する
ことは、極めて困難である。
また、上記の動的シリンドリカルレンズ効果を電気的に
補正する方法も考えられている。この方法は、前述した
vCOの入力電圧対出力周波数特性の非線形性を予め調
べておき、この非線形性と打ち消し合うような特性をv
COへの入力電圧信号に付与するというものである。し
かしこの電気的補正を行なう回路は高価であるのので、
このような補正を行なえば光偏向装置の大幅なコストア
ップを招く。
そこで本発明は、音響波の周波数を著しく高く設定しな
くても広偏向角範囲が得られ、そして簡単な構成で前述
したシリンドリカルレンズ効果を補正することができ、
その上偏向速度を可変とすることもできる光偏向装置を
提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の光偏向装置は、前述のように音響波が伝播可能
な音響光学媒質に光ビームを通過させ、この光ビームを
音響波によって回折、偏向させるようにした光偏向装置
において、 上記光ビームの光路に交わる方向に進行して該光ビーム
を回折、偏向させる第1の音響波を音響光学媒質におい
て発生させる第1の音響波発生手段と、 上記のように回折された光ビームの光路に交わる方向に
進行して該光ビームを、上記回折による偏向をさらに増
幅させる方向に回折、偏向させる第2の音響波を上記音
響光学媒質において発生させる第2の音響波発生手段と
を設け、 そしてこれら第1、第2の音響波発生手段を、第1の音
響波によって回折される前、後の光ビームの波数ベクト
ルをそれぞれに1 、 uc2、第2の音響波によって
回折された光ビームの波数ベクトルをlk3、第1、第
2の音響波の波数ベクトルをIKl、IK2としたとき
、 なる条件を満たしながらそれぞれ第1、第2の音響波の
周波数および進行方向を連続的に変化させるように形成
したことを特徴とするものである。
また本発明の別の光偏向装置は、第1の音響波と第2の
音響波をそれぞれ別の音響光学媒質において発生させ、
第1の音響光学媒質内で回折された光ビームをこの音響
光学媒質から出射させて第2の音響光学媒質内に入射さ
せ、そこで第2の音響波によって再度回折、偏向させる
ようにしたものであり、この場合第1、第2の音響波発
生手段は、第1の音響波によって回折される前、後の光
ビームの波数ベクトルをそれぞれlkl、t1c2、第
2の音響光学媒質内に入射して第2の音響波によって回
折される前の光ビームの波数ベクトルをlk2’、第2
の音響波によって回折された光ビームの波数ベクトルを
lkl、第1、第2の音響波の波数ベクトルをIK、、
IK2としたとき、なる条件を満たしながらそれぞれ第
1、第2の音響波の周波数および進行方向を連続的に変
化させるように形成される。
上記のような第1、第2の音響波発生手段は、例えば音
響光学媒質中の光ビームの進行方向に沿って複数の圧電
素子が並設されてなるフェイズドアレイ形トランスデユ
ーサと、上記複数の圧電素子に、それらの並び順に順次
位相をずらした上で、周波数が連続的に変化する交番電
圧を印加するドライバーとの組合せ等によって形成する
ことができる。
また本発明は、上記のように音響光学媒質を1つあるい
は2つ備える光偏向装置において前記シリンドリカルレ
ンズ効果を補正することを目的として、第1、第2の音
響波発生手段を、その音響波発生部分が光ビームをはさ
んで互いに反対側に配置した光偏向装置を提供するもの
である。
(作  用) 上記の構成においては、第1の音響波によって偏向され
た光ビームが第2の音響波よって再度偏向されるから、
第1、第2の音響波それぞれの周波数帯域をさほど広く
設定しなくても、全体として広偏向角範囲が得られるよ
うになる。
そして2つの音響波発生部分が光ビームをはさんで互い
に反対側に配置されていれば、前記のシリンドリカルレ
ンズ効果を簡単に補正できるようになる。以下、このこ
とを詳しく説明する。前述した(1)式あるいは(′2
J式を満足させるために、第1および第2の音響波の周
波数は、ともに次第に増大するか、あるいはともに次第
に低下するように制御されるので、第1および第2の音
響波発生手段の音響波発生部が光ビームをはさんで互い
に反対側に配置されていれば、これらの音響波のうちの
一方は前記第4図の(1)に示すように波長が変化する
ものとなり、他方は第4図の(2)に示すように波長が
変化するものとなる。つまり第1および第2の音響波の
一方は光ビームを収束させるシリンドリカルレンズ効果
を示し、他方は光ビームを発散させるシリンドリカルレ
ンズ効果を示すようになるので、それぞれの静的レンズ
効果が相殺されることになる。
第1および第2の音響波発生手段を、前述したようなフ
ェイズドアレイ形トランスデユーサと、このトランスデ
ユーサに周波数掃引した交番電圧を印加するドライバー
とから構成する場合は、両トランスデユーサを共通のド
ライバーによって駆動するのが好ましい。そうすれば、
両トランスデユーサから光ビームまでの距離等を適切に
定めることにより、第1の音響波の光ビーム幅方向に亘
る波長分布状態と、第2の音響波についてのそれとを、
光ビーム幅方向に関してほぼ正反対の関係にすることが
できる。そうなっていれば、前述した静的シリンドリカ
ルレンズ効果がほぼ完全に相殺されるようになり、2回
回折後の光ビームはほぼ完全な平行光となりうる。
また両トランスデユーサを共通のドライバーによって駆
動すれば、第1および第2の音響波による各動的シリン
ドリカルレンズ効果も、光ビーム幅方向に亘ってほぼ裏
返しの状態となり、この動的シリンドリカルレンズ効果
をも相殺できるようになる。
(実 施 例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明
する。
第1図は本発明の第1実施例による光偏向装置10を示
すものである。この光偏向装置10は、第1のA OD
 11と第2のA OD 12と、走査結像レンズ13
と、上記A OD 11および12に高周波の交番電圧
を印加する高周波アンプ19と、上記電圧の周波数を連
続的に変化(掃引)させるVCO20と、上記交番電圧
の位相をシフトさせる位相制御回路18とを有している
第2図に詳しく示すように、上記第1のAOD11、第
2のAOD12は、例えばPbMoO4、Te01等の
共通の音響光学媒質30と、該音響光学媒質30の相対
向する端面にLiNb01等の圧電素子31が複数並設
されてなるフェイズドアレイ形トランスデユーサ32.
42とから構成されている。
第1のA OD 11には4個の圧電素子31が設けら
れ、一方第2のAOD12には、取付はピッチを上記圧
電素子31のそれの1/3にして、12個の圧電素子4
1が設けられている。上述のフェイズドアレイ形トラン
スデユーサ32.42には、前述のようにして周波数掃
引された高周波の交番電圧が印加される。
それにより、音響光学媒質30内を第1の音響波15、
第2の音響波1Bが伝播する。
第1図に示すように、偏向される光ビームLは、例えば
半導体レーザ等の光源21から、第1のAODllに向
けて射出される。この光ビームL(発散ビーム)は、コ
リメーターレンズ22によって平行ビームL1とされた
上で音響光学媒質30を通過する。この光ビームLHは
、第1の音響波15との音響光学相互作用により、図示
のように回折(B ragg回折)する。そして前述の
ように、フェイズドアレイ形トランスデユーサ32に印
加される交番電圧の周波数が連続的に変化するので、第
1の音響波15の周波数が連続的に変化する。周知のよ
うに、音響波15によって回折した光ビームL2の偏向
角は音響波15の周波数にほぼ比例するので、上記のよ
うに音響波15の周波数が変化することにより、光ビー
ムL2は矢印Aで示すように、連続的に偏向する。この
光ビームL2は次に第2のA OD 12によって同様
に偏向されるが、第2の音響波1Bも第1の音響波15
と同様に周波数が連続的に変化するので、第2のA O
D 12を通過した後の光ビームL3は、矢印Bで示す
ように連続的に偏向する。
こうして第1および第2のAODII、12によって偏
向された光ビームL3は、通常fθレンズからなる走査
結像レンズ13に通され、平坦な被走査面14上で収束
してこの面14上を直線的に走査する。
次に光ビームL3の偏向角範囲Δδについて、第2図と
第5図を参照して説明する。なお第2図においては、最
大周波数の音響波15.1B(波面をそれぞれ鎖線で示
す)と最小周波数の音響波15.1B (波面をそれぞ
れ破線で示す)に入射する光ビームの中心線のみを示し
、双方を上下に離して示しである。第1のAODIIの
4個の圧電素子31に印加される交番電圧は、前記位相
制御回路18の作用により、位相が順次πずつシフトし
たものとされる。それにより、ある一定の周波数の音響
波15の実効的な波面は、第5図に鎖線Wで示すように
、圧電素子31の並び方向に対して角度φをなす。これ
は第2の音響波1Bについても同様である。この角度φ
は、上記位相がπずつシフトしている場合には、音響波
速度をv1音響波周波数をf1圧電素子ピッチをSとす
ると、 φ−5in −’  (v / 2 f s )  −
(3)となる。第2のA OD 12における上記圧電
素子ピッチSは、第1のAODIIのそれの1/3であ
るから、同一周波数の音響波については、第2のAOD
12における角度φは、第1のA OD 11のそれの
ほぼ3倍となる。なおAODIIと12は、トランスデ
ユーサ32.42が互いに光ビームをはさんで反対側に
位置するように配されている。
本例においてトランスデユーサ32.42への印加電圧
周波数は、最大周波数fz−2GHzから最小周波数f
l−IGHzまで掃引され、それにより音響波15.1
6の周波数は2GHzからIGHzまで連続的に変化す
る。また上記(a式から明らかなように、音響波15.
16の波面の傾きφは、音響波周波数にほぼ比例する。
そして本実施例では、圧電素子ピッチSを適当に設定す
ることにより、第1のAODIIにあっては音響波周波
数が2GHz % I G Hzのとき上記波面の傾き
φがそれぞれ6°、3°となり、一方第2のAOD12
にあっては音響波周波数が2GHz、IGHzのとき上
記波面の傾きφがそれぞれ1g’ 、9’となるように
されている。また第1のA OD 11は、光ビームL
!の進行方向に対して圧電素子31の並び方向が平行に
なるように、すなわち2GHz、IGHzの第1の音響
波15の波面に対して光ビームL里がそれぞれ6°、3
″の角度をなすように配置されている。一方第2のA 
OD 12も、光ビームL1の進行方向に対して圧電素
子41の並び方向が平行になるように配置されているの
で、2GHz、IGHzの第2の音響波1Gに対して光
ビームL1はそれぞれ18°、9″の角度をなす。
第1のA OD 11.第2のA OD 12において
それぞれ2GHzの音響波15.16が発せられたとき
の光ビームの回折状態は、第2図の■で示す状態となる
。つまりこの場合は、2GHzの音響波15に対して光
ビームL1が入射角6″で入射し、この角度はブラッグ
条件を満足している。すなわち光ビームLl、回折後の
光ビームL2の波数ベクトルをそれぞれlkl、1kz
1音響波15の波数ベクトルをIK、とすると、第3図
(1)に示すようにlkl +lK1−に! となっている。つまり回折された光ビームL2の進行方
向は、ベクトルに2の向きとなる(偏向角−2θ−12
” )。またこのとき、2GHzの音響波16に対する
光ビームL2の入射角も6mとなり、そして音響波16
は音響波15と同波長であるから、ブラッグ条件を満足
する。すなわち音響波16による回折後の光ビームL3
の波数ベクトルをlk3、音響波16の波数ベクトルを
IK2とすると、第3図(1)に示すように 1に2+lK2−1に3 となっている。このとき光ビームL1に対する光ビーム
L、の偏向角をδ3とすると、δ3−24゜である。
上記の状態から音響波15.16の周波数がIGHzま
で次第に下げられる。音響波15.16の各波数ベクト
ルIK1、IK2の大きさ1lK11、lIK!+は、
その波長を八とすると2π/Δであるから、結局音響波
15.16の周波数に比例する。したがって、音響波1
5.1[1の周波数がIGHzのとき、音響波15.1
8の波数ベクトル”1、IK2の大きさは、周波数が2
GHzのときの1/2となる。またこの場合の音響波1
5、音響波1Bの進行方向つまり波数ベクトルlK1、
lK2の向きは、IGHzの音響波15.16の波面が
2GHzの音響波15. teの波面に対してそれぞれ
3@、9″傾くから、2GHzの音響波15.18の波
数ベクトルIK1、IKzの向きから各々3°、9@変
化する。また、第3図(1)においてa=bであるから
結局、音響波15.16の周波数がIGHz場合の波数
ベクトルIK、 、 IK2は、第3図(2に示すもの
となる。そしてこのときの光ビームL!に対する光ビー
ムL3の偏向角をδ2とすると、δZ−12”である。
以上説明した通り、音響波15.16の周波数がIGH
zである場合も、前述の(1)式、つまりlkl +I
K1−に2 1k2+lK! −1に3 の関係が成立している。
そして波数ベクトルlk1の大きさ1lkslは、光ビ
ームLlの波長をλとするとn・2π/λ(nは屈折率
)であり、この波長は光ビームL2、L3についても同
じであるから、結局常に1Lkl  l−11kz  
l””1lk3 lである。一方音響波15の波数ベク
トルlK1の大きさ1lK41はその波長をAとすると
2π/Aで、この波長は常に音響波16の波長と等しい
から11に11− l IKz  I である。また波数ベクトルIKI 、IK2の向きは、
音響波15.1Bの周波数が2GHzからIGHzに変
化する際に、それぞれ固有の一定変化率で変化する。し
たがって、音響波15.18の周波数が上記のように2
GHzからIGHzに変化する間、常に前述の(1)式
の関係が成り立ち、光ビームL1と音響波15とのブラ
ッグ条件、光ビームLzと音響波16とのブラッグ条件
が常に満たされる。
以上の説明から明らかなように、音響波15.16の周
波数が2GHz、IGHzのとき、2回回折した光ビー
ムL3の進行方向はそれぞれ第3図(1)のベクトルに
3、第3図(2のベクトルlk3の向き(第2図に■、
■′で示す向き)であり、その差は24−12−12°
である。つまり音響波15および16による光ビームの
2回回折により、12°の広偏向角範囲が得られる。ち
なみに、周波数がIGHzから2GHzまで変化する(
2次回折光の影響を受けないように周波数帯域を1オク
ターブとする)1つの音響波のみで光ビーム偏向を行な
う場合には、偏向角範囲は6@となる。
なお音響光学媒質30から出射した光ビームL4の偏向
角範囲は、該媒質30内の偏向角範囲Δδよりもさらに
広くなる。これは音響光学媒質30の屈折率が空気の屈
折率よりも大きいからである。
次にシリンドリカルレンズ効果の補正について、第1図
を参照して説明する。この第1図においては、音響波1
5および16の波長を、その進行方向に対して直角な横
線の間隔によって概略的に示しである。AODII、1
2に印加される交番電圧の周波数は、前述した通り次第
に低下するように掃引される。そこで、音響波15の光
ビーム幅方向に亘る波長分布状態は、図示のように、図
中上側に行くにつれて次第に波長が小さくなるものとな
っている。したがって先に説明した通り、この音響波1
5を通過した後の光ビームL2は、シリンドリカルレン
ズ効果により発散するようになる。それに対して音響波
16の光ビーム幅方向に亘る波長分布状態は、図示のよ
うに、図中下側に行くにつれて次第に波長が小さくなる
ものとなっている。したがって、この音響波16に入射
する発散状態の光ビームL2は、該音響波16のシリン
ドリカルレンズ効果により集光されるので、この音響波
16を通過した後の光ビームL3は平行ビームとなる。
以上のようにして、第1の音響波15による静的シリン
ドリカルレンズ効果と、第2の音響波1Bによる静的シ
リンドリカルレンズ効果とが相殺し合うので、本装置に
おいては、このシリンドリカルレンズ効果を補正するた
めに補正レンズ等を設ける必要がない。また偏向速度が
変えられても上記の相殺し合う関係は常に成立するので
、シリンドリカルレンズ効果の補正が常に正確に行なわ
れる。
その上水実施例の光偏向装置においては、AODllと
12に高周波の交番電圧を印加するためのVC020が
共用されているので、このVCO20の前記非線形性に
より生じる動的シリンドリカルレンズ効果は、音響波■
5と16とでは光ビーム幅方向に関していわば互いに裏
返しの関係で現われるから、これらの動的シリンドリカ
ルレンズ効果も相殺し合うようになる。
なお以上の説明では、音響波15.1Bの周波数を2G
HzからIGHzに連続的に変化させるようにしている
が、この反対にIGHzから2GHzまで変化させるよ
うにしてもよい。この場合は光ビームL3の偏向の方向
が逆になる。そしてこの場合は、上記実施例におけるの
とは反対に、光ビームL2が第1の音響波15の静的シ
リンドリカルレンズ効果(凸レンズ効果)により収束し
、次いで第2の音響波1Bの静的シリンドリカルレンズ
効果(凹レンズ効果)により光ビームL3が平行ビーム
化される。また上記周波数を2→1→2→IGHzとな
るように変化させれば、光ビームL3が往復で偏向する
ようになり、光ビームの往復走査が可能となる。
また以上説明の実施例では、周波数2GHz。
IGHzの音響波15の波面と光ビームL1とがなす角
度をそれぞれ66.3″とし、一方2GHz。
IGHzの音響波16に対する光ビームL、の入射角を
それぞれ18°、9″と設定しているが、一般に音響波
15.1Bの最小、最大周波数をfl、fl(fl−2
f、)とする場合には、上記の例において6″、3@、
18″、9″と設定された各角度を各々θ、θ/2.3
θ、3θ/2とすれば、いかなる場合も常に前述のブラ
ッグ条件を満足させることが可能となる。このことは、
第3図(1)、(2)を参照すれば自明であろう。
なお本発明においては、音響波15.1Bの最小、最大
周波数fl、flをfz−2f、となるように設定し、
また音響波15.16の周波数を常に同じように変化さ
せることは必ずしも必要ではなく、音響波15.1Bの
周波数および進行方向を個別に変化させても、第1、第
2のAODにおける音響波の波面の向きや、AODの配
置状態によって前述の(1)式の関係を満たすことが可
能である。
しかし、上記実施例におけるように、音響波15.16
の周波数を同じように変化させれば、2つのAODを共
通のドライバーで駆動可能となり、高価なドライバーが
1つで済む上、シリンドリカルレンズ効果の補正を良好
かつ容易に行なえるので好都合である。
次に第6図を参照して本発明の第2実施例にっいて説明
する。なおこの第6図において、第1.2図中のものと
同等の要素については同番号を付してあり、それらにつ
いての説明は特に必要の無い限り省略する。この第2実
施例の光偏向装置60においては、第1のトランスデユ
ーサ32が取り付けられた第1の音響光学媒質40とは
別に第2の音響光学媒質50が設けられ、この第2の音
響光学媒質50に第2のトランスデユーサ42が取り付
けられている。この第2の音響光学媒質50は、第1の
音響光学媒質40内で回折、偏向した後該媒質40外に
出射した光ビームL2″が入射する位置に配されている
第2の音響光学媒質50内に入射した光ビームL2′は
、前記第1実施例におけるのと同様に、この媒質50内
を伝播する第2の音響波1Bにより、第1の音響波15
による回折をさらに増幅する方向に回折、偏向される。
したがってこの光偏向装置60においても、広偏向角範
囲が得られる。なおこの場合節1、第2のトランスデユ
ーサ32.42およびそれらのドライバーは、媒質40
内において音響波15に入射する前、後の光ビームL1
 、L2の波数ベクトルをそれぞれ1kl、lk2、第
2の音響光学媒質50内に入射して第2の音響波16に
よって回折される前の光ビームL2′の波数ベクトルを
lk2’、第2の音響波1Bによって回折された後の光
ビームL3の波数ベクトルをtk3、第1、第2の音響
波15.16の波数ベクトルをそれぞれIKs s l
K2としたとき、前述の(2式すなわち uci +IK1−1に2 に2’+1K2−uc3 の関係が常に成立するように形成される。
そしてこの場合も前記第1実施例におけるのと同様にし
て、第1、第2の音響波15.1Bのシリンドリカルレ
ンズ効果が相殺されるようになる。
なお本例においては特に、第1および第2の音響光学媒
質40.50が同じ材料(したがって同屈折率)から形
成され、また媒質40の光出射端面40aと媒質50の
光入射端面50aは互いに平行とされている。したがっ
て本例においてはに2−uc2’となっている。
しかし上記のように両音響光学媒質40.50を形成す
ることは必ずしも必要ではなく、両線質40.50を相
異なる屈折率の材料から形成したり、あるいは光出射端
面40aと光入射端面50aとが互いに角度をなすよう
にしてもよい。そうする場合でも、前述の(′2J式が
常に成立するように第1および第2の音響波発生手段を
形成すればよい。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明の光偏向装置においては
、音響波によって1回回折させた光ビームをさらに別の
音響波によって回折させるようにしているので、極めて
広い偏向角範囲が得られる。
したがって本発明の光偏向装置を用いれば、光偏向装置
から被走査面までの距離を短くして、光走査記録装置や
読取装置の小型化を達成することができる。
そして本発明装置においては、個々の音響波の周波数を
著しく高く設定しなくても上述のように広偏向角範囲が
得られるようになっているから、音響波を発生させるト
ランスデユーサ、VCO。
高周波アンプ等を現在確立されている技術によって容易
に製造可能となる。また上記の通りであるから、AOD
に印加する交番電圧の周波数も著しく高く設定する必要
がなくなり、したがってAODのドライバーが容品かつ
安価に形成可能となる。
さらに本発明装置は、2つの音響波発生部を、光ビーム
をはさんで互いに反対側に配置したことにより、音響波
のシリンドリカルレンズ効果を簡単に補正することがで
き、したがってこの補正のための高価な補正回路や特別
の補正レンズが不要となり、このような手段によってシ
リンドリカルレンズ効果補正を行なう従来装置に比べれ
ば、安価に形成することができる。また本発明装置は、
上記補正のために偏向速度が限定されてしまうことがな
いから、汎用性が高いものとなりうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例装置を示す概略平面図、 第2図は上記実施例装置の一部を拡大して示す平面図、 第3図は本発明における光ビーム偏向の仕組みを説明す
る説明図、 第4図は本発明に係る音響波のシリンドリカルレンズ効
果を説明する説明図、 第5図は本発明に係る音響波の波面を説明する説明図、 第6図は本発明の別の実施例装置の一部を示す概略平面
図である。 10.60・・・光偏向装置   11・・・第1のA
OD12・・・第2のAOD     15・・・第1
の音響波16・・・第2の音響波    18・・・位
相制御回路19・・・高周波アンプ    20・・・
vC021・・・光  源      30・・・音響
光学媒質31.41・・・圧電素子 32.42・・・フェイズドアレイ形トランスデユーサ
40・・・第1の音響光学媒質 50・・・第2の音響光学媒質 Ll・・・第1の音響波に入射する前の光ビームL2・
・・第1の音響波を通過した光ビームL3・・・第2の
音響波を通過した光ビームlkl・・・光ビームL!の
波数ベクトルlk2・・・光ビーム上20波数ベクトル
lk3・・・光ビームL3の波数ベクトルIKI・・・
第1の音響波の波数ベクトルIK2・・・第2の音響波
の波数ベクトルし−1−一部 第3図 第4図 (+)                 (2)第5

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)音響波が伝播可能な1つの音響光学媒質と、この
    音響光学媒質を通過する光ビームの光路に交わる方向に
    進行して該光ビームを回折、偏向させる第1の音響波を
    該音響光学媒質において発生させる第1の音響波発生手
    段と、 回折された前記光ビームの光路に交わる方向に進行して
    該光ビームを、前記回折による偏向をさらに増幅させる
    方向に回折、偏向させる第2の音響波を前記音響光学媒
    質において発生させる第2の音響波発生手段とからなり
    、 前記第1および第2の音響波発生手段が、前記第1の音
    響波によって回折される前、後の光ビームの波数ベクト
    ルをそれぞれlk_1、lk_2、第2の音響波によっ
    て回折された光ビームの波数ベクトルをlk_3、第1
    、第2の音響波の波数ベクトルをlK_1、lK_2と
    したとき、 lk_1+lK_1=lk_2 lk_2+lK_2=lk_3 なる条件を満たしながらそれぞれ第1、第2の音響波の
    周波数および進行方向を連続的に変化させるように形成
    されていることを特徴とする光偏向装置。
  2. (2)音響波が伝播可能な第1の音響光学媒質と、この
    第1の音響光学媒質を通過する光ビームの光路に交わる
    方向に進行して該光ビームを回折、偏向させる第1の音
    響波を該音響光学媒質において発生させる第1の音響波
    発生手段と、 前記第1の音響光学媒質から出射した光ビームが入射す
    る位置に配された、音響波が伝播可能な第2の音響光学
    媒質と、 この第2の音響光学媒質に入射した前記光ビームの光路
    に交わる方向に進行して該光ビームを、前記回折による
    偏向をさらに増幅させる方向に回折、偏向させる第2の
    音響波を該音響光学媒質において発生させる第2の音響
    波発生手段とからなり、 前記第1および第2の音響波発生手段が、前記第1の音
    響波によって回折される前、後の光ビームの波数ベクト
    ルをそれぞれlk_1、lk_2、前記第2の音響光学
    媒質内に入射して前記第2の音響波によって回折される
    前の光ビームの波数ベクトルをlk_2’、第2の音響
    波によって回折された光ビームの波数ベクトルをlk_
    3、第1、第2の音響波の波数ベクトルをlK_1、l
    K_2としたとき、lk_1+lK_1=lk_2 lk_2’+lK_2=lk_3 なる条件を満たしながらそれぞれ第1、第2の音響波の
    周波数および進行方向を連続的に変化させるように形成
    されていることを特徴とする光偏向装置。
  3. (3)前記第1、第2の音響波発生手段の音響波発生部
    分が、前記光ビームをはさんで互いに反対側に配置され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の光偏向
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011085952A (ja) * 2004-06-07 2011-04-28 Electro Scientific Industries Inc レーザシステム性能を改善するためのaom変調技術
JP2013152471A (ja) * 2006-09-12 2013-08-08 Ucl Business Plc ビーム偏向装置及び方法
GB2573687B (en) * 2016-12-23 2022-08-31 Leica Microsystems Optical arrangement and method for influencing the beam direction of at least one light beam

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