JPH0130848Y2 - - Google Patents

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JPH0130848Y2
JPH0130848Y2 JP10938182U JP10938182U JPH0130848Y2 JP H0130848 Y2 JPH0130848 Y2 JP H0130848Y2 JP 10938182 U JP10938182 U JP 10938182U JP 10938182 U JP10938182 U JP 10938182U JP H0130848 Y2 JPH0130848 Y2 JP H0130848Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は三極の通信用ガス入り放電形の避雷素
子を三点支持してなる通信用保安装置の短絡機構
に関し、とくに輸出用に開発されたものである。
従来、通信用保安装置にあつては、装置本体を
小形の絶縁ブロツクに形成し、この絶縁ブロツク
に三極のガス入り放電形避雷素子を中間接触子と
一対の両端接触子にて三点支持させる構造のもの
が、その取扱い容易性のために多用されている。
しかし、前記避雷素子は絶縁管端に中間電極と一
対の両端電極が銀ろうにて封着されており、この
銀ろうが過負荷時の放電熱で溶けてガス抜けし、
開放破壊を生じることがある。この場合、電流が
通信線路の内線側に流入されて危険である。
このため、避雷素子の一方の端部電極に弾性を
保有する弓状の短絡部材の一端を取付けし、この
短絡部材と避雷素子との間に溶融部材を介装し、
この溶融材を過負荷時の放電熱によつて溶融させ
ることによつて、短絡部材の他端と他方の端部電
極を短絡させる構造のものが提案されている。し
かし、この短絡機構にあつては、短絡部材を避雷
素子に装着させる構造であるために、避雷素子の
組込み構造が専用構造となる不都合がある。
本考案の目的は、前述した従来の実情に鑑み、
従来の絶縁ブロツクからなる保安装置を変更せず
に、簡単かつ安価に装着することができる通信用
保安装置の短絡機構を提供するものである。
そして、本考案の構成は前記目的を達成するた
めに、絶縁ブロツクの外壁面と中間接触子の間に
短絡部材を着脱自在に装着し、この短絡部材には
前記両端電極に向けて延長される接触子を設け、
この接触子を溶融材により付勢させつつ上記両端
電極から離間させることを特徴とするものであ
る。
以下、図面について本考案の施された通信用保
安装置の短絡機構の一実施例を詳細に説明する。
第1図は本考案の短絡機構が装着される通信用
保安装置の要部の斜視図、第2図は第1図の−
線断面図である。
この通信用保安装置は、第1図示のように、装
置本体を構成する絶縁ブロツクAを備える。この
絶縁ブロツクAは収納室1を凹状に備える。この
収納室1の両側には端子装着部2,3が区画形成
され、この端子装着部2,3には両端端子4,5
が取付ねじ6,7にて着座されている。この両端
端子4,5には一対の両端接触子4a,5aが突
出され、この両端接触子4a,5aは収納室1の
両隅一側に配される。この両端接触子4a,5a
と対向する収納室1の外壁8には切欠き9が収納
室1幅で凹状に形成され、この切欠き9の中央部
に位置して逃げ溝10が縦長状に刻まれている。
そして、前記外壁8の外壁面8aには中間端子1
1を備える。この中間端子11の一端にはアース
接触片11aがL字状に折り曲げられた状態で形
成される。このアース接触片11aは、絶縁ブロ
ツクAの底面を貫通装着した取付板兼アース板1
2と、このアース板12に沿つて横架された水平
アーム13a,13bとの間に配されており、こ
れによつて前記中間端子11は外壁面8aに弾持
状態で沿わされる。この中間端子11には絶縁ブ
ロツクAに設けられた内外線貫挿部14外周を逃
げる切欠き15が刻設され、この切欠き15と上
記内外線貫挿部14との間には隙間16が形成さ
れる。また、中間端子11の他端には中間接触子
11bが突出され、この中間接触子11bは前記
逃げ溝9を通つて収納室1に臨まされる。
前記収納室1に収納される三極の通信用ガス入
り放電形の避雷素子Bは、絶縁管17の管端に中
間電極18と一対の両端電極19,20が図示を
省略する銀ろうにて封着され、絶縁管17の内部
にはアルゴンなどのガスが封入されている。そし
て、この避雷素子Bは、両端接触子4a,5aと
中間接触子11bとの間に押込むことによつて、
中間接触子11bの弾力で三点支持される。
一方、前記外壁面8aと中間端子11との間に
は短絡部材Cが着脱自在に装着される。この短絡
部材Cは金属素材にて略H字形に構成され、この
金属素材は良導電性とばね性を有する帯板状を呈
する。この短絡部材Cには切欠き21,22が互
いに逆向きに刻設され、この一方の切欠き21の
位置する端部には係合片23a,23bがその先
端をく字状に折り曲げ状態で形成される。また他
方の切欠き22の位置する端部には前記両端電極
19,20に向け延長される接触子を構成する弾
性端触子24a,24bがU字状に折り返えされ
る。この弾性接触子24a,24bの自由端には
当接片25a,25bが前記外壁8の厚さよりも
小さく立上げられる。
他方、前記弾性接触子24a,24bは、溶融
部材を構成する半田26a,26bにて弾性接触
子24a,24bの折り返し部分が結合される。
この結合は半田26a,26bによつて弾性接触
子24a,24bを弾力に抗して付勢しつつ保持
する。前記半田26a,26bは避雷素子Bの過
負荷時の放電熱よりも低い温度で溶融されるよう
になつている。そして、この半田26a,26b
の溶融によつて、前記弾性接触子24a,24b
は自身の弾性にて第2図の実線示から仮想線示の
ように復元される。
次に、前記短絡部材Cの装着について説明す
る。逃げ溝10の両側に位置する外壁面8aと中
間端子11との間に、係合片23a,23bを差
し込む。この差し込みによつて、係合片23a,
23bの先端が隙間16から突出されると共に、
当接片25a,25bが外壁8の端面に当接して
位置決めされる。この装着状態にあつては、短絡
部材Cは第2図の実線示のように避雷素子Bの両
端電極19,20の外周面から離間されている。
ところで、前述した短絡部材Cの装着状態にお
いて、継続放電に伴なつて、避雷素子Bは、放電
熱による高温状態となる。この放電熱は、中間電
極18−中間接触子11b−短絡部材Cを通して
半田26a,26bに伝達され、半田26a,2
6bが溶融される。この結果、短絡部材Cの弾性
接触子24a,24bは、自身の弾性によつて第
2図の仮想線示の状態に復元されるので、当接片
25a,25bが両端電極19,20の外周面に
接触される。したがつて、電流が両端電極19,
20−短絡部材C−中間端子11−アース板12
を通つて大地放流されると共に、避雷素子Bの放
電が中止され、避雷素子Bの開放破壊が防止され
る。
ところで、前記実施例によれば、短絡部材Cを
外壁面8aと中間端子11との間に装着させる構
造であるので、現用の通信用保安装置を改修また
は変更することなく短絡機構を組込むことができ
るうえ、短絡部材Cは板状の金属素材からプレス
成形することによつて、安価に製造できる。しか
も前記実施例によれば、短絡部材Cを外壁面8a
と中間端子11との間に差し込む際、中間端子1
1がアース接触片11a廻りを支点として外壁面
8aから離れる方向へ撓むので、短絡部材Cの装
着が容易に行なわれる。また、短絡部材Cの装着
後にあつては、切欠き21の両側に位置する短絡
部材Cの部分が中間端子11の復元力によつて外
壁面8aと中間端子11の間に“がた”のない状
態に支持されると共に、短絡部材Cと中間端子1
1の接触が好適になされるので、前述した両端電
極19,20−短絡部材C−中間端子11−アー
ス板12からなる短絡路が維持できる。しかも、
前記実施例によれば、係合片23a,23bが隙
間16から突出されるので、短絡部材Cを組込ん
だままの状態で、通信用保安装置を運搬したとし
ても、短絡部材Cの脱落が防止される。
次に、第3図について短絡部材Cと中間端子1
1の係合構造の変形例について説明する。短絡部
材Cには前記実施例の係合片23a,23bに代
えて、しぼ27a,27bが突出される。また、
中間端子11には前記しぼ27a,27bを着脱
自在にはめ込むための係合孔28a,28bを形
成させる。したがつて、この変形例にあつても前
記実施例と同様に短絡部材Cは着脱自在に装着で
きる。前記しぼ27a,27bを中間端子11
に、前記係合孔28a,28bを短絡部材Cに設
けてもよい。
また、短絡部材Cと中間端子11の係合構造は
前述したものに限定されるものではなく、短絡部
材Cの着脱にしたがつて係合・解離されうる構造
であればよい。
第4図は前記実施例の短絡部材Cの弾性接触子
24a,24b廻りの変形例であつて、この短絡
部材Cは切欠き22の両側に平板状の弾性片29
a,29bを備え、これらの各弾性片29a,2
9bの自由端には装着孔30a,30bが穿たれ
る。これらの装着孔30a,30bの両側に位置
する弾性片29a,29bには接触子31c,3
1bがコ字状に折り曲げられる。これらの各接触
子31a,31bに形成された凹溝には、絶縁材
からなる溶融部材32a,32bが突出状態で配
される。これらの各溶融部材32a,32bには
突起33a,33bが突出され、これらの各突起
333a,33bが前記装着孔30a,30bに
はめ込まれる。そして、接触子31a,31bは
第5図のように、溶融部材32a,32bによつ
て避雷素子Bの両端電極19,20から離間され
る。
なお、本考案にあつては、前記実施例の弾性接
触子の外周に絶縁材からなる筒状の溶融部材を被
せることも考えられる。
以上説明したように本考案によれば次のような
効果がある。
(1) 短絡部材が絶縁ブロツクの外壁面と中間端子
との間に着脱自在に装着されるので、現用の通
信用保安装置を改修または変更せずに、短絡機
構が装置できる。
(2) 短絡部材が溶融部材によつて両端電極へ向け
付勢されているので、溶融部材の溶融で短絡部
材が両端電極に確実に接触される。
(3) 短絡部材だけの着脱によつて保守が行なえ、
その作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の施された通信用保安装置の要
部を分解した斜視図、第2図は第1図の−線
断面図、第3図は本考案の変形例の要部を分解し
た斜視図、第4図及び第5図は本考案の他の変形
例を示すものであつて、第4図は同分解斜視図、
第5図は同組込状態での側面図である。 A……絶縁ブロツク、B……避雷素子、C……
短絡部材、1……収納室、4a,5a……両端接
触子、8a……外壁面、11……中間端子、11
b……中間接触子、17……絶縁管、18……中
間電極、19,20……両端電極、21,22…
…切欠き、23a,23b……係合片、24a,
24b……弾性接触子、25a,25b……当接
片、26a,26b……半田。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 絶縁管端に中間電極と一対の両端電極を銀ろう
    にて封着してなる三極の通信用ガス入り放電形の
    避雷素子を使用し、この避雷素子を収納させる絶
    縁ブロツクの収納室には上記両端電極に接触され
    る一対の両端接触子を配し、上記絶縁ブロツクの
    外壁面には中間端子を添設し、この中間端子には
    前記両端接触子との間で避雷素子を三点支持する
    中間接触子を設ける通信用保安装置において、前
    記絶縁ブロツクの外壁面と中間端子の間に短絡部
    材を着脱自在に装着し、この短絡部材には前記両
    端電極に向けて延長される接触子を設け、この接
    触子を溶融材により付勢させつつ上記両端電極か
    ら離間させるように構成した通信用保安装置の短
    絡機構。
JP10938182U 1982-07-21 1982-07-21 通信用保安装置の短絡機構 Granted JPS5915222U (ja)

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JP10938182U JPS5915222U (ja) 1982-07-21 1982-07-21 通信用保安装置の短絡機構

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Publication Number Publication Date
JPS5915222U JPS5915222U (ja) 1984-01-30
JPH0130848Y2 true JPH0130848Y2 (ja) 1989-09-21

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