JPH0130663Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0130663Y2
JPH0130663Y2 JP1983194467U JP19446783U JPH0130663Y2 JP H0130663 Y2 JPH0130663 Y2 JP H0130663Y2 JP 1983194467 U JP1983194467 U JP 1983194467U JP 19446783 U JP19446783 U JP 19446783U JP H0130663 Y2 JPH0130663 Y2 JP H0130663Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
heat shield
outer circumferential
shield plate
cylindrical portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983194467U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60101234U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP19446783U priority Critical patent/JPS60101234U/ja
Publication of JPS60101234U publication Critical patent/JPS60101234U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0130663Y2 publication Critical patent/JPH0130663Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、デイスクブレーキのピストン端縁
部に遮熱板を係合させ、ピストンの温度上昇を防
止するように形成した、デイスクブレーキにおけ
るピストンに関する。
デイスクブレーキは、第1図に示すように、キ
ヤリパー本体1に内蔵されている有底筒状のピス
トン2の開口端面3で、パツド裏板4を押圧し、
このパツド裏板4に一体に係止されているパツド
5をローター6の一方の側面に押し付け、同時に
その反力でキヤリパー本体1が移動し、キヤリパ
ー本体1の突出端壁部7で他方のパツド裏板8を
押し、パツド裏板8に一体に係合されている。パ
ツド9で、ローター6の他方の側面を押し、回転
するローター6を制動するように形成されてい
る。
従つて強い相互圧力で接するパツド5とロータ
ー6の摩擦熱によりパツド裏板4が短時間に昇温
し、このパツド裏板4と直接、接触するピストン
2の開口端面3が急激に高温化し、開口端面3に
割れを生ずる間題があり、また時間の経過と共
に、ピストン2自体が高温化し、シール10の弾
性力を劣化させる間題がある。そこで従来からピ
ストン2の開口端面3とパツド裏板4の間に遮熱
板11を介在させたものが知られている。この従
来例における遮熱板11はリング状平板に形成
し、該リング状平板の内周縁に筒状の突起又は隔
接した突起部を設け、該突起又は突起部をピスト
ン2の内周面に挿嵌して係合させるように形成さ
れている。又、他の公知例では、ピストン2の開
口端面3の近部内周面に係合溝を周設し、上述の
リング状平板の内周縁に形成した突起又は突起部
の端縁部を折曲して係合溝に引掛け、遮熱板11
がはずれることを防止するように形成したものが
存在する。
しかし、いずれも、突起又は突起部がピストン
2の内周面と面接触して遮熱板11を保持するよ
うに形成されているため、ピストン2の開口端面
3近部の内周面を平滑に加工する必要があり、有
底筒状の内周面を加工しない従来のピストン2に
対しては、外周面の加工の外に、当該外周面と同
心の内周面加工が必要となる難点が存在する。
また従来例における遮熱板11は、いずれも一
度ピストン2に係止されると、ピストン2の開口
端面3と遮熱板11は初期の接触面圧をそのまま
保持して係止されるように構成されているので、
除圧時における放熱効果が少い間題点をも併在さ
せている。
この考案は上述の間題点を解決し、ピストン2
への係合が容易で、かつ容易に離脱することな
く、同時に除圧時に接触面間にわずかな間隙を生
じ得るように形成した遮熱板を設けたデイスクブ
レーキ用ピストンを提供することを目的とするも
のである。
この考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。
第2図はこの考案に係る、遮熱板を設けたデイ
スクブレーキ用ピストンにおける開口部の拡大断
面図である。図中12は有底筒状に形成したピス
トン、13は遮熱板である。ピストン12は、開
口端面12a近部に、外周面に開口する周溝14
を設けて形成する。この周溝14は開口端面12
aに接して、わずかな寸法の平筒部15を設ける
と共に、平筒部15の終端縁から、ゆるい負の勾
配を有して形成した傾斜面16を形成し、傾斜面
16に連接して底筒部17を設けて形成する。こ
の底筒部17の巾長さ寸法は、後述する遮熱板1
3の接触縁が底筒部17の周面と接しながら、軸
方向に移動し得る移動代を設けて形成する。
一方遮熱板13は、第3図、第4図に示すよう
に、リング状に形成した遮熱板本体18の外周縁
に、直径上で対向して対をなす複数個の巾状板の
係合片19を設けて形成する。この場合遮熱板本
体18の内周縁直径は、ほぼピストン12の内周
円直径に等しく形成し、その外周縁直径は、ピス
トン12の外周円直径よりも大きく形成する。ま
た係合片19は遮熱板本体18にほぼ直角に折曲
して平行部20を形成し、同時に先端部を傾斜状
に更に折曲して斜傾部21を設け、該斜傾部21
の先端縁間距離を、ピストン12の周溝14の底
筒部17直径よりもわずかに小さく形成する。つ
まり遮熱板13は係合片19の斜傾部21の先端
縁で周溝14の底筒部17を挟接して係止するよ
うに形成すると共に、遮熱板本体18が、ピスト
ン12の開口端面に当接している状態で、平行部
20とピストン12の平筒状15間に間隙を持た
せると同時に、斜傾部21とピストン12の傾斜
面16間にも傾斜面16に沿う間隙を持たせるよ
うに形成する。この係合片19の斜傾部21は、
対をなす複数組のうち、相互に直交する2組につ
いて形成し、他の組は、使用中の2組の係合片1
9の弾性力が失われた時に形成するようにする。
つまり、斜傾部21は、実際に使用する2組につ
いて形成し、他の組は平行部20の状態で使用す
る。またこの遮熱板13は比較的厚い金属板で形
成して、剛性を持たせると同時に、該金属材料も
熱伝導率の低い材料、例えば、クローム、ニツケ
ルステンレス鋼で形成することが望ましい。
また遮熱板本体18は平板状のものでもよい
が、第5図に示すように、リング状平面に多数個
の貫通孔22を設けて形成する。貫通孔22はピ
ストン12の開口端面13の伝熱面積を減少させ
ると同時に、断熱材としての空気溜りを形成させ
るものであるから、その限度において貫通孔22
の直径を大きく形成することが望ましい。また、
該貫通孔22は、リング平面内で完全な円形孔と
して設けるばかりでなく、リング内周縁又は外周
縁に切欠き状に開口する不完全円形孔も併設し、
放熱時の空気流れを円滑にするように形成する。
この遮熱板13は、複数組の係合片19のうち
相互に直交するか、又は直交するに近い挟角を有
する2組に傾斜部21を形成し、該傾斜部21の
先端縁でピストン12の周溝14を形成し底筒部
17を挟持してピストン12の開口部に係止す
る。ピストン12が加圧されると、ピストン12
の開口端面12aは、遮熱板本体18を介して、
第1図における、パツド裏板4を押圧して、制動
し、除圧時、つまりパツド5とローター6が離れ
た状態では、遮熱板13の斜傾部21の先端縁
は、溝部14の底筒部17と接触しながら、ピス
トン12の戻り動作に引ずられてわずかに移動
し、ピストン12の開口端面12aと遮熱板本体
18の接触面間、および遮熱板本体18とパツド
裏板4との接触面間にきわめてわずかな間隙を生
ずる。従つて、ローター6が持つ自冷用のフイン
による空気流がこの間隙間を流通し、除圧時にお
ける遮熱板13の放熱効果を極めて高くする。
この考案は、上述の実施例に基づいて実用新案
登録請求の範囲のように構成したので、周溝はピ
ストン外面に設けられるので、その形成は容易で
あり、かつ、傾斜面を設けて形成してあるのでピ
ストン開口端面の強度上の不足をきたすことはな
い。また周溝は、遮熱板が軸方向に移動し得る巾
に形成されているので、ピストン除圧時に、接触
面間に間隙を生じ、冷却用空気の流通を容易にす
る。したがつて放熱効果がきわめて高い利点を有
する。また遮熱板は、除圧時には係合片の先端縁
でのみ、ピストンに接するので断熱効果も高い。
また係合片が係合する周溝は傾斜面を設けて形成
されているので遮熱板の係合がきわめて容易であ
り、また一度係合されると容易に離脱しない。ま
た周溝14はピストンの押圧力を封塞するシール
やブーツとは隔接して構成されているので、シー
ルとの接触やブーツとの接触はなく、シールを劣
化させ、また、ブーツを毀損させるおそれは全く
ない。この周溝および遮熱板の形成が直接製品高
に結びつくことはなく、実利性の高い遮熱板を設
けたデイスクブレーキ用ピストンの提供が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図はデイスクブレーキの一部を欠除した断
面図、第2図は、この考案に係るピストンの一部
を欠除した拡大断面図、第3図は遮熱板の正面
図、第4図はその断面図、第5図は他の実施例に
おける遮熱板の正面図である。 12……ピストン、12a……開口端面、13
……遮熱板、14……周溝、15……平筒部、1
6……傾斜面、17……底筒部、18……遮熱板
本体、19……係合片、20……平行部、21…
…斜傾部、22……貫通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 有底筒状に形成したデイスクブレーキ用ピスト
    ンにおいて、ピストン12の開口端面12aの近
    部の外周面に、該開口端面12aに接して形成し
    た平筒部15と該平筒部15の終端縁から底部方
    向に横断面直径を減少するわずかな勾配を有する
    傾斜面16と該傾斜面16に連接してピストン1
    2の外周面と平行し遮熱板13の傾斜部21が軸
    方向に移動し得る巾長さに形成した底筒部17を
    設けて形成した周溝14と、内周縁直径をピスト
    ン12の内周円寸法と同一に形成しかつ外周縁直
    径を平等部15の外周円寸法より大きく形成した
    リング状の遮熱板本体18と該遮熱板本体18の
    外周縁に直径上で対向して対をなす複数組の巾板
    状に形成した係合片19を設けた遮熱板13とか
    らなり、遮熱板13の係合片19を折曲して先端
    縁の端間距離を前記周溝14の底筒部17の外周
    円直径よりも小さく形成し、ピストンの平筒部1
    5および周溝14の傾斜面16と係合片19の内
    側面間に間隙を持たせて係合片19先端縁でピス
    トン12の戻りで移動し得るように溝部14の底
    筒部17を挟接して係合した遮熱板を設けたデイ
    スクブレーキ用ピストン。
JP19446783U 1983-12-16 1983-12-16 遮熱板を設けたデイスクブレ−キ用ピストン Granted JPS60101234U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19446783U JPS60101234U (ja) 1983-12-16 1983-12-16 遮熱板を設けたデイスクブレ−キ用ピストン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19446783U JPS60101234U (ja) 1983-12-16 1983-12-16 遮熱板を設けたデイスクブレ−キ用ピストン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60101234U JPS60101234U (ja) 1985-07-10
JPH0130663Y2 true JPH0130663Y2 (ja) 1989-09-20

Family

ID=30417980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19446783U Granted JPS60101234U (ja) 1983-12-16 1983-12-16 遮熱板を設けたデイスクブレ−キ用ピストン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60101234U (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5574839U (ja) * 1978-11-20 1980-05-23

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60101234U (ja) 1985-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US1958165A (en) Hand wheel for manually operable valves
JPS5892530U (ja) デイスクブレ−キ
JPH0130663Y2 (ja)
GB2089914A (en) Disc brake; piston
JPH0260768U (ja)
JPH0130664Y2 (ja)
JPS646421Y2 (ja)
JPS5970943U (ja) デイスクブレ−キにおけるピストンの遮熱板
JPS6348825Y2 (ja)
JPWO2020009999A5 (ja)
JPH0543301Y2 (ja)
US3963952A (en) Heat-dissipating device for the collector of traveling-wave tube
JPS5942476U (ja) 凝縮伝熱管
JPS6339156U (ja)
US3750854A (en) Brake shoe cooling means
JPS6234035Y2 (ja)
JPH0611368Y2 (ja) 対向型ディスクブレーキ
JPS5996433U (ja) デイスクブレ−キ
JPH0520905Y2 (ja)
JPH081301Y2 (ja) ディスクブレーキ
JPH0112029Y2 (ja)
JPS624639U (ja)
JPH0360627U (ja)
JPH01128018U (ja)
JPH0163834U (ja)