JPH0130637Y2 - - Google Patents

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JPH0130637Y2
JPH0130637Y2 JP8470383U JP8470383U JPH0130637Y2 JP H0130637 Y2 JPH0130637 Y2 JP H0130637Y2 JP 8470383 U JP8470383 U JP 8470383U JP 8470383 U JP8470383 U JP 8470383U JP H0130637 Y2 JPH0130637 Y2 JP H0130637Y2
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JP
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spiral
scroll
tip seal
pressure area
fluid device
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JP8470383U
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JPS59190984U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は容積式流体装置、特に一対のうず巻体
を互いに角度をずらせてかみ合せ、かつ相対的な
円軌道運動を加え、両うず巻体間に形成される密
閉空間を低圧領域より高圧領域に、あるいは高圧
領域より低圧領域に移動させることにより流体を
圧縮、膨張あるいは移送するようにしたスクロー
ル型流体装置に関するものである。
第1図はスクロール型流体装置の一種である従
来のカークーラ用圧縮機の縦断面図で、圧縮機1
はフロントエンドプレート11とこれに設置され
たカツプ状部分12とから成るハウジング10を
有している。フロントエンドプレート11は、中
央部に中心孔を有し、該中心孔内にボールベアリ
ング13を配設することによつて中心孔を貫通す
る主軸14を回転自在に支承している。
またハウジング10内には、固定スクロール部
材15と可動スクロール部材16とが配設されて
いる。ここで、固定スクロール部材15は側板1
51とその一面上に設けたうず巻体152及び該
うず巻体152を固着した面とは反対側の側板上
に設けた脚部153とより構成され、該脚部15
3をカツプ状部分12の外方よりカツプ状部分を
貫通して螺合する複数のボルト17によつてカツ
プ状部分12の底部121上に固定する。なお、
カツプ状部分12内に固定された固定スクロール
部材15の側板151は、その外側面とカツプ状
部分12の内壁間をシールすることによつてカツ
プ状部分12の内部空間を吸入室18と吐出室1
9とに仕切つている。
側板151の中央部には流体ポケツト内の圧縮
された流体を吐出室19へ吐出させる貫通孔15
4を穿設している。
可動スクロール部材16は側板161とその一
面上に設けたうず巻体162とより構成され、該
うず巻体162は、前述した固定スクロール部材
15のうず巻体152に対して180゜の角度ずれを
もつてかみ合わされている。また可動スクロール
部材16は駆動機構及び回転阻止機構と連結され
ていて、主軸14の回転によつて所定の円軌道上
を公転運動を行ない、流体の圧縮を行なうことと
なる。ここで、両スクロール部材15,16のう
ず巻体152,162の軸方向端面には溝が設け
られ、その中に各々うず巻状のチップシール20
が嵌入されており、これによりうず巻体端面と該
うず巻体と対向する側板間のシールを行なつてい
る。
なお、可動スクロール部材の駆動機構及び回転
阻止機構は種々の公知の機構にて実施され得るた
め、ここでの詳細な説明は省略する。
このような構成の圧縮機にあつては、主軸14
の回転に伴つて可動スクロール部材16が所定の
円軌道上を公転運動を行なうと、両うず巻体間の
線接触部がうず巻体表面に沿つて中心方向へ移動
し、この結果流体ポケツトが容積を減少しながら
うず巻体の中心方向へ移動する。従つて、外部流
体回路からハウジング10上の吸入ポート21を通
つて吸入室18へ流入した流体は、両うず巻体の
外終端部から取り込まれ、圧縮された流体は両う
ず巻体の中央部の流体ポケツトから固定スクロー
ル部材15の側板151に穿設した貫通孔154
を通つて吐出室19へ吐出され、そこからケーシ
ング10上の吐出ポート22を介して外部流体回
路へ流出することとなる。
このようにスクロール型流体装置は、両うず巻
体間に形成される流体ポケツトの移動による容積
の変化によつて流体の圧縮,膨張あるいは移送を
行なつているが、この流体ポケツトは、両うず巻
体の接線方向の接触と各うず巻体の軸方向端面と
他方の側板の表面との接触によつて両うず巻体間
に形成され、接線方向の接触部は一方のスクロー
ル部材の円軌道運動によつて摺動しながら移動す
るので流体圧縮を確実に行なうためには、摺動接
触部のシールが確実に行なわれる必要がある。こ
のため各うず巻体の軸端面にシール部材であるチ
ツプシール20を配設し、チツプシール20を対
向するスクロール部材の側板に押圧するようにし
ているが、チツプシールとうず巻体の線膨張率の
違いにより、クリープによる縮みが問題となる。
第2図はうず巻体の部分斜視図で、第3図はチ
ツプシールと溝部の断面図である。
チツプシール20は組み付性を良くすると共
に、高圧ガスを背圧として導いて浮動させる為
に、チツプシール20の巾Hは溝巾H′よりわず
かに小さくその厚さTは溝深さT′よりわずかに
小さくその長さも溝長さよりわずかに短かくなつ
ている。又、チツプシール20は一般に耐摩耗
性、耐熱性に勝れた樹脂で作られ、その線膨張係
数は70〜90×10-6であるが、スクロール部材はア
ルミ合金でできていると、その線膨張係数は23×
10-6程度である。
そこで今チツプシール20の長さが300mm程度
で使用温度差が50deg℃であると、熱膨張代の差
は 300×50×〔(70〜90) −23×10-6〕=0.7〜1mm となる。
従つてチツプシール20には熱応力が発生し、
クリープ強度も低いので、チツプシール20は長
手方向の歪が溝とのすきまを埋める方向へつめ込
まれるような歪を起こし、結局長さが短くなる。
しかしながら、チツプシール20は、実機テスト
によると短くなる際にうず巻の中心部においてす
きまが空くように移動しているため、一旦温度の
高い条件にさらされると、チツプシール20はそ
の時の歪により中心部のすきまが生じて通常の使
用状態ではすきまが残り、シールが不完全になる
ため性能が低下するという欠点があつた。
本考案は上記従来の欠点に鑑みて提案されたも
ので、一対のうず巻体を互いに角度をずらせてか
み合せ、かつ相対的な円軌道運動を加え、両うず
巻体間に形成される密閉空間を低圧領域より高圧
領域に、あるいは高圧領域より低圧領域に移動さ
せることにより流体を圧縮、膨張あるいは移送す
るようにしたスクロール型流体装置において上記
各うず巻体の端面に設けた溝内に収容され、対向
する側板間とのシールを行なうチツプシールを、
うず巻の中心部において各うず巻体に係止したこ
とを特徴とするものである。
本考案のスクロール型流体装置は、上記のよう
に構成されているので、チツプシールとうず巻体
の線膨張率の違いによつてチツプシールに熱応力
が発生し、クリープによつて縮みが発生しても、
チツプシールにはうず巻の中心部において各うず
巻体に係止されているので、比較的圧力の高い中
心部にはすきまが空かず、シール性は良好に保た
れるので、温度変化があつても高い性能を維持す
ることができる。
以下本考案を図面に示す実施例に基づいて具体
的に説明する。
第4図及び第5図は本考案のそれぞれ異なる実
施例を示すうず巻体の部分斜視図である。
第4図はチツプシール20のうず巻の中心部側
の先端に突起20Aを設け、うず巻体の端面の溝
には突起20Aを係止する穴15Aを設けてチツ
プシール20の移動を係止するようにしたもの
で、突起20Aを有するチツプシール20は射出
成形で一体的に成形することができる。但しこれ
とは逆に溝側に一体に又はピンを埋設することに
より突起20Aを設け、チツプシール20には凹
み又は穴15Aを設けるようにしても良い。
又、第5図に示すようにうず巻体の端面の溝に
ふくらみ溝15Bを設け、チツプシール20には
これと対応するふくらみ20Bを設けて、相互に
係止させるようにしても良い。
但し本考案は図示の実施例に限定されるもので
はなく、係止方法は必要に応じて任意に設計変更
し得るものである。
本考案においてはチツプシールはうず巻の中心
部において各うず巻体に係止されているので、温
度変化によつてチツプシールが移動して中心部に
すきまができることはない。従つて高圧となる中
心部のシール性が良好となり、性能の低下を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のカークーラ用圧縮機の縦断面
図、第2図はうず巻体の部分斜視図、第3図はチ
ツプシールと溝部の断面図、第4図及び第5図は
本考案のそれぞれ異なる実施例を示すうず巻体の
部分斜視図である。 15,16……スクロール部材、151,16
1…側板、152,162……うず巻体、20…
…チツプシール、20A……突起、15A……
穴、20B……ふくらみ、15B……ふくらみ
溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対のうず巻体を互いに角度をずらせてかみ合
    せ、かつ相対的な円軌道運動を加え、両うず巻体
    間に形成される密閉空間を低圧領域より高圧領域
    に、あるいは高圧領域より低圧領域に移動させる
    ことにより流体を圧縮,膨張あるいは移送するよ
    うにしたスクロール型流体装置において、上記各
    うず巻体の端面に設けた溝内に収容され、対向す
    る側板間とのシールを行なうチツプシールを、う
    ず巻の中心部において各うず巻体に係止したこと
    を特徴とするスクロール型流体装置。
JP8470383U 1983-06-03 1983-06-03 スクロ−ル型流体装置 Granted JPS59190984U (ja)

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JP8470383U JPS59190984U (ja) 1983-06-03 1983-06-03 スクロ−ル型流体装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP8470383U JPS59190984U (ja) 1983-06-03 1983-06-03 スクロ−ル型流体装置

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JPS59190984U JPS59190984U (ja) 1984-12-18
JPH0130637Y2 true JPH0130637Y2 (ja) 1989-09-19

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ID=30214672

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JP8470383U Granted JPS59190984U (ja) 1983-06-03 1983-06-03 スクロ−ル型流体装置

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KR20020029224A (ko) * 2000-10-12 2002-04-18 구자홍 스크롤 압축기의 스크롤부 냉매누설 차단장치
US8669397B2 (en) 2009-06-13 2014-03-11 Rennovia, Inc. Production of adipic acid and derivatives from carbohydrate-containing materials
CN102803194B (zh) 2009-06-13 2016-01-20 莱诺维亚公司 由含碳水化合物的物质生产戊二酸和衍生物
AU2010259937B2 (en) 2009-06-13 2016-07-14 Archer-Daniels-Midland Company Production of adipic acid and derivatives from carbohydrate-containing materials
JP6021373B2 (ja) * 2012-03-23 2016-11-09 三菱重工業株式会社 スクロール圧縮機およびそのスクロールの加工方法

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