JPH01305959A - 人工軟骨材 - Google Patents

人工軟骨材

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JPH01305959A
JPH01305959A JP63136711A JP13671188A JPH01305959A JP H01305959 A JPH01305959 A JP H01305959A JP 63136711 A JP63136711 A JP 63136711A JP 13671188 A JP13671188 A JP 13671188A JP H01305959 A JPH01305959 A JP H01305959A
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JP
Japan
Prior art keywords
cartilage
polyvinyl alcohol
hydrogel
artificial
artificial cartilage
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Pending
Application number
JP63136711A
Other languages
English (en)
Inventor
Giichi Yoshida
吉田 義一
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ARUSU JAPAN KK
Original Assignee
ARUSU JAPAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鼻軟骨や耳介軟骨として生体適合性にすぐれ
ている人工の軟骨材に関する。
(従来の技術) 従来、外科医学界において、鼻軟骨や耳介軟骨の欠損や
損傷を補填する人工の軟骨材料としては、シリコン樹脂
成形体や天然物の象牙などが利用されている。
一方、外科手術時やその直後に一時的に使用する癒着防
止用スペーサとして1例えば特開昭57−130543
号公報に記載されるように、ポリビニルアルコールを用
いたヒドロゲルが知られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、前者の軟骨材料は生体とのなじみが悪く、補填
した数年後には異物として排除反応を生じたり、あるい
は化膿して再治療を必要とし、結局、摘出される場合が
多いという問題が生じていた。
特に、関節軟骨部に使用するときには、骨格運動を支援
する目的で周囲から受ける力が複雑な内部応力を発生す
るので、軟骨材料の定着化、安定化を望むことは困難で
ある。
従って、従来の軟骨材料は、補填部分に埋入されたのち
に外力を受けると、一般にその周辺に炎症を発生すると
ともに、引続いて異物としての排除反応が誘発されると
いう問題が生じていた。
一方、後者の物質は癒着防止用スペーサとして一時的に
使用するには好適であるものの、その非癒着性のため、
生体に埋入されても生体組織側からその物質に対して積
極的な癒着結合が生じないため、半永久的な軟骨材料と
しては利用できない。
(問題点を解決するための手段) ところが、前記のポリビニルアルコールを用いたヒドロ
ゲルは、生体適合性にすぐれているのみならずその安全
性が高いことはすでに実証されているので、その非癒着
性を癒着性に転換でき、さらに所定の弾性や強度を持た
せることができれ1f、軟骨材料として早期に実施でき
てきわめて有用であるという点に着目し、研究を重ねた
その結果、以下に示す物質が、生体組織の力学的物性に
追従して変形する粘弾性体特性を有すること、および体
内に埋入したときにその周囲の組織と癒着結合する性質
があることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、分子量500以上のポリビニルアル
コールを用いたヒドロゲルの中に、リン酸カルシウムの
微粒子を分散した人工軟骨材である。
(作用) この軟骨材は、鼻や耳などの軟骨の欠損部あるいは損傷
部に埋入すると、その軟骨を作る細胞が軟骨用物質を取
り囲むように増えていき、ある程度の時間が経過すると
その人工の軟骨材と生体の軟骨とが一体化し1日常生活
に支障がないようになる。
(実施例) 実施例1 けん化97モル%1重合度1700のポリビニルアルコ
ールを100g用いて、10重量%の水溶液を調製する
。さらにこの水溶液に、例えば化学量論比Ca / P
が1.50の三リン酸カルシウムの微粉末(平均粒径が
50JLm)を5g加え。
この微粉末を均一に混合分散させる。この混合を均一化
するために、超音波振動を付加するのが効果的である。
次に、このように処理した混合溶液を所望の型に入れた
のち冷凍室に静置し、室温が一20’O以下の雰囲気下
で5時間にわたって冷凍したのち冷凍室外に取り出し、
室温の下で5分〜30分間にわたってさらす、そして、
このような冷凍処理とさらす処理とを交互に4回ずつ繰
り返して行う。
このような処理を繰り返して最終的に得られる軟骨材は
、室温の下では、水に不溶性のオープンボアを内部に散
在する多孔質のポリビニルアルコールヒドロゲルとなる
。また、この軟骨材は、生理食塩中において、きわめて
軟骨の性状に類似する力学的挙動(粘弾性特性)を示す
とともに。
そ、の引張強度も10kg/crn’に達し、ゴム状弾
性体に類似する性質を有する。
次に、このポリビニルアルコールヒドロゲルを若干整形
して、うさぎまたは猫の耳介組織内に埋入し、1週、2
週、4週、8週、15週、30週、50週、の各時点で
外観を観察するとともに、病理学的検査(先頭検査、電
子顕微鏡検査)を行ったところ、以下のようにその組織
親和性が認められた。
すなわち、耳介組織側が埋入物であるポリビニ、ルアル
コールヒドロゲルに対して積極的に接−Bし、いわゆる
ヘミΦデスモゾーム(半接着斑)を形成するとともに、
オープンボアの内部にも新生組織が侵入形成しているこ
とが認められた。
従って、自家用軟骨(例えば肋軟骨など)を埋入したと
きと同様に、きわめて高い親和性でもって渾然一体の構
造が作られ、患部に対する激しい接触や運動にもかかわ
らず何ら炎症が起こらず、きわめて安定に定着している
ことが確認された。
実施例2 けん化度97モル%1重合度1700のポリビニルアル
コール100g用いて、20重量%の水溶液を調製する
。さらにこの水溶液に、化学量論比Ca / Pが1.
66でその平均粒径が50pLmの水酸化アパタイトを
15g加え、この水酸化アパタイトを均一に混合分散さ
せる。この混合を均一化するために、超音波振動を付加
するのが効果的である。
次に、このようにして得られた混合溶液を所定の型に入
れ、実施例1と同様の処理を行う。
このようにして最終的に得られる軟骨材は、室温の下で
は水に不溶性のオープンボアを内部に散在する多孔体で
ある。また、この物質は、きわめて硬い構造であるもの
の1強力な曲げに対して順応する鼻軟骨に類似する性質
を有する。
そこで、この軟骨材を整形し、うさぎまたは猫の弁組織
内に埋入して実施例1と同様に外観観察および病理学的
検査を行ったところ、実施例1と同様な組織親和性が認
められた。
なお、実施例2にかかる軟骨材は、加工性に優れている
ことが認められるので、形成外科手術に好適である。
以上の実施例1および実施例2で説明したことから明ら
かなように1本発明にかかる軟骨材は、その混合条件や
凍結・解凍条件を変えることによって多種多様の特性を
付与できるので、外科手術等の目的に応じてこれらの諸
条件を決定する。
特に、リン酸カルシウムは、その合成条件によって化学
量論比Ca / Pを1.0から1.8程度の間で変化
させることができるが、一般に生体液に対して最も難溶
性を示す1.5〜1.7の範囲が利用価値が高い。
また1本発明にかかる軟骨材は、上述したように軟骨と
して生体内に埋入するにとどまらず、その多孔性と生体
適合性のバイオアクティブ性を利用し、細胞のインビト
ロ培養のための支持体としても利用可能である。けだし
、オープンボアを通じての栄養分の還流とガスの交換等
、細胞の大量培養を可能とする諸条件を備えているから
である。
(発明の効果) 以りのように本発明では、分子量500以上のポリビニ
ルアルコールを用いたヒドロゲルの中に、リン酸カルシ
ウムの微粒子を分散させたので、これを軟骨の欠損部や
損傷部に埋入すると。
軟骨との親和性があってこれと一体化し、生体適合性に
すぐれている。
また1本発明では、軟骨の性状に類似する粘弾性体特性
を示すとともに、その引張強度も十分なものが得られ、
日常生活に支障をきたすことがない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 分子量500以上のポリビニルアルコールを用いたヒド
    ロゲルの中に、リン酸カルシウムの微粒子を分散してな
    る人工軟骨材。
JP63136711A 1988-06-03 1988-06-03 人工軟骨材 Pending JPH01305959A (ja)

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