JPH01304218A - 法面の緑化工法および植栽用ポット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、岩盤表面などの法面を緑化する法面の緑化工
法および植栽用ポットに関する。

し従来の技術］ 従来、岩盤、砂岩表面などの法面を緑化覆る工法として
は、法面に穴削工作業を施して孔を形成し、この孔に肥
料、植生土などの肥沃上を入れた後、蔦等地被植物の種
子や苗を植えることが行われている。また実開昭５２−
８５７５０号公報には、粘土と植物性繊維質を含んだス
ラッジを混練して成形し、これを焼成してスラッジを焼
失せしめて焼失空間を形成したポットが提案されており
、また特開昭５４−４０１１１号公報には、土壌鉱物９
５〜８５重量部に、殺菌した矩矧の糞粒を混合した有機
物入り水稲育苗用床上が提案されている。

［発明が解決しようとする問題点〕 従来技術においては、法面に孔を形成した後、肥料、植
生土などを孔まで運び、これらを熟練者が孔に投入し、
そして種子、苗を植えるという作業を繰り返すものであ
ったため、熟練を要し、また作業効率が低（、さらに法
面での作業時間が長くなるため危険性も増加する問題点
があった。

さらに前記ポットにおいては腐蝕性を有しないため、こ
れに前記床上等を種子または苗とともに収容したとして
も、植物が直接地盤に根付くようなことはない問題点が
あった。

本発明は前記問題点を解決して、熟練を要せず作業効率
の高い法面の緑化工法を提供し、さらに確実に根が地盤
などに活着できる植栽用ポットを提供することを目的と
する。

［問題点を解決リ−るための手段］ 本発明は、法面に孔を形成し、種子または苗を植生上と
ともに収容した植栽用ポットを前記孔に植栽したもので
あり、また植物繊維質のボッ１へ本体に植生土を種子ま
たは苗とともに設け、かつ前記植生上に酵素複合有機物
を混入したものである。

［作　用］ このように植栽された種子または苗は、当初においては
好ましい環境下で育成される。

そして根、茎などが著しく生長し始めると腐蝕性ポット
は腐蝕して土にかえり、苗は法面に根をおろす。また植
栽直後においてはボッ１へ本体内に根がはられ、そして
しばらくするとポット本体は腐蝕して土にかえる。

［実施例］ 次に本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。

第１図および第２図は第１実施例を示しており、１は腐
蝕性ボッ１へ本体であり、この腐蝕性ポット本体１は、
例えば製紙パルプの残渣である製紙スラッジ２とポリビ
ニールアルコールのような水溶性合成樹脂３を混合しこ
れを成形したものである。尚、前記製紙スラッジ２以外
の植物繊維としては、製紙パルプ、ビー１ヘモス（苔）
などがあり、腐蝕性ポット本体１の補強材としては、前
記植物繊維に合成繊維を絡ませて必要に応じて使用する
。そしてこの腐蝕性ポット本体１の側部には内外を連通
する水抜き孔５が形成されている。さ−４＝ らに腐蝕性ポット本体１にはその底部４側より以下のも
のを順次設ける。すなわち大粒な焼いた赤土からなる荒
粒土６を約７０％含み、水分含有および空気を各々１５
％有する第１層７によって後述する種子、苗等に供給さ
れる水分が保有される。第２層８は腐蝕性ポット本体１
と同材質から成り、第１層７と後述する第３層とを仕切
り、腐蝕性ポット本体１内に設けた土を安定せしめるも
のであって、必要に応じて設けられる。前記第２層８上
には中粒赤土９に籾殻炭等炭化物１０を混合した第３層
１１を設ける。前記炭化物１０によって、腐蝕性ポット
本体１内の殺菌を営むことができる。尚前記炭化物とし
ては、木炭、活性炭、樹皮炭、ゴム桐炭、鋸屑病等が使
用できる。

植生上である第４層１２は、小粒赤土等軸粒土に酵素複
合有機炭化物等酵素複合有機物を配合して成り、前記酵
素複合有機物の酵素としては、新矧の糞土、あるいは新
制を洗浄し、これを撹拌しさらに３５〜４０℃にて加熱
してホルモン体とともに得られるプロテアーゼ、アミラ
ーゼ、リパーゼ、チティナーゼ等の植物に有効な酵素な
どが好ましい。第５層１３は化学肥料を土に配合した植
生上であって、この第５層１３上には覆土１４が設けら
れる。そして腐蝕性ポット本体１に芝等の種子１５を肥
料とともに配設してなる腐蝕性ポット本体１の蓋体とな
り吸水性を有するシート１６を、このシート１６の縁部
は腐蝕性ポット本体１の上部に貼着されている。尚、前
記種子１５に替るものとしては、苗、蔦等を使用できる
。

したがって、第２図に示すように、岩盤などの法面１１
に予め前述の植栽用ポット１８の大きさの孔１９を多数
形成し、次に前記植栽用ポット１８とともに種子１５を
植栽し、そして植栽作業終了時に散水しておく。

このようにして種子１５とともに植栽用ボンド１８を法
面１１に植栽した状態で放置しておくと、例えば数週間
で種子１５より芽、根が生長して活着し、さらに時間の
経過とともに茎が生長する。この頃になると腐蝕性ポッ
ト本体１自体が腐蝕して土にかえり、根が法面１７自体
に根をおろして法面１７を緑化できる。

以上のように、法面１７に予め孔１９を形成した後、第
５層１３などの植生上とともに種子１５あるいは苗など
を収容した腐蝕性ボッ（−本体１を前記孔１９に植栽し
たことによって、種子１５あるいは苗と前記植生上を一
体的に持ち運びでき、作業の効率を向−ヒできるととも
に、熟練を要さずに作業することができる。

また、腐蝕性ポット本体１の上面に植物繊維からなる吸
入性の蓋体としてのシート１６を被着したことにより、
ポット本体１内の前記植生土１程子１５等が雨で流出す
るのを防ぎ、ポット内の保水ならびに外気温による影響
を抑止し、長期的には堆肥とすることができ有効な法面
の緑化が可能となる。

さらに前記腐蝕性ポット本体１は腐蝕性であるため、植
栽後しばらくするとポット本体１は土にかえり、根の生
長を阻害することはなく、確実に法面１７に根をおるづ
ことができる。

しかも、水抜き孔５が接続されている第１層７によって
腐蝕性ポット本体１には適当な水分が保有され、また第
３層１１の炭化物１０によって有害菌を根から守ること
ができる。また第４層１２の新矧の糞土などによる酵素
によって植物の生育に優れた土壌に改良できる。

づなわち新制は腐蝕した有機物を餌にし、消化されて体
中を通る間に分泌物が加わり粒状に固まって排泄される
糞土あるいは新制の体内には、酵素とホルモン体く生長
素）が含まれており、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパ
ーゼ、チテイナーゼなどの酵素が土壌中の有機物を植物
に１用しやずい形に分解し、土壌を改良できる。また前
記ホルモン体は植物の細胞の生長を促進することができ
る。さらに前記糞土は容易に水に溶けない粒状であり、
保水性および通気性を向上できる。

第３図および第４図は第２実施例を示しており、パルプ
および古紙を原料とした吸水紙などからなる腐蝕性ポッ
ト本体２１には、酵素複合有機炭化物と細粒土からなる
植生土２２、種子２３を配合した肥料２４および吸水紙
などからなり、腐蝕性ポット本体２１の蓋体なる吸水マ
ツ１〜２５が設けられる。前記植生土２２は例えば腐蝕
上略７０％、新矧の糞土略３０％、そして酵素水肥の１
０倍液を略７０ｃｃ混合しており、これらの栄養分は主
として、苗の活着と数ケ月の生長を促すものである。そ
して苗が腐蝕性ポット１に大きく根をはり、法面２７自
体に自刃で活生じている際には、残留した有機物は土壌
へ良剤として接続的に植物の生長を促進することができ
る。尚、前記酵素水肥としては、例えばパイナツプルか
ら抽出した酵素であって、特に蛋白質分解酵素プロメラ
インなどが含まれているのが好ましい。

そして、予めコンクリ−１−２６を法面２７に穴開工事
をして孔２８を形成し、孔２８に潅水した水分のある土
２９を投入し、種子２３を収容した植栽用ポット３０を
前記孔２８に植栽するものである。

このように種子２３とともに植栽用ポット３０を法面２
７の孔２８に植栽することによって、法面２７の緑化作
業を短時間で効率良く行うことができる。

さらに、腐蝕性ポット本体２１は吸水紙からなり、また
種子２３上には吸水マット２５が設けられているため保
水性が向上でき、種子２３または苗を枯死することなく
生長できる。しかも、植栽用ボット３０の上部には吸水
マツ１−２５を設けたことによって、腐蝕性ポット本体
２１から種子２３などと植生±２２が風雨によって流出
することが防止できる。

尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、例
えば法面の犬走り部に植栽用ポットを種子または苗とと
もに植栽してｂよいなど種々の変形が可能である。

［発明の効果１ 本発明は、法面に孔を形成した後、種子または苗を肥沃
土とともに収容した腐蝕性ポットを前記孔に植栽したこ
とによって、何ら熟練を要せず、また短時間に法面の緑
化作業を行うことができる。また植生上を種子または苗
とともに設け、かつ植生上に酵素複数複合有機物を混入
したことによって、植物の法面への活着性を向上できる
。

さらに、腐蝕性ポット本体の上面に植物繊維からなる吸
入性の蓋体としてのシー１へを被着したことにより、ポ
ット本体内の前記植生土９種子等が雨で流出するのを防
ぎ、ポット内の保水ならびに外気温による影響を抑止し
、長期的にはｊ「肥とすることができ有効な法面の緑化
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は第１実施例を示しており、第１図
は植栽用ポットの断面図、第２図は施工状態を示ず断面
図、第３図および第４図は第２実施例を示しており、第
３図は植栽用ホットの一部切欠ぎ正面図、第４図は施工
状態を示す断面図である。 １．２１・・・腐蝕性ポット本体 １２・・・第４層（植生上） １３・・・第５層（植生上） １５、２３・・・種子 １６・・・シーｉ〜（Ｍ体） １７、２７・・・法面 １８、３０・・・植栽用ボッ１− １９、２８・・・孔 ２２・・・植生上 ２５・・・吸水マツ１へ（蓋体）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）法面に孔を形成し、腐蝕性ポット本体に種子また
   は苗を植生土とともに収容しその上面を吸水性の蓋体で
   被着した植栽用ポットを前記孔に植栽したことを特徴と
   する法面の緑化工法。
2. （２）植物繊維質からなる腐蝕性ポット本体に植生土を
   種子または苗とともに収容しその上面を吸水性の蓋体で
   被着し、かつ前記植生土に酵素複合有機物を混入したこ
   とを特徴とする植栽用ポット。