JPH01302210A - 光分岐結合器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高分子導波路の端面にレセプタクルからなる
光コネクタ部品を直接接着してなり、光伝送効率に優れ
る光分岐結合器に関する。

従来の技術及び課題 従来、高分子導波路形光分岐結合器素子としての、高分
子フィルム中に分岐導波路を有する高分子導波素子を、
支持基板で補強してなる光分岐結合器と、レセプタクル
からなる光］ネクタ部品との接続はビグテイル形とされ
ていた。ビグテイル形は光ファイバの一端に光コネクタ
部品を接続し、他端をモールド基板で挟着してこれを光
分岐結合器の導波路端面に接続するようにしたものであ
る。

そのため、ビグテイル形では、光分岐結合器の導波路端
面と光コネクタ部品との間に光ファイバや光コネクタ接
続部が介在して、光伝送損失が大きい問題点があった。

課題を解決するための手段 本発明は、光コネクタ部品を光分岐結合器の導波路端面
に接着剤を介し直接接着して上記の課題を克服したもの
である。

すなわち、本発明は、高分子フィルム中に分岐導波路を
有する高分子導波素子を支持基板で補強してなる光分岐
結合器の導波路端面に、光学軸合せして、レセプタクル
からなる光コネクタ部品を接着剤を介し、直接接着して
なることを特徴とする光分岐結合器を提供するものであ
る。

作用 上記した構成のように、光分岐結合器と光コネクタ部品
を直接接着する方式とすることにより、その他の部品が
介在することに基づく接続ロスや径路ロスを無くすこと
ができて、光伝送効率を向上させることができる。

実施例 第１図のように、本発明においては高分子フィルム中に
分岐導波路１３を有する高分子導波素子１２を、支持基
板１１で補強してなる光分岐結合器１が用いられる。

高分子導波路形光分岐結合器素子である高分子導波素子
１２の形成は、例えば次のようにして行うことができる
。すなわち、透明なフィルムを形成する有機高分子と、
感光性モノマを含有する有機溶媒溶液を展開し、形成さ
れた半乾燥状態のフィルム層に導波路形成用の分岐パタ
ーンを有するフォトマスクをセットし、これを紫外線照
射処理することにより行うことができる。

その際、用いる有機高分子は透明なフィルムを形成しう
るちのであればよい。柔軟なフィルムを形成できるもの
はより好ましい。有機高分子の代表例としてはポリカー
ボネート、ボリスヂレン、アクリル系樹脂、ポリアミド
などがあげられる。

感光性モノマとしては、フィルムを形成する有機高分子
と屈折率が異なる重合体を形成するものが用いられる。

その重合体の屈折率は有機高分子より大きくてもよいし
、小さくてもよい。用いうる感光性モノマの代表例とし
てはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸ベンジル、スチレンなどがあげ
られる。

ポリカーボネートに対しては、アクリル酸メチルやアク
リル酸エチルが特に好適である。感光１生モノマの配合
量は、屈折率の調整の点で有機高分子１００重量部あた
り１０〜１００重量部が適当である。用いる有機溶媒は
塩化メヂレン等の適宜なものでよく、その溶液濃度は３
〜３０重量％が一般であるがこれに限定されない。有機
溶媒溶液には、例えばベンゾインエーテル等からなる感
光性モノマ重合促進剤、ハイドロキノン等の重合禁止剤
、老化防止剤などの適宜な薬剤が必要に応じ添加される
。

用いるフォトマスクは、紫外線透過量の大きい領域と、
小さい領域ないし紫外線を透過しない領域とからなる所
定のパターンを有するものでよい。

従って、分岐導波路１３は所望のパターンに形成してよ
い。

紫外線照射処理は、有機溶媒溶液を展開して形成したフ
ィルムにおける感光性モノマが適度な易動度を有するう
ちに、従ってフィルムが半乾燥状態にあるうちにフォト
マスクをセットして行うことが好ましい。有機溶媒溶液
の展開直後では感光性モノマの易動度が過度であるため
にフォトマスクの効果に乏しく、形成フィルムを充分に
乾燥させたのちでは感光性モノマの易動度が過小である
ために感光性モノマの重合が阻害されやすい。

また、フォトマスクを半乾燥状態のフィルムにセットす
るに際しては、フィルムの上に有機液体ないし水からな
る薄層を設けることが好ましい。

これにより、半乾燥状態となったフィルムにフォトマス
クをセットして紫外線照射処理するまでの間における感
光性モノマの蒸発、殊にフィルム表層部における蒸発を
防止でき、じがちフィルムの厚さ方向における感光性モ
ノマの濃度を均一化することかできて、導波路の厚さ方
向における屈折率のバラツキを防止することができる。

有機液体としては、紫外線を透過し、紫外線照射処理を
終えるまでのあいだフィルム上に薄膜を形成し続けるも
のが用いられる。フィルム中に速やかに溶解浸透するも
のや、フィルムを高度に白濁したり膨潤するものは好ま
しくない。半乾燥状態のフィルムの上に設ける薄層の厚
さは３〜１０００νｍ１就中５０〜２００μｍが適当で
ある。この薄層は紫外線照射処理後、乾燥処理などによ
り除去される。その際、未反応の感光性モノマなとも除
去される。

高分子導波素子１２は、接着剤を介し支持基数１１と接
着されて光分岐結合器ｌとされる。その際、接着剤とし
てはクラッド層として機能しつる、導波路部分１３より
も屈折率の低いものが好ましく用いられる。支持基板１
１としては、ガラス板やプラスチック板など補強機能を
有する適宜なものを用いてよい。なお、用いる高分子導
波素子１２は厚さ１ｍ以下、就中ｌＯ〜２００μｍのも
のが一般であるがこれに限定されない。

第１図から明らかなように、本発明の光分岐結合器１は
、その導波路端面に光コネクタ部品２を光学軸合せして
直接接着したものである。接着には接着剤が用いられる
。就中、紫外線硬化型接着剤がその液状性ないし流動性
に基づ（光学軸合せ時の作業性や固定処理性の点で好ま
しく用いられる。

光コネクタ部品２としては、光コネクタのプラグ制にお
けるフェルールの装着誘導が可能な差込み口を有するレ
セプタクルが用いられる。レセプタタルは光分岐結合器
１の導波路端面の片側、あるいは両側における所望の導
波路に対し設けてよい。導波路端面の片側における導波
路の複数箇所に設ける場合には、必要に応じ単独ユニッ
トに変えて、例えば差込み日単位を一体的に並列させる
などして形成した、複数の差込み日単位を有するレセプ
タクルを用いてもよい。

本発明の光分岐結合器１は、光分岐器ないし光結合器、
光センサ、光スターカプラなど光の分岐機能ないし結合
機能が要求される部分に好ましく用いられる。

本発明の光分岐結合器１をケーシングするに際しては、
光コネクタ部品２のフランジ部２１をケース４の壁板４
１に接着剤で固着するのみでもよいが、第２図のように
当該フランジ部２１を介しネジ３で固定するなど、強固
な固定方式をとることが好ましい。これにより、光分岐
結合器１と光コネクタ部品２の接続部分への応力負荷が
低減されて剥離しに（（なり、信頼性が向上する。なお
、第２図中、５はファイバアレイを形成する光ファイバ
である。これは、光ファイバのアレイをモールド基板で
挟着した結束部５１を介し接着剤により光分岐結合器１
と固着されている。６は光分岐結合器１と結束部５１を
固定保持する接着剤層である。光分岐結合器１とケース
４間の隙間が大きい場合などには、台座やスペーサ等を
介在させて光分岐結合器を保持する方式などとしてもよ
い。

発明の効果 本発明によれば、光コネクタ部品を光分岐結合器に直接
接着したので光伝送効率に優れており、かつ装置を小型
化することができる。

また、ピグテイルファイバの折れ問題を生じないのでケ
ーシング作業が容易であるなど、取り扱い性に優れてい
る。

しかも、光分岐結合器に接着したレセプタクルを代える
ことなく、用途に適した光ファイバへの取り替え接続が
容易ｌこできる利点を有する。この点、接続光ファイバ
を種々取り替えて光センサの検知特性を制御する場合に
特に有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の斜視図、第２図はそのケーシング例の
説明断面図である。 １：光分岐結合器　２：レセプタクルからなる光コネク
タ部品　３：ネジ　４：ケース５：光ファイバ　６：接
着剤層 １１：支持基板　　１２：高分子導波素子１３：分岐導
波路　２１：フランジ部 ５１：光ファイバアレイの結束部 特許出願人　　三菱電線工業株式会社 代　　理　　人　　　藤　　　　　本　　　　　　勉第
１図 第２図 Ｌｆ ＋　　　　　　６

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、高分子フィルム中に分岐導波路を有する高分子導波
   素子を支持基板で補強してなる光分岐結合器の導波路端
   面に、光学軸合せして、レセプタクルからなる光コネク
   タ部品を接着剤を介し、直接接着してなることを特徴と
   する光分岐結合器。