JPH01301823A - 溶接された高張力鋼の疲れ強さを改善する方法 - Google Patents

溶接された高張力鋼の疲れ強さを改善する方法

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JPH01301823A
JPH01301823A JP6402989A JP6402989A JPH01301823A JP H01301823 A JPH01301823 A JP H01301823A JP 6402989 A JP6402989 A JP 6402989A JP 6402989 A JP6402989 A JP 6402989A JP H01301823 A JPH01301823 A JP H01301823A
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JP
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energy
temperature
steel
preheating temperature
hardness
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JP6402989A
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Klaus Hofmann
クラウス・ホッフマン
Bruno Muesgen
ブルーノ・ミユスゲン
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ThyssenKrupp Technologies AG
Original Assignee
Thyssen Industrie AG
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/50Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for welded joints

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は溶接継ぎ目の移行部を局部的なエネルギー供給
のもとに、予めムjえられた範囲から選ばれる区間エネ
ルギー(Streckenenergie) (kJ/
cm)で後処理することにより、高張力鋼よりなる溶接
された材料の疲れ強さを改善する方法に関する。
〔従来の技術〕
溶接継ぎ目の母材材料部への移行部分が溶接継ぎ目の疲
れ破断についての問題領域であフてその主要な出発点で
あること、及びこのような部分にも疲れ強さの改善のた
めの種々の対策を適用できることは公知である。更にま
た、強度の低い低張力鋼よりなる突合わせシーム溶接接
合部の後処理されていない部分は、強度の比較的高い鋼
材や高張力鋼よりなるもののそわと全く同様に、約20
ON/rntn2(S = Oにおいて)の最高疲れ限
度にしか達しないということも公知である。
しかしながら溶接継ぎ目の移行部をTIG−後処理する
ことにより、その溶接接合部の疲れ限度を高めることが
できる。従来(7)TIG−後処理の作業では低張力鋼
においては母材材料の疲れ限度までには達するけれども
、比較的強度の高い鋼材及び高張力鋼の場合にはその溶
接接合部の疲れ限度は母材材料の疲れ限度よりも著しく
低い。現在、TIG−後処理された溶接接合部の疲れ限
度の最高値は空気中でS=0において最高345N/m
m2である〔ZIS通信: Halle 28(198
6)9.959〜966頁及び11 W 002.■−
829−77、1〜28) 、 SはδU/δ。
で定められるものであって繰返し上限応力に対する下限
応力の比である。
空気中で繰返し応力のかかる種々の接合物の溶接継ぎ目
移丘部(7)TIG−後処理につきては文献からは大ざ
っばな指針しか知ることができない。
今日用いられるそれら指針の標準的なものは雑誌Wel
ding in the worldの3/41976
(V、14)、1−7のrTIG ドレッシングの方法
」の中に記述されており、これはまた最新の文献、ライ
プチヒのVER−重機械工業コンビナートTAKRAF
の1982年12月刊行の[計算と設計の規準0024
J (VBK 0024)からも明らかな通りである。
溶接接合を形成するためにその炭素当量に依存して最低
予熱温度が規定されている(WeldingInst、
 C0NTRACT REPORT C215/22/
7]、■−16、n W Doc X11T−698−
73)が、溶接接合部(7)TIG−後処理の場合には
上述した種々の指針においても実際においても予熱は省
略される。これは中でも、種々の研究によって、l(T
 80 (85ON/mm”の強度を有する鋼材)にお
いて突合わせ溶接継ぎ目(7)TIG−後処理に際して
200℃への予熱が、予熱しなかったTTG−後処理に
比して疲れ限度に何らの差異を与えないと言うことがわ
かったことに基づくものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような従来技術に基づいて本発明の課題は、溶接継
ぎ目の改善されたTTG−後処理によって高張力鋼より
なる溶接された材料の疲れ強さを、中でも溶接されなか
った鋼材(母材の鋼材)の疲れ限度まで高めるように改
善することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題は本願明細書の初めに記述した類の方法にお
いて、その溶接された材料の後処理されるべき帯域を室
温よりも高い温度に予熱することによって解決される。
本出願人の多くの研究から、これによって(上述した従
来の常識とは逆に)溶接された高張力鋼の疲れ強さをそ
の溶接されなかった母材材料の疲れ限度にまで本質的に
高め得ることが示された。
〔作用〕
詳細には、本発明は次のような有利な態様に構成するこ
とができる。
その問題となる溶接移行部の溶融に必要な極部的エネル
ギーの供給をタングステン電極による不活性ガスアーク
溶接(TIG−溶接)によって行なうことが可能である
これにレーザー輻射線を使用することも可能である。
好都合には電流強度20OA、電圧16V及び送り速度
10cm/minによって達成される17〜21kJ/
cmの範囲(7)TIG−区間エネルギーで作業するこ
とができる。
この場合に14〜16mmの肉厚においてStE 69
0の等級の鋼材についてはその突合わせシーム溶接に対
して少なくとも30℃以上の飽和予備熱温度を適用する
ことができる。30℃以上における予熱に際して既に、
その溶接継ぎ目の帯域における母材材料のそれと殆んど
等しい疲れ限度が得られる。約70℃に予熱した場合に
はその溶接継ぎ目帯域及び母材材料の疲れ限度は互いに
完全に一致する。従って経済的な理由から、予熱にあた
ってはその溶接継ぎ口部と母材材料との殆んど等しいか
、又は完全に一致する疲れ限度がもたらされるような温
度を本質的に超えない温度に予熱する。従ってこのよう
な温度をこの明細書において簡単のために「飽和予熱温
度」と呼ぶことにする。
StE 890の鋼材においては突合わせ溶接、上述の
鋼材厚さの範囲及び上述の区間エネルギーの範囲に関し
て他の条件が不変とした場合にその飽和予熱温度は少な
くとも80℃以上であり、そして180℃に予熱した場
合にはその溶接継ぎ目の疲れ限度は既にその母材材料の
それと全く同じ値である。
StE 690とStE 890との間の降伏点を有す
る鋼材については上述した各温度の間の直線的内挿によ
って飽和予熱温度を求めることができ、そして疑問があ
る場合には予め考慮して若干高い温度を選ぶべきである
80ON/am”よりも高い降伏点を有する鋼種につい
ては必要な予熱温度は外挿によって求められる。
そのようにして求める際に母材材料の引張強度からのみ
ならず、母材材料の疲れ限度の値から出発することもで
き、と言うのは両方の値が互いにほぼ直線的な比例関係
にあるからである。
21kJ/cm以上の区間エネルギーにおいては比較的
低い飽和予熱温度を選ぶことができ、すなわち2K k
J/cmの区間エネルギーを超える各単位のkJ/cn
+についてそれぞれ約4℃づつ低下するように選ぶこと
ができる。17kJ/cm以下の区間エネルギーの場合
には17kJ/cmの区間エネルギーを下回る各単位k
J/cmについてそれぞれ約6℃づつ高くなる予熱温度
を選ぶように、より高い飽和温度を選ぶのが好都合であ
る。
StE 890の鋼材の場合にはその飽和予熱温度は約
28kJ/cmの区間エネルギーにおいて少な(とも1
45℃以上、そして約9kJ/cmの区間エネルギーに
おいては少なくとも235℃以上である。
StE 690の鋼材においては約28kJ/cmの区
間エネルギーの場合に少なくとも30℃以上を維持する
必要があり、そして約9kJ/cmの区間エネルギーの
場合には少なくとも120℃以上の飽和予熱温度を維持
しなければならない。
溶接域においても残余の材料部分と同じ疲れ限度に到達
するためには予熱温度として少なくとも上記の飽和予熱
温度の値を維持するのが好都合である。StE 890
の鋼材の場合にはこの飽和予熱温度を種々の区間エネル
ギーについて(28kJ/cm ;145℃〕、(19
kJ/cm: 180℃)及び(9kJ/cm ;23
5℃〕の3つの値の内挿から求めることができる。
StE 690の鋼材の場合には種々の区間エネルギー
におけるそれぞれの飽和予熱温度を(28kJ/cmH
20℃〕、(19kJ/cm;70℃〕及び(9kJ/
cm; 120℃〕の3つの値の内挿から求めることが
できる。
25ON/mm”と60ON/++++”との間の疲れ
限度を有する等級の高張力鋼についてはそれぞれの飽和
予熱温度はStE 890及びStE 690と類似の
特性曲線から求めることができる。
窪みや孔等の溶接不良が除かれるような好ましい溶接作
業パラメータは、そ(7)TIG−後処理に用いる溶接
電極の溶接継ぎ目表面からの間隔約2〜8mm、中でも
5111111%電流強度約150Aないし2504.
電極送り速度約2ないし33cm/min及び区間エネ
ルギー約6ないし60kJ/cmである。
20〜60kJ/cmの区間エネルギーにおいては好都
合には〔電流強度;送り速度〕の対の値として(150
A  ;  2cm/lll1n  )  、  (1
504;  7cm/min  )  、[250A 
; 4cm/mi口〕及び〔25〇A: 10cm/m
1n)の4つの値によって定められる範囲内で作業する
のが有利である。
6〜10kJ/cn+の区間エネルギーにおいては(1
50A ;20cm/m1n)、(250A ; 23
cm/m1n)及び(250A ; 33cn+/m1
n)の3つの値によって限定される範囲が有利である。
上にあげたそれぞれの範囲のなかで電流強度はそれぞれ
の電極送り速度、すなわち23からl0cm/minま
での中間の範囲も有利に利用することができ、これは例
えば(150A ; 7cm/win )、〔150A
; 20cm/m1n)  、  〔25〇八 ;  
10cm/n+in)  及び (250A  ;  
23cm/m1n)のような値である。
外洋において使用したければならない溶接された材料の
場合には海洋における繰返し応力の加えられる溶接構造
物の硬化した溶接継ぎ目範回内に追加的に応力腐食亀裂
の生ずる危険が現われる。
これに対して本発明によればその溶接された材料の後処
理される部分を少なくとも或る硬度制限予熱温度以上の
温度に予熱してその硬度範囲がその溶接継ぎ目の後処理
された部分において少なくともほぼ、各検査組合によっ
て許容される最高の硬度の値までに限定されるような区
間エネルギーでTIG−処理することが推奨される。こ
の場合にその溶接継ぎ目は疲れ限度を維持するための飽
和予熱温度以上に予熱しなければならず、そして上記硬
度の制限のための予熱温度がより高いときは少なくとも
この後者の温度以上に予熱すべきである。
約300 HV 10の硬度値を超えないように硬度制
限予熱温度を選ぶのが有利である。
20kJ/cm(7)TIG−区間エネルギーにおいて
は上記の300 HV 10までの硬度制限のための予
熱温度はStE 890の鋼材の場合に少なくとも約3
00℃以上であり、StE 690の鋼材の場合には少
なくとも約200℃であり、そしてStE 500の鋼
材の場合には少な(とも約100℃であるべきである。
20kJ/cm以上の区間エネルギーにおいては比較的
低い硬度制限予熱温度を、そして20kJ/cm以下の
区間エネルギーにおいては比較的高い硬度制限予熱温度
を選ぶべきである。
StE 890の鋼材については約30kJ/cmの区
間エネルギーにおいて少なくとも約200℃以上の硬度
制限予熱温度を、そして約10kJ/cmの区間エネル
ギーにおいては少なくとも約400℃以上の硬度制限予
熱温度を選ぶべきである。
StE 690の鋼材についてはその硬度制限予熱温度
は約30kJ/cmの区間エネルギーにおいて約100
℃、そして約10kJ/cmの区間エネルギーにおいて
は少なくとも約300℃以上である。それらの鋼材は飽
和予熱温度と少なくとも同じか又はそれ以上の硬度制限
予熱温度に予熱すべきである。若し前者がより低いとき
はその予熱に際してできるだけその硬度制限予熱温度に
までそれを超える必要がある。
それらの鋼材はStE 890の鋼材についてそれぞれ
の区間エネルギー(kJ/cm)に依存して(30kJ
/cm:200℃〕、(20kJ/cm; 300℃〕
及び(10kJ/cmi400℃〕の3つの値の間での
内挿から与えられるような硬度制限予熱温度に予熱すべ
きである。
5til+ 690の場合にはその硬度制服予熱温度を
求めるために(30kJ/cm; 100℃〕、(20
kJ/cm; 200℃〕及び[10kJ/cm; 3
00℃]の3つの値の間で内挿すべきである。
25ON/mm2と60ON/mlI”との間の疲れ限
度を有する高張力鋼の等級の材料はStE 890およ
びStE 690に対する硬度制限予熱温度の区間エネ
ルギーへの依存性についての残余の部分についての類似
の特性曲線から与えられる硬度制限予熱温度以上に予熱
すべきである。
飽和予熱温度又は硬度制限予熱温度は既にその先行の接
合溶接によってその材料に導入されてもよいが、但しこ
の場合にはその引続<TIG−後処理の間においても保
たれなければならない。通常は加温はバーナを用いて行
う。
応力除去のために、その溶接された材料はT[G−後処
理の前又は後に焼戻ししてもよい。しかしながらこ(7
)TIG−処理の後の焼戻し処理に際してはその焼戻し
温度は疲れ強さの本質的な低下が生じないように低く選
ぶ必要がある。
予熱温度が不充分であったり、又は予熱を行わなかった
高張力鋼(例えばstE 690 、SEE 890等
)(7)TIG−後処理は、焼戻し処理によって復旧で
きないような材料の欠陥をまねく。
以上にあげた鋼材の種々の溶接継ぎ目のT I G −
後処理は上述のように予熱とその適用されるべき区間エ
ネルギー(kJ/cm)によって作り出されるTIG−
処理温度とを必要とする。この場合にその材料の中では
その形状寸法、中でも肉厚に依存し、そしてその実施の
対象となる溶接継ぎ目の種類に依存してその溶接継ぎ目
からのその材料の他の部分への熱の排除の挙動は非常に
異っているので、そ(7)TIG−処理の各パラメータ
は対応的に適合化させる必要がある。従って本発明によ
れば、14〜16mmの範囲の厚さを有する鋼板の突合
わせ溶接部(7)TIG−後処理に適用される区間エネ
ルギーの値(kJ/cn+)及び/又は材料の形状寸法
が異っている場合(異った肉厚、或いは例えばすみ肉溶
接等の異種の溶接継ぎ目の場合)においてその飽和予熱
温度を対応的にその材料の熱排除性の変化に適合させる
ことが提案される。
高い炭素当量を有する鋼種は特に亀裂に敏感な組織を有
する。従ってこのような鋼材の場合にはその区間エネル
ギー及び/又は飽和予熱温度は従来報告されている値よ
りもより高くしなければならない。
〔実施例〕
以下、本発明を添付の図面の参照のもとに幾つかの実施
例によって説明する。
これらの実施例においてはいずれも厚さ151及び突合
わせ溶接継ぎ目について記述する。
経時的疲れ強さ、すなわち疲れ限度内における時間的及
び短時間的な強度範囲内の疲れ強さも強制的に高められ
るような本発明に従う疲れ限度の改善方法において、高
張力鋼よりなる種々の材料の溶接継ぎ目の移行部はタン
グステン電極による不活性ガスアーク溶接又はレーザー
輻射線或いは他の極部的エネルギー供給によって或る予
め与えられた範囲内から選ばれる電気的な区間エネルギ
ーで後処理される。その溶接された材料の後処理される
べき帯域は予熱される。
第1図にStE 890 、StE 690及びStE
 500の3つの鋼材の突合わせ溶接シーム(15mm
)について種々異った予熱温度及び区間エネルギーにお
いて達成される疲れ限度が示されているが、これは区間
エネルギー及び予熱温度と共に上昇し、そして最終的に
は、図の右側にあげるそれぞれの限界値(水平直線)、
すなわちそれぞれの母材材料の疲れ限度の値に達する。
例えばSEE 890の場合に予熱温度180℃及び区
間エネルギー19kJ/cmにおいてその溶接継ぎ口内
で母材材料におけると同じ疲れ限度に達する(飽和予熱
温度)。
第2図に個別の測定データによって、突合わせ溶接継ぎ
目(鋼材StE 890.15mm)の疲れ限度が区間
エネルギーと予熱温度との上昇につれて上昇するけれど
も、予熱を行わない場合(室温=20°C)には30k
J/cm以下に再び低下し、その再その母材材料の疲れ
限度値に近似的に到達することもないことが示されてい
る。しかしながら200°Cの予熱温度においては母材
材料の疲れ限度が既に15kJ/cmの区間エネルギー
において得られ、従ってこの飽和予熱温度から、実際の
応用に適したより広い区間エネルギーの作業範囲が使用
できる。
第3図は溶接シーム(15mm)の中で母材と同じ疲れ
限度値に達するために保持しなければならない最低の予
熱温度と区間エネルギーとの関係を示し、これはStE
 890とstE 690との2つの鋼種についての飽
和温度曲線である。
第4図には電極送り速度に対する電流強度の関係がプロ
ットされている。参照数学(1)ないしく7)を付した
幾つかの丸印の点によって囲まれた範囲、すなわち電流
強度約150ないし250A及び降伏エネルギー約6な
いし60kJ/cmの範囲はTIG−後処理に際して一
般的に良好な結果を与える領域である。特に驚くべきこ
とは、(1) 、(2) 、(6)及び(7)の4つの
丸印によって囲まれた範囲、すなわち電流強度150な
いし25〇八及び区間エネルギー約20ないし60kJ
/cmの範囲において、そして(3) 、(4)及び(
5)の各丸印によって囲まれ且つ150Aと250Aと
の間の電流強度及び約6ないし10kJ/cmの区間エ
ネルギーによって定められる範囲において良好な結果が
得られることである。この場合に溶接電極の溶接シーム
表面からの距離を約5mm (±2mmまでの許容値を
含めて)に調節するのが好都合である。
硬度の区間エネルギーに対する関係がプロットされてい
る第5図からその区間エネルギーと予熱温度とのそれぞ
れの値を、そのピンカース硬度HV10が予め与えられ
る好都合な値を超えないように選ぶことができる。この
図においてrTTG Jの記号はTIG−処理において
得られた測定値を、そしてrWEZ Jの記号は直接そ
の母材へ続いて行く「熱作用帯域」の測定値をそれぞれ
表わす。
第6図はTo−室温(20℃)における、図中に記入し
た3つの鋼種についての同様なグラフを示すが、ここで
もrTTG JとrWEZ Jとは第5図のものと同じ
意味を有する。
上記各図について述べたように、溶接シームの実施され
たTIG−後処理において6〜60kJ/cmの区間エ
ネルギーによって近似的に10〜30mmの移行部半径
及び1.12〜1.02の形状値(Formzah l
)をもたらすような5〜12mm(7)TIG−溶接シ
ーム幅が得られたが、その際、より高い区間エネルギー
によってより高いTIG−シーム幅並びに移行部半径が
、そして後者によってより低い形状値が、また従ってよ
り高い疲れ強さ、そして飽和予熱温度を考慮した場 ・
合に疲れ強さの最高値が得られたのである。
疲れ強度の上昇をもたらすような形状値低下のための処
理の種々のパラメータの維持に関しての作業のコントロ
ールは主にTIG−シームーム幅の簡単で且つ経済的な
制御によって行なうことができ、と言うのはTIG−シ
ーム幅と移行部半径との間に直接の比例関係が、そして
TTG−シーム幅と形状値との間に逆の比例関係がある
からである。従って約30kJ/cmまでの区間エネル
ギーにおいて予熱温度を一定にした場合にTIG−シー
ム幅から疲れ強さを算出することができる。
突合わせ溶接シーム(板厚15mm)(7)TIG−後
処理に適用される公表された種々の数値はt815計画
(Stahl−Eisen−Werks to Hbl
att 088)に従う補正ファクターを用いて他の板
厚及び溶接シーム種に対して換算することができる。こ
れはまた更に、炭素当量を用いて、比適する強度を有す
るけれども炭素当量の大きく異った種々の鋼材に対して
も。
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は3種類の鋼材について疲れ限度と予熱温度との
関係を、第2図はStE 890の鋼材について疲れ限
度と区間エネルギーとの関係を、第3図はStE 50
0 、StE 690及びStE 890の各鋼材につ
いて区間エネルギーと飽和予熱温度との関係を、第4図
は電流強度と電極送り速度との関係を、第5 図ハst
E 890の鋼材について種々の予熱温度におけるビッ
カース硬度と区間エネルギーとの関係を、そして第6図
はStE 500 、StE 690及び5tE890
の各鋼材について予熱を行なわない場合のビッカース硬
度と区間エネルギーとの関係をいずれもグラフで示す。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)溶接継ぎ目移行部を局部的なエネルギー供給のも
    とに或る予め与えられた範囲から選ばれる区間エネルギ
    ー(kJ/cm)で後処理することによる高張力鋼より
    なる溶接された材料の疲れ強さを改善する方法において
    、その溶接された材料の後処理されるべき帯域を室温(
    20℃)よりも高い温度に予熱することを特徴とする、
    上記方法。
  2. (2)局部的なエネルギー供給をタングステン電極を用
    いるTIG−処理によって行なう、請求項1記載の方法
  3. (3)局部的なエネルギー供給をレーザー輻射線の投射
    によって行なう、請求項1記載の方法。
  4. (4)突合わせシーム溶接の場合に板厚14−16mm
    及び区間エネルギー17ないし21kJ/cmにおいて
    、StE500ないしStE690の等級の鋼材の飽和
    予熱温度が室温よりも高く、鋼材StE690について
    は少なくとも30℃以上であり、また鋼材stE890
    については少なくとも80℃以上であり、そしてそれら
    の中間の弾性限度を有する等級の鋼材に対しては最低飽
    和予熱温度がほぼ直線的に内挿され、そして890N/
    mm^2よりも高い弾性限度を有する等級の鋼材に対し
    てはこれがほぼ直線的に外挿される、上記各請求項のい
    ずれかに記載の方法。
  5. (5)高い区間エネルギーの場合に低い飽和予熱温度が
    選ばれ、そして中でも請求項4の方法の場合に、21k
    J/cmの区間エネルギーを超える単位kJ/cmにつ
    きその予熱温度が約4℃づつ低下される、上記各請求項
    のいずれかに記載の方法。
  6. (6)低い区間エネルギーの場合に高い飽和予熱温度が
    選ばれ、そして中でも請求項4の方法の場合に、17k
    J/cmの区間エネルギーを下回る単位kJ/cmにつ
    きその予熱温度が約6℃づつ高められる、請求項1ない
    し4のいずれかに記載の方法。
  7. (7)StE890の等級の鋼材について、区間エネル
    ギー約28kJ/cmにおいて少なくとも145℃、そ
    して区間エネルギー約9kJ/cmにおいて少なくとも
    235℃の飽和予熱温度が選ばれる、請求項4、5また
    は6記載の方法。
  8. (8)StE690の等級の鋼材について、区間エネル
    ギー約28kJ/cmにおいてはその材料をTIG−処
    理に先立って少なくとも30℃以上に維持し、そして区
    間エネルギー約9kJ/cmにおいては少なくとも12
    0℃以上の飽和予熱温度が選ばれる、請求項4、5また
    は6記載の方法。
  9. (9)StE890の等級の鋼材について、区間エネル
    ギー(kJ/cm)に依存してその飽和予熱温度を少な
    くとも、[28kJ/cm;145℃]、[19kJ/
    cm;180℃]及び[9kJ/cm;235℃]の3
    つの値の間の内挿より与えられる温度以上に保つ、上記
    各請求項のいずれかに記載の方法。
  10. (10)StE690の等級の鋼材について、区間エネ
    ルギー(kJ/cm)に依存してその飽和予熱温度を少
    なくとも、[28kJ/cm;30℃]、[19kJ/
    cm;70℃]及び[9kJ/cm:120℃]の3つ
    の値の間の内挿より与えられる温度以上に保つ、上記各
    請求項のいずれかに記載の方法。
  11. (11)250N/mm^2と600N/mm^2との
    間の疲れ限度を有する高張力の等級の鋼材について飽和
    予熱温度が少なくとも、請求項9及び10に従いStE
    890及びStE690についてのものと類似の特性曲
    線から与えられる値以上の値を有する、上記各請求項の
    いずれかに記載の方法。
  12. (12)溶接継ぎ目表面と溶接電極との間隔が約2ない
    し8mm、好ましくは3ないし7mm、中でも5mmに
    おいてその電流強度が少なくとも150A以上、最高2
    50A以下であり、電極送り速度が少なくとも2.0c
    m/min以上、最高33cm/min以下であって、
    区間エネルギーが6kJ/cmないし60kJ/cmの
    範囲である、溶接継ぎ目移行部がタングステン電極を用
    いるTIG−処理、及び或る予め与えられた範囲から選
    ばれる区間エネルギー(kJ/cm)で後処理すること
    による、中でも請求項1、2、及び4乃至11のいずれ
    かに記載の、高張力鋼よりなる溶接された材料の疲れ強
    さを改善する方法。
  13. (13)20kJ/cmないし60kJ/cmの区間エ
    ネルギーにおいて、[電流強度;送り速度]の対の値で
    [150A;2cm/min]、[150A;7cm/
    min]、[250A;4cm/min]及び[250
    A;10cm/min]の4つの値の間の範囲内で作業
    する、請求項12記載の方法。
  14. (14)6kJ/cmないし10kJ/cmの区間エネ
    ルギーにおいて、[電流強度;送り速度1の対の値で[
    150A;20cm/min]、[250A:23cm
    /min]、及び[250A;33cm/min]の3
    つの値の間の範囲内で作業する、請求項12記載の方法
  15. (15)その後処理されるべき溶接された材料を、硬度
    値が約300HV10に制限されるような硬度制限予熱
    温度に予熱し、そしてそのように制限されるような区間
    エネルギーでTIG−処理する、上記各請求項のいずれ
    かに記載の方法。
  16. (16)20kJ/cm(7)TIG−区間エネルギー
    において上記硬度制限予熱温度がStE890の等級の
    鋼材については少なくとも約300℃、StE690の
    等級の鋼材については少なくとも約200℃、そしてS
    tE500の等級の鋼材については少なくとも約100
    ℃である、請求項15記載の方法。
  17. (17)20kJ/cm以上のTIG−区間エネルギー
    においてはより低い硬度制限予熱温度が選ばれる、請求
    項16記載の方法。
  18. (18)20kJ/cm以下のTIG−区間エネルギー
    においてはより高い硬度制限予熱温度が選ばれる、請求
    項16記載の方法。
  19. (19)StE890の等級の鋼材について、約30k
    J/cmの区間エネルギーにおいて少なくとも約200
    ℃以上の硬度制限予熱温度が、そして約10kJ/cm
    の区間エネルギーにおいて少なくとも約400℃以上の
    硬度制限予熱温度が選ばれる、請求項15ないし18の
    いずれかに記載の方法。
  20. (20)StE690の等級の鋼材について、約30k
    J/cmの区間エネルギーにおいて少なくとも約100
    ℃以上の硬度制限予熱温度が、そして約10kJ/cm
    の区間エネルギーにおいて少なくとも約300℃以上の
    硬度制限予熱温度が選ばれる、請求項15ないし18の
    いずれかに記載の方法。
  21. (21)StE890の等級の鋼材について、材料が少
    なくとも、区間エネルギー(kJ/cm)に依存して[
    30kJ/cm;200℃]、[20kJ/cm;30
    0℃]及び[10kJ/cm;400℃]の3つの値の
    間の内挿より与えられる硬度制限予熱温度以上に予熱さ
    れる、上記各請求項のいずれかに記載の方法。
  22. (22)StE690の等級の鋼材について、材料が少
    なくとも、区間エネルギー(kJ/cm)に依存して[
    30kJ/cm;100℃]、[20kJ/cm;20
    0℃]及び[10kJ/cm;300℃]の3つの値の
    間の内挿より与えられる硬度制限予熱温度以上に予熱さ
    れる、上記各請求項のいずれかに記載の方法。
  23. (23)250N/mm^2と600N/mm^2との
    間の疲れ限度を有する等級の高張力鋼よりなる材料が少
    なくとも、StE890及びStE690の区間エネル
    ギーに対する硬度制限予熱温度の依存性についての残余
    の範囲における類似的特性曲線から与えられる硬度制限
    予熱温度以上の温度に加温される、請求項19ないし2
    2のいずれかに記載の方法。
  24. (24)飽和予熱温度又は硬度制限予熱温度がその後処
    理に先行する接合溶接によって既にその材料の中に取り
    入れられ、保たれる、上記各請求項のいずれかに記載の
    方法。
  25. (25)板厚14ないし16mmを有する板材の突合わ
    せ溶接継ぎ目のTIG−処理に対して適用される区間エ
    ネルギー(kJ/cm)及び/又は飽和予熱温度が、異
    なった板厚或は例えばすみ肉溶接等の異種の溶接継ぎ目
    等、材料の形状寸法の異なる場合に、その材料の変化し
    ている熱排除挙動に対応して適合化される、上記各請求
    項のいずれかに記載の方法。
  26. (26)高い炭素当量を有する鋼材およびそれに基づく
    亀裂の生じ易い金属組織に対して、区間エネルギー及び
    /又は飽和予熱温度が対応的に高められる、上記各請求
    項のいずれかに記載の方法。
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