JPH01301325A - ブロック付きベルトの製造方法及びこれに使用する成形ドラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はブロック付きベルトの製造方法及びこれに使用
する成形ドラムに係り、詳しくは無段変速装置に使用さ
れるブロック付きベルトの製造方法及びこの製造方法に
おいて使用する成形ドラムに関する。

（従来技術） ニュートラルベルトの表裏面に設けた突部に上下ブロッ
クを嵌合して、該ブロックをボルトナツト等で機械的に
固定した構造のブロック付きベルトは数多く提案されて
いる。（例えば実開昭６２−２０２５５９号公報参照） この種のベルトの製造方法では、まず円周方向に一定ピ
ッチで溝部を有する歯付ベルトの成形用モールドを用い
て通常の歯付ベルトの製造方法と全く同様の方法で歯付
ベルトスリーブを成形加硫し、次いでこのベルトスリー
ブの背面を研磨した後、これに未加硫ゴムシート及び帆
布を積層し溝付の平プレスを使用して順次歯部を形成し
て両面に歯を有するベルトスリーブを成形し、所定の巾
でＶ型に切断してニュートラルベルトを得、しか−一、
−る梯このベルトの突部に上下のブロック少」０作業に
よって嵌合すると共に、リベットやボルトを挿入してニ
ュートラルベルトに固着していた。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、従来のベルトの製造方法では特にニュートラル
ベルトを成形した後、上下一対のブロック体をベルトに
嵌合し、リベットあるいはボルト等によって機械的手段
でベルトに固着する工程が手作業であるため、この作業
に多大な時間と労力を要していた。このため、この作業
工程を改善しなければ、この種のブロック付きベルトを
多量生産することが困難であった。

本発明はこのような問題点を改善するものであり、ニュ
ートラルベルトの突部に上下ブロックを固着したベルト
の製造方法を合理化して製造時間を短縮してなるブロッ
ク付きベルトの製造方法及びこれに使用する成形ドラム
を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 以上のような目的を達成するために、本発明は抗張体を
埋設し、両面に一定ピッチで歯部を有する二ニー、トラ
ルベルトのベルト歯部に上下ブロックが嵌合され機械的
に固着されたブロック付きベルトの製造方法であり、ま
ず軸方向に一定ピッチで且つ円周方向にも一定ピッチで
配されたブロック収容溝部と、切欠き溝部をブロック収
容溝部間の円周方向に配設した成形ドラムにニュートラ
ルベルトを巻き付けて、上記ブロック収容溝部内で一方
のブロック体をベルト歯部に嵌合させた状態で設置し、
続いて他方のブロック体をベルト歯部に嵌合した後、こ
れらの組合せ体に貫通孔を設けて両者ブロック体を機械
的手段によってニュートラルベルトに固着し、これを順
次繰り返してブロック付きベルトスリーブを成形し、そ
の後上記ベルトスリーブを一定巾で切断する工程を含む
。

また、本発明は軸方向に一定ピッチで且つ円周方向にも
一定ピッチで配したブロック収容溝部と、該ブロック収
容溝部間に設けた円周方向の切欠き溝部を有する成形ド
ラムも含む。

（作用） 本発明の製造方法においては、ニュートラルベルトを成
形ドラムに巻き付け、成形ドラムのブロック収容溝部で
ニュートラルベルトの歯部とブロック体の溝部を安定的
に嵌合させて、上下ブロック体をニュートラルベルトの
両面に正確に、機械的に固着することができ、得られた
ブロック付きベルトスリーブを夫々のベルトに切断して
複数本のベルトに仕上げることが可能になり成形時間も
短縮される。

（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。

第１図は本発明方法によって得られるブロック付きベル
トの縦断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図である。

ブロック付きベルト（１）はニュートラルベルト（３）
に設けた歯部（６）に上ブロツク体（２）と下ブロツク
体（４）を嵌合し、リベット（５）等の機械的手段によ
って固定した基本的な構成になっている。

上記ニュートラルベルト（３）はピッチライン上に芳香
族ポリアミド、ガラス繊維等の低伸度で高強力のロープ
試の抗張体（８）を埋設し、両表面にはカバー帆布（７
）を付着している。一方、上下ブロック体（２）（４）
は夫々ニュートラルベルト（３）の歯部に嵌合するため
の凹部（９）（１０）を有しており、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、イミド樹脂、アクリル樹脂あるいはこれ
らの樹脂にガラス繊維、カーボン等の短繊維を混入しあ
るいは織物を積層した強化樹脂よりなる。

また、上下ブロック（２）　（４）を機械的に固着する
手段としてはリベットの他にボルトナツトによって行う
ことも可能であり、リベット等の取付位置は通常巾方向
に２ケ所にある。

次に、前記ブロック付きベルトの製造工程を説明する。

（１）　　まず、このベルトを構成しているスリーブ状
のニュートラルベルト（１２）を製造することから始ま
るが、このベルト（１２）は通常の両歯歯付ベルトの製
造法より得ることが出来る。例えば、歯付ベルトの成形
用モールドに伸縮性帆布を巻き付け、その上に抗張体を
スパイラルに巻き、更にその上に未加硫シートを巻き付
けて加熱加圧してベルトスリーブを成形し、その後この
ベルトスリーブの。

背面を研磨してベルトスリーブの背面に未加硫ゴムシー
ト及び伸縮性帆布を積層し、歯付モールドをプレスによ
って歯部を付着成形することにより得ることができる。

勿論能の方法も使用できる。

（２）　　上記方法によって得られたスリーブ状のニュ
ートラルベルト（１２）は第３図に示す成形ドラム（１
３）に巻き付けられるが、この成形ドラム（１３）には
ブロック収容溝部（１４）が軸方向に一定ピッチで、且
つ円周方向にも一定ピッチで配置されており、且つ切欠
き溝部（１５）がブロック収容溝部（１４）間の円周方
向に配設されている。前記ブロック収容溝部（１４）は
ブロック体を設置するために段部（１６）を有し、底面
（１７）には上下ブロック（２）（４）及びスリーブ状
のニュートラルベルト（１２）に貫通孔に設けるための
キリ挿入用の貫通孔（１８）を有している。また、ブロ
ック収容溝部（１４）間に設けられた切欠き溝部（１５
）はブロック付きベルトスリーブを所定巾に切断するカ
ッターあるいはグラインダーを収容する部位であり、そ
の溝部の形状は断面三角形、正方形、長方形等である。

尚、上記スリーブ状のニュートラルベルト（１２）は各
ベルト歯部（６）が成形ドラムのブロック収容溝部（１
４）に嵌入した状態になっている。

（３）その後、成形ドラムの巾とほぼ同じ長さをもった
細長い上ブロツク体（２）を各ブロック収容溝部（１４
）内に挿入し、同時に上ブロツク体の溝部（９）をベル
ト歯部（６）に嵌合させる。

尚、この工程では上ブロック（２）を予めニュートラル
ベルト（１２）の歯部（６）に嵌着し、このベルト（１
２）を成形ドラムに巻き付けてもよい。

（４）続いて、下ブロツク体（４）をニュートラルベル
トのベルト歯部（６）に嵌合すると、成形ドラム（１３
）の外側から複数のキリ（１９）をライン上に一列に並
べたドリル部材（２０）を作動させて成形体に近接させ
て貫通孔（２１）を設ける。（第５図参照）これが完了
すると、リベット（２３）を各貫通孔（２１）に設置し
、カシメ工具（２４）に固定されたポンチ（２５）を成
形ドラムの貫通孔（１８）に挿入してリベット（２３）
に当接し、カシメ作業を行う（第６図参照）が、この作
業ではリベット（２３）頭部を押圧しておく。

この第４工程を順次繰り返して、上下ブロック体（２）
（４）をスリーブ状のニュートラルベルト（１２）に固
定する。

（５）次に、成形ドラム（１３）を回転させながらカッ
ターあるいはグラインダーを切欠き溝部（１５）へ挿入
させるとことにより、成形体を所定巾のブロック付きベ
ルトに分離する。この場合、下ブロック（４）がニュー
トラルベルト（１３）の上側に位置しているため、成形
体を■状に切断することが可能である。

以上の工程は成形ドラムのブロック収容溝部（１４）に
上ブロック（２）を嵌入する連成形方法の例を示したが
、特にこの成形方法に限定されるものではなく下ブロッ
ク（４）をブロック収容溝部（１４）に嵌入する正成形
方法でもよい。但し、この場合にはブロック収容溝部（
１４）の形状は断面逆台形にする必要がある。

（効果） 以上のように本発明の方法では、成形ドラムのブロック
収容溝部で広巾の上ブロック、ニュートラルベルト、下
ブロックを安定的に嵌合しこれらを機械的手段によって
固着した後、所定巾に切断するものであり、−度に数多
くのブロック付きベルトを製造することができ、また成
形ドラムの上で組立てから固着、切断あるいは研磨まで
の全ての作業を行うことができるので無駄な工数も省か
れ、短時間でより多くのブロック付きベルトを製造し、
合理化に大きく寄与するものである。また、成形ドラム
もブロック収容溝部によってブロック体を確実に位置固
定し、また切欠き溝部によってブロック付きベルトスリ
ーブの切断を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法によって得られるブロック付きベ
ルトの縦断面図、第２図は第１図のＡ　−Ａ断面図、第
３図は本発明の方法で使用する成形ドラムの斜視図、第
４図は第３図のＢ部拡大図、第５図は本発明における製
造工程の一部であって成形ドラムに巻き付いたニュート
ラルベルトの歯。 部に上下ブロック体を嵌合し、貫通孔を設ける工程を示
す図、そして第６図はニュートラルベルトの歯部に上下
ブロック体を機械的手段により固定する工程を示す図で
ある。 （１）・・・ブロック付きベルト （２）・・・上ブロツク体 （３）（１２）・・・ニュートラルベルト（４）・・・
下ブロツク体 （６）・・・ベルト歯部 （１３）・・・成形ドラム （１４）・・・ブロック収容溝部 （１５）・・・切欠き溝部 （１８）・・・貫通孔 （５）（２３）・・・リベット 特許出願人　　三ツ星ベルト株式会社 第　３　図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、抗張体を埋設し、両面に一定ピッチで歯部を有する
   ニュートラルベルトのベルト歯部に上下ブロックが嵌合
   され機械的に固着されたブロック付きベルトの製造方法
   において、ブロック収容溝部を軸方向に一定ピッチでか
   つ円周方向にも一定ピッチで配し、且つ切欠き溝部をブ
   ロック収容溝部間の円周方向に配設した成形ドラムにニ
   ュートラルベルトを巻き付けて、上記ブロック収容溝部
   内で一方のブロック体をベルト歯部に嵌合させた状態で
   設置し、続いて他方のブロック体をベルト歯部に嵌合し
   た後、これらの組合せ体に貫通孔を設けて両者ブロック
   体を機械的手段によってニュートラルベルトに固着し、
   これを順次繰り返してブロック付きのベルトスリーブを
   成形し、その後上記ベルトスリーブを一定巾に切断加工
   することを特徴とするブロック付きベルトの製造方法。 ２、軸方向に一定ピッチで、且つ円周方向にも一定ピッ
   チで配したブロック収容溝部と、該ブロック収容溝部間
   に設けた円周方向の切欠き溝部を有することを特徴とす
   る成形ドラム。