JPH0129909Y2 - - Google Patents

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JPH0129909Y2
JPH0129909Y2 JP9186484U JP9186484U JPH0129909Y2 JP H0129909 Y2 JPH0129909 Y2 JP H0129909Y2 JP 9186484 U JP9186484 U JP 9186484U JP 9186484 U JP9186484 U JP 9186484U JP H0129909 Y2 JPH0129909 Y2 JP H0129909Y2
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diaphragm
voice coil
dome
edge
shaped speaker
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JP9186484U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は電気音響機器の分野におけるドーム
型スピーカーの振動系の改良に関する。
〔従来の技術〕
ドーム型スピーカーは一般的に第3図に示すご
とく、マグネツト31、センターポール32、フ
ロントプレート33、およびバツクプレート34
よりなる磁気回路のセンターポール32とフロン
トプレート33とで形成される磁気空隙に振動板
35の外周に固着したボイスコイル36が位置す
るごとくエツジ37により振動板を支持し、ボイ
スコイル36に音声電流を通じて振動板35を駆
動し音波を放射する。
振動板35は分割振動周波数を可及的に高くし
て周波数特性を良好にするためジユラルミンの如
き軽量で高剛性の材料を使用するのが通例であ
る。
ドーム型スピーカーの他の構成として、振動板
に内部損失が極めて大きい軟質材料を使用した、
いわゆるソフトドーム型スピーカーが存在する。
〔解決すべき問題点〕
上記した従来例において高剛性材料を使用した
振動板は材料としての機械的内部損失が少ないた
め、ピストン振動域より高域の周波数において、
振動板周辺から伝達された振動エネルギーと振動
板中央で反射した振動エネルギーとが干渉し、所
謂反共振により振動板外周附近に振動節を生じ
る。この振動節の外部と内部とでは振動板の振動
位相が相互に逆となるため当該反共振周波数FR
において周波数特性上にデイツプを生じ、またそ
の後の高域共振周波数FHではピークを生じて周
波数特性や渦渡特性が劣化し、聴感を害してい
た。
また、後者のソフトドームスピーカーでは振動
板の内部損失が極めて大きいため共振や反共振は
生じにくいが、振動板質量が大きく、且つ振動エ
ネルギーが伝達しにくいのでスピーカーとしての
変換能率が極めて低い欠点があつた。
〔考案の目的〕
本考案は上記した従来例の欠点を除き、反共振
が生じにくいように改良した振動系を使用して、
周波数特性や能率を良好にしたドーム型スピーカ
ーを得ることを目的とする。
〔問題点を決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案に係るド
ーム型スピーカーの振動系は、当該振動系を構成
するエツジの内周部に振動板と同一曲率の延長部
を形成し、当該延長部に1箇所以上にエツジ内周
部に達する切欠部を設け、ボイスコイルよりも小
直径の振動板を前記延長部に貼着してエツジと振
動板を結合すると同時に、切欠部においてエツジ
内周と振動板外周との間に隙間を生じせしめ、次
いでボイスコイルボビン上端部とエツジ内周部と
を接着結合することにより構成される。
〔作用〕
上記した構成の振動系においては、振動板はエ
ツジ内周部における弧状をなして断続した延長部
が外周部に接着されているので、振動板外周近傍
の周方向に沿つた剛性は不均一となり、その上ボ
イスコイルボビンから駆動力が当該延長部を介し
て振動板外周に場所的に不均一な状態で伝達され
るで前述のFRやFHにおいても著しい振動の節も
しくは腹は生ぜず、周波数特性上のピークやデイ
ツプは分散され周波数特性を平坦にすると同時
に、ボイスコイルボビンが振動板に直結されてい
ないので延長部のスチフネスがハイカツトフイル
ターとして作用し、不用な高域を遮断する作用を
有する。更に、著しいピークが存在しなくなるこ
とは過渡特性が良好となることをも意味する。
〔実施例〕
本考案に係るドーム型スピーカーの振動系を第
1図a,b〜第2図により詳述する。
ボイスコイルボビン2は従来と同一の材料で円
筒形に仕上げられ、下端部にボイスコイル3が捲
回される。
振動板1は金属、硬質賦形材を含浸させた紙、
布、もしくは高剛性充填材で強化した合成樹等
で、軽量で高剛性材料からなり、その直径はボイ
スコイルボビン2の直径より小直径となつてい
る。
エツジ4は振動板1と同等材料またはエツジ適
した軟質で高内部損失の材料で形成され、内周部
下面にボイスコイルボビン2の上端が接着され、
内周部から振動板1と同一曲率で延長部41が一
体に形成され、当該延長部41にはエツジ内周部
に達する切欠部42が1箇所以上形成される。ま
た当該延長部41には前記した振動板1が接着さ
れ、エツジ4内周部と振動板1外周部とは前記切
欠部42において隙間5を形成する。
ボイスコイル3からの駆動力はボイスコイルボ
ビンを伝わり、前記エツジ4の延長部41を介し
て振動板1の外周部に伝達される。
このエツジ4切欠部42における当該エツジ内
周部と振動板外周部との隙間5の寸法dは単なる
切目程度の最小限の隙間からエツジ内周部半径の
50%程度、幅Wはエツジ4内周部全周の3〜50%
程度、設ける箇数は1箇所以上(図示例において
は2箇所)が実験結果により良好な結果を与え
る。
尚、本考案の他の実施例として、前記した切欠
部42において振動板1外周部とエツジ4内周部
とで形成される隙間5の部分にゴム等の粘弾性物
質6を充填もしくは貼着して閉ざしたものも本考
案と同様の作用効果を有し、更に振動板1背面の
空気の流出入を防止して能率の低下をなくし、ま
た自由振動状態となつた振動板1の外周部を制動
し過渡特性をより一層良好にする効果を有する。
(図においては粘弾性体を使用した状態を示す。) 〔効果〕 第4図に本考案によるドーム型スピーカーの周
波数特性を従来例と比較して示す。
実線は本考案ドーム型スピーカーの特性で、点
線は従来例の特性である。
従来例は約20KHz〜30KHzにおいて共振や反共
振に起因すると思われる大きなピークとデイツプ
が存在するが、本考案においてはこれらのピーク
やデイツプは分散されて消失し、周波数特性は平
坦となつていることから本考案に係る振動系の構
成が、ドーム型スピーカーの周波数特性を良好に
するのに極めて有効であることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図a,b、および第2図は本考案ドーム型
スピーカーの振動系の正面図、断面図、および分
解斜視図、第3図は一般的なドーム型スピーカー
の断面図、第4図は周波数特性図である。 1は振動板、2はボイスコイルボビン、3はボ
イスコイル、4はエツジ、41は延長部、42は
切欠部、5は隙間、6は粘弾性物質である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 振動板1、当該振動板1に駆動力を伝達する
    ボイスコイルボビン2、当該ボイスコイルボビ
    ン2に巻回されたボイスコイル3、および前記
    ボイスコイル2の上端近傍に接着されたエツジ
    4からなる振動系を有するドーム型スピーカー
    において、前記エツジ4内周部に振動板1と同
    曲率の延長部41を形成し、当該延長部41に
    1箇所以上の切欠部42を設け、ボイスコイル
    3より小直径の振動板1を前記延長部41に貼
    着し、前記切欠部42においてエツジ4内周部
    と振動板1外周部との間に隙間5を形成させた
    構成の振動系を有することを特徴とするドーム
    型スピーカー。 2 前記隙間5を粘弾性物質6で閉鎖したことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のドーム型スピーカー。
JP9186484U 1984-06-20 1984-06-20 ド−ム型スピ−カ− Granted JPS617194U (ja)

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JPS617194U JPS617194U (ja) 1986-01-17
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JPS617194U (ja) 1986-01-17

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