JPH01296256A - 電荷保持媒体 - Google Patents

電荷保持媒体

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Publication number
JPH01296256A
JPH01296256A JP63127553A JP12755388A JPH01296256A JP H01296256 A JPH01296256 A JP H01296256A JP 63127553 A JP63127553 A JP 63127553A JP 12755388 A JP12755388 A JP 12755388A JP H01296256 A JPH01296256 A JP H01296256A
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JP
Japan
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charge
film
electrode
layer
photoreceptor
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Application number
JP63127553A
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English (en)
Inventor
Makoto Matsuo
誠 松尾
Minoru Uchiumi
内海 実
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Priority to ES89305009T priority patent/ES2081838T3/es
Priority to EP00111166A priority patent/EP1033706B1/en
Priority to EP89305009A priority patent/EP0342967B1/en
Priority to DE1989629269 priority patent/DE68929269T2/de
Priority to DE68929515T priority patent/DE68929515D1/de
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感光体に対向して配置され、電圧印加時露光
により画像を静電的に記録し、任意時点で画像再生を行
うことができる電荷保持媒体に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、高感度撮影技術として銀塩写真法が知られている
。この写真法においては、撮影像は現像工程を経て、記
録媒体としてのフィルム等に記録され、画像を再現する
場合には銀塩乳剤(印画紙等)を用いるか、または現像
フィルムを光学走査して陰極線管(以下CRT)に再現
させる等により行われている。
また、光導電層に電極を蒸着し、暗所で光導電層上にコ
ロナ帯電により全面帯電させ、次いで強い光で露光して
光の当たった部位の光導電層を導電性にし、その部位の
電荷をリークさせて除去することにより静電荷潜像を光
導電層の面上に光学的に形成させ、その残留静電荷と逆
極性の電荷(または同極性の電荷)を有するトナーを付
着させて、紙等に静電転写して現像する電子写真技術が
あるが、これは主として複写用に用いられており、一般
に低感度のため撮影用としては使用できず、記録媒体と
しての光伝導層における静電荷の保持時間が短いために
静電潜像形成後、直ちにトナー現像するのが普通である
また、露光等によるエネルギー信号を与えることにより
、画像を記録する記録媒体として、例えば金属キレート
化合物を用いたもの等が知られているが、これは露光に
よる化学変化を利用して発色させ、現像させるものであ
る。
〔発明が解決すべき課題〕
画像記録媒体として見た場合、銀塩写真法は優れている
が、銀塩像を形成させるために現像工程を必要とし、像
再現においてはハードコピー、ソフトコピー(CRT出
力)等に至る複雑な光学的、電気的、または化学的処理
が必要である。
電子写真技術は、得られた静電潜像の顕像化は銀塩写真
法よりも簡単、迅速であるが潜像保存は極めて短く、現
像剤の解離性、画質等は銀塩に劣る。
記録媒体の発色によるものは、発色の種類が限られる上
、化学反応を利用するため条件により色滲み等の問題が
どうしても生じざるを得ない。
これらの技術の内蔵する問題点は、画像記録が高品質、
高解像であれば処理工程が複雑であり、工程が簡便であ
れば記憶機能の欠如、あるいは画質の基本的劣化等があ
った。
本発明は上記問題点を解決するためのもので、高品質、
高解像であると共に、処理工程が簡便で、長時間の記憶
が可能で、記憶した文字、線画、画像、コード、(1,
0)情報を目的に応じた画質で、任意に反復再生するこ
とができる静電荷記録媒体を提供することを課題とする
〔課題を解決するための手段〕
そのため、本願発明は、感光体に対向して配置され電圧
印加時露光により画像を静電的に記録する電荷保持媒体
として、支持体上に電極と電荷保持媒体を順次設け、そ
の電荷保持媒体が結像性の(11分子膜、或は単分子累
積膜(以下LB膜という)からなることを特徴とするも
のである。
まず第1図(イ)を参照して、本発明の電荷保持媒体に
情報を静電荷として記録する感光体について説明する。
1は感光体、3は電荷保持媒体、5は光導電層支持体、
7は感光体電極、9は光導電層、11はLB膜、13は
電荷保持媒体電極、15はLB膜支持体である。
光導電層支持体5としては、感光体を支持することがで
きるある程度の強度を育していれば、その祠質、厚みは
特に制限がなく、例えば可撓性のあるプラスチックフィ
ルム、金属箔、紙、或いは硝子、プラスチックシート、
金属板(電極を兼ねることもできる)等の剛体が使用さ
れる。但し、感光体側から光を入射して情報を記録する
装置に用いられる場合には、当然その光を透過させる特
性が必要となり、例えば自然光を入射光とし、感光体側
から入射するカメラに用いられる場合には、厚み1mm
程度の透明なガラス板、或いはプラスチックのフィルム
、シートが使用される。
感光体電極7は、光導電層支持体5に金属のものが使用
される場合を除いて光導電層支持体5に形成され、その
材質は比抵抗値が108Ω・cra以下であれば限定さ
れなく、無機金属導電膜、無機金属酸化物導電膜等であ
る。このような感光体電極7は、光導電層支持体5上に
、蒸着、スパッタリング、CvDl コーティング、メ
ツキ、ディッピング、電解重合等により形成される。ま
たその厚みは、感光体電極7を構成する材質の電気特性
、および情報の記録の際の印加電圧により変化させる必
要があるが、例えばアルミニウムであれば、100〜3
000A程度である。この感光体電極7も光導電層支持
体5と同様に、情報光を入射させる必要がある場合には
、上述した光学特性が要求され、例えば情報光が可視光
(40−0〜700Ωm)であれば、I T O(In
aOs−Sn02) 、S n 02等をスパッタリン
グ、蒸着、またはそれらの微粉末をバインダーと共にイ
ンキ化してコーティングしたような透明電極や、Au、
  AflAgt  Ni1Cr等を蒸着、またはスパ
ッタリングで作製する半透明電極、テトラシアノキノジ
メタン(TCNQ)、ポリアセチレン等のコーティング
による有機透明電極等が使用される。
また情報光が赤外(700Ωm以上)光の場合も上記電
極材料が使用できるが、場合によっては可視光をカット
するために、着色された可視光吸収電極も使用できる。
更に、情報光が紫外(400Ωm以下)光の場合も、上
記電極材料を基本的には使用できるが、電極基板材料が
紫外光を吸収するもの(有機高分子材料、ソーダガラス
等)は好ましくなく、石英ガラスのような紫外光を透過
する材料が好ましい。
光導電層9は、光が照射されると照射部分で光キャリア
(電子、正孔)が発生し、それらのキャリアが層幅を移
動することができる導電住居であり、特に電界が存在す
る場合にその効果が顕著である層である。材料は無機光
導電材料、を機先導電材料、を機無機複合型光導電材料
等で構成される。
以下、これら光導電材料、および光導電層の形成方法に
ついて説明する。
(A)無機感光体(光導電体) 無機感光体材料としてはアモルファスシリコン、アモル
ファスセレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等がある。
(イ)アモルファスシリコン感光体 アモルファスシリコン感光体としては ■水素化アモルファスシリコン(a−5t:H)■フッ
素化アモルファスシリコン(a−Si:F)−これらに
対して不純物をドーピングしないもの、 11BN  Afl Gas  In1 T1等をドー
ピングによりP型(ホール輸送型)にしたもの、@PN
  Ags  Sbs  Bt等をドーピングによりN
型(電子輸送型)にしたもの、 がある。
感光体層の形成方法としては、シランガス、不純物ガス
を水素ガスなどと共に低真空中に導入しく 10−” 
I Torr) 、グロー放電により加熱、或いは加熱
しない電極基板上に堆積して成膜するか、単に加熱した
電極基板上に熱化学的に反応形成するか、或いは固体原
料を蒸着、スパッター法により成膜し、単層、或いは積
層で使用する。膜厚は1〜50μmである。
また、透明電極7から電荷が注入され、露光してないの
にもかかわらず恰も露光したような帯電を防止するため
に、感光体電極7の表面に電荷注入防止層を設けること
ができる。この電荷注入防止層として、電極基板上と感
光体最上層(表面層)の一方或いは両方に、グロー放電
、蒸着、スパッター法等によりa−SIN層、a−6I
C層、5I02層、 A1□03層等の絶縁膜を設ける
とよい。この絶縁膜を余り厚くしすぎると露光したとき
電流が流れないので、少なくとも100OA以下とする
必要があり、作製し易さ等を考慮すると400〜500
八程度が望ましい。
また、電荷注入防止層として、整流効果を利用して電極
基板上に電極基板における極性と逆極性の電荷輸送能を
存する電荷輸送層を設けるとよく、電極がマイナスの場
合はホール輸送層、電極がプラスの場合は電子輸送層を
設ける。例えば、Siにボロンをドープしたa−3t:
H(nφ)は、ホールの輸送特性が上がって整流効果が
得られ、電荷注入防止層として機能する。
(ロ)アモルファスセレン感光体 アモルファスセレン感光体としては、 ■アモルファスセレン(a−Se) ■アモルファスセレンテルル ■アモルファスひ素セレン化合物(a−kS2Se3)
■アモルファスひ素セレン化合物十Teがある。
この感光体は蒸着、スパッター法により作製し、また電
荷注入阻止層としてS102N  ”202、sac,
  SIN層を蒸着、スパッター、グロー放電法等によ
り電極基板上に設けられる。また上記■〜■を組み合わ
せ、積層型感光体としてもよい。感光体層の膜厚はアモ
ルファスシリコン感光体と同様である。
(ハ)硫化カドミウム(CdS ) この感光体は、コーティング、蒸着、スパッタリング法
により作製する。蒸着の場合はCdSの固体粒をタング
ステンボードにのせ、抵抗加熱により蒸着するか、EB
(エレクトロンビーム)蒸着により行う。またスパッタ
リングの場合はCdSターゲットを用いてアルゴンプラ
ズマ中で基板上に堆積させる。この場合、通常はアモル
ファス状態でCdSが堆積されるが、スパッタリング条
件を選択することにより結晶性の配向膜(膜厚方向に配
向)を得ることもできる。コーティングの場合は、Cd
S粒子(粒径1〜100μm)をバインダー中に分散さ
せ、溶媒を添加して基板上にコーティングするとよい。
(ニ)酸化亜鉛(Zn O) この感光体はコーティング法、或いはCVD法で作製さ
れる。コーティング法としては、285粒子(粒径1〜
100μm)をバインダー中に分散させ、溶媒を添加し
て基板上にコーティングを行って得られる。またCVD
法としては、ジエチル亜鉛、ジメチル亜鉛等の有機金属
と酸素ガスを低真空中(10−”〜l Torr)で混
合し、加熱した電極基板(150〜400°C)上で化
学反応させ、酸化亜鉛膜として堆積させる。この場合も
膜厚方向に配向した膜が得られる。
(B)有機感光体 有機感光体としては、単層系感光体、機能分離型感光体
とがある。
(イ)単層系感光体 単層系感光体は電荷発生物質と電荷輸送物質の混合物か
らなっている。
〈電荷発生物質系〉 光を吸収して電荷を生じ易い物質であり、例えば、アゾ
系顔料、ジスアゾ系顔料、トリスアゾ系顔料、フタロシ
アニン系顔料、ペリレン系顔料、ピリリウム染料系、シ
アニン染料系、メチン染料系が使用される。
〈電荷輸送物質系〉 電離した電荷の輸送特性がよい物質であり、例えばヒド
ラゾン系、ピラゾリン系、ポリビニル力/l/ ハ/−
ル系、カルバゾール系、スチルベン系、アントラセン系
、ナフタレン系、トリジフェニルメタン系、アジン系、
アミン系、芳香族アミン系等がある。
また、電荷発生系物質と電荷輸送系物質により錯体を形
成させ、電荷移動錯体としてもよい。
通常、感光体は電荷発生物質の光吸収特性で決まる感光
特性ををするが、電荷発生物質と電荷輸送物質とを混ぜ
て錯体をつくると、光吸収特性が変わり、例えばポリビ
ニルカルバゾール(PVK)は紫外域でしか感ぜず、ト
リニトロフルオレノン(T N F )は400nm波
長近傍しか感じないが、P V K −T N F錯体
は650nm波長域まで感じるようになる。
このような単層系感光体の膜厚は、10〜50μmが好
ましい。
(ロ)機能分離型感光体 電荷発生物質は光を吸収し易いが、光をトラップする性
質があり、電荷輸送物質は電荷の輸送特性はよいが、光
吸収特性はよくない。そのため両者を分離し、それぞれ
の特性を十分に発揮させようとするものであり、電荷発
生層と電荷輸送層を積層したタイプである。
〈電荷発生層〉 電荷発生層を形成する物質としては、例えばアゾ系、ジ
スアゾ系、トリスアゾ系、フタロシアニン系、酸性ザン
セン染料系、シアニン系、スチリル色素系、ピリリウム
色素系、ペリレン系、メチン系、a −5e、  a 
−5l 1  アズレニウム塩系、スクアリウム塩基等
がある。
〈電荷輸送層〉 電荷輸送層を形成する物質としては、例えばヒドラゾン
系、ピラゾリン系、PVK系、カルバゾール系、オキサ
ゾール系、トリアゾール系、芳香族アミン系、アミン系
、 トリフェニルメタン系、多環芳香族化合物系等があ
る。
機能分離型感光体の作製方法としては、まず電荷発生物
質を溶剤に溶かして、電極上に塗布し、次に電荷輸送層
を溶剤に溶かして電荷輸送層に塗布し、電荷発生層を0
.1〜10μm1 電荷輸送層を10〜50μmの膜厚
とするとよい。
なお、単層系感光体、機能分離型感光体の何れの場合に
も、バインダーとしてシリコーン樹脂、スチレン−ブタ
ジェン共重合体樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、飽
和又は不飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂
、ポリビニルアセタール樹脂、フェノール樹脂、ポリメ
チルメタアクリレート(PMMA)樹脂、メラミン樹脂
、ポリイミド樹脂等を電荷発生材料と電荷発生材料各1
部に対し、0.1〜10部添加して付着し易いようにす
る。コーティング法としては、ディッピング法、蒸着法
、スパッター法等を使用することができる。
次ぎに、電荷注入防止層について詳述する。
電荷注入防止層は、光導電!90両表面の少なくとも一
方か、両方の面に、光導電層9の電圧印加時の暗電流(
電極からの電荷注入)、すなわち露光していないにもか
かわらず恰も露光したように感光層中を電荷が移動する
現象を防止するために設けることができるものである。
この電荷注入防止層は、いわゆるトンネリング効果を利
用した層と整流効果を利用した層との二種類のものがあ
る。まず、いわゆるトンネリング効果を利用したものは
、電圧印加のみではこの電荷注入防止層により、光導電
層、あるいはLB膜表面まで電流が流れないが、光を入
射した場合には、入射部分に相当する電荷注入防止層に
は光導電層で発生した電荷の一方(電子、またはホール
)が存在するため高電界が加わり、トンネル効果を起こ
して、電荷注入防止層を通過して電流が流れるものであ
る。このような電荷注入防止層は無機絶縁性膜、有機絶
縁性高分子膜、絶縁性単分子膜等の半農、あるいはこれ
らを積層して形成され、無機絶縁性膜としては、例えば
、Ag2O3,820,、B12O3、Cd51 Ca
bl CeO2、era(h、 Cool GeO2、
Hf0a、Fe20a、Lates、MgolMnOt
、Nd20as  Nb*Os、PbO1Sb20s、
5I02%  SeO2、Ta205、TlO2、Wo
s、’bOs、y2o、、y2o、、ZrO2、BaT
10ss  Am2ss1BleT10ssCaO−S
r01 Ca0−Y20a、 Cr−5101LiTa
O2、PbTlOs、 PbZr(h、 ZrO2−C
o、  ZrO2−510a、 AIN%  BNl 
NbN、  5lsNa、T aN、 T INs ■
、ZrN15ic1Tic、 WCI A140s等を
グロー放電、蒸着、スパッタリング等により形成される
。尚、この層の膜厚は電荷の注入を防止する絶縁性と、
トンネル効果の点を考慮して使用される材質ごとに決め
られる。次ぎに整流効果を利用した電荷注入防止層は、
整流効果を利用して電極基板の極性と逆極性の電荷輸送
能を有する電荷輸送層を設ける。即ち、このような電荷
注入防止層は無機光導重色、有機光導電層、有機無機複
合型光導電層で形成され、その膜厚は0.1〜10μm
程度である。具体的には、電極がマイナスの場合はBl
A IN  G as  I n等をドープしたアモル
ファスシリコン光導電層、アモルファスセレン、または
オキサジアゾール、ピラゾリン、ポリビニルカルバゾー
ル ナフタレン、トリジフェニルメタン、トリフェニルメタ
ン、アジン、アミン、芳香族アミン等を樹脂中に分散し
て形成した有機光導電層、電極がプラスの場合は、PN
  N1 As1 Sb1 Bt等をドープしたアモル
ファスシリコン光導電層、ZnO光導電層等をグロー放
電、蒸着、スパッタリング、C V D,  コーティ
ング等の方法により形成される。
次ぎに、本発明の電荷保持媒体材料、および電荷保持媒
体の作製方法について説明する。
電荷保持媒体3は感光体1と共に用いられて、電荷保持
媒体3を構成するLBBi12表面、もしくはその内部
に情報を静電荷の分布として記録するものであるから、
電荷保持媒体自体が記録媒体として使用されるものであ
る。従って記録される情報、あるいは記録の方法により
この電荷保持用いられる場合には、一般のフィルム(単
コマ、連続コマ用)形状、あるいはディスク状となり、
レーザー等によりデジタル情報、またはアナログ情報を
記録する場合には、テープ形状、ディスク形状、あるい
はカード形状となる。
LB膜支持体15は、上記のような電荷保持媒体3を強
度的に支持するものであるが、基本的には光導電層支持
体5と同様な材質で構成され、光透過性も同様に要求さ
れる場合がある。具体的には、電荷保持媒体3がフレキ
シブルなフィルム、テープ、ディスク形状をとる場合に
は、フレキシブル性のあるプラスチックフィルムが使用
され、強度が要求される場合には剛性のあるシート、ガ
ラス等の無機材料等が使用される。
電荷保持媒体電荷保持媒体電極13は、基本的には感光
体電極7と同じでよく、上述した感光体電極7と同様の
形成方法によって、LBI支持体15上に形成される。
LBflXllは、その表面、もしくはその内部に情報
を静電荷の分布として記録するものであるから、電荷の
移動を抑えるため高絶縁性が必要であり、比抵抗で10
140−c+++以上の絶縁性を有することが要求され
る。
単分子膜、或いは単分子累積膜を形成する有機化合物と
しては、比抵抗1014Ω・Cm以上のLB膜を形成し
つるを機化合物、例えばカルボン酸類、アミン類、アル
コール類、珪素化合物類、燐酸誘導体類、スルホン酸類
、セルロース誘導体、ポリマー類が使用できる。
例えばカルボン酸類としては、テトラデシル安息香酸、
2−ニトロ−5(N−メチル)アミ7安息香e、2−二
トロー5(N−オクタデシル)アミ7安息香酸、ビニル
ステアレート、β−バU −]−リン酸、trns−1
3−ドフセン酸、ω−トリコセン酸、グリノンオクタデ
シルアルコールエステル、2.4−オクタデカジエン酸
、オクタデシルフマル酸、オクタデシルマレイン酸、ω
−トリコセン酸、パーフルオロデカン酸、パーフルオロ
ノナン酸、バーフルオロオクタン酸、パーフルオロへブ
タン酸、カルチノン酸、2−ヘキサデカン酸、n−オク
タデシルアクリル酸、ビニルステアレート、オクタデシ
ルアクリレート、グリシンオクタデシルエステル、アラ
ニンオクタデシルエステル、2−リジン、および下記構
造式のもの ■ CHi (CH2)sCミC−CヨC(CH2)a
 C0OH。
■ CHs (CHa )+ 7Cミc−c= cco
on、■ CH3(Cu2)sc= C−Cff1 C
(CH2)++C0OH。
■ CH3(CH2)16C=C−CミC(CH2)s
 C00H1■ CH3(CTo )tCH= CH(
CH2)7cOOH。
■ CH2=CH(CH2)+5COO1]。
■ CH3(C[I2)+aCOOCH=CI2■ 1
(OOC(CH2)+ 5cOOcH3■ CH2= 
CI(CH2)2@cOOH1(以下余白) CH3 また、以上のカルボン酸類のうち、酸にあってはその塩
類も使用できる。
燐酸誘導体としては、ジステアロイルフォスフTチジル
コリン、ジバルミトイルフォスファチジルコリン、コレ
ステロール、1−バルミトイル−2−オレイル−5N−
グリセル−3−フォスフアコリン、L−α−ジミリスチ
ルフォスファチジン酸、L−α−ジラウロイルフォスフ
ァチジン酸、DL−α−ジラウリルフォスファチジン酸
、DL−α−ジミリストイルフォスファチジン酸、DL
−α−ジミリストイルフォスファチジルエタノールアミ
ン、DL−α−ジラウリルフォスファチジルコリン、D
L−α−ジパルミトイルニトロペンズオキサジアゾール
フォスファチジルエタノールアミン、ジオレオイルフォ
スファチジルコリン、ジパルミトイルレアチン、シミリ
スチルレシチン、ジパルミトイルホスファチジルエタノ
ールアミン、ジパルミトイルホスファチジルコリン、お
よび下記+74造式で示されるものも使用できる。
CH3(CH2)+フ0PO(OH)aまた、セルロー
ス誘導体としてはトリ酢酸セルローズ、トリカプリル酸
セルローズ、トリカプリン酸セルローズ、 トリラウリ
ン酸セルローズ、ジラウリン酸セルローズ、 トリバル
ミチン酸セルローズ ポリマー類としては、ポリ−1−
ベンジル−し−ヒスチジン、ポリーγ−ベンジルー1−
グルタメート、ポリオクタデシルメタクリレート、ポリ
オクタデシルアクリレート、ポリメチルメタアクリレー
ト、ポリーγ−メチルーL−グルタメート、ポリイミド
、ポリ(n−オクタデシルビニルエーテル/無水マレイ
ン酸)、ポリ(オクタデセン−17無水マレイン酸)、
ポリ(スチレン/無水マレイン酸)、ポリーγ−メチル
−し一グルタメート、ポリスチレン、および下記構造式
で示されるものも使用できる。
(CH2)nCH3 CI(3 (CH2)z 逼 (CH2)8 OOH またシロキサン類としては、下記構造式で示されるもの
が使用できる。
■ CHs(CH2)+vSI(CI)s、■ C)!
2(CH2)+tSI(011)3、■ C1h (C
Ila )?CIl: CH(Cut )?5l(C1
h、■ C113(C1h )7CH: CH(CH2
)vsI(011)3、■ CHaOCO−(Ctlt
)22sI(C1)3、■ Cf1i0CO−(CH2
)a2s1(OH)a、また、下記の構造式で示される
ものが使用できNC゛νへ、CNH/\〆\S i (
OC2H5) 3CH3(Cゼ197 また、このほかにも下記の構造式で示されるものが使用
できる。
■ CH3 22H45 CHs しジ R−(jC−C:EC−R CH3 R′は−(CH2) a C0NHC2H5H3 R′は−(CH2) 2 C0NHC2H5単分子膜を
電極面上に形成するには、例えばラングミュアΦブロジ
ェット法により、上記化合物の何機溶媒溶液を水中に滴
下することにより、水相上に析出させて単分子膜を形成
させ、単分子が界面上に一列に並んだ際に示す一定の表
面圧のもとで、その単分子膜を清浄な電極面上に移しと
ることにより形成されるもの、またを機雷合体と無機材
料とを化学的に結合するために使用されている、公知の
シランカップリング剤等の溶液に電極板を浸漬すること
により形成させるもの、更には電極表面上に、例えば有
機化合物等を低圧下で蒸召させ、単分子層吸着させたも
の等公知の単分子膜形成手段により、形成されたものが
使用される。
単分子膜層の厚さは、構成する分子の大きさ、約20〜
100Aであり、また単分子累積膜の場合は、その累積
度に応じた単分子膜の厚さの倍数の膜厚となる。
単分子膜、または単分子累積膜を、LB法、により形成
するにあたっては、たとえば「新実験化学講座18界面
とコロイド」第498〜5071(。
丸善発行に記載されているような一般的な手法で形成さ
れる。単分子累積膜における単分子の配列方法としては
、親油基を電極面に吸着させたもの、親水基を電極面に
吸着させたもの、また、これらの単分子膜に各々親油基
、親水基側からと方向性を変えて積層させたもの(所謂
X1 Yl 7型)いずれのものでもよい。
また親水性基を何しない上記ポリマー類は、例えばポリ
スチレンのような場合、水面上に滴下し、単分子膜とし
たものに対し、付着させる基板を、水面と平行にして接
触させ、LB膜を基板上に形成することで行われる。
またこれらLBBi12は、電極面との間、またはLB
膜11上に電荷保持強化層を設けることができる。電荷
保持強化層とは、強電界(10’V/cm以上)が印加
された時には電荷が注入するが、低電界(10’V/C
m以下)では電荷が注入しない層のことをいう。電荷保
持強化層としては、例えば5102、Al2O,,5I
C1SIN等が使用でき、何機系物質としては例えばポ
リエチレン蒸着膜、ボリパラキシレン蒸着膜が使用でき
る。
このようにして形成されるLBBi12、破損、または
その表面の情報電荷の放電を防止するために、その表面
に保護膜を設けることができる。保護膜としては粘着性
を有するシリコンゴム等のゴム類、ポリテルペン樹脂等
の樹脂類をフィルム状にし、LBBi12表面に貼着す
るか、またプラスチックフィルムをシリコンオイル等の
密着剤を使用して貼着するとよく、比抵抗1014Ω・
cm以上のものであればよく、膜厚は0.5〜30μm
程度であり、LBBi12情報を高解像度とする必要が
ある場合には保mFt%は薄い程よい。この保護膜は、
情報再生時には保護膜上から情報を再生してもよく、ま
た保護膜を剥離してLB膜の情報を再生することもでき
る。
次に、このようにして作製される電荷保持媒体、および
感光体を使用する静電画像記録方法について説明する。
第1図は本発明の電荷保持媒体への情報記録方法を説明
するための図で、図中、1は感光体、3は電荷保持媒体
、5は光導電層支持体、7は感光体電極、9は光導電層
、11はLB膜、13は電荷保持媒体電極、15はLB
膜支持体、17は電源である。
第1図においては、感光体1側から露光を行う態様であ
り、まず1冒■厚のガラスからなる光導電層支持体5上
に100OA厚のITOからなる透明な感光体電極7を
形成し、この上に10μm程度の光導電層9を形成して
感光体1を構成している。この感光体1に対して、10
μm程度の空隙を介して電荷保持媒体3が配置される。
電荷保持媒体3は111厚のガラスからなるLBVX支
持体15上に100OA厚のAI電極を蒸着し、この電
極上に0.5μm厚のLBBi12形成したものである
先ず、第1図(イ)に示すように感光体1に対して、1
0μm程度の空隙を介して電荷保持媒体3をセットし、
第1図(ロ)に示すように電源17により電極7.13
間に電圧を印加する。暗所であれば光導電層8は高抵抗
体であるため、電極間には何の変化も生じない。感光体
1側より光が入射すると、光が入射した部分の光導電層
9は導電性を示し、LBBi12の間に放電が生じ、L
BBi12電荷が蓄積される。
露光が終了したら、第1図(ハ)に示すように電圧をO
FFにし、次いで、第1図(ニ)に示すように電荷保持
媒体3を取り出すことにより静電潜像の形成が終了する
なお、感光体1と電荷保持媒体3とは上記のように非接
触でなく接触式でもよく、接触式の場合には、感光体電
極7側から光導電層9の露光部に正または負の電荷が注
入され、この電荷は電荷保持媒体3側の電荷保持媒体電
極13に引かれて光導電層9を通過し、LB膜11面に
達した所で電荷移動が停止し、その部位に注入電荷が蓄
積される。そして、感光体1と電荷保持媒体3とを分離
すると、LBBi12電荷を蓄積したままの状態で分離
される。
この記録方法は面状アナログ記録とした場合、銀塩写真
法と同様に高解像度が得られ、また形成されるLB膜1
1上の表面電荷は空気環境に曝されるが、空気は良好な
絶縁性能を持っているので、明所、暗所に関係な(放電
せず長期間保存される。
このLB膜11上の電荷保存期間は、絶縁体の性質によ
って定まり、空気の絶縁性以外に絶縁体の電荷捕捉特性
が影響する。前述の説明では電荷は表面電荷として説明
しているが、注入電荷は単に表面に蓄積させる場合もあ
り、また微視的には絶縁体表面付近内部に侵入し、その
物質の構造内に電子またはホールがトラップされる場合
もあるので長期間の保存が行われる。
次ぎに、LBlillに情報を入力する方法としては高
解像度静電カメラによる方法、またレーザーによる記録
方法がある。まず本願発明で使用される高解像度静電カ
メラは、通常のカメラに使用されている写真フィルムの
代わりに、前面に感光体電極7を設けた光導電層9から
なる感光体1と、感光体1に対向し、後面に電荷保持媒
体電荷保持媒体電極13を設けたLBWXllからなる
電荷保持媒体とにより記録部材を構成し、画電極へ電圧
を印加し、入射光に応して光導電層を導電性として入射
光量に応してLB膜上に電荷を蓄積させることにより入
射光学像の静電潜像を電荷蓄積媒体上に形成するもので
、機械的な/ヤッタも使用しうるし、電気的なシャッタ
ーも使用することができ、また静電潜像は明所、暗所に
関係なく長期間保持することが可能である。またプリズ
ムにより光情報を、R,G、  B光成分に分離し、平
行光として取り出すカラーフィルターを使用し、R,G
B分解した電荷保持媒体3セツトで1コマを形成するか
、または1平面上にR,G、  B像を並べて1セツト
で1コマとすること1こより、カラー1最影することも
できる。
またレーザーによる記録方法としては、光源としてはア
ルゴンレーザー(514,488nm)、ヘリウム−ネ
オンレーザ−(633n m ) N  半導体レーザ
ー(780nm1810nm等)が使用でき、感光体と
電荷保持媒体を面状で表面同志を、密着させるか、一定
の間隔をおいて対向させ、電圧印加する。この場合感光
体のキャリアの極性と同じ極性に感光体電極をセットす
るとよい。この状態で画像信号、文字信号、コード信号
、線画信号に対応したレーザー露光をスキャニングによ
り行うものである。画像のようなアナログ的な記録は、
レーザーの光強度を変調して行い、文字、コード、線画
のようなデジタル的な記録は、レーザー光の0N−OF
F制御により行う。また画像において網点形成されるも
のには、レーザー光にドツトジェネレーター0N−OF
F制御をかけて形成するものである。尚、感光体におけ
る光導電層の分光特性は、パンクロマティックである必
要はなく、レーザー光源の波長に感度をイ■していれば
よい。
第2図は本発明の静電画像記録再生方法における電位読
み取り方法の例を示す図で、第1図と同一番号は同一内
容を示している。なお、図中、21は電位読み取り部、
23は検出電極、25はガード電極、27はコンデンサ
、29は電圧計である。
電位読み取り部21を電荷保持媒体3の電荷蓄積面に対
向させると、検出電極23に電荷保持媒体3のLB膜1
1上に蓄積された電荷によって生じる電界が作用し、検
出電極面上に電荷保持媒体上の電荷と等量の誘導電荷が
生ずる。この誘導電荷と逆極性の等量の電荷でコンデン
サ27が充電されるので、コンデンサの電極間に蓄積電
荷に応じた電位差が生じ、この値を電圧計29で読むこ
とによって電荷保持体の電位を求めることができる。そ
して、電位読み取り部21で電荷保持媒体面上を走査す
ることにより静電潜像を電気信号として出力することが
できる。なお、検出電極23だけでは電荷保持媒体の検
出電極対向部位よりも広い範囲の電荷による電界(電気
力線)が作用して分解能が落ちるので、検出電極の周囲
に接地したガード電極25を配置するようにしてもよい
これによって、電気力線は面に対して垂直方向を向くよ
うになるので、検出電極23に対向した部位のみの電気
力線が作用するようになり、検出電極面積に略等しい部
位の電位を読み取ることができる。電位読み取りの精度
、分解能は検出電極、ガード電極の形状、大きさ、及び
電荷保持媒体との間隔によって大きく変わるため、要求
される性能に合わせて最適条件を求めて設計する必要か
ある。
第3図は電位読み取り方法の他の例を示す図で、検出電
極、ガード電極を絶縁性保護膜31上に設け、絶縁性保
護膜を介して電位を検出する意思外は第2図の場合と同
様である。
この方法によれば、電荷保持媒体に接触させて検出でき
るため検出電極との間隔を一定にすることができる。
第4図は電位読み取り方法の他の例を示す図で、針状電
極33を直接電荷保持媒体に接触させ、その部分の電位
を検出するもので、検出面積を小さくすることができる
ので、高分解能を得ることができる。なお、針状電極を
複数設けて検出するようにすれば読み取り速度を向上さ
せることが可能となる。
以上は接触または非接触で直流信号を検出する直流増幅
型のものであるが、次に交流増幅型の例を説明する。
第5図は振動電極型の電位読取り方法を示す図で、22
は検出電極、24は増幅器、26はメータである。
検出電極22は振動し、電荷保持媒体3の帯電面に対し
て時間的に距離が変化するように駆動されており、その
結果、検出電極22における電位は、帯電面の静電電位
に応じた振幅で時間的に変化する。この時間的な電位変
化をインピーダンス2の両端の電圧変化として取り出し
、コンデンサCを通して交流分を増幅器24で増幅し、
メータ26により読み取ることにより帯電面の静電電位
を測定することができる。
第6図は回転型検出器の例を示し、図中28は回転羽根
である。
電極22と電荷保持媒体3の帯電面の間には導電性の回
転羽根28が設けられて図示しない駆動手段により回転
駆動されている。その結果、検出電極22と電荷保持媒
体3との間は周期的に電気的に遮蔽される。そのため、
検出電極22には帯電面の静電電位に応じた振幅の周期
的に変化する電位信号が検出され、この交流成分を増幅
器24で増幅して読み取ることになる。
第7図は振動容量型検出器の例を示し、28は駆動回路
、30は振動片である。駆動回路28によってコンデン
サーを形成する一方の電極の振動片30を振動させて、
コンデンサ容量を変化させる。その結果、検出電極22
により検出される直流電位信号は変調を受け、この交流
成分を増幅して検出する。この検出器は直流を交流に変
換して高感度で安定性良く電位測定することができる。
第8図は電位読み取り方法の他の例を示す図で、細長い
検出電極を用い、07手法(コンピュータ断層映像法)
を用いて電位検出を行うものである。
検出電極35を電荷蓄積面を横断するように対向配置す
ると、得られるデータは検出電極に沿って線積分した値
、即ちCTにおける投影データに相当するデータが得ら
れる。そこで、この検出電極を第8図(ロ)の矢印のよ
うに全面に行き渡るように走査し、さらに角度θを変え
て同様に走査していくことにより必要なデータを収集し
、収集したデータにCTアルゴリズムを用いて演算処理
を施すことにより、電荷保持体上の電位分布状態を求め
ることができる。
なお、第9図に示すように検出電極を複数個並べるよう
にすればデータ収集速度を早くすることができ、全体と
しての処理速度を向上させることができる。
第10図は集電型検出器の例を示し、図中、32は接地
型金属円筒、34は絶縁体、36は集電器である。
集電器36には放射性物質が内蔵され、そこからα線が
放出されている。そのため、金属円筒内は空気が電離し
て正負のイオン対が形成されている。これらのイオンは
自然の状態では再結合および拡散によって消滅し、平衡
状態を保っているが、電界があると、熱運動による空気
分子との衝突を繰り返しながら統計的には電界の方向に
進み、電荷を運ぶ役割を果たす。即ち、イオンのため空
気が導電化されて、集電器36も含めたその周りの物体
の間には等価的な電気抵抗路が存在するとみなすことで
できる。
従って、電荷保持媒体3の帯電面と接地金属円筒32、
帯電体と集電器36、および集電器36と接地金属円筒
32の間の抵抗をそれぞれRg、R+、R*とすると、
帯電体の電位をV+とすると、集電器36の電位v2は
、定常状態では、V 2 = R2V + / (R、
+ Ra )となる。その結果、集電器36の電位を読
み取ることによって電荷保持媒体3の電位を求めること
ができる。
第11図は電子ビーム型の電位読取装置の例を示す図で
、37は電子銃、38は電子ビーム、39は第1ダイノ
ード、40は2次電子増倍部である。
電子銃37から出た電子を図示しない静電偏向あるいは
は電磁偏向装置により偏向して帯電面を走査する。走査
電子ビームのうちの一部は、帯電面の電荷と結合して充
電電流が流れ、その分帯電面の電位は平衡電位に下がる
。残りの変調された電子ビームは電子銃37の方向に戻
り、第1ダイノード39に衝突し、その2次電子が2次
電子増倍部40で増幅されその陽極から信号出力として
取り出される。この戻りの電子ビームとして反射電子あ
るいは2次電子を使用する。
電子ビーム型の場合には、走査後は媒体上には均一な電
荷が形成されるが、走査時に潜像に対応する電流が検出
される。潜像がマイナス電荷の場合は、電荷が多い部分
(露光部)ではエレクトロンによる蓄積電荷が少なく、
充電電流が小さいが、例えば電荷が存在しない部分では
最大の充電電流が流れる。プラス電荷の場合はこの逆で
ネガ型となる。
第12図は電位読み取り方法の他の例を示す図で、静電
潜像が形成された電荷保持媒体3をトナー現像し、着色
した面を光ビームにより照射してスキャニングし、その
反射光を光電変換器41で電気信号に変換するものであ
り、光ビーム径を小さくすることにより高分解能を達成
することができ、また光学的に簡便に静電−I!位の検
出を行うことができる。
第13図は電位読み取り方法の他の例を示す図であり、
後述するような微細カラーフィルターにより形成したR
、  G、  B分解像をトナー現像し、着色した面を
光ビームにより照射し、その反射光によりY、  M、
  C信号を得る場合の例を示している。図中、43は
走査信号発生器、45はレーザー、47は反射鏡、49
はハーフミラ−151は光電変換器、53.56.57
はゲート回路である。
走査信号発生器43からの走査信号でレーザー45から
のレーザー光を、反射鏡47、ハーフミラ−49を介し
て着色面に当てて走査する。着色面からの反射光をハー
フミラ−49を介して光電変換器51に入射させて電気
信号に変換する。走査信号発生器43からの信号に同期
してゲート回路53.55.57を開閉制御すれば、微
細フィルタのパターンに同期してゲート回路53.55
.57が開閉制御されるので、YlM、  Cに着色し
ておかなくてもY、  MlCの信号を得ることができ
る。
なお、カラー像が後述するように3面分割したものの場
合も、全く同様にYlM、  Cの信号を得ることがで
き、この場合もY、  M、  Cに着色しておかなく
てもよいことは同様である。
第12図、第13図に示した静電電位検出法においては
、トナー像が静電潜像の帯電量に対応したγ特性を存し
ていることが必要で、そのため帯電量のアナログ的変化
に対してしきい値を持たないようにする必要がある。対
応さえとれていればγ特性が一致していなくても電気的
な処理によってγの補正を行うようにすればよい。
第14図は本発明の静電画像再生方法の概略構成を示す
図で、図中、61は電位読み取り装置、63は増幅器、
65はCRTl E37はプリンタである。
図において、電位読み取り装置61で電荷電位を検出し
、検出出力を増幅7S63で増幅してCRT65で表示
し、またプリンタ67でプリントアウトすることができ
る。この場合、任意の時に、読み取りたい部位を任意に
選択して出力させることができ、また反復再生すること
が可能である。
また静電潜像が電気信号として得られるので、必要に応
じて他の記録媒体への記録等に利用することも可能であ
る。
次にカラー画像を形成するために使用するカラーフィル
タについて説明する。
第15図はプリズムによる色分解光学系を示す図で、図
中、71.73.75はプリズムブロック、77.79
.81はフィルタ、83.85は反射鏡である。色分解
光学系は3つのプリズムブロックからなり、プリズムブ
ロック71の8面から入射した光情報は、5面において
一部が分離反射され、さらに8面で反射されてフィルタ
77からB色光成分が取り出される。残りの光情報はプ
リズムブロック73に入射し、0面まで進んで一部が分
離反射され、他は直進してそれぞれフィルタ79.81
からG色光成分、R色光成分が取り出される。そして、
G、  B色光成分を、反射鏡83.85で反射させる
ことにより、R,G、  B光を平行光として取り出す
ことができる。
このようなフィルタ91を、第16図に示すように感光
体1の前面に配置して撮影することにより、第16図(
ロ)のようにRlG、  B分解した電荷保持媒体3セ
ツトで1コマを形成するか、また第16図(ハ)に示す
ように1平面上にR,G。
B像として並べて1セツトで1コマとするこトモできる
第17図は微細カラーフィルタの例を示す図で、例えば
、レジストをコーティングしたフィルムをマスクパター
ンで露光してR,G、  Bストライプパターンを形成
し、それぞれR,G、  B染色することにより形成す
る方法、または第17図のような方法で色分解した光を
、それぞれ細いスリットに通すことにより生じるR、 
 G、  Hの干渉縞をホログラム記録媒体に記録させ
ることにより形成する方法、または光導電体にマスクを
密着させて露光し、静電潜像によるR、  G、  B
ストライプパターンを形成し、これをトナー現像して3
回転写することによりカラー合成してトナーのストライ
プを形成する方法等により形成する。このような方法で
形成されたフィルタのR,G、Bi組で1画素を形成し
、1画素を10μm程度の微細なものにする。このフィ
ルタを第16図のフィルタ91として使用することによ
りカラー静電潜像を形成することができる。この場合、
フィルタは感光体と離して配置しても、あるいは感光体
と一体に形成するようにしてもよい。
第18図は微細カラーフィルタとフレネルレンズを組み
合わせた例を示す図で、フレネルレンズによってR,G
、  Bパターンを縮小して記録することができ、また
通常のレンズに比べて薄くコンパクトなレンズ設計が可
能となる。
第19図はND (Neutral  Denslty
)フィルタとR,G、  Bフィルターを併用した3面
分割の例を示す図で、入射光をNDフィルター81.8
3及び反射ミラー85で3分割し、それぞれRフィルタ
ー87、Gフィルター89、Bフィルター91を通すこ
とにより、RlG、  B光を平行光として取り出すこ
とができる。
〔作用〕
本発明において静電荷記録媒体として使用する単分子膜
、または単分子累積膜は、比抵抗が1014Ω・cm以
上と絶縁性が高く、−旦帯電させると、その電荷保持特
性は極めて高い。本発明の静電画像記録方法は、単分子
膜、または単分子累積膜を電極面上に積層させ、面状に
アナログ量、またはデジタル量として静電潜像を形成す
るものであるが、例えばLB法により単分子膜、または
単分子累積膜を形成することにより、電荷保持特性の極
めて高い電荷保持媒体とすることができるものである。
単分子膜における分子配列は、単分子の分子鎖が電極面
に垂直に、規則的に並列して配向している。本発明の電
荷保持媒体において、光導?[!月から放電、または電
荷注入等により電荷移動があると、単分子膜における表
面電荷は単に表面に蓄積されるばかりでなく、単分子膜
を構成する分子鎖中に移動して、電荷はトラップされ、
減衰されにくくなる。また単分子膜の平面方向での構造
は、単に構成分子が物理的に隣接しているものであり、
電荷の単分子相互間での移動、即ち単分子膜の平面方向
での電荷移動は分子鎖方向に比較して極めて小さい。そ
のため単分子膜を、電荷保持媒体として使用した場合、
平面方向での滲みのない、極めて高品質、高解像の画像
が得られるものである。しかもその膜厚は、単分子の大
きさに相当する20〜100Aと極めて薄く、その強度
も大であり、電荷保持媒体として適したものとすること
ができるものである。そしてこの電荷保持媒体を使用し
た静電画像記録再生方法は、電荷保持媒体上に面状にア
ナログ量、またはデジタル量として静電潜像を形成し、
その電荷電位を読み取ることにより静電潜像に対応した
電気信号を出力させ、CR1表示、或いはプリンタによ
りプリントアウトすることにより、高品質、高解像であ
ると共に、処理工程が簡便で、長時間の記憶が可能であ
り、記憶した像情報を目的に応じた画質で、任意に反復
再生することができる。
〔実施例1〕・・・電荷保持媒体の作製方法ω−フェニ
ル酸をミクロピペットにより水中に滴下し、水面上にω
−フェニル酸の単分子膜を形成した。一方、1mm厚の
ガラス板15上にAl蒸若を行い、100OAの厚さの
電極層13を形成し、この電極面上に上記単分子膜11
を表面圧30 d y n e / c m2、引き上
げ速度1cm/mi肌 の形成条件で10層積層し、膜
厚200Aとした。次いで風乾し、本発明における電荷
保持媒体3を作製する。
〔実施例2〕・・・単層系を機感光体(PVK −TN
F )作製方法 ボIJ−N−ビニルカルバゾール10g(亜南香料(株
)製)、2,4.7−)リニトロフルオレノン10 g
l  ポリエステル樹脂2g(バインダー:バイロン2
00東洋紡(株)製)、テトラハイドロフラン(THF
)90gの組成を有する混合液を暗所で作製し、In2
o2−5nOaを約1000人の膜厚でスパッターした
ガラス基板(1璽冒厚)に、ドクターブレードを用いて
塗布し、60℃で約1時間通風乾燥し、膜厚約10μm
の光導電層ををする感光劇を得た。又完全に乾爆を行う
ために、更に1日自然乾燥を行って用いた。
(実施例3)・・・アモルファスシリコンaSi:H無
機感光体の作製方法 ■基板洗浄 SnO2の薄膜感光体電極層を一方の表面に設けたコー
ニング社7059ガラス(23X1eX0゜9t1 光
学研磨済)をトリクロロエタン、アセトン、エタノール
各液中、この順番に各々10分ずつ超音波洗浄する。
■装置の準備 洗浄の済んだ基板を第20図の反応室104内のアノー
ド106上に熱伝導が十分であるようにセットした後、
反応室内を10 ”Torr台までり。
Pにより真空引きし、反応容器およびガス管の焼出しを
150°C〜350°Cで約1時間行い、焼出し後装置
を冷却する。
■a@si:H(n”)の堆積 ガラス基板が350°Cになるようにヒーターを108
調整、加熱し、予めタンク101内で混合しておいたP
 H3/ S i H4= 1000ppmのガスをニ
ードルバルブとPMBの回転数を制御することによって
反応室104の内圧が200mTorrになるように流
し内圧が一定になった後、Match!ngBox 1
03を通じて、40WのRfPover102(13,
56KHz)を投入し、カソード争アノード間にプラズ
マを形成する。堆積は4分間行い、Rfの投入を止め、
ニードルバルブを閉じる。その結果、ブロッキング層°
を構成する約0. 2μmのaesi:H(n’)膜が
基板上に堆積された。
■a*si: Hの堆積 5iH4100%ガスを■と同じ方法で内圧が200 
Torrになるように流し、内圧が一定になったところ
で、Matching Box 103を通じて、40
WのRf Power 102 (13,56K Hz
 )を投入し、プラズマを形成して70分間維持する。
堆積終了はRfの投入を止め、ニードルバルブを閉じる
。Heater 1080ff後、基板が冷えてから取
り出す。
この結果、約18.8μmの膜がaesi:H(no)
膜上に堆積された。
こうしてSnO2/a”si: H(n◆)ブo −)
キング層/a@si: H(non拳dope)20μ
mの感光体を作製することができた。
〔実施例4〕・・・アモルファスセレン−テルル無機感
光体の作製方法 セレン(Se)に対しテルル(Te)が13重量%の割
合で混合された金属粒を用い、蒸若法によりa−Se−
Te薄膜を真空度10−’T o r rt  抵抗加
熱法でITOガラス基板上に蒸着した。膜厚は1μmと
した。さらに真空度を維持した状態で、同じく抵抗加熱
法でSsのみの蒸着を行いa −5e−Te届上に10
μm a−5e層を積層した。
〔実施例5〕・・・機能分離型感光体の作製方法(電荷
発生層の形成方法) クロロジアンブルーo、4g%  ジクロルエタン40
gの組成を有する混合液を250m1容積のステンレス
容器に入れ、更にガラスピーズNo3、J 180m1
を加え、振動ミル(安用電機製作所KED9−4)によ
り、約4時間の粉砕を行い粒径〜5μmのクロロシアン
ブルーを得る。ガラスビーズをZ51過後、ポリカーボ
ネート、ニーピロンE−2000(三菱ガス化学)を0
.4g加え約4時間撹拌する。この溶液をIn2O3−
5n02を約1000Aスパツターしたガラス基板(1
1−厚)にドクターブレードを用いて塗布し、膜厚的1
μmの電荷発生層を得た。乾燥は室温で1日行った。
〔電荷輸送層の形成方法〕
4−ジベンジルアミノ−2−メチルベンズアルデヒドポ
リカーボネート(ニーピロンE −2000)0.  
1 g。
ジクロルエタン2.0gの組成を有する混合液をドクタ
ーブレードにて、上記電荷発生層上に塗布し、約10μ
mの電荷輸送層を得た。乾燥は60°Cで2時間行った
〔実施例6〕 (?!!荷発生層の形成方法) 酢酸ブチル10gにブチラール樹脂(活水化学、SLE
C)0.25g1下記の構造式を有するアズレニウムC
IO4塩、 0、5g1  ガラスピーズNos  1 3 3 g
とを混合し、タッチミキサーで1日間撹拌し、よく分散
させものをドクターブレード、またはアプリケーターで
ガラス板上に積層したITO上に塗布し、60℃、2時
間以上乾燥させた。乾燥後の膜厚は1μm以下。
(電荷輸送層の形成方法) テトラヒドロフラン96 5gにポリカーボネート(三
菱ガス化学、ニーピロンE2000)0。
5gと下記の構造式で示されるヒドラゾン誘導体(阿南
香料、CTC191) (以下余白) 0、5gとを混合し、ドクターブレードで上記電荷発生
層上に塗布し、60℃、2時間以上乾燥させた。膜厚1
0μm以下であった。
〔実施例7〕 (?!電荷発生層形成方法) テトラヒドロフラン20gにブチラール樹脂(活水化学
、SLEC)0.5g,  チタニルフタロシアニン0
.25g1 4.10−ジブロモアンスアンスロン0.
25g1 ガラスピーズNO.1を33g1 タッチミ
キサーで1日間撹拌し、よく分散させものをドクターブ
レード、またはアプリケーターでガラス板上に積層した
ITO上に塗布し、60°C1 2時間以上乾燥させた
。乾燥後の被膜は、膜厚1μm以下であった。
(電荷輸送層の作製方法) ジクロロエタン9.5gに、ポリカーボネート(三菱ガ
ス化学、ニーピロンE2000)0.5g1  上記ヒ
ドラゾン誘導体(阿南香料、CTC191)0.5gを
溶解し、 ドクターブレードで、上記電荷発生層上に塗
布、60℃、2時間以上乾燥させた。膜厚は10μm以
上であった。
〔実施例8〕・・・電荷注入防止層を設けた機能分離型
感光体の作製方法 (電荷注入防止層の形成方法) ガラス板上に積層したITO上に、可溶性ポリアミド(
東亜合成化学、FS−175SV10)をスピンコータ
ーにより0.5〜1μm塗布、60℃、2時間以上乾燥
させた。
(電荷発生層の形成方法) 酢酸ブチル10gにブチラール樹脂(活水化学、SLE
C)0.25g1前述のアズレニウムC10、塩0.5
g,  ガラスピーズN O、1 3 3 gとを混合
し、タッチミキサーで1日間撹拌し、よく分散させもの
をドクターブレード、またはアプリケーターで上記電荷
注入防止層上に塗布し、60°C12時間以上乾燥させ
た。乾燥後の被膜は、膜厚1μm以下であった。
(電荷輸送層の形成方法) テトラヒドロフラン9.5gにポリカーボネート(三菱
ガス化学、ニーピロンE2000)0゜5gと前述のヒ
ドラゾン誘導体(阿南香料、CTC191)0.5gと
を溶解させ、ドクターブレードで上記電荷発生層上に塗
布し、60℃、2時間以上乾燥させた。膜厚10μm以
下であった。
〔実施例9〕 (’m電荷注入防止層形成方法) ガラス板上に積層したITO上に、可溶性ポリアミド(
東亜合成化学、FS−175SV10)をスピンコータ
ーにより0.5〜1μm塗布、60°C,2時間以上乾
燥させた。
(電荷発生層の形成方法) テトラヒドロフラン20gにブチラール樹脂(清水化学
、5LEC)0.5g1 チタニルフタロシアニン0.
25g14. 10−ジブロモア・ンスアンスロン0.
25g5  ガラスピーズNo、1を33g1 タッチ
ミキサーで1日間撹拌し、よく分散させものをドクター
ブレード、またはアプリケーターで上記電荷注入防止層
上に塗布し、eo’c。
2時間以上乾燥させた。乾燥後の被膜は、膜厚1μm以
下であった。
(1!荷輸送層の形成方法) 溶媒であるジクロロエタン9.5gに、ポリカーボネー
ト(三菱ガス化学、ニーピロンE2000)0.5g、
  前述のヒドラゾン誘導体(阿南香料、CTC191
)0.5gを溶解し、ドクターブレードで、上記電荷発
生層上に塗布、60°C12時間以上乾保させた。膜厚
は10μm以上であった。
〔実施例10〕 (感光体電極層の形成方法) 青板ガラス上に、酸化インジウムm(ITO。
比抵抗100Ω・c m2)をスパッタリング法により
蒸着させた。
また、EB法により同様に蒸着させることができる。
(電荷注入防止層の形成方法) 上記感光体電極層上に、二酸化珪素をスパッタリング法
により蒸着させた。
膜厚は100〜3ooo久とl嘔とができ、また二酸化
珪素の代わりに酸化アルミニウムを使用してもよく、ま
たスパッタリング法の代わりにEB法により同様に蒸着
させることができる。
(電荷発生層の形成方法) 上記電荷注入防止層上に、セレン−テルル(テルル含存
ユ13重量%)を抵抗加熱により蒸着させた。膜厚は2
μm以下である。
(電荷輸送層の形成方法) 上記電荷発生層上に粒状セレンを使用し、抵抗加熱法に
より蒸着させた。膜厚は10μm以下である。
〔実施例11〕・・・静電画像記録方法前述の第1図(
イ)に示すように、まず実施例2で作製した単膜系有機
感光体からなる感光体1と、実施例1で作製した電荷保
持媒体3を、膜厚10μmのポリエステルフィルムをス
ペーサーとして使用し、10μm程度の空隙を介して、
LB膜11面を上記感光体1の光導電層9に対向させて
重ね合わせ、次いで第1図(ロ)に示すように両電極間
7.13に、感光体側を負、電荷保持媒体側を正にして
、−500Vの直流電圧を印加する。暗所であれば光導
電層9は高抵抗体であるため、電極間には何の変化も生
じない。そしてその状態で感光体裏面より照度1000
ルツクスのハロゲンランプを光源とする露光を1秒間行
い、露光終了後、電圧を第1図(ハ)に示すようにOF
Fとした。光が入射した部分の光導電層9は導電性を示
し、LBBi12の間に放電が生じ、LBBi12電荷
が蓄積される。次いで、第1図(ニ)に示すように電荷
保持媒体3を取り出すことにより静電潜像の形成が終了
する。この結果、LB膜を有する電荷保持媒体上に一2
0Vの表面電位が表面電位計により測定され、一方未露
光部では表面電位はOVであった。
また、露光時に解像度パターンフィルムを感光体裏面に
密若させて同様の露光を行った後、電荷保持媒体を50
X50μmの微小面積表面電位測定プローブ面でXY軸
ススキャニング行い、50μm単位の電位データを処理
し、CRT上に電位−輝度変換により拡大表示した結果
、100μmまでの解像度パターンをCRT上に確認で
きた。
露光後、電荷保持媒体を室温25℃、35℃の状態で3
ケ月放置後、同様の電位スキャニング読み取りを行った
結果、露光直後と全く変化のない解像度パターン表示が
得られた。
また露光方法として、通常のカメラを使用し、−500
V(7)電圧印加状態で、露出f=1.4、シャッタ−
スピード1/60秒で、屋外昼間の複写体撮影を行った
。露光後、電荷保持媒体を50X50μmの微小面積表
面電位測定プローブ面でXY軸ススキャニング行い、5
0μm単位の電位データを処理し、CRT上に電位−輝
度変換により拡大表示した結果、諧調性を有する画像形
成が行われた。
〔実施例12〕 オクタデシルマレイン酸をLB膜の材料として使用し、
実施例1と同様の基板、方法で膜厚300λの電荷保持
媒体を作製した。この電荷保持媒体の電荷保持特性を評
価するため、媒体表面にコロナ帯電法(コロナワイアに
高電圧(〜EiKv)を印加し、放電したイオンを被帯
電物に与える)によって50Vの表面電位を与えた。室
温(25℃、35%RH)、40℃(DRY)、60℃
(DRY)の条件下で、表面電位減衰特性を評価した結
果、室温では5ケ月後も全く変化がなく、安定した電位
保持性を示し、40℃(DRY)では2ケ月、60℃(
DRY)では15日まで電位が安定に存在した。
比較としてLB膜の代わりにポリエステル樹脂(バイロ
ン2001東洋紡卸)をクロロホルムに10重量%溶解
したものをドクターブレードにて2μm(乾燥時)にコ
ーティングした電荷保持層を使用して上記と同様の評価
を行った結果、室温でも放置後1日で40Vに表面電位
が減衰し、40℃の条件では1日後には10vになった
。また60℃の条件では1日後には電位は測定されなか
った。
〔実施例13〕 実施例12のLB膜電電荷保持層使用して、実施例11
の方法で2μmの解像度パターンを電荷保持特性面に形
成した後、40℃(DRY)の放置条件で1日間放置し
、その後(−)極性の湿式トナーによりトナー現像を行
った。その結果トナー像は解像度パターンを忠実に再現
し、2μmの解像度のトナー現像が行われた。
比較として実施例12のポリエステル樹脂を電荷保持層
とした媒体で同様の評価を行った結果、表面電位が減衰
しているため、トナー現像濃度が低下するが、同時にト
ナー像自体の解像度が低下し、−様のホヤけた像となっ
た。従ってLB膜を使用した電荷保持媒体では、電荷の
面方向の拡散性において優位であることがわかった。
〔発明の効果〕
本発明は、単分子膜、または単分子累積膜を電荷保持媒
体に使用することにより、電荷の保持特性が高く、また
平面方向での電荷移動がほとんどないので、情報を静電
潜像としてアナログ的、またはデジタル的に面状に記録
でき、また任意の時点で静電潜像の局部電位を任意の走
査密度で読み出し出力することができるので、恰も銀塩
写真を撮影し、適当な゛ときにその写真を光学走査して
再出力する如く、高画質の原画と任意時点での出力を行
うことができるものである。また、直接電位検出する場
合には現像手段のような物理的、または化学的手段を必
要としないので、安価で簡便な記録再生システムをつく
ることができる。また記録保持媒体を極めて薄く形成で
きるので、像形成する際に高電圧をかける必要がな(、
シかも情報記録媒体として強度も大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電荷保持媒体を使用した静電画像記録
方法の原理を説明するための図、第2図、第3図、第4
図は直流増幅型の電位読み取り方法の例を示す図、第5
図、第6図、第7図は交流増幅型の電位読み取り方法の
例を示す図、第8図、第9図はCTススキャン法よる電
位読み取り方法の例を示す図、第10図は集電型の電位
読み取り方法の例を示す図、第11図は電子ビーム型の
電位読み取り方法の例を示す図、第12図、第13図は
トナー着色を利用した電位読み取り方法を説明するため
の図、第14図は本発明の静電画像再生の(lツ略構成
を示す図、第15図は色分解光学系の構成を示す図、第
16図はカラー静電潜像を形成する場合の説明図、第1
7図は微細カラーフィルタの例を示す図、第18図は微
細カラーフィルタとフレネルレンズを組み合わせた例を
示す図、第19図はNDフィルタとR1G1 Bフィル
タの併用による3面分割を示す図、第20図はa−8i
:H感光体の作製方法を説明するための図である。 1・・・感光体、3・・・電荷保持媒体、5・・・先導
?!!層支持体、7・・・感光体電極、9・・・光導電
層、11・・・LB膜、13・・・電荷保持媒体電極、
15・・・LB膜支持体、17・・・電源、21・・・
電位読み取り部、23・・・検出電極、25・・・ガー
ド電極、27・・・コンデンサ。 第1図 (ハ) 1  (:) ド=ミテ千ヨー 、) 第2図 第3図     第4図 第6図 2ム 第8図 第9図 第10図 第11図 第14図 第15図 第16図 第17図 第18図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体上に電極と電荷保持層を順次設けた電荷保
    持媒体において、電荷保持層が絶縁性の単分子膜、或い
    は単分子累積膜からなることを特徴とする電荷保持媒体
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5635971A (en) * 1992-09-30 1997-06-03 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Recording medium including latent image charge trap and methods involving same
US5903296A (en) * 1993-04-26 1999-05-11 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Photoelectric sensor, information recording system and information recording and reproducing method
JP2012108324A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Ricoh Co Ltd 表面電荷分布測定方法および表面電荷分布測定装置

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