JPH01293121A - 煙道ガスの脱硫効率を向上させる方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水溶性亜硝酸塩を使用して煙道ガス脱硫スク
ラバーの二酸化硫黄スクラビング効率を向上させる方法
に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕ユーテ
ィリティ設備や産業用ボイラーからの煙道ガスは、二酸
化硫黄（ＳＯ□）を除去するため湿式スクラバーで処理
される。この煙道ガス脱硫法は、石灰、石灰石又はフラ
イアッシュのような塩基性中和物質を使って運転する。

二酸化硫黄の除去効率は、あらゆる脱硫法の基本的な目
安である。より原価効率のよい二酸化硫　′黄除去法で
は、結果として、薬剤の使用、エネルギーの消費、装置
の保護、及び固形分の処分が実質的に減少する。二酸化
硫黄除去効率を向上さＬることは、放出要件の限界で運
転するスクラバーにとって不可欠である。効率を向上さ
せることは、全ての煙道ガス脱硫スクラバーで必要とさ
れており、そして、石灰石の理論効率は標準的に低いの
で、効率の向上は石灰石のスラリー系にとって殊に重要
である。

二塩基酸のような有機酸は、石灰石スラリーのスクラビ
ング効率を上昇させるための緩衝／可溶化剤として用い
られている。この技術はかなり以前から知られてはいる
けれども、いくつかの発電所のみがこの技術を実施して
いるに過ぎない。ナイロン製造プロセス及びシクロヘキ
サノン製造ブロセスからは、安価な廃二塩基酸が得られ
る。

廃棄流母液にあっては、これらの二塩基酸生成物は、沈
殿したり分解を被るのはもちろん組成も不均一になる。

既に非効率的な人里投入の必要条件（典型的に１０００
〜７０００ｐｐｍ連続供給）にこれらの問題が付の加え
られる。二塩基酸はまた、周囲温度で凝固し、そしてス
クラバー内で発泡を引き起こすように思われる。濃縮し
た二塩基酸は、スクラビング液と反応するまで輸送の間
は２１２〜２６６°Ｆ　（１００〜１３０″Ｃ）で高温
に保たなくてはならない。

二塩基酸は、二酸化硫黄のスクラビングを向上させるの
に二元的な機能を果す。酸の機能は、炭酸カルシウム粒
子がスラリー液に溶解するのを助ける。そしてまた、そ
れらの特性のｐＫａ値（例えばアジピン酸では、ｐＫａ
＋＝４．２６　、　ｐＫａｚ＝５．０３）は−・般に、
再循環スラリーのｐａ＋制御範囲内にある。

これは、大量の液に余分の緩衝容量を与える。

スクラビング効率を向上させるもう一つの方法は、一定
の界面活性剤を利用することである。この発明概念は、
１９８７年１１月２０日提出の米国特許出願第１２３４
７１号明細書に記載される。

従って、二酸化硫黄の除去及び炭酸カルシウムの溶解を
二塩基酸よりももっと効率的に向上させる製品を開発す
ることが、本発明の目的である。

（課題を解決するための手段〕 本発明は、煙道ガス脱硫スクラバーの二酸化硫黄スクラ
ビング効率を向上させる方法に関する。

この方法は、スクラビング操作を行なう間にこれらのス
クラバーを水溶性亜硝酸塩で処理することを包含する。

この方法の効率は、スクラバー内に石灰、石灰石又はフ
ライアッシュが存在する場合に証明される。

亜硝酸塩は、煙道ガス脱硫スラッジの硫化水素臭及び硫
酸塩還元バクテリア制御のための効果的な殺生物剤であ
ることが知られている。煙道ガノ、脱硫シックナー／池
に投入された亜硝酸殺生物剤は、再循環してスクラバー
へ戻して差支えない。

水溶性亜硝酸塩は、周知の水溶性面ｌ］１′ｌ酸塩、例
えば、亜硝酸ナトリウム又は亜硝酸カリウムのようなア
ルカリ金属の亜硝酸塩や、亜硝酸カルシウムのようなア
ルカリ土類金属の亜硝酸塩、といったようなもののうち
のいずれから選択し７てもよい。

亜ｒＩＮｉ酸ナトリウムがより好ましい。

亜硝酸塩は、処理すべきスクラバースラリーの重量を基
準として数ｐｐｍで使用する場合に効果的である。典型
的な用量は、１０ｐｐｍ程度の少量から１１００ｐｐ程
度の量にまで及ぶ。良好な結果は、２５〜７５ｐｐｍの
範囲の用量で達成される。

［実施例〕 次に、実施例により本発明を更に説明する。

二酸化硫黄吸収モジュール、すなわち小型スクラバー、
試験計画及び操作は、１９８７年４月２７〜２９日に開
催された米国電力協議会（Ａｍｅｒｉｃａｎ　Ｐｏｗｅ
ｒＣｏｎ　ｆ　ｅｒｅｎｃｅ）で発表されたナルコ・ケ
ミカル・カンパニーのリン（Ｍ、Ｌｉｎ）　、ムーシ、
：Ｌ　（Ｒ，Ｍｏｕｃｈｅ’　）、エキス（Ｅ、Ｅｋｉ
ｓ）及びナッソス（ｐ、１Ｊａｓｓｏｓ）による論文″
Ｉｍｐｒｏｖｅｍｅｎｔ　ｏｆ　Ｆｌｙ　Ａｓｈ　Ａｌ
ｋａｌｉ　Ｕｔｉｌｉｚａｔｉｏｎｉｎ　ＦＧＤ　Ｓｙ
ｓｔｅｍｓ”に記載されており、この論文は参照により
ここに組み入れられる。

小型スクラバーは、典型的には、４ｏｆ！、のスラリー
、０．５〜１．５％固形分濃度、周囲温度又は１００°
Ｆ　（４３，３°Ｃ）　、５　ｃｆｍ（８，５ｒｒｒ／
　ｈ　）のガス流　　′量（空気と混合）、及び７００
〜２５００ｐｐｍ　ｃｌ）人口ｓ０２濃度で運転される
。３００　’　Ｍ　’　アルカリ度の実験室水道水を使
ってスラリーを調製した。

上記の手順及び１００”Ｆ　（３７，８°Ｃ）テ０．５
％ノ石灰石スラリーを使用して、亜硝酸塩を種々の用量
で試験し、そしてスクラビング効率を向上させることが
知られている界面活性剤と比較した。これらの試験の結
果を第１〜３図に示す。

第１〜３図において、界面活性剤Ａはノニルフェノキシ
ポリ（エトキシ）エタノールであって９．８４％の酸化
エチレンを含有し、親水性親油性バランス１ＬＢ）は約
２．５であり、界面活性剤Ｂはノニルフェノキシポリ（
エトキシ）エタノールテアっテ１６．６７％の酸化エチ
レンを含有シ、Ｉ−Ｉ　ＬＢは約３．０であり、界面活
性剤Ｃはノニルフエノキシポリ（エトキシ）エタノール
であって２３．０８％の酸化エチレンを含有し、ＨＬＢ
は約３．５であり、界面活性剤りはローム・アンド・ハ
ース（Ｒｏｈａ＋＆　ｌ１ａａｓ）社製のオクチルフェ
ノールエトキシ化エタノールであってＨＬＢが３．６の
界面活性剤である。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は、煙道ガスのスクラビング効率を向上させ
るのに亜硝酸塩を使って得られる利益を示すグラフであ
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、煙道ガス脱硫スクラバーにおいて少なくとも１０ｐ
   ｐｍの水溶性亜硝酸塩の存在下にスクラビング操作を行
   なうことを包含している、煙道ガス脱硫スクラバーの二
   酸化硫黄スクラビング効率を向上させる方法。 ２、前記水溶性亜硝酸塩が亜硝酸ナトリウムである、請
   求項１記載の方法。